二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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千と千尋の神隠し‐その後の物語‐
日時: 2012/08/01 21:10
名前: みたま (ID: K9lkoYz9)

作ってしまいました…


よろしくです…!


@読んでくださっている方々@

・志保様
・まい様
・咲様
・ゆかりん様
・秋桜様
・藤桜様
・素海龍様
・ジル様
・スペシリオ様
・マリン様
・鈴様
・ガーリィ
・スズリン様
・イナズマ+ジブリ様
・DJ大佐様
・たうりん様

皆様ありがとうございます^^

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Re: 千と千尋の神隠し‐その後の物語‐ ( No.82 )
日時: 2012/07/25 20:36
名前: 志保 (ID: wxZ0SJGK)

そうだよ〜ホログラムが張ってあるきらきらした奴です。
今でも印象に残っているほどなのです。

琥珀川の源流を守れ…ですか。一体だれなんでしょう(・_・?)

楽しみな気持ちを持ちながら田舎に帰りたいと思います^^
(いつになるか分からないけれど…)

只今中学の職場体験というもので疲れ果てている駄目志保です;
幼稚園生は元気でした^^

Re: 千と千尋の神隠し‐その後の物語‐ ( No.83 )
日時: 2012/07/25 20:47
名前: まい (ID: MtwGx16D)

この前書けなかったので、今言います。1000突破おめでとう。みたまさん

Re: 千と千尋の神隠し‐その後の物語‐ ( No.84 )
日時: 2012/07/26 09:24
名前: みたま (ID: K9lkoYz9)

>藤桜様

素敵・・・だなんて・・・!
いやいやいや、超駄作ですよ?!

何がともあれコメどうもです!
読んでくださってありがとうございます。
大変嬉しいです。
ジブリいいですよね!頑張ります。

>志保様

乞うご期待くださいね。

田舎っていったら涼しいですよねぇ・・・。
私は明後日から沖縄へ!
今日明日で頑張って小説書いていきたいと思います。

私も去年職場体験やりましたw
暑かったです(汗)物流会社に行きましたよ^^;

>まい様

ありがとうございます!
他にも今まで色々小説書いてきましたが・・・。
1000突破したのは初めてです!

嬉しい気持ちでいっぱいです。

Re: 千と千尋の神隠し‐その後の物語‐ ( No.85 )
日時: 2012/07/26 15:47
名前: みたま (ID: K9lkoYz9)


「何故その神はそのようなことを・・・」


『分からぬ。しかし神は私にこう言った。「琥珀川が埋め立てられた。同時に琥珀川の主も消えた。主がこの地に再び戻るまでお前が川を守れ」とな』


「一体何者なのでしょうか」


『竜神のような姿をしていたからな、名のある川の主だと思うが』


「竜・・・神・・・」


『まぁそういうわけで私は今日まで琥珀川の源流を守ってきた。しかし・・・』


「しかし?」


『ここ数年急激に水の量が減りだした。琥珀川の主以外が手を加えるなどしては掟に触れる。だから今は守神の私の分際では結界を張るくらいしかできぬ』


「水はどのくらい残っているのですか」


『そう心配しなくてもよい、干上がるほどではないからな』


「・・・よかった」



二人が話している間少し話についていけずに黙って歩いていた千尋がそうっと口を開いた。


「ねぇハク・・・」


「なんだい?」


「源流が見つかったってことは・・・もう私と一緒にいられないの?」


「それは・・・」

少し悲しそうに自分を見ている千尋にハクは言葉を詰まらせた。


「まだ・・・分からないよ」


「・・・そっか」


千尋は斜め下を向き、歩くたびに足元に広がる波紋をぼうっと眺めている。驚いた小魚たちが逃げていった。


『もうすぐだ』


大蛇の言う通り、今まで歩いていた細い水路のような道からだんだんと道が開けていっている。
トンネルのように辺りを覆っていた木々が進むにつれて千尋たちの身長と同じくらいの高さの湿地植物の葦に変わっていく。



『ここが琥珀川・・・の源流だ』


「ここが・・・」


「綺麗なところ・・・」


そこには川ではなく湖が広がっていた。
先程通ってきた小川の水よりもはるかに透き通っている。
湖の周りは先程の倍の大きさの葦が囲っていた。しかし明らかに水が少ないことが確認できる。



『!・・・また水が減っている』


「何かが住み着いている気配がします」


『やはりそうか・・・』


「危険な感じはしません・・・低級神だと」


『なぜここに?』


「分かりません。呼び出してみましょう」


ゆっくりとハクが握られた右手を上げた。
何かを弾くかのように勢いよくその手を開くと3枚ほどうろこが飛んだ。

うろこはゆっくりと3人のいるところから少し離れた水面の上へ舞い上がると花びらが散るようにひらひらと水面に落ちて吸い込まれるようにして沈んでいった。



「!!」

次の瞬間の光景に千尋は目を見張った。


静かだった水面の水の一部がが急に丸くぽっかりと凹み、そこだけ水がなくなり水底とは別のところにつながる直径2メートルほどの穴が現れた。


「ね、ハク、あそこ」


穴の中からこちらの様子を何者かが伺っているのが見える。それも一人だけではなく2人いる。まだ幼い低級神のようだ。


「あれは・・・」


『どこかで見たことがあるな』


「はい」


ハクは一歩だけ前へ進んだ。


「そなたたち、こちらへおいで」

なるべく柔らかな口調で話しかける。

おびえるようにしていた2人はゆっくりと穴から出てきた。


「ここにいる理由を話してほしいんだ」


すると2人はこちらへ水を滑るように近づいてきてくれた。


2人は上は水色下は白色の水干に身を包んでいて外見はまだ幼い。
幼いといっても200歳くらいだろう。人間で言うと9歳くらいだろうか。一人は腰あたりまで髪を長く伸ばした少女だ。もう一人は短髪の少年でどちらとも淡い水色の髪でその髪の先端のほうは向こうの景色が透けて見えた。

