二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- *仮面ライダー*
- 日時: 2011/05/07 22:38
- 名前: 優貴 (ID: AZJJ1pU1)
初めまして。または、おはようございます。または、こんにちは。または、こんばんは。
優貴と申します!
仮面ライダー好きな、女です。男じゃないですよー←
以下、注意書きです。↓
*この書き方とかテンション気に入らない・てかこいつ(優貴)自体気に入らない!って人は戻るボタンをポチッとな♪←
*荒らし・誹謗中傷・批評等はやめてください。私のガラスのハートが傷付きます←
*駄作ばかりです。文才無いです。
*リクエスト等は喜んで受け付けますが、電王・DCD・W・OOOの内でお願いします。それ以外は全く分からないので…
*殆ど短編です。
*更新ペースはどうなるか分かりません。もしカタツムリ更新になっても許してやってください^p^;←
…以上の事が守れる&私のテンションについていける方は、読んでやってくださると嬉しいです^^;
不束者ですが、宜しくお願いします!←
*スレッド作成 2011/05/01
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- Re: *仮面ライダー* ( No.60 )
- 日時: 2011/08/30 16:39
- 名前: 優貴 (ID: uy93aNdK)
学パロの件ですが、やはり中学生は無理があるなと思い、高校生に修正しました。
多分全部直したと思いますが、まだ“中学校”などとなっている部分があったら教えてくださいませ。ご協力お願いいたします^^
- Re: *仮面ライダー* ( No.61 )
- 日時: 2011/09/05 17:06
- 名前: 優貴 (ID: uy93aNdK)
今回はあの人が登場しますよー!
「……あ?」
アンクが鞄の中を見て、眉間にしわを寄せた。
「どうかした?」
「……ペンケースがない」
アンクが鞄の中を漁るが、全くもって見当たらない。ひっくり返してみても、ペンケースは見当たらず。
「忘れちゃったんじゃない? ペンケースぐらいなら貸せるから、よければ貸すけど」
「ん……」
するとその時、教室の扉が開き、知世子が姿を見せた。すると、ああアンクちゃん、とアンクのそばに近寄った。
「ロストちゃん、来てたわよ。忘れ物届けに来たって言ってたわ」
「あ?」
「渡しておこうかって言ったんだけど、自分で渡すから呼んできてもらえればそれでいいって。正門の外にいると思うから、行ってあげて」
「……そうか」
そう聞くとアンクは、そそくさと外に出て行った。しかし映司の頭の中にはある疑問が浮上する。
(……ロストって、誰?)
何か疑問に思うとそれをどうしてでも解決したくなってしまうのが人間の心理。映司は、待ってアンク、と慌ててアンクを追った。
二人は知世子の言葉を頼りに、校庭まで出てきた。
鴻上高には、東西南北全ての方向それぞれに一つづつ門が設置されており、その中でも正門に指定されているのは、西側に設置された門。そこに“ロスト”はいると言っていた。
二人は正門に向かって歩く。すると、小学生ほどと見られる少年が正門の外で立っていた。
アンクはその少年を見ると、はっとした表情になった。
「いた」
「え? ちょ、待ってよ!」
途端に歩く速度を速められ、慌てて映司が着いていく。それにもおかまいなしにアンクは自分のペースで歩く。
するとアンクは少年のすぐそばでぴたりと止まった。少年もそれに気づいたようで、くるりと振り向いた。
「忘れ物」
それだけ言うと少年は、ずい、とアンクに左手を突き出す。その手には確かに、アンクの赤いシンプルなペンケースが握られていた。
するとアンクはそれを受け取り、ご苦労様だったな、とだけ言った。分かりづらくはあるが、アンクなりの精一杯の感謝と労わりの言葉なのだろう。
「……ねえアンク、この子誰?」
映司はきょとんと首を傾げ問いかけた。すると、アンクもきょとんとした様子になる。
「お前、分からないのか?」
「うん」
「言ってなかったか?」
「知らないから言ってないんだと思うけど」
その言葉を聞くとアンクは、そうか、と頷き、少年を指差しこう言った。
「こいつがロスト。俺の弟」
