BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- プリキュアのGL小説。(あきいち多め)
- 日時: 2017/08/17 20:32
- 名前: シーチキン (ID: TeXDu9yk)
初めまして、魚が大好きなシーチキンと申します。
今回、気分転換という理由でこちらの方に百合、すなわちGLを書くことにしました。
基本的にはプリキュアを書こうと思っております(というかプリキュアの百合書くために来た)。
創作や他アニメも書くかもしれません。
〜書く予定のもの〜
キラキラ☆プリキュアアラモードより
あきら×いちか(あきいち)
ゆかり×いちか(ゆかいち)
あきら×いちか×ゆかり(あきいちゆか)
魔法つかいプリキュア!より
みらい×リコ(みらリコ)
創作も書く予定。
などなど、プリキュア中心でいく予定です。それにしてもプリアラ、一貫しすぎてない?いちかちゃん受けで。趣味バレバレやん。
リクエストは創作のみ受け付けております。よろしくお願いします。m(_ _)m
- Re: プリキュアのGL小説。(あきいち多め) ( No.15 )
- 日時: 2017/08/22 21:16
- 名前: シーチキン (ID: IAQru7qe)
読んでくださっている方への感謝の文と、その他独り言。
あのー、この小説の名前に、あきいち多めって書いているんですけど、今後もあきいちだけになるかもしれません。ハイ。時々あきいちゆかかもしれないけどあきいちぐらいしか小説書けません。ハイ。
そんなことより、皆さんこの小説読んでくださってありがとうございます。地味〜に閲覧者数が増えているのをみると、嬉しくてにやけます。ありがとうございます。
「あきいち良いよね……」みたいなコメントなど、どんどん送ってもらって構いません。コミュ障なりに皆さんと仲良くなれるよう頑張ります!
……そうだ。以前、「もしあきらさんが狐モチーフだったら」っていう妄想から敵設定で小説書いたんですけど、需要ありますかね……?
- Re: プリキュアのGL小説。(あきいち多め) ( No.16 )
- 日時: 2017/10/01 20:52
- 名前: シーチキン (ID: 2zitOR7a)
サイトに投稿せずに小説を書きためてて思いました。
サイトに投稿する。だから面白いものを書かなくてはと、一人で勝手に焦ってばかりいても、いい小説は書けない。
だから、人に見せることにこだわらず、自分の好きなものをちまちま載せていこう。自分はこういうのが好きなんだってことを、読む方に伝えようと。
なので誰が読むとか関係なしに私の妄想を好きなように書いていきますね!
今書きたいのは、プリアラのハロウィンパロと、もしあきらさんのモチーフが、犬ではなく狼だったら? という疑問から創られた狼あきらさんシリーズです!
不定期で書いていくので、読みたい方は読んでいってください!
- Re: プリキュアのGL小説。(あきいち多め) ( No.17 )
- 日時: 2017/10/03 20:16
- 名前: シーチキン (ID: SI2q8CjJ)
「もし、あきらさんのモチーフが、犬ではなく狼なら。あの優しさの塊のようなあきらさんは、一匹狼のようなキャラになるのでは……?」
という疑問が、ある日突然浮かんできた。「そんなこと考えるなら、普通のあきいち考えろよ」そう思ったが、私の頭の中は、狼あきらさんを一人のキャラとして創りたいという一心だった。
そんなこんなで考えた狼あきらさん。気が付けば、普通のあきいちよりも妄想が膨らみ、小説の数が上回っています。
狼あきらさん
公式より襟足が長い。孤独を好む一匹狼。根は優しいのに、それをあまり表に出さない。言葉が少々荒い。
笑顔がない。というよりかは笑顔の作り方を知らない感じ。小さく微笑んだりはするものの、大笑いはしたことがない。その微笑みを見せるのもなかなか無い。
人に興味を持つことはないが、いちかは特別らしい。ゆかりとは気が合わないと思っている。
以前、クラスメイトに関して人を信じれなくなるような出来事があり、人と関わることを避けてきた(笑顔がないこともこれに関わる)。
とまぁ軽く設定を書きましたが、こんな設定にするならいっそのこと新たにキャラ作った方がよかったかもしれませんね。はい。
