複雑・ファジー小説

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神様チルドレン【久々更新】
日時: 2013/07/10 19:17
名前: 三月兎 (ID: kJLdBB9S)
参照: http://www.kakiko.info/bbs2/index.cgi?mode=view&no=6843

こんにちは、駄作者三月兎です。
またまた新たな話を書いてしまいました(^◇^;)

今回の話は能力をもった犯罪組織の話です。
彼らはいったい何を目的に……的な(-_-;)

リク・依頼掲示板より、オリキャラを募集しています。ぜひご確認ください。

【お客様】

・無花果様
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【世界観、メンバー】>>1

【物語】
プロローグ>>2

第一章〜神様チルドレン〜
>>3>>4>>10>>14>>18>>21>>25>>26>>29->>33>>35>>38>>45>>56>>59


【参照900突破記念雑談】>>34
【バレンタイン番外編】>>41
【替え歌(ナル姫様より)】>>44

Re: 神様チルドレン【参照900突破ありがとう!】 ( No.38 )
日時: 2013/03/10 16:16
名前: 三月兎 (ID: DMJX5uWW)

 『……殺してないのか?』
 「うん」
 『珍しいな』
 「そう?」
 『……』

 通信機から聞こえる航の声に、涼は淡々とした口調で答えた。ちなみにこの通信機は、入団時に響から配られるものだ。ピエロの仮面のような模様が描かれており、オリジナリティーに溢れている。

 そしてしばらく沈黙した後、航は小さくため息を漏らした。涼も一瞬黙ってから、「どうしたの?」と彼に聞いた。

 『また無理したんじゃないのか?』

 航の声に涼は反応しない。その態度のせいか、航は怪訝そうに眉を寄せながら言った。

 『どうなんだよ』
 「僕的には……してない』

 涼はそう言うと「それより……」と用件を切り出す。

 「ちょっと銃で撃たれちゃった」
 『バッ……!俺はそのことを無理したって言ったんだ!このアホ!お前の体の条件忘れてないだろうな!?』

 ガンガン響く航の怒声に、涼は思わず通信機を自分から遠ざけた。そして彼をなだめるような口調で話す。

 「覚えてるよ……」
 『覚えてたらそんな無茶しないだろ!?お前の能力は使用時に攻撃力を増大させ全ての物理的攻撃を無にするが、能力が解除された時の反動が大きいんだぞ!?調子に乗って怪我しすぎるな』

 航は表面上怒ってはいるが、実際のところかなり心配しているのだろう。しかし、涼は迷惑そうに顔を歪めた。

 「……だから航さんに連絡いれたの。体が人に戻っちゃう前にさ」
 『……そんなことわかってる』

 涼が本当に分かっているのかはわからないが、航は仕方なしにそう言った。そして「早く俺たちに追いつけ」と涼に言う。
 すると、涼は「ハハハ……」と苦笑を漏らした。航はムッとした表情で通信機を睨む。

 『なにか変なこと言ったか?』
 「あー、いや……そうじゃなくてさ。この屋敷広いしいろんな道会って、途中からどこ行けばいいかわかんなくなっちゃって……。倒されてる警備員を追ってこうと思ったけど、最初以降ぜんぜん倒れてないし……。あ、もしかして航さんかまいちゃんが食べちゃった?」
 『アホ、誰が食うか。倒してないんだよ、俺たち』

 航の言葉に、涼は目を丸くした。驚いたように何度か瞬きし、頭の上に?マークをいくつも浮かべる。

 「え?なんで?警備員そこ一人もいないの?」
 『ああ、たぶん仙川の所に集まってるんじゃないか?奴が死んだら元も子もないだろうし……。あ、お宝が奴のもとに集められてるなら『白い少女』もそこにいるかもな』

 涼は一瞬何を言われたのか分からなかったのだろう。キョトンとした表情をしていたが、しばらくしてから「なるほど……」と呟いた。

 航は任務中三度目のため息をこぼし、『とりあえずそこにいろ。俺とまいが戻るから。治してやる』と呟いた。

Re: 神様チルドレン【参照900突破ありがとう!】 ( No.39 )
日時: 2013/02/11 13:06
名前: 馬屋 ◆Ru7MZqv2YA (ID: 4qcwcNq5)

コンニチハ!!
やっぱり、三月兎様の小説は神ですね・・・!!
いつも楽しく見させて頂いております。これからも更新頑張って下さい
応援しています!!

