二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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六つ子と妹とお狐様と【おそ松さん】
日時: 2017/02/20 19:38
名前: ドHのハク (ID: 49KdC02.)

どうも!ドHのハクです!
小説書くの初めてなんで、生ぬるい目で見守っていただけると嬉しいです。
・亀更新
・文才は燃えたゴミ
・キャラ崩壊は日常
・コメは控えて欲しいです……てか見ないよね((
・豆腐メンタルなんで悪口言われたらやめちゃうかも((
・松達は前半ほとんどでてきません!
・前半はこの小説の世界の解説みたいなのでほぼうめられてます!!
・作者は小学生です!!色々親に制限されてます!!

以上が理解、また守れる人は是非読んでください!
こんな妖怪、こんな神様だしてくれー!などのリクありましたら喜んでお受け致します!!

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19・幼馴染みはクズだった ( No.23 )
日時: 2017/02/18 20:08
名前: ドHのハク (ID: 49KdC02.)

ハク「あ、来た」
お琴「お越しにならなくてもよくありましたのに……」
千鶴「あんたは来なくてよかったのにさ……とか言えないね。全員揃わないと意味がないんだから」ハァ
酒閣?「うぃーっす!ていうかみんなひどいな!?一ヶ月振りなのにか!?ていうか真はまだきてないのかぁ?」ヒック

酒臭い!!男の人だ!でも人間じゃない。赤い肌と黄色くて尖った角。茶色の長いボサボサの髪。下半身が茶色い毛で覆われていて足も裸足で爪が鋭い。
背中に大きなひょうたんを背負っていて、体長は2mくらいあるだろう。

ハク「僕は匂いに敏感だってなんど言ったらわかるんだっ!!酒臭いっ!!近寄るな!!」フーッ
酒閣「まぁそういうなってハクちゃんよぉ?さすが俺の初恋相手だな!気が強いのもこれまた変わらずにいいぜ!!ガハハハハッ!!」
ハク「あー、こいつは酒呑み鬼の酒閣。酒に内閣の閣でシュカクって読む。真っていうのは烏天狗のことね」

まことさんという烏天狗もいらっしゃるんだ………多いな。



ガチャンッ



ハク「お、揃った?」チラッ
真?「わーい!みんな揃ってたんだねー?遅くなってごめーん!!私も契約者を連れてきたんだー!!」パタパタ
お琴「あらまぁ!真様まで?本当に皆さん動くのが早いことですこと!」
千鶴「はぁー………信頼できる人間を探すのも一苦労だってのに、なんで見つけるのがそんな早いんだい?」フゥーッ

真さんの後ろに立っていたのは、私もよく知る女の子だった。





『カ、カナちゃんっ!?』
カナ「は、花松ちゃん!?」




私達は幼稚園からの親友。昔から霊感が強かった女の子で、周りから気味悪がられてた。でも私はそういうのを信じてたから、仲良くなれた。
大きな目に、赤いメガネ。三つ編みおさげの優等生っぽい女の子。

カナ「花松ちゃん……そのお方と契約してたの!?」
『うん!カナちゃんも、烏天狗さんと契約してたんだね!!こちらは、私の契約者で、土地神で獣神で化け狐のハクだよ!!』
ハク「こんにちはー。花松って友達いたんだね」
『えっ、ひどい』




しばらくおしゃべりをしていると酒閣さんが自分の席についた。真さんはそのまま入り口の前にたったままでいたが、千鶴さんが重い口調で話し始めた。



千鶴「今回集まったのは他でもない。悪霊の件についてだ」



ハク「みんなのところでも被害者はでた?僕のところは悪妖が一体、中心の近くに出没したよ」
酒閣「俺様のところはただの悪霊が三体だ」
お琴「わたくしのところはまだ被害はでておりませんわ」
千鶴「あたしのところは悪神が一体でたよ」
真「私のところはただの悪霊が一体ですねー!目撃情報を天狗情報網で調べましたが処理したこの一体以外の目撃はありませんでしたー!」


被害が他でもおきているんだ。

20・ハクさんゾッコン! ( No.24 )
日時: 2017/02/19 10:42
名前: ドHのハク (ID: 49KdC02.)

