二次創作小説(紙ほか)
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- 東方異聞録♯TH 【オリキャラ募集中】
- 日時: 2017/07/23 20:31
- 名前: ミヅキ (ID: RSw5RuTO)
この物語は、東方と♯FEをクロスオーバーさせたものです。
♯FEの設定を東方に逆輸入させたものです。
主にファイアーエムブレムと東方のキャラが、世界を救う為に頑張るシナリオです。
♯FE本編のキャラはほとんど出ません。
ファイアーエムブレムの設定やネタバレも含みます。
東方旧作のキャラや設定も組み込みます。
個人的に好きなキャラをどんどん贔屓しますので、ご注意ください。
ストーリー
運命に導かれし少女と英雄の物語。
圧倒的な力に抗う術を知らない少女がいた……。
誰かを救うのはいつも「だれか」。自分を忘れた英雄がいた……。
だがしかし。
少女は夢を持つ素晴らしさを知っていた。
英雄は立ち向かう力を持っていた。
幻想郷を舞台に、少女達が異世界の英雄達と共に紡ぐ新たな英雄譚。
登場人物 >>1 >>2 >>44
専門用語 >>3 >>38
ミラージュクラス >>83
オリキャラ募集詳細 >>9
登場人物
>>15 >>20 >>22 >>26 >>42 >>50 >>69 >>75
(続編登場予定)
>>81
目次 >>31
- Re: 東方異聞録♯TH 【オリキャラ募集中】 ( No.46 )
- 日時: 2017/07/06 23:02
- 名前: ミヅキ (ID: RSw5RuTO)
第四章 対立するミラージュマスター
第15話 カムイの記憶
紅魔館から神社に帰ってきた霊夢とカムイは、
その夜、ブルームパレスにてチキと会っていた。
「チキ、紅魔館で会ったリンディスって人がこんなのを拾ったのよ。」
霊夢は内から青く光る宝玉のような石を取り出した。
美しく、この世のものではなさそうなシロモノである。
「これは、竜石ね。」
「竜石?」
チキの答えにカムイは首をかしげる。
「私も昔記憶を失っていたころに触って記憶を取り戻したのよ。・・・・でも
これは私の記憶ではないみたいね。」
チキは竜石を持って、霊夢たちに見せながら説明した。
「もっとよく見せて!」
チキはカムイに竜石を渡す。
カムイはチキから竜石を受け取り、指先に触れた瞬間
バチンッ
電気が走って弾けた音がしたかと思うと、
カムイの目から光がなくなり、そのまま倒れてしまった。
「カムイ!?・・・・カムイ!!」
・・・・・ここは、一体?
ああ、僕は夢を見ているのかな。
暗くてよく見えない・・・・・。
レイムはどこだろう、
僕はブルームパレスにいたはずじゃ・・・・。
・・・・・ん、あそこに誰かいる、金髪のお兄さん?
「なぜ殺した・・・・・。罪のない我がきょうだいを・・・・なぜ!」
お兄さんは、涙を流して僕に訴えかけているみたいだ。
何のことを言っているんだろう・・・・?
あれ、僕の手・・・・足元が・・・・血だまりで・・・
・・・・ッ!?
なんで僕の周りに死体が・・・!?
「なぜ殺したのだ、カムイ!なぜ、きょうだいたちを・・・!!」
後ろから声が聞こえる・・・・
赤い鎧の人が、女の子を抱いて僕を睨んでいる・・・・
二人とも僕を睨んでいるということは・・・・
これは、僕がやったのか・・・・・!?
「そう、これはキミが、私が選んだ道なんだよ。」
二人の声とは違う声が、背後から聞こえる。
違う・・・・僕は!!
「違わない、これが現実であり真実なんだよ「カムイ」。」
やめろ、違う、僕は何も・・・・!!
「もう気付いているんだろう、キミは私で、私はキミだって。」
「違うッ!!」
カムイは腹の底からの叫びで、布団から飛びあがった。
「・・・・・ここは・・・・。」
縁側からは、満月の光が差し込んでいた。
博麗神社の一室で、カムイは眠っていたようである。
「嫌な夢だった・・・・」
手にはチキから受け取った竜石を持っていた。
「そういえばチキが、竜石は記憶の欠片だって・・・・。」
夢も、記憶の一部だったってことか・・・・?
