二次創作小説(紙ほか)
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- 東方異聞録♯TH 【オリキャラ募集中】
- 日時: 2017/07/23 20:31
- 名前: ミヅキ (ID: RSw5RuTO)
この物語は、東方と♯FEをクロスオーバーさせたものです。
♯FEの設定を東方に逆輸入させたものです。
主にファイアーエムブレムと東方のキャラが、世界を救う為に頑張るシナリオです。
♯FE本編のキャラはほとんど出ません。
ファイアーエムブレムの設定やネタバレも含みます。
東方旧作のキャラや設定も組み込みます。
個人的に好きなキャラをどんどん贔屓しますので、ご注意ください。
ストーリー
運命に導かれし少女と英雄の物語。
圧倒的な力に抗う術を知らない少女がいた……。
誰かを救うのはいつも「だれか」。自分を忘れた英雄がいた……。
だがしかし。
少女は夢を持つ素晴らしさを知っていた。
英雄は立ち向かう力を持っていた。
幻想郷を舞台に、少女達が異世界の英雄達と共に紡ぐ新たな英雄譚。
登場人物 >>1 >>2 >>44
専門用語 >>3 >>38
ミラージュクラス >>83
オリキャラ募集詳細 >>9
登場人物
>>15 >>20 >>22 >>26 >>42 >>50 >>69 >>75
(続編登場予定)
>>81
目次 >>31
- Re: 東方異聞録♯TH 【オリキャラ募集中】 ( No.71 )
- 日時: 2017/07/19 12:57
- 名前: ミヅキ (ID: RSw5RuTO)
第八章 幻想郷の危機
第34話 襲撃
「なっ・・・・!?」
「なんだよこれ・・・・・・!?」
霊夢と魔理沙は紅魔館の外に出ると、その光景に驚いた。
紅魔館の前に、巨大なクレーターが出来上がっており、湖の水がクレーターに入り込んでくるほどの大きさであった。
「これは・・・・随分なご挨拶ね、ギムレー・・・・と、どなたかしら?」
レミリアや他の全員も外に出て、
その光景に驚く。
「はじめまして、紅魔館の主よ。私はクロノス。以後、お見知りおきを。」
クロノスは挨拶して一礼をする。
「まあ挨拶は礼儀の一つだけど・・・・いいのかなみんな?クロノスの部下たちが幻想郷の各地で暴れてるみたいだけど、行かなくて?」
ギムレーがニヤニヤ笑う。
ふと、空を見ると、各地で煙が上がっていた。
「オイオイ、マジかよ!?こいつら、私たちが修行してる間に・・・・」
「なんて卑怯な・・・・!!」
「タイミングを狙っていたのか偶然か・・・・まあいいわ、霊夢、それにみんな。」
レミリアは冷静に霊夢一行に話しかける。
「私は紅魔館の主としてここを離れるわけにはいかない、あなた達は各地のクロノスの部下とやらを討伐してきなさい、いいわね?」
「レミリアさん、大丈夫なんですか?」
カムイはレミリアを不安な表情で見た。
「大丈夫よ、こちらにはリンディスもフレデリクもリズも・・・・アクアもいるんだから。」
「・・・・・アクア?」
レミリアの言葉にギムレーは怪訝な顔をする。
「ほら、さっさと行きなさい!」
レミリアは霊夢たちの後押しをした。
「・・・・・わかったわ、その代わり、危なくなったら絶対逃げなさいよね!!」
「ええ、レミリアは、私が守りますから。」
リンディスも答えた。
「行かせて良かったのか、ギムレー。」
「いいよ、どうせこっちは逃げられなさそうだし。」
ギムレーの余裕の表情に、レミリアは一筋の汗を流す。
「お嬢様、私も加勢します!」
