複雑・ファジー小説

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頑張りやがれクズ野郎
日時: 2012/02/03 19:33
名前: トレモロ (ID: Au8SXDcE)

どうも、トレモロです。
恐らく知らないでしょうが、いろんなところで小説書いてます。
この物語は、【外道成分】【非社会性】【吐き気を催す描写】。
などが含まれます。
嫌な予感がした人は、退去するのをお勧めします。
それでも「俺をみるぞぉっ!!」な人はぜひ見てやってください。
それでは、この物語があなたの反感を買う事を願って。
物語紹介を終了します。



≪目次 番号控え≫


第一部【題尾ですよ編】

>>1』『>>2』『>>9』『>>10』『>>15』『>>20』『>>25-26』『>>27-28』『>>30-31』『>>32-33』『>>35』『>>48-50』『>>61-67



≪感動なる挿絵一覧≫

びたみん様 画
>>42】 
びたみん様の御友人 画
>>40




≪トレモロ他作品≫

複雑・ファジー  『釈迦もキリストも奴等の事はシカトする』
(本作品からの完全派生作品) 
*【】

コメディ・ライト 『萩原さんは今日も不機嫌』
*【】

シリアス・ダーク 『殺す事がお仕事なんです』
*【】

Re: 頑張りやがれクズ野郎 ( No.48 )
日時: 2011/12/25 02:41
名前: トレモロ (ID: Au8SXDcE)

【必要な悪ですよ】壱



殺し屋、暗殺者、破壊魔。
数々の物騒な連中と私は出会ってきた。
だけでもね、そう言う連中を怖いと思った事は無いんだよ。
いや、恐怖は感じるのだけども、それより上の恐怖を味わった事が私にはあったからね。
第三廃棄都市。
そこに住んでいる、一人の存在。
人屑と呼ばれる人間に対してね。
だが、それは恐怖だけでは無かった。
同時に私が感じたのは。
憐れみだったんだよ。

———アキラムスト・デ・ラル著書≪廃棄都市に対する一般見解の曲解≫より抜粋





爆発的な加速力だった。
目の前を走っている事は知覚出来るし、凶刃が迫る事も理解できる。
だがこちらの筋肉を行動に移す意思が働く前には、既にガキは目の前に来ていた。
「チィッ!!」
なんとか上半身を逸らす事によって、体を十字に斬り裂こうとした二本のナイフを避ける。
そのまま倒れ込むように後ろ手を床に付けながら、左足を軸に素早くガキの足を払う。
「っと」
だがその攻撃をガキは軽く飛ぶ事で避け、空中で態勢を立て直しナイフを俺に目がけて放つ。
顔面に正確に投擲される二本のナイフを、床を転がりながら何とか回避する。
そのまま転がって一定距離を取った後、素早く起き上がり態勢を立て直す。
俺が起き上がり戦闘態勢に入った時には、ガキは酷く冷たい目をしながら、床に刺さったナイフをゆっくり抜いている所だった。
「……余裕だなクソガキ」
「まあお兄さんよりはね」
言われて気付く。
頬を冷たい液体が垂れているのを感じた。そして、ガキの持っているナイフに薄く血が付着しているのも視認。
どうやらナイフを投げられたときに、少し頬を切り裂かれたようだ。
完璧に避けたと思ったが、どうやらこの【ホムサイド】のガキンチョは、俺の知覚能力より上のスピードを出せるらしい。
「何言ってやがるクソが。二十代なめんな。てめらみたいなガキよりよっぽど余裕があんだよ」
「あはははっ。くっだらなぁいねぇー。最近は大人の方が余裕無かったりするんだよぉ?」
俺の言葉に対して、ガキの口は笑っているし声も笑っている。
だが【目が笑っていない】。さっきまでの心底子供っぽい笑顔とは違う。
先程の【宣言】は、一種の儀式ってやつなのだろう。
スイッチを入れる。ってやつだ。
こういう手合いの殺人者は、一度そっちに【いっちまう】と、やる事を終えるまで帰ってこない。
目標を殺し切るまで、止まらない暴走者のままだ。
「例えばほら。あっちの人見てよ」
ガキの視線が横に移る。そこにはグラサン野郎がみっともなく失禁したまま、泡を吹いて気絶していた。
先程絶叫していたが、どうやらいつの間にかおねんねしていたらしい。
みっともねぇ……。
こんな奴を、恐らく使いッ走りとはいえ、雇った背後の【連中】の気がしれねぇ。
つーか、普通に役に立たないだろ。こいつ。
周りに死体となって転がっている屑共も、ガキ一人この人数で殺せなかったのか。
いくら【ホムサイド】といえど、質のいい武器を持っているのにこの結果ってのは。余りにお粗末にすぎらぁな。
「あの人ね。私とぶつかって打ちどころが悪かったみたいでね、動けそうになかったの。だから、そこらに転がっている人たち全員殺ってから、後でにしようと思ったんだけど」
ガキは、引き抜いたナイフを手に持ちつつ語る。
「私がお仲間さん殺している間に、なんだか妙に怯えちゃってね。『ひぃいいい!! ひぃいいいいやぁああ!!』とかって叫んでるんだよ?」
笑わない目で、楽しそうに【哂いながら】。
少女はナイフを手でくるくる回して弄ぶ。その動作一つとっても、非常に使い慣れた得物なのだろう。体に武器が馴染んでいるといった所か。
「結局さ。自分の大切な部下が殺されてるのに、何もしないで叫んで、みっともなく喘ぐ。それがあなた達みたいな人の本質なんだよね」
「一緒にしないでもらいてぇ。と、いい切れねェ自分が悲しいよ。畜生が」
俺は肩を竦めながら、ガキの言葉に返事をする。
このガキは正しい事をいっている。
俺達屑の本質。

