複雑・ファジー小説
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- 武装シンキ【オリジナルキャラクター募集!】
- 日時: 2016/09/01 17:13
- 名前: JD (ID: Btri0/Fl)
初めまして。
ここには初めて書かせていただきます。
更新事態はスローペースになると思いますがよろしくお願いします。
〜〜〜〜注意書き〜〜〜〜
1、この話はファンタジー・戦闘・恋愛表現(エロ・グロ)を含みます。
2、過激な表現(流血・欠損)がある可能性もありますので注意ください。
3、上記にも書きましたが基本スローペースです。
4、アドバイス・コメントも歓迎しております。よろしくお願いします
ほかにもまた増えるかもしれません。
もしよろしかったら暖かな目で見ていただけたらいいと思います。
では、よろしくお願い致します。
〜〜〜登場人物〜〜〜
紫藤桜花・野崎恵理・藤堂ヒカリ>>23
〜〜〜目次〜〜〜
【プロローグ】>>1-5
【第1話】>>6-11
【第2話】>>13-17
【第3話】>>18-22
【第4話】>>24-27
【第5話】>>25-32
【第6話】>>33-34
【第7話】>>35-37
【第8話】>>38-41
【第9話】>>42-48
- Re: 武装シンキ ( No.57 )
- 日時: 2016/08/15 20:02
- 名前: JD (ID: SjxNUQ9k)
ヒカリが私の肩に手を置く。
何?わたしを止めるの?
なんで……私は悪くないじゃない……。
離してよ。
こいつには長い間お世話になった分をお返ししないと……。
「はぁ……仕方ない」
ヒカリは私の前に立ち。
「彩華さん、これ以上桜花にかかわるのはやめてくれないか?」
「な、なんでヒカリ君に言われないと……」
次の瞬間。
クラスの全員は凍り付いたように固まってしまう。
当然、私もだ。
だって……。
ありえないんだもん。
「決まっているだろ?俺は桜花の事が好きなんだ」
……。
……は?
「誰だって好きな奴の悪口を言われたりイジメられたりしてるのは見てて気分がいいもんじゃないからね」
「ちょ、ちょっと待って!!!」
私は声を上げてヒカリの肩を掴む。
「わ、私が好き!?」
「ああ、好きだ」
だめだ。
こいつ、何を考えているの?
ぜっんぜんわかんない……。
ほら、周りもざわざわしてきた。
恵理なんか口元押さえて目を光らせてる……。
光らせてる?
「うわあああああ!そうなんだ!そうなんだぁ!!ヒカリ君!応援してるよぉ!!」
ああ、そういうことか……。
もう、なんでこう周りがうるさいかなぁ。
結局クラス全体でこの事がニュースみたいに広がって騒ぎ始めてるし。
私と彩華は置いてけぼりって感じ。
「まったく……なんだかなぁ……」
- Re: 武装シンキ ( No.58 )
- 日時: 2016/08/15 23:19
- 名前: JD (ID: SjxNUQ9k)
「それでそれでー!いつから付き合ってるのさぁ!!」
「だから!付き合ってない!同じところで住んでるだけ!!」
それからと言うもの、色んな人が興味で聞いてくる。
ヒカリの好きな食べ物とか、寝相とか夜何してるのかとか。
さっきからそういうのばっかでうるさい!!