「……え」
映司は目をぱちぱちさせ、アンクと“ロスト”と呼ばれた少年を交互に見つめた。そしてぱくぱくと数回口を開閉させると、
「ええー!?」
と大声で叫んだ。
「うるせえよ」
鬱陶しそうに放たれたアンクの言葉もおかまいなしで、映司はアンクの肩をがしっと掴んだ。
「兄弟? それ本当? アンクとこの子が?」
映司はロストをじっと見つめる。日本人らしい黒髪で特に変わっているわけでもない普通な髪型、決して派手ではない服装、真面目そうな表情。黒いランドセルを背負ったその少年と、金髪で派手な髪型、制服を見事なまでに着崩しいつも不機嫌そうな表情のこのアンクが、とても兄弟とは思えない。
そう信じられないといった表情でロストを見つめていたところ、ロストは不審そうな迷惑そうな表情を浮かべ、
「誰?」
と問いかけた。
すると映司ははっと我に返り、いつも通りの明るい笑顔を取り戻す。
「ごめん、嫌だったよね。俺は火野映司。映司って呼んでくれればいいからね。ちなみに君のお兄ちゃんの友達で、決して変な人じゃないから安心して」
そう自己紹介をすればロストの警戒心も解けたようで、そっか、と柔らかい表情を見せた。
「僕は赤羽ロスト、小学6年生。ロストって呼んで。兄のアンクの弟。よろしく」
説明を終え、ぺこりと軽く頭を下げるロスト。その様子を見て映司は、感動したように目を輝かせた。
「すごい……お前にこんな素晴らしい弟がいたなんて……!」
「どうせ猫かぶってるだけだ。家ではそんな大人しくないぞ」
「え?」
きょとんとしたような表情を浮かべアンクの方に振り向く映司。するとロストはくすりと口角を上げた。
「やだなあ、お兄ちゃん。そんなことないよ」
「……どうだか」
「え? え?」
二人の間にばちばちと火花が散る。映司はどうしたらいいのか戸惑いながらも、なんとかこの状況を打破しようと考え、あっ、と口を開いた。
「ろ、ロスト? 早くしなきゃ小学校に遅れるんじゃない?」
するとロストははっとした表情になり、じゃあね、とだけ言い残してさっとその場を去っていった。
(アンクの弟か……覚えておかなきゃね)
そう思いながら、映司はアンクとともに教室に戻ることにした。
次は…さらにあの人が登場!
- Re: *仮面ライダー* ( No.62 )
- 日時: 2011/11/07 17:26
- 名前: 優貴 (ID: uy93aNdK)
*メモ*
<今日は書く時間がないので、とりあえず書こうと思ってるもののメモ投下〜。>
*空が鳴っている
(東京事変さんの曲ですね。ご存知の方いらっしゃいますかね?私CMで聞いてこの曲すごく好きになりまして^^)
*あとは余裕があれば映司の過去話も妄想してみようかなと←(笑)
か、かけたらね←
- Re: *仮面ライダー* ( No.63 )
- 日時: 2011/11/08 17:38
- 名前: 優貴 (ID: uy93aNdK)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v=-p8VlGeDEcU
【空が鳴っている】
生命——いのち、が欲しいと嘆く、俺の中の何か。気持ち。
それは時が流れていくにつれて、比例するかのようにむくむくと膨れ上がっていく。
今となっては、ちょっと下手に触れたら、音をたてて割れてしまいそうなくらいに——。
そんな思いをずきずきと感じながら、夜の街をぶらぶらと歩いていた。寒い季節だった。
冷たい空気が身にしみた。
まばゆい光があちこちに輝いて見え、車はびゅんびゅんと次々に走り去っていき、排気ガスのにおいは実に不愉快に鼻にまとわりつき、耳を突く喧騒、行きかう人々の様子は様々だ——共通している点と言えば、みな寒そうに肩をすくめていたことぐらいか。
そんな街の景色を、暗く冷たい星も見えない寒空は、何も言わずにじっとひたすら見下ろしていた。
空を見上げると、同時に視界に入り込んでくる、高速道路。
高いところに進むべき道があり、その道を多くの車が忙しなく走りすぎていく。
びゅん、という風を切る音さえ凍りついてしまいそうな冷たい空気。
その様子に俺は、いつも不思議な感覚に陥るのだ。
まるでからだに電流がほとばしるような。
俺にはないはずの生命を強く揺さぶられるような。
その感覚が、驚いたことに、こわいと思った俺がいた。
