複雑・ファジー小説

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頑張りやがれクズ野郎
日時: 2012/02/03 19:33
名前: トレモロ (ID: Au8SXDcE)

どうも、トレモロです。
恐らく知らないでしょうが、いろんなところで小説書いてます。
この物語は、【外道成分】【非社会性】【吐き気を催す描写】。
などが含まれます。
嫌な予感がした人は、退去するのをお勧めします。
それでも「俺をみるぞぉっ!!」な人はぜひ見てやってください。
それでは、この物語があなたの反感を買う事を願って。
物語紹介を終了します。



≪目次 番号控え≫


第一部【題尾ですよ編】

>>1』『>>2』『>>9』『>>10』『>>15』『>>20』『>>25-26』『>>27-28』『>>30-31』『>>32-33』『>>35』『>>48-50』『>>61-67



≪感動なる挿絵一覧≫

びたみん様 画
>>42】 
びたみん様の御友人 画
>>40




≪トレモロ他作品≫

複雑・ファジー  『釈迦もキリストも奴等の事はシカトする』
(本作品からの完全派生作品) 
*【】

コメディ・ライト 『萩原さんは今日も不機嫌』
*【】

シリアス・ダーク 『殺す事がお仕事なんです』
*【】

Re: 頑張りやがれクズ野郎 ( No.28 )
日時: 2011/06/29 19:22
名前: トレモロ (ID: vQ/ewclL)

【素人ですよ】—弐


「止まれっ!」
病院の入口から、直ぐの所にある大きく開けた広間。
健康を維持するための施設の癖に、こ汚い色をした灰色の壁。
訪問者を歓迎してない、ゴミや血などが散在した汚らしい床に、目印が置いてあるだけの簡素な受付。
そんな受付にはナース服を来た女達が、怯えながらこちらをうかがっている。
これから巻き起こるであろう【厄介事】に、巻き込まれたくない。
そんな意思がくみ取れる。
まあ、そうだろうな。
俺に今制止の声を投げかけた奴等は、明らかに物騒な連中だしな。
だが、俺にとってはそんな奴等どうでもいい。
無視してまた歩き出す。
「てめぇっ! 止まれって言ってんだろうがっ! 体に風穴開けんぞっ!!」
銃を構える音。
仕方なしに俺は視線をそいつらに合わせる。
視界に入ってきたものは、大きさがまばらな【黒い穴】の行列。
即ち数々の種類の銃器の銃口が、俺に向いていた。
「おめえ、さっき外に居た仲間殺した奴だな? 随分と派手に音鳴らしてたじゃねえか、中からでも丸聞こえだったぜ?」
俺が立ち止まり、意識を自分たちに向けた事に満足したのか、銃を持った一団の前に居る奴がペラペラしゃべりだす。
黒色のシャツに、男物のズボン。服装は男性のそれだが、上半身にある二つの膨らみと、口調に反して整っている顔から女だという事がわかる。
しかし、男っぽい女だな。構えている銃がショットガンってのが、また女に似合わない。
そして、お喋り女の後ろには複数の人間。
数は大体六人程度だが、構えている銃器たちが凶悪すぎる。
拳銃、散弾銃、突撃銃なんてのは可愛いもので。
機関銃なんかを持ちだしている阿呆までいやがる。
「その銃はあいつらから奪ったんだろ?」
俺が持っている銃を見て、漢女が冷徹な声色で言う。
だが、目にははっきりと敵意と殺意が見て取れた。
「許せねえっ!」
「謙二と君塚をよくも!」
「ぶっ殺して土に埋めてやる!!」
口々に後ろの取り巻きどもが、俺に怨嗟の声を投げかけてくる。
五月蠅い奴等だ。
「おい、黙ってないでなんとか言えや。それとも、遺言を語る時間は要らねえか?」
漢女が挑発的な笑みで言葉を発する。
遺言。
遺言ねぇ。
「く、くははっ。遺す言葉か、そう来たか。はははっ」
「なんだ? 何がおかしい?」
突然笑い出した俺を訝しがって、チンピラ共が銃を構えながら聞いてくる。
全く持って間抜けだ。
俺が人に何か残す言葉があると思っているのか?
俺みたいな人間が、誰か他人に遺志を伝える?
ハッ! 全く持ってお笑いだ。
なんとも詰まらないジョークだ。
それに、これから遺言を言いたくなるようになるのは俺じゃない。
じゃあ誰だ?
決まっている。
決まっているじゃあないか。

