複雑・ファジー小説

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頑張りやがれクズ野郎
日時: 2012/02/03 19:33
名前: トレモロ (ID: Au8SXDcE)

どうも、トレモロです。
恐らく知らないでしょうが、いろんなところで小説書いてます。
この物語は、【外道成分】【非社会性】【吐き気を催す描写】。
などが含まれます。
嫌な予感がした人は、退去するのをお勧めします。
それでも「俺をみるぞぉっ!!」な人はぜひ見てやってください。
それでは、この物語があなたの反感を買う事を願って。
物語紹介を終了します。



≪目次 番号控え≫


第一部【題尾ですよ編】

>>1』『>>2』『>>9』『>>10』『>>15』『>>20』『>>25-26』『>>27-28』『>>30-31』『>>32-33』『>>35』『>>48-50』『>>61-67



≪感動なる挿絵一覧≫

びたみん様 画
>>42】 
びたみん様の御友人 画
>>40




≪トレモロ他作品≫

複雑・ファジー  『釈迦もキリストも奴等の事はシカトする』
(本作品からの完全派生作品) 
*【】

コメディ・ライト 『萩原さんは今日も不機嫌』
*【】

シリアス・ダーク 『殺す事がお仕事なんです』
*【】

Re: 頑張りやがれクズ野郎 ( No.58 )
日時: 2012/01/23 16:04
名前: トレモロ (ID: Au8SXDcE)

>>57
リズムがあって楽しいですと!
ありがとうございますっ!!<m(__)m>
テンポとノリを重視してやっていきたいんですが、中々上手くいかず四苦八苦ですw

次の話はほぼ完成しているんですが、なんかアホみたいに大量になってしまったので、推敲に時間がかかりそうです。
受験も後ちょっと。
読者様には後一カ月ほど敵等更新をお許しいただきたい!
面倒な作者で申し訳ありません!!

Re: 頑張りやがれクズ野郎 ( No.59 )
日時: 2012/01/24 17:16
名前: 葵 ◆CTx8mbrkTA (ID: 6MOWHKAk)

カイオーガ君wwwww
伝説は使い勝手が悪すぎて困りますお←

Re: 頑張りやがれクズ野郎 ( No.60 )
日時: 2012/02/03 19:04
名前: トレモロ (ID: Au8SXDcE)

えー、この度なんかこの小説、複雑・ファジー版で冬に開催された大会で銀賞を取ったらしく。
これもひとえに読者の皆様の、ご愛読あってのことだと思います。
本当にありがとうございます<m(__)m>
これからも地味に頑張っていきますので、どうか見捨てないで最後までお付き合いいただければ幸いです!
といううか見捨てないでェ〜(半泣き


>>59

ルギア君は好きなんですけどねww
エアロブラストォ!!(多分こんな名前?w)とか言って叫んで放つと、大抵のポケモン滅殺出来ると言うww



Re: 頑張りやがれクズ野郎 ( No.61 )
日時: 2012/02/03 19:04
名前: トレモロ (ID: Au8SXDcE)

【疲れましたよ】壱


自意識。
そう言うモノを持つ事はやめようと思わなかったのかね?
死に意味があると思って生きてきたのかね?
君ほど奪ってきた人間が何故そんな事を言えるのかね?
君はなんだ? 君はどれだ? 君は一体どうしたんだ?
笑えるじゃないかサンドレフェリー君。
君は人を笑わせる存在だ。
滑稽な道化が人を殺したら、それは最早道化には成りえないんだよ?


———アキラムスト・デ・ラル
        世界最高峰の享楽殺人鬼との面会での言葉より抜粋
          その翌日対象の殺人鬼は獄中で指を自身両眼に突きさし動機不明の自殺





冗談だろう?
何故? どうして?
目の前で、目前で、眼前で。
血が広がっていく。
金色の髪が、力無く横たわる頭が。濡れていく。
血に濡れていく。
広がって。広がっていく。
濡れて広がっていく。
少女は倒れていた。
死んでいるのか? 生きているのか?
分からない。確かめていないのだから分かるはずがない。
だが、だが、だがだがだがだが。
あれだけ圧倒的な力を持った少女が。
あれだけの才気を持った少女が。
あれだけの信念を持った少女が。
自分に無いものを手に入れている少女が。
死にかけている。
死にかけている。
死にかけている?
「なんで?」
少女は避けられたではないか。
いや、そもそも。
【避ける必要すらない】。
弾は俺の後ろからやってきたのだ。
だとしたら、少女に迫り追いつめていた俺が、体に風穴を開けていたはずなのに。
だけど、少女が押したから。
俺を押して、倒して。
救った?
俺を助けた? 何故?
待てよ。待ってくれよ。
なんでだ? 俺は何で目の前のガキに助けられた?
俺は屑だろう? 【人屑】だろう?
彼女は俺を殺そうとしていただろう?
ならば何故? 何故? 
なんで?
「わけわかんねぇ」
オイ、オイオイ。ふざけんなよ。
何だよ、何がふざけてるんだよ。
ふざけてねえよ。何もふざけてねえよ。
俺助けられたのかよ?
オイ、オイオイオイオイオイオイオイ。
待てよオイ。
助けるなよ俺を。
助けないでくれよ。俺みたいな奴を。

助けても何にもならねえだろうが。

Re: 頑張りやがれクズ野郎 ( No.62 )
日時: 2012/02/03 19:05
名前: トレモロ (ID: Au8SXDcE)