「あ、えっと・・・・そのぉ・・・・ごめんなさい!!」
咲夜の隣に、ピンクの髪の踊り子のような露出度の高い服を着るミラージュが現れるが、咲夜の影に隠れる。
「オリヴィエ・・・・大丈夫よ、戦うのは私だから。」
「すみませんすみません、お手数おかけして・・・・」
「ハア、まあいいわ・・・・」
「えっと、いいかしら、レミィ。」
「あ、うん、どうぞ。」
咲夜とオリヴィエのやり取りに、呆れながらも近づいてきたパチュリーとフランドール。
パチュリーの後ろには、般若のお面を被った和装のミラージュと、
フランドールの後ろには、ヘンリーがいた。
「私たちも加勢するわ」
「うふふ、素敵な服ね。あとで仕立ててあげるわね。」
「オボロ、今は戦闘の場よ。」
「あらら?」
「お姉さま、私も戦えるわ!」
「そうそう、それにあれは邪竜ギムレーだよね、面白いじゃん!」
「「ねー!」」
フランドールとヘンリーは息ぴったりで、わいわいとにぎわっていた。
「そろそろいいかな?」
ギムレーが半分イライラしつつ聞いてきた。
「ごめんなさい、こっちは話は済んだわ。」
「あ、お嬢様、美鈴はミラージュマスターでないので、冷也に任せてあります。」
「そう、ならよかったわ・・・・・じゃ、いくわよ!」
レミリアと咲夜、パチュリーとフランドールは、カルネージ・フォームと叫び、変身した。
エリスとピエリは、まず魔界の様子を見に行った。
すると・・・・
カルネージ・フォームのサリエルが、青いロングヘアに赤と黒の服装の男に苦戦していた。
「フロリーナさん、まだ・・・・いけますか?」
「は、はひぃ・・・・!!」
ここを通るまでに、神玉、幽玄魔眼は倒されており、
サリエルもボロボロになりながら、巨大なヘビと戦っていた。
「おーい、サリエル!!」
「エリス・・・・!!」
「サリエルさんをいじめるの、許さないの!!」
エリスとピエリは、サリエルの前に立ちふさがる。
「あ?なんだお前ら。」
「そりゃこっちの台詞だ!あ、ちなみに私はエリス」
「ピエリはピエリなの!よろしくしないの、殺しちゃうの!!」
青いロングヘアの男は、ほーんと生返事をする。
「あ、じゃあ俺ジョーカー。よろしくな。」
「そうなんだ・・・・じゃない!魔界のみんなを傷つけて、ただで済むと思うなよ!」
エリスはジョーカーに指をさす。
「そうなの!なんか昔、アナタと同じ名前の人を見た気がするけど、こんなことするなんて嫌いなの!!」
「へっくち!」
「いくぞピエリ!カルネージ・フォームだ!」
「「カルネージ・フォーム!!」」
エリスとピエリが叫ぶと、ピエリの武器はが青い刃を持つ槍、ロンギヌスに変わっていた。
「ピエリ、姿が変わっちゃったの!」
「おお、すげえ!」
「いや、こっち放置してんじゃねえよ!ヴェノム!!」
「ぐるるぁぁぁぁ!!」
巨大なヘビ、ヴェノムは口を開いて丸呑みしようとエリスに突撃する。
「殺しちゃうの!!」
「やっちゃうよ、ピエリ!!」
「「ロンギヌス・ツイスター!!」」
エリスは槍を振り回し、閃光を放った。
閃光はヴェノムの頭にクリティカルヒットし、吹き飛ばされ壁にたたきつけられる。
「ぐぎゃあっ!?」
「ヴェノム!?」
ジョーカーは焦りの表情を見せる。
「私たちは進化し続けるんだよ!」
「そうなの!おとといきやがれなの!!」
「ヴェノム、無事か?」
「ぎしゃっ・・・・」
ヴェノムに多少のダメージはあったが、攻撃の支障はない様子だった。
「お前ら・・・・俺をナメてくれたこと・・・・後悔させてやるよ!」