自分の命が結局一番。

それが俺達だ。
そして俺が最も嫌いな種類の奴等だ。
ああ、勿論同属嫌悪さ。何度も言ってるだろう?
だけども仕様がねえじゃねえか。
俺は、屑の事は反吐が出るほど嫌いなんだからよ。
「分かってるならさっさと死んでくれないかな?」
「お断りだクソ野郎、まだ死にたかないんでね。だから、あんなあぶねェ速さであぶねェモン投げるんじゃねえよ」
「完璧に殺したつもりだったんだけどね。良く避けたね? しかもそんな【状態】でさ。 お兄さん実は結構やり手?」
「俺も完璧に避けたつもりだったよ。クソガキ、てめぇ意外とやり手だな?」
少し笑みがこぼれる。目の前のガキは俺よりも経験は無い。だが才は奴の方が上だろう。
先程の足払いを、あんなでたらめな状態からの跳躍で回避した上に、そこから攻撃に繋げる臨機応変さ。
戦闘のセンス。
間違い無い。こいつは一級品の【殺人者】だ。
畜生、殺してェ。
殺してェ。
殺してェよォ……。
自分より強い奴が俺を殺しに来る。
なら殺したっていいじゃねえか。
殺し返したっていいじゃねえか。
だけどよ。
こいつは本当に俺の殺すべき【存在】か?
正義を気取った悪だ。間違いねェ。こいつは悪だ。
だがこいつは【屑】か?
本当に?
人を殺すのは悪だが、屑は何も考えず殺す。自分の利益の為に殺す。殺して殺して殺しまくる。
弱者を踏みつけ、強者を騙し抜き、同志を刻み潰す。
だがこのガキは。【ホムサイド】は。
己の信念の為に。
何かを守るために。
【殺しに走った】。
それだけじゃないのか? それは本当に屑か?
悪ではあろうが。害悪ではあろうが。
それは本当に目の前に転がっている、屑共と同じ存在か?
系統が一緒なだけで、種類は違うんじゃねえのか?
「ちっくしょう……」
分からねえ。
目の前のガキの存在が。
今まであってきた【殺し屋】とか、【暗殺者】とかは皆外道だった。
人の命を金で奪う正真正銘のクソ野郎共だった。
目の前の金髪の少女は、そんな奴らみたいに思えない。
容姿もあるが、その背後の存在も。彼女は一体どんな想いで生きてきたのか。
俺が出会ってきた事のない、【未知】が詰まり過ぎている。
違う。出会った事が無いわけじゃない。

【一番俺が知っているタイプの人間だ】。

こいつは俺だ。
違うのは辿ってきている道筋。
何もかも投げ出してきた俺に対し、何もかもやり遂げようとしている少女。
そう言う事だ。
終わった俺と違い、自分でしっかり動いている少女。
ならば。全てを捨てて逃げ出した俺は。
必要悪として屑を殺すこのガキを。
屑として屑を殺す、唯の同属殺しである俺は。
こいつを、この少女を。

殺していいのか?

