二次創作小説(紙ほか)

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ゆっくり討伐していってね!!【ゆく育】
日時: 2023/02/22 16:23
名前: \(^o^)/ (ID: AtgNBmF5)

こんにちは、\(^o^)/と申します。
「ゆっくり育てていってね!」様の二次創作、
『ゆっくり討伐していってね!!』のご観覧ありがとうございます。

最近投稿サボっててすみませんでした。
この度、垢移動します。
自分の書きやすさという点から、別サイトさんへ移動させていただきます。
もし出会えたらよろしくおねがいします。

ここに出てくるゆっくりたちは、
○○ゆっくりとか言いますが、主本人は擬人化して小説を書いてます。

本編へどうぞ

ムカシバナシ1 侍編3 ( No.27 )
日時: 2022/08/04 16:05
名前: \(^o^)/ (ID: 8DXjmx02)

「あのっ!」
元気よく女性警察官に話しかける。さっきので勇気がついたのだろう。
「どうかしましたか?」
侍の目線にしゃがんで合わせてくれた。
「あそこのお兄さんが、僕のお父さんの髪飾りを、お姉さんが持ってるって言ってたけど…」
さっきのお兄さんはすぐに見抜いてくれたけど…
「そうなの?でもね、ゐ寺さんの息子という確定的証拠がないから渡せないの。ごめんね。」
え…
そう、絶望しかけたけたとき、テントの奥からさっきとは違うお兄さんが出てきた。
「いや、若菜くん、この子は確かにゐ寺家の息子だ。
アルビノでもなく目が赤いヒトは、この家系以外に存在しない。だから、ゐ寺さんの息子なのではないか?」
正論を若菜さん?にぶつける。このことは本当だ。でも、”存在しない”は間違っているが…
「そうですね…すみません、私が間違ってました。はい、これ。私が渡していいのかわからないけど…」
厳重に閉まってあった三日月の髪飾りを手袋をつけて渡した。
確かに、お父さんがつけていたものだった。
「ありがとうございます。」
とびっきりの笑顔になった。

今この瞬間、最年少の男の子が、一族の末裔として、新妖怪退治専門家となったのだった。

ムカシバナシ1 侍編4 ( No.28 )
日時: 2022/08/04 16:55
名前: \(^o^)/ (ID: 8DXjmx02)

侍が妖怪退治専門家になった。そこまではいいのだ。
誰が6歳の侍くんの面倒をみるかだ。
「…私は面倒はみれないの…
…流石にゐ寺さんの息子さんを育てられないし…それに4ヶ月の娘がいるし…」
すごく残念そうな顔をしてはなしていた。
「じゃあ他に引き取って(言い方)くれる人!!探してください!!」
新しい、親。抵抗はもちろんある。
お父さんが稼いだお金で暮らすことは十分にできるが、小学1年生にもなってない男の子がひとりでくらずことはできるはずもない。なので、この日はお隣さんの家に泊まり、お隣さんの友だちに引き取ってもらうことになった。
”新しい親”ワクワクもあるが、あの家を置いていくことにもなる。
でも、生きていくには…

次の日、朝早く。
大荷物(主に饅頭)を持って、お隣さんの友だちの家に向かっている。
唐突だが、お隣さんのまあ許してくれるだろう精神で何とかなった。
道中は、何気ない会話で盛り上がった。
まだ技を一つも覚えてないとか、やっぱり饅頭多いだろう?とか。
苦しい出来事もあったが、今は楽しかった。
楽しかった…

お隣さんの友達の家に着いた。
玄関に二人のヒトが立っていた。恐らく新しい親だろう。
怖そうなお父さんと、優しそうなお母さんだった。
その家は農家だった。着いてから10分後に、お父さんに薪割りを教わった。重い斧をふるのは大変だった。
でも、いい練習になった。
そこで、3年過ごした。勉強よりも薪割り、稲刈り、雑草抜きだった。
変わらず過ごしていけるんだ。と思っていた時期だった。

月は三日月だった。

不幸は、また重なった。

ムカシバナシ1 侍編5 ( No.29 )
日時: 2022/08/12 09:48
名前: \(^o^)/ (ID: 8DXjmx02)

