二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- モンスターハンター・バロル 完結!!
- 日時: 2010/11/27 21:56
- 名前: アビス (ID: U3CBWc3a)
無事完結しました!!今まで見たくださった皆さんありがとうございます。
その他掲載小説
・フェアリーテイル 〜FAIRYTAIL〜
・封魔士軍団—アボロナ(コメディ・ライト)
人物紹介
ソニック 17歳 男・・
身体的特徴・170cm・65キロ・赤黒の髪(ミディアム)・前髪を残し後ろになびかせている感じの髪型
超がつくほど新米のハンターだが、天賦のセンスと並み外れた力で、
大剣を片手で軽々と振り回せる。
そのレベルはすでに並みのハンターよりずっと上。
仲間思いで誰に対しても余裕の態度を示す。
そのせいで、揉め事を起こしてしまう事もしばしば・・・
夢は未だかつてない、最強のハンターになること。
ミルナ 18歳 女・・
身体的特徴・165cm・53キロ・綺麗な黒髪(セミロング)・前髪の横を残したツインテール
片手剣が主体だが弓の扱いも超1流の腕前。
片手剣の形が変形し弓のようにもなる。
誰にでも明るく振舞い元気な性格。面倒見もよい(よいうか世話好き)
スターク 20歳 男・・
身体的特徴・180cm・75キロ・青髪(ショートよりのミディアム)・ウルフ
太刀を二つ持ち双剣の様に扱う。それに加え、
両足にも刀を仕込んであり、4本の刀で敵を狩る。
性格は口が悪く、短気。だが、曲がったことをする事が大嫌い。
始めてあった時のソニックの堂々とした態度を気に入り、よく絡んでいた。
サラ 15歳 女 ・・
身体的特徴・153cm・46キロ・赤が少し入った茶髪(ロング)・ストレート(前髪も分けて首の辺りまである)
自ら武器を改良してライト・ボウガンの威力を保たせたまま小型化に成功した。
それを『銃』と名づけ、それを両手に持ち戦う。今でいう2丁拳銃のスタイル。
性格は優しいが弱気。知らない人に話しかけられたり、怒鳴られたりすると
直ぐにうつむいてもじもじしてしまい、言いたい事いえなくなってしまう。
だが、ソニックたちと出会い少しずつそれがなくなってくる。
シルバ 31歳 男・・
身体的特徴・185cm・82キロ・銀髪(シルバだけにw)ショート・ツンツン
主な武器を持たず、投げナイフで数々のモンスターを
狩猟してきた凄腕ベテランハンター。
普段は無口だが、狩りになると普通に喋りだす。
両目は以前のモンスターとの戦いで失い、今は僅かな音や気配
空気の流れをよんで生活をしている。
クルト 24歳 男・・
身体的特徴・190cm・70キロ・緑髪(ロング)・ストレート
竜人族の最新技術の笛を武器に音を操って戦う旅人。ハンターじゃない。
だが実力はかなりのもので、ソニックたちと比べても何の遜色もない。
丁寧な物腰、口調で常に笑顔を絶やさないが、過去に親に捨てられた辛い出来事がある。
その時竜人族に拾われ、里で育てられる。彼も竜人族の里を故郷と言っている。
1話>>26 2話>>27 3話>>28 4話>>29 5話>>30
6話>>31 7話>>32 8話>>33 9話>>34 10話>>35
11話>>36 12話>>37-38 13話>>39 14話>>40 15話>>41
16話>>42 17話>>43 18話>>44-45 19話>>46 20話>>47-48
21話>>49>>68 22話>>50 23話>>51-52 24話>>53 25話>>54
26話>>55 27話>>56-57 28話>>58-59 29話>>60 30話>>61
31話>>62-63 32話>>64 33話>>65 34話>>66 35話>>4
36話>>7 37話>>10 38話>>16 39話>>19 40話>>70
41話>>73 42話>>76 43話>>83 44話>>87 45話>>94
46話>>102 47話>>105 48話>>108 49話>>111 50話>>114
51話>>119 52話>>124 53話>>127
エピローグ>>134
モンスターリスト>>25
番編(シルバ)1話・2話>>2
番外編(ミカ・ミク)>>3