「オイ、チンピラ共。おめえらはさっきから間違いばっか犯してやがる」
だらりと腕をぶら下げて、俺は忠告を始める。
そういや、グラサン達が襲ってきた時もこんな事を言ったような気がするな。
頭が頭なら、尻尾も尻尾か。
「あ? なんだ、哂いだしたと思ったら急にほざきやがって。やっぱり、命乞いでもしたくなったか?」
漢女が哂いながら言う。
哂って、笑って、嗤っていやがる。
ああ、屑共が哂う所って言うのは、なんて言うか、本当に、心の底から、奥の奥のそのまた奥の底から。
【不愉快】だ。
「一つ目の間違い。俺を見つけた瞬間に撃ち殺さなかった事」
歩く。
屑共と俺の距離はさしてはなれていない、だからゆっくり歩き近づく。
「止まれつっただろうが! 何勝手に動いてやがる!!」
取り巻きの一人が何か言うが、知ったっこっちゃあない。
無視して歩き続け、しゃべり続ける。
「第二に、てめえらは俺を相手取って喧嘩しようとしている。第三に、実力が解らない相手に対して余裕を見せている」
引き裂くような笑いを浮かべながら、ゆっくりと歩く。
俺は死刑執行人だ。
こいつらクズを殺しつくす、断罪者だ。
「何なんだこいつ。目がいかれてる! 鹿羽、こいつさっさと殺した方が絶対いいぜ!!」
喚くなクソ共。
ウザいんだよ、五月蠅いんだよ、死ね死ね死ね死ね。
てめえらが呼吸するのが許せねえ。存在するのが許せねえ。
許せねえったら許せねえ。だから逝ね
「第四の間違えは——」
そこで足を曲げ、力を込める。
呟きながら、銃を握り直し。
【走る】。
「な……っ!?」
低姿勢に屈んで、一気に漢女の前まで走り寄る。
距離が近かったせいもあるが、突然の俺の行動に対応できない屑共は、只硬直したままだ。
その硬直した連中の一人である、漢女の耳元に口を近づけ。
俺は言ってやる。
「——お前ら殺し合いの仕方が、全くわかっちゃいねえって事だ」
そして、そのまま、固まって動けない様子の女の肩を台座代わりに、銃を構えライフル二丁をを後ろで控えている連中に向ける。
「な、やばっ! う、撃て——」
漢女の部下であろう機関銃を構えた男が、いち早く状況に気付き応戦しようとする。
だが、そこで奴の重火器達が火を噴く事は無かった。
何故か?
それは俺が奴らの仲間越しに、銃を構えているからだ。
俺は今、二丁の銃を漢女の両肩に添えて構えている。
つまり、奴らが銃弾を放ったら、真っ先に死ぬのは自分たちの仲間だ。
それが解っているからこその逡巡。
クズの癖に、仲間を思う行動。
それが奴らの【死】に繋がる。
「や、やめ……ろ!」
漢女がようやく事態を理解して、俺から離れようとする。
だが、もう遅い。
全員ここで消えてもろう。
さあ、絶望に顔をゆがめろ外道共!


「虐殺のお時間だっ!! ヒハハッッ!!」

Re: 頑張りやがれクズ野郎 ( No.29 )
日時: 2011/07/02 01:18
名前: トレモロ (ID: vQ/ewclL)

実は。
次のお話を書いている最中に、かなりエグイシーンを付け加える事にしましたぁ。
女性愛主義者としては、酷く女性をないがしろにする内容であり、涙をのんでの行動なのですがぁ。
如何せん小説中はサド気質が酷く、仕様がないのです。
なのでお次の話はァ、完璧R指定レベル。
12禁より上に行く可能性が高く、「バイオハザード」や「ヘルシング」等の作品を見る事に慣れている方は、心配ないのですが。
それ以外の、正直エグすぎるのは無理という方は、御視聴をここでお控えくださいませ。
これからもそういうエグ&××ネタは増えていきますので。
ここまで見てくださった方は本当にありがとうございますぅ。
以上、お知らせでしたァ。

Re: 頑張りやがれクズ野郎 ( No.30 )
日時: 2011/07/17 23:55
名前: トレモロ (ID: vQ/ewclL)

