二次創作小説(映像)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 逃走中〜ミラージュアイランドの陰謀〜
- 日時: 2017/08/06 22:40
- 名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: C6aJsCIT)
タイトルコール!
八雲サイドによる逃走中、開催!
舞台となるのは鏡のテーマパーク、ミラージュアイランド!この日はアイドルやアーティストが集合し、一大イベントが開催され、最大の賑わいを見せていた。
しかし、その裏でWS世界に関わる事件が起きている事を知らない……!
はじまり>>1 逃走者紹介①>>14-15 ②>>24-25
顔合わせとOPとミッション1>>35-39
ペア写真を撮れ!>>46-49
ミッション①の完結と運命が動き出すミッション②>>58-62
賞金増加!>>69-72
鏡の真相>>80-83
氷結の忍者>>93-97
クッキングパニック>>111-117
伝説の暗殺者>>123-129
逆転の交錯
前編(※修正)>>137-141
後編>>153-160
導く者と定理する者>>165-166 >>168-173
空白の戯曲>>174-184
狂気満る宴会場(別名魔王と堕天使の暗黒なるry)>>190-196
???>>
オマケ1>>104-105
オマケ2>>142-143
注意事項。
1.キャラ崩壊注意。また、二次創作ならではのオリジナル設定が多めです。
2.荒しや誹謗中傷、特定のキャラ叩きは厳禁です。見つけたら即刻削除いたします。
3.不定期更新なので、更新速度は期待できません。因みに本格始動はヴァイスシュヴァルツ小説のあるエピソードが終わってからです。
登場ジャンル
スマブラ ぷよぷよ ポップン ヴァンガード ヴァイスシュヴァルツ リリカルなのは SAO ビビオペ 艦これ ???
サブジャンル
逃走中 ギャグ有り キャラ崩壊注意
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42
- Re: 逃走中〜ミラージュアイランドの陰謀〜 ( No.165 )
- 日時: 2017/06/11 22:52
- 名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: C6aJsCIT)
漸く5戦目。次は一体……!?
ルーナ「さて、折り返しの5戦目!次のステージはここ!『ロジック・アーケーズ』!」
アム「最近できたアトラクションのひとつで、様々なアーケードゲームがありますよ!」
次のステージはゲームセンターのようなアトラクション。一番新しいアトラクションで、シューティング、リズム、レース等様々なアーケードゲームがある。更にクレーンゲームやメダルゲームも多々あるという。ここに挑むのは……!
ビードロ(オーロラ)「櫂、珪子、明日奈、平乃、伊村!」
櫂「来たか」
珪子「……!」
明日奈「とうとう出番ね」
平乃「やります……!」
伊村「ほな、いってくるか」
選ばれた5人は遠近両立した上にサポート役も二人いて、意外にもバランスのとれたメンツだった。
早速コインを受け取り、ガチャを回す。出てきたアイテムは……。
謎の装置を手に入れました。
櫂「なんだこれ?」
平乃「何かの機械みたいですが……」
明日奈「シリカちゃん、これ預かってくれる?」
珪子「はい」
手に入れたのは片手サイズの電子機器だった。見慣れないアイテムにどう使えばいいのか戸惑い、珪子に渡す。
詩乃「この面子だったら大丈夫でしょ?さくっと行ってやっつけちゃいなさい」
アンリエット「平乃さん、いつも通りやれば大丈夫です。頑張ってください」
「伊村君、しっかり頼むよ?」
しっかり激励を受け止めると、5人は早速戦闘ミッションのエリアへと向かっていった。
†
ピコーン!ピコーン!ジャラララララ!
櫂「かなり騒がしいな……」
平乃「ここで戦うというと……フルダイブでしょうか?」
明日奈「だろうね。——あら?」
各々これから始まる戦いを予想する中、明日奈が誰かを見つける。黒い服に短い黒髪。これは……!
明日奈「キリト君!?ちょっと、どうしたの!しっかりして!」
和人「ぅ……」
平乃「どうやら気絶しただけみたいですね」
気絶していると解り、介抱しようと彼を起こした。——その時だった。
ガタンッ!