【疲れましたよ】弐


「ヒャヒハハハッ!! ヤべェな! 何これ? どうなってんの? ガキに助けられたのかよォ、ヒトクズさんがよォ!! 笑えんなァ? ヒャハハハッ!」
声がする。
聞き覚えがある声。
このいけすかない声。野卑た哂い声。
グラサンの取り巻きにいた一人の声。
ああ、そうか。
弾が飛んで来たって事は、弾を撃った奴がいるのか。
俺の後ろから、俺を殺す為に銃を撃った奴がいたのか。
そりゃそうだよなぁ。そいつはそうだよなぁ。
でも、ガキが俺を押し倒したから弾丸は俺に当たらなかった。
そうだ、ガキが俺を【助けたから】。
「なぁ? どんな気分なのさ【人屑】。いんや、昊人さんよぉ? あんたみたいなこの【都市】の象徴が、ガキに助けられちゃってよぉ。ヒャヒひっ!」
こうと。昊人。真木 昊人。マギ コウト。
俺の名前。【人屑】は字名。最低最悪な屑の弩底辺付けられる字名。
俺は、真木一族の。世界最高峰の【殺害者】。殺戮を以て人の害を成し、人の害を押しつぶし、存在を肯定する。最悪の一族の元一員で。
それが流れ着いた場所の【都市】では。つまりここでは、最低最悪のゴミ野郎で。【人屑】で。
それがガキに助けられる。
おかしいだろそんなの。
理由がねえだろそんなの。
「つーかよォ〜、ここ俺達のボスの入院場所なんだっけーどぉー? ありゃ? ありゃりゃ? あんりゃまぁ、ボスったらみっともなく失禁しちゃって。情けねえやァ〜、介護がひつようでしゅか〜? ヒャヒ」
嗤いながら、チンピラが銃を——先程の発射音から考えて、そこまで大型では無いだろう—誰かに向ける金属音が、小さくした。
誰に向けている?
「そんな情けねえヘッド要らねえよぉ? 【あいつ等】も何だかあんた見限ったみたいだし」
自らの仲間に。ボスに。向けている。
人を殺す為の凶器を、向けている。
「だから死んどけっチューお話だよぉ」
乾いた音。風船が破裂したかのような、本当に乾いた音。そんな風に聞こえた。もっと重い音の筈なのに。
弾の行き先を確かめたくて、向けた視線の先で、男の頭に風穴があいていた。
だらだらと、たらたらと。紅い線が穴から流れている。
激しく飛び散った朱が背後の白い壁を汚し、細かな肉をも付着させていた。
「はぁーいお疲れー。苦しみも何も、気絶してっから感じねェだろ? おれってばやっさすぃー! ヒャヒハハヒヒッ!!」
笑声が聞こえる。
楽しそうだ。本当に楽しそうにこいつらは笑う。
屑は笑っている時楽しそうで、嬉しそうで、満足しているんだろう。
何でだろうな? 何も持ってやしないのに。
なんで笑ってんだろうな。
イラつくなァ。苛々するよなァ。
でもそんな感情を抱くのはおかしいのだろうか? それは俺も屑だからなのだろうか?
ガキが俺達を排除しようという意思とは、違うのだろうか?
「さぁあてとぉ。後はテメェだけだなクソやろー」
靴音が響く。
いまだその声の主に背を向け、俺は唯呆然と上半身を起こしているだけの態勢。
身動きが取れない。取ろうとする意思が働かない。
「吃驚したぜェ、【あいつ等】にお伺い立てて帰ってきたら、仲間全員虐殺だよ。【病院】の職員とっ捕まえて事情を聞きゃ、かの有名な【人屑】がケタケタ笑いながら軒並み殺していったって言うじゃねえか。此処に来るまで悲惨な死体だらけだったぜェ?」
カツッ、と音がやんで、代わりに後頭部に何か気配を感じる。
ああ、銃を突きつけられてんのか俺は。
「すげえよ、マジすげえ殺しっぷりと、非道さだよ。だけんどよ? おメェさんなんだか【ぶれてる】よなァ?」
ぶれている? 何が?
「なんつーか、迷ってんだろテメェ。甘いぜ、甘いんだよなァ、そう言うの。キレェなんだよなァそう言うの」
甘い? 俺が?
虐殺を嬉々として行った俺が甘い?
「テメェ、よォ。殺しをするときいっつも思考しているタイプだろ? こいつは何何だから殺していいんだー。とか何とかよ。あめェンだよそれが」
いつの間にか笑いの気配は無く。唯淡々と、チンピラは言葉を紡いでいく。
「屑だから殺していいとか、そんなこと考えてんだろ? ちげえんだよ。そんなんじゃ駄目駄目だ。俺達は人を殺すときは、目の前の存在を元より無かったって思わなきゃならねえんだよ」
留まる事を知らない口は、汚い言葉を汚い心情と共に。
とろとろと。
吐露吐露と。
「殺せよ。殺せ。目についたものは焼いて裂いて砕いて殺せよ。理由を考えるな、意味を考えるな。自らの心を省みるな。やれ。やりまくれ。侵せ、犯せ、冒せ。相手の存在を徹底的に、根本的に、無視しろよ。それが俺達だろ?」
固いものを押し当てられる感覚が、後頭部に発生する。
神経が危険を知らせて来て、感情がそれに応えてくれない。
ならば体は動けない。脳が思考を拒否している。
「だから俺はお前を殺す。お前を殺したら、お前の後ろについている組織やらなんやらがいるかもしれねえが、ソレさえ無視して殺す。死ね。お前は俺に殺されて、死ね。あばよ屍。てめぇは既に骸だ」
指が引き金にかかり、ゆっくりと力がこめられ、押される。
弾丸が銃身をガスの力で押し進み、銃口から吐き出される。
銃が撃たれる。
其の弾が俺の、発射口の間近にある俺の後頭部に接近し。
接触する寸前。


俺の頭は【ずれた】。


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