カムイはそう思ったが、首を振る。
ふと気づくと、布団を枕にして、霊夢が眠っていた。
カムイをずっと看ていてそのまま眠ってしまったのだろう。
そう思ったカムイは、
「ありがとう、レイム。」
と一言呟いた。
- Re: 東方異聞録♯TH 【オリキャラ募集中】 ( No.47 )
- 日時: 2017/07/07 00:37
- 名前: ミヅキ (ID: RSw5RuTO)
第16話 邪竜ギムレーとカムイ
「れーいむ!おはよ・・・・ってうおっ!!?」
霊夢とカムイが寝ている部屋に、魔理沙が飛び込んできた。
魔理沙は、霊夢とカムイが寄り添って寝ている場面を見てしまった。
「うーん・・・・あ、魔理沙。」
「ふあ〜あ、おはよう、マリサ〜」
二人は同時に起きて魔理沙に気づくが、状況には気付いていないようだ。
魔理沙がプルプルと震えている様子に、
寝起きの二人は首をかしげる。
「お、お、お邪魔したぜ!!」
魔理沙はバタバタと走って帰ってしまった。
「な、なんだったんだろうね、マリサ・・・。」
「う・・・・・あっ・・・・ちょ、近いわよカムイ!!」
霊夢はやっと状況に気づき、カムイを黄金の右手でストレートを決めた。
「うぐあっ!なんで・・・・っ」
カムイは左頬を殴られ気絶をしてしまった。
「みんな集まったようね・・・・カムイ、その顔・・・・大丈夫?」
チキは霊夢、魔理沙、エレン、早苗、エリスをブルームパレスに呼んでいて、
全員が到着して、カムイを見るや腫れた左頬を見て心配する。
「う、うん、だいじょうぶ・・・・」
カムイは半泣きだが大丈夫だと言い聞かせた。
「まったく、レイムとカムイがいつの間にかそんな関係になっていたとは・・・。」
「文が見たら「スクープだ!!」って言って新聞の一面になってしまいますよ。」
マリクは感心していた反面、早苗はかなり心配していた。
「そ、そんなことより!!」
カムイが無理やり話を変えた。
「あ、ああ、そうね。本題に入りましょう。」
チキもかなり脱線したことを反省しつつ、本題に移った。
「少しだけど、みんながブルームパレスに来てくれた後に、ユメミがきてくれたの。
私が執筆した「幻影異聞録」の写しをもらったの。」
チキが本を皆に見せる。
「この本によると、以前私が見聞きしたすべてが記されていて、暗黒竜の倒し方も載っていたの。」
「光の戯曲を演じて、英雄王と若者たちの役を演じて神竜ナーガを呼ぶ儀式なんだよね。」
エレンは幻影異聞録を見て、思い出していた。
「そう。でもね、この幻想郷には神竜ナーガが存在しないの。」
一同は驚く。
しかし、その中で霊夢は冷静だった。
「龍神がすでに存在するから・・・・でしょ」
「そうよ。」
チキは続ける。
「そしてもう一つ、わかったことがある。」
「ミラージュの元いた世界を破滅に導いたのは、暗黒竜メディウスではなく、「邪竜ギムレー」なんだよ」
突然、背後から少年の声が聞こえた。
一同は振り返ると、白のショートヘアに緑のパーカーと白のTシャツに、青のハーフズボンを穿いた、少年が立っていた。
「ほう!ここがブルームパレスか!綺麗なところだなクロデ!」
後ろにいる巨漢が、ブルームパレスを見るや大声で歓喜する。
「うるさいぞガルド。」
「ぬぅ、すまん。」
クロデと呼ばれた少年がガルドを一喝する。
ガルドはおとなしくなった。
「あんた、誰よ。」
霊夢は構える。
「俺は新照黒出(にいでり くろで)、お前たちと同じミラージュマスターだよ。」
黒出が言い放つと、カムイが敵意を出しながら
「「ギムレー」ってなんなのさ、クロデ。」
と質問した。
黒出はカムイを見るなり、鼻で笑う。
「お前、本当に知らないのか?お前自身の事だろう」
カムイはその言葉を聞いて、戸惑う。
「ぼ、僕が、邪竜ギムレー・・・・!?」
「んなわけないでしょ!こんな人畜無害が邪竜だって!?」
「そうなの!カムイちゃんは優しいんだから!」
エリスとピエリが抗議する。
「オマエたちはバカだな、ノーテンキほど何するかわかんねーんだぞ!」
