BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- シンタロー総受け(リク受付)
- 日時: 2013/12/08 11:06
- 名前: ミク@ (ID: 6xakilB1)
初めまして。ミク@と言います。
中二(いろんな意味で)の腐女子です。
主にシンタロー総受けのBL小説を書いていきたいと思います。
初めてなので、リクエストやアドバイス等貰えると嬉しいです。
よろしくお願いします。
ミク@
- Re: シンタロー総受け(リク受付) ( No.29 )
- 日時: 2014/07/21 19:45
- 名前: ミク@ (ID: tMBSASgt)
【シンヒビ】
俺、如月シンタローは、小学四年生のヒビヤに算数を教えていた。
正直言って、俺はこの少年が苦手だ。
頭が良くて、大人びている。
昔の俺に、似ているからだ。
「…………、おじさん、どうしたの?」
訝しそうに俺を心配するヒビヤ。
「何にもねえよ、ほら、次の問題。」
「…………これ、習って無いから教えて欲しいんじゃん。」
「……は?」
ちら、とヒビヤのワークを見る。
いや、確かに小学四年生の問題だ。
別段難しい問題でもない。
「……うち、田舎の小学校だから。こっちの小学校より遅れてるんだよ。」
なるほど。
ヒビヤは田舎から来たと言っていたっけ。
「…………ヒヨリに、教えてもらってたんだよ。」
ヒビヤは俯く。
俯いたその先の顔は、悲しそうで、少し触ったら崩れてしまいそうだった。
…………無理も無い。
この歳では、抱えてるモノが大き過ぎる。
「…………ヒビヤ……。」
俺に、何ができるのだろう。
慰める事なら、誰にだって出来るだろう。
……でも、そんなモノでは解決出来る様な、浅はかな問題では無い。
「…………ッ、ごめん。おじさん、これどうやって解くの?」
ヒビヤは、多分俺に気を使わせたく無かったのだろう。
笑顔を取り繕って、問題を解く。
「…………ヒビヤ。」
「…………何、おじさん。」
でも、俺には、放っておけなかった。
昔の俺は、逃げ過ぎて、壊れてしまった。
だからヒビヤには、こんな風にはなって欲しくない。
「俺に、話してくれないか。その…………ヒヨリって子の事。少しは…………楽に、なるかもしれねえ。」
「…………ッ。」
ヒビヤは、驚いていた。
すぐに睨みつける。
「…………おじさんには……分かんないよ。僕が……どれだけヒヨリが大事で、死んでしまった時ショックだったか!どれだけ悲しくて、辛くて……!分かんないでしょ!そんな事ッ!!楽になんて、なる訳ないじゃないかッ!」
…………当然の、反応だった。
俺もこのくらいの予想はついていた。
「…………分かるんだよ。」
「勝手な事言うなよ!おじさんに、何が……何が、分かるんだよっ……!」
ヒビヤは、嗚咽混じりに叫んでいる。
それを俺には止める権利も無ければ必要も無かった。
「ヒビヤ…………俺な、たった一人の友人を、死なせたんだ。」
「え…………?」
「俺も、ヒビヤみたいに大人びていて、友人なんて一人も居なかった。だけど…………居たんだよ、こんな俺に接してくれる、友人、って奴がさ。」
ヒビヤはまだ、訝しげに俺を見ていた。
「でもな…………、その友人は、自殺しちまったんだ…………。俺は、それを防げた筈なのに。そいつの事を……助けて、やれなかったんだよ。」
「おじ、さん…………。」
ヒビヤは、泣いていた。
それは俺の事を同情して泣いたのか、それとも俺と自分を重ね合わせて泣いたのか、俺には分からない。
だけど…………。
「ヒビヤ。俺は、お前を助けたい。俺は、その事を引きずって、こんな風にひねくれてしまったんだ。お前には……俺みたいなダメ人間にはなって欲しくない。」
「うっ……ぅ、おじっ……さ、ん…………。」
ヒビヤは、その後、一言一言、紡ぐ様に話始めた。
「ヒヨリと僕は、元々同じクラスだったんだ……。僕にとってヒヨリは……、天の上の人みたいだったんだ…………。」
ヒビヤは、時々嗚咽を鳴らしながら話す。
ヒヨリと東京に来た時は、とても嬉しかった事。
ヒヨリがコノハに一目惚れした時は、むかついた事。
家に帰る途中でヒヨリを悲しませてしまった事。
そして…………終わらない世界を繰り返した事。
「ヒヨリは…………どこに行ったんだろう…………。」
ヒビヤはどこか悲しそうで、でも愛しそうに、ヒヨリの事を話す。
それは、俺がアヤノの事を話す時と、なんだか似ている。
「…………一緒に、探そう?」
俺がそう言うと、ヒビヤは涙を拭って言った。
とっておきの、笑顔で。
「……うん、おじさん。…………ううん、シンタロー。」
名前を呼ばれたその時、何が心がときめいた気がしたのは、ヒビヤが弟みたいだっただろう、と、その時は思ったのだ。
この数年後、俺がヒビヤと付き合うのは、また違う話………………。
【終わり】
P.S. ちょっとシリアスっぽくなりました…………。
またこの続きのシンヒビを書かせていただきます。
- Re: シンタロー総受け(リク受付) ( No.30 )
- 日時: 2014/07/21 21:21
- 名前: レインコート (ID: gKP4noKB)
初めてです
今から入れるでしょうか..(小六腐女子です)
- Re: シンタロー総受け(リク受付) ( No.31 )
- 日時: 2014/07/21 22:54
- 名前: ミク@ (ID: tMBSASgt)
レインコートさんへ。
全然大丈夫だと思いますよ!!
何かリクエストとか貰えると嬉しいです。
ミク@
- Re: シンタロー総受け(リク受付) ( No.32 )
- 日時: 2014/07/22 09:43
- 名前: レインコート (ID: gKP4noKB)
返事遅れてしましたごめんなさい
ありがとうございます!
リクエストですが、クロハ×シンタローがいいです
- Re: シンタロー総受け(リク受付) ( No.33 )
- 日時: 2014/07/22 11:43
- 名前: ミク@ (ID: tMBSASgt)
レインコートさんへ。
クロシンですね!
了解しました!
さ、早速、書かせていただきます♪
ああ、クロシン美味しそう………………。
ミク@
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