複雑・ファジー小説
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- 武装シンキ【オリジナルキャラクター募集!】
- 日時: 2016/09/01 17:13
- 名前: JD (ID: Btri0/Fl)
初めまして。
ここには初めて書かせていただきます。
更新事態はスローペースになると思いますがよろしくお願いします。
〜〜〜〜注意書き〜〜〜〜
1、この話はファンタジー・戦闘・恋愛表現(エロ・グロ)を含みます。
2、過激な表現(流血・欠損)がある可能性もありますので注意ください。
3、上記にも書きましたが基本スローペースです。
4、アドバイス・コメントも歓迎しております。よろしくお願いします
ほかにもまた増えるかもしれません。
もしよろしかったら暖かな目で見ていただけたらいいと思います。
では、よろしくお願い致します。
〜〜〜登場人物〜〜〜
紫藤桜花・野崎恵理・藤堂ヒカリ>>23
〜〜〜目次〜〜〜
【プロローグ】>>1-5
【第1話】>>6-11
【第2話】>>13-17
【第3話】>>18-22
【第4話】>>24-27
【第5話】>>25-32
【第6話】>>33-34
【第7話】>>35-37
【第8話】>>38-41
【第9話】>>42-48
- Re: 武装シンキ ( No.32 )
- 日時: 2016/08/10 15:48
- 名前: JD (ID: SjxNUQ9k)
ヒカリが何度も打ち込んでも自立歩行型のロボットには何も効果がない。
武器の相性が悪すぎるのだ。
ヒカリは後退を続けながらも打ち続けるが奴もその前進を止めない。
「あれれ?ガーネットのリーダーもこの程度なんだねぇ」
「もおー!私の敵を奪わないでよぉー!」
こいつ等……この状況を楽しんでる?
人を物を壊して……。
あいつらと一緒?
こいつ等があいつらと同じということは!!
ガキィン!!
「……何?こいつ」
「桜花……?」
こいつ等が私の敵!!
倒すべき、私の敵だあああ!!
ガキイィン!!
「なんかよくわかんないけどあんた、ムカつくよ!」
「桜花!!避けろ!!」
ヒカリが何か言っているけどわかんない。
聞こえない。
でも、やるべき事はわかる。
こいつ等をぶちのめせばいいんでしょ?
その為の私。
わかってるよ。
「私がお前らを叩きのめす」
【第6話に続く】
- Re: 武装シンキ ( No.33 )
- 日時: 2016/08/10 19:21
- 名前: JD (ID: SjxNUQ9k)
【第6話 力の差】
「てえああああああああ!!!」
右手に力を込め、思いっきり剣を振り下ろす。
ロボットは素早く後ろに後退するが、それはチャンスだ。
私が次の行動が出来ないと思っているからの判断だろう。
甘い。
これぐらいの初歩の弱点はもう既に対策済み。
剣を勢いよく地面に落とし、瓦礫をロボットに撃つ。
流石にロボットということだけあって、あまりダメージはないだろうけど。
次の行動は簡単に取れるようになる。
一気に距離を詰めてやる。
地面を思いっきり蹴り、剣を構え真っ直ぐ飛ぶ。
だが、ロボットはそれを見逃さなかった。
素早く右手をこちらに伸ばす。
掴んで引き寄せるつもりだろうか?
まあ、そんなことはさせないんだけどね。
私はその場で飛んで、空中で体を一回転させる。
そして、奴の右腕を斬り飛ばす。
「なっ!僕のロボの腕が!!」
「あーりゃりゃ。これじゃあ使いもんにならないねぇ」
鉄の拳を持っている女はそれを見てケタケタ笑っている。
「こんなことありえないよ!ロボ!君の力を見せてやりな!」
神機使いの女に命令されたロボットは真っ直ぐ私に突っ込んでくる。
無駄なことなのに。
私はその場から動かずただ、ロボットの接近を待つ。
アイツの金属の足音がドンドンと近づいてくる。
そして、奴は左手を思いっきりこちらに向けて伸ばす。
今わかったことだけど。こいつの手は指先がナイフの様になっているようだ。
奴の手は私の剣の前で止まる。
当り前だ、私の武器は大剣だから。
盾にもなるんだよ。
ガキンッ
思いっきり奴の手を払いロボットはバランスを崩す。
そして、剣を両手でしっかりと構え。真上から振り下ろす。
「さようなら、ロボットさん」
バキィィィン!!
縦に切られたロボットはその場で倒れた。
なんだ、たいしたことないじゃん。
だが、本番はここからだった……。
- Re: 武装シンキ ( No.34 )
- 日時: 2016/08/10 22:25
- 名前: JD (ID: SjxNUQ9k)
「おーいおい、もう勝った気でいるのかい!」
バキィン!!
「ぐっ!!」
素早く剣で防御したが相手の攻撃が重すぎる。
どんな力で殴り掛かってるの!?
防御には成功したけど、今ので足に来てしまった……。
次の回避……間に合うか?
「へっ、どうせ逃げることでも考えてるんでしょ?」
「逃がすわけないじゃん……あははははは!!」
ガンガンガンガンガンガンッ!!
なっ!?
こ、こいつ!あの重そうな腕でなんでこうも立て続けに連続で殴ってこれるの!?
いや、冷静に考えればシンキなんだから当たり前なのか……。
武器の重さはほぼないと考えていいんだから……。
だめだ、この場に固定されてしまった。
このままじゃ……。
「そこまでだ」
奴の連撃が止まる。
「あんたがここで水を差すのかい」
「こいつは俺の部下だ。当然だろ」
ヒカリがどうやら奴の攻撃を止めてくれた?
