二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 薄桜鬼夢小説〜誠に生きる者達〜雪華録始動!
- 日時: 2012/12/26 15:17
- 名前: 桜舞姫 (ID: O72/xQMk)
こんばんは桜舞姫です。
前から考えていた新作を書く事にしました。
私の事をご存知の方、そうでない方、双方お楽しみください。
作者紹介
名前 桜舞姫・さくらまいひめ
性別 女 14歳の中一
誕生日 4月2日
埼玉県越谷市在住
<ここへ来た皆様へ>
・荒らしに来た人、薄桜鬼嫌いな人。回れ右。
・辛口コメント程々に。
・色々募集します。その時はどうぞ、よしなに。
・アニメ、ゲーム、オリジナル…ゴッチャです。
・千鶴の家族とか過去とか、意外と捏造です。
・不定期更新です。
これを読み、理解してなお足を踏み入れるという方。
………ようこそ。小説の世界へ……。
>>60 目次
【採用オリキャラ】
>>91 クラア殿
>>99 ノエ 殿
ありがとうございました<m(__)m>
キャラの詳細は、後日『新・オリキャラ』に
記載します。
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- Re: 薄桜鬼夢小説〜誠に生きる者達〜参照2,400超感謝〜 ( No.121 )
- 日時: 2012/11/18 13:36
- 名前: 桜舞姫 (ID: O72/xQMk)
ものすごい久々の続き更新です。書き方忘れてビビりましたww
- Re: 薄桜鬼夢小説〜誠に生きる者達〜参照3,000超感謝〜 ( No.122 )
- 日時: 2012/12/20 18:05
- 名前: 桜舞姫 (ID: O72/xQMk)
37話 見える傷と見えない傷
土方の部屋に灯りをともし、千幸は言われたとおりに千鶴の腕の傷に
手当てを施していた。
水「……ごめんなさい。」
雪「え?」
水「もし私が、あの時外になんか出ていなかったら…千鶴ちゃんは、
こんな痛い思いをする事なかった。」
くるくると包帯を巻きつけながら、千鶴に謝った。その眼に映るのは
後悔か、怒りか、同情か。…何も感じてすらいないのかもしれない。
雪「大丈夫です。」
水「え?大丈夫なワケ…!」
驚いた千幸が声を上げても、千鶴は笑顔で首をふった。自嘲的な笑み。
雪「だって…傷はもう塞がってしまいますから。明日の朝には」
水「いくら腕の傷が消えたって、心には…記憶には残るわ。」
千幸はしみじみと呟く。
水「身体の傷は消えても、心には永久に…」
雪「千幸さん…?」
後は黙ったまま、小首を傾げた千鶴に答えない。
そして包帯を巻き終えると、音もなく立ち上がり、部屋の障子をあけた。
水「お大事に…。」
障子が閉まり……
再び土方の部屋は、千鶴を残して闇に染まった。
そしてその日のうちに、水月千幸もまた、新選組屯所
から、姿を消した。
- Re: 薄桜鬼夢小説〜誠に生きる者達〜参照3,000超感謝〜 ( No.123 )
- 日時: 2012/12/07 17:31
- 名前: 桜舞姫 (ID: O72/xQMk)
今凄い地震あったけど皆大丈夫!?
流夢、亜鶴、カノン!皆無事かーーーっ!?
