BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- シンタロー総受け(リク受付)
- 日時: 2013/12/08 11:06
- 名前: ミク@ (ID: 6xakilB1)
初めまして。ミク@と言います。
中二(いろんな意味で)の腐女子です。
主にシンタロー総受けのBL小説を書いていきたいと思います。
初めてなので、リクエストやアドバイス等貰えると嬉しいです。
よろしくお願いします。
ミク@
- Re:シンタロー総受け(リク受付) ( No.19 )
- 日時: 2014/07/19 14:32
- 名前: ミク@ (ID: tMBSASgt)
【続き】
目を覚ました俺は、横たわっていた。
ズキリと頭が痛む。
次第に止んでいく痛みと共に、何故此処に居るのかを思い出す。
シ「……ッ!」
文乃。
あいつは、俺に何をさせたかったのだろうか。
俺に「向こうに行って」?
意味が分からない。
そもそも、違う世界って、何だ?
ア「おはよう、伸太郎。」
高くて細い声。
シ「文乃…………?」
貼り付けた様な、笑顔。
シ「違う…………。」
違う。
中学の時の、あの愛らしい笑顔では、ない。
ア「何が、違うの?」
その笑顔の奥にある、真っ黒い「何か」が、ある。
あいつじゃ、ない。
シ「お前、誰なんだ…………?」
あいつじゃ、ない。
こいつは、違う。
ア「………………やめてよ、伸太郎?私が誰なんて、知ってるでしょ?」
シ「違う!!」
俺が叫んだ後、足に何か当たった気がした。
いや、違う。
「貼り付いた」。
×「貴様、何を言っているのだ…………?」
黒羽の声と、よく似ていた。
でも、黒羽じゃない。
それよりもっと、高い声。
×「ずっと……後悔していたのだろう?」
ああ、そうだよ。
×「なら何故、文乃を疑う?」
そんなの、決まってるだろ。
×「どうした…………?」
シ「あいつの事は……ッ、俺が一番知ってるからだよッ!!」
何を根拠に言ってるんだろうか?
そんな事、俺に言う権利なんて無いだろう……?
×「ーなら貴様は、文乃の事を知らなかっただけだ。」
……そうかも、しれない。
でもー……。
シ「そんな俺の知らなかった文乃なんて、文乃じゃねえ……ッ!」
叫んだ、その、コンマ数秒。
頭が、脳が、擦って、削って、減っていく気がした。
シ「ッ!!?」
激しい、痛み。
ついさっきの痛みとは違う。
ずっと、悲しくて、辛くて、痛い。
文乃は、ずっと、この痛みに耐えて来たのだろうか。
苦しい。
誰かに、自分を忘れ去られて行く様な。
自分が、全てを忘れてしまう様な。
ア「ー辛い?伸太郎。」
ああ、辛いな。
ア「苦しい?」
うん、苦しいよ。
ア「ねえ、まだ私の事、分かる?」
分からねえ、お前の名前、何だった?
ア「私は文乃。ごめんね、伸太郎。」
俺は伸太郎っていう名前なのか。
ア「うん。もう、行かなきゃ。」
もう、行くのか。
待って、まだ行かないで欲しい。
ア「ごめんね、伸太郎。ばいばい。」
ー…………あ、や、の……。
—————————————————————————————————————
セ「文乃姉ちゃん、この前のテスト、赤点っすよね……?」
ア「えーとー、あははー?」
カ「確信だね、姉ちゃん。教えてあげようか?」
キ「修哉に教えられるお姉ちゃん可哀想。」
カ「つぼみより馬鹿じゃないー。」
ア「あはは、勉強は伸太郎に教えてもらうよ。」
セ「…………?」
カ「ねえ姉ちゃんー。」
ア「なーに?」
『伸太郎って、誰?』
—————————————————————————————————————
また、ひとつ。
俺が、消えていった。
俺は、一体。
×「可哀想な、伸太郎。」
俺の名前は、伸太郎。
お前の、名前は……
×「薊だ、馬鹿者。」
ああ、薊。
忘れていたよ、ごめん。
ア「全く。ああ、そういえば。」
何だ?
ア「文乃は、元気にしてるぞ。安心しろ。」
文乃ー……。
誰だったか。
ああ、そう。
真っ赤な、マフラーの、女の子。
俺の……初恋のー…………。
【終わり】
P.S. やっと終わりました。リク募集中です!
