二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- クレイモア外伝 黄昏の戦士達
- 日時: 2012/04/13 23:03
- 名前: カササギ ◆QcV39OuFkU (ID: ???)
プロローグ
かつて、人間は妖魔になすすべもなく
同胞の内臓を喰われるのを指をくわえているしかなかった。
そして、およそ百年前……
妖魔を見抜き、妖魔を超える力で妖魔を殺す戦士が現れた。
しかし、戦士達は人々から感謝される事はなかった
それは、戦士達は妖魔の血肉を取り込んだ半人半妖だからである。
人々は戦士達をこう呼び畏怖している。
クレイモア……と。
- Re: クレイモア外伝 黄昏の戦士達 ( No.28 )
- 日時: 2012/07/06 01:42
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)
登場人物「2」
ルドルフ
性別:男
異名:無し
No.23
利き手:右
属性:攻撃型
身長:180cm
設定:第1期27番目の戦士。 ナンバーは23。
楽観主義。 頭は悪くないものの、
要領はあまり良いとは言えない性格で、かなりのマイペース。
遅刻の常習犯で、今回の場合は食料集め。
語尾に〜っす、もしくは〜ッスを付けるのが特徴。
その他:容姿は短く切っただけの短髪。
顔つきはラストレムナントのラッシュ。
- Re: クレイモア外伝 黄昏の戦士達 ( No.29 )
- 日時: 2012/07/06 21:43
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)
幕間 ルドルフSide
うっす!
組織のナンバー23 ルドルフっす!!
といっても、元々は27だったんッスけれど、
三つ前の仕事が終わった後に昇格したッス!
そんで、今回はというと。
オレの担当のレオナルの話しじゃ、
人間が全部、妖魔にやられた村での殲滅戦らしい。
オレ一人じゃ無理なんすけれど、
今回はナンバーが近い後輩のイースレイ…
そして、なんと!
めったに会う事は無いつうトップ5の一人。
ナンバー2 ウィルフレドの二人がいたッス!
それで……
「あのな、討伐はな。
遊びにいくのでは、ないのだぞ?
お前の頭の中は花畑なのか? 」
それは失礼っすよ!
どうみたら、そんなおめでたい頭に見えるんスか!?
「…………。
どうやらルドルフには、自覚はないようだね
これは…… 」
「それで、何故、遅刻をした? 」
ただ、別に配属地域が遠い訳じゃないんスけれど、
腹が減ったから食べ物採集をしていたら、
ついでに保存食も作ろうと思いついたんッス。
うわっ!
そんな、冷たい目でオレを見ないで欲しいッス!!
「要は道草を食っていたという事か……!? 」
は、は、は、はいッス!!
「言う事は? 」
遅刻をして、大変すみませんでした…ッス
別に大剣突きつけたり、大声を出して怒る訳じゃないんスけど、
なんというか、静かに普通の声で怒るタイプのようで、
それが余計に怖いッスよ!!
うん。
自業自得ッスね。
「今度くだらない理由で遅刻したら、
組織へ赴いて、長に報告させてもらうぞ。
わかったか? 」
ういッス……。
- Re: クレイモア外伝 黄昏の戦士達 ( No.30 )
- 日時: 2012/07/07 23:34
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)
IF 微笑と悲壮と…… 「覚醒編」
「何故、追いかけてきた?
ましてや、組織の連絡員がいるときに…… 」
普通覚醒者は、
敵対する組織とのかかわりを持つのを好まないものだ。
しかし、目の前の覚醒者ウィルフレドは、
テレサを追跡して連絡員である黒服の男。
オルセの前に平然と、その姿を現らわしたのだ。
「…………ある戦士が覚醒した 」
「戦士の覚醒……?
それが、どうしたというのだ…ウィルフレド……?
限界を迎えた戦士が覚醒するのは、
そう頻繁に起こりえる事では無いとはいえ。
わざわざ敵である我々組織の前に姿を現す必要性はないだろう……? 」
「オルセ、といったな。
普通ならば、お前の言う通り。
わざわざ自分より遥かに強い戦士の後を追う事も、
お前の前に姿を現す必要性は全く無い。
だが、そうは言っていられないからこそ、
あえて…追って来たんだ 」
「それが、古巣である北の地から出てきた理由なのか? 」
深淵の者同時の小競り合いも、
組織が制御出来る覚醒者を育成している事も、
そして、妖魔の正体や戦乱の大陸の事をしりながらも。
全て、一切、興味を示さない。
覚醒して何十年。
一度も北の地から出た事もなかった存在が一体、
何故、と。
テレサとオルセが怪訝な表情で尋ねると。
「“奴”の情報は少ないのだが……。
わかっているだけでも恐らく“奴”は、
高速剣のイレーネを上回る資質と妖力を有し、
印を受けてわずか数ヶ月でナンバー2になった女……。
名は確か、プリシラといったか……? 」
「「!?」」
「オルセ……プリシラとは? 」
「くっ……!
