複雑・ファジー小説
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- 神様チルドレン【久々更新】
- 日時: 2013/07/10 19:17
- 名前: 三月兎 (ID: kJLdBB9S)
- 参照: http://www.kakiko.info/bbs2/index.cgi?mode=view&no=6843
こんにちは、駄作者三月兎です。
またまた新たな話を書いてしまいました(^◇^;)
今回の話は能力をもった犯罪組織の話です。
彼らはいったい何を目的に……的な(-_-;)
リク・依頼掲示板より、オリキャラを募集しています。ぜひご確認ください。
【お客様】
・無花果様
・けろけ様
・純金リップ様
・tetu様
・めい様
・秋桜様
・てら様
・竜胆様
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【オリキャラ提供者様】
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・無花果様
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・tetu様
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・馬屋様
・てら様
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・Dr.クロ様
・柏様
【世界観、メンバー】>>1
【物語】
プロローグ>>2
第一章〜神様チルドレン〜
>>3>>4>>10>>14>>18>>21>>25>>26>>29->>33>>35>>38>>45>>56>>59
【参照900突破記念雑談】>>34
【バレンタイン番外編】>>41
【替え歌(ナル姫様より)】>>44
- Re: 神様チルドレン【オリキャラ募集中】 ( No.3 )
- 日時: 2013/01/30 22:53
- 名前: 三月兎 (ID: UgVNLVY0)
「……っくそ!あいついつまで待たせるんだ!」
喫茶店【フェアリーダスト】の前で、男は苛立たしげにアスファルトを踏みつけた。
しきりに時計を気にし、当たりを見回している。
真っ黒なスーツに身を包み、黒髪をワックスでオールバックにした彼の名は雨宮慎太郎。警視庁で働く、れっきとした刑事だ。担当している事件は、とんでもないモノだが。
「あ、雨宮さーん……」
あくび交じりののんびりとした声に振り返ると、そこには気だるそうな表情をした青年が立っていた。
整った顔立ちに、白いカッターシャツに黒いロングコートを羽織っており、足元はブーツでまとめている。
左手の薬指には、キラリと輝く銀色の指輪がはめられていた。
「合計2時間35分42秒の遅刻、申し訳ありませんでしたー」
青年はたいして悪びれもせずに、頭をかきながらいった。とはいっても彼は低い位置で髪を結んでいるので、さすっているような感じなのだが。
雨宮はそんな青年に対し、ひどく眉を寄せて答えた。
「そんな細かく計算してる時間があったら、もっとはやく来る努力をしろ!」
「計算力と行動力を一緒にしないでくださいよ」
「おい、朔!俺は仮にも上司だぞ!」
唇を尖らせ言い訳を続ける朔に、雨宮は鬼の形相で怒鳴る。
しかしベテラン刑事の怖い顔も、朔には効果がないようだ。
雨宮の三白眼を見つめて「すみません」とだけ言った。
そして喫茶店に目をやって、再び雨宮を見る。
「はやく入りましょうよ」
「ん、ああそうだな……って誰を待っててやったと……!」
雨宮のツッコミをするりとかわし、朔は喫茶店の木でできたドアを開けた。
カランカランと、乾いたベルの音が鳴る。
「いらっしゃいませぇ!……って朔さん!と、お父さん」
「おい奈々希。ついでは俺かよ」
駆け足でやってきたウェイトレスは、ふたつに結った茶髪をゆらし瞳を見開いた。
そしてムウっと機嫌の悪そうな顔をみせる。
腰に手を当てると、呆れたように口を開いた。
「もう!また二人だけで捜査会議!?いくらうちにお客がいないからって大事な事話すのやめてよ!」
奈々希はそう言うと、わかっていながら「……何名様ですか?」と二人に聞いた。
雨宮が何か言うと面倒臭い事になりそうだったので、朔は人差し指と中指を立てる。
すると奈々希は、太陽のようなあたたかい笑みを浮かべ「こちらへどうぞ!」と言って見せた。
雨宮はため息交じりに、案内された席に座る。
「まったく……。奈々希のやつ……」
「まあ怒るのも仕方ないですよ。父親が自分の経営してる喫茶店をまったく手伝わず、わけのわからんことばっか調べてるんですから」
朔は苦笑いを漏らしながら、出されたコーヒーを飲んだ。
実はすっかり常連状態の朔は、いつも頼むモノが変わらないため、当たり前のように用意されるのだ。
「あまり他の人に聞かれないからな、ここは……。あ!そうだ!」
雨宮は突然自らの黒いバックを開けた。
そして中から、大きな茶色い封筒を取り出す。
朔は怪訝そうに眉を寄せる。
「何です?それ」
「東京柳田組壊滅事件の資料だ」
思ってもなかったその言葉に、朔は「えっ」と声をうわずらせる。