Re: 頑張りやがれクズ野郎 ( No.49 )
日時: 2011/12/25 02:42
名前: トレモロ (ID: Au8SXDcE)

【必要な悪ですよ】弐



いや。
いやいや。
いやいやいやいやいや。
答えは出てるじゃねえか。なあ? 
何回同じ思考をすれば気が済むんだよ俺は、さっきからずぅーっと、このガキにあってからずっと同じ事を考えているじゃねえか。
確かに目の前のガキは、屑じゃねえよ。屑じゃねえ正義を騙った悪党だ。
必要悪だ、きっと善人の笑顔を見て、自分も微笑む事が出来る位の悪党だ。
人を殺せる最底辺の悪だが、それでもこのガキはきっと心優しい者の前では、心優しくいられるはずだ。
つまり、このガキは完全無欠に一切の矛盾なく心の最底から。
【殺しちゃいけない】。
少なくとも俺が殺していい相手じゃない。

「何ボーっとしてるの?」
頭を様々な論理が巡っている最中。突然目の前にガキが現れる。
黙考していたとはいえ、視界にろくに映らずに真正面から切り込んでくる。
ホント、規格外の速さだ。
そして、対応できない俺に対して、ガキはその速さで勢いを付けて一気にナイフを腹に突き込こんでくる。
「——ッ!!」
ガキはそのまま凶刃を抉り込むように回転し、腹に更に押し込む。
直後、軽く飛んで足で俺の胸板を蹴飛ばしてくる。
後ろに飛ばされるが、床に倒れる事は無く。後ろにあった壁に背中から激突し、その壁にもたれるように体が停止する。
いてえ。
いてえよ畜生。
体の内が熱くなってくる、だけど外側はどこか寒い。
そういえば、このガキとあった時は、始め背中を刺されたんだったな……。
ああ、こりゃ常人なら死ぬよなぁ。
「おにーさん。どうしたの? なんで動かないの? 死を受け入れちゃった?」
死を受け入れた?
そうだなぁ。こいつは殺しちゃいけねえ奴なんだから、代わりに俺が死ぬべきだよなぁ?
俺はクズなんだからよ。
【人屑】なんだからよ。
俺がさっさと死ぬべきなんだろうなァ。
そうなんだろうなァ。



普通はそうかんがえるんだろうなぁ。



「……受け入れただぁあ?」
「ん? 何か言った?」
ガキの疑問の声。
だがそれを無視して、腹に刺さったナイフを握る。
強く強く握る。
持ち手が明確に存在しない暗殺者用のナイフ。軽く握り腕の力で相手を殺傷するナイフ故に、強く握ると手を傷つけ、血が滴ってくる。
「おいおい、おぉおおおおおおおおいぃぃぃいいいい? 受け入れる? 誰が? 何を?」
「……お兄さん?」
俺が何か受け入れる訳ねェだろ。
受け入れたくねえから、此処にいるんじゃねえか。
用意されたモンが気に食わなかったから、俺は全てぶちまけてここに来たんじゃねえか。
【屑】になったんじゃねえか。
そんな俺に今更。
素直に与えられたもん受け入れろってェのかよ?
死なんてもの受け入れろっていうのかよ?
「笑えるよ。爆笑もんだ。大爆笑だ。ふ、ふふふ、ふふふふふふははっ」
ナイフを一気に引き抜く。まだ熱い体液が床に飛び散り、血がとめどなく溢れてくる。
上着の下は今頃血だらけで、シャツは真っ赤に染まって二度と着れねえだろう。
でもいいさ。そんなの。
元より背中刺されたときに【シャツは血だらけ】なんだからな。
「ふひひゃはははっ。ひゃははははは……」
乾いた笑いが漏れる。
哂いながら。嗤いながら。
ナイフを左手に握ってガキの元に歩きだす。
ああ、そういや右手にアサルトライフル持ってたな、でも要らねえや。捨てよう。
さぁ、さあ。
さぁさぁあ。さぁあああああ。
「へぇ……。まだ動くんだ、お兄さん。既に【ぼろぼろ】なのにさ……」
ぼろぼろぉ?
そうだったなァ。
そりゃそうだ。
おれは、朝刺されたもんなァ、このガキに。
ずっとその傷抱えたまま来たもんなァ。