伊村「んなっ、なんやとぉ!?」
平乃「まさかあれ、例の鏡!?」
珪子「割れたら中の人が死んじゃいますよ!」
櫂「何としても受け止めろ!絶対に割らせるな!!」
突然鏡が6人の上に落下してきたのだ!しかも、アイドルが捕らわれた鏡であり、避けたりしたら鏡が割れてしまう……!
櫂「あ、危ねぇ……;」
伊村「危うく割れる所やった……;けど、これでクリアやろ?ちょいと早すぎるけど」
間一髪、地面に落ちる前に受け止める事ができた。どうやら糸を鏡とスパナに結んで滑車に通し、気絶させた和人を重しにして起き上がらせたら頭上に鏡が落下する仕掛けだったようだ。
改めて鏡を慎重におろし、クリアだろうという時に明日奈が尋ねてきた。
明日奈「で、何でキリト君あんな所で倒れてたの?」
和人「ピナの行方を捜してたらここの回線が使われたのが分かったんだ。それで調べてたら後ろからガツンとやられて……」
明日奈「こっちは——」
明日奈も逃走中に起きた事態を説明する。
そんな中、珪子だけは奥の非常扉を見ていたが、次の瞬間突き動かされるようにその扉へと向かう。
————カ……————
珪子「……ピナ!」
櫂「どうした?」
珪子「あの向こうでピナが呼んでる気がするんです!」
伊村「何言うとんねん!そんな確証どこにもあるか!」
珪子「でも行かなきゃいけないんです!」
いきなりピナの声を聴いたと言い張る珪子は伊村の制止を振り切り、非常扉の奥へと入っていく。残る4人も後を追っていった。
和人「おい待てって!——んがっ!?」
和人も後を追おうと扉をくぐろうとしたが、彼だけ見えない壁が現れたように衝突してしまった。
和人「まさか、あいつらだけが進めるのか……?ん?」
足元を見ると、伊村のデッキケースが落ちたショックで中身が散らばっていた。
和人「これは……」
5回戦開始。
- Re: 逃走中〜ミラージュアイランドの陰謀〜 ( No.166 )
- 日時: 2017/06/11 22:57
- 名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: C6aJsCIT)
珪子「ここは……」
扉から出た先は、薄暗く、大量の繭とも卵ともとれる見た目の装置が大量に揃った広い部屋の中だった。明らかに先ほどのゲームセンターではない。部屋の上部に取り付けられた小部屋があり、その場所へと向かう。
銀髪の少女「貴方達、どこから来たんですか!関係者以外立ち入り禁止ですよ!」
明日奈「ごめんなさい。実はちょっと迷ってしまって……」
銀髪の少女1「だったら入場証はありますか?」
完全に疑いの目を向けている少女。見た目とは裏腹にかなり大人びている。思わず気まずい雰囲気になってしまう……!その時だった。
銀髪の少女「おや?あなたの腰に下げてるのって、『ロジグノス』じゃないですか?」
珪子「ロジグノス?これの事ですか?」
銀髪の少女「ちょっとお借りします。——盟約者がいないですね。あとは初期のまま……ってことは、この子じゃないっすか?」
銀髪の少女がパソコンを操作すると、檻に閉じ込められた少年が映し出される。その少年は青い髪を持ち、水色のフードを被っており、全体的にみれば水色の竜の姿をフード付きの服を着た小学1年生くらいの少年だ。それを見た珪子はある事を尋ねる。
珪子「明日奈さん、ピナが行方不明になったのって、3日前ですよね?」
明日奈「え?そうだけど」
珪子「それで、あの子が現れたのはいつですか?」
銀髪の少女「3日前ですね」
珪子「じゃあ……」
珪子「この子を見つけた時って、ドラゴンみたいな姿じゃなかったですか?」
銀髪の少女「何で、そんな事知ってるんですか……?」
珪子「この子、どうやって助けられるんですか!」
銀髪の少女「ロジグノスの赤外線アンテナをそこの電子アダプタに向けて、出たパネルをタッチしてください」
銀髪の少女の指示通りに操作し、データ内の少年をロジグノスに転送する。そして俯いている少年に話しかけた。