まだ太陽は登ってない、朝早くだった。
家の外で薪を割っていた。そろそろ寒くなってくるからだ。
斧は、ここに来たときよりもサビていた。
侍の肩に何かが触れた。上から声が聞こえてきた。
「家の中に妖怪が出たよ。逃げなさい!」
後ろを振り向くと、お母さんだった。
妖怪…?
「私は家の中にいるお父さんを迎えに行くから。あんたは早く行きなさい!」
いつもは優しい口調で、おっとりしている母だか、こんなに大声なのは初めてだ。
「…迎えに行ったら、すぐに僕の家に来てください」
そう言うしかなかった。お母さんはうなずいて家に戻っていった。
それから、僕の家に走っていった。
たまに手の甲が濡れた。またヒトが死んでしまうかもしれない。それは嫌だった。

……これは復讐心?

ながい道を走っていった。
疲労はなかった。
久しぶりにみた自分の家は、いつもより小さく感じた。
家の中は比較的綺麗だった。
……誰かが掃除でもしていたのだろうか。
ふと、金庫に目を向ける。あの中に青い刀があったはずだ。
……昔の記憶では、お父さんは折ってしまいそうで使えなかったと言っていた気がする…
その刀は、侍が持った途端、黒く、色が変わった。まるで刀の青色が自分の中の黒色とに入れ変わるように。
黒くなった刀をそっと置いた。壊してしまったら直すことも出来ないから。
ふと、居間に向かった。たしかお父さんの日記があるはずだ。
タンスの奥。いつもここに閉まっていた。
探っていると、もう一つあった。
お爺さんの日記だ。唯一、黒幕の妖怪を倒せたヒトだ。
お父さんとお母さんが来るのを待ちながら、お父さんとお爺さんの日記を読み始めた。

一晩経っていた。寝落ちしていたようだ。
……日記の主な内容は、いつどこで妖怪を倒したか。どんな妖怪だったか。どの技が一番効いたかなど、詳しく書いてあった。
一番気になったのは、お爺さんの日記の一番最後のページ。
『ある日、苦しみにまみれた青年が、最後の妖怪を倒し、英雄となるだろう。その妖怪は我が一族でも、死と隣合わせであろう。』
…気になった理由は、漢字が沢山で読めなかったから。
チャイムが鳴った。
「ヒギャ」
声か息か分からないくらいの音が口から漏れた。
…心臓が破裂しそうなくらいに驚いた。
恐る恐る扉を開けた
お隣さんだった。隣には可愛らしい女のコがいた。
「…侍くんよね、どうしたの?なにかあった?」
心配そうな顔をしていた。
「うちの娘が走っていた侍くんを見たのよ。…どうしたの?」
…全て話した。話すのも辛かった。
お隣さんの顔から血の気が引いていった。
「…じゃあ、私の友達はどうなったか、わかる?」
声が震えていた。
「分からないです……」
視界がぼやけてきた。
「…ごめんなざい…!」
自分が出来る、精一杯の言葉だった。

数日たった。いまはお隣さんに食事を作ってもらったりして暮らしている。
家の近くで新聞が配られていた。
勿論貰った。
『山の近くの夫婦が熊らしきものに襲われ死亡。専門家「熊とは少し違う」』
見覚えがあった。
「死亡…?」
僕が逃げなければ。
後悔が染み渡る。そういえば家の住所言ってなかったっけ…
自分の愚かさが大嫌いだ。

それから全く眠れなかった。
僕は周りの人に死をもたらす疫病神?
僕は誰も守れない無能戦士?
苦しかった。苦しかった。

ある日、やっと眠れた。
でも、変な夢をみた。
お父さんがひたすら攻撃を受けていた夢。
お母さんが周りの人に当たりそうな攻撃を当たりに行っていた夢。
僕は動けなかった。
お父さんは、最期まで__
そこで夢が切れた。いや、見えなくなった。
自分…俺のなかで、なにかが目覚めた気がした。

ムカシバナシ1 侍編6 ( No.30 )
日時: 2022/11/11 16:28
名前: \(^o^)/ (ID: 8DXjmx02)

