二次創作小説(紙ほか)

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LOVE LESS×××~呪いの子とたった2人の執事~
日時: 2015/04/10 18:20
名前: あーちゃん (ID: TjCRtQ22)

最初から目次です。
名前は恋幟(字、合ってなかったらごめんなさい!)様からいただきました。ありがとうございます!

今回は全員死亡の“Bad end”になるはずです。ん〜在るところから別のルートで行くことも出来たけど、文面違うだけでBad endには代わりない……

       ~目次~
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>>6 >>7
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>>7
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>>8
キャプチャー7 僕ハ死ンデシマウノ?
>>9
キャプチャー8 君達(俺達)ト僕(貴女)トノ5年間
>>10->>17 >>19->>22 >>25 >>28-
番外編 皆の誕生日!(VNIの日イエーイ!)
>>23
感想 >>18 >>24 >>26
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Re: LOVE LESS×××~呪いの子とたった2人の執事~ ( No.11 )
日時: 2015/02/19 09:48
名前: あーちゃん (ID: TjCRtQ22)

蒼弥様に病気の事を話してから、2ヶ月以上が経った。

蒼弥様はあの日の翌日から、わがままを言うようになった。本人曰く[残りの人生を楽しく過ごしていたい]だ、そうだ。そして、自殺未遂も繰り返すようになった。
昼はわがままばかりのプリンセス?だけど、夜は[この世界にいる意味なんて無い]と、言って、飲み物に毒を入れたり、この前は手首を切っていた。幸い急所は外れていたが、出血の量が酷かったから三日三晩寝たきりだった。

要するに、蒼弥様は二重人格になってしまったのだ。 

蒼弥様の自殺未遂を止めさせる為、ナイフや紐等、これを使えば絶対に自殺できるという品物は取り除いていった。護身用のナイフや剣も使えなくなった。

それから4ヶ月。緑の髪の女性がやって来た。
[あの〜ここに蔵崎蒼弥様はいらっしゃいますか?]
[あっれ〜、飛鳥じゃん。どしたのー?]
[蒼弥様が病にかかったって聞いたから、お見舞いに]

Re: LOVE LESS×××~呪いの子とたった2人の執事~ ( No.12 )
日時: 2015/02/24 14:45
名前: あーちゃん (ID: TjCRtQ22)

飛鳥はこの辺の国では有名な歌姫だ。

その歌姫がフランス領にあるスラム街に行くことになった。

[ん〜、と、まあこう言うことで、ちょっと癒されに。それに、蒼弥が倒れるって1年以上前から聞いてたのに、何もしてあげられなかったから……]
ん?1年以上前?蒼弥様が倒れたのは10ヶ月前……
[飛鳥、お前、間違えてないか?]
[えっ?ああ、うちに未来を予言する魔導師がいるの。その娘の予言が必ず当たるから]
[ねえ、飛鳥お姉ちゃん、その魔導師の名前って?]
[あっ、蒼弥じゃん。元気にしてたか?]
[ん〜、今日みたいな日は元気かなぁ?で、質問の答えは?]
[ああ、名前?えっと〜ルミカちゃんだったかな?]
いつの間にかに俺の洋服の裾を引っ張って質問をしていた蒼弥様が、答えを聞いて固まっていた。
それも、向日葵の様な笑顔のままで。
[ねえ、飛鳥お姉ちゃん、今から飛鳥お姉ちゃんの家に行けない?]
[今から?ねえ、お兄ちゃん、蒼弥連れて行っていい?]
[ちょっと待って、森羅に聞いて来るから]




森羅の書斎の前

[おーい森羅、居るか?……入るぞ]
一応ノックしてから入ったから、文句は言われないだろう。
[何?]
[ん?蒼弥様が飛鳥の家に行きたいって]
[良いんじゃないか。箱入り娘←だし]
[移動手段は?]
[馬車だろう?そんな解りきって……あ……]
ずっと書く事に集中していた森羅が驚いた様に顔を上げた。
[そうだよ!蒼弥様が馬車嫌いな事を忘れたの!?]
[どうするか……まあ、飛鳥がいるし、大丈夫だろう。話が終わったなら、部屋から出てくれ。]



またもや蔵崎家別邸門の前

[森羅は良いって。でも蒼弥様、その格好で外に出るんですか?]
[うっ……///]
今の蒼弥様の格好は……
パジャマ姿なのだ!
猫柄のパジャマに蒼弥様の猫耳と尻尾が映えて可愛いが、外に出るとなると、話は違う。
[ドレスに着替えましょう。蒼弥様]
[わかった。でも、いつものじゃなくて紺色のだからな!]