ジョーカーはぶるぶると震えて怒り狂っていた。
「エリス、私も加勢します。」
「おー、サリエル!嬉しいぞ!!」
サリエルとエリスは武器を構える。
「覚悟しろよ、このヘビ野郎ッ!!」
- Re: 東方異聞録♯TH 【オリキャラ募集中】 ( No.72 )
- 日時: 2017/07/19 23:06
- 名前: ミヅキ (ID: RSw5RuTO)
第35話 人と妖怪、そしてミラージュ
「あーもう!なんだよあんた!!カッパをいじめるとか・・・・人でなし!!」
にとりが半泣きで目の前の男性に人道について説く。
「不思議なものだな・・・・カッパに人について説かれるとは・・・・。」
男はメガネを直しながらつぶやく。
「いやしかし、私も不本意ながらこんなことはしたくないけどな」
「嘘だ絶対楽しんでた!」
「バレちゃった?まあいい・・・・」
「おいレティカ、そんなガキ、早く殺せ。」
男の後ろに金髪ロングをたなびかせる女性ミラージュが姿を現せた。
「おぉそうだなクライネ。では、さらばだ!」
男は弓を引いた。
「グルンウルフ!」
突然、男とにとりの間に巨大な狼の幻影がが飛んでて、地面を抉った。
「ひゅいっ!?」
「あわわ」
「チッ、誰だ!?」
「あわわ、ごめんなさい!喧嘩を止めるつもりだったんですけど・・・・」
突如、黒いローブを着た白髪のツインテールの少女のミラージュが降りてきた。
「な、ナイスだよルフレ!」
「?・・・・まあニトリさんがおっしゃるんでしたら。」
「・・・・キミ、ミラージュマスターだったのかね。」
男はしかめっ面で聞く。
「うん、うちの前で倒れてたからご飯あげたらなつかれたんだよ。」
「あの説はお世話になりました〜」
にとりの言葉に、手を合わせ、笑顔でお礼を言うルフレ。
「・・・・ってどうでもいいんだよんなことはよ!!」
クライネが怒ってにとりとルフレに指をさす。
「あたしはギムレーの奴に、この山に住む奴ら全員殺せって命令されてんだよ、狙った獲物は絶対殺す!」
「というか、あなたたち、なんていうお名前ですか?」
「ガッ!」
ルフレの質問に思わずずっこけてしまったクライネ。
「そういえば自己紹介がまだだったね。
私はレティカ・δ・グレイス。科学者でね、科学の真髄まで研究して研究して研究し尽くすのが私の夢で、そもそも新たな発見をすることもあり失敗を成功につなげると言うことによりどうのこうのぺらぺーら〜〜〜」
「エクスカリバー!」
レティカが説明をしてる最中にルフレは魔法を放った。
すんでのところで避けるレティカは抗議した。
「な、なにをする!?」
「あ、いえ・・・・ニトリさんがやっていいって・・・・」
「だって長いし・・・・」
「えへへ、すみません」
ルフレは照れながら謝る。
クライネはダンダンと足踏みをしながら
「あーもう、うぜえ!!さっさとやっちまおうぜレティカ!面倒だ!!」
「それもそうだな!」
「ニトリさん、私たちも!」
「うん!」
「クソッ、なんだよ・・・・」
「クロデ、これ以上は危険だ!」
カルネージ・フォームで変身した黒出とガルドは、
黒い鎧の男に苦戦を強いられていた。
「リュート、あまり遊ぶでない、ハエは叩き潰した方が楽ぞ」
「うるさいぞゼフィール、俺はクロノス以外の命令を聞くつもりはねえ。」
「それもよかろう、だが・・・・」
「氷華!!」
黒出は鈍器のような氷の塊を、黒い鎧の男を叩き潰そうとしていた。
しかし、
「なッ・・・・!?」
「素手で受け止めた・・・!?」
「フン、モノはいいが・・・・」
「ぐあっ!!」
黒い鎧の男は受け止めた剣を黒出ごと投げつける。