そんなこんなでこれから狼あきいち書いていきたいと思います。よろしくお願いします。
- Re: プリキュアのGL小説。(あきいち多め) ( No.18 )
- 日時: 2017/10/07 17:45
- 名前: シーチキン (ID: XVANaOes)
自分が書いた狼あきいち小説の中で、一番狼あきらさんの設定がわかりやすい小説です。6話を意識したので、地味に長いです。
『孤独を愛する王子様』
あるところに、誰とも関わろうとしない、孤独を愛する王子様がいました。狼を思わせるような凛々しいその姿に、王子様に好意を寄せる女性は少なくありません。ですが、皆は絶対に恋に落ちることはありませんでした。
何故なら、孤高の王子様は、男のような姿をしながらも、本当は女性だったから。
今日も、王子様に好意を寄せる女性達は、陰ながらに王子様を見守っては、格好良く、美しいとはしゃぐばかり。当の本人の気も知らずに。
***
引っ越しをした日の夕方。荷物を運んでいたあきらは、偶然にも茂みに顔を突っ込んだ少女を見た。まるでウサギが草に身を隠しきれていないような姿に、あきらはどうしようもなく、ただ声をかけるだけにした。
するとその声に気付いたのか、少女は顔を上げ、あきらを見る。
「ほら」
根は優しいあきらは、言葉が不器用ながらも手を差し伸べた。ひと回りも小さい手が、恐る恐る重なる。ぐいっと引き寄せると、少女の顔は赤く染まる。
一応言わねばと、あきらは少女の目を見て言った。
「今日からこの町に引っ越してきた、剣城あきらです。よろしく」
きっと、これだけでこの少女とはお別れだろう。越してきたとしても、最小限人と関わるだけで、余計に関わる気はない。祖母も了承したことだ。だが。
「家、お隣ですね」
「そう、だな」
幸か不幸か、少女とはお隣さんだったらしい。これからどうなるんだと、あきらの肩が下がった。
***
ある日、大きな木の下で休んでいた王子様は、一匹のウサギと出会いました。ウサギは可愛らしい顔をしていましたが、毛はボロボロです。どうしたんだと聞くと、ウサギは笑って話します。
「よくドジをして、転ぶんです」
普段ならああそうかと返す王子様でしたが、今日は何故か、ウサギを助けてやりたいと思いました。優しい本性が、姿を現したのでしょう。王子様はウサギを抱きかかえると、城へと連れていき、その体を洗ってやりました。
すると、汚れていた体は、白く柔らかい以前の姿に戻ったのです。王子様はそのウサギをいたく気に入り、城に住まわせることにしました。
王子様の心に、変化が起き始めました。
***
「まだ道も全然覚えてなかったから、助かるよ」
「そ、それは良かったです」
よく晴れた今日。あきらは隣に住む中学生、いちかと商店街を歩いていた。
身体が弱く入院している妹の為にチョコレートを買おうとしたが、以前からこの町に住んでいた祖母は先に妹の見舞いへ行ってしまい、道を覚えていないあきらは、仕方なくいちかに頼ったのだ。
どうやら友達もいたようだったが、何故かいるのはいちか一人。よくわからないが、大勢いるよりかはましなので、気にしなかった。
それにしても。
「よく話しかけられるね」
「そりゃあ、生まれた時から住んでましたから」
商店街を歩けば、いちかは周りから声をかけられる。いちかはそれに笑顔で返しているので、商店街のアイドル的存在なのだろう。
時折あきらと共にいることを茶化されると、必死に誤魔化す。その様子は、出会ってからまだ一度も見たことのない、彼女の素の姿だった。
「安心したよ」
「はい?」
つい声に出してしまったので、そのまま思ったことを口に出す。
「いちかちゃんの自然な表情が見れて。変に緊張されたほうが、こっちも緊張するからね」
そう言うと、いちかは頬を染めて微笑んだ。
「ここです!」
二人が着いたのは、チョコレートの専門店。中に入ると、様々なチョコレートが並んでいた。いちかは、どれにしようかと悩むあきらの自然な姿に、嬉しそうに微笑んだ。
チョコレートを買い終えたあきらは、いちかの分も買うことにした。
「連れてきてくれたお礼」
「えっ、じゃあ……これで! ってデカ!」
慌てて選んだのは、大きいハート型のチョコレート。あきらはそのチョコレートも買った。
- Re: プリキュアのGL小説。(あきいち多め) ( No.19 )
- 日時: 2017/10/11 09:23
