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- 文スト 太中 【文豪ストレイドッグス】
- 日時: 2016/06/19 07:20
- 名前: ハフェズ (ID: 9KS5hO21)
注意
太宰×中也書こうと思います
(思ったよりシリアス展開です。太宰さんが病んでます)
太中(中太)嫌いと言う方は御遠慮下さい
全て自己責任でお願い致します
初投稿になりますので、誤字脱字、その他色々な
御迷惑をお掛けするやもしれません。御了承下さい
評価に限らずコメントなど頂けると嬉しいです
太宰・中也について共感し合いましょう!
多分ですが、数ヶ月の間更新することができません
できるだけ早くここに来て、続きを書けるようにがんばります
【2016.1/31 参照1000突破致しました!ありがとうございます!】
【2016.3/14 参照2000突破致しました!ありがとうございます!】
【2016.4/14 参照3000突破致しました!ありがとうございます!】
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- Re: 文スト 太中 ( No.5 )
- 日時: 2015/11/03 00:21
- 名前: ハフェズ (ID: GqvoTCxQ)
中也はいつも通りに苛ついていた。
此奴の此の顔だけは、如何しても気に食わない。まともに試験勉強の手助けも出来ねぇのか、此奴は?朝から中也の勉強に無意味な干渉ばかりして来る。ああ、糞っ。中也は怒りに任せて太宰の持っている問題集を引っ手繰った。太宰が隣からぶつくさ言ってくるのも完全に無視し、問題集に全神経を集中させる。耐えろ、自分。と自分に言い聞かせながら。
其れから学校に着くまでの間太宰は、ずっとごちゃごちゃ言ってたみたいだが、ふと顔を上げて見ると、中也たちの学校が丁度見えてくる所だった。
「ねぇねぇ中也ー、」
「ンだよ」
学校に着くと、下駄箱に靴を収めながら太宰が話し掛けてきた。
「太宰治は旅行に行きたい」
「へぇ、勝手に行ってろ」
「蟹も食べたい。美味しい、蟹」
「家で食えば良いだろ蟹くらい」
「温泉にも行きたいね。高級旅館に泊まってさ。二人でのんびり過ごすのも良い」
「…」
太宰は階段に足を掛けながら、
「あ、今〝一寸行きたいかも〟って思ったでしょ」
「まぁ…、一寸は。最近寒くなって来たしよ。…でも、」
「はいはい。中也が言いたい事は解るよ、試験だろう?たったの二週間後だものね」
今度は太宰が教室のドアを引きながら言った。ガラガラと音を立てドアは開いた。
教室にはまだ誰も居なかった。此れも、いつも通り。太宰と中也が一番に来て、二人だけの教室を満喫するのが決まりだった。
「確かに試験もあるが、其れが過ぎても俺は色々やる事があるんだ」
何を?
太宰が聞いた。
…施設の定例行事、とか。
中也が答える。
「はぁぁぁぁぁあ…」
中也の答えを聞いて、太宰は深く溜息を吐いた。
「そんなもの、放っておけば良いだろう」
何故だか、理由は良く解らなかったが、施設や殊に森さんの話になると太宰は酷く不機嫌になるのだった。其のためか会話の此処彼処に雑さが垣間見えてくる様になる。
「太宰治との旅行の方が大切!とか思わないワケ?」
一寸切れ気味に太宰が言った。眼が笑ってない。中也はゾクっと背中に寒気を覚えた。
- Re: 文スト 太中 ( No.6 )
- 日時: 2015/11/06 00:20
- 名前: ハフェズ (ID: GqvoTCxQ)
太宰:「先に言っておくけど、これは小説とは何の関係も無い作者の独り言だよ」
中也:「最近忙しくて、小説書く暇が無えんだとよ」
太宰:「こんなもの書いてる時間があるなら小説書けば良いのにね」
中也:「まぁ、そう言ってやんな。作者も大変なんだろきっと」
太宰:「学生だしね?」
中也:「そうそう学生…、っ学生!?」
太宰:「何学生かは読み手の御想像に任せるよ♪」
中也:「道理で更新が遅ぇ訳だ」
太宰:「作者が、中也もっと優しい言葉掛けて…だってさ」
中也:「なんだそりゃ。作者は俺のファンか」
太宰:「そうらしい」
中也:「」
太宰「安心して、中也。私の方が中也の事想ってるよ」
中也:「太宰……!ってなるか莫迦」
太宰:「ま、と言う事で、作者は中々ここに来る事が出来ないらしい。どうか赦してくれ給え」
中也:「俺からも謝っておく。済まねぇな、迷惑掛けちまって」
太宰:「本当に、中也は人に迷惑を掛ける天才だねぇ」
中也:「手前だけには言われたく無い台詞だな。この青鯖」
太宰:「ちっちゃい人、色々な意味で」
中也:「っ煩ぇ!!」
太宰:「はいはい、怒らなーい怒らない」
中也:「餓鬼扱いすんなっ!」
太宰:「以上、作者の独り言のコーナーでした〜!続きはぼちぼち書いていくみたいだから、書けたら是非読んで見てね」
中也:「おいおいおい勝手に終わらせようとするな!」
太宰:「ちなみに私はこれから中也と愉しい事をする予定だよ」
中也:「は…?な、何する気だ!?っやめろ太宰っ!手前殺すぞっ!!!」
太宰:「ははは!殺せるものなら殺してみなよ。まぁ其の前に私が中也を動けなくさせて仕舞うけどね?」
中也:ゴクリ
太宰:「さてと。…大人の時間の始まりだ」
いきなりこんなので申し訳ありません…
最近全く更新出来ていなかったので、
せめて何かを…と思い書きましたm(_ _)m
小説の続きは現在製作中です
もうしばらく(と言ってもかなりお待たせすることになるかもですが)お待ち頂ければ幸いです!