「ダメだ、なっちゃいねえ。」
「ま、まだだ・・・・!!」
黒出はなおも立ち上がり、武器を構える。
「クロデ、その体で・・・・」
「ガルド、気にするな・・・・それより、目の前の敵を叩き潰すぞ!」
「面白い、そうでなくてはな!」
黒い鎧の男が持つ巨大な斧・・・・ゼフィールが笑う。
「じゃあここで叩き潰してやるよ!!」
黒い鎧の男は斧で黒出を斬ろうと渾身の力で振り下ろした。
「「長盾!!」」
突如、巨大な盾が黒出を守った。
「・・・・なっ!!?」
「ふぅー、口は達者みたいだけど、疲れが出てるわよ。」
大きな盾で黒出を守ったのは、天子だった。
「お前は、比那名居天子!?」
「はい、これ。」
天子は黒出に何かを渡した。
「カレー?」
「そうそれ、リバイブカレー。なんか赤髪のポニーテールの人が「新商品」つって渡してきたのよ。」
「それ・・・・私の大好物・・・・・。」
天子がピースしてスプーンも渡す。
「私がアンタを守ってる間に食べなさいよ!」
と天子は、黒い鎧の男とゼフィールの方に向き直る。
「待たせたわね、・・・・・えっと、ダレ?」
「あぁん?俺はリュート・Ω・スペクターだよ、てんこ。」
「だれがてんこよ、舐めてんじゃないわよ!」
リュートは天子の名前をわざと間違え、挑発したが、
まんまに乗っかってしまう天子。
「アナタ・・・・このあたり一面に住んでた妖怪や妖精を殺した・・・・?」
エルフィは怒りを押し殺しながらも尋ねた。
「ああん?雑魚の事なんざ覚えてねえな・・・・あーでも、ちょっとは踏んじまったかもな」
「ひねりつぶす・・・・!!」
エルフィは珍しく怒っていた。
「ま、エルフィ・・・・私もこいつの顔をぶん殴りたいとは思ってたわよ。
黒出、準備はばっちり?」
「無論だ。」
天子と黒出は武器を構え、リュートを睨みつける。
「黒出、私がアンタを守るわよ、アンタは攻撃に専念なさい!」
「言われなくてもな・・・・!!」
「こいよ、チビ共が!!」
リュートが咆哮し、天子と黒出は地面をけり、リュートに向かって突撃した。
- Re: 東方異聞録♯TH 【オリキャラ募集中】 ( No.73 )
- 日時: 2017/07/19 23:28
- 名前: ミヅキ (ID: RSw5RuTO)
インターミッションその8 赤髪のポニーテールの人
「エルフィ、なんか強い力がぶつかってる感じしない!?」
天子は走りながら叫ぶ。
エルフィも天子の言葉にうなずいた。
「うん、多分一人はクロデ・・・・。」
「あのいけ好かない奴か・・・・まえはちらって見ただけでそんなに絡んでないけど・・・・多分あっちは私たちのこと知ってるだろうしね!」
「早くいこう・・・・!!」
「ちょっとそこのおふたり〜」
天子とエルフィは女性に呼び止められ、足を止めた。
「何アンタ、私たち急いでるんだけど。」
「そういわないでよ!助けると思ってこの新商品、買ってよ!」
天子とエルフィを呼び止めたのは、赤髪のポニーテールの女性だった。
口元に人差し指を当てる特徴的なポーズで、天子とエルフィを見て
「懐が寂しそうね」
「うっ・・・・!!」
アンナはそうつぶやくと天子の胸に何かグサッと突き刺さった。
「で、なにこれ、カレー?」
「テンシ、買って・・・・!!」
天子が女性に聞くと、エルフィは天子に向かって目を輝かせた。
普段見ない顔なので天子は驚いて後ずさりをする。
「あ、アンタ、これ知ってるの・・・?」
「うん、リバイブカレー。ある英雄がある場所から持って帰ってきて広めたっていう、ミラージュたちも大好きなカレー!」
