二次創作小説(紙ほか)
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- 東方異聞録♯TH 【オリキャラ募集中】
- 日時: 2017/07/23 20:31
- 名前: ミヅキ (ID: RSw5RuTO)
この物語は、東方と♯FEをクロスオーバーさせたものです。
♯FEの設定を東方に逆輸入させたものです。
主にファイアーエムブレムと東方のキャラが、世界を救う為に頑張るシナリオです。
♯FE本編のキャラはほとんど出ません。
ファイアーエムブレムの設定やネタバレも含みます。
東方旧作のキャラや設定も組み込みます。
個人的に好きなキャラをどんどん贔屓しますので、ご注意ください。
ストーリー
運命に導かれし少女と英雄の物語。
圧倒的な力に抗う術を知らない少女がいた……。
誰かを救うのはいつも「だれか」。自分を忘れた英雄がいた……。
だがしかし。
少女は夢を持つ素晴らしさを知っていた。
英雄は立ち向かう力を持っていた。
幻想郷を舞台に、少女達が異世界の英雄達と共に紡ぐ新たな英雄譚。
登場人物 >>1 >>2 >>44
専門用語 >>3 >>38
ミラージュクラス >>83
オリキャラ募集詳細 >>9
登場人物
>>15 >>20 >>22 >>26 >>42 >>50 >>69 >>75
(続編登場予定)
>>81
目次 >>31
- Re: 東方異聞録♯TH 【オリキャラ募集中】 ( No.10 )
- 日時: 2017/06/30 20:13
- 名前: ミヅキ (ID: RSw5RuTO)
インターミッションその1 なくはないです。
ある雑木林に、一人の白髪の男が歩いていた。
「こ、ここは・・・・・一体・・・・」
あるけどあるけど木、木、木。
そして見上げると天高くに陽がさしている。
「僕は一体、どこを歩いているんだ!?」
白い髪の男は叫ぶ。
しかし悲しいかな、動物の鳴き声が聞こえるだけで、現状は変わらない。
「クッ・・・・僕はこんなことをしてる場合じゃ・・・・」
「ねえあなた、何してるの?」
唐突に頭上から声が聞こえた。
「すまない、助かったよ」
白髪の男は、金髪で碧眼の少女に頭を下げた。
「いいのよ、あそこはすぐ迷いやすいから。」
金髪の女性は微笑みながら彼に案内する。
金髪の人形を連れている彼女は、一体何者なんだろう・・・・
と白髪の男は考えていた。
「ホラ、あそこ、里が見えるでしょ。」
金髪の女性が指をさす先には、集落が見えた。
「ありがとう・・・・えっと・・・・」
「アリスよ、アリス・マーガトロイド。」
「アリス、ありがとう。僕はルフレ、軍師だよ。」
ルフレはアリスに頭を下げて、握手を求めた。
「アナタ・・・・人間じゃないわね、何者?」
アリスはルフレに問いかける。
「ああ、僕はミラージュ。・・・・・アレ、もしかして君・・・・僕が見えてる・・・・?」
「ええ。」
ルフレは目を白黒させていた。
アリスも何かを悟ったような顔をしていた。
しばしの沈黙・・・・・
「あ、もしかして・・・・幽霊?」
「あ、僕ミラージュです。」
「アレ、ミラージュって昨日霊夢から聞いたけど、まさか、林にある大きな入口から入ってきたとか言わないわよね・・・?」
「すみません、そのまさかです。」
「ていうか、なんで私、あなたが見えてるの・・・・・?」
「あ、いや・・・・僕らが見えるってことは、アリス・・・・君、多分、これから危険な目に合うと思う・・・・」
「すみません、責任とらせてください!」
「やめてよ!男が女に責任を取るってセリフがもうアレだわ!!」
しばらく沈黙した後、ルフレが土下座をし、アリスが発狂する。
「じ、実は、僕に関わった人間はもれなく悪いミラージュに○○○(自主規制)されたり○○○(自主規制)されたり」
「なんでそういうこというのよアンタ、バカでしょ!?空気読みなさいよ!私の平和な日常が!この前異変で大変だったのに!どうしてくれるのよ!!!」
「あ、じゃあ、僕のミラージュマスターになってください」
「は?(威圧)」
ルフレの言葉にアリスは激怒した。
「スミマセン、忘れてください・・・・その代わり、僕がアリスを守るよ」
ルフレはキリッとした顔で言った。
「刺すわよ」
アリスは槍を持った上海人形をルフレにけしかけようとしていた。
「スミマセン・・・・」
