二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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クレイモア外伝 黄昏の戦士達
日時: 2012/04/13 23:03
名前: カササギ ◆QcV39OuFkU (ID: ???)  

プロローグ
かつて、人間は妖魔になすすべもなく
同胞の内臓を喰われるのを指をくわえているしかなかった。
そして、およそ百年前……
妖魔を見抜き、妖魔を超える力で妖魔を殺す戦士が現れた。
しかし、戦士達は人々から感謝される事はなかった
それは、戦士達は妖魔の血肉を取り込んだ半人半妖だからである。
人々は戦士達をこう呼び畏怖している。
クレイモア……と。

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Re: クレイモア外伝 黄昏の戦士達 ( No.8 )
日時: 2012/05/08 20:01
名前: 珈琲猿 (ID: jF5f2bDU)

男戦士の時代ですかwww
人望があつい敏腕サラリーマンか優等生タイプで、
多分、2代目№2。
サモンのレイムというと、八木先生の絵でもイケメン(性格も)www
でも、防御型なのに妖魔を殲滅するアグレッシブ面も……。

IFでは、リカルドを嫌ってましたが
戦士時代はどっちが先輩で、後輩?かは不明だけど
確かに性格が相容れそうにないです。
なんで、遠くで傍観していたかは不明だけど、
面白そうな小さい妖気って、クレア…?

IFどおり覚醒したのか、そのままなのか、
あるいは討伐されたのかは不明ですが
応援しますWWWWW


Re: クレイモア外伝 黄昏の戦士達 ( No.9 )
日時: 2012/05/25 03:41
名前: カササギ ◆QcV39OuFkU (ID: ???)  

コメント返し

珈琲猿さん

はい、さようでございます。
しかも、第一期の戦士です。
次の話しには出てくるのですが、
生き延びるために力を得た為、防御型。
これがもし、相手を切り裂く為であれば攻撃型になっていたでしょう。
まぁ、主人公は自分の実力には興味ないのですが……

リカルドが後輩です。
そうです。 クレアのことです。
おそらく、あの三体を倒した時に右腕の事に気づいたのかもしれません。
あと、現在スタート時点や七年後編での安否は秘密。

Re: クレイモア外伝 黄昏の戦士達 ( No.10 )
日時: 2012/05/30 02:44
名前: カササギ ◆QcV39OuFkU (ID: ???)  

Seen1 奪う者と奪われる者

俺は代々、傭兵を生業にする一家に生まれた。
兄達に続いて、いずれ俺も家業につき
どこかの戦場で、明日をも知れない一日を過ごす。
そんな人生を生きていくのだと、
“あの日”までは何一つ疑わなかった……
故郷の村が、その地域が、
何の前触れもなく戦場になり、
一夜で、龍の末裔と呼ばれる
「アサラカム」を率いる敵対勢力によって滅ぼされた……。
一体、どの様にして生き延びたのかは覚えていない。
ただ、気が付いた時に俺は……
奴らに八つざきにされ、人の原形を留めていない
家族の死体にすがりつき、
血にまみれながら泣いていた。

俺を含む男の孤児達は組織に集められ、
二つの選択を問われた。
こうして、生き長らえるが為に大剣を取る事を選んだ。
俺は奇怪な胸の傷後と共に、
体中の色素は失せ、半分は人ではなくなった…………。

Re: クレイモア外伝 黄昏の戦士達 ( No.11 )
日時: 2012/05/31 04:04
名前: カササギ ◆QcV39OuFkU (ID: ???)  

「……これは?
 首が無い死体に、誰かの腕……。
 !? この二人…微かだが息をしている」

外装で顔を隠した人物は、
おもむろに肩にかけたざつのうの中から、
小さな薬入れを取り出すと、
一人一つずつ、中の黒い丸薬を口に押し込み飲ませた。

IF 疾風と膂力と…… 1

ー なんだ…
 みんな あたしのこと殺すつもりなんだ…
  でも多分、無理 ー

「!?
 ここは……どこよ」

さっきまで“アレ”と対峙していた。
長年No.3を争い続けてきた疾風が、
“アレ”の腕を切り落としたものの、
その腕は瞬時につながって、疾風と自分の体を貫き。
高速剣を斬ったところまでは覚えている。

(確か、プリシラさんが覚醒して……)

「いてて……。
 なんだ? ここは……?」

「ノエルさん……。
 ……組織ではないことは確かだけど。
 かと言って、
 一般人が助けてくれるとは思えないわ」

よく見ると、包帯の下に傷によく効く薬草がはられており
治療の邪魔だったのか、
装備がはずされ、すぐそばに置かれていた。

ソフィアは激痛に耐えつつ、
ゆっくりと体を起こし、立ち上がると部屋を見回す。
そして、部屋の中央にある木製のテーブルの上に、
二人分の食料と水さし、小さなメモが一枚が目に入った。

「“化膿どめの薬草をとりにいく。
 傷の回復の為にも、それを食べておけ”
 ですって……」

少なくとも、ここの家主は自分達、
半人半妖の事を知っているだけではないようだ。
妖魔として恐れるのではなく、人として見る事が出来るくらいには……

「少なくとも、ここの奴は…
 あたし達、戦士に偏見はないようだな」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

大昔。
溶岩か通っていた跡である洞窟を利用した家の中を、
二人は家主のいない間。
家の中を散策しているうちに、必要最低限の物しかない事。
明かりとりの窓が少しあるだけで、奥にいくほど暗い。
何とも、面白みのない家だという事かわかった。

「随分と昔の本に、必要最低限の物ね……
 生活感があまりない家って、あるのかしら?」

「さぁ? 
 よっぽどの偏屈な隠者か、何かワケありじゃねーの?
 例えばーーー 」

「意識が戻ったのか……?
 家の中を散策するくらいの元気があるようだなしな…… 」

「「!?」」

何の気配も無く
ふいに後ろから声をかけられた二人は、おもむろに振り向くと……
そこには、摘んだばかりの薬草が入った籠を携えた。
流麗な顔立ちで肘まである薄い金髪に透けるような白い肌の、
異様に輝いて見える銀色の瞳をした男が、安堵の表情で立っていた。

「男の…戦士…だと?」


続く

Re: クレイモア外伝 黄昏の戦士達 ( No.12 )
日時: 2012/06/03 22:15
名前: カササギ ◆QcV39OuFkU (ID: ???)  

「男の…戦士だ…と?」

IF 膂力と疾風と……2

かつて、組織の黎明時代は男戦士が主力だった。
だが、後に主力となる女戦士とは違い。
妖力解放は危険性が強く、制御が難しいとされ、
その殆どは短期間で人としての限界をむかえ覚醒した……。

ソフィアとノエルが知る限りでは、
これまで幾度となく討伐してきたのは、
離反した戦士ではなく、全て覚醒者だった。

「あぁ……。
 もう、何十年も昔に引退したけどな」

男の元戦士は懐かしそうに答えると、
遠い眼差しで虚空を眺める。

「引退……?
 あなた、組織から離反して隠遁しているのではなくて……? 」

「いかにも、そうだ。
 昔にいた組織のNo.2……
 ラファエラの特例は知っているか?
 理由こそ違うものの、
 男戦士の時代にも特例で退役した事例があるんだ。
 まぁ、リムトの小僧は隠蔽しているようだがな……」

「ラファエラ……。
 あたしが訓練生ん時に、
 確か、奴の姉ルシエラが覚醒したとか…聴いた気が……」

続く

あとがき

今回はすごく短めです。


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