BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

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プリキュアのGL小説。(あきいち多め)
日時: 2017/08/17 20:32
名前: シーチキン (ID: TeXDu9yk)

初めまして、魚が大好きなシーチキンと申します。
今回、気分転換という理由でこちらの方に百合、すなわちGLを書くことにしました。
基本的にはプリキュアを書こうと思っております(というかプリキュアの百合書くために来た)。
創作や他アニメも書くかもしれません。

〜書く予定のもの〜
キラキラ☆プリキュアアラモードより
あきら×いちか(あきいち)
ゆかり×いちか(ゆかいち)
あきら×いちか×ゆかり(あきいちゆか)

魔法つかいプリキュア!より
みらい×リコ(みらリコ)

創作も書く予定。

などなど、プリキュア中心でいく予定です。それにしてもプリアラ、一貫しすぎてない?いちかちゃん受けで。趣味バレバレやん。

リクエストは創作のみ受け付けております。よろしくお願いします。m(_ _)m

Re: プリキュアのGL小説。(あきいち多め) ( No.40 )
日時: 2018/02/04 15:36
名前: シーチキン (ID: ZxqcZXZM)

 お久しぶりです、シーチキンです。遂にHUGっと!プリキュア始まりましたね。一話を見る前からだったのですが、キュアエトワールこと輝木ほまれちゃんが最推しになりました。超イケメン。そして、はなほまにおちました(にっこり)。身長差とか、なんだろう、あの感じ……。尊いです。
 ここ一か月は終盤のプリアラを見守ったり、狼あきらさん(ここに載せたことあるっけ?)関連の小説ばかり書いてました。
「別に小説カキコに全部載せなくてもいいもんね」ってな感じで書いてたので、危うくカキコに小説載せてたことすら忘れかけてました(危うい)。
 あきいち熱が冷めているわけではないのであきいち小説ずっと書いていくつもりなんですけれども、もしかしたらここにはなほま置いていくかもしれません。本当かどうかは分かりませんが。
 とにかく、ハグプリ。ブラック企業と赤ちゃんを守る強き母の一年間の戦い。楽しみに過ごそうかなと思います。時々、プリアラを思い出しながら。

Re: プリキュアのGL小説。(あきいち多め) ( No.41 )
日時: 2018/02/12 15:23
名前: シーチキン (ID: eAFCbrqR)

 だんだんともしあきらさんのモチーフが狐だったら……? の小説が完成しそうです。何せ書いたのが半年くらい前ですので、記憶が曖昧で先に進まないんですよね。もっとはやくに書き始めれば良かったものを。
 今日は息抜き程度に私の愛してやまない狼あきらさんの小説一本載せます。すごい短いですけど許してください。ちなみに設定などはこちらに載せたことあるので、「狼あきらさんって何ぞや?」という方はNO.17まで遡ってみてください。

Re: プリキュアのGL小説。(あきいち多め) ( No.42 )
日時: 2018/02/12 15:55
名前: シーチキン (ID: eAFCbrqR)

「恋と呼ぶには程遠い」

 これ程の好奇心は何時ぶりだろう、とあきらは思った。自分に関するものでもあまり興味が湧かないような、世界に無関心のあきらにとっては、初めてがつくほどのものだ。
 宇佐美いちか。引っ越してきた祖母の家の隣に住んでいて、自分より三歳年下。スイーツを作るのが大好きで、そのスイーツを守るためにプリキュアとして戦っている。
 あきらは、いちかのことをこれぐらいしか知らない。だからこそなのだろう。もっと知りたいと思う。この好奇心は、いちかにしか現れていない。同等に知らない人はいる。キラパティにいる他の三人がそうだ。だが、どうしても好奇心は現れないし、これからもっと関わっていくとしても、必要以上に知ろうとは思えない。
 いちかだけが特別だった。人と関わることを避け、孤独を心に決めたあきらが、家族以外に初めての笑顔を見せた人物。共にいて、楽しいと思えた人物。
 知りたい。彼女はどういう人物なのか。何が好きで、何が嫌いなのか。きっと、彼女には嫌いなんてないのだろうけど。
 そこで、あきらはふと思った。知ってどうするのか。
 少し知識を蓄えたとして、それが何になるのか。もっと仲良くなれる? 距離が近づく?
 だが、自分はそんなことを思っているのか? いちかと仲良くなるために、これほどまでに心が揺さぶられたのは初めてだ。もっと自分にも興味を持てばよかったと、あきらは今更後悔をした。