ルフレは表情をそのままに、涙を流した。
「一生出会わずにこの異変が収まると思ったのに・・・・」
「スミマセン・・・・」
「謝ったってミラージュが見えてるって事実からは逃れられないのよ・・・・」
アリスもルフレも肩を落としていた。
「とりあえず、僕のマスターになってくれれば、強くなれるよアリス!」
「私が求めてるものは平和よ、なんでアンタのマスターにならなきゃいけないのよ!戦局を変えられたいか!?」
「ぼ、僕の台詞が・・・・」
アリスが自分の家を見つけて立ち止まる。
「・・・・ハア・・・・、で、どうやってマスターになれるの?」
ルフレも立ち止まる。
「え?」
「見えてるってことは、私も素質があるんでしょ。とりあえず、なってからそのあとのことは考えるわ。」
「あ、アリス・・・・」
「ただし、私が危険な目にあったら、守りなさいよね!」
その言葉を聞いて、ルフレは嬉しそうにした
が、その直後表情が凍り付いて
「でも、このお話、インターミッションだからアリスと僕は多分ここで出番終了」
「これがこの話のオチってわけかァァァァァァーッ!!?」
解説:ルフレは幻想郷ではミラージュが実体化できていることを知らない。
- Re: 東方異聞録♯TH 【オリキャラ募集中】 ( No.11 )
- 日時: 2017/06/30 20:38
- 名前: ミヅキ (ID: RSw5RuTO)
インターミッションその2 魔道士と庭師
里は行方不明者が出ているものの、平和であった。
1週間前に、林に大穴が開いてから、近づいてはならないという注意喚起があるものの、
それを除けばのんびりゆったりとしていて、買物もはかどる。
「そのキャベツと、トマトと・・・あとそれと・・・・」
八百屋で野菜を大量に購入し、パンパンになった買い物袋を両手で運ぶ、
白い髪のオカッパの少女、魂魄妖夢。
主・・・・「西行寺幽々子」のために今日も食材を大量に買う。
なんだかんだ注意しても、幽々子は妖夢にとっては大切な主。
主の願いを叶えるのも、従者としての務めだ。
そう思い、長い道のりを歩く。
里から少し離れた小道で、ふと袋からトマトを落としてしまう。
「大変!拾わないと・・・・アレ?」
トマトが転がり落ちた先に、人影があった。
人影がトマトを拾い上げるのを見る。
「す、すみませーん!それ、私のです!」
妖夢が急いで走っていくと・・・・
人影は、トマトを食べてしまったのである。
「んまっ!?」
「うーん、水っぽいな、こんなもん烏の餌にした方がましだろ・・・」
人影はトマトを食べるなり、文句を垂れる。
「ちょちょちょ、ちょっと!?なんですかあなた!他人のトマトを勝手に拾って・・・・食べちゃうなんて!」
人影に近づくと、その人影は、ローブで口元が隠れ、緑色のボサボサの短髪が特徴的の、目は緑色に光っている人影だが、人間とはかけ離れていた姿だった。
「あ?おれが拾ったトマトなんだから、おれが食べて何が悪い。」
少年のような姿をした男は、謝るどころか、悪態をついていた。
妖夢はプルプルと震え・・・・
「き、斬り捨てる!!」
と、大人げなく刀を抜いた。
「へえ、やる気かお前・・・・。」
男は、右手に魔術書を何もないところから出して、左手に、闇の塊を生み出す。
「面白い、おれの力を見せてやるよ!」
「トマトの敵!!」
しばらくして・・・・
夕陽が差し掛かってきていた。
お互い、息を切らしており、実力差はほぼ互角だといえた。
「こ、今日のところは・・・・これくらいで勘弁してやる・・・・」
「お、こ、こちらの台詞だ・・・・」
妖夢はこのトマト泥棒を忘れないと誓った。
「ところで、アナタ、名前は・・・?」
「おれは、レイ。ミラージュだ。」
「みらーじゅ・・・・・」
妖夢はどっかで聞いたような気がしたが・・・・
「レイ、次に会う時は、トマトの弁償をしてもらうから!」
と、礼に指を刺した。
「するわけねーだろ!バーカ!」
レイは捨て台詞を吐き、明後日の方向に消えていった・・・・。
「こ、この泥棒猫!!」
妖夢はレイが消えてしまった場所に向かって怒りに任せて叫んだ。
・・・・・が、空しいだけだった。
「帰ろう、トマト一つで何ムキになってんだか・・・・。」
「ただいま戻りました、幽々子様!」
「あら〜、お帰り妖夢〜今日はお客様がきてるから、3人分食事をお願いね〜」
居間から幽々子ののんびりとした声が聞こえた。
お客様・・・・?
