二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- クレイモア外伝 黄昏の戦士達
- 日時: 2012/04/13 23:03
- 名前: カササギ ◆QcV39OuFkU (ID: ???)
プロローグ
かつて、人間は妖魔になすすべもなく
同胞の内臓を喰われるのを指をくわえているしかなかった。
そして、およそ百年前……
妖魔を見抜き、妖魔を超える力で妖魔を殺す戦士が現れた。
しかし、戦士達は人々から感謝される事はなかった
それは、戦士達は妖魔の血肉を取り込んだ半人半妖だからである。
人々は戦士達をこう呼び畏怖している。
クレイモア……と。
- Re: クレイモア外伝 黄昏の戦士達 ( No.18 )
- 日時: 2012/06/21 03:52
- 名前: カササギ ◆QcV39OuFkU (ID: ???)
一部分が、文字化けしています。
正しくは……
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「くっ……!
人間を見くびるなよ!!
闘う相手さえ見えりゃ、貴様ら妖魔……
そして、クレイモアだってぶった斬れるんだよ 」
「…………。
それだけか、お前の命乞いは?
脆弱で拙いお前の思考を聴いて呆れた。
いや、吐き気がするな………… 」
フードの奥深く金色に輝く。
縦に割れた妖魔の瞳に浮かぶのは、
憎悪と怒りの炎そのもので、盗賊の頭が発する奇声と共に振られた。
人の目にも止まらぬ速さで蛇のようにうねる
伸縮自在の隼の剣を素手で掴み取った。
「愚かな……
もう良い…たわごとは聞き飽きた。
苦痛も、恐怖も感じさせないまま喰らう……
それが、お前達に対するせめてもの慈悲だ。
ここを襲った事を後悔しながら、逝くがいい……」
「ば、馬鹿…な?
ちき…しょう……ば…けもの…め……」
(間違いない……
こいつは、男戦士時代の元ナンバー2。
悲壮のウィルフレド……!
スピードでは銀眼の獅子王に劣るが、
総合能力では、引けをとらなかったはずだ……。
ちっ!
よりにもよって、町の中に現れるとは……!?)
目の前の覚醒者ウィルフレドが、
残りの盗賊らを喰い尽くした後。
町を破壊しながら、ここの住民かクレアの内臓を喰らうだろう。
一瞬だが、テレサの脳裏に
クレアが死ぬ光景が幻のように浮かび上がる。
(もはや、人の意識が無いあいつが
目の前の餌を見逃すかどうかはわからん……。
町の連中を見殺しにするしか、クレアを救う術はないだろう )
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……です。
どうも、大変、申し訳ございませんでした。
- Re: クレイモア外伝 黄昏の戦士達 ( No.19 )
- 日時: 2012/06/21 18:18
- 名前: カササギ ◆QcV39OuFkU (ID: ???)
(あの女は確か……。
流麗のヒステリアを殺した女……
ローズマリーを殺した女。
今のナンバー1 微笑のテレサか……? )
突如、襲来した男の覚醒者。
悲壮のウィルフレドは、
全ての盗賊団を喰い殺し終えて、ゆっくりと右を振り向くと、
テレサがクレアを抱えて逃げる後ろ姿が、
ルリ色に戻った瞳に映る…………。
(奴の明確な実力はわからないが、
恐らく妖力と実力は、あいつに近いか同格だろう。
無表情、無愛想、無口で知られた
元ナンバー1 殲滅のレーヴァントにな……)
IF 微笑と邂こう 覚醒版2
(テレサは何故、あの妖魔から逃げるの…?
いつもなら、やっつけてしまうのに……??)
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「テレサ、それは本当か……!」
「あぁ、そうだ…オルセ……。
長期間。
人の内臓を喰らっていない為に身体は縮んでいたが、
あの異常食欲者は、間違いなく奴だろう」
「奴は、かなり聡い。
犯罪者連中ばかりを喰い殺し、後は眼中にない…… 」
オルセは語る。
たとえ、消息を絶ったとしても不思議ではない。
あるいは本人が言ったように、
その者が死して喜ぶ者はいても、悲しみはしない
盗賊や山賊等の犯罪者のみを喰い殺す知恵者で、
まず、一般人を襲う事などないらしい。
それでも、厄介である事には変わりはなく。
幾度となくねじろにしている北の地で、
ことある事に銀眼の獅子王リカルドと争い。
幾つもの町が巻き添えをくらい 壊滅している。
「テレサ…異常食欲者って何?」
「……妖魔は元来、小食だ。
しかし、永く生きた個体はより狡猾になり
その食欲や凶暴性が増してゆき、
かなり手ごわくなった存在の事だ…… 」
その瞬間だった。
遥か南にあったはずの妖力が、こちらにめがけて
来た。
「まぁ、ある意味間違いはないが……
組織が隠している事実は違う……」
「!?」
3に続く
- Re: クレイモア外伝 黄昏の戦士達 ( No.20 )
- 日時: 2012/06/25 00:50
- 名前: カササギ ◆QcV39OuFkU (ID: ???)
(あの惨劇以外の昔の記憶は、今は、もう……。
曖昧にしか思い出せないというのに…… )
Seen3 悔恨の牙3
「キシャアアア!!」
(羽付きが3、並みが6。
俺がよける事を前提に並みが足下と腹を攻撃し、
跳躍した所を羽付きが狙い撃ちていう所か。
妖魔にしては、よくもまあ統率された動きだな……
だが、所詮は………… )
自らの目で妖魔を視認するか、
否かの一瞬で大剣を斜め上に構えて、並みの妖魔3体の頭を横に切断。
立て直す間もなく残り3体を縦に、横に、斜めに、と切り刻んだ後。
地面を強く蹴って跳躍し、最後になる羽付きを同様に八つざきにした。
「ば…か…な……。
クレイモアなんか…に…ば…け…もの」
大剣に付いた血を一気に、
地面の雪に振り落としてから、ゆっくりと大剣を背中のホルダーに収めた。
「……仕事は完遂した。
報酬は後から来る黒服の男に渡せ……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「素晴らしい限りだな。
ウィルフレド…………?