ガルドがエリスとピエリを指さして笑う。
「ムッキー!なんだよこいつ!ぶっ殺す!!」
「お姉ちゃんに同意なの!この子、殺していいの!!?」
「あなた達、落ち着きなさい!」
エリスとピエリが挑発に乗り、怒り狂っているところに、ティアマトが一喝を入れる。
「お前もだ、敵を煽るな」
「す、すまんよぉ」
黒出もガルドを一喝する。
「で、その「邪竜ギムレー」っていうのは、何なの?」
霊夢が咳払いをして黒出に尋ねる。
「さっきも言った通り、竜の子としてある国で誕生し、隣の国に拉致され、幽閉された子供が、二つの国を選ぶことができずに勝手に自分の人生を決めた二つの国と、この世に生まれてしまった自分に腹を立てて、暗黒竜を喰らって、強大な力でミラージュの世界を滅亡させた・・・・カムイ、お前の事だ。」
「そ、そんな・・・・僕は・・・・」
黒出がカムイを指さす。
カムイは、事実を受け止めきれず、戸惑う。
「それが本当だとして、カムイ自身が暗黒竜を喰らってギムレーとして世界を滅亡させた・・・・って証拠はあるんですか?」
カチュアが黒出に尋ねる。
「カムイ自身がミラージュたちの世界を滅亡させたのは本当だ。それが原因で、ミラージュたちがこちらに流れてきた。」
「嘘つくな!」
「嘘じゃねえよ!」
魔理沙の講義にガルドがつっこむ。
「じゃあ・・・・僕がギムレー・・・・」
カムイの顔に影ができ、うつむく。
「カムイ・・・・」
霊夢がカムイの肩をつかもうとした瞬間、カムイは走ってブルームパレスから出ていってしまった。
「ちょっと、待ちなさいってば!!」
霊夢が慌ててカムイを追いかける。
「黒出、あなたの言っていることは真実よ。」
チキは黒出の言葉を肯定する。
「当然だ」
「でもひとつ間違っている。」
「・・・・何?」
チキは一息つけて、話を始める。
「カムイは、ギムレーであって、ギムレーでないの。」
その場にいる一同が息をのむ。
「どういうことだ?」
「そ、そうだぞチキ!」
黒出とエリスが食い入るように尋ねた。
「カムイは、ギムレーがミラージュたちの世界を滅亡させる前に、ファルシオンを持ったクロムが、ギムレーを斬ったの。
ギムレーは白と黒の光に変わった瞬間にミラージュたちの世界は壊れて、幻想郷にミラージュたちが流れ込んだ。
白の光のカムイは、ギムレーの力の一部と、竜の力を持っているけれど、記憶がなく、
黒の光のカムイは、ギムレーの力と記憶を持っていて、力は少ないけれど、多分ここにいる全員が束になっても勝てる相手ではないわ。
そして、霊夢のパートナーになっているカムイは、白い光のカムイ。
だからギムレーであって、ギムレーでないの。」
「じゃ、じゃあ!彼は安全なんだね」
「いいえ、そうでもないの。」
マリクの言葉にチキは首を振る。
「黒い光のカムイが、もし白い光のカムイを取り込んで、完全覚醒したら、幻想郷だけじゃない、全ての世界が滅びるでしょうね。」
「マジヤバじゃん!」
「怖いの!お姉ちゃん!!」
エリスとピエリは抱き合って大泣きする。
「記憶を失ってるっていうから、期待してなかったが、かなり詳しいんだな。」
黒出はチキの説明に少し目を見開く。
「みんながパフォーマを集めてくれたし、幻影異聞録のおかげでかなり記憶も戻ってきているの。」
「まあ、そういうことだ。黒い光のカムイ・・・・いや、ギムレーは、ミラージュや人間、妖怪や悪魔を洗脳して、カムイを喰べようとしている。もうあいつを前線に立たせるのをやめろ。」
「ところであなたはなんでここにきたの?」
エレンは黒出に尋ねる。
「クロデは、忠告にきたんだ。カムイがギムレーと戦って負けたら、その時点で世界は終わるからな。」
「そういうことだ。」
そう言い残すと、黒出とガルドはブルームパレスから立ち去った。
「でも、彼の言い分も一理あるわね。問題は、カムイ自身の選択だけれど。」
ティアマトは腕を組んで、黒出とガルドが立ち去っていなくなった場所を見つめる。
- Re: 東方異聞録♯TH 【オリキャラ募集中】 ( No.48 )