質問コーナー 参>>67 四>>69
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
- Re: モンスターハンター・バロル 39話更新 ( No.66 )
- 日時: 2010/02/15 19:19
- 名前: アビス (ID: 3CAtWHbZ)
34話
新しい旅路
あれから数日が経ち、3人はギルド本部に向かった。
3人というのは、実はスタークは病院で入院。
元々軽症だったミルナと強く頭を打ったが
サラは特別心配はなくすぐに良くなった。が、一番酷いスタークは問題外だ。
消し飛んだ細胞、失った血液。医師が言うには生きているのが奇跡だと言っていた。
それでも、医師はこう言った。
「彼が生きているのは奇跡ではないかもな。彼の体は以上のスピードで
回復を示している。彼特有の症状か、もしくは人間にある性能なのか
わからぬが、この分だと1ヶ月もあれば退院できるだろう」
・・・・・
・・・
・
「それなら、スタークなら2週間もあれば回復するわね。
それよりもソニック。本当に体はもうなんともないの」
(またか・・・)ソニックはため息をついた。
あの事件の直後、まだソニックの体には憑依された後遺症が少し残っていた。
それも一晩寝たら消えていたが、それ以来ミルナはずっとこの調子だ。
「何度も言ったろ。もう平気だって。何度も言うなよ」
「あなたの事が心配なんだからしょうがないでしょ!」
ミルナはそういうと、ハッとした顔でソニックを見ると顔を赤くして背けてしまった。
どうやら、あの時思いっきり抱きついた事を今になって恥じいているらしい。
ソニックもその時を思い出すと、少し照れくさく思った。
〜そんなこんなでギルド本部〜
「おはようございます」
この前のギルドの女性がそう言うと、こちらに封筒を渡した。
その中身を確認すると信じられないような額のお金が入っていた。
「あ・・あの。これはいったい。こんな額貰ってもいいんでしょうか?」
ミルナが困ったような顔で言った。
「そうですか?調査の結果からいうと貴方たちの報告はとても貴重で
重要なものです。その額でも少ないくらいだと、本部長は言っておられましたよ」
「・・・と、いうことは何かわかったのか?」
ソニックの言葉に女性はうなずいて
「はい。貴方たちの言う通りそこにガルドロスがいたのは間違いないと思われます」
「なんでそうだとわかるんですか?」
「調査隊がその穴の中を調査した結果、中から黒いオーラを纏った鱗が出てきたんです。
その鱗は今までのどのモンスターとも一致しませんでした」
「だから、そこにガルドロスがいたと」
「そう考えるのが普通ですね。それと、これは貴方たちだから教えることですが・・」
「なんだ?」
ソニックが促す、女性は少し戸惑ったが
「鱗を持ってきた調査隊に人が突然発狂をし、
暴れたそうです。なんとかその場で押さえ込めたそうですが・・・。
今それは特別なシェルターに入れえ、慎重に研究を進めているようです」
「もしそれがガルドロスの能力だとしたら、相当やばいよね。
鱗だけで人が発狂するレベル。本体は一体どれほどの・・・」
ミルナが考える。そして、すぐに考えを止めるように首を振る。
「そんなことを考えてても、始まらないよね」
「ところで皆さんにある特別任務があるのですが」
「特別任務」
「はい。モンスターの討伐です。名前は『ウィルテリアス』」
「『ウィルテリアス』・・・初めて聞く名だな」
「新種ですから。詳しい話はこの町の村長にお聞きください」
女性はそう言うと、地図を広げてある村を指さした。
「被害の拡大を抑えるためにもこのモンスターの討伐は1週間以内にお願いします」
「あ・・ちょっと待ってください。私たちの仲間が重症で1ヶ月は動けないんです。
ほかの者に任せることは出来ないんですか?」
その言葉に女性は落ち着いた口調で
「申し訳ありませんが、それは出来ません。封印のハンターとはガルドロスを討伐できる
可能性があるものを集めた軍団。いうなれば、ハンターのエキスパート中のエキスパートの集団です。
確かに大きな目的はガルドロスの討伐ですが、普通のハンター達には手の負えない依頼が
この本部に入ってくることもあります。それをこなしてもらうのも、