「それって……!」
「ああ」
雨宮は小さくうなずと、封筒から何枚かの紙を取り出した。
「やつら…….神様チルドレンがおこした最初の事件だ」
- Re: 神様チルドレン【オリキャラ募集中】 ( No.4 )
- 日時: 2013/01/30 22:56
- 名前: 三月兎 (ID: UgVNLVY0)
「なんでまた……初期の事件なんですか?あいつらそれ以外にも、やくざ絡みの事件は多いでしょう?」
朔の言葉に、雨宮はフッと口角を上げた。
そして取り出した紙を、朔に手渡す。
朔はそれに目を走らせ勢いよく顔を上げた。普段ぼーっとしてることの多い彼としては、考えられないほど俊敏な動きである。
「こいつ……!見つかったんですか!」
雨宮は「ああ」とうなずき、じろりと朔を見た。
「お前が熱で唸ってる間に警察に来たんだよ」
「それは不可抗力じゃないですか」
朔は何とも言えない表情を作るが、雨宮は気にせずにつづけた。
「久我満……。6年前の東京柳田組壊滅事件での、唯一の生存者だ。今までは神様チルドレンが怖くて警察からも隠れていたようだが、ついに限界が来たようだな」
そう言うと朔の見ていた紙をとり、その中にいる久我に視線をやった。
黒いぼさぼさの髪に、整っていないひげ。服もよれよれとしたものであれば、顔色もかなり悪い。
「死んだ魚みたいな目ですよね……」
ぽつりと言った朔の言葉に、雨宮は答えなかった。
ただ久我の顔写真を見つめている。
そして少し沈黙があった後、ようやく雨宮は口を開いた。
「こいつが……信じられんことを言ったんだ……」
「信じられんこと?」
朔は怪訝そうに雨宮の言ったことを復唱した。
雨宮は目の前のエスプレッソを、ずずっという音と共に流し込む。
「ああ……俺たちは、生存者はこいつだけだと思っていたよな?」
「ええ、柳田組の人間の中で、死体が見つからなかったのはこの人だけですしね」
朔は表情を変えずに、こくりとうなずいてみせた。
「ところがだ。久我が言ったんだよ」
「……何をですか?」
「柳田組には……子供が一人いたってな」
「え……!?」
朔は信じられないというように顔を歪めた。
しかし、そのリアクションも無理はない。
柳田組の環境は、それほどまでに悪かったのだ。当たり前のように犯罪を起こしていた彼らに、子供が育 てられるとは……考えたくもない。
雨宮は先ほど朔に渡していなかった、別の紙を机に置いた。
こちらも真ん中に写真が貼ってある。
「この子が……柳田組にいたと言われている子供だ」
朔はその写真を覗き込んだ。
そこには小学生くらいの少年が写っている。
黒い先のとがった猫耳の様なニット帽をかぶってい て、瞳も髪も黒い。
口元はマスクで隠れていて、はっきりとした顔立ちはわからなかった。
「 名前は遊澤ちとせ……6年前の当時、8歳から10歳あたりだったそうだ」
「……なんでこの写真があったんですか?」
「久我が持ってたんだよ。それも折れ目一つつけずに」
「……変ですね……」
朔は不意に感じた小さな疑問に眉を寄せる。
しかし雨宮はよく聞こえなかったのだろう。「うん?」と朔に聞き返すが、朔は苦笑しながら「なんでもないです」と答えた。
「ま、この子も死体が見つからなかったから、生きてるんだろうなんて俺は思ってる」
「また……酷く曖昧ですね。その根拠は?」
朔は雨宮の目をまっすぐ見つめる。
雨宮も負けじと、真剣な瞳を彼に向けた。
「この子、能力者らしんだよ」
「え!?」
朔は驚いたように目を見開いた。
そしてチラリとちとせの写真に目をやる。
「本当ですか?」
「おう。久我は確かにそう言った。今までなんにおいても能力を信じていなかった警視庁の人間は度肝を抜かれてたぜ」
雨宮はやれやれというように手をひらひらさせる。
朔は「なるほど」と声を漏らした。
「確かにそれなら、生きている確率のほうが高いですね」
「だろう?」
雨宮は得意げに鼻を鳴らすと、口角をニッと上げた。
「神様チルドレンの一員として、生きてる可能性が、な」
- Re: 神様チルドレン【オリキャラ募集中】 ( No.5 )
- 日時: 2012/11/14 20:09
- 名前: Q&Abc (ID: UGkC/3vC)
コードブレイカーに似てない!?
- Re: 神様チルドレン【オリキャラ募集中】 ( No.6 )
- 日時: 2012/11/14 21:14
- 名前: 三月兎 (ID: eldbtQ7Y)
Q&Abcさん
もし気を悪くされたのなら申し訳ございません。
でも私、コードブレイカーを知らないので、真似したわけじゃいんです。
- Re: 神様チルドレン【オリキャラ募集中】 ( No.7 )
- 日時: 2012/11/14 21:59
- 名前: 無花果 ◆VnpZyIK0Ao (ID: 3ZIdEbTb)
大丈夫です!!ぜんっぜん似ていません!!
私コード:ブレイカーは連載当初からのファンで読んでいますが全然似ているなんて思いませんでした!!
似ていると言えば・・・人ならざる能力を持っている人が出てくるだけだと思います
これは私個人の考えなのであしからず
出過ぎたまねをしました<m(_ _)m>
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