BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- 作品集1月2日ハッピーシュガーライフを投稿
- 日時: 2020/01/15 22:06
- 名前: 千早 (ID: uKwvUktb)
ここではBL,NL、GL、その他の小説を書いて行こうと思います
もしかしたら長編も書くかもしれません
リクエストを書いていただいたらチャレンジしてみたいと思います
つたない文章ですが許してください
投稿作品
ハッピーシュガーライフ
(※理由があって未完です、すいませんが続きを読みたいって方がいない限り続きを書きません)
松坂 さとう×神戸 しお
GL
>>175
響け! ユーフォニアム
黄前久美子×高坂麗奈
GL(百合)
君の心に響け!
前編
>>169
後編
>>170
あなただけの特別になりたい
前編
>>171
後編
>>172
暴走幼女藍沙ちゃん
オリジナル
高校生×子供
GL
第一話
>>165
D.C.(ダ・カーポ)
朝倉 純一×芳乃 さくら
NL
小学生編
第一話
>>153
第二話
>>154
第3話(完結)
>>161
ミカグラ学園組曲
一宮 エルナ×藤白 おとね
GL
>>151
劇場版アイカツ
(ネタバレあり)
GL
神崎 美月×星宮 いちご
>>137
>>138
魔法のプリンセスミンキーモモ
マリンナーサのモモ×フェリナーサのモモが人間に転生したモモ
GL
>>136
黒執事
セバスチャン・ミカエル×シエル・ファントムハイヴ
BL
>>128
戦国BASARA(バサラ)
徳川家康(とくがわ いえやす)×石田三成(いしだ みつなり)
BL
>>127
Aチャンネル
一井 透(トオル)×百木 るん
GL
>>131
プリティーリズム ディアマイフューチャー
GL
上葉 みあ(あげは みあ)×ヘイン
>>117
高山 春香(たかやま はるか)×園田 優(そのだ ゆう)
GL
前篇
>>109
後編
>>110
桜色のお泊まり会
前編
>>162
後編
>>163
それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ
松明屋紅葉(かがりや もみじ)×メオ・ニスのエリュトロン
GL
>>100
きんいろモザイク
大宮 忍×アリス・カータレット
GL
>>96
>>130
>>135
プリキュアシリーズ
調辺アコ(キュアミューズ)×円亜久里(キュアエース)
GL
>>93
げんしけん二代目
斑目 晴信×波戸 賢二郎
BL
>>78
マジすか!?学園
センター×ゲキカラ
GL
>>143
シブヤ×ブラック
GL
>>90
優子×サド
GL
>>87
前田敦子×鬼塚だるま
GL
>>84
センター×ネズミ
GL
>>25
>>28
>>81
ブラック×ゲキカラ
GL
>>39
サド×シブヤ
GL
>>42
魔法少女リリカルなのは
その他
>>1
フェイト・テスタロッサ×高町なのは
GL
>>2
ハンター×ハンター
キルア=ゾルディック×イルミ=ゾルディック
BL
>>3
カードファイト!!ヴァンガード
先導アイチ×櫂トシキ
BL
>>6
ドキドキプリキュア
菱川 六花×イーラ
NL
>>106
菱川 六花×相田 マナ
GL
>>7
相田マナ×レジーナ
GL
>>37
TIGER & BUNNY(タイガー&バニー)
鏑木・T・虎鉄(ワイルドタイガー)×バーナビー・ブルックスJr.
BL
>>8
ONE PIECE(ワンピース)
モンキー・D・ルフィ×ウソップ
BL
>>9
モンキー・D・ルフィ×トラファルガー・ロー
BL
>>23
マギ
アラジン×アリババ・サルージャ
BL
>>10
マリア様がみてる
福沢 祐巳×松平 瞳子
GL
>>168
>>22
>>57
>>63
>>72
>>139
>>141
>>144
藤堂 志摩子×二条 乃梨子
GL
>>66
島津 由乃×有馬 菜々
GL
>>69
黒子のバスケ
火神大我×黒子テツヤ
BL
>>24
黒子テツヤ×青峰大輝
BL
>>145
>>147
お釈迦様もみてる
柏木 優×福沢 祐麒
BL
>>38
プリズマ☆イリヤ
イリヤスフィール・フォン・アインツベルク×美遊・エーデルフェルト
GL
>>75
イリヤスフィール・フォン・アインツベルク×美遊・エーデルフェルト×クロエ・フォン・アインツベルン
GL
前編
>>133
後編
>>134
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない
宿海 仁太(じんたん)×本間 芽衣子(めんま)
NL
>>53
オリジナル
その他
>>12
NL
義兄妹物(新しい小説投下)
>>149
GL
>>16
>>32
小学生の百合物
白川みずき×青野るり
GL
>>47
蒔田みのり×植原あかね
GL
>>50
- Re: 作品集6月1日高校生と子供の百合を投稿 ( No.167 )
- 日時: 2019/06/03 17:53
- 名前: 千早 (ID: yci5og17)
あるまさん、お久しぶりです。
またよろしくお願いしますね。
この小説は、昔書いた小説を読みやすいように修正したものを再投稿しました。
今書いている小説が一段落ついたら続きを書きたいと思っています。
実は、この小説のシチュエーションのアイデアは、なんこかできているんですよ。
ただ小説にする時間がありません……
はい、高校生×小学生の百合は、萌えますよね!