「すごい勢いで戸惑うんだけど・・・・。」
天子とエルフィの様子を見て赤髪のポニーテールの女性は
「お願いよ、残り三つ売れば上司に怒られずに済むのよ、お願い!」
「でもそんな暇は・・・・」
「お願いテンシ!買って!!」
普段の物静かな様子とは打って変わって目をキラキラと輝かせるエルフィの様子にますます困惑する天子。
「でもなぁ・・・・」
「わかったわ、帽子の人、3つで2割引きにするわ!」
赤髪ポニーテールの人が叫ぶ。
天子は値札を見る。
リバイブカレーは一つ1500円。
3つで4500円。
2割引きで3600円。
天子の所持金は4000円。
そして天子はエルフィの顔を再び見る。
エルフィの顔はまるで物乞いをする子犬のようだ。
「買ったわ」
「・・・・ありがとう、テンシ!!」
エルフィはぱあぁと歓喜の表情で天子にお礼をする。
「ハイ、毎度あり〜!じゃ私はこれで!!」
赤髪ポニーテールの女性は荷物をまとめて、ものすごいスピードで走り去った。
「・・・・なんだったのかしら、あの人・・・・。」
「あの人、アンナさん。」
エルフィはカレーを食べながら答える。
「アンナさん?」
「うん、姉妹が何人もいて、副業の数も小言の数もピカイチ・・・・って昔聞いた・・・・。」
エルフィはカレーを食べつつ、淡々と説明する。
「ふーん・・・・って、カレーがもう1皿しかないじゃない!」
「ごめん、お腹・・・・すいてた・・・・・」
「ていうかもういいわ、早く黒出のところへ行くわよ!!」
「・・・・・うん。」
天子とエルフィは強い力がぶつかり合う場所まで走っていった。
- Re: 東方異聞録♯TH 【オリキャラ募集中】 ( No.74 )
- 日時: 2017/07/21 21:35
- 名前: ミヅキ (ID: RSw5RuTO)
第36話 兄妹と姉妹
博麗神社の前で、黄金の竜と四本腕の男が戦っていた。
近くでは萃香がのびており、倒れている。
「くっ・・・・、レイム・・・・!」
神竜の姿に変わっていたチキが息を切らしてその場にへたり込む。
「貴様を殺せばブルームパレスとやらが機能しなくなるらしい、素直に死ぬがいい。」
目の前の四本腕の男がチキを見下ろして低く笑う。
「まだよ・・・・まだ、終わってないもの・・・・!!」
チキは、雷のブレスを全身全霊で男に向かって吐き出す。
「ふんっ!!」
だが、男は素手でブレスをはじいてしまう。
「ミラージュの力なしでそこまでやるなんて・・・・あなた一体!?」
「ミラージュ・・・・この小娘のことか?」
男は右手に赤髪の幼女の髪を引っ張り、持ち上げていた。
「痛いよー!やだー!!おにいちゃぁぁーん!!」
「な、なんてことを・・・・・」
「さて、おとなしく死ね、神竜の巫女、チキ!・・・・いや待てよ・・・・」
男は少し考え、再びチキを指さす。
「ただ死ぬのでは面白くない、この小娘の命が惜しければ、自ら首を斬れ。」
「・・・・・!!」
「ひっ!!あぁぁぁぁーっ!!やめてぇぇぇーーっ!!!」
首を斬れという言葉に反応した幼女は、さらに大声で泣き出す。
「さあ、どうする、この小娘を見捨てるか?自ら命を絶つか?」
「・・・・・。」
チキは黙り、神龍の姿から元に戻って、近くに落ちていた刀剣を手に取る。
「私が命を絶てば、その子を放してくれるのね?」
「ああ、約束する。」
「・・・・・・わかったわ。」
チキは両手で刀剣を握り、首に刃を当てる。
「その子を放せ!!」
突如、博麗神社の正面の階段から闇と激流が混ざったブレスが
