二次創作小説(紙ほか)
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- ゆっくり討伐していってね!!【ゆく育】
- 日時: 2023/02/22 16:23
- 名前: \(^o^)/ (ID: AtgNBmF5)
こんにちは、\(^o^)/と申します。
「ゆっくり育てていってね!」様の二次創作、
『ゆっくり討伐していってね!!』のご観覧ありがとうございます。
最近投稿サボっててすみませんでした。
この度、垢移動します。
自分の書きやすさという点から、別サイトさんへ移動させていただきます。
もし出会えたらよろしくおねがいします。
ここに出てくるゆっくりたちは、
○○ゆっくりとか言いますが、主本人は擬人化して小説を書いてます。
本編へどうぞ
- 22話 これ以上殺させたくない ( No.22 )
- 日時: 2022/07/28 16:23
- 名前: \(^o^)/ (ID: 8DXjmx02)
九尾が部屋からまんじゅうを抱え、出てきた。
それは九尾の顔よりも大きく、綺麗な緑のまんじゅうだった。
とてもまんじゅうとは思えなかった。
「九尾!!」
少しふらついている天狗がいた。ずっとついてきたのだろう。
「さっきまで撤退に持っていける可能性は十分あるって言ってたじゃないか!」
焦りで早口になる。あのカンの鈍い天狗でもわかっているのだろう。
「いや、あれは侍くんが敵だと確定してない時の話だ。」
少し手がふるえている。
「でも…」
「あの後考えたんだ。本当に”大丈夫”なのか。だから、天狗に侍くんの近くに出陣させた。あいつがヒトに流されやすいのは知っているが、説得してくれるだろうと。…でもダメだった。希望は、……もう、ない。わっちはもうこれ以上殺させたくない。沢山の犠牲より、一人の犠牲の方がいいだろう?」
九尾は笑顔だった。いや、作り笑いだった。
「まっ…」
天狗がそういったとたん、後ろから声が聞こえた。
「信じなくちゃ。」
猫又だった。声が震えていた。
泣いていた。
「…行ってください」
「行ってくる」
いつもより、小さな背中に見えた。
『これ以上殺させたくない』
そんなのは、天狗だって同じだった。
- 23話 思考停止 ( No.23 )
- 日時: 2022/07/28 17:00
- 名前: \(^o^)/ (ID: 8DXjmx02)
貧乏神がを門の中に入れまいと、やる気ドレインを放っていたころ。
侍が罪悪感を振り払おうと努力していたころ。
魔法少女が新たに力の陣を入れるつつを制作していたころ。
巫女が狩人に扉越しに話していたころ。
天狗が腰を抜かし、泣いていたころ。
誰か今、生まれたころ。
誰か今、死んだころ。
アマノ=ハシタデの重い、大きな扉が開いた。
九本の大きな尻尾を持つ、妖怪、九尾が出てきた。
周りのゆっくりたちは、驚き、手を止めた。
侍がヴァルキリーの前、九尾の前に出てきた。
「九尾…」
小さくつぶやいた。九尾の目は鋭かった。
「…わっちの首と、この古のまんじゅうをくれてやる。だから、アマノ=ハシタデの中に居る妖怪達を
…殺さないでほしい。」
侍の目には、九尾がおびえているように見えた。
ゆっくり刀を閉まった。少し息を吐き、侍が意見をみなに話そうと振り返ったとたん、
「侍くんがやらないなら、私がやってあげましょう。」
そんな声が聞こえた。
ヴァルキリーだった。目が赤く光っていた。
『別次元人格』
そんな言葉が浮かんだ。すぐに思考がぐちゃぐちゃになった。
九尾 死ぬ 消える 妖怪 斬る 無くなる 悲しむ 人 幸せ 笑顔 …
『思考停止』という単語が出てきて、はっ。とした。
後ろ、九尾達を見る。
ヴァルキリーの目の前に、古のまんじゅうがぽつんとおいてあった。
九尾は、居なかった。
…もう、どうでもいいや。
侍の目が赤黒くなった。
ヴァルキリーの隣に移動した。
「あら?侍くん、やる気がでたの?もう黒幕は殺りましたけど。まあ、あそこの妖怪が残ってますよ?」
そう問いかける。
「…ああ。」
少し頷いた。
「お供しますよ。」
そういったとたん、侍が瞬刃閃でアマノ=ハシタデ中に入っていった。
妖怪達はなすすべ無く、やられていった。
今、妖怪が、絶滅した瞬間だった。
1:バッドエンド
- 話 口直し ( No.24 )
- 日時: 2022/07/28 18:00
- 名前: \(^o^)/ (ID: 8DXjmx02)
一人、画面見て、座っている者がいた。その、…人?は振り向くことなくこう言った。
「おや、お客様ですね。私のホームの皆がすみませんでしたね。妖怪を滅ぼして。」
何だろう、口調こそ優しいが、少し恐怖心をあおられている気がする。
「今、ご覧いただいたのが、バッドエンドでした。まあ、こう区別するのもよくないですが…
過去、変えることは出来ない。でも、この終わり方は嫌だ。私もですよ。
だから、別の終わり方も見ていきましょうか。」
すごく怪しい気配がする。
「…おっと、自己紹介がまだですね。」
こちらを振り返って、こういった。顔は、機械だった。
「私の名前はありません。ただ、『超最高責任者』という事実は変わりません。
私が提供できる範囲でお送りしたいと思っております。」
超最高責任者は、どんな結末を見せてくれるのだろうか。
「では次は、本編の前に、『侍』のムカシバナシをしましょうか。」
超最高責任者がそういうと画面は巻き戻しされていった。
- ムカシバナシ1 侍編 ( No.25 )
- 日時: 2022/08/04 15:12
- 名前: \(^o^)/ (ID: 8DXjmx02)
ある刀使いの家に、男の子が生まれた。名前は…
…仮に”侍”としよう。
その侍は、この家、妖怪退治専門家に生まれたからには、悲劇に巻き込まれるのであった。
侍は、すくすくと育っていった。6歳になっていた。
ある時、
「なあ、お父さん、お母さんと一緒に、刀を研いでもらいに行ってきていいか?」
と、父親が話している。侍にとっては、初めてのお留守番だ。
これからも妖怪退治専門家として、一人で留守番も増えることだろう。
「うん!いいよ!はやく帰ってきてね!!」
侍は元気よくそう話した。
父親は笑顔でゆっくり頷いて、玄関に向かっていった。
「それじゃ、行ってくるね」
「いい子でいるのよ」
両親はゆっくり出かけていった。
「…」
両親がいなくなった途端、閉まってある、青い刀を見つけた。
父の話によると、三日月の髪飾りと同じく受け継がれているものだった。
引きつけられるものが、あった。
父親は、商店街のようににぎわっている研ぎ屋に着いた。
いつもの常連だった。この時代になったいまでも、刀を研いでくれる、数少ない場所でもある。
「オヤジさん!」
元気な声が聞こえてきた。
「いつもの頼む!」
いつも、居酒屋のように接してくれるオヤジさんは、すごく信用できた。
「いいよ!刀を…」
そこまで言ったところで、オヤジさんは動きが止まった。
父親もだった。
恐ろしい圧力。一気に静かになる周り。音が耳に入ってこない。
…妖力がまあまあ強い妖怪が近くにいる…!