珪子「ピナ、あたしの声が解りますか……!」
少年『……シリカ?』
珪子「あたしですよ!ピナ!良かった……!やっと会えた……!」
少年『シリカぁ……!ぅ゛ぅ……』
珪子&少年『「びええええええぇぇぇぇぇぇぇ!!!(大号泣」』
伊村「ぎゃあああああ!!それスピーカー最大やないか!!音下げろ音!」
思わぬ場所で思わぬ姿になったピナにまさかの再会を果たす。思わず泣いてしまった2人を宥めて状況を伺うことに。
銀髪の少女「今日は日本5都市で『ラック&ロジックオンライン』、通称『LLO』専用のフルダイブ装置、『メイデン』の体験パーティを行っていたのです。ですが、その開始直後に介入者が現れて、デスゲーム宣言がなされました」
平乃「介入者?」
銀髪の少女「ルールは本日18時までにLLOの4つのエリアのボスを倒し、黒幕を倒すこと。もし仮にメイデン5都市の試遊者5百人のが倒された時、メイデン内部に組み込まれたシステムとエネルギーを使い、各会場の参加者全員の脳を破裂させる……あれにはそれすら余裕に行えるエネルギーが存在してます。おまけにあのメールでLLO最大の混乱を招いています。彼女もメイデンの中でプレイヤーの状況とかを調べるって言って、LLOの中に入りっぱなしです……」
櫂「今は……14時。あと4時間か」
珪子「まるでSAOの再来ですね。最初の頃はロクな思い出なんて……って、なんですかこれ!?」
話を聞いていた珪子がロジグノスを操作し、LLOのページを見る。すると、とんでもないメールを発見した。
珪子「今日参加プレイヤーの中から赤いカーソルのプレイヤーを倒すと、ゲーム通貨や特別なレアアイテム——実際の物品までプレゼントされるイベントがやってます!しかも、一人ひとりとんでもない額ですよ!まさかこれって……!?」
銀髪の少女「それが原因です。手は打ちましたが、恐らく偽情報に踊らされた一般プレイヤーが襲ってきてる事態です。それに、いつここで犠牲者が出るかも解りません。私一人でどうにかなるか……」
赤髪の少女1「だったらあたしらも行くだけっすよ!」
話に割り込んできたのは、2人の赤髪の少女だった。銀髪の少女は2人に面識があるらしく、
銀髪の少女「万博(まひろ)さん、アシュリーさん!」
アシュリー「話は聞きました。ニーナちゃんは犯人を見つけることに集中して下さい」
万博「確か、ここってログインだけでもLLOはプレイできるっすね?だったら2人ヘルプシステムで4人行けるっすよ!」
櫂「なら伊村と明日奈はあいつらと同行しろ。俺と平乃はニーナが犯人を特定次第そこへ乗り込む」
現れた2人の提案に早速伊村は万博の、明日奈はアシュリーのヘルプシステムを使用し、珪子と共にLLOの空間へとログイン。同時に万博とアシュリーも腕に付けたリストバンドのような物に指を触れる。
アシュリー&万博「ゲート、アクセス!」
ピナと再会&ゲームの中へ。感想まだ。
- Re: 逃走中〜ミラージュアイランドの陰謀〜 ( No.167 )
- 日時: 2017/06/11 23:05
- 名前: ロレン (ID: x1YwoWnh)
コメント送るの初めてかな?ロレンです。
まずは何て言えばいいか・・・・・
一応、奪還中2と奪還中0はご覧になりましたが・・・・・
後、八雲さんが僕の4作目の小説に書いたコメントにあったラブライブですが、2013年の再放送を全て見てから2期も映画、サンシャインも見ました。現在でもラブライブにはまってます。
全ては八雲さんのおかげです。それなのに自分は八雲さんの作品に気づけず、4年間ほんとに申し訳ございませんでした!!
まぁ、何はともあれ、スマブラ、ラブライブ&サンシャイン、プリキュア、なのは、SAOなど、ほんとに凄い豪華キャストだなー。それにシンフォギアも出てるんですか!カオスでハチャメチャだけどある意味鬼才レベルですね八雲さん!
今まで申し訳なかったのですが、頑張ってください!
それでは!