勢いよく四本腕の男に当たる。
「うおっ!?」
「きゃあっ!!」
男は幼女を思わず離してしまう。
「ったく、女の子は大事にしなさいよ」
神社の階段を竜化で登ってきた霊夢とカムイ。
吹き飛んだ幼女を受け止め、地上に下ろす。
「大丈夫?もう怖くないよ。」
「うぅ〜・・・・ありがとう、おねえちゃん〜・・・・」
「博麗霊夢にカムイ・・・・やっときたか。」
男はニヤッと笑う。
「そこの四本腕の・・・・・ミラージュじゃないわね、何者よ!?」
「私か?私はセイント・α・ケイル。そのミラージュと契約していたんだよ。」
「ふん、一方的にでしょ。」
セイントの答えに、鼻で笑う霊夢。
「一方的に力を奪うことができるの?」
「できるわよ、ただし、ミラージュの力を一方的に奪う方法だから、パフォーマが底を尽きたミラージュは消滅するけどね。」
チキは唇をかみしめる。
「ふーん・・・・こんな小さな子供のミラージュから無理やり力を奪ってたのね。」
「ああ、ギムレーから受け取ったんだが、最初から私を拒んだのだ、当然の報いだろう?」
セイントの言葉に、ダンッと大きく足踏みをして、水柱を上げる霊夢。
「普段はこういう義理堅いことはしない性質なんだけど、久々にブチギレるわ・・・・。」
何やら赤黒いオーラを纏う霊夢にカムイはうひっ!と声を漏らす。
「あんたの性根、叩き直してやるわ、覚悟なさい!!」
「思った以上に、これは・・・・。」
ひまわり畑は、いつもなら黄金で一面が美しく彩られていたが、
今は見る影もなく、辺り一面焼け野原だった。
「風見幽香さん、これでもう終わりですか?」
「終わりなの?あっけなかったね、β。」
秘書のような女性と、明らかに子供のような格好の少女が
膝をつく幽香を見下ろす。
「そうね、私にはミラージュはいないもの・・・・。」
幽香は地面を見ながら息を切らしていた。
「もっと楽しませてくれるって聞いたんだけど、リオン〜」
「・・・・・。」
少女の後ろの、リオンと呼ばれたネクロマンサーのミラージュは黙っていた。
「だんまりか、まあいいや!じゃ、バイバイ、ゆうかりん!」
少女はカルネージ・フォームで変身して、巨大な鎌で幽香の首を落とそうとした。
「ゆうかちゃああああああーんっ!!」
ものすごい轟音と共に、何かが勢いよくふってきた。
「げ、げんげつ、むげつ・・・・」
姿を現せたのは、カルネージ・フォームで変身した幻月と夢月であった。
「や、ゆうかちゃん、珍しく苦戦してるね!」
「今の登場はちょっとカッコよかったな、ゲンゲツ。」
「・・・・・エフラム、エイリーク」
幻月と夢月の姿を見てリオンはエフラムとエイリークの名をつぶやく。
「兄上、この気配・・・・リオンですよ!」
「・・・・・!!」
エイリークの言葉に、少女を見るエフラム。
幻月と夢月は、幽香を安全な場所まで連れていく。
「エイリーク、リオン・・・・とは?」
「私たち双子の、親友なのです。」
「リオン、どうしたの、急に黙り込んじゃって。」
少女もリオンの様子に戸惑う。
「まあいいや、とりあえず、あんたら女の子二人組、名を名乗りなさいよ!」
幻月は二人を指さす。
「あ、そうでしたわね、私はメイリン・β・フライン。クロノス様の秘書ですわ。」
「ボクはリントだよ!よろしくね!」
「ちなみに我が名は幻月、夢幻世界の主なり。」
「ね、姉さん、いきなりそんな自己紹介しなくても・・・・あ、私はこの人の双子の妹の夢月です。」
お互い自己紹介を終えると、
「エフラムッ!!エイリークッ!!」
リオンが急に叫ぶ。