【これが人屑ですよ】壱


人は面白い生き物だよ?
何を考え何を求め何を行うか。
それはどんな学問よりも研究の甲斐がある。
まあ、私も今は人間であり、これからも人間であるつもりだから。
研究は終わらないとは思うがね。
何故って?
当り前だろう?
自分と同じ存在を冷静に観察できる生命体はこの世に居ないのだからね……。


———アキラムスト・デ・ラル≪自分観察の不条理性≫より抜粋






赤赤赤赤。
血血血血。
人人人人。
死んでいく。
無様に、滑稽にも、醜く歪んで。
死んでいく。
銃弾を体に喰らい、後ろに倒れて絶命していく奴。
頭に弾が当たり、頭部が吹っ飛び、痙攣しながら死んでいく奴。
銃を構え、こちらに照準を合わせてくるが、腕が弾に当たり吹っ飛び、失意の表情のまま倒れていく奴。
死んでいく。
どいつもこいつも死んでいく。
俺の持った二つの銃器で。
俺の持った二つの凶器で。
俺の持った無数の狂喜で。
死んでいく。
あーあーああーあ。

楽しいなオイ。

「イェアハァッ!! マジかよオイオイ、マジかよおい!! こんな程度で俺の前に立ったのか? この程度? このレベルで? 馬鹿にしてやがる。馬鹿にしてやがるぜド畜生!」
弾丸を屑どもに打ち込み終わった後、俺は笑う。
最早抑えが効かない状態のまま、叫ぶ。
何を言っているのか自分でももう分からない。
唯々自らの内からこみ上げる快感に従って哄笑する。
本能。
理性なんてものとはとっくにオサラバして、今の俺はただ快感を求める原始生物だ。
そして、今の俺の中にある最もでかい感情は。
【殺意】。
クズを殺す殺意。
俺を殺そうとしてきた連中を応殺する意思。
それしかない。それしか必要がない。
所詮【人屑】である俺には、そんなことしか思えない。
「あ……。ああ……。ひっ……ひぁ」
両肩を台座にしていた漢女から、声が聞こえる。
こちらを向いているから、後ろの状況は見えない筈だが、大体状況は解っているだろう。
だが、折角だ、見せてやろう。
「おい嬢ちゃん、お友達の逝った所はちゃんと見なけりゃ駄目だと思うけどなぁ? ほらよッ!!」
笑いながら、女の腹を蹴って飛ばす。
女は苦しそうな声を上げ、後ろに飛び尻もちをつく。
その尻もちをついた先には。

仲間の臓物と血で汚れた床が待っていた。

「ひぁああああっ!!」
悲鳴を上げながら、女は飛び上がって逃げる。
腰が抜けたのか、手を床について無様な格好で逃げていこうとする。
だが、その先に待っているのは。
「いああっあああ!」
さっきまで共にげらげら笑っていた仲間たちの、惨殺死体。
逃げて行った先に、いつの間にか掴んでいたのは、スプラッタと化した仲間のこぼれおちた脳みそ。
「いや、いや、いやいやいやいやあああああああああっ!!」
再度叫び、必死に俺から這いずって逃げていく女。
俺はそれをしばらく眺めた後、片方の銃を捨てて、残ったもう片方の銃を両手で持ち狙いを定め、クズ女の右足を撃つ。
「いぎゃぁ!?」
突然の足に来た衝撃と痛みに、女は苦鳴を上げる。
そして、血の海に倒れ込んだ。
「逃げるなよ。逃げんじゃねえよ。俺を殺しに来たんだろ? 殺りに来たんだろう? クソアマちゃん?」
更に左足の腿にも銃弾をブチ込む。
また悲鳴を上げる女。
「あひッ! あ、アはッ! ひぁあ、ひいあああッ!」
眼に涙を浮かべて、涎を口から垂らして。
両足から血を溢れんばかりに流して、それでも必死に生きる為に手を床につけて俺から逃げようとする。仲間の死体から逃げようとする。
腹が立つ。
こいつらの生き方に。
こいつらの生への執着に。
どうしようもなく腹が立つ。
「ウザってえな。冷めちまったよ畜生。終わりにすっか」
赤い液体を踏みつけ、最早生ごみと同義の屑共の死体を踏みつけながら、漢女の傍まで歩く。
良く見ると、さっきまでいた病院の受付嬢も退散していた。
まあ、そりゃそうだろう。こんな状況で逃げない【一般人】はいない。
そして、正解だ。
これから起こる【事】を考えれば、全く持って正解だ。
誰だってトラウマは作らない方がいいからなァ。
「さて、嬢ちゃん。クズの嬢ちゃん。俺を殺しに来た嬢ちゃん。【人屑】なんてモノを倒して、名声が欲しい連中のお仲間の嬢ちゃん」
もう笑いは出てこない。
代わりに酷く冷徹な声が出る。
ああ、久しぶりに【イっちまって】多少疲れた。
もう終わらせよう。
俺はいまだ血だらけ匍匐前進している女を、足を使ってこちらに体を向けさせる。
「ひぃいいっ!!」
「ひぃ。じゃねえよガキンチョ。おめえこの位予想できないで俺の命取りに来たのかよ。ふざけんな」
俺は軽く言いながら、仰向けの姿勢で顔をこちらに向けている女の右目に、銃口を差し込んだ。