五分後……
紺色のドレスに着替えた蒼弥が出てきた。
蒼弥様はコルセットを巻かないでも女の子に見えるから、着替えさせるのが楽だ。
[いってらっしゃい、蒼弥様。飛鳥、夕食の時間までに帰ってこい]
[わかった、お兄ちゃん]


蒼弥様が帰って来るまで6時間弱ある。

何をしていようか……

Re: LOVE LESS×××~呪いの子とたった2人の執事~ ( No.13 )
日時: 2015/02/24 18:50
名前: あーちゃん (ID: TjCRtQ22)

馬車に揺られて約10分。飛鳥の家に着いた。

[で、どうしたの?急にうちに来たいなんて言い出して]
[あーら、どうしたの?今日は夜まで帰らないって言ってたクセに?]
階段の上から誰かが降りてきた。目の前に見えるのは薄いピンクのドレス。
[ルミカちゃん起きてたの?ドレスのままで寝ちゃダメって言ったでしょう?]
[今起きたところよ。ドレスのままで寝てないし、それに、1年半ぶりね蒼弥。元気だった?]
[うん!]
蒼弥はうっすら涙を浮かべながらルミカに抱きついた。
ルミカもその小さな体を抱きしめた。


[そういえば、森羅から預かっているものがあるのよ]
[うん、森羅兄ちゃんから蒼弥君に蒼弥様がこちらにきたら渡してくれ。って]
そういって渡されたのは、小さめの小包だった。開けてみると……
[ぬいぐるみ……?]
黒い犬のぬいぐるみだった。テディベアみたいになっている。
[か……可愛い!]
自分が“可愛い娘”として扱われてきたせいで、すっかり可愛いモノ好きになった蒼弥は、森羅が作ったぬいぐるみを抱き上げてそういった。


その後、飛鳥の家を廻って、ルミカも入れてティータイムを楽しんで、おしゃべりをしていたら、あっという間に約束の時間になった。
[じゃあ、お兄ちゃん達に怒られちゃうし、もう帰ろうか]
[それじゃあ、私が送って行くわ]
[ルミカちゃんが?]
[ええ、馬車に乗ってみたいし、森羅と朱雀って人に話があるから]
[わかった。じゃあね、蒼弥。当分帰って来れないから最後に会えて良かった!]
[じゃあ、行ってくるわ。あなたがいない間は蒼弥の家に居るから、帰ってきたら鳩、送ってね。いつもの……]
[わかったから。いつものピンクの鳩にピンクの便箋を括り付けておくんでしょ?]
[そーゆーことー。いってらっしゃい飛鳥]
[いってきますルミカちゃん]
ルミカは蒼弥と一緒に馬車に乗り込んだ。


Re: LOVE LESS×××~呪いの子とたった2人の執事~ ( No.14 )
日時: 2015/02/28 10:15
名前: あーちゃん (ID: TjCRtQ22)

[で、森羅と朱雀に話って何なの?]
馬車が動き始めてすぐに蒼弥はこう聞いた。
[ん〜、あなたの事でその二人に“注意”をね]
[え〜、なになに?]
[いつか時が来たら話すわ]
それで納得したらしい蒼弥はそれ以上何も聞いて来なかった。

それから10分。自分の屋敷に着いた。
[おかえりなさい、蒼弥様]
[うん、ただいま]
他愛もない会話が久しぶりに思えた
[失礼ですが、隣の女性は……]
[ん〜、覚えてない?ずっと前に話したルミカだよ]
[これは失礼しましたルミカ様。蒼弥様、夕食の準備が出来ています。早くお上がりください。ルミカ様もよろしければ一緒に]
[ありがとう。じゃあ、私もご一緒させてもらうわ。行きましょ、蒼弥]
[あー、ちょっと待って。屋敷案内も含めてルミカの部屋は教えるから、先にご飯にしよう?]
[ええ、そうね]
屋敷の中に入った途端、驚きの声を上げたのはルミカだった。
[こんな大きな屋敷を執事二人で整えてるの?]
[いいえ、今日は蒼弥様が遊びに出掛けておりましたから。いつもは蒼弥様の部屋と私達の部屋、エントランスと階段をやっております]
[それでも、掃除だけで1日が終わっちゃうんじゃないの?]
[いいえ、いつも2時間程度で終わりますが?]
こんな会話が続くのも無理はない。屋敷の中が世紀の大掃除並みに綺麗だったからだ。
[ルミカ、大広間に行かない?]
ずっとほったらかしにされてた蒼弥が退屈そうに聞いてきた。
[ええ、そうね。蒼弥、案内はよろしくね]
[案内は後って言ったでしょ?]
蒼弥はルミカと手を繋いで大広間の方へ走って行った。
[こら、走ったら危ないですよ]
走って行く二人を見て朱雀は注意をするが、あまり聞こえて無いようだった。
朱雀はやれやれ、と思いながら、歩いて大広間に行った。

