BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

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プリキュアのGL小説。(あきいち多め)
日時: 2017/08/17 20:32
名前: シーチキン (ID: TeXDu9yk)

初めまして、魚が大好きなシーチキンと申します。
今回、気分転換という理由でこちらの方に百合、すなわちGLを書くことにしました。
基本的にはプリキュアを書こうと思っております(というかプリキュアの百合書くために来た)。
創作や他アニメも書くかもしれません。

〜書く予定のもの〜
キラキラ☆プリキュアアラモードより
あきら×いちか(あきいち)
ゆかり×いちか(ゆかいち)
あきら×いちか×ゆかり(あきいちゆか)

魔法つかいプリキュア!より
みらい×リコ(みらリコ)

創作も書く予定。

などなど、プリキュア中心でいく予定です。それにしてもプリアラ、一貫しすぎてない?いちかちゃん受けで。趣味バレバレやん。

リクエストは創作のみ受け付けております。よろしくお願いします。m(_ _)m

Re: プリキュア多めのGL小説。(あきいち多め) ( No.10 )
日時: 2017/08/17 20:15
名前: シーチキン (ID: TeXDu9yk)

軽い妄想から考えたものですので、設定の雑さが異常です。シエルっちとリオ君の関係もよく考えてませんので。
頭が「とりあえずあきいち書ければいっか!」
というふうにしか回ってませんでした←

Re: プリキュア多めのGL小説。(あきいち多め) ( No.11 )
日時: 2017/08/17 20:30
名前: シーチキン (ID: TeXDu9yk)

 とある、広く深い森の中。まだ浅い所で、彼女は生活していた。
 彼女の名はいちか。うさぎの半獣人で、いつも元気な少女である。

 ある日のこと。いつものようにきのみを採っていたいちかは、とても珍しい、綺麗な色をした蝶々を見つけた。あまりにも綺麗な蝶に、いちかはきのみ採りをやめ、蝶を追いかける。
 一度も行ったことがないような道を、右へ左へ。蝶が飛んでいく所へ、ただただ着いていく。
 だから、いちかは気づかなかったのだ。自分が、既にオオカミの住まう深い所へ来ていることに……。




とりあえず、始まりはこういう感じで。短すぎるのは許してください。

Re: プリキュアのGL小説。(あきいち多め) ( No.12 )
日時: 2017/08/17 21:07
名前: シーチキン (ID: TeXDu9yk)

「あれ? ここ、どこ……?」
 花に留まった蝶を取り逃したいちかは、やっと自分が迷子になっている事に気づいた。日が、落ちかけている。よく一人で突っ走ってしまうが、これは流石にやばいのではないか。冷や汗が、頬を伝って落ちる。
「どうしよう、帰り道分かんないよ……」
 今にも泣き出しそうないちか。すると、オオカミらしき遠吠えが聞こえ、いちかはぴゃっと驚く。怖くなり、森の奥へと進んでいってしまった。
(どうしよう、このまま帰れなかったら、オオカミに食べられ……!?)
 パニックになったせいか、どんどんとマイナスな方へ考えてしまう。
 どうか無事に帰れますように……! そんな事を考えながらも、奥に進んでいることに気づいていないいちかは、闇雲に走る。

 疲れて辿りついたのは、ある家の前だった。童話に出てくるような、木で出来た家。呼吸を整え、辺りを見回す。他に建物は見当たらない。誰かが一人で住んでいるのだろうか。すると、足音で気づいたのか、ドアがゆっくりと開く。不安で固まるいちか。中から出てきたのは。

「おや、こんなところにウサギが来るなんて……。
いらっしゃい、可愛い子ウサギちゃん」
 赤く大きい、ふさふさとした尻尾を揺らした、イケメンなオオカミ半獣人だった。ニコ、と優しく微笑む。だが、いちかは飛び退ける。ウサギの本能が、危険信号を発している。
「あ……あ、お、オオカミ……食べられる……!」
「えっ!? あ、いや、食べないから、ね? 落ち着いて!」
 ガタガタと震えるいちかに、オオカミは慌てて食べないことを伝える。
「とりあえず、もう暗いから泊まっていきなよ」
「あ、ありがとうございます」
 すっかり日が落ち、森は暗闇に包まれかけている。こんな暗い中を場所も分からない家へと帰るのは危険。いちかはオオカミ半獣人の家に泊めてもらうことにした。

