二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 千と千尋の神隠し‐その後の物語‐
- 日時: 2012/08/01 21:10
- 名前: みたま (ID: K9lkoYz9)
作ってしまいました…
よろしくです…!
@読んでくださっている方々@
・志保様
・まい様
・咲様
・ゆかりん様
・秋桜様
・藤桜様
・素海龍様
・ジル様
・スペシリオ様
・マリン様
・鈴様
・ガーリィ
・スズリン様
・イナズマ+ジブリ様
・DJ大佐様
・たうりん様
皆様ありがとうございます^^
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- Re: 千と千尋の神隠し‐その後の物語‐ ( No.21 )
- 日時: 2012/07/14 10:59
- 名前: みたま (ID: K9lkoYz9)
階段の一番上に立つ少年。
草原と同じ色をした緑の瞳は遥か遠くを見据えている。
上が白で下が青のはかまに身を包んでいる。特徴のあるおかっぱの深緑色の髪が風に吹かれてさらさらと揺れていた。
その少年を見た瞬間千尋の心を大きな何かが貫いた。
「・・・!!」
——忘れないで。私は千尋のの味方だからね
——どうして私の名を知ってるの?
—そなたの小さい時から知ってい。る私の名は・・・
それからの記憶が一斉よみがえり始めた。
——でも不思議だね、千尋のことは覚えていた
そう言って自分に微笑みかける少年。
ここでのすべての記憶を思い出した。
少年が千尋の存在に気づく。
数秒の沈黙のあと。
「千・・・尋・・・?」
少年が驚きの混じった声で千尋の名を呼ぶ。
懐かしい・・・もう一度聞きたかったあの声で。
「コハ・・・ク・・・」
ぼろぼろと涙が千尋の頬を伝う。
「私ずっと・・・忘れてた・・・コハクとの思い出・・・でも・・・!?」
千尋が話し終わる前に千尋の目の前に移動した少年が千尋を抱きしめた。
「・・・あ」
「本当に・・・本当に千尋なんだね」
「・・・うん」
「ずっと会いたかった・・・もう二度と会えないと思ってた」
「私も・・・私もよ・・・コハク・・・」
「でも何で千尋がここに・・・?」
「それは・・・」
- Re: 千と千尋の神隠し‐その後の物語‐ ( No.22 )
- 日時: 2012/07/14 11:16
- 名前: 秋桜 ◆hIJueew2tI (ID: HFyTdTQr)
- 参照: 暫く来てなくてスマソ
千と千尋キタアアアアアアアアアアアアアアアアア!!←
ひぃやっふううううううううううううううううう←
ども、秋桜です!あ、秋桜で構わないです
コハクと千尋のラブラブしてる姿が目にうかb(((((((
続き期待してます〜←
- Re: 千と千尋の神隠し‐その後の物語‐ ( No.23 )
- 日時: 2012/07/14 21:15
- 名前: 志保 (ID: wxZ0SJGK)
千尋ちゃんとコハク君の再会に思わず顔が綻んじゃったww
2度と会えないと思ってたら抱きしめるくらい喜ぶよね。
もうそのまま抱きしめあってろ!ww
- Re: 千と千尋の神隠し‐その後の物語‐ ( No.24 )
- 日時: 2012/07/15 14:03
- 名前: みたま (ID: K9lkoYz9)
>秋桜様
始めましてですね!
コメうれしいです!
ありがとうございまっす!