- 日時: 2017/07/07 17:43
- 名前: ミヅキ (ID: RSw5RuTO)
第17話 抱くものは、光か闇か
霊夢はカムイを追って、神社のふもとまで走った。
まさに神社の鳥居の下の階段で座っていた。
「探したわよ、カムイ。」
霊夢は少し息を切らしていたが、落ち着いた顔でカムイに声をかけた。
「レイム・・・・」
「黒出の言葉なんか気にするな・・・・って言うのは無理か。」
今にも泣きだしそうな顔をするカムイ。
霊夢はカムイの頭をそっとなでる。
「もう、戦闘に出ずにみんなの陰で隠れてればいいわよ。」
霊夢はふと、そんなことを言い出した。
「・・・・!!」
カムイは霊夢に勢いよく顔を向ける。
霊夢は柔らかい表情で、微笑んでいた。
「いいのよ、ギムレーと戦って負けたら、この世界は終わってしまうし、あんたの存在も・・・・」
「違うんだよレイム。」
カムイは涙を流しながらうつむく。
「僕が怖いのは、自分自身なんだよ。僕がもし自我を失ってみんなを殺してしまったら・・・そう思うと、怖いんだ。」
霊夢はそんなカムイの頭をそっとなでる。
怯えて震えていることが伝わってきた。
「あんたみたいな人畜無害が人を殺せるわけないでしょ。」
霊夢はそっとカムイに言い聞かせた。
「でも、今日見た夢で僕は、たくさんのひとを殺していて、
もう一人の僕が僕に囁いてくるんだ、「これがキミが、私が選んだ道なんだ」って。」
霊夢はカムイの言葉を聞いて、すくっと立ち上がる。
「よーし、わかった!あんたが自我を失って仲間を狙ったときは、あんたを私が止める。異変解決は私の仕事なのよ」
霊夢は夕陽を背に、カムイに向かってウインクする。
カムイは少し考えて、
「レイム、僕は・・・・」
「とんだ茶番だな。」
そこに、黒出が階段を下りてきて鼻で笑う。
そして、カムイに指をさす。
「カムイは危険なミラージュだ、幻想郷にとっても世界にとってもな。
霊夢、お前は博麗の巫女だろう?
なぜ異変の原因に等しいこいつに加担する?」
霊夢は黒出の質問に、少し考えてから答えた。
「カムイは私のパートナーであり、相棒よ。
パートナーがくじけないように支えるのが、パートナーの務めなのよ。」
「レイム・・・・。」
霊夢の答えにうんざりした黒出は、
「ならここで二度と這い上がれないように塵も残さないくらいに叩き潰してやる!」
「よっしゃクロデ!力を貸すぜ!!」
「「カルネージ・フォームッ!!」」
黒出の合図で背後にいたガルドが黒出よりもはるかに巨大な大剣へと変化、
それを手に持った瞬間、黒出の容姿も変わった。
ショートヘアの灰色だった髪の毛が背中中盤までの長さの白髪になり、着ていた服が甲冑へと変わり、
まるで剣士のようである。
「よっしゃ、ぶっ潰してやるぜ!」
ガルドが咆哮をあげる。
「レイム、ごめん・・・・君は僕の事を信じてくれてるのに、僕は自分の事しか・・・・」
「はいはい、泣き言は後で聞くから、とりあえずカルネージ・フォームで迎え撃つわよ」
「うん!信じてるよ、レイム!!」
「「カルネージ・フォーム!!」」
霊夢も姿が変わり、黒髪の先が白く、ポニーテールになり、カムイがきていた甲冑、青いマント、銀色のグリーヴへと姿が変わっていた。
「レイム、衣装が変わってるよ!」
「んなことはどうでもいいのよ!目の前の敵に集中なさい!」
霊夢は黄金に輝く剣となったカムイを構える。
「十分待ってやったからな、手加減は抜きだ!!」
「それはこっちの台詞よ!」
霊夢は素早く黒出との間合いを詰める。
一瞬にして黒出の目の前で剣を振る。
「遅いぞ!」
黒出は剣を手でつかみ、霊夢ごと地面に放り投げた。
「うわっ!」「わわっ!!」
霊夢は地面にたたきつけられる前に足で地面をけり、宙返りをした。
「天空!」
黒出は大剣を足元から振り上げた。
ブゥン!
霊夢は、とっさに剣で大剣を受け流した。
が、宙に舞った大剣を黒出がつかむと、一気に振り下ろす。
ドオオオン!!