妖力が一番近い場所に、刀を構えた。
しばらくして、目の前の草村から音が聞こえた
「…ここはヒトが沢山いるな…」
…九尾
…にしては尻尾の数が少ない気が…
いや、九尾ということには変わりない。
瞬刃閃で先手を取るか?でも周りの人が巻き込まれる可能性が…
…周りの人が危ないッ!
「周りの人に非難の呼びかけを!」
って、もう妻がしてくれてたか。
「黒棺!!」
かなり弱い…?あまりダメージは入ってこないが…
避けたら周りの人に当たってしまう。
爪攻撃が痛い。でも避けたら当たる。攻撃しても当たる。
…絶望だが、時間を稼げれば…
そうして、有能だった最後の侍は最期を迎えた。
- ムカシバナシ1 侍編2 ( No.26 )
- 日時: 2022/08/04 16:16
- 名前: \(^o^)/ (ID: 8DXjmx02)
ずっと待っていた。暇だった。たまに木刀で剣術の練習をしたりして、暇な時間を過ごした。
家のチャイムが鳴った。
出るな、と母に言われたが、お隣さんだし、良いでしょう!
「こんにちは!」
笑顔で出たのに、お隣さんの顔は真っ青だった。
「…お父様、いる?」
なにをいってるんだろう。
「今は僕が一人でお留守番してるよ!」
頬をぷくっと膨らませた。侍の怒った時の癖だった。
「…そう。」
そういうと、持っていた号外の新聞を読み始めた。
「…聞いててね。
『号外!伝説のラスト・ザムライ死す!
周りの人々のことを気を使っって全攻撃を受けた結果か?』ですって。
ラスト・ザムライって…ここのことでしょう?」
ラスト…ザムライ…?
意味を理解したとき、涙があふれてきた。
だからお父さんとお母さんが帰ってこなかったんだ。
僕は、悪い子?
「…泣きたかったら、泣いて良いのよ。」
自分では泣いていたつもりだったが、泣けていなかったようだった。
「おどうざ…」
小さな少年の泣き声が響き渡った。
数分たった。なきやめた。多分。
「お父様の所に行ったら?苦しいと思うけど、”あれ”を受け継ぐことが出来ないんじゃないの?」
…本当だ。ここで閉ざしたくない!でも…
「場所、わかんない…」
うつむきがちに言う。
「よし、連れてってあげよう!!」
わざと明るい声を出してくれた。ここにすむ人達は優しい人ばかりだ。
「うん…!」
元気を少し、取り戻したようだった。
もしも、お父さんが生きていたら、もっと、もっと、遊びたかったな……
そして、お父さんから受け継ぎたかったな…
商店街。
パトカーが沢山止まっていた。人も沢山いた。泣いている人もいた。
お父さんは、沢山の人から愛されていたんだ。
優しく微笑むことができたのも、命の大切さも、お父さんがいっぱい教えてくれたからなのだった。
「お父さん…」
怖かった。考えてしまった。
もし、妖怪退治専門家でなかったらもっと一緒にいることができただろうか。
僕も、もう死んでしまうのではないか。
そんな心配を吹き飛ばそうとしていたころ、お隣さんが、
「あのお兄さんに、末裔だって言ってきな」と言わんばかりにこちらを見ていた。
ゆっくりうなずき、警察官のお兄さんにちかずいていった。
「あの…」
声が出た。喋るしかない!
ゆっくりこちらを振り返った。顔に傷がついている。コワイ…!!
僕は彼の息子です。
と、言おうとした。声が出ない。信じてくれなかったら…
「…ああ、坊や、ゐ寺さんの息子だろう?」
ゐ寺。僕のお父さんの、本当の名前。
「はい!でも何で…」
「髪色が灰色で、目は赤いなんて、ゐ寺さんかその家族しかいないだろう。
…あの三日月の髪飾りは上が持ってるから、あの人に聞いてみな。」
そういうと、奥の方で手を合わせている警察官がいた。
…なんかかっこいい。なんで怖がっていたのだろう。
「はい!行ってきます!」
そういうと、侍は走って奥の方に行った。
後ろから少し遅れてお隣さんもついていった。