Re: プリキュアのGL小説。(あきいち多め) ( No.13 )
日時: 2017/08/19 09:15
名前: シーチキン (ID: 3sIbxPMr)

「おじゃまします……」
「そこの椅子に座ってて。今お茶を出すから」
 いちかは木製の椅子に座り、キッチンに立つオオカミを見る。至って普通だ。家の中もシンプルな内装になっており、いちかはやっと緊張がほぐれた。
「はい。紅茶ぐらいしかなかったけど、いいかな?」
「ありがとうございます」
 良い香りがする紅茶を一口飲む。疲れた体に染み渡る、美味しい味だ。
 オオカミも紅茶を味わってから、そうだと話し始める。
「そういや、自己紹介がまだだったね。私はあきら。オオカミの半獣人だよ」
 ニコ、と優しく微笑むあきらに、最初は怖がっていたいちかも、怖がる様子はなく、頬を薄く染めていた。
「私はいちかです。ウサギの半獣人です」
「いちかちゃんか。いい名前だね。いちかちゃんは、なんでこんなところに?」
 いちかは、これまでの出来事を話した。蝶を追いかけて迷ったこと、オオカミの遠吠えを聞いて怖くなり、更に奥へ進んできてしまったこと。帰り道が分からないこと。
 あきらは腕を組み、どうしようかと悩んだ。
「正直、私もこの辺りの事しか分からなくてね。家に帰れるのは当分先になるかも……」
「えぇっ!? そんなぁ……」
「まぁ、ここには色んな半獣人が住んでるから、楽しく暮らせると思うよ」
 ずっと、この深い森にはオオカミやクマばかりだと思っていたいちかにとって、どのような半獣人がいるのか気になったが、それを知るのは少し先の事である。

「もう遅いし、話すのはここまでにしようか。いちかちゃんは私のベッドを使って。ゆっくり休むといいよ」
「えっ、あきらさんはどうするんですか?」
「私はソファで寝るよ」
 流石に申し訳ないと話すいちか。すると、あきらは意地悪く笑う。
「なら、一緒のベッドで寝ようか? 私はそれでも構わないけど」
 そういうと、いちかの顔はボッと赤くなり、耳がピンと立つ。
「だ、大丈夫です! 一緒に寝たら食べられちゃうので!」
「だから食べないって」
 そんなことを話しながら、二人は眠りについた。

Re: プリキュアのGL小説。(あきいち多め) ( No.14 )
日時: 2017/08/22 10:24
名前: シーチキン (ID: dyesuMjg)

半獣人パロのストーリー練ってる途中なので、以前書いたあきいち載せます。リオくん登場して間もない頃のです。

「流石にあの攻撃は意外だったなぁ」
 肩まである黒い髪を伸ばした少年は、右手に持つ黒い杖を見ながら呟く。
「キュアホイップ……宇佐美いちかは、面白いやつだった。ああいうやつほど……」
 そこで、少年はニヤ、と笑った。
「壊してやりたい」
 そこで、少年はある人物を見つけた。その人物は、以前行った店を案内してくれた、中性的な人物。
「そうだ。確かあいつは……」
 少年は何かを思いつくと、仮面を取り出し、それをはめる。すると、黒い髪はたちまち水色の長い髪へと変わる。不気味に笑うと、その人物の元へと向かった。