……家族が妖魔に喰い殺され妖魔が姉を食べているさなか、
そいつは後ろから斧で首を切り落とした。
そして、こいつが言う通り。
短期間で、お前に次ぐ実力をつけた為。
いずれ、ナンバー2を予定していた女だ…… 」
「……そのプリシラと言う女は覚醒者討伐依頼を受け。
聖都にほど近い古城で、鮮血のアガサを討伐中だった……
アガサが、奴の眼前で捕まえておいた人間を数名の内臓喰い
八つざきにして、その血をこうほつな表情で浴びたらしい 」
その凄惨な光景を目の当たりにし、
そればかりか仲間を殺された事で、
幼き日の忌まわしい記憶が蘇り激高。
「ヒトゴロシヲシタ、ワルモノノクセニ……
ナカマヲコロシタクセニ……
パパヤママヲ、コロシタクセニ……!! 」
と、意識が混濁しながらもアガサを討ちとる。
しかし、その怒りのあまり
妖力解放の限界である80%を超えていた。結果、プリシラは覚醒。
「幸い。 聖都ラボナは無事だったが……
そして、突如として奴は北の地に現れ。
襲われた街は幼い少女を残して壊滅した 」
「それで…どうなったんだ……?
北の地といえば、“白銀の王”イースレイが黙っているはずがないだろう 」
「……あぁ。
いくら何でも暴れすぎだ、と判断したイースレイは、
リカルドを送った…が、しかし……。
奴は圧倒的な力でリカルドを痛めつけて勝利。
力をはかりそこねたと、
後から来たイースレイは、最初から覚醒体で戦い。
そして、全てにおいて奴を上回った圧倒的な力で奴を倒したかに見えた……。
だが、奴は一瞬でイースレイの半身を砕いたのだ……!! 」
(ば、馬鹿な!?
深淵の者を一瞬で、だと!!
いずれ、このテレサを超える潜在能力を持つとはいえ…… )
「戦いの影響か、奴は幼児退行と記憶の大半を無くした。
そして、イースレイは……奴の軍もんにくだった 」
2に続く
- Re: クレイモア外伝 黄昏の戦士達 ( No.31 )
- 日時: 2012/07/08 18:18
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)
Scene6 集いたる剣2
戦士全員が漸く集まったのは、
ルドルフが到着して半日、空が茜色に染まった日没の頃だった。
「久しぶりだな。
確か昇格試験の時以来だったか…
……ウィルフレド? 」
外装の男は懐かしそうに呟く。
「そうか…
もう一人の一桁ナンバーは、お前だったのか……? 」
「ウィル、知り合いスか? 」
いつの間にか、
リーダーからウィルの略称で呼ぶようになったルドルフは、
首を傾げながらウィルフレドに尋ねた。
「訓練生の頃からのな。
故郷が近かった事もあって、よくつるんでいた旧友の一人だ 」
あの頃、今ほど親しい仲間は無く。
あったといえば、
生まれ故郷や境遇が近い気があう者だけだった。
「もう一人は上位ナンバー…
しかも、二番だとシャガルから聞いて、
あの単純馬鹿の、粉砕のかと思っていたぞ………? 」
それを静かに聞いていたイースレイは、
納得した、と年相応の表情で微かに笑い。
ゆっくりと、口を開いた。
「…それで、その外装は何? 」
「これ?
おれは体温の調節が上手くいかなくてな。
この外装がないと、寒くてかなわん 」
溜め息混じりに外装の戦士は、
外装のすそを掴み下へ勢いよく引っ張った。
「組織のナンバー9 フレッド……。
妖魔の血肉が上手く馴染まなかったんでな……。
この通り、元の色素が残ってしまっているわけだ 」
「色付きだと!? 」
続く
後書き
この頃のイースレイは多分、
15、6歳くらいでしょう。
それ故に、性格が少し違うかもしれません。
- Re: クレイモア外伝 黄昏の戦士達 ( No.32 )
- 日時: 2012/07/12 00:32
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)
「色付きだと!? 」
Scene7 集いたる剣3ー1
多くの者は、半人半妖になる際に全身の色素が抜け落ち。
頭髪は白もしくは薄いブロンドに、肌は透けるように白くになる。
しかし、
極稀に、妖魔の血肉が体に馴染まず元の色素が残ってしまう例もあるのだ。
その場合、身体能力や妖力は通常よりも劣り
本来、備わっているはずの体温調節等の能力も上手くいかない。
その為、戦士になる事自体が珍しく。
数名はいたフレッド以外の色付きは全て命を落としている。
「その言い方は、止めてくれないか?
もう、聞き飽きた 」
「あぁ、ご免。
何しろ、色素が残ってしまったヤツなんて初めてみたから、
つい、口に出たんッス 」
「ナンバー9といえば、
あの二ツ首のフレッドか? 」
「そうだ。
お前達二人の名前とナンバーは? 」
二度目の溜め息混じりにフレッドは、
大剣を老朽化で剥き出しになった地面に差しながら二人に尋ねる。
「……イースレイ。
ナンバーは12だが、まだ印を得たばかりだ 」
「オレはルドルフっす! ナンバーは23 」