そう思って買ってきた食材を台所に置いて居間へ行くと・・・・・
「「あーっ!おまえは!!」」
居間にはレイと幽々子がいた。
レイと妖夢は顔を合わせた途端、二人の声は反響した。
「あらあら、二人ともお友達だったのね」
幽々子が楽しそうに笑う。
「「だれがこんなやつと!!」」
二人はお互いを指さして叫ぶ。
「まあそれはそうと、妖夢、レイがしばらくここにいるらしいわ、仲良くね。」
「えっ!?な、なぜ・・・・」
「記憶がなくて困って彷徨ってるところにここにきてしまったみたいなの。私は幽霊だから、彼のいう・・・・「ぱふぉーま」?っていうものがないと思うから、妖夢が面倒を見てほしいんだけど。」
「しかたねーからお前に力を貸してやるつってんだよ。」
「いつ決まったの、あとなんで上から目線!?私よりチビのくせに〜!!」
「んだと!?誰がチビだ!お前なんかネギみたいなカラーリングしやがって!!」
「おじいちゃんにも言われたことないのに!ネギだと〜!言わせておけば〜〜〜!!」
レイと妖夢の喧嘩が勃発してしまった。
幽々子はそれを見て、微笑む。
「あらあら、久しぶりに賑やかになったわね〜。これじゃ毎日退屈にならないわ♪」
解説:亡霊はこの世ならざる者なので命の輝きであるパフォーマを持っていない。
が、妖夢は半人でまだ生きているため、パフォーマは常人に比べると劣るが、レイの半端じゃない力のおかげでカルネージ・フォームに変身できる。
- Re: 東方異聞録♯TH 【オリキャラ募集中】 ( No.12 )
- 日時: 2017/06/29 22:33
- 名前: ルイージ (ID: eH196KQL)
ミラージュ以外はオーケーですか?
- Re: 東方異聞録♯TH 【オリキャラ募集中】 ( No.13 )
- 日時: 2017/06/29 23:18
- 名前: ミヅキ (ID: RSw5RuTO)
ルイージさん>
コメントありがとうございます!
少数ですが、人間キャラも募集しております!