- Re: 文スト 太中 ( No.7 )
- 日時: 2015/11/09 00:38
- 名前: ハフェズ (ID: v8ApgZI3)
「…」
中也は言葉に困っている様子だった。下手に口答えすると私の怒りを買う事になると理解して居る様だ。そんな事より、私の想いに気付いて欲しいのにと、思っても意味が無い。中也にはきっと…解ってもらえないだろう。
「そんなに勉強が大切なの」
そう言って私は反対の事をする。もどかしさを棘のある言葉にして彼へぶつけるのだ。素直になれば良いのに、だって?そんな真似出来る筈も無いだろう。私だけ素直になって、想いを語るなんて厭だもの。
「でもね、中也。どんなに励んだ所で、君は結局太宰治には勝てっこ無いんだよ」
「はァ?」
此の言葉には流石に言い返さずには居られなかったらしい。控え目ではあるものの、中也は抗議の意を眼付きで表した。
「本当の天才は勉強などしなくたって、点数位幾らでも稼げるのだよ。此の太宰治が正にそうだ」
「んだと…?俺だって、」
「あー無理無理、中也には絶対ムリ」
「っまだ何も言って無ぇよ!」
「太宰治に解らない事など無いよ」
そう、君のする事為す事は皆お見通しさ。
中也は信じていないみたいだけど。
「そりゃ嘘だ。手前に俺の、何が解る?」
「全てだ、と、言った心算だったのにねぇ」
「はっ、莫迦言え」
「ならば予言しよう」
私は机に寄り掛かって居た躰を真っ直ぐに起こし、極々真面目な体で言い放った。
「二週間後の定期試験、君は決して百点を勝ち取る事は無い」
そうして私は笑った。不敵な笑みは、悪魔をも思わせた事だろう。
中也が息を呑む音がはっきりと聴こえた。
- Re: 文スト 太中 ( No.8 )
- 日時: 2015/11/11 00:49
- 名前: ハフェズ (ID: v8ApgZI3)
中也は目を見張って停止していた。太宰が吐いた台詞を理解するまでに、少し時間が掛かったのだった。
百点を、取れない?
は、そんなもので、何が〝予言〟だ。自慢じゃないが俺は今迄に一度だって百点を取った事は無い。そこそこ勉強が出来る中也にも、百点を取る事がどれ程可笑しな考えなのか位解った。此処は県内有数の進学校だ。ほいほいと容易く百点などくれる筈も無い。事実、百点を取ったなどと言うそんな話は訊いた憶えが無かった。
「信じていないでしょ」
「当たり前ぇだろ。そんな予言、当たる外れる以前に無意味だぜ」
「おや、君は存外気弱なんだね」
「あぁ?んじゃあ訊くけどよ、お前は百点取れんのかよ?」
「勿論だとも」
太宰は即答だった。此の上無く中也を莫迦にした眼で、中也を見下ろして居た。
「テストで満点を取るなんて、より美しい自殺を目指して試行錯誤を重ねる苦労に比べれば、とても容易いものだよ」
- Re: 文スト 太中 ( No.9 )
- 日時: 2015/11/28 00:56
- 名前: ハフェズ (ID: Zxn9v51j)
「へぇ、そりゃあ又随分と大きく出たもんだな」
太宰の整った顔には例の笑みが浮かべられていた。其れが中也の気に障り、中也の中の何かを、突き動かした。
「そこ迄言うんだったら取ってみろよ。今度の試験で」
ふふふふふ。
其の言葉を待っていたと言わんばかりに、太宰は此れ以上無いくらいににたぁと笑う。
「良いとも。けれどもそれじゃ、フェアじゃあ無いとは思わないかい」
「フェア?」
中也が訊き返す。出来れば此の侭、聴こえなかったで済ませたかったのだが。
其の願いも儚く、太宰はしっかりと中也の意識を逃さぬ様に言うのだった。
「そう。太宰治が百点を取れば良いんでしょう?だったら、中也も百点を取ってよ」
「ハァァ?っそんなの、」
「今から猛勉強すれば可能だよ。それとも何、自信が無いとか?所詮中也は太宰治には勝てないのかなぁ?」
「っそう言う事を言ってんじゃねぇ、太宰、お前に勝つのと百点を取るのとじゃあ、ワケが違う」
今日の中也は何時に無く及び腰と言うか、ガツガツ来る感じが無かった。が、そんな事は気にしない。太宰は一方的に話を進める。
「若し太宰治が百点を取って、中也は百点を取れなかったら…その時は、二人で温泉旅行に行こう」
「は?」
「若し太宰治が勝ったら、の話だけどね」
太宰はうふふ、と笑った。その時の太宰の表情が、微かに哀愁を帯びていた様に感じられて、中也は何故か胸がキュッと締め付けられる様な感覚を覚えた。
如何してこんな表情をするのだろう。中也は答えを知らなかった。
「いや、俺が勝ったら如何すんだよ?俺だって温泉ーー」
中也が言い掛けた時、教室のドアがガラッと音を立てて開いた。それからドアを開けた者達は太宰の姿を認めると、
「あ!いたいた、太宰くん!」
キャッキャと煩く入っていたのは、他クラスの女子達であった。中也は一瞬何事かと思ったが、彼女達が手にしている教科書やノートを見て、ああと状況を理解した。
「解らない問題があったから、教えて欲しいんだけど…ダメかな?」
そう上目遣いで一人が訊ねて来たので、中也は太宰を見遣った。太宰は声を掛けられたにも関わらず未だ彼女達に背を向けており、その表情は先程迄とは打って変わって感情と言うものが全く感じられなかった。只、冷淡な眼が〝うんざりだ〟と語っているだけである。