 ということを、普段より顔が怖いことに気付いたゆかりに話した。が、それは幸か不幸か。第一に言われたのが、「ああ、そう」その次に、「あなた、結構気持ち悪いこと言うのね」と。
 ガタ、と立ち上がり、そんな事ないだろ、と反論する。
「だってそう思ったんだもの。いちかだけが特別だとか、もっと知りたいだとか。言い方が気持ち悪いわね」
「じゃあなんて言えば気持ち悪くないんだよ……」
 眉をぴくぴくと動かす。ゆかりは簡単なことよ、と一言。
「そもそも言わなければ良かった、かしら?」
「本当、あんたとは絶対に気が合わないと思うよ……」
 ゆかりはくすくすと笑う。完全に相手の調子に乗ってしまったと、あきらはため息をついた。
 いちかが大好きなゆかりに言ったのが悪かったのか。だが、一連のことは相手が言うように仕向けたのだ。自分がわかりやすい顔になったのが悪かったのか。
「言わなければ良かった……」
 つい口から出た言葉に、あきらは苛立ちを覚えた。

***

「あきらさん、一緒に帰りませんか?」
「別に構わないよ」
 閉店時間になり、店を閉じたところでいちかが話しかけてきた。あきらは了承し、いつもの帰り道へと足を向ける。
「今日も忙しかったなぁ」
 両手を上にあげ、背伸びをする。言葉とは裏腹に、いちかの顔には笑みが映っている。
「でも、楽しかったですねっ」
 ニコ、と笑いかけてくるので、あきらは小さく頷いた。
 楽しい。そう感じるのは、笑顔になる時が主だろう。今のいちかがそうだ。何となくで頷いたが、自分は本当にそんなことを思っているのだろうかと、疑問が湧いた。
 その疑問が移ったかのように、いちかは聞いてきた。
「あきらさん、本当に楽しいって思ってますか?」
「う、ん……どうだろ」
「やっぱり」
 んーと悩み、話し始める。
「一緒にキラパティで活動してて、あきらさんから楽しさが伝わってきませんもん。無理してますか?」
「いや、無理はしてないな。やるって決めたことだし」
「でも、最初は反対してて……ごめんなさい」

 今ではこうしてキラパティで共に活動しているが、即答したわけではない。最初は反対した。俺もやる意味があるのか、と。
 だが、一緒にいると楽しいという、いちかからの必死な頼み、いちか大好きなゆかりからの無言の圧力によって、仕方ないと渋々引き受けたのだ。
 そのことで謝っているのだろうが、あきらは顔を上げるよう言った。
「別に、気にはしてないよ。色々と勉強することも多いし」
「ほんとですか?」
「ほんと」
 そう言うと、いちかは安心したように胸を撫でおろす。あきらはその様子を見て、話し始めた。
「俺、楽しいとか、そういう感情がよく分からなくて。笑顔もあんまり作れないんだ。ごめん、心配させちゃったな」
「いや、心配なんて……。ただ、あきらさんにも楽しんでもらいたくて」
 ここで、あきらはまた一つ知ることが出来た。いちかは優しい。しっかり周りを見ることができるのだと思った。
 と、いちかは何を思いついたのか、あきらの手を引く。
「なら! いつでも私があきらさんのそばにいるので、一緒に楽しいこと見つけましょう! そうしたら、自然と笑顔も出来ますよ!」
 そこまで言って、いちかはあっと顔を染める。まるで、告白してるみたいだ。いちかはあきらの手を離し、あたふたと何とか誤魔化そうとする。
「い、いやっ、これはその、そういう意味じゃ……」
「よかった」