「わわ、どったのリオン!?」
「今日こそお前たち双子を超える!超えてみせるッ!!ああああああああーっ!!!」
リオンは発狂して、エフラムとエイリークに叫ぶ。
「リオン!?何を言う・・・・俺たちは!」
「うるさいっ、黙れぇぇーっ!!」
「リオンさん・・・・」
エフラムの言葉を遮るリオン。
「なんだかよくわからないけど、β、はやくやろうよ!」
「仕方ありませんわね。」
メイリンも身の丈よりも大きな斧を取り出す。
「ゲンゲツ、ムゲツ、リオンを止めるぞ!」
「お、おう!任せろ!」
「はい!」
- Re: 東方異聞録♯TH 【オリキャラ募集中】 ( No.75 )
- 日時: 2017/07/20 21:29
- 名前: ルイージ (ID: eH196KQL)
残りリクエストするZE
ソウジ
性別:男
性格:正々堂々とした性格 逃げも隠れもしない、そのうえ追いかけも見つけもしない
卑劣な事をした場合、すぐ切腹に移すがしかし焦られながら止められる(αとクロノスは少しの焦りも見せず止める)
容姿:侍のような服装
一人称:拙者
設定:クロノスの手下 よくリント、δとタッグになりやすい 常に鍛練を欠かさない 使用する刀は草薙の剣、天叢雲剣 (妖夢と戦うが、その妖夢は惚れ惚れしながら戦う)
過去:戦国時代からコールドスリープ状態で生き延びた 戦国時代では負け知らずで、知らない者はほとんどいなかった(その時の本名は魂魄総司だった)
ボイス:「拙者はソウジ」
「そなたが妖夢・・・なんだか懐かしい感じがする・・・」
「うっ!卑劣な事をしてしまった・・・切腹で謝罪しよう!」
オーバー
性別:男
性格:なんでもゲームに例える
容姿:ジーンズに赤いジャケットと青のティーシャツ
一人称:俺
設定:クロノスの手下・・・だけど自分で自分に命令をくだすあり得ないほどの問題者 一番弱いからか、消えるのが一番早い(ただし後に完全体として復活、その復活後はめっちゃ性格が正反対になっている)
過去:実はデジタルの世界から来た
ボイス:「俺はオーバー」
「射命丸文ぁ!てんめーの本気で俺にかかってきな!」
「こ・・・ここで俺はゲームオーバーになるのかよ・・・!?嫌だあああああああああ!う゛ああああああああ!」
(復活後)「久しぶりだな、覚えているか?オーバーだ」
インテ
性別:女
性格:すごく無邪気
容姿:白いワンピースにツインテール 裸足
一人称:あたし
設定:クロノスの手下でグラルの妹 いつも兄に手を焼いている 大変きゃぴきゃぴした性格 魔法を使う オーバーとは口喧嘩が絶えない
過去:兄であるグラルしか知らない
ボイス:「あたしインテ!」
「あなたがきみさねまみや(霧雨魔理沙と言っている)さん?さっそくだけど勝負しようよ!」
「お兄ちゃん!なんでこんなやつ(オーバー)復活させたの!?」
グラル
性別:男
性格:とてもけんかっ早く、戦いの血に飢えている
容姿:オーバーと似たような服装
一人称:俺
設定:クロノスの手下でインテの兄 いつもリュートを修行相手にしている 戦いは打撃で勝負
過去:一族を皆殺しにされ、インテと生き残りクロノスに拾われた、しかしインテが悲しいか想いをしないように口には出さない
ボイス:「俺はグラルだぜ!」
「西行寺幽々子!この俺がてめえをぶっつぶしてやるぜ!」
「仕方ねえだろ!オーバーは完全体だとクロノス様と同じくらい強いんだぞ!」
やっとクロノスの手下書き切れました
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