ハク「お琴の所はまだいいとして、千鶴の所がヤバイね」
お琴「悪神だなんて………ところでその悪神の処遇はどうなさったのですか?」
千鶴「もちろん……わかるだろう。人間の小娘がいる前だ。言わない方が……」
ハク「いや、詳しく喋って。お願い」
真「ハ、ハクさん!?なんでそんな!?花松ちゃんに、そういう事を聞かせるんですか!?」
ハク「花松は僕の契約者だ。これから悪霊ともたくさん戦うことになる。その時、救ってくれる契約者がいない悪神がどうなるのか聞いてほしいんだ。まあ……花松の為でもあるから、一種の教育だと思ってほしい。それに、僕と契約したんだ。そのくらいにはなれてもらうし、その覚悟もあるはず」
『うん!私平気だよ!!大丈夫!』
千鶴「ホント凄いね。尊敬するわ。じゃ…………もちろん消したよ」
カナ「……ッ」

消した。この一言で済まされてしまう。

千鶴「その悪神のコアからなんだが、気になるモノが見つかったんだよね」

気になるモノ……?

ハク「花松。コアからはね、その悪霊の記憶とか、思い出とかもつまっていて、千鶴みたいな水とか霧とか煙とかの神様はそのコアの中身を読み取れるんだ」
お琴「千鶴様はそれの専門……俗に言うプロフェッショナルというやつですわね」

千鶴さんが何か大きな宝石みたいなものを取り出した。
どこからだしたのかはわからないけど、手のひらサイズはある丸くて、でもすこしごつごつした綺麗な石。

千鶴「カナとやらと花松は悪神を見たことあるかい?」フーッ
『悪霊の方なら見たことがあります』
カナ「わ、私もです!」
千鶴「そうかい。ならわかると思うが悪霊は黒い影の塊だ。でも悪神は違う。悪神はもとの神の姿をそのままにしていて、力を何倍にも増強させる。でも姿に関しては、そのままだけど衣服や髪の色が変色したりするんだよ。例えば、私は白い髪で、白くて緩い和服を着ているけれど、悪神になってしまうと黒っぽい髪の黒い和服を身に付けて…………とりあえず、全体的に黒く、禍々しくなってしまうんだ」
酒閣「ま、破壊衝動にかられて破壊しまくる神に相応しい姿になっちまうわけだな……」
真「私達以外にも1200年前代からの同期はいますが、そこから悪神がでてくるかもですねー……友達が闇に染まるのは見たくないですー……」
カナ「まこちゃん……落ち込まないで!まだ被害が友達に及んでいるとも限らないんだから!!」
真「カナ……ごめんなさい。私みたいなムードメーカーがしっかりしないとですねー!!」
千鶴「そうだね。やかましいのがいなくちゃつまらないよ」
真「なんですとぉぉぉ!?でしたらハクさんの方がうるさいですよー!こういう時だけ真剣な顔しやがってですー!」
ハク「だって真剣だもの」




暗い雰囲気から一気ににぎやかになった。廃墟の一室は今、同窓会の会場のようにも見える。

酒閣「ハクよ、雪ちゃんはどうしたよ?」
ハク「おいてきた。同期だけど、この話し合いへの参加権限はないからね」
お琴「まったく……そういうものには従いやすいのですわね……」
千鶴「そういえば、氷の力をもつ奴等がガクンと減ってきてるよ」
真「そのことについてなんですがねー?群馬と青森が被害が大きくてですねー、どちらも氷の力をもったアヤカシ類いが多いのですがー、氷潰しによって管理する神がいなくなったせいで、悪霊が大幅に増えたのだと思いますー!!」
千鶴「氷潰し?なんでまたそんなマイナーなグループが……」

氷潰し?氷の力を持った……アヤカシ類い?

