二次創作小説(紙ほか)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- ツバサ -DReaM CHRoNiCLE- 〜夢に導かれて〜
- 日時: 2015/02/21 19:37
- 名前: Va*Chu (ID: vAYBtxw9)
二次創作は初です、Va*Chuです( ´ ▽ ` )ノ
私は、「ツバサ -RESERVoir CHRoNiCLE-」及び「ツバサ -WoRLD CHRoNiCLE-」の二次創作を書かせていただきます。どうかよろしくお願いしますo(^▽^)o
- Re: ツバサ -DReaM CHRoNiCLE- 〜夢に導かれて〜 ( No.6 )
- 日時: 2015/02/25 15:44
- 名前: ゆーみん ◆okR9D5EASs (ID: 8HM4KmaQ)
わわわ、小狼が、小狼がぁ!
Va*Chuさんのツバサ大好きです!とっても読みやすいです。更新頑張ってください!
- Re: ツバサ -DReaM CHRoNiCLE- 〜夢に導かれて〜 ( No.7 )
- 日時: 2015/02/25 23:51
- 名前: Va*Chu (ID: vAYBtxw9)
ゆーみんさんへ
コメントありがとうございます!!
亀更新ですが、頑張っていきますね♪
- Re: ツバサ -DReaM CHRoNiCLE- 〜夢に導かれて〜 ( No.8 )
- 日時: 2015/02/26 21:17
- 名前: 如月モモlove (ID: cKfO32ZA)
ツバサ好きなんです《*≧∀≦》(クランプの漫画は、大好き)
面白いですね(*≧∀≦*)更新楽しみにしてます♪
- Re: ツバサ -DReaM CHRoNiCLE- 〜夢に導かれて〜 ( No.9 )
- 日時: 2015/03/01 08:02
- 名前: Va*Chu (ID: vAYBtxw9)
如月モモloveさんへ
コメントありがとうございます!!
そう言って頂けて本当に光栄です!
これからも頑張っていきますので、よろしくお願いいたします♪
- Re: ツバサ -DReaM CHRoNiCLE- 〜夢に導かれて〜 ( No.10 )
- 日時: 2015/03/01 18:42
- 名前: Va*Chu (ID: vAYBtxw9)
Chapitre.4 同じ存在として
夜空に漂う紫煙。それを追っていくと、縁側に腰かけ、月を見上げながら煙管をふかすひとつの影があった。———四月一日だ。
「四月一日〜、もう百目鬼帰ったぞ〜」
「別に報告しなくてもいいっつーの、あんな奴のこと」
「そんなこと言ってーと、百目鬼来なくなるぞ」
「それは困る」
モコナが報告しに来て、四月一日は煙管を盆に置いた。後ろを振り返ると、もうすでにマルもモロもいない。寝たようだ。
「最近、小狼たちからの通信少ないな」
「そうか? ときどきファイさんからの通信はあるけど」
「でもモコナは通じてない」
モコナの言う通り、近況報告程度ならファイから連絡はあるのだが、モコナを通じた、他の面々とは最近あまり話していない。一度ファイに尋ねたことはあるが、はぐらかされてしまった。何かあったのかもしれない。
「どうしたんだろ———…っ!?」
「っ、どうした、四月一日!?」
四月一日が突如顔をおさえてうずくまった。モコナが心配そうにのぞき込むと、四月一日はハッと顔を上げた。
「——小狼が、」
「どうした、何があったんだ!?」
「…、これは…」
それ以降、四月一日は黙りこくってしまった。
「…黒鋼、どういうこと?」
モコナが震える声でそう尋ねた。黒鋼は溜息をついて、モコナを振り向かずに呟く。
「前にも一度、似たようなことがあった」
「え?」
「まだ、一度目の旅の間だがな。——『東京』とやらで」
ファイが息を呑んだ。似たようなことが、しかもあの『東京』で…。でも、小狼とはあのときはじめて会ったはず。どういうことだ。
「あのときは小僧じゃねえ、姫が、な」
「サクラちゃん? なんで」
「…あのとき、水底で眠っていた大きな力。あれに引きずられて、魂が眠ってしまっていたらしい」
黒鋼の話に、ファイは黙る。まさか、そんなことが起こっていたなんて、あれからもうずいぶん経つというのにまったく知らなかった。そして、もしかしたらそれと同じことが今、起こっているかもしれないのだ。
「じゃあ、小狼は大丈夫なの?」
「生きてはいる。ただ、生気が感じられねえ」
「うん、躯しかない、って感じだね」
黒鋼とファイがそのように言う。モコナは心配でたまらない。すると、ファイが苦々しく、こう続けた。
「今は大丈夫だけど…このままの状態が続くと、危ないね」
「そうなのか」
「うん。魂の宿らない躯は、——いずれ朽ちる」
その言葉に、モコナが息を呑んだ。黒鋼も軽く舌打ちをする。今は大丈夫でも、相当危険な状態であることには変わりないのだ。
「でもでも、小狼、どうして急に!」
「わからない。少し前から様子が変だとは思ってたけど、何があったのかはわからなかったし」
「気づいていれば、どうにかできたかもってか」
「うん…、でもこうなったからにはどうにかしないと」
ファイが真剣な表情でそう言った。黒鋼も頷く。まずは、原因を調べないと———
『何か、あったんですね』
そのときだった。モコナの額の宝石から、光が出る。———四月一日からの通信だった。四月一日の表情は、真剣そのものだった。突然の介入に、黒鋼もファイも驚いて目を瞠った。四月一日は続ける。
『小狼の問題は、おれの問題でもあります。——教えていただけませんか。何があったのかを』
小狼の目覚める気配は、なかった。