この制度を救った理由の一つです。
もちろん、報酬はちゃんと用意しています。仲間が参加できないのなら
3人でやってもらうしかありません」
「もし、失敗したら?」
「本来なら封印のハンターの称号の剥奪ですが、貴方たちはすでに
その使命を全うしていますので、剥奪はありません。
貴方たちの腕を買った本部からのただの依頼というわけです」
—森中—
「スタークがいねーのは厳しいな」
ソニックが歩きながら言う。あの後スタークを担当している
医師に話をして、起きたら自分たちのことを話をしてくれと言っておいた。
「戦力的には一番だしね」
ミルナもがっかりした声で言う。その時
—ギャァギャァ!—
イャンクックが突然走ってやってきた。
皆が一斉に構える。すると今度は草むらが動き、人が飛び出してきてクックの上を取った。
「これで終わりです。狂詩曲!!(ラプソディー)」
その者からなにやら音色がすると、クックはまるで上から見えない鉄球にでも
当てられたこのように体が砕かれた。
フワ—— 地面に降り立った青年は静かにこちらを見据えた。
- Re: モンスターハンター・バロル 39話更新 ( No.67 )
- 日時: 2010/02/15 19:54
- 名前: アビス (ID: 3CAtWHbZ)
質問コーナー 参
「はい始まりました。この小説の謎にせまる質問コーナー。
今回で3回目でなりますね。
司会はおなじみの私、ミルナが勤めていきます。
今回は、覚えていないと思いますが、前回予告していた通り
スタークについての質問をしていきます」
「おい。そんな前置きはいいから、とっとと始めようぜ」
「はいはい。そんじゃあ始めの質問。
なぜ、両手はともかく両足にまで刀を仕込んであるんですか?
だって。はいお願いします」
「意味はない。なんとなくだ」
「それだけ?他になんかないの」
「あえて言うなら、作者の願望だな」
「・・・それ言っちゃお終いね。じゃあ次の質問。
これは、実際にあった質問みたいね
スタークって名前があるアニメの登場人物と一緒なんだけど、関係あるの?」
「ああ、ブPチのことか」
「まあ、これはぶっちゃけ偶然だよね」
「だな、俺の自己紹介の髪型でウルフになっているが
別にこれも意識しているわけじゃないぞ」
「まあ、作者は意識してないかもだけどさ。でもスターク、この前
自分の左手を眺めて、マジックで数字の1ってかいてた・・・」
「なに言ってんだ。寝ぼけてたんだろ」
「あと、ボソッと独り言で『俺も2丁拳銃持ったら強くなんのかな』っとか言ってなかった?」
「熱中症にやられて、幻聴でも聞いたんだろ」
「後、ミカに新しい防具作ってもらうとき、ミカに小声で・・・」
「もうやめろ。読んでいる画面越しの奴等の俺のイメージが崩れる」
「え〜、つまんないの。じゃあ次の質問にいこうか。
クエスト先でシルバと話した後性格が少し温厚、というか仲間思いになりましたか?
だって。私の知らないところでシルバと熱い男同士の拳での友情懇談でもしたの?」
「やめろ、想像しただけで気持ちが悪くなりそうだ。
別に大したことは話したつもりはない」
「その、内容を聞きたいんじゃない。あれ、もしかしてここでは話せないような
あ〜んな話しや、こ〜んな話しをしたからここではいえないと」
「馬鹿いうな。そんな話しはしていない」
「あはははは。図星なんだ。かわいい〜」
「おい、さっきっから変だぞお前。どうしたんだ」
「べつに〜、なんでもないよ。まあまあ落ち着きなよスターク。
これでも飲んで」
「・・・おい。お前もこれ飲んだのか」
「まあね。喉渇いてたから、飲んだら美味しかったの。
だから、たくさん飲んだの。まだまだたくさんあるよ」
「だれだ、ここに酒なんかもって来たやつは・・・おい!目覚ませ」
「私は普通だよ」
「どこがだよ。あと一つ質問残ってんだろ。しっかりしやがれ
・・・は〜。最後の質問だ。これも実際にあったコメントからだな
サラの事をやけに気にかけていますが、もしかして好きなんですか?
別に好きなんて感情は・・・」
「あ〜〜!!それは私の役目とらないでよ」
「くっつくな!」
「で、好きなんでしょ?サラのこと。どこまでいったの。あ、もしかしてもう・・・」
「あ〜〜もう!酔うとめんどくせえな、おめえは!!