霊夢は、間一髪で避ける。
大剣が振り下ろされた場所は、クレーターが出来上がっていた。
「あんなの当たったら死んじゃうって・・・」
「でもでかい武器だから避けるのは簡単だろうと思ったけど、アイツ、なかなかの手練れね・・・。」
霊夢は黒出の戦術を褒める。
「褒めてる場合じゃないよ、どうするの!?」
カムイが慌てて対策を聞く。
「カムイ、あんた確か竜石を持っていたわね?」
「え、・・・・あっ!」
「なーにごちゃごちゃ相談してるんだ?」
レイムとカムイの様子にガルドがしびれを切らす。
「いくぞ、氷華!」
大剣が凍り付き、まるで氷の鈍器となり、黒出はそれを振り下ろす。
「竜穿射!」
霊夢は竜化した腕で水泡を生み出し、技を受け流す。
「この程度、足止めに・・・・!?」
黒出が、弾けた水泡で視界が悪くなったため、
霊夢が後ろに素早く回っていたことに気づかなかった。
「クッ!!」
黒出は霊夢を蹴る。
しかし、それを剣で受け止められる。
「あんたは旋回がきかないようね・・・・」
「いくよレイム!!」
「「影月!」」
霊夢は剣を満月の形のように振り上げ、黒出を吹き飛ばす。
「ぐあっ!」
「クロデ!!」
「アンタ、私とカムイのやり取りを「茶番」とか言ってたわね?」
霊夢は静かに怒っていた。
「茶番上等よ、あんたたちに何がわかるってのよ!!」
霊夢は怒りで叫びながら、竜の姿に変わる。
「「うおおおおおおおおおおお!!激流咆ォ!!」」
竜化した霊夢は口から激流のブレスを放った。
黒出は激流に飲み込まれる。
「くっ、ああ!!」
水が引いたところで、黒出は胡坐をかいて座っていた。
とっさにガルドを盾にして激流を防いだため、思ったよりダメージはないらしい。
「・・・・ま、こんなものか。」
黒出は、服についた水をはらいながらつぶやいた。
カルネージ・フォームから戻って、
霊夢とカムイに近づいた。
「まあ、茶番だって言ったのは謝らないけど、お前らのことは認めてやる。」
「つくづく言い方がムカつくわね。」
黒出の言葉に額に青筋を立てる霊夢。
「認めてやるつってんだから、素直に感謝しろよ!」
「なんで僕らが感謝する方なの!?」
「あんた、私たちと一緒に行動しない?その方が・・・・」
「俺は俺のやり方でギムレーを滅ぼす。馴れ合いは嫌いだからな。」
霊夢の呼びかけに、黒出は背中を見せて歩いて行った。
「クロデ、すまん...腹が減ったから食い物をくれ...」
「・・・・さっきの激流で流れた。」
「あいつら嫌いだ!!」
というやり取りを見送りながら、霊夢とカムイは神社の階段を登った。
解説:必殺技は得意属性に依存しているので、氷に見えても実は地属性、
水に見えても実は闇属性なのです。
- Re: 東方異聞録♯TH 【オリキャラ募集中】 ( No.49 )
- 日時: 2017/07/08 00:40
- 名前: ミヅキ (ID: RSw5RuTO)
第18話 竜石の欠片集め
「そういやレイム、どうしてさっき、竜石の使い方がわかったの?」
神社に戻る途中、カムイは霊夢にそんな問いかけをする。
「うーん、カムイが大事そうに持ってたってのもあるけど、巫女の勘ってやつかしらね」
「カンかぁ〜。」
先ほどの竜化をしてでのカルネージ・フォームは、今後切り札としてなりえるかもしれない。
二人はそう直感した。
「その竜石について、チキに聞く必要があるわね。」
「おかえり、二人とも・・・・顔つきが変わったわね。」
チキとみんなは二人の帰りを待っていた。
霊夢はただいまというなり、
「チキ、竜石について話を聞きたいんだけど。」
「なるほど、二人の絆が新たなチカラを呼び覚ましたってところね。」
「すげえ、お前竜化ができるのか!」
魔理沙は興奮していた。
「でもその竜石はまだ欠片よ。多分、各地のイドラスフィアに散らばっていると思う。」
「こんな大きな石がまだいくつか?」
チキの言葉に驚くティアマト。
「すごいの!きれいなの!!」
「ホントだぞ!」
エリスとピエリははしゃいでいた。
と、ふと、エリスは思い出していった。
