二次創作小説(紙ほか)
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- LOVE LESS×××~呪いの子とたった2人の執事~
- 日時: 2015/04/10 18:20
- 名前: あーちゃん (ID: TjCRtQ22)
最初から目次です。
名前は恋幟(字、合ってなかったらごめんなさい!)様からいただきました。ありがとうございます!
今回は全員死亡の“Bad end”になるはずです。ん〜在るところから別のルートで行くことも出来たけど、文面違うだけでBad endには代わりない……
~目次~
キャプチャー0 設定
>>1
キャプチャー1 LOVE LESS××歌詞
>>2
キャプチャー2 二人ノ誕生
>>3
キャプチャー3 ボクト二人
>>4 >>5
キャプチャー4 アノ日カラ3ヶ月
>>6 >>7
キャプチャー5 意識ノ世界デ
>>7
キャプチャー6 感情ヲクレタ人達
>>8
キャプチャー7 僕ハ死ンデシマウノ?
>>9
キャプチャー8 君達(俺達)ト僕(貴女)トノ5年間
>>10->>17 >>19->>22 >>25 >>28-
番外編 皆の誕生日!(VNIの日イエーイ!)
>>23
感想 >>18 >>24 >>26
よろしければ、感想も書いて下さい!
- Re: LOVE LESS×××~呪いの子とたった2人の執事~ ( No.31 )
- 日時: 2015/03/29 08:42
- 名前: あーちゃん (ID: TjCRtQ22)
いつの間に参照350越えてました!
ありがとうございます!
まだまだ佳境に入らなくて………
これからも頑張ります!
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蒼弥は目を背けながら、目の前に立っている少年に
「あなたは誰?なんで僕の名前を知ってるの?」
と聞いた。
少年はクスクス笑いながら自分の事を話した。
「僕はレン。君の五代先の息子だよ。でも、僕も女の子として育てられて、僕が男だ、って知ったのがつい最近。運命は時に残酷だよね。逃れられない現実に僕達を叩きつける。さあ、前置きはここまでにして、本題に移ろうか。時に蒼弥、蒼弥は今も死にたいと思ってる?」
最後に疑問形で。
蒼弥はうなずいた。
レンはそれなら、と言って、近付いてきた。
やっぱり赤を直視出来ない蒼弥は目を瞑っていた。
レンに手を出して、と言われておずおず出した手に握らされたのは、
何かの液体が入った小瓶だった。
「これは僕達の家系に伝わる毒薬。天体図書館に調合法を書いた本があるけど、誰も近付かないから誰も知らない。簡単に言うと劇薬っていうのかな。まあ、飲んじゃえば確実に死に至る物だから使い時には気を付けて。僕がこの日の為に二本用意したから一本あげる。僕も自分の世界に戻ったら死のうと思うんだ。お姉ちゃんが死んでから僕はこの世界に居る意味が無くなったからね。双子は一人が天に帰ったら、もう一人も天に帰らないといけない、っていう信仰があってね。宗教のせいで僕はガクかカイの手で殺されないといけない。二人は嫌がっているから僕が自分の手で殺めようと思って」
いつの間に隣に座っていたレンとは話が合うようで、付き人の話、外の世界に出たい、と言う気持ち、なにもかもを共有した。そして、
蒼弥にも笑顔が戻った気がした。
- Re: LOVE LESS×××~呪いの子とたった2人の執事~ ( No.32 )
- 日時: 2015/04/02 08:52
- 名前: あーちゃん (ID: TjCRtQ22)
「そーいえば、なんでさっき泣いてたの?」
鋭い所を突かれた蒼弥は黙ってしまった。
「………青い薔薇を見つめていると、何故か泣いてしまうんだ。
この庭園には他にもガーベラ、彼岸花、チューリップ、向日葵等、季節毎に綺麗な花が咲くけど、この真っ青な薔薇だけ、一年中咲いていて、何の動物も寄らない。