>志保様
ですよね・・・
公式だとあの後ハクは八つ裂きにされる
設定だそうですが私はハッピーエンド派なんで^^
- Re: 千と千尋の神隠し‐その後の物語‐ ( No.25 )
- 日時: 2012/07/15 15:55
- 名前: みたま (ID: K9lkoYz9)
「私は・・・私はね、ここでの忘れていた記憶の答えがここにあるんじゃないかと思って」
「・・・奇跡って本当にあるんだね」
「え・・・?」
何か言おうとした千尋にコハクが「聞いて」というように手を軽く上げた。
「私はあの日、千尋が帰った日に湯婆婆の弟子を辞めてしまおうと思っていた。千尋が名を取り戻してくれたから」
「・・・うん」
「・・・でもね、できなかった」
「何・・・で・・・?」
「・・・怖かったんだ」
「・・・?」
「千尋の記憶が私の中から消えてしまうのが」
「あ・・・」
「だからね、ずっと迷っていた。迷っているうちに6年も経っていた」
「・・・」
「そして今日。ついに決心して、弟子を辞めた」
「なる・・・ほど・・・」
「そしてさっき。湯屋から、このセ世界から出ようとした瞬間・・・千尋が私の目の前に現れた」
そしてコハクは続ける。
「私が千尋の名を呼んだとき、私の名を千尋が呼んでくれたね?」
「うん」
「ここの外の人間がお互いの記憶を取り戻し、名を呼んだとき・・・」
「・・・?」
「この世界のおきては・・・二人の間だけでは消滅するんだ」
「おきて・・・」
「うん。そして・・・もし二人が会えたとしてもお互いが・・・記憶を取り戻せる確立は少ない」
「・・・!」
「だから二人の思いが、心が通じ合っていないとおきては解除されないんだよ」
「・・・うれ・・・しい・・・!」
「・・・うん、私も・・・すごく嬉しいよ」
「コハクはこれからどうするの・・・?」
「・・・私はこれから、前に千尋が言っていた琥珀川に行こうと思っているよ」
「琥珀川の・・・源流・・・に・・・?」
「うん。そうだね」
「・・・今度こそ・・・」
「え・・・?」
「もう会えないの・・・?二度と・・・」
千尋の瞳にどんどんとたまっていく涙。
コハクは驚いたような顔をして優しく微笑む。
「会えるよ、絶対に。約束する」
「絶対・・・絶対よ・・・!」
「うん絶対。きっと、なんてもう言わないよ」
「ありがとう」
「・・・出口まで送っていくね」
「うん」
そして二人で湯屋の世界を後にした。
「あのね・・・一つだけ、お願いがあるの」
「いいよ、言って」
「私も・・・琥珀川の源流をコハクと一緒に探したい」
「それで・・・いいの?」
「うん!」
「いいよ。行こうか」
「うん!ありがとう」
「いつなら・・・いい?」
「そうね・・・明後日なら」
「分かった。じゃあ待ち合わせは・・・ここででいい?」
どきん、と何故か千尋の心臓が跳ねた。
「あ・・・うん!お昼にここにね、分かった」
雨上がりに太陽の光が差し込んだ空ような笑顔で千尋がそう返した時だった。
突然びゅうっと強い風が吹いた。
「わ・・・!」
とっさに目を瞑る。
風がやむ。
目を開く千尋。
「あ・・・」
その視線の先には一匹の竜。
白銀のうろこを全身にまとっていて、風になびく若草色のたてがみと角がとても美しい。
鞭のようにしなやかな長いひげが宙をゆっくりと舞っている。
「コハク・・・あなたのその姿・・・すごく久しぶりね・・・」
たっ、と竜の姿をしたコハクに駆け寄りその頭に自らの顔を埋める千尋。
「コハク・・・私・・・あなたとこうしてる今がすっごく幸せよ」
コハクはうなずくかのように目を瞑る。
千尋はその幸せに少しの間浸ったあとで顔を離した。
「ごめんね、コハク・・・嬉しくて・・・迷惑だったよね?」
その問いにコハクはゆっくりと首を横に振る。
「よかった。じゃあ・・・また明後日・・・ね」
コハクは先程のように目を一度瞑ると頭を天に向けると風のように空へと舞い上がった。
どんどんと天に昇っていくコハクを見えなくなるまで見送った。
「私の会いたい人・・・それはあなただったんだね。ハク・・・」
そう呟き家への道を急いだ。
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