【差し込んだ】。

「えあぁ?」
何が起こったのか理解できないのか、呆けた声を上げる女。
だが次の瞬間。先程とは量も質も違った音が響く。

即ち【絶叫】。

Re: 頑張りやがれクズ野郎 ( No.31 )
日時: 2011/07/17 23:55
名前: トレモロ (ID: vQ/ewclL)

【これが人屑ですよ】弐


「いぎいがいがががいがおががいきいいいいいいいいいいいいいいいいああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」


喚き暴れる女。
右目から噴出する紅い液体、銃を引き抜くと、白く濁った眼球が糸を引きつつ銃口に引っかかっている。
俺は適当にライフルを振ってその【汚物】をはがしながら、両手で右目が【あった場所】に手を当てている女に、再度銃を向ける。
「お〜い、痛いか嬢ちゃん?」
「アがはははは……!」
痛みで意識がもうろうとしているのか、返事変わりの悲鳴に力が籠っていない。
仕様がない、もう一度覚醒して貰おう。
「嬢ちゃん。おれはただ単にてめえらのボスの病室が知りたいだけなんだけどよ。痛いだろうが喋ってもらう」
そう言いながら、鍛えられているであろう腹筋を思いっきり靴で踏み付ける。
もし鍛えていなければ、腹に風穴をあける位の力で踏みつける。
「ああああああああああああ!!」
女の永遠の眠りにつきそうだった表情が、また痛みしか与えてこない現実に引き戻される。
女は残った眼球でこちらに、恐怖と憎悪と懇願を織り交ぜた視線を向けてくる。
だがその一切を無視して、俺は女の顔に自分の顔を近づける
「聞いるかよ? 嬢ちゃん。お猿の大将の病室だ、病室」
「あ、アががぎが……。だ、誰……がっ! 仲間を! 私の……仲間を! ゆるざないッ!!」
「あーぁ? 何言ってんだおメェ」
支離滅裂な言葉で吐き捨ててくる女。
涙を浮かべながら満身創痍で、途切れ途切れに叫ぶ様子には、普通憐れみか何かを感じるのだろうが。
もう、そういう感情が俺の中に上がる事は無い様だ。
唯、苛々が増していくだけ。
「お前さ。ほんとさ。何言ってんだよ。仲間? 許さない? へーへーへー。そう言う事言うんだ、そう言う事言えちゃうんだ。へーはーへー」
しゃがんで女の顔を近づけていた恰好を、立ちあがって見下す様な目線にする。
そして、銃を女の下半身の方に移動させつつ言う。
「お前はゴミだ。ゴミが仲間がどうとかいうな。腹が立つ。お前らはクズだ。屑が仲間がどうとかいうな。腹が立つ」
女のズボンを銃と足を使って脱がせながら、呟く。
軽く足を動かして抵抗してくるが、強引にズボンを下げる。
「あ、や、やめっ!」
「喋んな。恥ずかしがるな。呼吸するな。お前が。お前ら屑が。底辺共が、生きてんじゃねえ。だが、まともな死に方も許さねえ。だからよ……」
銃口を下着越しに女の局部に当てる。
溝に押し込み、銃の引き金に指をかける。
女は目の痛みに苦しみつつも、抵抗しようとするが、腹をもう一度蹴り飛ばし黙らせる。
そして、邪悪な笑み共に。
先程とは違う。静かな笑みと共に【呟く】。

