複雑・ファジー小説
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 戦場の双子 【ついに完結!!!】
- 日時: 2011/04/29 13:17
- 名前: 玖龍 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: ZTrajYO1)
どうもっ!始めまして?お世話になっております?
玖龍です。イェーイ!
掛け持ちもいいところですね、はい><
注意です↓
●ファジーとか初めてでどう書いたらいいかなんだか…。
●更新が遅い、と言うほどでもないけど遅い人には遅い。
●小説4つくらい掛け持ち中。
●神文が読みたい?私のは紙ですが。
↑のような作者が嫌だ、と言う人、今すぐバック!
始めます★
†本編†
pulorog >>2
#1 >>6
#2 >>7
#3 >>8
#4 >>11
#5 >>16
#6 >>20
#7 >>23
#8 >>29
#9 >>37
#10 >>45
#11 >>48
#12 >>50
#13 >>55
#14 >>59
#15 >>67
#16 >>72
#17 >>73
#18 >>75
#19 >>78
#20 >>90
#21 >>101
#22 >>106
#23 >>111
#24 >>113
#25 >>116
#26 >>119
#27 >>120
#28 >>128
#29 >>133
#30 >>141
epilogue >>142
終わったwwww
†お客様†
†nata様
†戸嶋秋葉様
†亜夜音様
†中佐様
†玖羅々様
†缶コーヒー様
†華世様
†たべっこどうぶつ様
†かりん様
†ムウ様
†有り難う御座いました†
- Re: 双子~モノクロ~ ( No.7 )
- 日時: 2011/03/08 21:58
- 名前: 玖龍 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: e8jC9Mfi)
#2
「さぁ、姫様。姫様の15歳のパーティですです。ご挨拶を」
黒い燕尾服を着た執事が、黒と赤のドレスを身に着けた、小さな少女に声をかける。
その少女は、コクリとうなずき、王座から立ち上がって前に出た。
パーティに呼ばれたのは、政治家、国の金持ち共。
どの人も、赤ワインを手にし、王女の法に顔を向ける。
縦に長いテーブルには、黒いレースのテーブルクロスがかかっている。
その上に並ぶ料理は、かなりの悪食ばかりだった。
カブトムシのから揚げ、マグロの目玉、人。
人々はそれを平気で食べる。
—いや、悪魔とでも言うべきか。
この闇の王国は、悪の国。
そう、悪の国—。
「皆さん、今日は有難う御座います。私も15になりました。
今後とも光崩しに力を入れて行きます。よろしくお願いします」
適当な言葉に、拍手が起こる。
野次が飛ぶ。
闇の王女、由美は、表情を変えず、王座に戻った。
悪食を進められ、断る。
その顔は、悪魔だった。
- Re: 双子~monokuro~ ( No.8 )
- 日時: 2011/03/09 20:44
- 名前: 玖龍 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: e8jC9Mfi)
#3
「みなさん、今日は本当に有難う!」
白いワンピース、いや、ドレスだろうか。
全身、白の服で統一した、可愛らしい女の子が笑顔で叫ぶ。その笑顔は、天使とでも言うべきか。そう、見る人を魅了してしまうような、美しい笑顔だった。
今日は彼女の15歳の誕生日。パーティがお城のバルコニーで行われている。
白いテーブルクロスのかかったテーブルには、白ワイン、上品なお肉、百合の花。
美味しそうな食事が並んでいる。人々は楽しそうに、笑っていた。
此処は、光の王国。白の国。誰もが天使の笑みで笑っている。
彼女、由紀は白いブーケを手にし、少し悲しそうな顔をした。
そして、神の宿る像に手を合わせ、感謝の気持ちを唱えた。
「あぁ、姉さん。由美姉さんは、何をしているのでしょう」
彼女の小さな呟きは、誰にも聞こえなかった。
—聞かれてはならなかった。
- Re: 双子~monokuro~ ( No.9 )
- 日時: 2011/03/09 21:35
- 名前: 亜夜音 (ID: QKK1E4WD)
気になりますなぁ、この続き!!!!!!!!!!!!!!
更新よろしくお願いします!! お気に入りにも追加しましたんで!
- Re: 双子~monokuro~ ( No.10 )
- 日時: 2011/03/10 00:02
- 名前: 玖龍 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: e8jC9Mfi)
亜夜音様★>>
気になりますかぁ、続きは朝になったら♪
え、お気に入り?ちょ、そんな、照れますよ((
はい、頑張ります。
コメ有難う御座います♪
- Re: 双子~monokuro~ ( No.11 )
- 日時: 2011/03/10 16:51
- 名前: 玖龍 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: e8jC9Mfi)
#4
「私は、お姉さまを、この手で…」
自分の宿命。それは、姫として、この王国のトップとして、対になる王国、つまり闇の王国をつぶすこと。
光の世界に闇などはあってはならんのだ。
それがこの理屈。
二つの王国の姫は、15歳の誕生日の夜、戦に出る。
光の誕生日が早かったなら、光の姫が殺しに行く。闇の王国も同じように。
闇の王国は、城の者で成り立っている。だから、闇のトップを殺せばいい。
そう、自分の姉を自らの手で殺める…。
その宿命は、決して逃げられない。姫を罪人にしようというのだ。
私はただ…。お姉さまが生きていられればいいと思ってこの王国に付いて来たのに…。
嗚呼、お姉さま。
貴方にも同じ宿命があるでしょう。どうか、どうか。私がお姉さまを殺すことがありませんように…。
「姫君、さぁ、パーティですよ。戦の前の腹ごしらえです」
執事が食べ物をおく。
私には、食べる気が起きなかった。
嗚呼、神様。
どうしてこの国は争うのでしょう。どうして、どうして…。
私たちがぶつかった後、もう二度と争うことの無いように。嗚呼、神様。お願いいたします——。
お姉さま。私は貴方を殺せません。
きっと貴方は私を殺しますよね。闇の王女ですもの。
でも、それで貴方に幸せが訪れるなら。それで貴方が生きていけるのであれば。
私は、貴方に命をささげます——。
桜の木の上で小鳥が鳴いた。
心地よい春の日。戦には合わないわ…。
私、今日で死ぬのよね。
皆様、今まで有難う…。
私は、いつまでも像の前で手を合わせた。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31