今のうちに下がらないと。
私は素早く後ろに飛ぶように下がる。
それを見た拳の奴は溜息を吐き。
「はぁ、逃がしちゃったぁ……でも」
カキーンッ
「あんたはここで潰せるよね」
拳の女はヒカリの刀を弾き、思いっきりヒカリの腹を目掛けて拳を振り上げる。
あの距離、あの位置、だめだ間に合わない。
ヒカリの腹に思いっきりあの拳が入ってしまう!
「やれやれ、舐められたものだ」
奴が拳を振り上げたとき、もうそこにはヒカリはいなかった。
すでに奴の後ろに立っていて。
奴は全身を切り裂かれていた。
一瞬で体から血が噴き出し、その場に倒れてしまった。
「一応、命は取ってないよ」
そう言いながら刀を鞘にしまい。
「行くよ、桜花」
そう言いながら彼は私に手を差し出した。
もう何回目だろ……これ。
だけど、今回は私はこの手を掴んだ。
【第7話に続く】
- Re: 武装シンキ ( No.35 )
- 日時: 2016/08/11 01:10
- 名前: JD (ID: SjxNUQ9k)
【第7話 トパーズ】
ヒカリは私の手をギュっと握りしめ。
顔を見る。
そして……
「まったく、心配をかけるなよ?」
ヒカリは私の顔を見て安心したように笑顔になる。
そして、私に背を向け歩き始めた。
どうやら本当に安心してくれたみたい。
なんだろ、なんか申し訳ない気持ちになる……。
こう、胸がぎゅってなる……ような?
あの状態だ、緊張したんだろう。
「あ、あの……ヒカリ」
「ん?なんだ?桜花」
あれ?なんで私ヒカリを止めたんだ?
「え、えっと……あの、助けてくれて……ありがと……」
「なんだそれ?まあいいや、どういたしまして!」
とりあえず、現時点あの戦闘中の間にホークとリースには先に行ってもらうように指示をしていたようで。
途中で二人と合流することに成功した。
そして、だいぶ奥に進んだところで大きな扉が見えてきた。
まるでRPGのラスボスがいそうな扉だ。
「ここにいるんですね……」
「ああ、ここだ」
ヒカリは迷いなくその扉を開いた。
奥にいたのは中年の男だった……。
男は大きなソファーの上に寝ていてグラスに注がれた紫の物を飲んでいた。
男のソファーの端には女が男に寄り添う形になっていた……。
見ていて不快な思いになる。
「ん?ああ、もう来たのか。まあ、ここまで大変だったろ?」
男は3つのグラスに紫色の飲み物を注いでいく。
「かなりの値がするものでね。どうだい?一杯」
「トパーズ派のリーダー様がここにいると聞いて来たのでお茶の席はまた今度で」
「では、何様でここに?」
ヒカリは3枚の紙をテーブルに放り投げる。
男はグラスに口を付けながら紙を一枚一枚取って内容を見ていく。
そして、男はグラスをテーブルに置いた後。
「なるほどねー。俺らが探ってるものがわかっちゃったか」
「はい、だから既にこちらで保護させていただきました」
男は首を慣らしながら
「神に近い力を持ちながらもその力の存在に気づかない子をほっとくというのかい?」
「そうです。彼女がそれに気が付くか、気が付かなければいいと思っています」
なんだろう……。
何の話なの?
「トパーズ代表、『ライトニング・レーン』殿。すぐにこの場から引いてはもらえないだろうか」
ヒカリがそういうと男は少し悩み始めた。
ある程度うーんと考えて、男は
「だめだ。これは『金』になるからなあ!あと、女だしなあ!」
「交渉決裂ですね」
ヒカリは刀を抜き構える。
男は指を慣らし、空中である物体を作り出した。
あれは大型のロボット……それも自分で操作するというものだった。
「さあ、どうぞ?いくらでもかかってきなさいよ」
- Re: 武装シンキ ( No.36 )
- 日時: 2016/08/11 02:20
- 名前: JD (ID: SjxNUQ9k)
「お、おいおい……リーダー……こいつはでかすぎるぞ!!」
「並みの武器じゃ通用しないわよ!!」
確かにこれはでかすぎる……建物3階分の大きさはあるよ!?
流石に相手が悪すぎる!
だけど、ヒカリは
「俺たちが力を合わせればレーンに勝てる」
「で、でも……どうやって?」
「それはだな……」
そう言い、ヒカリは3人に耳打ちしてそれを伝えた。
しかし、この作戦……本当にいけるのかな?
「よし、全員散開!俺が囮になるから左右から攻撃だ!」
「りょ、了解!!」
私たちは言われた通りに左右に分かれて行動する。
だけど、特別攻撃をするわけではない。
ただ、移動しているだけ。
ヒカリは敵の攻撃を交わしながら、効かないとわかりながらも反撃をして注意を集める。
そしてある場所まで近づいたときリースはチェーンクロスを引っ張りロボットの足に掛ける。
そしてそのままレーンの乗ったロボットはその場で倒れる。
「なんだ、案外楽勝じゃない」
「まったく、舐められたものだね」
レーンの乗ったメカは勢いよく起き上がり腕が変形し、そこからガトリング砲が姿を現した。
そして、砲台が回転をはじめ。
「さあ、次は君たちのダンスを見せくれたまえ」
ダダダダッ!!!
轟音を慣らしながら次々と地面に大きな穴を開けていく。
3人は急いで柱に隠れて身を隠す。
「全然だめじゃない!!」
「ははっ、あの巨体なら起き上がれないかなって思ったんだがな」
よくもまあこんな時に冗談なんか言えるわよね……。
「まあ、じゃあ次は真面目な作戦だ」
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