もう終わりだ、こんなの」
「いいの?終わらしちゃって、今度はサラだよ」
「・・・だからなんだよ」
「だから、司会を任せてあげるねw」
「ふざけんな!だれがこんなめんどくせえことやるか!」
- Re: モンスターハンター・バロル 39話更新 ( No.68 )
- 日時: 2010/02/16 19:07
- 名前: アビス (ID: 3CAtWHbZ)
21話
目覚めない夢はない〜後編〜
〜跡地〜
「ん、んん」
辺りは真っ暗だった。それが自分が目を閉じているからだとわかり目を開ける。
ソニックが目覚めたとこは森の中だった。後ろを振り返るとスタークが切った
テープの場所がまだ見えていた。そしてさらに近くには
「スターク!ミルナ!」
ソニックと同じように横になって眠っていた。
ソニックが肩を揺するとミルナが目覚め、そしてスタークも起きた。
「んん。何で俺は眠っていたんだ?」
スタークがあくびをする。
「わかんねーけど、何か特別な術か何かで眠らされていたらしいな」
ソニックはそういうと辺りを見渡す。
「霧が晴れてるな・・・」
「あの霧の辺りから夢だったんじゃないかな?」
ミルナがいう。しかしソニックはそうは思わなかった。
ふいに上からの視線を感じ向くとそこには、霧がまるで逃げていくように
昇っていっていた。
「あれは・・・」
ソニックが目を凝らすと、中心の辺りに赤く光る物体を見つけた。
「スターク。俺を刀に乗せてあの霧の中心の辺りに飛ばしてくれねえか?」
スタークが上を向き霧のある場所を見つける。
そしたら刀を構えたスターク。ソニックはその上にうまく乗った。
「いくぞ」
「ああ。思いっきり頼む」
—ブン!—
スタークが思いっきり刀を振り上げる。それと同時にジャンプして霧に向かうソニック。
そしてたどり着くと大剣を取り出し、それで赤く光る物体を壊す。
すると、霧が散るように晴れて消えてしまった。
「まさかあの霧は・・・」
「?、何か知ってるのか?」
無事に地面に降りたソニックがミルナの呟きを聞く。
「あ、ううん。昔に読んだ本に載ってたんだけど、
あれもモンスターかも。
夢見龍(ゆめみりゅう)・エーテンティア」
ミルナがいう。スタークは鼻で笑い
「あんなのがモンスターかよ。ただの霧じゃねえか」
「あの霧には相手を昏睡状態にさせる効果があって、それで眠った獲物に夢を見させる」
「夢?そんなもん見せてどうすんだ」
「このモンスターは夢を操ることが出来る特殊なモンスター。
夢の世界がこのモンスターの食事の場。
相手に悪夢を見させてそこから出た感情、特に負の感情
を餌として食べるモンスターだって」
ミルナの言葉にソニックは顔をしかめて
「感情を餌に・・・それって食い尽くされると・・・」
「たぶんそのまま永遠の目覚めない。つまり死ぬ」
「じゃあ、もう関係ねえじゃねえか。あの霧もどっか消えてなくなっちまったし」
スタークがいう。だが、ミルナは表情を固くして。
「問題はこの後。あのモンスターはある事が起きる前に必ず現れるって言われてるの」
「ある事?」
「それは・・破滅」
「!!」
ソニックもスタークも言葉が出ない。ミルナは言葉を続けた。
「今までも何回かこのモンスターの報告はででる。そして決まって近いうちに
どっかの国が滅んだとか、島が丸ごと沈んだとかが起きてるの。
大壊龍の出現、そして夢見龍・エーテンティア・・・
もしかして・・・」
ミルナがそこで言葉を止める。言わなくても2人には分かっていた。
するとソニックが口を開いた。
「そうならないために俺たちが頑張ってんだろ。ここで近い将来、
破滅の道が待っていますって言われて、はいそうですかって引き下がるのか?