そんな花が僕と同じみたいで、気づいた時にはもう泣いてる。僕みたいに誰にも愛されない花なんだな、って」
すると蒼弥はレンに手を伸ばした。
「キミが泣き虫じゃいけないよ?」
と、レンの涙を掬い上げた。
それから数時間後、現世に戻ったレンを見送った蒼弥は咳をし始めた。口元を抑えた手に残るのは血。
「僕はもうすぐ死んじゃうのかな?」
最近、同じような咳が続いている。死ぬんだったらもうここで死んでしまいたい。
蒼弥は、さっきレンにもらった小瓶を開けて、中身を全て飲んだ。
- Re: LOVE LESS×××~呪いの子とたった2人の執事~ ( No.33 )
- 日時: 2015/04/03 09:05
- 名前: あーちゃん (ID: TjCRtQ22)
side Souya
初対面の子「レン」からもらった小瓶。中身は毒薬だと言ってた。この屋敷は周りに堀があるから、入って来れた事自体が不思議だけど、今はそんな子の言葉でも愛しく思える。
僕は生きて行くのが辛かった。このまま、苦しみながら死ぬのは。それに、僕が死んだって、誰も悲しまない。だったらこのまま居なくなっちゃえば良いんだ。僕の心が壊れる前に。
僕の中に居るレンだって言ってたじゃないか。「ボクの願いを叶えてくれたら、そっから先は君の勝手だよ」って。明日、願いを叶えたって、僕のこの状態だったらあと4、5日も持たないだろう。
僕は小瓶の中身を全て飲んだ。
最後に見たのは…
僕の体を必死に揺らしているガクの姿。
side Sinra&Suzaku
「もうそろそろ、おやつの時間ですね」
朱雀の隣で記録を付けていた森羅が呟いた。
「ああ。蒼弥様を連れて来なきゃな」
朱雀もそれに返した。
蒼弥はいつも青い薔薇だけが見えるベンチに腰掛けている。
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書く気力がないのでここで切ります
- Re: LOVE LESS×××~呪いの子とたった2人の執事~ ( No.34 )
- 日時: 2015/04/06 06:26
- 名前: あーちゃん (ID: TjCRtQ22)
参照400ありがとうございます!m( _ _ )m
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何故そのベンチに座るのか分からないが、蒼弥曰く「なんとなく僕に似ているから」らしい。
そこに着いたとき、蒼弥が居ない事に気づいた。
落ちる訳がない。わざと落ちようとしても、薔薇の麻痺毒について言ってあるから、迷惑を掛けようと思わない限りやらないだろう。
すぐに外に出て、走る。そこでは、蒼弥が倒れていた。
「蒼弥様!?」
森羅が蒼弥に寄る。蒼弥は儚く微笑んで気を失った。
朱雀は蒼弥が持っているものに気付いて、そっと手を開かせた。
「!!……森羅、今すぐ医務室に蒼弥様を連れてって」
何かに気付いたらしく、森羅に指示をする朱雀。
「チッ………レン……体を失いたくないなら止めろよな…」
舌打ちしてその場を去った。
- Re: LOVE LESS×××~呪いの子とたった2人の執事~ ( No.35 )
- 日時: 2015/04/11 08:25
- 名前: あーちゃん (ID: TjCRtQ22)
side rumika
私は今日、いつも以上に暇。
もうすぐ新月だから眠いけど、胸騒ぎがして寝れない。
天体図書館で本を読んでても、嫌な予感がして内容が頭に入らない。
暇で暇で館内を歩いていたけど、途中で飽きた。
森羅に紅茶でも作ってもらおうと思って、引き返した時、森羅が庭園の方向から走ってきた。
抱き抱えていたのは蒼弥だ。
「森羅!」
私がこう呼ぶと、森羅は私の目の前で止まった。
「どうしました?ルミカ様」
話す事なんて解ってる癖に
「蒼弥。どうしたの?」