- Re: 逃走中〜ミラージュアイランドの陰謀〜 ( No.168 )
- 日時: 2017/06/11 23:15
- 名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: C6aJsCIT)
※LLO内のアバター名考えるの面倒なので現実名でSAO組以外は表記します。
トリトミーエリア『エリア:71』。
黒髪の少年「うぐっ!」
金髪の女性「美親さん、こっちへ!」
銃撃の集中砲火を盾一つで防いでいる青年が、金髪の女性が隠れているデータブロックの後ろに隠れる。そのデータブロックの陰には2人の他に、アルビノの少年と金髪をポニーテールにした少女がブロックを盾に銃撃をやりすごしていた。
アルビノの少年「どうしよう……このままじゃみんなやられちゃうよ……!」
金髪の少女「大丈夫だって!アテナも美親もあたしも、あんな奴らに負ける訳無いのはジークハルトも知ってるでしょ!」
美親「とはいえ、〈奪取(スティール)〉で転送アイテムを盗られたのはマズったな……って、なんだ?」
アテナ「どうしました?」
美親「いや、あの船こっちに近付いてきてないか?」
美親という騎士風の少年が指した先は、SF物に出てきそうな宇宙艦船だった。その艦船はスピードを落とすことなくこちらに向かってくる……!
PKプレイヤー1「おい、あの船こっちに向かって来てないか?」
PKプレイヤー2「ヤバいぞ!早く逃げ——」
ズガァァァァン!!
PKプレイヤーs「ぎゃああああああ!!」
PKプレイヤーが気付いた時にはもう遅い。船が突っ込み、衝突に巻き込まれた何人かが砕け散ったポリゴン片となって消滅した。
その間に万博が美親達に駆け寄る。
万博「大丈夫っすか!?」
アテナ「は、はい。確かあなたスタッフの方でしたよね?それであちらは?」
PKプレイヤー3「おい!帆先にサブウェイマスターの白い方が仁王立ちしてるぞ!あいつが船長か!」
伊村「船長ではない!我輩は舞鶴鎮守府所属元帥、伊村ヒスイ!我輩の事は提督または艦長と呼べ!ドレッド・デストラクト013の助力を経て、軍法法度違反者を処罰しに参った!」
PKプレイヤー4「調子に乗んなあああああ!!」
すかさず伊村に襲い掛かるPKプレイヤー達。しかし、伊村は動じずに砲塔とミサイルポッドを召喚。一斉掃射してPKプレイヤー達を一掃した。
美親「おかげで助かった。ありがとう」
万博「あたしがボスまでの最短ルートを教えるっすよ!」
伊村「我輩の艦船で行くか?陸を行くより安全かつ高速で案内できるぞ」
万博「ドレッドの移動スキルは転移アイテムと同じで、一度行った事のある場所にしか行けないっすよ。それにさっきの攻撃スキルでほとんどMP空じゃないっすか」
伊村の提案を突っぱねる万博。つか、伊村はいつまでガイナ立ちしてるんだ。大体その作品は作者生まれてすらいないだろ?