ずっと朝から背中で血が【流れっぱなし】だもんなァ。

Re: 頑張りやがれクズ野郎 ( No.50 )
日時: 2012/01/19 22:44
名前: トレモロ (ID: Au8SXDcE)

【必要な悪ですよ】参



死ぬよなァ普通。こんな重傷でここまで来たんだからなァ。
更に次は前から刺されたんだものなァ。
死ぬよなァ?
でもよ、おれはよ。
そんな事実【受け入れてねえんだよ】。
「知るかボケ。嫌いなんだよ何かを押し付けられるのってよォ。何ふざけてんだクソが。あ? クソが、何さまだよテメェら」
「は? おに、お兄さん? 言っている意味が解らないよ?」
アレ? なんかこのガキ、おかしくねえか?
相も変わらず、イカレタ面ァしてる癖によ、何かよ、アレ?
【怯えてねえか】?
オイオイ、あんだけ笑顔で人殺しといて、何今更怖がってんだ?
何が怖いんだ? 俺は唯のけが人だぞ? 重傷人だぞ?
何が怖いんだよ?
まあ、良いさ。いいんだ。どうせガキだもんな。
怖いもんは怖いよな。俺を怖がるってのは別におかしくもなんともねえよな、ガキなんだから。
でもよ、わりいけどよ。止まるつもりはねえんだよ。
「必要悪だ? 屑じゃねえだ? 知らねえよ。知らねえんだよそんな事。殺しちゃいけねえ? 何言ってんだ。散々殺してきたじゃねえか俺はよ。そんな奴に改心なんざ求めてるんじゃねえよ。バカじゃねえのか?」
ああ、何言ってるんだ俺は。
刺され過ぎてイカれたか? 血を流し過ぎてハイになってんのか?
でもよ、言わなきゃならねえだろうよ。口が止まらねえんだよ。
「俺もテメェもおんなじだよ。必要だろうが、なんだろうが、人を殺せる野郎は屑だ。クッソ野郎だ。例えてめぇを肯定する奴がいても、俺はそいつを否定してやる。善人? いねえよんなもん。俺の【世界】にそんな奴はいらねえんだよ」
俺は呟き、ガキに迫る。
ガキは俺に追い立てられる様に、どんどん後ろに下がっていく、だがそれなりに広いとはいっても病室。
直ぐに壁に当たり止まる。
「なんでこんな簡単な事に悩んでんだ俺はよ。何が屑じゃないだよ。何が目が濁ってないだよ。何が羨ましいだよ。ざけんなよ。簡単だ、結局簡単な事さ」
呟くように、訥々と俺はガキに向かって喋り続ける。
「俺の前に立つ奴ァ全部全部、殺すってことじゃねえかよ。善人も悪人も屑もそうじゃない奴も。全部全部。殺し切るってことじゃねえかよ……。そう言う事だろ?」
喋りながらガキの顔の直ぐ横にある壁に、ナイフを持たない手をたたきつけ、顔を近づける。
それはガキを完璧に追い為の行動だ。だが、抵抗もできる筈だろうに、ガキは何の反応も示さず状況に流されている。何故だ?
こんな態勢はガキにとって不利に過ぎる筈なのに。
「だったら殺すしかねえだろうが! 殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して!! それしかやり様がないなら! それしか道が無いなら! 始めっから、生まれた時から【間違えた】俺には、それしか道がねえんだよッ!! だからテメェが例え屑じゃなくても、根っこのところでは善人なのかもしれなくても、人の幸せに笑顔を浮かべられる奴だとしても!」
ああ、本当に。
本当に俺は、
何を言ってんだろう……?


