二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 薄桜鬼夢小説〜誠に生きる者達〜雪華録始動!
- 日時: 2012/12/26 15:17
- 名前: 桜舞姫 (ID: O72/xQMk)
こんばんは桜舞姫です。
前から考えていた新作を書く事にしました。
私の事をご存知の方、そうでない方、双方お楽しみください。
作者紹介
名前 桜舞姫・さくらまいひめ
性別 女 14歳の中一
誕生日 4月2日
埼玉県越谷市在住
<ここへ来た皆様へ>
・荒らしに来た人、薄桜鬼嫌いな人。回れ右。
・辛口コメント程々に。
・色々募集します。その時はどうぞ、よしなに。
・アニメ、ゲーム、オリジナル…ゴッチャです。
・千鶴の家族とか過去とか、意外と捏造です。
・不定期更新です。
これを読み、理解してなお足を踏み入れるという方。
………ようこそ。小説の世界へ……。
>>60 目次
【採用オリキャラ】
>>91 クラア殿
>>99 ノエ 殿
ありがとうございました<m(__)m>
キャラの詳細は、後日『新・オリキャラ』に
記載します。
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- Re: 薄桜鬼夢小説〜誠に生きる者達〜番外編ストーリー募集中 ( No.116 )
- 日時: 2012/09/23 15:29
- 名前: 桜舞姫 (ID: O72/xQMk)
【番外編】
34話 中庭闘技場
静かに中庭の真ん中に立つ青年は、まるで景色に溶け込んだ様だった。
しかし、顔をしっかり隠した頭巾の隙間から、確かにこちらを見て
いる。
水「…貴方、何者です?」
?「……………。」
千幸が問いかけても、青年は答えない。そして
雪「千幸さんっ!!」
青年は、千幸に攻撃を仕掛けてきた。背中に背負っていた太刀を抜き
放ち、大上段から振り下ろす。
水「ッ!」
素早い瞬発力でかわし、千幸も刀を構えた。しかし青年は、千幸が体制
を整えるのを待つほどお人好しではなかった。
水「この…ッ!!」
?「……ッ!!」
月明かりの照らす中庭は、もはや二人の闘技場と化した。半径2,30
メートル内に立っている千鶴に、青年は目もくれない。
?「ハッ、く…。」
とはいえ、剣技的には千幸の方が上だった。青年が片膝をつき、肩を
上下させてあえいでいる。千幸が油断なく青年の首筋辺りに刀を
あてがった。
水「終わりだね。」
勝負あり。…………その時だった。
羅「ひゃははははははッ!!」
雪「え!?」
運がいいのか悪いのか。土方達が追っているはずの羅刹が、中庭まで
きてしまったのだ。
水「チッ!何でこんな…ぐあッ!!」
雪「千幸さん!!」
羅刹を見るために振り向いたのが千幸の隙だった。一瞬の隙に、青年が
千幸の腹部を思い切り蹴っ飛ばしたのだ。
水「う、く……!!」
蹴飛ばされた彼女の体は吹き飛び、壁に叩きつけられた。鬼といえど
すぐに痛みはひかない。
羅「ひ、ひひ…!」
そして羅刹が血を啜るための獲物として選んだのが
雪「あ…ッ」
羅「血を寄越せェェェ!!」
羅刹が千鶴に狙いを定め、刀を振り上げる。
——殺される!!