ハク「アヤカシ類いっていうのは神、精霊、妖怪、幽霊とか、そういうものを全部ひっくるめてアヤカシとも呼ぶんだけど、最近はアヤカシっぽい派生みたいなのがでてきててね。それもひっくるめて、アヤカシ類いなの」
『へー……ていうかなんで私が疑問に思ってたのわかったの?口にだしてないのに……』
ハク「花松はね……わからないことがあると頭をかくクセがあるんだよ。自分では気づいてないみたいだけどね」
真「ハクさんったらそういうのにも気づけちゃうくらい花松ちゃんにゾッコンなんですねー!わかりますー!」

そんなんじゃないし!といいながら真さんに向かって、そこらにあったパイプイスを投げつけている。
ハクは私のそんなところにも気づいてくれてるんだ………私はまだわからないよ。

カナ「まこちゃんとハクさんは仲がいいんですね!!」
千鶴「ていうか1200期自体が友好的……フレンドリーな奴等が多いしね」
お琴「昔はよく人間でやんちゃしましたわねぇ…」
ハク「武田をやぶった織田の戦い方は斬新で面白かったよね!!」
酒閣「人間ってぇのは何をやらせても面白い方向へいくもんだ!!ガッハッハッハッハ!!」

織田!?武田!?人間でやんちゃ!?なんかすごいこと言ってるよ!?

お琴「あら、花松様ったら、また頭をかいておられますわね」フフフ
ハク「昔は僕も人間食べてたしね」
『たべっ……!?』

今は食べないよ、と笑いながら言っているけど、確かに狐は肉食だしタマモゴゼン伝説では赤子を夜な夜な食べていたとも言われてたらしいし……

ハク「今は人間が美味しい物をたくさん開発してるからね!!人間よりもそっちのほうが美味しいよ!!」

21・貴女の仮面を ( No.25 )
日時: 2017/02/21 17:57
名前: ドHのハク (ID: 49KdC02.)

千鶴「昔話は終わりにして、ほらほら。コアの中身についてだよ」
お琴「それが一番気になりますわ。早く聞かせてくださいませ」
真「急かしちゃいけないんですねー!千鶴さんはいつでもマイペースが崩されると怒るのですー!」
ハク「んで、気になるモノって?」

気になるモノ。なんなんだろう。

千鶴「悪神の中に悪霊を産み出せる悪神がいることがこのコアの中身で判明したよ」
酒閣「はぁ!?なんだそりゃ!?そんな悪神いたら永遠に悪霊が減らねえよ!?」
真「天狗情報網にもそんな情報はありませんですよー!?まさかそんな悪神がいるだなんてー!」
カナ「産み出せるって、その悪神を倒さなくちゃ意味がないですよね!?」
千鶴「そうなんだよ。このコアの持ち主だった悪神も、その産み出せるやつと戦ったみたいなんだけど、見事に惨敗。その時にとりつかれて……」
お琴「悪神にお変わりになったのね……」
ハク「重大すぎるよねぇ……多分まだ関東地方にいるよね。そのアヤカシ類いの種類は何?」
千鶴「ぎんぎつねの獣神だよ。あんたの知り合いに心当たりはないのかい?ハク」

ハクは狐の獣神だし、確かに知り合いにそういう狐の獣神がいてもおかしくないよね。

ハク「ない……わけじゃない。あいつは昔から危険思想の持ち主だったからね……」
真「あいつー?そのお方はなんというお名前なんですかねー?場合によってはこの天狗情報網によって探し出せるわけなんですがー?」
ハク「ん……1100期の鈴ってやつを探してよ。あいつは僕の妹分でもあるんだ。僕の稽古をほったらかして出ていったきりなの………」
千鶴「鈴……?私は聞いたことないな。お琴はどうなんだい?」
お琴「私に聞かないでくださいませ!私も鈴様というお方にはお会いになったことがありませんでしてよ!」
酒閣「俺も知らねぇなぁ!あの情報ツウの真も知らねぇのか?」
真「聞いたことありませんねー!とりあえず、その鈴さんとかいう人を探せばいいんですねー!了解ですー!」
ハク「任せたよ!僕は僕で知り合いをあたって回るからね!コアが手にはいったら千鶴にまわしておくから!」
千鶴「わかったよ。私も知り合いをまわってみよう。ハク、花松。あんたらに関東地方、いや、日本がかかってるとでも思いなよ」
『私に……日本が……』
ハク「いーよいーよ。西洋の妖怪との戦争みたいに、気楽にいって軽く勝とうよ〜!」