私に天使が舞い降りたとかハッピーシュガーライフとかうちのメイドがうざすぎるとかあと、少しだけ違いますがとなりの吸血鬼さんとか子供に甘えるとか犯罪すれすれのシチュエーションとか女の子同士だから萌える所とかあるんですよね
いえ、桜Trickは、妄想したら止まらなくなりつい超長い小説になりました。
私もあそこまで長くするつもりは、なかったのですが気がついたらこんなに長くなりました。
いえいえ、みてみたいシチュエーションを詰め込んだだけです。
いつも同人誌をとか小説とか漫画とか日常生活とかからアイデアは、いただいております。
それに予想以上に春香が暴走してしまってとめられませんでした……
いえ、気にしないで下さい。
無理なリクエストをした私が悪いのですから……
はい、春香と優ちゃんのイチャイチャは、萌えますよね。
春香攻めだと思ったら漫画のラストは、優ちゃんシリアス攻めに変わっていました。
あのシチュエーションは、小説にも使えそうでした。
ついでに今小説は、スマホのメモ帳を使って待ち時間とか休憩時間とかの時間も使って書いていますからいつでも小説を書けるようになりました。
- Re: 作品集8月22日マリア様がみてるを投稿 ( No.168 )
- 日時: 2019/08/25 08:35
- 名前: 千早 (ID: JOS6d.XR)
これはマリヤ様がみてるの百合小説です
登場伽羅は福沢祐巳と松平瞳子です
瞳子の視点から書かれています。
ショートコント劇場
〜似た者姉妹〜
お姉さまの部屋にいるときにまたお姉様がとんでもない事を言ってきた。
「ねえ、瞳子、瞳子のことを食べてもいい?」
お姉さまは、子犬みたいに瞳で瞳子を見つめてきた。
「駄目にきまっています!」
瞳子は、直ぐにきっぱりと断った。
「一口だけで良いから瞳子を食べたいなぁ〜〜」
お姉さまは、目をうるわせてキスを物欲しそうに瞳子を見つめた。
「は〜〜……お姉様……そんな目で見ても駄目なものは駄目です……」
瞳子は、お姉さまの目をうるわせた眼差しを見るとしかたがなさそう軽くため息を吐いた。
「瞳子のいけず……」
お姉さまは、恨めしそうに瞳子を見つめた。
「いけずで結構です」
瞳子は、お姉さまの恨めしい眼差しを無視してたんたんと冷たく言い放った。
でも私もお姉様の事が攻められない。
だって私もお姉様の事を食べたいって思っていたから……
〜終わり〜
- Re: 作品集8月22日マリア様がみてるを投稿 ( No.169 )
- 日時: 2019/09/26 12:30
- 名前: 千早 (ID: FzVK5xRK)
これは、響け! ユーフォニアムの百合小説です。
登場人物は、黄前久美子と高坂麗奈と久石 奏と黄前麻美子です。
この小説は、黄前久美子の視点で書かれています。
〜君の心に響け!〜
私がユーフォニアムを始めたきっかけは、お姉ちゃんが吹いていたユーフォニアムに憧れたからだ。
お姉ちゃんのユーフォニアムを吹いているのに憧れた時の事を今でも覚えています。
小学生の時に合唱コンクールでお姉ちゃんが演奏をした低音のユーフォニアムを音は、迫力があって素敵だった。
そして気がついたらその音の虜になっていた。
「お姉ちゃん、ユーフォニアムって低音が迫力があって素敵だよね。
お姉ちゃんの演奏をしたユーフォニアムって格好良かったよ。
私もユーフォニアムで演奏をしたい!」
私は、家に帰っても興奮が治まらなった。
私は、目をキラキラさせて家に帰ってきたお姉ちゃんを見つめた。
そして私もユーフォニアムを演奏をする事を宣言した。
「ユーフォニアムの良さが解るだなんて久美子は、大人だね。
少しだけユーフォニアムを演奏してみる?」
お姉ちゃんは、私の言葉を聞いて嬉しそうにニコニコしながら私にユーフォニアムを向けてくれた。。
「うん、ユーフォニアムを演奏してみる!」
私は、嬉しそうに大きく頷いてお姉ちゃんからユーフォニアムを受け取った。
それからユーフォニアムの吹き口に口を当てて音を出そうとした。
でも何回やってと音は、出なかった。
「うぅ……お姉ちゃん、音が出ないよ……」
私は、音が出ないのが悲しくて涙目でお姉ちゃんを見つめた。
「いきなり音は、出ないよ。
まずマウスピースで練習をしないとね」
お姉ちゃんは、私からユーフォニアムを受け取ると楽器ケースに直した。
そして机からマウスピースを二つ出すとその一つを私に渡してくれた。
「音の出し方は、自分の唇を振動させて発音する感じよ。
だからね、上下の歯の間を開けて唇をぴったりと閉じることが大切だよ。
唇の真ん中は振動しやすいよう力を抜くだよ。
それから息の入れ方は、唇の真ん中からあたたかく太い息をイメージして吹き込むのよ。
こう言う感じよ」
お姉ちゃんは、マウスピースを口につけると音を出して見せた。
「えっと……こう言う感じなのかな……?」
私は、マウスピースを口につけて何回も音を出すのをチャレンジをした。
音を出すのを1時間くらいチャレンジをした。
音らしい音と言えるか解らないけれども1回だけどうにか音が出せた。
「お姉ちゃん、聞こえた!
音が出せたよ!」
私は、音が出せたのが嬉しくてニコニコしながらお姉ちゃんを見上げた。
「へ〜〜1時間で音が出せるようになるだなんて凄いのね。
私は、音が出せるのに一日かかったのよ。
公美子は、ユーフォニアムの才能があるかも知れないわね」
お姉ちゃんは、感心しながら私にユーフォニアムを吹く才能があることを教えてくれた。
「本当に!?