- Re: シンタロー総受け(リク受付) ( No.20 )
- 日時: 2014/07/18 17:39
- 名前: まこと (ID: 2mcH.5bJ)
私、シンタロー総受けのR−18 大好きです。
ミクさんの作品大好きです(お気に入り)
がんばってくださいね☆
- Re: シンタロー総受け(リク受付) ( No.21 )
- 日時: 2014/07/18 17:45
- 名前: まこと (ID: 2mcH.5bJ)
リクいいですか?
セトシン・・・じゃなくて、3P!!
シンタロー総受けで☆
セトカノシンでいいですか!?
- Re: シンタロー総受け(リク受付) ( No.22 )
- 日時: 2014/07/19 14:33
- 名前: ミク@ (ID: tMBSASgt)
まことさんへ。
セトカノシン!!
お、美味しそうですね…………。
リクありがとうございます!
早速書かせていただきますね♪
ミク@
- Re: シンタロー総受け(リク受付) ( No.23 )
- 日時: 2014/07/19 14:31
- 名前: ミク@ (ID: tMBSASgt)
まことさん、リクありがとうございます!!
【セトカノシン】
「セトー。」
「なんすか、カノ。」
ここは、アジトのソファの上。
カノは何時もの様に横たわり、雑誌を読んでいる。
「セトさ、シンタロー君の事好きでしょ。」
「ブッフォオッ!!???」
俺はベットに座っていて、ペットボトルのコーラを飲んでいた。
最も……つい先程テーブルにぶちまけてしまったのだが。
「あーあー、動揺しすぎじゃない?」
「ゴホッ………、カノが、変な事……言うからっすよ……。」
俺はぶちまけたコーラを拭きながら応える。
カノの言ってる事は本当だ。
……俺はシンタローさんに片思いしている。
「バレバレだし。っていうかさー。」
「なんすか…………。」
「僕も好きなんだよねーww」
「ッ!!?」
衝撃。
いや、シンタローさんが好きだというのは分かるのだ。
だって可愛いし。
それは理解できる。
出来るのだが…………。
「……カノ……そっち系だったんすか……」
「現にそっち系のセトにだけは言われたくないね。」
……もしこれがギャグマンガか何かだったなら、俺の背中には大きな矢印が「グサッ」という効果音と云う効果音と共に刺されていただろう。
というかカノの言葉は本当に深々と刺さったし……。
「酷いっすよ……カノ……」
「うん、でさ。僕シンタロー君の事好きだから。だから、渡さないよっていう、宣戦布告?みたいな。」
宣戦布告?
カノが?
俺に?
「……受けて立つっすよ、カノ?」
勿論だ。
シンタローさんは、あげない。
いや、シンタローさんは物じゃないけれども……。
「言ったね?僕、本気出すよ?w」
顔が、本気だった。
欺いている気は、無い。
カノも……本気で、シンタローさんが好きなんだ。
「逆に本気じゃなかったら殺すっすよ。」
「サラッとえげつない事言わないでよ……w」
隠して、シンタローさん争奪戦は始まったのである。
—————————————————————————————————————
「ふぁぁああああ。」
『うっわ、ご主人キモいです……』
「あくびしただけだぜ?」
俺、如月シンタロー。
只今午後1時半。
「つーか……なんでみんな居ねえんだ?」
『ご主人がキモ過ぎて……?w』
「泣くぞおい。」
『嘘ですよー、皆さんは買い出しだそうですよ?ほら……そろそろマリーさんの誕生日だから…………。』
「マリーの誕生日ねえ……。俺何か買った方が良いのか?」
『さあ?でもマリーさん腐女子だから……。』
「今の聞かなかった事にしていいか?」
マリーが腐女子という事は知っている。
まあ毎日ソファで薄い本を読んでるからな……。
『ご主人はノンケでしたっけ?』
「おい意味深だな。……そりゃ、まあ……?」
『あれ、完全否定しないんですね。もっしーやー、つなぎさんですか?w』
「ッ!!?」
『え!!?うっわー、マジですかー!?ドンマイですねーw、つなぎさんはマリーさんが居ますしー?w』
「わ、分かってるっつーの……。」
俺は、正直言って、セトの事が好きだ。
……つっても、この「好き」が、友達としてなのか、恋愛対象としての好きなのかは、俺にもよく、分からないでいる。
『ご主人今日なんかつまんないんで、私も買い物行って来ますー☆』
「さり気なく毒吐くなよ?ハイハイ、いってら。」
『あー、そうそう、ご主人。』
「何だよ?」
『セトさん今日バイト早帰りだそうですよー♪』
…………。
何で知ってるんだよ、そんな事…………。
—————————————————————————————————————
…………ヤバイ。
今、丁度バイトが終わって帰ってきたところで、
俺、瀬戸幸助は、物凄く緊張していた。
シンタローさんが、俺の事、好き……?
