複雑・ファジー小説
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- 戦場の双子 【ついに完結!!!】
- 日時: 2011/04/29 13:17
- 名前: 玖龍 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: ZTrajYO1)
どうもっ!始めまして?お世話になっております?
玖龍です。イェーイ!
掛け持ちもいいところですね、はい><
注意です↓
●ファジーとか初めてでどう書いたらいいかなんだか…。
●更新が遅い、と言うほどでもないけど遅い人には遅い。
●小説4つくらい掛け持ち中。
●神文が読みたい?私のは紙ですが。
↑のような作者が嫌だ、と言う人、今すぐバック!
始めます★
†本編†
pulorog >>2
#1 >>6
#2 >>7
#3 >>8
#4 >>11
#5 >>16
#6 >>20
#7 >>23
#8 >>29
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#25 >>116
#26 >>119
#27 >>120
#28 >>128
#29 >>133
#30 >>141
epilogue >>142
終わったwwww
†お客様†
†nata様
†戸嶋秋葉様
†亜夜音様
†中佐様
†玖羅々様
†缶コーヒー様
†華世様
†たべっこどうぶつ様
†かりん様
†ムウ様
†有り難う御座いました†
- Re: 戦場の双子 ( No.72 )
- 日時: 2011/03/27 10:28
- 名前: 玖龍 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: ZTrajYO1)
#16
「リラ、貴方一体…?」
私の小さな呟きは、最後の突風に飛ばされて消えた。
リラはただ、白の王国を見つめるばかりで、口を開こうとはしなかった。
——私は気がついてしまった。リラの左目に、ドラゴンのタトゥーが現れていることに。
言葉が出ず、ただそのタトゥーを見つめていると、リラの瞳が閉じた。
タトゥーが消えた…。驚いたが、驚きに浸っているのは無理だった。
リラが地面に、うつぶせに倒れこんだ。
リラの下敷きになった枯れた花が、はかなく散った。
「リラ!!!」
私が叫び、リラに駆け寄る。
揺すっても起きる様子はなかった。——心臓が止まった様子はなかったので、安心して、リラの頭を膝の上に乗せた。
その時。
「お前らは誰だ!?」
知らないうちに、すこし霧がかかっていたようだ。
霧の向こう側に、二、三人の影が見えた。
だんだん近づいてくる影から、私は目をそらさなかった。
——だって、どうせ光の兵士だから。
光の兵士は私を姫だと思う。適当にごまかせば、城までいけるだろう。
「姫!?何故こんなところに?」
さっきと違う兵士が言った。
予想通り。
「人が倒れているのを見たものですから。助けなくてはと思いまして」
私は静かに、リラの体を持ち上げようとした。
兵士が駆け寄る。
「姫、この方は私が城までお連れします」
そう言って、一人の兵士がリラをおぶった。
- Re: 戦場の双子 ( No.73 )
- 日時: 2011/03/27 17:51
- 名前: 玖龍 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: ZTrajYO1)
#17
「では、失礼します」
私が笑顔を見せると、兵士は部屋を出て行った。
姉さんは、別の部屋に隠れていたようで、兵士が居なくなったのを確認すると、あきれた表情で私の前に現れた。あきれ顔はすぐに消えて、笑顔を向けた姉さんに、私の顔も自然に笑った。
「闇の人をつれてくるならもう少し早めに言ってくれればいいのに…」
リラの横たわるベッドに腰掛けて、姉さんが言った。
私は一言謝って、リラの顔を見つめた。ドラゴンのタトゥーは跡を残さず、消えている。リラは無表情で眠っている。
姉さんはリラを見て、私を見た。
「この子、誰?」
嫌な空気が流れた。
辺りは耳鳴りがするほど静か——もちろん霊が居るわけではない——で、囀り一つ聞こえなかった。
「お姉様、知らないのですか?城に一番近いログハウスに住んでいるんですよ」
姉さんは、黙って首を横に振った。
姉さんが次に発した言葉は、いかに衝撃的だっただろうか…。
「そんな家、なかったぞ?」
私たちはただ、リラの寝顔を突き刺すように見つめるだけだった。
- Re: 戦場の双子 ( No.74 )
- 日時: 2011/03/29 15:06
- 名前: 玖龍 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: ZTrajYO1)
謝 罪 ( お ふ ざ け な し ) ★
えー、シリアスのほうでは言いましたが、pc制限で
夜23:00までしかpcが使えない、と。
夜型更新なので、死にますね←
がんばって昼更新するようにしますので、勘弁してやってください。
- Re: 戦場の双子 ( No.75 )
- 日時: 2011/03/29 21:25
- 名前: 玖龍 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: ZTrajYO1)
#18
「なかったって…、どういうことですの?」
「いや、本当に知らないんだ」
姉さんが立ち上がって叫ぶ。
私はあわてて人差し指を唇に当てた。姉さんは、少し声を漏らしてそのまま座り込んだ。
姉さんは闇の国のことをよく知っていた。住人を初め、店、家、色々と。そんな姉さんが、リラを知らない。
——リラ、貴方は一体何者なんです?
沈黙は、リラの小さな声によって破られた。
「ん…」
リラが顔をしかめて、起き上がる。左目を手で押さえながら。
——痛いのだろうか?
リラは、自分のそのタトゥーに気がついているのだろうか?
そんな疑問は、当然聞けるはずはなかった。
「お姉ちゃん……が二人…?」
「リラ!大丈夫!?」
リラは、私を見ると、にっこりと笑った。
「お姉ちゃん、私を光まで連れて行ってくれたの!?闇の王女様も居るね!」
リラの言葉に姉さんは驚き、顔を横に向けた。
——見分けられたことに驚き、照れているのだろう。
「私、リラだよ、よろしくね!」
姉さんは明るい声に、顔を少しだけこちらに向けて、よろしくと消えそうな声で言った。
リラがさぞ可笑しそうに笑う。
「照れ屋さんだなぁ、こっち向いてよ!あはははっ!!」
沈黙の続いていたこの部屋に、一筋の光が舞い降りたようだった。
リラを疑う気持ちも、不思議がる気持ちも、嘘のように消えた。
——これがその子の能力なのかもしれない…。
- Re: 戦場の双子 ( No.76 )
- 日時: 2011/03/30 14:46
- 名前: 玖龍 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: ZTrajYO1)
花粉って…嫌だね……(´;ω;)
てことで上げです。。
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