ハクは軽い。すごく軽い。ヘラヘラとしていて、重いことを軽く受けている。
だけど、やっぱり心の中では重く受け止めているのだろう。ガタリと音をたてて席をたち、幼馴染みに背を向け出口へ歩くハクの表情は、怒りの混じった悲しい瞳が闇を睨んでいた。

ハク「ほら、どうしたの花松!行くよ?」ニコッ

振り返った途端に、可愛らしく無邪気に笑うハクの顔。みんなに心配をかけたくない故に、彼女はニコニコと笑っているのかもしれない。
人の私にできないことを、神の貴女はやってのける。
それでもできないことはあるんだ。




私が、貴女を支えるから、私の前では仮面をはずして。








『うん。ごめんね?』ニコッ


だから私も仮面をつけないままでいようと思うの。

22・カリレジェ?いいや仮レジェ! ( No.26 )
日時: 2017/02/21 18:33
名前: ドHのハク (ID: 49KdC02.)

〜松野家〜おそ松side

おそ「えーっ?何、花松出かけっぱなしなのー?」
雪「は、はい。ハクさんについていったままなのです!!」
カラ「俺達はでていく所しか見てないな」パキパキ

うわ。カラ松が氷でクナイ作ってるよ。似合っててむかつく。

おそ「ぜひ聞いてほしかったのになー!今日の競馬の結果!!」
十四「あーっ!!予言!あたったのー!?」
トド「あ!それ気になる!!どうだった!?」
おそ「フッフッフッ…………」















おそ「ハクちゃんの言った通りに当たった!!」ピラッ

どうだ!諭吉だぜ?

トド「まじ!?うっそぉ!?当たったの!?」
十四「僕!!今日、ハクちゃんに聞いてみるー!!当たる!?当たる!?」
いち「うるさい……十四松声のボリューム下げて……」
十四「あい!わかったー」

兄弟……あれ?チョロ松だけいない!外でレイカのライブでも見てるのかな……俺もちょっとブラブラしてこよーっと!!

おそ「俺、この諭吉ちゃんと散歩してくるわ」ガララッ
末「いってらっしゃーい」









おそ「……いた」

チョロ松発見!

でも様子がおかしい……顔がひきつっていて、何もいないところを見つめている。

おそ「どしたの?チョロリン」
チョロ「ひっ!?おそ松兄さんこ、こいつ!!見えないの!?すっごい大きいじゃん!!」
おそ「はぁ?」

俺には見えない。まったく見えない。





チョロ「く、くるっ!!」
おそ「はぁ!?うわっ!!」

視えた。大きい黒い影。こちらへ向かって大きく口を開けている。
要するに、襲いかかってきてるわけだ。



おそ「ッ!」

チョロ松を後ろへおしやって、俺が前にでるようになる。
チョロ松くらいは助かるだろう。








悪霊「グオオオオッ!!」

おそ「……?」

思っていた痛みはこず、やってきたのは大きな黒い影の悲鳴だけ。

目を開けると、バチバチと音をたてて輝く雷を全身に纏った十四松がいた。

十四「兄さんには触らないでほしいっす!!」バチッバチバチ
チョロ「じゅ、十四松!!お前、なんで………!」
十四「話は後でだよ兄さん!!ここ、僕に任せてっ!!」ダッ

素早い身のこなしで悪霊を翻弄して、重い雷を纏った拳の一撃を胸の宝石のような所へ撃ち込む。

悪霊「ギ、ギ、ギョアアアアアアアッ……」ズシィン…

十四「う、うっし!!初めてだけど、できた!!花丸!?花丸!?」ピョンピョン
?「ああ。上出来だぞ」

速度「!?」

フワフワと空から降りてきたのは、昨晩あった雪麻呂さんだった。

十四「僕、花松みたいに力があれば、みんなをその、悪霊から守れると思って、ついさっき隊長さんに頼んで契約者になったんだ!!」
雪麻呂「こいつは力も速さも申し分ない。十四松の力と速さ、そして妾の雷の力と速さをもってすれば、そこらの悪霊など、すぐにひねることができるだろう。妾の予想は当たっていたようだな」