逆にヒカリの方は私の事らしいんだけど……。
余計なこと言ったらわかってるわよね……。
「はい、この話はもう終わり!もう授業始まるよ!」
私は手を叩き、この話を切る。
ちょうどチャイムも鳴り、全員が席に戻っていった。
やれやれ、もう変な話をしなくて済むとなると落ち着いてくる。
まあ次の休み時間もこういう話をしなくてはいけないんだろうけどさ。
教室に先生が入って来て、授業が始まる。
眠くなるような話を……呪文のような言葉を永遠と聞かされるこの時間。
ふわぁーっと欠伸をしたあとゆっくりと腕枕に頭を落とそうとしたとき。
『3年C組紫藤桜花 藤堂ヒカリ至急理事長室に来てください繰り返します。』
当然、校内放送が流れ始める。
相手は私とヒカリ……。
二人に緊張が走る。
嫌な予感がする。
ただそれだけがわかった。
- Re: 武装シンキ ( No.59 )
- 日時: 2016/08/15 23:29
- 名前: JD (ID: SjxNUQ9k)
ヒカリと私は理事長室の前に来て止まる。
いまだに何が起こるかはわからない。
もしかしたら、戦闘が起こる可能性だってあるはず。
ヒカリはゆっくりと3回ドアをノックする。
中からは理事長の声が聞こえた。
ヒカリはドアノブを回し、中に入る。
そこにはきれいな女性がソファーに座ってお茶を飲んでいた。
髪は薄い紫色、そして顔は童顔。
体もそこまで大きくはない。
だが、彼女の周りにあるオーラと言うのだろうか。
そういうものがはっきりとわかる。
ああ、こういう人を美人って言うんだなと。
「久しぶりですね、ヒカリ。そして、あなたには初めて会いますね。」
女性は右手を前に出し。
「初めまして、桜花。私はエメラルドと言う組織の指揮をしております。翡翠 緑(ひすい りょく)と申します」
翡翠と名乗った女性はまるでシンキとは無縁の感じをしているのだが。
残念な事に、彼女もまたシンキ使いだった。
だが、敵になるものがここにいるだろうか?
何故彼女は別勢力である私たちのもとに来たのだろう。
「ヒカリ、早速ですが。本題を話させていただきます」
「ああ、頼む」
翡翠は少し、目を閉じ。
考えているのだろう……。
そして、ゆっくりと口が開き、言葉が出来てきた。
「アクアマリン……『ライカンスロープ』が動き出しました」
【第12話に続く】
- Re: 武装シンキ ( No.60 )
- 日時: 2016/08/16 21:25
- 名前: JD (ID: SjxNUQ9k)
【第12話 翡翠とヒカリ】
突如、理事長室に現れたエメラルドのリーダー翡翠。
彼女は私たちに危険を知らせに来た。
『アクアマリン』という組織が中央都市に来ているらしい。
何が目的なのか、どういう理由があるのかは知らない。
だが、アクアマリンのリーダーの名がライカンスロープと言うことはわかった。
「桜花さん、ヒカリ。今回は私もこの件に協力させていただきます」
「ああ、心強い」
ヒカリは頭を下げ、感謝する。
だが、ヒカリの顔は暗い。
多分、感なんだけど……ヒカリはライカンスロープを知っている?
確証はないけど……聞いてみよう。
それで何かわかるかもしれないし。
「ねえ、ヒカリはそのライカンスロープについて何か知っているの?」
それを聞いたとき、ヒカリは驚いた顔をした。
「女の勘ですね。ヒカリ、話ましょう」
翡翠がふふっと笑い、ヒカリに話すように言う。
それに対し、頷き口を開く。
「ライカンスロープとは過去に戦ったことがあってね」
「その時にも翡翠にはお世話になっていたんだよ」
「……そう、本来なら奴はもうこの舞台には立てないはずの人間だ」
- Re: 武装シンキ ( No.61 )
- 日時: 2016/08/17 23:25
- 名前: JD (ID: SjxNUQ9k)
—————過去、俺と俺の父と翡翠はアクアマリンの暴走を止めるべく手を組んだ。
当然だ、中央都市の破壊を考えていたのだからな。
奴の組織は深海に潜む闇をテーマに俺たちに牙を向いていた。
それがその時、行動を始めたんだ。
……だけど、父さんはその時ライカンスロープに命を奪われた。
それがなければ奴には勝てなかったんだ……。
奴の右腕を斬り落とし、シンキを使えなくし奴の胸にシンキを突き刺したんだがな。
そんな化け物がまた復活したわけだ。
まあ、こちらと翡翠の兵を合わせて5000ぐらいの人が最終的には50人しか残らなかった大戦争だった。
ほとんどが奴の幹部クラスのシンキ使いにやられたわけなんだが。
当然、今回もその幹部共はいるだろう。
「さて、ここまで聞いてどう思う?」
「……うーんまあ、強いやつが相手なんだなーって事ぐらいかな」
「ふふ、心強いわね」
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