千鶴は身を固くした。……そして間もなく、肉を裂く
嫌な音が聞こえた。
雪「………え?」
うっすら目を開くと、目の前にいる羅刹の胸部から
槍の穂先が飛び出していた。
土「無事か。」
そして同時に、土方に抱き支えられている事も。
身を固くして目を閉じていたため、感性が鈍り、
土方の腕に気がつかなかったのだ。
永「二人とも無事か!!?」
平「おいお前…あ、逃げんな!!」
二人の台詞に顔を上げると、幹部達が全員中庭に集合
している。そして、あの青年が、屋根伝いに逃げて
いった。
水「ふぅ…。」
近「皆無事だな!!」
山崎と共に近藤も現れた。全員の無事を確かめると、
土方が号令をかけた。
土「考えるのは明日だ!今日は全員、もう寝ろ。」
その言葉で、疲れ切った幹部達は、自室へと引き上げた。
結局、色々議論したが、あの青年について分かった
事は無い。しかし、その晩以降、幽霊騒ぎの噂は、
潮を引くかのように消えていった。
- Re: 薄桜鬼夢小説〜誠に生きる者達〜番外編ストーリー募集中 ( No.117 )
- 日時: 2012/09/23 15:30
- 名前: 桜舞姫 (ID: O72/xQMk)
最近は「続きあり」にしてから書くのが当たり前のように…
ホントすみません。
- Re: 薄桜鬼夢小説〜誠に生きる者達〜番外編ストーリー募集中 ( No.118 )
- 日時: 2012/09/30 10:48
- 名前: 桜舞姫 (ID: O72/xQMk)
今話から本編に戻ります<m(__)m>
35話 友人との茶
時はまたもどり、10月半ばすぎ。あと何日もしない内に、月は11月
に移ろうとしていた。そんな秋晴れの、まだ温かい午後。
原「千鶴、千幸。ちょっといいか?」
水「はい。何でしょう?」
原「お前等、お千って言う娘を知ってるか?」
原田の口から発せられた名前に、二人とも素直に頷く。
—お千。市中で浪士に襲われている所を千鶴が助け、彼女の男装を
あっけなく見破った、不思議な少女。
原「お、知ってるか。そいつが話があるってよ。」
千「さぁ二人とも!食べて食べてっ!!」
所変わってここは市中の茶屋。お千の奢りで、3人の少女は茶を
飲んでいた。しかし、千鶴は遠慮気味である。
雪「お千ちゃん本当にいいの?」
水「ん。ほういはうへほっへほふびぇし、はほ?」
—好意は受け取っておくべし、だよ?
団子を口に詰め込んで、早くも千幸は2本目に取り掛かっている。
千「か、彼女のはどうかと思うけど…遠慮しないで!」
雪「じゃぁ…い、頂きます。」
ぱくっと団子を口に運ぶ。千鶴の顔が微かに上気した。
雪「おいし…」
千「でしょう!!」
団子も茶も、とてもおいしい。味のいい店なのだろう。食べるのが
終わると、3人で談笑となった。
千「ところで千鶴ちゃんて、生まれは何処?兄弟は?」
雪「江戸生まれの一人っ子だよ。」
千「一人っ子?同じね!!」
楽しいひと時は、あっという間に過ぎていった。
- Re: 薄桜鬼夢小説〜誠に生きる者達〜参照2,400超感謝〜 ( No.119 )
- 日時: 2012/10/17 17:51
- 名前: 桜舞姫 (ID: O72/xQMk)
今日、中間テストが終了いたしました。
え?じゃあアンタ、中間テスト期間に更新してたわけ!?
…と、お思いの方も多いでしょうが、そこはスル—でお願いします。
というわけで、近いうちに更新再開しますんで、よろしくです<(_ _)>
- Re: 薄桜鬼夢小説〜誠に生きる者達〜参照2,400超感謝〜 ( No.120 )
- 日時: 2012/11/18 13:35
- 名前: 桜舞姫 (ID: O72/xQMk)
36話 鬼の血脈
季節は春。新選組に千鶴が来てから四年、千幸が来てから三年ほどの
桜の季節がやってきた。
水「…美しい。」
その夜の子の刻。他の人間はとっくに寝静まっているのだが、千幸は
裏庭に来て、桜の木を見上げていた。眠れないのだ。
水「美しい…怖いくらいに。」
ひらひらと舞う花弁の中に手を差し入れれば、掲げているだけで桜は
掌に落ちてくる。
水「(クス)………。」
もう一枚掌にのせて見ようか。そう思い、千幸がさらに手を伸ばした時
水「!(何だ…何かが動いている…!?)?」
何か分からぬ不穏な気配。探ろうと意識を集中した瞬間
ドオォォオオンッッ!!
とてつもない、何かをぶっ飛ばした様な破壊音が響いた。
水「ったく、忙しいわね…!!」
千幸が破壊音を頼りに現場に駆け付けると、千鶴の
部屋の前の狭い廊下は、幹部連中でごった返して
いた。千幸は状況を聞こうとして、原田の槍の穂先が
紅く染まっている事に気付き、足を止めた。
部屋の中をのぞいて、何があったのかすぐに理解する
事が出来た。心臓を貫かれて転がる羅刹の死体。
その血でぐっしょりと濡れた畳や襖。その紅い華の
中、青白い顔で座り込む山南。腕を斬られ、血を流している千鶴。
水「…ごめんなさい。被害を出してしまって。」
下げた頭は土方に向いているが、目と言葉はその隣の
千鶴に向いている。
土「…こいつの手当てを頼む。千鶴、今夜は俺の
部屋を使え。」
雪「え!?そんなとんでもな——」
土「いいからさっさと行け!!」
土方が怒鳴る背後で、幹部達が片付け始めていた。
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