それならばお姉ちゃんよりもユーフォニアムを上手く吹けるようになるの?」
私は、お姉ちゃんに褒められたのが嬉しくてお姉ちゃんに近づいてユーフォニアムが上手に吹けるようになるのか質問をした。
「こら、調子に乗らないの。
私よりもユーフォニアムを上手く吹けるようになるだなんて百年早いわよ」
お姉ちゃんは、私の頭を優しく叩いて調子に乗らないと注意をした。
「えへへ〜〜ごめんね、お姉ちゃん。
ユーフォニアムが吹けるようになったら一緒に演奏をしてくれる?」
私は、お姉ちゃんに怒られたのが嬉しくて軽く叩かれた頭を擦りながらお姉ちゃんを見上げち。
そしていつかお姉ちゃんとユーフォニアムを吹きたい事をお願いをした。
「良いわよ。
久美子がユーフォニアムを上手に吹けるようになったら一緒に吹いてあげるわよ」
お姉ちゃんは、私の頭を優しく撫でてくれた。
そして私が上手にユーフォニアムを吹けるようになったら一緒に吹いてくれる約束をしてくれた。
「やった〜〜!
約束だよ、お姉ちゃん!」
私は、お姉ちゃんと一緒にユーフォニアムを吹けるのが嬉しくて両手を広げて走り回った。
私は、それからお姉ちゃんとのユーフォニアムの演奏を夢見てユーフォニアムの練習に打ち込んだ。
でもいつからか解らないけれどもお姉ちゃんがユーフォニアムを吹くの見なくなった。
私は、お姉ちゃんがユーフォニアムを吹かないのが不思議だった。
だからお姉ちゃんにユーフォニアムをなぜ吹かないのか質問をした。
「お姉ちゃん、最近ユーフォニアムを吹いていないみたいだけれどもどうしたの?」
私は、お姉ちゃんの部屋に訪ねてなぜユーフォニアムを吹かないのか質問をした。
「ユーフォニアムは、辞めたのよ」
お姉ちゃんは、冷めた言葉と眼差しでユーフォニアムを辞めた事を述べた。
「なんでユーフォニアムを辞めたの?
お姉ちゃんの演奏は、凄く素敵だったのに……」
私は、お姉ちゃんがユーフォニアムを辞めたのが信じられなくてお姉ちゃんに詰め寄りなんでユーフォニアムを辞めたのか質問をした。
「人間は、色々とあるのよ……
私は、ユーフォニアムを辞めたけれども久美子は、ユーフォニアムを辞めたら駄目よ。
久美子は、ユーフォニアムの才能があるんだからね」
お姉ちゃんは、しゃがんで目線の高さを私に合わせて私の頭を撫でてくれた。
お姉ちゃんは、私にユーフォニアムの才能があるからユーフォニアムを辞めたら駄目だと伝えた。
私は、お姉ちゃんがユーフォニアムを辞めた事を反論をしようとしたけれどもお姉ちゃんの悲しそうな眼差しを見たら反論ができなかった。
お姉ちゃんの反応を見てお姉ちゃんがユーフォニアムを辞めたのは、何かとてつもない理由があるのだろうと子供の私にも解ったからだ。
それでもお姉ちゃんがまたユーフォニアムをまた初めてくれると思ってお姉ちゃんとユーフォニアムの演奏を夢見てユーフォニアムの練習を頑張った。
さすがに中学生になった時は、お姉ちゃんとの演奏は、できないと諦めていた。
私は、ユーフォニアムを演奏する意味がなくなり練習は、適当にするようになった。
だから中学三年生の最後の部活で駄目金をもらった時もこんな物だろうと諦めていた。
私は、駄目金だと解った時に横で麗奈が泣いていた。
「良かったね、金賞だよ」
私は、麗奈が嬉し泣きをしていると思い麗奈の肩を支えた。
「良かったって!?
何を言っているのよ、駄目金よ!
良いわけないでしょう!」
麗奈は、私の駄目金で良かったって言う言葉に怒ったように私を睨んだ。
「本当に全国に行けると思っていたの?」
私は、つい本音を小声で呟いてしまった。
私は、しまったっと思ったのが遅かった。
久美子は、私の言葉を聞いてとてもびっくりた表情で私を見ていた。
高校生になって私のはいた言葉の愚かさを嫌ってほど身に締めたりする。
麗奈とは、北宇治高校吹奏楽部で再会することになる。
最初は、麗奈とぎくしゃくをしていたけれども花火大会の日に麗奈と私の二人で街を見渡せる丘まで登った。
丘で麗奈の本音を聞けたおかげで麗奈とは、中学生時代よりも仲良くなれたと思う。
全国には、行けたけれども銅賞止まりで終わった。
そして私と麗奈の二人で来年は、全国で金賞を取ろうと約束をした。
三年生のあすか先輩達が卒業して私達は、2年生になった。
「麗奈〜〜おはよう〜〜!」
始業式に校門で麗奈を見かけたから麗奈を呼び掛けて大きく手を振りながら近づいた。
「おはよう、久美子は、相変わらず元気ね……」
麗奈は、私の呼び掛けに振り向いて私にゆっくりと近づいた。
「元気なのは、当たり前だよ。
だって学年が1年上がって2年生の最初の始業式なんだよ。
気分も一新して頑張らないと行けないじゃない。
それに私が2年生って事は、新1年生が部活に入って来るんだよ。
楽しみでしかたがないよ!」
私は、麗奈の横に立つとポンと軽く麗奈の肩を叩いて自分の腕を曲げて新1年生が楽しみな事を伝えた。
「そんな物なのね。
でも新1年生に演奏のレベルに負けて慌てない事ね……」
麗奈は、冷めた眼差しで見つめて1年生の演奏に負けても慌てない事を注意した。
「もう麗奈ったら心配性だね。
さすがにそれは、大丈夫だよ」