 あきらはいちかの頭に手を置く。
「俺、もっといちかちゃんのことが知りたかったんだ。そばにいてくれるなら、色んなことが知れそうだ」
 きっと、深い意味はないのだろう。だが、いちかは恥ずかしくなって顔をさらに真っ赤に染めた。

 恐らく、この気持ちは『恋』と呼ぶには程遠いのだろう。

Re: プリキュアのGL小説。(あきいち多め) ( No.43 )
日時: 2018/02/12 16:32
名前: シーチキン (ID: eAFCbrqR)

 狼あきらさんの過去話含んだ小説を載せようか悩み中……。
 自分の中で、狼あきらさんの一番の特徴は「孤独」なんですよ。裏切られた過去があって、それからあんなキャラになってしまったんですけど、やっぱり狼あきらさんは暗い過去無しじゃ語れないんですよね……(何を言ってる)。
 今日か明日あたりに載せられたら載せようかなと思います。私の大好きな二次創作キャラ(?)です。

(狼あきらさんを好きになった方が一人でもいてくれたら嬉しいな……)

Re: プリキュアのGL小説。(あきいち多め) ( No.44 )
日時: 2018/02/15 14:02
名前: シーチキン (ID: 4ejw0jz1)

バレンタインデー小説、当日に書けなくて悔しがる物書き。

はい、未だにバレンタインデーあきいち、書き終わってません。悔しいです。
今回は前にも言った狼あきらさんの過去含んだ小説載せようかなと思います。途中でわけわからなくなりました。すみません。


『好き』と『優しさ』

 スイーツの甘い匂いは、あまり好きではなかった。特に中高生らがはしゃぐような色々盛り付けてある、糖分が高すぎるようなスイーツは、鼻が利くあきらにとって、めまいがするものだ。
 だがチョコレートは別で、シンプルな物は好きだった。ビターチョコレートが一番好きなのだが、今は自分が食べるのではない。妹へのお土産にと、苦いものではなく、犬の形をした甘いチョコレートをレジへと持って行った。
「今日も、妹さんへのお土産ですか?」
 話しかけてきたのは、よく会う店員だった。名前も分からない店員の笑顔に、あきらは頷く。
「はい。この後行くので」
「優しいお姉さんですね」
 そう言われ、あきらは首を傾げた。自分は優しいのだろうか? と。よくいちかに言われるが、よく分からない。
お金を払い外へ出ると、初夏の日差しがあきらを出迎える。だが、あきらにはその日差しは陰っているようにしか見えなかった。

***

 少し暖かく、消毒液のような薬品の匂いで充満している病院は嫌いだった。みくが突然発作を起こした時も、病院は変わらずこの匂いで、何故か激しい苛立ちを感じたのを覚えている。慣れた足取りでナースステーションまで歩くと、あきらの姿に気づいた看護士が手を振っていた。
「こんにちは、あきらちゃん」
「どうも。あの、みくのお見舞いに来たのですが」
 スポーツマン体型のみく専属看護士、滝川は、優しく微笑む。
「みくちゃんなら、今屋上にいるわよ」
「分かりました。ありがとうございます」
 一礼し数歩進むと、滝川はフフッと微笑んだ。
「あきらちゃんって、見かけによらず優しいのね」
「……それ、どういう意味ですかね」
 つい足を止め、滝川を見る。滝川は笑顔を崩さず話す。
「ごめんなさい。だって、そんなに光の無い目と不愛想な表情してるのに、すごい妹思いだから」
 これこそ、残念なイケメンよね。というので、あきらは頭をかく。やはり不愛想な表情は自然と出てしまうのだろうか。
「ほんとはあきらちゃんのカウンセリングもしたいのよねぇ」
「……あの、そろそろ行ってもいいですか」
 このままでは一向に話が終わらない。一度その地獄を味わったあきらは、一歩ずつ下がる。
「ふふ、冗談よ。いってらっしゃい」
 いつになっても、この人の調子に乗せられっぱなしだなと、あきらはため息をついた。