 中性的な顔立ちをした赤い髪の女性、剣城あきらは、足早にキラパティの元へと向かっていた。理由は色々とあった。単にあの場所が好きだから、スイーツを作るのが楽しいから。だが、一番の理由は、自分が好きな女の子、宇佐美いちかに会えるからだろう。
 好きと言っても、意味は複数ある。出会った頃は、もう一人妹が出来たような気持ちになり、うさぎのようにぴょんぴょん跳ねる仕草が、可愛らしいと思っていた。だが、日が経つにつれ、彼女のことを目で追っている自分に気がついた。彼女を見ていると、妙に胸がざわつく。少し体温が高くなる。気がついた理由は、あれだろう。
「あきらさん!」
 自分の名を呼ぶ、彼女の笑顔。その笑顔で、やっと気づいた。私は、いちかちゃんに恋をしている、と。

 だから、いちかは彼女に会うためにキラパティに来ているようなもの。いちかの顔を思い浮かべながら歩いていると、周りの雰囲気が変わっていることに気づいた。立ち止まり、いつでも変身できるようスイーツパクトを取り出す。
「流石。雰囲気で気づいちゃうんだ、あんたは」
 聞き覚えのある声だ。辺りを見回すと、声の主は木陰から現れた。
「お前は……!」
 あきらは咄嗟に構える。その様子を見て、声の主であるジュリオは笑う。
「そう警戒しないでよ。今日は戦うために来たわけじゃないし……剣城あきらさん?」
「!? なんで私の名前を……」
 名乗った記憶もない。そもそも、ジュリオとはキュアショコラの姿でしかあったことが無いはずだ。
「それぐらい知らないと、あんたに会おうと思っても会えないだろ?」
 なんと掴みどころのないやつだ。あきらは構えていた手を下ろす。
「それはそうとさ。あんた、あの宇佐美いちかってやつのこと、どう思ってんの?」
「! いちかちゃんに何かする気か!?」
「そんな訳ないだろ?」
 頭の中で危険信号が発せられる。いちかの居場所まで知られたら、彼女の身に何が起こるか分からない。
 ジュリオは薄気味悪い笑みを浮かべながら話し始める。
「ただ、聞きたくてさ。あんた自身、どうなんだよ。いちかのこと、好きなの?」
「私は、友達として……」
「そうかなぁ? 俺にはそうは思えないけどね」
 一体何がしたいのだろうか。こんなことを聞いて。
「そんな感情持っちゃってさ、いいの? どうせ苦しむって分かってんのに」
 まるで心を読んでいるように、あきらが思っていることを話すジュリオに、あきらは驚きを隠せずにいた。
「年も違うし、そもそも同性だ。好きになったって、結局は叶わないじゃないか」
「……何が目的だ」
「……注意、かな? 気づいてなさそうだしさ。ま、それだけだよ」
 そう言うと、ジュリオは立ち去る。あきらは、何も考えず、ただその場に立ち尽くしていた。



『年も違うし、そもそも同性だ。好きになったって、結局は叶わないじゃないか』
 あきらの頭の中には、ジュリオの言葉が流れていた。確かにそうだ。幼い頃から男のような顔立ちで、中学に入ってからなんて、女子から好意を持たれて告白されたこともあった。でも、それらは自分が女だと知って終わる。その女子達は、気まずいのかあきらの前に来ることも無くなっていた。
 やっと自分から好きになった人が出来たといっても、相手は女の子。それに、いちかからの恋はもう終わった。いちかは、あきらのことをもう恋愛対象として見ていない。仲間として、友達としてしか見ていないだろう。
 結局は叶わない。叶わない、恋なんだ__。

「あきらさん?」
 自分の名前を呼ばれて、やっと我に返る。そうだ、今はみんなとスイーツを作っていたんだ。
 笑顔を作り、いちかに謝る。
「ごめん、ぼーっとしてて……」
「? そうですか……もう少しで完成です! 頑張りましょう!」
「うん、頑張ろう」
 他の三人にも同じように話す。その姿に、つい微笑んでしまう。そうだ。自分は友達の中の一人。叶わない恋なんて、もう終わろう。そう思う反面、あきらの心の中はズキズキと痛んでいた。