俺はそんなのやだな」
ソニックの言葉にミルナは顔をほころばせ
「うん。そうだよね。何もしないで終わりを待つより、何かしていたほうがいいもんね」
「そういうことだな。ま、大壊龍も俺が倒すけどな」
スタークもいう。
「そういうこと。そんじゃあクレータがあった場所に急ごうぜ」
- Re: モンスターハンター・バロル 39話更新 ( No.69 )
- 日時: 2010/02/23 17:01
- 名前: アビス (ID: 3CAtWHbZ)
質問コーナー 四
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・ねえ、スターク。もう始まってるよ」
「それぐらいわかってる」
「じゃあ、何ではじめないの?」
「っち。なんで俺が質問コーナーの司会なんてやらなきゃならないんだ」
「ミルナさんは向こうでショウリュウさんから景気付けにと配られたお酒飲んで酔っ払って寝ているよ」
「あいつ酒癖悪いからな。寝ててくれた方が良い。ソニックは?」
「同じく」
「あいつもかも。お前は飲まないのか、サラ」
「私まだ15だよ。いくらなんでも飲むのは早すぎ。スタークは?」
「俺は酒は強いんだ。あれぐらいじゃあ酔ったりしねえよ」
「・・・あんなに飲んでたのに」
「それより始めんぞ」
「うん」
「最初の質問は、どうして武器の改造なんて芸当が出来るのか?だ」
「ほとんど独学だよ。まぁそんなに難しい事じゃないよね」
「武器の改造を出来るハンターなんてそうはいねえよ」
「そう?」
「ああ。じゃあ次の質問だ
切れたナルガの動きをいち早く察知出来たのはなぜですか?
これは、俺たちも知らねえことだな。どうなんだ、サラ」
「私もよく分かんないよ。ただ察知したってよりも、私の目にはナルガがスタークを
貫通している映像が見えて、とっさに押したらスタークはなんともなくて
ナルガがその後を通り過ぎて・・・」
「・・・意味がさっぱりわかんねえな。
ん?なんだこの紙。
『サラのそれについてはラオ戦で明らかになる』って次回予告か?」
「さぁ、でもその内分かるみたいだから待っててね」
「じゃあ、次の質問。
・・・・サラは基本敬語ですが、なぜスタークに話すときはタメですか?だってさ」
「そういえば、そうだよね。自分でも意識してなかったけど。
スタークには使う必要がなかったからじゃないのかな?」
「俺に聞くな。じゃあ次の質問。・・・こんな質問俺の時にもあったな」
「どんなの」
「サラはスタークのことが好きですか?」
「べ・・別に好きとかそういう感情はないよ///」
「じゃあ、これで終わりだな」
「ス・・スタークは」
「あ?」
「スタークはなんて答えたの?」
「・・・別になんだっていいだろう」
「・・そうだよね」
「・・・・全部が終わったら答えてやるよ」
「え?」
「明日のラオ戦も勝って、ガルドロスも討伐できたら教えてやるっていったんだ。
だから、絶対に死ぬなよ」
「うん。絶対約束だよ」
- Re: モンスターハンター・バロル 質問コーナー四 更新 ( No.70 )
- 日時: 2010/03/02 22:39
- 名前: アビス (ID: 3CAtWHbZ)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode
40話
決戦開始
当日、ソニックたちはすでに老山龍が通るルートのエリア1にいた。
おのおの集中力を高める。
「それにしても、どうなんだサラ。ショウリュウがいってたの」
「あ、はい。やっぱり自力じゃ出来ないみたいです」
「そうか」
ショウリュウが言ってたのとは、サラが以前ナルガ戦で見せたやつ。
ショウリュウに話してみると驚いた様子も見せずに
「ああ。そりゃあ予知眼(ヴァイジョンアイ)だな」
「予知眼・・・ですか?」
サラが首を傾げる。
「予知眼でのは自分、又は誰かに死を招く災いを起こる前に知ることが出来る眼のことだ。
そのナルガの攻撃を避けられたのも、それを食らえば死ぬかもしれなかったスタークの
災いを先に視て知ることが出来たからだろう」
「は・・はい」
「つまりはそういう力さ。先天的なものだからこの俺ですら持ち得ない力さ。
さすが、可愛い娘ちゃんは恵まれているな。それ、自分の意思で使えるのか?」
サラは首を横に振り