俺は、弟に救われたんだ。弟を守れず、弟に助けられた。
俺も、力が欲しい。

自分の手を握りしめて、俺も強くなりたいと、強く深く思った。





チョロ「………」

23・記憶渦巻く頭の中に ( No.27 )
日時: 2017/02/22 07:01
名前: ドHのハク (ID: 49KdC02.)

〜ハクside〜



僕には1000年前ぴったりの記憶がないんだ。

なんで?
悪霊を五体くらい倒したことは覚えてる。
でも、そこから先を覚えてないんだ。



あぁ。花松。僕と君が会うのは何回目?
どうして僕には君を守ることができないの?
なんどやってもバットエンド。
ハッピーエンドはやってこない。

君に依存しすぎなのかな。それとも偶然、何世代にもわたって会えてるだけなのかな。







この世に偶然はない。
あるのは必然のみだ。

いつか君はそう言った。
じゃあ今度こそ、名家のお嬢様でもない、殿様の妹でもない、松野家の七人目の君を救う事は僕にはできる?

転生の数だけバットエンドなんて、嫌だものね。



嗚呼。痛いよ。何かがぐるぐると頭の中をかき乱していくんだよ。
何かってなに?

お腹の底から大きく吠えるの。何かを吐きだしたいがために。
何かってなに?

なにってナニ?頭がおかしくなりそうだよ。助けて。助けて花松。

思い出そうとすればするほど、大きく歪む僕のナカミ。
自分じゃなくなってく感覚。怖い、辛い、痛い、助けて。













『ハク………?』

ハク「!?、あ…あぁごめん!ちょっと考え事しててね?」
『気を付けてね?ここ空の上なんだからさ!』

ハク「……そうだね」



花松が、また助けてくれた。
僕も君を助けたかったんだ……1000年前の記憶は、思い出したくないだけなのかもしれない。






〜千鶴side〜

千鶴「ハクったら、また契約者に花松を選んだのかい?」フーッ
お琴「でも、ハク様は無自覚ですわ!注意のしようがありませんもの……」
酒閣「はぁ……あいつも懲りないやつだなぁ……そんなところも気に入ってたんだがな!」グビッ
真「わからないですねー…ハクさんは花松ちゃんをどうしたいんでしょうかー?」
カナ「……?どういうこと?」

そっか……この小娘は知らないものな

千鶴「1000年前…悪霊の大量発生がもう一回あったのは聞いたかい?」
カナ「は、はい!」
お琴「その時、まだ経験の浅かったハク様は、契約者を庇ってとりつかれてしまいますの……悪神になったことがありますのよ」
カナ「……そうだったんですか…」
酒閣「それだけじゃない。あいつは産まれながらの神としての才能を持ってた。経験が浅いとはいえ、さすが神の中では最強クラスの大妖怪の娘ってところもみせたしな…」
真「ハクさんは、その強さ故に悪霊達のトップに立っていたのですよー!」
千鶴「その時の契約者が、花松だったんだよ。何世代も前のな」
お琴「花松様は、ハク様を救おうとして、戦いました。そしてハク様の浄化に成功しましたが………」




千鶴「浄化の最中に、まだ残っていた悪神の力のせいで、ハクは花松を殺してしまうんだ」
カナ「…………そんな」
真「ハクさんはそれから罪悪感を抱いているんですねー……修行を500年間ずっとして、力を限りなくあげてー……それでも守れないと、ハクさんは満月の夜に夜な夜な泣くのですー」
千鶴「満月の夜は、私達アヤカシ類いにとって、感情の歯止めが一番ききにくい夜だ。ハクが泣かずにいられないだろうよ」


あいつは、背負いすぎなんだよ。


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