「あ、アンク! 探したんだぞ!」
背後から降りかかる声に、俺は思わず後ろを振り向いた。
「……映司」
「勝手に出て行くなよな。ほら、寒いだろ? 耳赤くなってるぞ」
耳が赤くなってる、なんて指摘されるまで気がつかなかった。急に恥ずかしくなって耳に手をやろうとすると、待った、と映司が声をあげた。
「動かないで、じっとして」
すると、ふわりと何かが首に巻かれた。柔らかくて温かい、赤いマフラー。
「貸してあげる」
映司は優しげににっこりと笑っていた。何もかも包み込むような温かい笑顔。普段ならこの笑顔になぜだかむっとして“んなもんいるか”とつき返してしまうところなのだが、今日ばかりはなぜだかそうする気に慣れなかった。
そんな俺の逡巡に気づく様子もなく、映司は上を見上げてふうっと息を吐き出してから、続けた。
「ここ好きなの?」
その問いに俺は、わけが分からないといったような視線を映司にぶつけてやった。
「いや、お前がわざわざ夜に寒い中抜け出してまで来るような場所だし、気に入ってるのかなと思って」
「お前は変なとこ分析が細かいな」
「そうかなあ」
そうかなあ、なんてぬるい返事をしておきながらも、こいつはきっと心の中では鋭く俺の心理を完全に読みきっているはずだ。
第一間違ったことを言っていないから、どうも否定ができない。
「そうだっつってんだろ」
半ば投げやりにそう俺が言ったのを境に、会話は途切れた。
深く暗く、飲み込まれてしまいそうな、ひんやりとした静かな沈黙。ゆっくりと、ひっそりと、じんわりと、俺たちを包んでいく。
周囲は喧騒に満ち溢れて騒がしいはずなのに、途端に、耳に飛び込んでくる音は何一つなくなってしまった。
そのかわりとでもいうように、鮮明に飛び込んでくる空。
高速道路——フリーウェー。
その車の動きだけがやけに速すぎて、俺は何がなんだか混乱してきた。
どこまでもさらわれてしまいそうになる。
その感覚に頭がぼんやりと、ぐるぐるとしてきて、周りの景色や音に集中できない。
そんな中で、隣に映司がいるということだけが、なぜか鮮明に俺の頭にこびりついていた。
思わず隣を見る。
驚いた。
何もかもが飲み込まれてしまいそうな暗い背景の中、映司だけが光って浮き上がっていた。俺はここにいるんだと、存在を主張するように。
まさか。
生きているのかいないのかさえ分からないようなこいつが。
こいつと。
まるで世界に二人きりのように感じたのだ。
呼吸の音さえクリアに聞こえてくる。
呼吸の音がふたつ。
まるで世界に二人きりのように。
沈黙の中で響いていて。
あれ、へんだ。
世界が綺麗に見える?
へんだ。うそだ、絶対におかしい。
気を紛らわすかのように闇夜を見上げると、ふと、そのとき初めて気づいた。
いまにもはじけと飛びそうに熟れた星が輝いていたこと。
なんで、こいつがいないときには気づかなかったのに?
鼓動がどくどくと大きくなるのを感じた。
こいつには何かを感じる。
運命。つながり。
そんな単語が浮かんだ。
何かがざわめく。
するとそのとき、ふと映司が口を開いた。切り裂かれる静寂。
「なんか、きれいだね」
その声は、あまりにも優しくて。
「……そうかもな」
自分らしくない言葉が口を突いて出た。
けれどその途端に、全てを手に入れた瞬間を見たような気がしたのだ。
世界にふたりきり。
世界をじぶんたちのものにしているような。
周りの景色が、音が、全てスローモーションに感じた。
今なら俺たちが世界一幸せに違いない!
何しろ俺たちは世界で二人きりなのだから!
そんな錯覚を感じていた。
今思えばあれは危険な思い込みだったのかもしれないが、危ない橋ならなおさら渡りたいわけで。
その先に快楽が待っているのなら。
クスリのようなものだ。
ああ、神様。
この瞬間にずっとひたらせていてくれないか。
まるで世界に二人きりのようなこの感覚を。
わけ分からないのは仕様です(笑)
ようするに窓の外見ながらぼんやり考え事してるときってこんな感覚になりませんかっていう感じですよ←ちょっと違う
世界にたったひとりだけ、みたいな。
続きは後日。
URLに『空が鳴っている』の動画をはっておきましたので、よろしければご覧になってください。いい曲です。
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