「俺は自分の為だけにお前を殺さなきゃいけねぇだろうがぁああっ!!」


馬鹿だ俺は。
こんなあったばっかのガキに何言ってやがる?
瀕死の重傷だからか? 痛みを感じなくなるくらいヤバい傷を負っちまったからか?
目の前のガキが羨ましいからか? ガキが自分が手に入れられなかった信念を持ってるからか?
俺は何が言いたいんだ?
何をしたいんだ?
死にたいのか? 生きたいのか?
殺したいのか? 殺されたいのか?
分からねえよ。
教えてくれよ、誰か。誰でもいいからよ……。

「……お兄さん」
そこで、ぽつりと。
俺の叫びを目の前で聞いていたガキが、呟くような声で言った。
うつむいていた顔を上げると、ガキは視線を俺の目ににしっかり合わせながら。無表情な。
笑わず、哂わず、嗤わず、嘲笑ず。
酷く表情を移さない顔で、【ホムサイド】の表情なのか、ガキ本来の表情なのか。
良くわからない顔で、言った。
「それは今までみたいなあなたの雑言? それとも、それがあなたの言葉? それが屑としてのあなたの本当の言葉? 人に伝える言葉? 誰かに聞いてもらうための言葉なの?」
ガキは視線を一切ぶらさず、身じろぎもせず見据えてくる。
オイ、なんでこんな真っ直ぐな目をしてるんだよ。この気狂いの殺し屋さんはよ……。
「私は信念を持って生きている。屑を殺して悪を滅して。それで平和を守るためにね。そこに間違いがあろうと矛盾があろうと、私は【正義】として行動する。だけどお兄さん、あなたは、あなたの今並べ立てた言葉は」
そういってガキはそっと、俺の胸板に右手のひらを置いた。いや、置いたというより添えたと言おうか。
余りに自然な行動に、俺は唯ぼんやりとソレを眺めることしかできない。
意識を伴わない瞳孔で、その添えられた手を見つめる。
ナイフなんて危ないモノを持つ筈なのに、その手は酷く。
小さかった。


「自分に対しての言い訳みたいだよ?」


その言葉を放つと同時、ガキは俺の体を力強く押した。
俺が油断していた為か、それともガキの体技の特殊性の所為か。
俺の体は軽々と後方へ吹っ飛び、床にしたたかに体を打ちつける。
何をされたか一瞬分からず、そして床に体を打ち、肺の中の空気を吐きだした瞬間。


銃声。


甲高い音が腹の底に響く。
その音を聞いた瞬間、急いで上半身を起き上がらせ前を向く。
自分が撃たれたと思った。
【ホムサイド】の少女に隙を突かれ、銃弾をぶち込まれたと思った。
流石に、ナイフによる傷が二つ。
背中の傷は既に、【療法】を使ったが、腹の傷はまだだ。このままでは、俺は常人の様に死ぬ。
さらにそこに銃弾を喰らったら、いくら【真木の血】が流れているとはいえ、助からないだろう。
だから死んだと思った。
自分がここで終わると思った。
だが。
俺が上半身を起こしてみたモノは。




金髪の少女が、血に濡れて倒れている姿だった。




「あ?」

Re: 頑張りやがれクズ野郎 ( No.51 )
日時: 2011/12/25 23:04
名前: 葵 ◆CTx8mbrkTA (ID: 6MOWHKAk)

私もシリアスかファジーで活動したいんですけどね、内容が何一つ決まらないというw
長髪……トレモロさんの長髪……!?
いえ、あの、その……もう……襲っても良いですか?((問題発言←←

実は楽しんで……?
トレモロさん、女性に対してはMなんじゃw
執筆中だけですかwww

髭は伏線ですかw
まさかの意外なところに伏線が隠れているんですねwwww

一晩ずっとゲームですか……
前回友達にポケモンの卵孵化作業を手伝わされましたw
とある道路を行ったり来たりを繰り返し、結局遊んでいる間には出ませんでした←

Re: 頑張りやがれクズ野郎 ( No.52 )
日時: 2011/12/27 13:44
名前: トレモロ (ID: Au8SXDcE)

>>51
ファジーは結構書き易い。というか、やりやすいかもしれませんw
シリアスみたいにくらーくなくてもいいし、適度に息抜きしつつのシリアスみたいな?w
誤字ってましたwww 以外ですww
ふふふっ、それは俺の役目ですよ?(帰れ

Mな女性にはSで、Sの女性にはMです。
要望とあればどっちでも!! といううか両方兼ね備えた変態です!
踏んで喜び踏まれて喜ぶ変態です!!(黙れよ

www
ポケモンの孵化作業メンドイですもんねww
懐かしいなァ〜w
銀の世代だからな—俺w


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