私は、麗奈の冗談とも言えるアドバイスに右手を軽く振って麗奈が心配しすぎな事を伝えた。
私と麗奈は、クラス分けの発表している正門前の掲示板で自分の組を確認をした。
そしたら私と緑と葉月の三人は、いつもと同じクラスだった。
そして嬉しい事に麗奈も同じクラスだった。
「凄いよ、麗奈も同じクラスだよ!」
私は、今年、麗奈も同じクラスだと解ると嬉しさのあまりに麗奈に抱き着いた。
「同じクラスなだけで喜びすぎよ、久美子……」
麗奈は、私に抱き着かれるとほんのり顔が赤らめて同じクラスなだけで喜びすぎだと冷静に指摘をした。
でもなんだか麗奈も私と同じクラスが嬉しいようで少しだけ顔がゆるんでいる気がした。
私は、始業式が終わると部活が始まる前に楽器の置いてある倉庫にしている教室で軽く曲を試し吹きをした。
あすか先輩からもらった楽譜の響けユーフォーニアムを演奏をしながら卒業していったあすか先輩の事を考えた。
演奏が終わると満足げにユーフォーニアムから口を離した。
それと同時に楽器を置いてある物置教室の入り口から拍手が聞こえてきた。
私は、入り口の方を向くと背の低いおかっぱみたいな髪型の可愛らしい女の子が立っていた。
私は、キョトンとするとすぐに女の子の近くに歩いて近づいた。
- Re: 作品集8月22日マリア様がみてるを投稿 ( No.170 )
- 日時: 2019/09/26 12:31
- 名前: 千早 (ID: FzVK5xRK)
「すいません、演奏を盗み聞くような事をしてしまいまして……
とても素敵な演奏でしたね。
先輩は、ユーフォーニアムが好きなのですか?」
後輩らしい女の子は、軽く頭を下げて勝手に演奏を聴いた事を謝った。
女の子は、私の本心を確かめるように私の目をじっと見つめた。
「うん、ユーフォーニアムは、好きだよ。
もしかしたら入部希望者なの?
もしそうならば大歓迎だよ!」
私は、小さく頷いてユーフォーニアムが好きな事を即答した。
そして女の子の両手を握り締めて入部希望者なのか質問をした。
そして入部希望者ならば低音パートにほしいと邪な考えをしていた。
「いえ、まだ吹奏楽部に入部するか決めていません。
でも先輩は、面白い方ですよね」
女の子は、軽く首を横に振り吹奏楽部に入部するか決めていない事を伝えた。
そして私の態度が面白かったのか口元を軽く押さえてクスクスと笑って私が面白い人だと伝えた。
「えっ、そうかな……?
でもユーフォーニアムに興味があるのならば部活を見学をしていきなよ」
私は、女の子に面白い人宣言をされると戸惑いながらキョトンと首を傾げた
それから新入生をこのまま逃がしたら駄目だと思い部活の見学を誘った。
「いえ、この後用事がありますから部活の見学は、遠慮しておきます。
それでは、この後、用事がありますから失礼します」
女の子は、私の部活の見学の誘いを即答でこの後は、用事があるから遠慮する事を伝えた。
それから軽く頭を下げてお別れの挨拶をすると去って行った。
「うん、またね。
あっしまった!?
相手の名前を聞くのを忘れていたよ……」
私は右手を軽く振り女の子を見送った。
そして女の子の名前を聞いてなかった事を思い出した。
そして女の子を吹奏楽部に入る説得をするのが無理だと解り足の膝に両手をついて落ち込んだ。
それからあっという間に新しい1年生が部活に入部してくる日が来た。
入部する1年生の中にこの前会った女の子がいるのに気がついて女の子に話し掛けた。
「もしかしたらこの前出会った女の子だよね。
また会えて良かったよ。
結局吹奏楽部にしたんだね」
私は、女の子に近づいてまた出会えた事を喜んだ。
「はい、吹奏楽部に入部するかどうか悩みましたが結局入部する事にしました。
1年生の久石 奏と言います。
ユーフォーニアムを小学生の時から吹いていました。
よろしくお願いします……」
奏ちゃんは、私に気がついてじっと見つめて吹奏楽部に入部する事を伝えた。
私と奏ちゃんは、低音パートで集まっている場所に戻った。
そして楽器が低音パートの人達を見渡してから軽く頭を下げて挨拶をした。
私は、後輩ができたのが嬉しくてある問題で悩む事になることに気がついていなかった。
1年生が初めて参加する部活で1年生の実力を知る為に1年生全員の演奏を聴くことにした。
そしたら奏ちゃんの演奏が私よりも上の演奏をしているみたいに感じた。
私は、あまりの演奏の上手さに呆然と奏ちゃんを見つめた。
「久美子先輩、どうかしましたか?」
奏ちゃんは、私の驚いた眼差しを見て不思議そうにキョトンとしてどうかしたのか質問をした。
「うんん、何でもないよ。
ただ奏ちゃんの演奏が上手だなって思っただけだよ」
私は、慌てて首を軽く横に振り何でもないことを伝えた。
本当は、何でもないわけなかった。
奏ちゃんの演奏が私よりも上手く感じて私の演奏に危機感を感じた。
このままでは、駄目だと思い麗奈や緑達と遊ぶのを断って練習に打ち込んだ。
でも練習を打ち込めば打ち込むほど演奏が空回りしているみたいで練習の成果が出なかった。
そんな日々が一ヶ月続いた時にいつものように校舎裏で練習をしていると麗奈が私に会いに来てくれた。
「久美子、ちょっと良い……?