- 名前: シーチキン (ID: tdVIpBZU)
***
これはまた凄いと、王子様は驚きました。
ウサギが友達を連れてくると言うので、同じ種族のウサギかなと思っていましたが、連れてきたのは三匹。それも、全員ウサギではないのです。リス、ライオン、ネコ。きっとウサギの元気な姿に、自然と友達になったのだろうと王子様は思います。
それと同時に、皆と仲良く話すウサギに、王様は不思議な気持ちを抱いていました。それは、人と関わることを避け、孤独に生きてきた王子様には考えもつかないような気持ちでした。
***
「このチョコは、妹のみくのために買ったんだ。お見舞いに持っていくと、いつも嬉しそうに笑うから」
「お見舞い……ということは、妹さんは」
先程買ったチョコレートの紙袋を見ながら、あきらは頷いた。
「みくは身体が弱くてね。今は両親が病院のそばに住んでるんだ」
「あきらさんは、寂しくないんですか?」
まさかそれを聞かれるとは思っていなかったので、あきらは一度いちかの方を見る。
「寂しくは……ないかな。病院に行けば会えるから」
『それに、一人の方がいい』
その一言は、心に留めておくことにした。
なら、といちかは言いかけ、止める。
『なら、あきらさんはなんで一度も笑わないんですか』
母親が海外に行っており、なかなか会えないいちかには分かる寂しさだった。だが、あきらの言葉や表情からは、心配させないように言っている言葉ではなく、本心だということが伝わった。
だから、今言った方がいい言葉ではないだろう。きっと別の理由があるのかもしれないし、元々あまり笑わない人なのかもしれない。まだあきらの事がよく分かっていないので、止めておこう。
「チョコレートのキラキラルはっけーん!」
突然、鳥のような怪物、ビタードが現れた。いちかは危険だと察し、あきらの手を引き走り始める。
「逃げましょう、あきらさん!」
二人が階段を下りた辺りで、後ろからビタードが翼を仰いだ風に飛ばされる。
いちかは偶然茂みに隠れたので、その機会を使い、ホイップに変身する。
「君は……!?」
混乱するあきらを守るように、ホイップはビタードへと攻撃する。だが、ビタードは素早く避け、あきらのチョコレートを奪っていった。
「みくへの、大事なチョコが……」
後ろでホイップの変身を解く。あきらは、ビタードが飛び去った方を見て、拳を強く握りしめていた。
先程行ったばかりのチョコレート専門店のチョコレートは、全て灰のような色に染まっている。キラキラルが奪われているのだ。
「……もういいよ。後は何とかする」
いつもの表情にも見えた。だが、振り返り際の一瞬悲しそうな表情を、いちかは見逃さなかった。
「そんなの、心配しちゃいますよ!」
足を止め、いちかを見る。胸に抱いたハートのチョコレートを見て、いちかは思いついた。
「あきらさん、私に任せてください! いいこと思いついちゃいました!」
そう言って、あきらの手を取る。
正直、あこらはもう関わらなくていいと思った。迷惑だって、かけてしまう。
「希望は、捨てちゃだめなんですっ」
だが、握られたいちかの温かい手に、いつものように振り切ることは出来なかった。
***
「こんなところにいたんですか」
城で王子様の姿が見えないと、ウサギは初めて出会った大きな木の下まで来ました。予想通り王子様は木陰で休んでいたので、ウサギは王子様に近寄ります。
「……なんで」
王子様は言いました。
「なんで君は、そんなに私に近付くんだ」
凛々しく格好いいと言われてきた王子様。ですがそれと同時に、狼のように凶暴で恐ろしいとも言われてきました。一人になるために、何人もの人に冷たい言葉を発してきたのです。
「確かに私は、君を気に入って城に住まわせた。だが、こんな私に君が自ら来るなんて」
チラ、とウサギを見ました。その目は、いつもの不愛想な目とは違います。ウサギはその目も恐れずに、王子様にまた一歩近付きました。
「王子様が好きなんです」
ただ、その一言だけ。ウサギは王子様の傍に寄ると、ちょこんと座りました。
王子様はその様子に理解ができず、悩みます。好き。たった二文字の気持ち。ウサギの頭を撫でると、いつも被っている帽子を被り直します。
「……なるほど。好き、か」
「はい!」
そこで、王子様は初めて笑いました。あの時の不思議な気持ちが、ようやく分かったのです。
「それなら、私も君が——」