「そういや、私魔界でサリエルと神綺にミラージュ事件の事を話したんだけどさ、どうやら竜石の欠片をサリエルが持っているらしい。」
「アンタ、そういう重要なことは先に言いなさいよ!」
エリスの言葉に怒りながら指をさす霊夢。
「それでは、次の目的地は、魔界ですね!」
「そういうことなら、私もつれていきなさい!」
「え、だれ・・・・」
早苗の話を聞いた、桃がついた黒い帽子を被る青い髪の少女と、ピンク色の鎧を着たアーマーナイトのミラージュが、ブルームパレスの入り口に立っていた。
「あんた、天子よね・・・」
「そうよ、そしてミラージュマスターでもある!あなた達の手助けをしてあげるわ、光栄に思いなさい!」
天子は霊夢に指をピンっとさす。
「テンシ・・・すごい。」
アーマーナイトのミラージュは、天子の台詞に小さく拍手をする。
「あ、ちなみにこっちはエルフィ。1週間前にお腹が空いてたみたいだから桃をあげたら元気になって・・・・・」
「あ、そうなの・・・・で、なんで私たちについてきたいのよ。」
霊夢は半ばうんざりしていた。
「ズバリ、暇だからよ!」
「帰れ」
「ふーん、なるほど・・・竜石を集めるんだね。」
黒い影は水面に映る霊夢とカムイたちの様子を見て、ほくそ笑む。
「とくに支障はないけど、カンタンに譲るのも癪だなぁ、どうしよっか」
「「カムイ」様、俺に任せてください!」
「カムイ」と呼ばれた黒い影は、振り返る。
そこには、上半身しか姿が見えないが、巨大で、肌も紫色、
軍服、軍帽の目元が陰に隠れ、あごひげを生やした大男がいた。
「ギャンレルか・・・・キミは私の期待通りに動いてくれよ?でなきゃ、灰にするから。」
「おまかせくださ」
「あと、私は「カムイ」ではなく、ギムレーだよ。次間違えたら・・・・」
「も、申し訳ありません!」
ギムレーは笑顔でありながら、ものすごい殺気を放ち、
それを感じたギャンレルは、一目散に逃げた。
「さて、カムイ・・・・キミは私をどう楽しませてくれるかな?」
黒い影に、月明かりが差し込んだ。
月明かりのおかげで、黒い影の姿が見えた。
その姿はカムイそのものであったが、髪の長さはカムイより長い、少女の姿だった。
「私はね、退屈が嫌いなんだよ・・・せいぜい飽きさせないように這いまわってくれよ?
でないと、キミを簡単に壊してしまってつまらないからね」
- Re: 東方異聞録♯TH 【オリキャラ募集中】 ( No.50 )
- 日時: 2017/07/08 11:16
- 名前: ルイージ (ID: Uz7lWEnD)
クロノスの仲間リクエストします(誰か一人は必ず幻想郷の誰かの相手になる)
リュート・Ω・スペクター
性別:男
性格:とても暴力的で、一日に3回相手を倒さないとストレスがたまる
容姿:黒い鎧と手に黒いレンガを装備しており、ゴツイ
一人称:俺様
設定:クロノスの下部 唯一クロノスを呼び捨てで呼ぶ こいつを倒すには1度黒い鎧を砕き、コアを狙うしかない αととてつもなく仲が悪い
過去:昔は幻想郷の住民だったがクロノスに操られ、破壊の限りを尽くした
ボイス:「俺はリュート・Ω・スペクター!」
「てめーがパチュリーか!おもしれえ!地獄に送ってやるぜ!」
「グレンスカーレット・・・素直に俺達とともにいたら、俺たちとこの世界を支配できた者を・・・哀れなやつめ・・・」
セイント・α・ケイル
性別:男
性格:冷静沈着で、とてもクロノスに忠実
容姿:四本腕があり、黒いマント
一人称:私
設定:クロノスの下部の中でも一番強く、1度も頼まれたことは失敗したことがない、そのためΩ以外の下部にも親しまれており、クロノスにも気に入られている Ωととてつもなく仲が悪い
過去:何者かに暗殺され、地獄をさまよっていたらクロノスに甦らせられ、従うようになった
ボイス:「私はセイント・α・ケイル」
「貴様が博麗霊夢か・・・よくこんなボロイ神社がつぶれないな・・・」
「あいにくだが、私はクロノス様以外の命令は受けない主義なのでね」
残りは後でリクエストします
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