最近、何か悩み事をしているみたいだけれども……どうかしたの?」
麗奈は、私の前に立って最近、私の様子が変な事を指摘した。
「うんん、何でもないよ、麗奈。
私、練習に忙しいからもう良いかな……」
私は、演奏が上手くならない気持ちを麗奈に八つ当たりだと解っていてもきつい言葉を麗奈に伝えた。
そして麗奈にきつく当たったのを誤魔化すように麗奈から視線をそらした。
「久美子、少しだけこっちを見て……」
麗奈は、私の肩を触り神経な表情で私を見つめた。
「何よ、麗奈……んっ!?」
私は、自分の演奏の練習を邪魔をされたのが気分が悪いまま麗奈の方を向いた。
私が麗奈の方に振り向いた瞬間に麗奈は、私の口にキスをした。
「な、な、な、いきなり何をするのよ!?」
私は、いきなり口に麗奈からキスをされるのが驚いて大声を出した。
「久美子、どう気分が落ち着いた……?」
麗奈は、私にキスをした事がさも当たり前なように冷静な顔でたんたんと落ち着いたのか質問をした。
「落ち着けるわけないでしよう!
さっきとは、逆に胸がドキドキしていて落ち着かないよ!」
私は、顔を真っ赤にして麗奈に逆に落ち着かないって不満を述べた。
「でもさっきよりも余裕ができたはずよ……
悩み事は、新しく入部した1年生の演奏の事よね」
麗奈は、私の考えが解っているようにじっと私の目を見つめて私の考えている自分の演奏が新しく入部した1年生に負けていると思った事だと言い当てた。
「麗奈に隠し事ができないよね……
うん、そうだよ。
新しく入ってきた奏ちゃんの演奏が上手すぎてね。
私の演奏と比べると負けているのではないかと思い焦ってね。
焦れば焦るほど演奏が上手く吹けなくなってきてね……
もうジレンマだよ……」
私は、辛そうに俯いて麗奈に自分の抱えている悩み事を打ち明けた。
「ねえ、久美子、久しぶりに一緒に演奏をしてみない?
そうね……曲は、あすか先輩からもらった楽譜の響けユーフォーニアムで良い?」
麗奈は、楽器のケースからトランペットを出すと私と一緒に演奏をする事を提案した。
「麗奈と一緒に演奏……?
別に良いけれども今の私の演奏が麗奈についていけるかわからないよ」
私は、ユーフォーニアムを構えて自分の演奏が下手になっているから麗奈の演奏についていけないことを先に述べた。
「それは、構わないわよ。
下手とか気にしないで良いわよ。
久美子は、何も考えないで演奏をして……
私が久美子の演奏に合わせるから……」
麗奈は、トランペットを構えて私の演奏に合わせるから私は、好きなように演奏をする事を伝えた。
「う、うん、解ったよ、麗奈……」
私は、小さく頷いて麗奈の言葉にしたがうことを伝えるとユーフォーニアムのマウスピースに口をつけた。
麗奈も私の行動に合わせるようにトランペットのマウスピースに口をつけた。
それから私と麗奈は、自然と一緒に演奏を始めた。
最初は、自分の演奏が不満だった。
でも麗奈の演奏に引っ張られるように私も良い演奏ができていた。
気がつくと前の演奏を比べると月とすっぽんなくらい最高の演奏ができた。
私が良い演奏をするとそれに答えるように麗奈がもっと良い演奏をした。
私は、麗奈にこんな演奏をさせた事が嬉しくて快感に感じて鳥肌がたった。
私と麗奈は、演奏が終わると楽器から口を離した。
「嘘みたい……さっきまで全然上手く演奏ができなかったのに……」
私は、自分の演奏が自分の演奏では、ないくらい上手に演奏ができて戸惑ったように呆然とした。
「何を驚いているの……?
久美子ならばこれくらいの演奏ができて当然よ。
久美子は、焦って自分の演奏ができなかっただけよ。
どうせ久美子の事だからもっと完璧にもっと上手にって自分を追い詰めすぎたのでしょう。
そこが久美子の良いところでもあり悪いところでもあるのよ……」
麗奈は、私が自分の演奏が上手に演奏できて驚いたのをみて何もおかしくないようにキョトンとして私ならばこれくらい演奏できて当たり前な事を伝えた。
「うっ……麗奈は、何でもお見通しなんだね。
は〜〜……なんだか細かい事に悩んでいたのが馬鹿みたいだよ。
でもだからって言っていきなりキスをするのは、どうかと思うよ。
麗奈が常識外れな考えなのは、解っていたけれどもね……」
私は、麗奈に的確な指摘をされると麗奈にやっぱりかなわないなって思った。
そして自分の考えていたことが馬鹿らしくなり深くため息を吐いた。
私は、すぐに麗奈をじと〜〜と見つめていきなりキスをするのが常識外れだと指摘をした。
「むっ、それは、失礼よ。
誰にもキスをするキス魔みたいに言わないでくれない……?
言っておくけれどもさっきのキスが私のファーストキスよ。
久美子が好きだから特別にキスをしたのよ……」
麗奈は、私の反論を聞いてほんのり顔赤らめてさっきが麗奈のファーストキスだと伝えた。
そして麗奈は、私の事が好きだと告白をした。
「えっ、そうだったの?