伊村「安心しろ、支部の百科事典で調べた」
因みに伊村のアバター姿はポケモンBWのノボリ風の衣装に艦これの駆逐級の主砲を肩に取り付けた姿になっています。
ともあれもたもたしていたらまたPKプレイヤーに襲われるかもしれない。万博の案内で、早々にボスダンジョンへと進んでいった。
†
ジスフィアエリア『陽炎の五重塔』
アスナ「ロジックドライブ、『一刀斬来』!」
山伏型モンスター「グルァァァ!」
アスナが召喚した刀が群れを成して襲ってきた山伏型モンスターを切り裂く。粗方襲ってきたモンスターを片付けた後、赤いアイコンのプレイヤー達に駆け寄る。
アシュリー「流石ですアスナさん!艶鬼の鬼術能力をもう使いこなしてるんですね!」
黒髪の少女1「それにしても、動きがカクカクよ?操作するのには慣れてないの?」
アスナ「ええ。2年間もフルダイブ型のMMOに、入りっぱなしだったから、今更になって、こっちは慣れないみたい……」
黒髪の少女2「2年間も!?どんだけゲーマー廃人なのよ;」
金髪の少女「まさかあたしらと同じ状況を2年も続けてたんじゃないよね?」
今、アスナとアシュリーは先ほどの少女3人を含めた全体で30人弱のパーティで進んでいる。しかし、道中のモンスターは大抵このゲームでの操作を慣らすためにアスナの鬼術で倒してしまっていた。
金髪少女の盟約者『けど助かりました。今の状況で後衛だけのボス攻略は危険極まりないですからね。私はジゼルさんの盟約者の八雷神(ヤクサ)と言います。こちらが揺音玉姫さんと盟約者の小玲(シャオメイ)、その妹の揺音聖那さんと盟約者の阿修羅(アスラ)です』
アスナ「正直レイピアか片手杖があればしっくりするんだけど……」
聖那「仕込み杖剣ならあるけど使う?あ、艶鬼は普通じゃ武器装備できないから……これでよし」
何気ない会話をしている間に、聖那が渡した杖剣を渡した。一応レイピアと同じタイプだから、問題はないだろう。と、階層を登っていると、奥の方で立派な仏像を見つける。
アスナ「へぇ〜。内部もまるで本物みたい。なんか京都を思い出すわね」
阿修羅『アスナも京都出身か?道理で聖那と玉姫と気が——ん?』
突然言葉を詰まらせた阿修羅に一瞬疑問に思ったが、玉姫は理解して後続のプレイヤーに早口で伝える。
玉姫「みんな、今すぐこのフロアから逃げるわよ!アスナ、それから離れて!」
アスナ「え?」
振り返った瞬間、アスナの後ろ髪をかすめる位置で巨大な剣が突き刺さる。一瞬何が起きたのか理解できなかったアスナが向き直ると、正面には立派な仏像ではなく赤々とした肌の巨大な鬼が、低いうなり声をあげて彼女を睨んでいた。
アスナ「——ぅぎゃああああああああああ〜〜!!」
我に返ったアスナが全力疾走で赤鬼から逃げ、次のフロアへと逃げ切り、聖那に食って掛かるように問い詰めた。
アスナ「何なのあの化け物?!あんなのさっきまでいなかったわよ!?」
聖那「あれは『ゲリラボス』。LLOじゃ初心者殺しの通過儀礼のようなものよ」
アスナ「心臓に悪すぎるわよ……;もうダメかと思った……;」
†
その後、苦も無く進んでいくとついにボス部屋前まで到着した。HPMPを全回復し、扉の奥へと進んでいく。しかし——。
玉姫「あれ?誰もいない……?」
小玲『ボスの反応はあるのに、なぜにいないのじゃ?』
アスナ「(……待って、確かこのパターンって……まさか!)みんな、上よ!」
暗闇から一転、赤い光が灯る和室へと変わる。肝心のボスが存在しない。しかし、この違和感にデジャヴを感じたアスナは天井を見る。次の瞬間、何かが落下してきた。それは、蛇の骨格の胴体に、巨大で鋭利な刃が腕となっていて、頭はまるで人間の頭蓋骨。このモンスターを見た瞬間、アスナは脳裏に埋もれていた記憶を呼び覚ました。
アスナ「スカル……リーパー……!?」
阿修羅『何だ?こんなボスっていたか?』
アスナ「知らなくて当然よ……いいえ、この世界の全てのアーカイブに存在しないわ。あれは、私達の世界から来たアインクラッド75層のクォーター・ボス……!強さも他の改装のボスとは桁違いよ!早く逃げて!」
降り立ったスカルリーパーの威圧に圧された3人かのプレイヤーが逃げ遅れ、アスナが言った直後に逃げ出すも、鎌の一薙ぎで吹っ飛ばされ、1人目、2人目のプレイヤーがポリゴン片となって消滅してしまう。更に3人目にも止めを刺そうと鎌を振り上げる——。
