二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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魔天使マテリアル〜闇に染まる少女〜
日時: 2012/03/30 13:13
名前: ウサギ年 (ID: J//WTKlw)

どうも!ダメ作者のウサギ年です。

3作目ですね。

というわけでちゃんと完結できるようにがんばりますっ!

中傷コメントはやめてください。(駄文なもので・・・

あ、コメントもアドバイスもどんどんお待ちしています☆

それでは♪

○登場人物○

今までのマテマテのキャラクター
毎回ですね。すみません。

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Re: 魔天使マテリアル〜闇に染まる少女〜 ( No.37 )
日時: 2012/04/03 22:38
名前: ウサギ年 (ID: WiTA9hxw)

は〜い!
どんどん更新していきますよ^^

23、レイヤからの手紙 ( No.38 )
日時: 2012/04/04 17:38
名前: ウサギ年 (ID: jX8tioDf)

「紗綾さん、開けてみてください」

志穂に声を掛けられ、封を開ける。

その手紙には、こう書いてあった。

ーサーヤへー
突然いなくなったりして、ごめん。

急な用事ができてしばらく戻れなくなった。

その間、サーヤが今何をして、何を考えているのか僕には分からない。

もしかしたら、僕のことを忘れているかもしれない。

でも、絶対戻ってくる。

サーヤになにかあったら必ず助けにくる。

僕が君と出会ったときの、最初の誓いだから。

   黎夜


手紙はレイヤらしく短かったが、レイヤの想いがたくさんこめられてい

た。

志穂はいまさらながら思った。

もしかしたら、魔界から戻ってこられないのを覚悟で行ったのかもしれ

ないと。

そっとサーヤを見ると、

「レイヤ君・・・?」

と小さく呟いているのが見えた。

志穂は心から、サーヤが元に戻るきっかけになればと思った。



だがこれからさらなる事態が起こることは誰も予想していなかった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

キザですね。レイヤ(笑)

「僕で遊ぶな」

アデル・クラーク再び ( No.39 )
日時: 2012/04/05 18:08
名前: ウサギ年 (ID: Z28tGAff)

それから数日後、マテリアルたちは再びサーヤたちを連れてアデルが現

れた公園へときていた。

すこしでも手がかりを探そうと思い、夜の時間帯にした。

そらには星が光っている。

そのとき、後ろからこちらへ歩いてくる音がした。

はっとして振り返ると、レイヤが立っていた。

「れ、レイヤ君ですか!?」

「ああ・・・」

弱々しく、でも力強くレイヤはうなずいた。

着ていた服はぼろぼろで、レイヤ自身も体中にうっすらと血がにじんで

いた。

「レイヤ!」

全員がレイヤにとびついた。

「よかったです」

「よかったな、レイヤ!」

だがそんな感動の場面とは裏腹に、サーヤは冷たい目をしたこちらを見

ていた。

「サーヤ・・・?」

見ると後ろに大公、アデル・クラークがサーヤのすぐ後ろに立ってい

た。

サーヤは「破滅の笛」を握り締め、こちらを睨んでいた。

25、破滅の笛の力 ( No.40 )
日時: 2012/04/05 18:23
名前: ウサギ年 (ID: Z28tGAff)

「アデル!?」

レイヤの目が大きく見開かれる。

「おや、王子。よく私をご存知で」

「レイヤ、こいつを知っているのか?」

徹平が訊いた。

「ああ。知っているも何も、こいつは僕たちの父親 魔王 の側近だっ

 たんだ」

「側近?」

「身分の高い人に仕えている人のことです」

徹平の疑問に志穂が答えたとき、アデルは言った。

「さて、おしゃべりにもそろそろ飽きました」

そういって指を鳴らした。

とたん、ハエや蜂などの気味の悪い虫たちが襲ってきた!

『火よ、ひとつとなりて炎となれ』

『炎よ!荒れ狂う獅子となれ!』

まさに荒れ狂う炎の獅子が虫たちを焼き尽くす。

「ふん、まあまあだな。だがこれはどうかな?」

とたん、サーヤが破滅の笛を口にあて、吹いていた。

風が吹き荒れ、周りの岩などを砕き、マテリアルたちを傷つけていく。

「サーヤ!?」

「紗綾さん!」

必死の叫びも届かなくて。

破魔の笛とおなじく、すさまじい力ー・・・

しかし、破魔の笛の安らかな音色とはちがい、どこか淋しげで激しい音

色だった。

しだいに全員の頭がぼーっとなり、視界がかすれてくる。

しっかり意識を保っていないと、意識を失いそうだ。

全員が血だらけになってきたころ、倒れる者もでてきた。

レイヤははっと思った。

そう、これはあの悪夢の続きなのだと。

26、これは現実、悪夢の続き ( No.41 )
日時: 2012/04/05 18:38
名前: ウサギ年 (ID: Z28tGAff)

サーヤはひとしきり笛をならし、マテリアルたちが動けなくなったのを

確認して笛の音を止めた。

空には、星が輝いていた

そこは、かつて二人が見た悪夢のような参上が広がっていて。

血だらけで倒れている仲間たちー・・・。

かろうじてレイヤには意識があった。

レイヤはサーヤにこれは悪夢の内容だということを伝えようと口を開い

た。

(サーヤを止めないと・・・)

レイヤは夢と同じことを思った。

「サー・・・ヤ・・・」

無駄かもしれないがレイヤは伝えようとした。

サーヤは黒い冷笑を浮かべている。

その目は闇をまとったあの男と同じようにめが細められ、口は薄く笑っ

ていた。

サーヤはかすかにこちらをみた。

だがすぐにアデルとともに歩いていこうとした。

今すぐサーヤの手をとりたかった。

サーヤの手をつかんで採ってきたばかりの月光草を食べさせて、闇の手

から救いたかった。

そんな願いは届かなくて。

サーヤはアデルとともに星空の中去って行った。


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