考えただけで、顔から火が出そうだった。
ああ、シンタローさん…………。
可愛いっす、抱き締めたいっす、キスしたいっす……。
「ふう……よし。」
ガチャ。
「た、ただいまーっす!」
出来るだけ当たり障りのなく、普通に、接する。
「ッ……。お、おかえり……セト……。」
…………無理でした。
だって……シンタローさんが、耳まで真っ赤にして、俺を出迎えてくれるから……。
そんなの、理性振り切れるに決まってる……。
グイ、とシンタローさんの華奢な腕を掴む。
幸いシンタローさんの後ろはソファ。
そのまま押し倒す。
「ッ、セ、セト…………?」
「シンタローさんが、悪いんすよ。」
「へ……?」
「そんな、可愛い顔で俺の名前なんて呼ぶから……。」
恥じらって俺を押し退けようとする。
でもそれが逆に可愛くて。
必死に抵抗しても、敵わない、その非力さと。
その非力さを己で自覚して涙目になるシンタローさんが。
「……可愛いっすよねぇ…………。」
駄目だ。
この人、犯す……ッ。
「ひゃあ……ッ」
シンタローさんのジャージを捲り、黒いシャツの上から、凹凸部分を擦る。
くりくりと表せるくらい擦りつけながら、シンタローさんにキスする。
「んッ…………。」
シンタローさんはさっきアメでも食べたのだろうか?
甘い、口内。
「ふ、く…………。」
舌を入れて、シンタローさんの舌を探す。
ざらざらとした感覚の舌を見つける。
「んぁ……、ひゃん…………」
そのまま舌を吸い付いたりしながら、俺は右手でズボンの中に手を入れようとした…………。
その時、だった。
「なーに、抜けがけしてるの、セト?」
「ッ!!?」
カノの、うざったらしい声。
声色から、苛立っているのが分かる。
「まー、宣戦布告したのはー、僕だけどさぁー?」
「ひゃ…………。誰……?」
「カノ……邪魔するっすか?」
「馬鹿なの?wそりゃー、好きな人が目の前で犯されてたら、ねぇ?w」
シンタローさんはしどろもどろしている。
当然だ。
突然押し倒されて犯されようとされたところで、この状況。
無理もない、混乱してしまうだろう。
—————————————————————————————————————
どうして、こうなった?
俺は好きな人に押し倒されて。
しかも犯される前提で。
キスされて。
で、カノが来て。
カノが俺を好きで?
セトと睨み合って?
…………分からない。
「セト…………。」
ろれつも頭も回らなかったが、セトの名前は呼べた気がする。
その証拠に、セトはこちらを向いた。
セトは申し訳なさそうな顔をしていた。
と、同時に、カノもこちらを見る。
「シンタロー君さ、セトの事、好きなの?」
「……ふぇ?」
カノは苛立ち混じりに問い掛けた。
勿論、イエスと答えれば早いだろう。
カノは此処を去ってくれるだろうから。
だが、そうなったらどうなる?
カノはセトの事を嫌うだろう。
アジトでは常に不穏な空気が流れるはずだ。
そんなのは…………嫌だ。
「ふ……あ、わから……ない。」
「シンタローさん……。」
「じゃーさ、セト、独り占めはダメだと思わない?」
「それってどうゆう意味っすか。」
「そうだねー、共存、しようよ?」
瞬間、俺の脳内には警鐘が鳴る。
セトが頷いたからだ。
あ……俺……地雷を、踏んだ……。
「……シンタローさん、ごめんっす。」
俺は目隠しをされる寸前で、そう言って微笑むセトの顔が見えた。
【続く】
P.S. こんな感じでいいのでしょうか…………??
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