?「三連星(スリー・スターズ)!!」
その直前に放たれた流星のような魔法弾がスカルリーパーの顔面を直撃。一瞬だけできた隙にプレイヤーが避難する。しかしすぐに再び鎌を振るうが、咄嗟に飛び出したアスナが杖剣で受け流す。
玉姫「助かったわオルガ!」
オルガ「お前、アイツを一度は倒したんだろ?お手並み拝見と行こうか?」
アスナ「(イラッ)ええ、見せてあげようじゃない!アシュリーは私と奴の鎌を防いで!一人で受けきれるなら、私が戦ったのより弱体化されてるはず!アタッカーは側面から懐に飛び込んで集中攻撃!時々尻尾の振り払いがあるから気を付けて!」
オルガ「遠距離主体は射程ギリギリからスカルリーパーを攻撃!ヒーラーは移動速度を高めてから支援に当たれ!あと、呪文は無詠唱を中心だ!回復は十分な距離を取ってからだ!」
途中割り入ったオルガにスカルリーパーの鎌を受け止めながらアスナが怒鳴る。
アスナ「何勝手に指示してるのよ!?」
オルガ「生憎だったな。俺も指揮経験はあるからな」
アスナ「だったら経験者の言う事は聞きなさいよ!」
オルガ「しゃしゃり出た奴がいきなり指揮をしている事に不快感を感じてたんだよ!」
アスナ「喧嘩売ってるの?だったら買うよ?買ってやるわよ?」
小玲『お主ら戦闘中に何喧嘩してんのじゃ?!言ってる間にまた鎌が来たぞー!』
口論を始めたオルガとアスナに目を付けたのか、両腕の鎌で刺し貫こうとする。
ガキィン!
オルガ「とにかく続きはこいつを倒した後だ!」
アスナ「同意するのは癪だけど、今は生き残るのが先決だわ!」
鎌の一撃をそれぞれ受け止め、弾き返しながら再び目の前のスカルリーパー討伐に専念するのだった。
- Re: 逃走中〜ミラージュアイランドの陰謀〜 ( No.169 )
- 日時: 2017/06/11 23:19
- 名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: C6aJsCIT)
一番書きたかったシーンその1。
モノリウムエリア『ローラリン神樹の遺跡』
金髪の少女2「よっし!討伐完了です!」
シリカ「ってことは、あと一つですね!」
その頃、モノリウムではボスモンスターを討伐し、残りはあと一つとなる。すぐに次の場所へと急ぐシリカだったが、青髪の少女達に止められる。
青髪の少女「待って!まずアイテムを補充しておかないと。私と縁でアイテムを補充しておくわ」
縁「はい。でも、シリカさんの姿のアバターって珍しいタイプですよね」
縁の言うように、シリカの今のアバター姿はFGOのキャス狐のような見た目に、腰から下が蛇のように羽の付いた尾となっている。身長も現実より30センチほど伸びている(ただし、身長だけだが)。
シリカ「あたしが一番驚いてますよ。中3なのにこんな風になるなんて……」
金髪の少女「うえっ!?そうだったの!?」
縁「私もリオンちゃんもてっきり大学生かと思ったのに!?」
フードの少女「あほらし……ん?」
リオン「学(まな)、どうしたの?」
学「囲まれてる」
学が銃を構えた時には既に取り囲まれていた。十中八九、偽情報を鵜呑みにしたプレイヤー達だろう。その中でリーダー格らしきプレイヤーが前に出て彼女らに話しかける。
PKプレイヤー「おいおい、そう殺気立つな。ちょっと取引に出てみないか?」
シリカ「取引?」
PKプレイヤー3「その金髪と着ぐるみ女を渡せ。そうすれば命だけは助けてやるし、おこぼれにも恵んでやるよ」
学「でも、渡した直後に襲われたら交渉の意味なんてないよね?葵もそう思うでしょ?」
葵「確かに、考えたくはないけど……」
学の発言に葵と呼ばれた少女も苦い顔で同意する。しかし、それを聞き逃さなかったプレイヤーは少し考えると彼女らに向かって言った。
PKプレイヤー3「はは、言われてみればそうだったな。お前達!あの子らを殺ってアイテムを奪い取ってやるんだ!行け!」
最悪な事に、取引でリオンと縁を渡すより全員PKしてアイテムも強奪した方が早いと判断してしまった。すぐに一斉に襲い掛かるよう指示を出し、周囲を包囲していたプレイヤーも——。
ドゴォォン!!