他の奴らも、お前みたいに優秀で従順ならばいいのにな……」
焚き火に照らされたレオナルは、
ニヤリと笑いながら報酬が入った袋を持ち上げる。
「……興味が無い。
俺にとって、他人の評価はどうでもいい
ナンバーも、悲壮という異名もな…… 」
「そう思うのは、お前だけだ。
前に言うのを忘れていたが……
お前は最近、組織のナンバー2に昇格した。
そろそろ、上位ナンバーの自覚したらどうだ? 」
「俺がナンバー2……。
という事は、前のナンバー2
粉砕のヨハンの奴は、ごねなかったのか?」
「少しはな。
“自分の事だってーのに、
全然無頓着野郎が何故”と言っていたらしい 」
(あいつらしい言葉だな。
もう少し暴れたかと思ったが…… )
「…………。
それより次の指令だ。
ただし、次の仕事は、お前をリーダーとする。
他にもう一人、
一桁ナンバーが入った四人チームでのだ……」
薪をたしながらウィルフレドは、
「そうか、わかった」と素っ気ない返事を返した。
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次の朝。
(もう、行ったのか……。
奴はただ、自らを生かすが為に……。
手術後の、大の大人ですら耐えれず悲鳴を上げる
凄まじい全身の激痛に耐え抜いたばかりか。
厳しいという言葉すら、なま優しい訓練にも音をあげず
ひたすら鍛練に打ち込み続けたが、
訓練生時代は、これと言える特徴はなく。
当初は、並みの防御型戦士と思われていたが……
戦士となる昇格試験で初めて、その頭角をあらわした事で、
チーム全員を生還させた実力をかわれ、印と同時に与えられたナンバーは7。
以後。 如何なる逆境に立たされようとも、
仲間を亡くしても悲しむ暇無く何度も、
何度でも立ち上がり勇敢に戦う姿から、
いつしか、周囲は奴をこう呼ぶようになった……。
“悲壮のウィルフレド”と……な )
「まあ“殲滅”は
奴とは、また別格の強さだが……
それでも、奴の実力はヨハンの上をいく……。
そうだろう ジェイク……?」
黒服の男レオナルの言葉は、
こだまする事なく、風の音と共に青空へととけていった。
続く
後書き
オルセ、ルヴル、エルミタ
そして、リムトが生まれる前の黒服の男
レオナル。 名前の由来は言わなくてもわかりますよね?
- Re: クレイモア外伝 黄昏の戦士達 ( No.21 )
- 日時: 2012/06/25 21:36
- 名前: カササギ ◆QcV39OuFkU (ID: ???)
外伝 粉砕の切っ先
「ハァっ!?
今マジ、何っつたシャガル?
このオレがナンバー3だとぉ!!? 」
食べていた保存食の破片を飛ばしながら、オールバックの戦士は、すっとんきょうな声をもらす。
「そうだ ヨハン。
お前の他はそれぞれ、神速剣のキースはナンバー4。
千里眼のゲオルギウスはナンバー5になった 」
「ワケがわかんねー」と言いながらヨハンは、
今にも、黒服の男に掴みかかりそうな剣幕で尋ねる。
「大体、アイツはだいぶ前にジェイクがくたばって、
その後釜でナンバー5になった時も。
自分の事だったてーのに、
全然、無頓着野郎が何故!! 」
「ナンバーの昇格や降格に、
性格のどうの、こうもあるか。
つまり、今の奴はナンバー2に見合った実力者という事だ 」
不機嫌に舌打ちをするヨハンの様子に、
シャガルと呼ばれる口髭の黒服の男は、
「やれやれ」と深い溜め息をつく。
「納得いかないだろうが、次の指令だ。
ここから、西のゴナールの町からの依頼だ。
小さな古城を臨む中くらい町でな。
依頼によると、妖魔が7体も現れたらしい 」
「……フンっ!
アイツに言っておけ。
あんま不甲斐ねー事してたら、
ナンバー2の座を力ずくで取り返しに来るぞ、ってな」
「…………」
後書き
過去の2話に名前のみだった
ヨハンの初登場です(苦笑)。
はい。
本編の更新が亀で大変、申し訳御座いません。
- Re: クレイモア外伝 黄昏の戦士達 ( No.22 )
- 日時: 2012/06/26 03:03
- 名前: カササギ ◆QcV39OuFkU (ID: ???)
登場人物「1」
ヨハン
性別:男
異名:粉砕の〜
No.3
利き手:右
属性:攻撃型
身長:190cm
説明:上位五人中、最も優れた膂力と力の上昇率を誇る
組織のナンバー3。 異名は粉砕の〜
担当地区は西の、後のクレアが担当する地区にあたっている。
性格は気性が激しく直情的で短気。
短絡的に行動する事や物事を深く考えない事が多く、
好戦的な組織の問題児。 反面、情に熱く人情家。
ただ、自覚はあるらしく。 最近は一応、自重している。
異名はそのまま、妖魔を大剣で斬るか、
素手でひき千切り粉砕して殺す事から付いた。
今でこそ、ナンバー3だけど。
かつてはナンバー2。 しかも、初代であった。
本人は納得していないらしく、
「あまりにウィルフレドが不甲斐なければ、力ずくで奪い返す」と宣言している。
その他:容姿は真島ヒロ作。
フェアリーテイルに登場するラクサスのクレイモアバージョン。