あれから6年間。15歳。その時までずっと勉学に励んでいた。
遅れを取り戻すため。
父の日記には、がむしゃらに斬ろうとしても、当たらない相手には当たらない。と書いてあったし、流石に漢字を読むことが出来ないなんて、かなりまずいからだ。
もし討伐依頼が来たとしても、頭を使えるようにならないといけないし…
勿論剣術も学んでいた。鈍らないように。
…でも、流石に瞬刃閃や爆雷閃、神風すらできないのはまずい…
だから、どうにかして独学でもいいから習得しようと今現在奮闘中である。
「…しかし、一つも習得できないのはねえ…」
お隣さんが話す。ココロにことばがトゲになり、突き刺さるような気がした。
「そうだ、もう妖怪退治専門家として働けば?そうすりゃあ練習にもなると思うし!」
それでも、たしかに参考になる。
「そうですね…まあ、頑張ってみますよ」
「…すごい性格変わったわよね…
…よし、宣伝はまかせて!!」
勢いよく言う。
仕事が入るといいけど…

仕事はすぐに舞い込んできた。
妖怪が畑の作物を盗むので退治してほしいとか、
妖怪が村の近くに出て恐ろしいので退治してほしいとか、襲われかけたとか。
まあ、なんとかこなしていった。
神風→瞬刃閃→爆雷閃
の順番で覚えていった。

18歳。
成人したとたんに、仕事がかなり入ってきた。
その分、妖怪による被害が増えているのだろう…
テレビにも取り上げられたこともあった。『地元有名人』という番組に。
忙しかった…

25歳。
とある仕事が入ってきた。
『狐のような妖怪に襲われて、妻が怪我をした。討伐してほしい』と。

覚えている。

父を殺した妖怪。
違和感を感じた妖怪。
殺気が異常だった妖怪。
夢に出てきた妖怪。
名前は知らない。
依頼をしてきたヒトにはなしを聞くことにした。

「あぁ、君が妖怪退治専門家くんかい?」
初老の男性が柚の木の下のベンチで話す。
彼が依頼人か。
「…はい。第一名を侍と申します。」

この世には、第一名と第二名が存在する。
第一名は、職業だったり、種族名だったりを差す。自己紹介は、ほとんどこの名前を言うことが多い。
第二名は、本当の名前。本名を差す。大切なヒトにしか明かすことはない。有名なヒトほどこの名前を明かしている。
自分の父だったり、例外は居るが…

「あぁ、よろしくね。わたしは木こりというよ。
早速だが…」
「その狐の妖怪について教えて下さい」
話題を切り込む。気になって仕方がない。
「あ、ああ。狐の妖怪だね。
いまはもう引きこもっている妻によると、あの妖怪は爪で攻撃してきて、大きな尻尾が7本以上はあって、赤い薔薇を身に着けていたと言っていたよ。…すごく恐ろしい化け物だったとね。」
侍の勢いに押され気味に言う。
侍の目は鋭かった。
「…分かりました。居場所が分かり次第討伐してきます。」
集中しなければいけない。
話を聞く限り、あの父親を倒した妖怪だ。
死と隣合わせになるかもしれない。

そうして、資料を探し始めた。
そんなに簡単には見つからなかったが、尻尾が9本のヒト?が城の中に入っていったという目撃情報をもとに、居場所を特定できた。明日には討伐しに行く予定だ。
刀を研ぎ、明日に備えた。

ムカシバナシ1 侍編7 ( No.31 )
日時: 2022/08/22 10:16
名前: \(^o^)/ (ID: 8DXjmx02)

城に着いた。
かなり、大きい城だ。
見張りは…居ない。突撃するには今しかない!
ドアを蹴破る
「ヒャッッ!!」
目の前に三編みの女性がいたが、素通りした。
黒幕を倒してから雑魚敵を倒したほうが楽だからだ。後ろから攻撃が何度もやってくる。当たらなければ良い話だ。爆雷閃や瞬刃閃で移動していく。これはすぐに見つけられそうだった。
「リフレクション0.1!!」
爆雷閃を放った途端、すぐ隣の部屋から、誰かが飛んできた。
赤い…盾?
そう気付いた時には、HPが削られていた。
いや、相手もそうか。
色んな考察を考えながら、癒やしまんじゅうを取り出した時には、そのゆっくりは逃走していた。
なんだったんだ…

まずはボスから。
いろんな部屋を開けていく。でもどこにもあのゆっくりはいない。
…まあ、最上階だろうな。

最上階。
薔薇が描かれた襖の部屋。
限りなく感じる妖力。
…確実に、いる!


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