「いいえ。自分の意思では出来ません。どうすればいいんですか?」
「さすがにそこまではわからねえな。でも肝心な時にはしっかりと発動するんだろう。
なら、気にすることはないさ。君が仲間を守りたいって思えば力は答えてくれる」
サラが物思いに耽っていると、スタークの目付きが変わった。
「足音が近づいてくる」
「・・・何も聞こえないけど」
ミルナは耳を澄ますが何も聞こえない。
「いや、確かに何かが近づいてきてる。それにこの感じ・・・」
ソニックが顔をしかめる。肌にあの聞きたくもない嫌な悲鳴のような感じが纏わりつく。
「今までで一番嫌な感じだ。モンスターの変貌と何か関係あるのか?」
一人呟いているとその足音がミルナたちにも聞こえるほど大きくなってくる。
そしてついにその姿がソニックたちの前に現れる。
「・・・・・」
ソニックたちはあまりのでかさに言葉を失う。まさに山の体。荒んだ黒の甲殻が
体を覆い、すべてを貫きそうな角が生えている。
だがいつまでも見とれてるわけにもいかなかった。情報の通り老山龍はソニックたちを
見つけると前足を上げて地面にたたきつけた。
地震でも起きたかのように大地が揺れる。左右の石壁が崩れ落ちてくる。
「これだけでけぇと逆に笑えねぇな」
ソニックが落ちてくる岩を叩き割りながらいう。
「老山龍もびっくりなおおきさだな」
スタークが嬉しそう笑う。
「『わしより大きな生物が存在しようとはぁ!!』ってか」
「・・・あの二人楽しそうですね。ミルナさん」
岩を避けながらサラがいう。ミルナはため息をついて
「いつものことでしょ。あの二人自分より恐ろしい相手に興奮しかしないんだから。
まったく、もう」
「そうですね。でも、あの二人見てるとなんだか私も楽しくなってきちゃいました」
サラの笑顔にミルナ微笑しながら
「そうだね。そんなところに魅かれたのかな。でもそれだけじゃないような・・・・」
不意に真正面から突風が吹き荒れる。
「な、なに!?・・きゃあ!」
吹き飛ばされそうになったところにソニックがミルナの体をつかむ。
「あいつのブレスだよ。ただの吐く息のな。あれだけでけぇとそれだけでも攻撃になるんだな」
近くではスタークがサラを抱き抱え風に耐えている。風が止んだところで二人が突っ込む。
ソニックは顔面。スタークは腹に潜り込む。
—ズパパパパパッ—
老山龍の腹からかなりの血が噴出す。それでも老山龍はものともしない。
「かすり傷とも思ってねえのかよ。だが、思った以上に腹は柔らかいな」
一方顔面のソニックはというと結構苦戦中である。
老山龍が進みながらソニックを食おうと口をバクバクさせて来るからである。
「っと、でけえ口だ・・な!!」
斬撃を入れるがそれが黒い甲殻に阻まれる。
「かってぇ!!鋼鉄以上だな」
新しい大剣も決して切れ味が悪いわけじゃない。むしろ切れ味は最高だ。
だが、人じゃぁ作れない硬さが目の前にある。それでもソニックは諦めずに攻撃を重ねる。
その時老山龍の進むスピードが僅かに遅くなった。攻撃が効いてきたのか。
だが、ソニックはすぐにそうじゃないと感じる。
「スターク!」
—ボン!!—
ソニックが叫ぶと同時にスタークの傍で何かが爆発する。
いきなりの事にスタークは腹から出る。
「げほっ!げほ!・・・サラ!!!何しやが・・・」
—ズズン—
横で老山龍が一気膝を下ろし体を地面に付ける。もし、まだスタークがあそこにいたら
確実にぺしゃんこ。死んでいた。
「スターク!こっちきて」
その声と共に反射的に体が動く。すると今度は長く太い尻尾がスタークに向かって伸びてきた。
ぎりぎりのところで尻尾の範囲外に出れたスターク。
「・・っ!あっぶね〜。今のはまじで死ぬとこだったな」
「ふぅ〜。サラ、お前見えたのか」
ソニックが額の汗を拭きながらいう。
「は・・はい。ショウリュウさんの言ったとおり見えました。
でもやっぱりまだ完全じゃないみたいです」
「上出来だ。サラ、今から攻撃よりもそっちのほうに集中してくれ。
なにか見えたらすぐに俺らに知らせるように。
まだあいつどんな隠し玉もってつかわかんねえからな。できるな」
ソニックはサラの目を見る。その目揺らぎない目をしていた
「さて、そんじゃあいくか」
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
この掲示板は過去ログ化されています。