その……ありがとう、麗奈の気持ちは、凄く嬉しいよ……
私も麗奈の事が好きだったから……」
私は、麗奈に告白をされるとかあ〜〜って顔が赤くなった。
そして照れくさそうに微笑んで私も麗奈の事が好きだと告白をした。
「ありがとう、久美子……
これで私達は、恋人同士だと思っても良いのよね」
麗奈は、親愛を込めて私を見つめ薄く微笑んで私達が恋人同士だと言うことを確認をした。
「う、うん、もちろん私達は、こ、恋人同士だよ……
でも麗奈は、滝先生の事が好きだと思っていたよ」
私は、あらためて私と麗奈が恋人同士だと言うのが恥ずかしくて顔を赤らめた。
そして私と麗奈が恋人同士だと宣言をした。
ふと麗奈が滝先生の事が好きだと言うことを思い出して麗奈に滝先生の事が好きでないのか質問をした。
「滝先生の事は、好きよ。
でもそれは、音楽の指導者としての滝先生を尊敬しているだけよ。
前から何回も言っていたはずよ……」
麗奈は、じと〜〜と私を見つめて滝先生は、音楽の指導者として尊敬しているだけだと何回も言った事を指摘した。
「うっ……それは、そうだけれども……てっきり恥ずかしくて本当の事を言えないだけだと思っていたよ……」
私は、麗奈の言葉を思い出して自分のほっぺたを右手の人差し指で触り恥ずかしくて本当の事が言えないだけだと思っていた事を伝えた。
「やっぱりそうだったのね。
久美子って勝手に勘違いする事が多いわよね……」
麗奈は、攻めるようにじと〜〜と私を見つめて私は、勘違いが多いことを指摘した。
「それは、ごめんって……
悪いと思っているよ。
そのお詫びに麗奈の言うことを何でも1回だけ命令を聞くから許してよ」
私は、両手を合わせて麗奈に謝り麗奈の命令を1回聞くことを約束をした。
「……本当に何でも命令を聞いてくれるのよね?」
麗奈は、意味ありげに少しだけ不気味に微笑んだ。
「うっ……何でも言うことを聞くよ。
でも私のできる事にしてよね」
私は、麗奈の少しだけ不気味な笑みを見て少しだけ麗奈から距離をとるように後ろに下がった。
私は、何でも言うことを聞くけれども私のできる事にしてほしい事をお願いをした。
「そうね……どうしようかな……
それならば今度は、久美子から私にキスをしてくれない?」
麗奈は、私のできる事にしてほしいって言葉を聞いて口元を押さえて真剣に悩むように考え込んだ。
麗奈は、私のほっぺたを触り色っぽく微笑んで私からキスをする事を命令をした。
「えっ、私から麗奈にキスをするの!?」
私は、麗奈のお願いがキスだと解り驚いたように大声を出して驚いた。
「あら、何でも言うことを聞いてくれるんでしょう。
今更無理だと言わないわよね……」
麗奈は、驚いた私の態度を見て怖いくらいにこやかに微笑んで私に近寄り約束をまもることを強制させた。
「うっ……解っているよ。
私の言葉に嘘は、ないよ。
麗奈にキスをしようじゃない!」
私は、むきになり麗奈を床に押し倒した。
「きゃっ!?
久、久美子……?」
麗奈は、私に押し倒さられると純心の乙女のような可愛らしい悲鳴をあげた。
そしてびっくりしたように目をうるわせて私を見つめていた。
「私を誘惑した麗奈がいけないんだからね……」
私は、麗奈の口に自分の口を近づけてキスをした。
「んんっ……れ……んっ……いな……う………んんんっ……」
私は、麗奈を求めるように激しくキスをした。
「んっ……くみ……んんっ……こ……う……んんっ……」
麗奈は、私に激しくキスをされるとあまりにも激しかったために苦しそうに目をうるわせて涙目になった。
「んんっ……れい……んっ……な……う……んんんっ……」
私は、麗奈の苦しそうなうるわせた瞳に何か目覚める感覚がしてさらに激しく麗奈にキスをした。
「やっ……んんっ……く……んっ……み……こ……う……んんんっ……」
麗奈は、あまりにも激しくキスをされたために苦しそうに涙目になりながら私の体を押してキスをやめさせようとした。
「んんっ……れ……んんっ……い……んっ……な……う……んんんっ……」
私は、目をうるわせて私を押してやめさせるのを無視して麗奈が逃げられないように体をしっかりと抱き締めてさらに激しくキスをした。
「んんっ……もう……んっ……う……んんっ……ん〜〜〜!?」
麗奈は、私に激しくキスをされて体力の限界がきて体をふるわせて倒れ込んだ。
「はっ!?ご、ごめん、麗奈が可愛らしくてつい激しくキスをしすぎたよ……」
私は、倒れ込んだ麗奈の体をささえて激しくキスをしすぎた事を謝った。
「は〜〜は〜〜……確かに私がキスをしてって命令をしたわよ。
でも激しくキスをしすぎよ……」
麗奈は、私に体を支えられてぐったりとしながらじと〜〜と私を見つめた。
そしてキスが激しすぎたと指摘をした。
「本当にごめんって麗奈。
でもこれで許してくれるんだよね」
私は、麗奈に謝り命令を聞いたから今までのことを許してくれることを確認をした。
「許すも何も初めから怒っていないわよ。
でも久美子がこんなに私を求めてくれるって事は、それだけ私の事が好きなのよね。