「……嬢ちゃんにプレゼントだ。鉛玉を挿入してやっからガキでもこさえろ糞野郎」

同時に銃声。
銃声。
銃声銃声銃声銃声銃声。
ちぎれる音、何かがブチブチと。
ブチブチブチブチブチと。
ぐちゃぐちゃと。
肉が肉とこすれ合い、崩れていく音。
不快で興奮する。
サイコーの交響音楽。
そして、それに女の悲鳴。
屑の悲鳴。
「よう。喋ってくれるよなぁ、それとももっと欲しいか?」
「あひッ、ひぁあ。ハァッ、ハァッ。あ。あが。あはやははは。や、やめ。ひゃはは。い、い、いうか、がかららら」
「ああ、そう。じゃあ早く」
「さ、さん、さんかい。アがあああっ。ああ、あああ。かいだ、ん。のぼ、さき。右。直ぐ右。あがががが」
体をビクビクと痙攣させながら、女が必死に言葉を紡ぐ。
その姿を数秒眺めて、俺は銃を肩に担ぐ。
「そうかい。あんがとよ売女」
右肩に一丁の銃をかついで俺は歩き出す。
下着を真っ赤に濡らし。
右目を失い空洞から血を垂れ流し。
周りに仲間の死体だらけの状況で、精神崩壊を起こしている女を残して。
歩く。
あの女はもう立ち直れない。
生き地獄ってのをこれから味わう事になる。
楽しみだ。
酷く楽しみだ。
屑がもがき苦しんでいく姿を、想像するだけで最高の気分になる。
「さあぁさてさて。次はどんな獲物がいんのかねぇ? 全部全部喰らって吐いて、撲滅してやる」
俺は歩く。
これから通る道を全て真っ赤に塗りつぶすために。


前進する……。

Re: 頑張りやがれクズ野郎 ( No.32 )
日時: 2011/08/17 01:25
名前: トレモロ (ID: vQ/ewclL)

【少女再びですよ】1/2

いよう。
また会ったな、俺だ。
俺のこの前文のぼやきの代わりに、とあるオッサンの言葉入れてみたんだがどうだった?
まあ、また次から続きを乗っけようとは思っているんだけどな。
俺のこのぼやきは、適当なときに適当に入れる事にした。
自叙伝なんだから、それくらい許してくれるとありがたい。
まあ、一応説明しておくとだな、アキラムストってのは性格が悪い詩人で有名なんだが、結構俺は好きなんだ。
意識して皮肉を言ってる訳じゃない癖に、異様に風刺的な事言いやがる奴でな。
本とか色々出してるんだが、タイトルは全部編集者がや決める所為で、本人が不本意な題名ばっか付けられてたりして……って、俺の自叙伝に他人の本の事語ってどうするんだろうな? ちょいと脱線のしすぎか。
さて、ここまで読み進めてもらった読者さんなら解ると思うが、俺は本当に酷い人間だ。
【屑】って言葉の意味がよくわかってくれたと思う。
そして今も俺は【屑】だ。だけど、流石にここまでじゃあないぜ?
つーか外道すぎる昔の自分を書いていて、軽く鬱になってきたんだが……。まあいい。
いい加減続きを書こう。
【アイツ】——もう名前は解ってると思うんだが、まだ名字だけだから【アイツ】で通そうと思う——と俺との出会いの物語。
今の俺達に至るまでの、その始めの物語。
その続きを始めよう。


といううか、ひでえ関係から始まったもんだな、【俺達】は……。









「ここか」
階段を登りきって、右に曲がった所。俺の視界にスライド式のドアが設置された病室が、長い通路にいくつも入ってきた。
その中の一つの手前まで来て、俺は呟く。
病室のドアの右側には『参百壱』と言う、珍しい漢数字での病室番号が、銀色のプレートの上に白い字で書いてあった。
先程の漢女が【教えてくれた】通りにした所、奴らのボス。グラサン野郎の部屋までたどり着いた様だ。
だがしかし、あの女の言葉だけでそこまで解る訳がない。
あの女が教えたのは、【階段を登った先の直ぐ右】。と言う情報だけであって、病室番号などの具体的なモノは一切喋っていなかった。
あの状態では喋る事も出来ないと思い、漠然とした情報だけ手に入れて、後は適当に探そうと思っていたので、そこまで知る必要もない。
だが俺は直ぐに解った。
俺を狙ってきた糞野郎どものボスが、どこにいるのか直ぐに分かった。
悩む事もなく、階段を上って少し歩いただけで理解した。
何故か?
それは——


「あれ? お兄さん!! やっと来たんだね! 待ってたよ!!」


——【先客がいた】ってだけだ。


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