- Re: 東方異聞録♯TH 【オリキャラ募集中】 ( No.14 )
- 日時: 2017/06/30 00:00
- 名前: ミヅキ (ID: RSw5RuTO)
第2章 拡げる翼はないけれど
第6話 ミラージュの巫女チキ
「突然だけどレイム、紹介したい場所と紹介したい人がいるんだ。」
カムイは身を乗り出して霊夢に言った。
「え、えらく唐突ね・・・・」
「うん、さっきやっと交信ができたんで!」
カムイはすごくうれしそうな顔をしている。
霊夢は、恋人かなんかかと思いもした。
「おー霊夢、平和ボケしてんのかー?異変はまだ解決してねーだろ」
「やほー、霊夢!ソクテラスもあいさつして!」
「にゃ」
そこへ魔理沙とエレンもやってきた。
「マリサにエレンも!実はみんなに紹介したい場所と人がいるんだ!」
「二回目よ、で、誰なの」
カムイは半ばスキップで博麗神社のさい銭箱近くに歩いていく。
霊夢たちもそれについていった。
「ここだよ。」
カムイは賽銭箱の前でどや顔をする。
「って、ここうちの賽銭箱の前じゃない」
「なんだ、賽銭箱の中からどばーって出てくるのか、ミラージュが。」
魔理沙は冗談交じりに言う。
「まさにその通り、よいしょっと。」
カムイは賽銭箱のふたを開けた。
すると、一瞬辺りが真っ白になったかと思えば、いつの間にか別の空間へ来ていた。
「なっ・・・・!?」
霊夢、魔理沙は驚きの表情を隠せず、エレンは目を輝かせていた。
その場所は、どこかの廃墟に色とりどりの花や植物が、壁や崩れた天井に巻き付いており、崩れている天井からは光が差し込み、
どこかの聖殿のように神聖に感じた。
そして、祭壇と思しき場所に、
緑の髪のポニーテールで耳がとんがっており、頭にティアラ、赤い服の上にピンク色のマントとベールを羽織る人間と容姿が変わらない、女性が立っていた。
「ブルームパレスへようこそ。待っていたわ、霊夢に魔理沙、そしてエレン。」
あとカムイにカチュア、マリクも。と添えて、女性は霊夢たちの前に立った。
「あ、あんた一体・・・・」
霊夢の問いかけに、女性は答えた。
「私はチキ。この「ブルームパレス」の管理者よ。」
「ぶるーむぱれす・・・?」
魔理沙の問いに、マリクが答えた。
「イドラスフィアとは違って、固有の空間を持っている、いわば僕らの拠点さ。チキがいる限りは、敵ミラージュがここを発見することはないし、
僕たちはここにくることで戦闘での傷をいやすことができるんだ。」
「へ〜、マリク博識だな〜。」
魔理沙とマリクの様子に、チキは微笑み
「昔、黒髪のお兄ちゃんと黒いミラージュがいたんだけど、あなた達のような関係だったわ。
お互いを信頼し合って、笑い合って、一緒に泣いて・・・・
あの頃は私も守られる側だったけれど・・・・・ううん、なんでもないわ。」
「ところでチキ、聞きたいことがあるんだけど」
霊夢は少し怒ったような表情でチキに話しかける。
「どうしたの、霊夢。」
「ここ、賽銭箱の中でしょ?お賽銭は?」
しばしの沈黙が流れた。
「いえ、ここは何もない場所にできる場所だから、多分なかったと」
「そんなはずないわ!だって!そもそもうちの敷地になんてものを作ってんのよ!もしいまから参拝者が来て賽銭箱の中に賽銭を入れたらどうなるわけ!?」
すごい早口でしゃべっていたが、カムイとカチュアがなだめた。
「まあまあ落ち着いてよ・・・・」
「そうですよ。大人げない・・・・」
霊夢はしばしカムイとカチュアにかみついていたが、だいぶ落ち着いてきた。
「まあとにかく・・・・ここはミラージュたちの拠点だから、いつでもきてね。」
チキはそういうと・・・・
「私はみんなが出ている間はここで待っているわ、外での話とか、聞かせてね」
祭壇に座った。
ブルームパレスから出ると、洩矢神社の方の空が暗くなっていることに気づいた一行。
「レイム!アレ!!」
「あっちは、洩矢神社じゃない!?」
「たたたたた、大変ですよ!霊夢さぁぁぁぁぁん!!」
遠くから声が聞こえたと思ったらもう目の前にたどり着いていた黒髪の天狗が慌てた様子で霊夢の前に立つ。
「やや、そこの赤いリボンの人、アナタ初めて見ますね、はじめました!」
「はーい、昔から神社のふもとで魔法のお店やってるエレンだよ、ふわふわ〜」
「にゃっ」
「で、文、あの状況は何よ。」
霊夢のツッコミに文は慌てて
「そうなんです、大変なんです!事件ですよ、これはネタになり・・・・いや、大変です!」
本音を交えつつ、文は叫んだ。
「なんか洩矢神社の近くにおっきな穴が開いて・・・・それよりも、早苗!早苗さんが黒い靄に包まれて!穴に消えちゃったんですよう!!」
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