そう考えると嬉しいものね……」
麗奈は、嬉しそうにほんのり顔を赤らめて恥ずかしそうに照れ笑いを浮かべた。
「うぅ……もう麗奈ったら可愛らしいだから!」
私は、麗奈の恥ずかしそうに照れ笑いを浮かべた姿が可愛らしくてたまらず麗奈に抱き着いた。
「きゃっ!?もう久美子たらいきなり抱き着いたら危ないわよ……」
麗奈は、私に抱き着かれると小さく悲鳴をあげた。
でもすぐにしかたがなさそうに苦笑いを浮かべて私を抱き締め返してくれた。
「ごめんね、ついいつもと違う麗奈が可愛らしすぎてね」
私は、麗奈から離れながら麗奈が可愛らしかったから抱き着いた事を謝った。
麗奈から離れたのと同時くらいに下校時間を知らせるアナウスが鳴り響いた。
「それならば帰ろうか、麗奈?」
私は、鞄を持つと麗奈の方を向いて帰る事を述べた。
「ええ、帰りましょう、久美子……」
麗奈が鞄を持つと私と麗奈は、どちらともなく手を握り締めて下校道を歩いた。
今まで17年生きてきて色んな事があったと思う。
悲しい事も嬉しい事も嫌な事も楽しい事もたくさんあった。
中学生の時に将来麗奈と恋人になるとは、それでこそ夢にも思ってもなかった。
人生何があるのか解らないと思う。
でも解った事もある。
色々と悩んで私だけの心の音色を響かせた(自分でどうしたら良いのか考えたり自分の生き方に誇りを持つ事)りしたら素敵だと思う。
〜終わり〜
- Re: 作品集9月26日響け!ユーフォニアムを投稿 ( No.171 )
- 日時: 2019/12/09 16:28
- 名前: 千早 (ID: vokdlDRO)
響け!ユーフォニアムの百合小説です。
登場キャラクターは、高坂麗奈と黄前久美子です。
〜あなただけの特別になりたい〜
私は、昔から平凡の子供で勉強も運動を人並みぐらいで何も他人よりも飛び出た物がなかった。
だからかもしれない他人を引き付ける何かの特別になりたかったりする。
その願いは、叶えられる事ができないで子供時代を過ごしていた。
でも小学生の時に衝撃的な出会いをした。
いや、出会いって言うよりも出来事って言った方が良いかも知れない。
家族で見に行ったオーケストラのコンサートでその楽器と出会った。
色んな楽器が一斉に演奏をしたその後のソロパートのトランペットの音を聞いて衝撃を感じた。
そのトランペットの音は、綺麗ですぐにその音に引き込まれて何者も寄せ付けない特別な物を感じた。
私は、すぐにお父さんに頼んでトランペットを買ってもらった。
オーケストラで聞いたトランペットのような特別になりたくて夢中でトランペットの練習をした。
練習のかいがあってコンクールで賞をたくさんもらった。
でもいくら賞をもらっても私の心が満たされることがなかった。
私は、それが何か調べる為に初めて聞いた時に衝撃を受けた楽団のオーケストラを見に行った。
私は、その事に後悔をする事になる。
オーケストラの演奏は、演奏の技術が一流なことは当たり前だ。
そして何よりも人を感動させられる演奏は、私にない物を感じた。
私は、どうしたら人を感動させられる演奏ができるのか悩んでその答えを見つけるためによりいっそう練習をした。
いくら練習をしても人を感動させられる演奏ができなくて焦るばかりで気がついたら自分の演奏を見失っていてコンクールで賞をもらえなくなるほどスランプになっていた。
そしてある日運命的な出会いをした。
その日も公園でトランペットの演奏の練習をしている時に若い男性に話し掛けられた。
「えっと高坂さん家の麗奈ちゃんだよね」
声を掛けられた方を向くと二十代くらいで眼鏡をかけた男性がたっていた。
「はい、そうですが……おじさんは、こんな小学生に声をかけてナンパですか?」
私は、見ず知らずの男性に話し掛けられて警戒したように男性を睨むように見つめた。
「ナンパとは、失礼ですね。
私は、麗奈ちゃんのお父さんの古い友人で滝昇と言います。
麗奈ちゃんのトランペットを聞かせてもらったけれどもなかなか興味深い演奏でしたね。
心の悩みが感じて人間らしい魅力的な演奏でしたよ」
滝さんは、私の演奏を人間らしい魅力的な演奏だと伝えた。
私は、滝さんのその言葉がひにくを言っているように感じた。
「それって私の演奏を貶していますよね。
下手な演奏で悪かったですね!」
私は、滝さんの言葉に怒って睨むように滝さんを見つめた。
「これは、失礼しました。
麗奈ちゃんの演奏を貶したわけでは、ないんですよ。
もっと肩の力を抜いて演奏を楽しむことからもう一度初めてみたらどうですか?
おっと僕は、この辺りで失礼させてもらいますよ。
このあとに麗奈ちゃんのお父さんと会う約束をしていましてね。
待たせるのは、心苦しいものでしてね」
滝さんは、軽く両手を広げてアドバイスをしてくれた。
それから腕時計で時間を確認をすると約束があるからって私を置いて去っていった。
「何が肩の力を抜いて演奏を楽しむよ!
それで演奏が上手くなったら苦労をしないわよ!