- Re: 薄桜鬼夢小説〜誠に生きる者達〜参照3,000超感謝〜 ( No.124 )
- 日時: 2012/12/20 18:40
- 名前: 桜舞姫 (ID: O72/xQMk)
38話 消え行く者
その朝、千鶴は土方の部屋で目覚めた。誰もいないのを確認してから、
そっと腕の包帯を解く。
雪「ん…やっぱり治ってる…よね。」
昨晩深く斬られ、抉られた傷はもうない。あるのは、紙で切った様な
皮膚の裂け目だけだ。そしてその傷も見つめている間にみるみると
塞がり……千鶴の肌から、傷は完全に消え去った。
雪「…………」
黙って同じ場所に包帯を巻き、袴をはく。布団を綺麗に片づけると、
土方の部屋を出ていった。
伊「じゃ、そういうことで♪」
千鶴が広間に入ろうとすると、一人の男の声が聞こえた。
雪「あ…」
新選組参謀、伊東甲子太郎である。
伊「あぁ君ですか。おはよう。命に別条なしで、何よりでしたわね♪」
雪「おはようございます。…えっと…何かありました?」
挨拶をしてから、千鶴が遠慮がちに声をかけた。今日の伊東は、千鶴の
目から見ても明らかに浮かれている。
伊「うふふふ。…知りたい?」
雪「…知りたい、です。」
伊「うふふふ…教えなぁい♪」
………………。さすがにひいてしまった千鶴を見ても、伊東は何とも
思わなかったらしい。高笑いして去っていってしまった。
雪「あれ…?斎藤さんに、平助君?」
伊東の後ろには、彼についていく斎藤と藤堂の姿が見えた。疑問に思い
ながらも、一先ず広間に入った。
雪「おはようございます…」
原・永・土「……………。」
源「あぁ雪村君。おはよう」
原田、永倉、土方の黙りこくる中、井上が挨拶を返してくれた。
重たい空気に押されながらも、伊東達の事を聞いてみた。そして返って
きたのは、信じがたい答えだった。
—斎藤と藤堂を含めた伊東一派が、数日後に離隊する、と。
雪「そんな…二人が!?」
永「くそ!平助の野郎っ!!」
原「昨日の今日とは…さすがに行動が早ぇな、あの狸。」
悔しさ、無念さ、怒り…様々な物が、幹部達の間に渦巻いていた。
そんな中、土方がはっとして声をかける。
土「お前、腕の傷はもういいのか?」
雪「は、はい。昨晩千幸さんにきちんと手当てして頂きました。」
もう傷は全治しました、など、口が裂けても言える筈がない。曖昧に
真実を伝え、曖昧に微笑んだ。
雪「そういえば…千幸さんは?」
今日はまだ彼女を見ていない事に思い当る。そういえば。と、幹部の
4人も小首を傾げた。
土「千鶴、見て来てくれるか。まぁ、寝坊かもしれないが」
女性の部屋なので、ここは千鶴に頼むしかない。一つ頷くと、千幸の
部屋に向かった。
雪「千幸さん…?失礼します」
呼びかけても返事のない千幸を心配し、千鶴が声をかけ中へ入る。
そしてそこは……千幸の部屋は……
もぬけの殻だった。
- Re: 薄桜鬼夢小説〜誠に生きる者達〜参照3,000超感謝〜 ( No.125 )
- 日時: 2012/12/23 21:50
- 名前: 桜舞姫 (ID: O72/xQMk)
雪が降る時期ですね。作者の桜舞姫です。ここでさっそくですが、
番外編です。とはいってもご存知の方は多いと思います。ちなみに、
今回は番外編ですので、時間が本編とは異なります。
では。『雪華録』、スタートです!!
【随想録番外編〜雪華録〜】
島原騒動 壱
慶応2年。夜になると雪が降る時期、12月。千鶴と千幸は、いつも
通りの日常の中、沖田達一番組と共に、京市中の巡察に出ていた。
水「うぅ、寒…」
雪「すっかり冷え込みましたね…」
寒そうに手をこすり合わせる二人を見て、組長である沖田が苦笑した。
沖「もう夜には小雪が降るくらいだからね。昼はまだいいよ」
沖田の言う事は尤もである。昼でもこんな冷え込みなのに、夜の巡察
ときたら……想像したくもない。
沖「ほら、行くよ」
沖田が隊士達に巡察の続きを促した時だった。
千「…ちゃーん!!」
何処からか聞き覚えのある少女の声。周りを見回すと
雪「お千ちゃん!?」
市中で偶然知り合った少女、お千。彼女が、街の角の
茶屋から手招きをしていた。そして駆けだす千鶴。
そして千幸。
沖「ちょ…勝手に行動しないでって、いつも言ってる
はずなんだけどな…。」
深いため息をつきながら、沖田は巡察を隊士達にまかせ、自身は二人の少女を追った。
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