——消滅した。
PKプレイヤー3「え?ちょ、まっ、えええええええ!?『行け』って、そっちの『逝け』じゃねぇよ!?おーい戻ってきてくれお前らぁ〜!」
リオン「い、一瞬であれだけの数を……!?いったい誰が——」
シリカ「一瞬だけ何かが横切ったみたいですが……」
ピナ『れーだーで見つけたけど、はやすぎて見えなかった!』
葵&学&縁「まさか……;」
一瞬で多数のPKプレイヤーをなぎ倒し、リーダー格のプレイヤーも何かに棟を貫かれ、ポリゴン片となって消滅してしまった。そしてその張本人は5人の前に降り立つ。そのプレイヤーは蝙蝠を模した鎧を纏っており、頭をすっぽりと覆う兜が変形して素顔がさらされると、まだ幼いさが残る、シリカと大体同い年の少年だ。その少年はPKプレイヤー達を一掃するとわき目も降らず学の所へ向かう。
少年「学ー!心配したんだよー!」
学「ゆ、勇人……」
勇人「学に作って貰ったサンドイッチ食べたら急に眠くなって、起きたら時間に遅刻してたしログインしたら変なメッセージが出てるしもう訳解んなかったんだよー!急いで芽路子をしば……叩き起こしてアイツらの所に来たんだよ!」
学「あ、そう……;」
他のプレイヤーを完全に無視して学に駆け寄る勇人と呼ばれた少年。何が起きたのか解らず話に置き去りにされた様子で、シリカが葵に尋ねる。
シリカ「あ、あの人って……?」
葵「因幡勇人。私達のパーティの特攻隊長よ」
芽路子「ついでに学と付き合ってるわよ、そいつ」
葵に続いてキョンシーを基にした中国服を着た少女が付け加えるように言う。そんな時に学の背後から女性のようなシルエットが現れる。
学の盟約者『大丈夫よ勇人。学は罰が当たったおかげでゲームに参加せずに済んだんだから』
勇人「ばち?どういうことアルテミス?」
アルテミス『実は、あの差し入れに睡眠薬を盛っておいたのよ。そしたら当日に風邪をこじらせて今寝室のベッドの上。ブレイン型のログインで何とかゲームに参加してるのよ』
シリカ「……普通、付き合ってる女の人が男の人に睡眠薬って盛らないですよね?」
ピナ『アスナもキリトにしなかったよー?』
学の思わぬ行動に半ば呆然とするシリカ。そんな時、すぐに表情が変わる。現実の方で何か起きたらしい。少し待って欲しいとメンバーに行って、電脳世界から現実世界に意識を向ける。
†
一方、現実世界では100個あったメイデンは既に20個を切っており、他の会場でも既に10個を切っていた報告も受けている。
和人『あー、あー、聞こえるか?アスナ、シリカ、櫂、平乃、伊村!聞こえてるなら返事をしてくれ!』
ユイ『誰かー!返事してくださーい!』
珪子「キリトさん、ユイちゃん!どこから声が……」
櫂「あれか?」
アシュリー(キリトって人の声、ほとんどオルガさんにそっくり……;)
櫂が気付いたのはコンピューターのマイクからだった。しかし、電波の合わないラジオのようにノイズが酷く、櫂も片耳を押えて応答に出る。
櫂「桐ヶ谷、俺だ。結城達と一緒にいる」
和人『そうか。あの鏡は作者達に渡しておいた。こっちはデータの網目を掻い潜ってやっと通信できた所だ。カノンも自分のデータを使ってこっちに来ている』
ユイ『私はカノンさんに搭乗して何とか来られました!』
伊村「さよか。せやったら……「クロスゲートの魔界城前っす」おおきに。クロスゲートの魔界城前で落ち合おうや」
ニーナ「えっと……——犯人を割り出せました!」
和人との通信が切れると同時に、ニーナが犯人を特定した。その黒幕はあの『メイデン』の関係者であり、今は山奥の別荘に住んでいるという。その情報を聞きつけた櫂と平乃がモニタールームから飛び出し、その場所へと向かっていった。
ニーナ「ここから私も加わります。ゲート・アクセス!」
ニーナもLLOにログイン。攻略にスパートをかけに行く……!
もうちょっと待って。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42
この掲示板は過去ログ化されています。