少女が口を開いた。

「あの・・・私たち・・・海から来ました」


「海・・・?下の町の方のかい?」


「はい」


「何があったのか聞かせて」


「・・・海神(ワダツミ)様に追い出されてしまったんです」


「海神様か・・・なぜ?」


「えと・・・海神様の兄上の水神様が何かやらかしてしまったそうで私たちも巻き添えになってしまったんです」


「そなたたちも巻き添えに?」


「私たち海神様にお仕えしてるんですけど、海神様しばらく一人にしてくれってそれはそれは凄い剣幕で・・・追い出されました」


「飛ばされて・・・気づいたら僕たちここにいたんです」

付け足すように少年が口を開く。


「それはどうにかしないといけないね」

大丈夫、とでも言うようにハクは二人に微笑みかけた。
二人はその言葉に大喜びして瞳を輝かせた。


「でも今日はもうじき日が沈む。また明日、絶対にここへ来るから」

いつのまにか湖は緋色に染まっていた。


「あのぅ・・・お名前は・・・」

少女が尋ねる。


「ニギハヤミコハクヌシ。ハクでいい」


「ありがとうございます!私は彗(スイ)っていいます」


「スイ・・・よろしく」


「はい!・・・こっちが・・・」


「僕、楼(ロウ)です。よろしくお願いします」


ハクはこくりと頷くいた。

「ハク様のお隣の方は・・・」


「あ・・・千尋です」


「千尋さん・・・よろしくです」


「よろしくね」


ハクは大蛇のほうに向くと頭を下げた。


「明日までこの二人をお願いします」


『もちろん構わない、気をつけて帰るのだぞ』


「はい、ありがとうございます。では」



湖の水面に強い風が吹きぬけた。

同時にハクは竜の姿になる。千尋はハクに跨るとその陶器のように綺麗でそれでいてがっしりとした角をしっかりと握る。


『なんと・・・すばらしいな、竜は』


「竜だ・・・ハク様、竜なんだ・・・」


「いいなあ、僕もハク様みたいなかっこいい竜になりたい!」


ふわりとハクは宙に舞い上がった。


「また明日ー!」

千尋はそう叫ぶと手を振った。





力強くハクは宙を蹴り緋色に染まった空に飛び込んだ。




















































Re: 千と千尋の神隠し‐その後の物語‐ ( No.86 )
日時: 2012/07/27 14:54
名前: みたま (ID: K9lkoYz9)


すっかり西の空に太陽は沈み、かわりに月が漆黒の夜空を照らしている。

二人は今、荻野家の庭にいた。



「少し遅くなってしまったね」


「お母さんに怒られるかなぁ・・・」


「大丈夫。朝ここを出る前に私が千尋の分身を作っておいたから」


「え、じゃあ私今二人いるの?!」


「そういうことだね」


「え・・・」


「安心して、千尋が家に入ればまやかしの方は消えるから」


「だよね・・・よかった」


「うん。ところで千尋、明日も予定は大丈夫?」


「大丈夫よ・・・海神様のとこに行くんだっけ」


「うん」


「なんだか毎日のようにハクに会えるなんて嬉しい」

屈託のない笑みで千尋にそう言われると胸の鼓動が少し早くなるのを感じて、ハクはまた不思議な気持ちになる。


「・・・」


「え・・・ハク?」


「私も・・・嬉しいよ」


千尋は千尋でいつものように自分に微笑みかけてくれるハクにどきんとしてしまった。

「!・・・あ、えと。明日は何時に?」


「そうだな・・・朝早くは苦手かい?」


「大丈夫よ、何時?」


「6時前くらいかな」


「ほんとに早いのね・・・でも明日はお母さんたちいないから大丈夫」


「分かった、こちらの都合に合わせてしまってすまない」


「いいの!楽しいから」


「そうかい?ならいいのだけれど」


「うん」


「じゃあ私が今日みたいに迎えに行くからね」


「ありがとう」


「うん。じゃあおやすみ」


「おやすみ」



ポケットから家の鍵を取り出すとそうっと玄関を開けた。


後ろを振り向くとハクが微笑みながら軽く手を振ってくれていた。
千尋も微笑んで手を振り返し、家の中に入った。


ゆっくり階段を登り自分の部屋に入る。


「あ・・・」


部屋の真ん中でラムネの泡が消えていくようにパチパチと音を立てながら光となって千尋のまやかしが消滅しようとしていた。
ハクの魔法によって作られたまやかしは少し笑っているようにも見える。


「ありがとうね・・・」

自然と千尋の口から感謝の言葉が零れていた。



やがてまやかしは完全に消滅した。



千尋はベッドに寝転がる。



「ハク・・・」


ふと無意識にそう呟いてしまった自分に驚く。


「え・・・なんで今ハクって・・・」

頬に触れるととても熱かった。
窓から見える月をぼうっと眺めながら千尋は思う。


(ハクは・・・)









「私にとって・・・どんな存在なの・・・?」





と。








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