Re: LOVE LESS×××~呪いの子とたった2人の執事~ ( No.15 )
日時: 2015/03/01 11:16
名前: あーちゃん (ID: TjCRtQ22)

大広間の扉を開けると、森羅が待っていた。
[あっ、蒼弥様。おかえりなさい]
[森羅、ただいま]
[ルミカ様も、ようこそ我が主の屋敷へ]
[あら、蒼弥の話から覚えていたのね]
[ええ、記憶力はいい方ですから]
[………そんなことより、お腹空いた!]
またしてもほったらかしにされてた蒼弥が抗議の声を上げた。
[わかりました蒼弥様。じゃあ、自分の席に着いてください。ルミカ様は蒼弥様の一番近くの席にでも]
[うん!]
[わかったわ]
そんなこんなで4人のいつもよりにぎやかな夕食が始まった。
最初は森羅がくれたぬいぐるみの話から。あのぬいぐるみは犬ではなく猫のぬいぐるみだと解った。
次にルミカの出身地の話。ルミカの出身地はイングランド帝国というここからずっと遠い国らしい。その国ではピンクや緑、青や紫等のカラフルな髪の色の人が多いらしく、森羅と朱雀が蒼弥にじっと見つめられた。
[もしかしたら、あなた達の祖先がイングランド帝国の生まれだったのかもね。蒼弥も同じよ]
黄色い髪の種族もいたから、という言葉で出身地の話は終わった。


食事が終わった後、真っ先に切り出したのは蒼弥だった。
[じゃあルミカ、部屋の案内をしたいけどいい?森羅、僕のドレスで一番大きいヤツ、出しといて]
[ええ、是非ともお願いするわ]
[蒼弥様、あのドレスはスカートの丈があわn[いいから!あのドレスを僕の向かいの部屋においといて!]……わかりました蒼弥様]
[それと朱雀、(ルミカの背丈に合うネグリジェ有ったよね。あれも、僕の向かいの部屋においといて。それともうひとつ、)僕もドレス着替えたいから、手伝って!]
[わかりました蒼弥様。着替えるドレスはいつものでいいですか?]
[ううん、薄いピンクの。ルミカ、僕着替えたいからちょっと待ってて。ルミカに合うかわからないけど一着、僕には大きいドレスがあるから着てみて。ルミカのことは頼んだよ、森羅]
[わかりました蒼弥様。ルミカ様、行きましょう]
[えっ、わかりました]


蒼弥の向かいの部屋
[着替え終わったわ。入っていいわよ]
[失礼します]
ルミカの一声を聞いて、森羅が部屋の中に入ってきた。
[すごくお似合いですルミカ様]
[そ、そう?ありがと]
蒼弥が頼んだドレスはルミカの背丈にぴったりで、色も似合っていた。
[髪を結ってもよろしいでしょうか?]
[そこまでやってくれるの?お願いするわ]
森羅はルミカの髪を丁寧にすいて、頭の上で一本にまとめてくれた。ルミカの髪に似合う淡いピンクのシュシュで。
[ありがと。首元がすっきりしていていいわね]
[礼には及びません。よく私もやっていますから。]


一方その頃、蒼弥のクローゼット的な部屋では……
[ピンク、ピンク♪…………あった!]
蒼弥が自分のドレスを探していた。
[蒼弥様、ルミカ様に渡したドレスの色って……]
[もちろん、淡いピンクの]
[どうしt]
どうしてピンクの髪にピンクのドレスなんですか?と聞こうとした朱雀に一枚の写真が渡された。
[ルミカがお母様に似ているから。お母様はピンクの髪で、トレードマークのドレスはいつもピンクだった。それに、ルミカのことを森羅に任せたのは、僕の言いたいことに気付いてくれるから]
[…………]
[そんなことより、ルミカを待たせてるんだから急がなきゃ!ひさしぶりにコルセット巻くから手伝って!]

それから10分後…………
[ルミカ—、着替え終わった?]
[ええ、蒼弥は?]
[僕も終わったよ]


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