Re: 神様チルドレン【参照900突破ありがとう!】 ( No.40 )
日時: 2013/02/12 16:58
名前: 三月兎 (ID: UgVNLVY0)


コメントありがとうございます!
神だなんて……そんなそんな。
私の小説は紙か髪でございます。ペラッペラの極細です|ω・`)

最近小説の更新ができていなくて申し訳ありません。
日常生活において精神が不安定でして……。
明日にはきっと更新させていただきますので、待っててください(´・∀・`)

Re: 神様チルドレン【参照900突破ありがとう!】 ( No.41 )
日時: 2013/03/09 13:05
名前: 三月兎 (ID: DMJX5uWW)

 【Valentine】ちょっと遅めの番外編




 奈々希は小さく息をこぼした。どくどくと全身の脈が音を立てている。しかも緊張しているせいか、手が汗ばんできていた。
 誰もいない教室の窓から、校庭をに目を向ける。そこから見える景色はいつもと違い、真っ白な絨毯を引いているようにも感じた。小さな雪の塊が、ゆっくりと空から降ってきている。

 「……さむ」

 奈々希はそう呟き、持っていた小さな紙袋を持つ手に力を込めた。
 クシャッ紙のつぶれる音がし、ハッとして力をゆるめる。反射的に紙袋を見たが、外側が少しへこんだだけで中身には害がなかったようだ。

 奈々希はピンクと白のドット柄のそれを、傷付けないように包み込む。そして、ゆっくりと息を吸った。

 「遅いなあ……樹君」

 奈々希は横目で時計を見ながら、ため息交じりに言う。
 ホームルームの後、樹が委員会があるからと教室を出て行ってからおう30分はたっていた。もうそろそろ帰ってきてもいい頃だろう。

 とはいえ30分ならば、絶対帰っている時間ではない。
 しかし、奈々希はどんどん不安になっていた。

 淡白なところのある樹なら、自分が待っているということを忘れて帰宅している可能性どころか、今日がバレンタインデーであることすら忘れていそうだからだ。
 紙袋の中にあるガトーショコラを、そんな理由で台無しにはしたくない。というか、樹に渡せないなんて馬鹿馬鹿しいだろう。

 「……そもそも樹君、私のこと……」

 いったん考え出すと、もう悪い考えは止まらなくなっていた。
 感情が顔に出にくい樹が、もしかしたら自分と仕方ないしに付き合っているんじゃないか、もしかしたらチョコレートなんて好きじゃないんじゃないかと、幅広いいろんなことが頭の中を駆け巡る。

 「……だめだ、ネガティブだな最近の私……」

 奈々希は窓に手をかけ、ゆっくりとあける。それと同時に、冷たい空気が彼女に吹きかかった。吐く息も一気に白くなる。

 「……もう!こんなのい」
 
 彼女は大きな声で叫び、そこで言葉を切った。ひんやりとした冷たすぎる何かが、彼女の首に触れたのだ。

 「ひゃあっ!」
 「時間差だな」

 思わず振り返るとそこには、いつのまにか樹が立っていた。冷たすぎるそれは樹の手だったのだ。

 「お、おかえり……」
 「ただいま」

 いつもと変わらぬ飄々とした態度で言う樹は、ふと思い出したように口を開く。

 「遅くなって悪かったな。あとさ、もう一回そっち向いてくれないか?動かないでくれよ」
 「へ?」

 彼の言うそっちとは、窓のほうのことを言うのだろう。奈々希はよくわからなかったが、とりあえず言われた通り窓のほうを向いた。そこで窓を閉めることをすっかり忘れていたことに気が付き、窓に手を伸ばした……時だった。

 樹の手が奈々希の首に回り、かすかな鎖の音がする。そしてゆっくりと樹は手を放した。

 「……はい」

 樹の声とともに、奈々希は自分にかけられたそれに視線をやる。そして人もを大きく見開いた。

 「かわいい……!」

 奈々希の首元のそれは、銀色の小ぶりなネックレスだった。横を向いた妖精のシルエットような飾りがついており、羽の部分には3つ小さな石がついていた。それぞれ淡い赤とピンク、そしてオレンジに輝いている。

 「い、樹君……!ありがとう!でも、これなんで……?」
 「なんでって……奈々希今日誕生日だろ?おめでとう」
 「あ……」

 奈々希の頭の中はバレンタインのことでいっぱいだったのだが、実はこの日は彼女の誕生日だったのだ。
 奈々希は頬を紅潮させ、きゅっと目を細めた。

 「覚えててくれたんだ……!」
 「当たり前だろ?『彼女』の誕生日なんだから」

 樹は呆れたように笑い、「じゃあ帰るか」と鞄を担ぐ。
 そんな彼のブレザーの裾を、奈々希は弱い力で引いた。
 驚いたように振り返る樹に、奈々希はにやりと口角を上げる。

 「もう……!今日はもう一個大事なイベントがあるでしょ?」

 奈々希はそう言いながら、桃色の紙袋を樹に差し出す。
 そして、飛び切りの笑顔でこう言った。

 「ハッピーバレンタイン♪」

 



 

Re: 神様チルドレン【参照900突破ありがとう!】 ( No.42 )
日時: 2013/02/16 00:13
名前: 純金リップ (ID: 5Yz4IUWQ)

どうも、お久しぶりでーす。
早速ですが発狂します。

うああああああああああああああ!
くそっ、リア充め!
壁は、壁はどこですか!?

以上、バレンタイン特別編読んでの感想でした(泣)

僕も、バレンタインのおまけを書いたのですが、
悲しくて涙が止まりませんでした...。
なんで書こうと思ったのか分かりません。

相変わらず小説面白いです!
能力モノも好きなので、
楽しみにして読んでいます!

これからも頑張ってくださいね!


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