 屋上へと出るドアをギィ、と開ければ、気持ちよさそうに風に当たるみくの姿があった。あきらに気づくと、ぱっと明るく笑い走り寄る。
「お姉ちゃん!」
 抱き着いてくる年の離れた小さい妹を抱きしめ返すと、今まで硬かったあきらの顔が緩む。数少ない、あきらが笑顔になる人の一人なのだ。
「今の体調は大丈夫?」
「うん! お姉ちゃんが来てくれたから、もっと元気になったよ!」
 可愛らしい妹に、笑みがこぼれる。頭を撫でると、先ほど買ってきたチョコレートをみくへ渡す。
「お土産に買ってきたんだ」
「いいの? ありがとう!」
 早速食べ、おいしい! と笑顔になるみくを見て、あきらもまた笑顔になるのだった。

「キラパティは?」
「今日は午後からなんだ」
「お姉ちゃん、ちゃんと笑顔作ってる?」
「まあまあ」
 そう言って誤魔化すと、みくは頬を膨らませる。
「お姉ちゃんのまあまあは出来てない証拠でしょ」
 図星だというように目をそらすと、やっぱりとため息が聞こえる。
「もっと笑顔作らないと。いちかちゃんが悲しんじゃうよ?」
「なんでいちかちゃんなんだ?」
 純粋な質問にみくは数秒悩むと、なんでも! と返す。やはり、いちかの想いには気づいていないようだ。
 よく話が理解できないまま、あきらは空を見上げる。青く澄み渡った空は、あまり好きではない天気だ。最近ようやく梅雨を抜けたと思えばこの暑さ。暑いのが苦手なあきらにとって、嬉しくない青空である。
「そろそろキラパティに行ったら?」
「みくは、大丈夫なのか?」
「大丈夫だよ! まだまだ元気だし、それに、優しいお姉ちゃんがいるから」
 また上がったフレーズに一瞬考え、あきらは微笑む。
「……うん。じゃあ、戻るよ。何かあったらすぐに言ってね」
「うん、またね、お姉ちゃん」
 少し重い鉄のドアを開け、階段を下りる。踊り場まで下りた時、あきらはふと思った。
「……優しいって、何なんだろ」
 と、今まで静かにポケットに隠れていたクリスタルアニマルオオカミが、あきらの手のひらにちょこんと乗る。どうしたんだ? と言わんばかりに首をかしげるので、小さな頭を人差し指で撫でる。
 もし、こういう行動が『優しい』なのだとしたら。一体どこまでが優しいで、どこまでが当たり前なのだろう。
「……よく、分からないな」
 クリスタルオオカミを少し強く押してから、誰に言わずともあきらは呟いた。

***

「あれ、いちかちゃん来てないんだ」
「後で来るってさ」
 いつもの元気な姿が見当たらず、あきらは内心がっかりした。クリスタルオオカミが、あきらの気持ちを代弁するように、「クゥン……」と鳴く。
「あら、自分の好きな人がいなくて悲しいの?」
「別に、悲しくなんてない」
 そっぽを向けば、ゆかりは面白いと言わんばかりに笑う。
「私たちはそろそろ帰るから、ゆっくりいちかとの時間を満喫しなさい?」
「ちょ、それどういうことだよ」
 何となく察したあおい達も、ニヤニヤ笑いながらその場を去る。はぁぁと、深いため息をつく。厨房に置いてある椅子に座ると、あきらはそのまま眠りについた。

 ——……なあ、教えてくれよ。何で君は、そんなに俺と仲良くしようとするんだ。
 ——好きだからです。
 ——……好き?
 ——好きだから、あきらさんともっと仲良くなりたいんです。それだけです——


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