でも演奏を楽しむ事をいつから忘れたのかな……?」
私は、好き勝手言って去っていった滝さんに怒ってぶつくさ文句を呟いた。
でも滝さんの演奏を楽しむって言葉を聞いて少しだけ考え込んで初めて演奏ができて嬉しかった曲を思い出した。
私は、初めて演奏できた曲を初心の帰って上手く演奏をすることを考えないで楽しむ気持ちだけを思い演奏をした。
すると心が踊っていつよりも良い演奏ができた。
「えっ、上手く演奏ができた……
滝さんは、何者だったの……?」
私のスランプを少しのアドバイスで解消させた滝さんが何者か気になった。
次の日も公園でトランペットの練習をした。
今までの悩みがなくなりのびのびと上手い演奏ができた。
演奏が終わると拍手が聞こえてきた。
拍手が聞こえてきた方を振り向くと滝さんが立っていた。
「素晴らしい演奏でした。
麗奈ちゃんの心のこもっていて聴いていて心が和むとても魅力的な演奏でしたよ。
スランプは、解消されたみたいですね」
滝さんは、両手を軽く広げて私の演奏を誉めてくれた。
「スランプが解消されたのは、滝さんのお陰です。
滝さんは、いったい何者なのですか?」
私は、スランプを解消するきっかけをくれた滝さんが何者なのか凄く気になったから滝さんはが何者なのか質問をした。
「音楽を教える仕事をしていてね。
指揮者みたいなものですね。
どうしても仕事の病気みたいな物で音楽の事で困っている人を見たらほっとけないのですよ」
滝さんは、困ったように苦笑いを浮かべて音楽で困っている人をほっとけない事を述べた。
「その……良かったらこれからも私の演奏の練習に付き合ってアドバイスをもらえませんか?」
私は、滝さんが練習を付き合ってくれたらもっと上手くなると思い練習に付き合ってもらえる事をお願いをした。
「そうしたいの気持ちがありますよ。
でも今日から外国に指導に向かわないと行けないのですよ。
ですから麗奈ちゃんの練習に付き合ってあげることができないんですよ。
スランプを乗り越えた麗奈ちゃんならばもう1人で大丈夫なはずですよ」
滝さんは、すまなそうに私の誘いを断るとスランプを乗り越えられたから私が1人でも大丈夫な事を伝えた。
「そうですか……では、いつか滝さんの指導が受けられる機会がありましたらまた指導をよろしくお願いできませんか?」
私は、このまま滝さんと別れるのは、もったいないと思った。
だからいつかまた演奏の指導をしてほしいとお願いをした。
「そうですね……
麗奈ちゃんの演奏のアドバイスをする機会がありましたら演奏を見ても構いませんよ」
滝さんは、私の熱意に負けて苦笑いを浮かべた。
そして私の演奏の指導をする機会があったらまた演奏の指導する事を約束をしてくれた。
「ありがとうございます。
その時は、ぜひよろしくお願いします!」
私は、滝さんの演奏の指導をまたしてくれるって言葉を聞いて嬉しそうにニッコリと笑い指導をしてくれる事をお願いをした。
それからスランプの前よりも演奏が上達をしてコンクールに出たら必ずってほど上位三位以内入ることができた。
もう他の人の演奏を聞いても戸惑うことは、なかった。
それから中学生になったらブラスバンド部に入った。
私は、新入生の自己紹介の時に自分の演奏を見せる機会があった。
私の演奏を聴いてあまりの上手さに驚いていた。
他に自己紹介をしている人の演奏は、対していなかった。
落胆した頃に最後の自己紹介の人の番になった。
「私の自己紹介が最後ですよね。
私の名前は、黄前久美子と言います。
えっと楽器は、ユーフォニアムの演奏ができます」
黄前久美子と名前を名乗ったショートヘアーで天然パーマの女の子は、人当たりが良さそうにヘラヘラと笑っていた。
私の久美子を初めて見た印象は、何処にもいるような地味な女の子だった。
私は、久美子の演奏を聴いてびっくりした。
他の人の演奏と比べるととても上手く感じた。
そして久美子の演奏に人を引き付ける魅力が感じた。
私は、久美子の事に興味がわいた瞬間だった。
私と久美子は、パートが全然違ったから久美子と話す事がなかった。
そんなある日、いつものように公園でトランペットの練習をしていた。
演奏が終わると拍手が聞こえてきた。
声をした方を振り向くと久美子が立っていた。
「いや〜〜高坂さんの演奏は、上手いよね。
つい時間を忘れて聴いてしまったよ」
久美子は、私に近づきながら私の演奏を誉めてくれた。
「そう……ありがとう……
私の事は、麗奈で構わないわよ」
私は、自分の演奏を誉められるのは、なれていた。
でも久美子に演奏を誉められるのは、照れくさいのと嬉しいの二つの気持ちがあった。
私は、初めて感じた感情に戸惑った。
「解ったよ、麗奈。
それならば私の事も久美子で構わないよ」
久美子は、自分の事を久美子と呼ぶこと提案をしてくれた。
「解ったわ、久美子。
久美子は、いつからユーフォニアムを演奏をしているの……?」
私は、久美子の演奏の魅力がなんなのか気になりいつからユーフォニアムを始めたか質問をした。
「ん〜〜小学三年生の時かな。
おね
麗奈は、どうなの?
いつからトランペットを始めたの?」
久美子は、自分の顎に指を当てて考え込むと小学三年生の時にユーフォニアムを始めた事を伝えた。
そして逆に私のトランペットをいつ始めたのか質問をすると少しだけ首を傾げた。
「私も始めたのは、小学三年生の時よ」
私は、久美子と一緒の時期に始めたのが嬉しくてほんのり顔を赤らめた。
「えっ、私と同じ時に楽器を初めてそれであんなにも上手いだなんてあり得ないよ!」
久美子は、私の始めたのが同じなのに私の演奏が上手すぎたと不満を伝えた。
「そう……ありがとう……」
私は、久美子の演奏も魅力的に感じた。
でもそれを伝えると久美子のことだから調子にのるのと負けた気がしたからあえて素っ気なく久美子の誉めの言葉に感謝の言葉を伝えた。
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