 お風呂から上がり、部屋に戻る。ボフッと仰向けにベッドへ倒れ込むと、天井を見つめていた。ズキズキと痛み続ける胸を抑えながら、頭の中から彼女のことを忘れようとする。だが、どうしても消えることは無い。そっと目を閉じる。その時だ。
「あきらさん!」
 名前を呼ばれ、ベッドから起き上がる。今、一番会いたくなかった、愛しい彼女の声。ベランダへの戸を開けて隣の家を見る。二階のバルコニーに、彼女はいた。
「……いちかちゃん」
 いちかの名を呼ぶ。だが、あきらはいちかの目を見れない。俯きながら話す。
「……ごめん、今は話したい気分じゃないんだ。だから」
「なにがあったんですか?」
 帰ろうとするあきらの背に、いちかは話す。あの時、気づいていたのだろう。あきらの様子がおかしいことに。
「……何もないよ。風邪引いちゃったのかな。具合が悪くて……」
「本当ですか? 私にはそうは見えません」
 すると、「よーし」という声が聞こえた。あきらが振り返ると、いちかがバルコニーの端から走ってくる。
「ホイップ、ステップ……」
「ちょ、いちかちゃん!? あぶな……」
「ジャーンプ!」
 トンッと飛び、あきらの家のベランダまでうさぎのように飛ぶ。勿論、あきらが避けることなどない。いちかの体を受け止め、そのまま倒れ込む。

「い……いちかちゃん?」
 傍から見れば、いちかがあきらを押し倒しているようなかたちになっている。あきらは起き上がろうとするも、いちかは避けようとしない。
「あきらさんが悩んでいることを言うまで、どきません!」
 少し力をいれれば折れてしまいそうな、自分とは異なる白く細い腕。起き上がることなんて簡単なことだ。だが、あきらは出来なかった。いちかの、真っ直ぐな瞳を見て、心の中に溜めていた想いを打ち明ける。
「……分かってるんだ、自分でも。叶わない恋なんだって。でも、一緒にいると、考えてしまう。気がつけば、目で追ってしまうんだ。きっと、気持ちをいえば遠くへ行ってしまうのに……いちかちゃん」
 あきらは、いちかに向かって微笑んだ。
「……君が、好きだよ」
 やっと、言えた。自分の想いを。いちかは以前、あきらに恋をしていた。だが、それは男として見ていたあきらへの恋だった。きっとこれで、いちかは気味悪がって自分の元から去っていくだろう。
 これでいいんだ。そう思うあきらに返ってきた返事は、想像していないものだった。

「……悩みは、それだけですか?」
「え? そうだけど……」
 少し眉をあげていたいちかの顔が、満面の笑みに変わる。
「なぁんだ、安心しました! かなり心配してたので」
 どういう事だろうか。あきらの頭上には、はてなマークが数個浮かんでいた。
「いちかちゃん、それはどういう……」
「その悩みなら、すぐに解決しますよ、あきらさん」
 いちかは一息置くと、頬を赤らめて言った。
「……私も、あきらさんの事が大好きですから」
 あきらの思考が、停止した。いや、いちかの大好きは、友達としての好きだろう。何を勘違いしているんだ。だが、気になって一応聞く。
「そ、それはどういう意味の」
「あきらさんと同じ意味です。いやぁ、最初はカッコイイ男の人って印象で普通に恋してたんですけど、こうやって生活していくうちに、女性のあきらさんも、普通にかっこよくて素敵だなって。告白しようと思ってたら、先に言われちゃいました」
 いちかちゃんも、自分のことを……そう思うと、あきらの中には、少しの驚きと嬉しさが込み上がってくる。いちかは驚くあきらの額に、自分の額を合わせる。急に近くなった愛しい彼女の顔を見て、ドキッとする。

「私はあきらさんが大好きです。こんな私でいいですか?」
 答えは決まっている。あきらは両手でいちかの頬に触れると、言った。
「もちろん。私も、いちかちゃんのことが大好きだよ」
 そのまま、あきらはいちかの柔らかい唇に、自分の唇を重ねた。


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