二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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sister act original
日時: 2017/05/16 21:49
名前: angelo (ID: AQILp0xC)

sister act(天使にラブソングを…)の1の後を妄想爆発させた何か。

個人的に大好きなんだ、不朽の神作である天使にラブソングを…シリーズと、キャスト達が…おばあちゃまとおばちゃま達がなんかめっちゃ可愛過ぎる。

未だかつて、こんなにおばあちゃまやおばちゃまが可愛い作品なんて無いよ、マジで。

名前のあるキャラ(デロリス、ロバート、パトリック、ラザラス、アルマ)と作中で名前が出たイグネイシャスとアニマ以外の名前は私が調べて適当につけました←

ちなみに、sister actのシスターキャラの名前はラテン語由来です←

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Re: sister act original ( No.33 )
日時: 2017/10/11 22:36
名前: angelo (ID: 4mrTcNGz)


全員が安堵し、その日は帰路につく事になった。

メノロワはしばらくは親戚の家に居るとの事だった。

修道院に戻った全員は、疲れた様に椅子に座り込んだ。

「…どっと、疲れたわね…」

デロリスが呟けば、皆が疲れた笑顔で頷いた。

「…さ、今日は睡眠をとって…また明日、お見舞いに行きましょう」

修道院長の言葉に、全員が頷いて部屋に戻り、床についた。

次の日、疲れに疲れたからか、全員が1時間寝坊し6時始まりになる事件が起きたが、それ以外は何事も無く仕事も練習も終えた。

そして、ラザラスの運転(荒い)でお見舞いに行き、病室へ。

ニコラスはまだ昏睡状態だったが、顔色はかなり生気を取り戻した、赤みの足された色になっていた。

「…顔色、良くなったね」

ネレーは笑ってそう話し、ニコラスの頬に触れた。

「ほんと、今にも起きて来そう!」

パトリックが楽しげに笑って答えた。

そんなこんなな会話でわいわい盛り上がり、ナースにちょっぴり叱られて反省したりして、その日は修道院へと戻った。

そして、ニコラスが手術して3日目。

いつも通りに病室に入ると、ニコラスはゆっくりと音の方に顔を向けた。

そう、ニコラスは目を覚ましていた。

「ニコラスー!」

レネーが嬉しげにニコラスに駆け寄った。

それにつられるように、皆も駆け寄った。

「…皆、ごめんなさい…凄く…迷惑をかけてしまって…」

ニコラスは静かに、そしてゆっくりと言葉を紡いだ。

「…あんたが生きてる、それだけで充分よ」

デロリスが穏やかに笑みを浮かべ、優しく返した。

「…ありがとう、デロリス…退院したら、仕事も練習も…目一杯全力で頑張って…休んだぶん、取り返さなきゃ、ね」

ニコラスがそう言って笑えば、ヒューゴが腕を組んで、怪訝な表情をしていた。

「…あんた病み上がりで全力目一杯とか、またぶっ倒れるつもり?全力とか目一杯とかは、完治して本調子になってからにしな!」

ヒューゴの強くも優しい言葉に、ニコラスは申し訳なさそうに表情を変えた。

「…ヒューゴ、ごめんなさい…」

静かにそう呟くと、シーツを握りしめた。

「…いや、あたしもちょっと強く言い過ぎたかもしれん、申し訳ない」

ヒューゴはニコラスを見つめながら、申し訳なさそうに話した。

「ね、ニコラス…私達昨日さ、がっつり一時間も寝坊したのよ!本当によ!」

空気を変えようと、パトリックが大笑いしながら話し出す。

その笑いにつられるように笑ったニコラスは、表情をしかめ始めた。

「ニコラス?大丈夫?」

笑いながらも、ラルフがニコラスを気遣った。

「え、ええ、大丈夫よ?…ただ、ね、笑うと…お、お腹に…傷に響いて…い、いたた…」

手術後の部分を少し抑えながら、ニコラスはしかめ笑いになっていた。

「あはは、じゃあ笑い話は術口が着いてからだな!」

ジュリアスの発言に、皆が頷いたが、話は止まらず、面会時間ギリギリまで話が弾んで。

ニコラスは何度も何度も痛そうな表情をしながらも、楽しげに笑った。




Re: sister act original ( No.34 )
日時: 2017/10/11 22:51
名前: angelo (ID: 4mrTcNGz)


ニコラスが目を覚まして二日目、メノロワが来る事になった。

「なんだか…ドキドキします」

メノロワは緊張して、表情が結構引きつっていた。

「さ、行こう!」

デロリスに手を引かれ、ニコラスの病室に。

ニコラスは皆を見て笑顔を浮かべたが、見慣れぬ人物がいた事に気づくと、驚いた表情になっていた。

「ニコラス、傷の調子はどう?」

ロバートが楽しげに笑って尋ねる。

「良い感じよ、医師もそう言ってたわ…で、彼女は誰?」

ニコラスがメノロワを指さすと、メノロワはニコラスのベッド傍の椅子に座った。

「わ、私はメノロワ、メノロワ・メドベージェフと申します…幼いころに命を救って頂き…感謝して居ます」

その話に、ニコラスは少し考えて…思い出したようで、嬉しそうに笑った。

「あの事故の時の…可愛く成長したわねぇ…!」

ニコラスがそう話せば、メノロワは嬉しそうに表情を綻ばせた。

「ありがとうございます…私、今年で20歳になりました!大学で医学を勉強してるんです!」

メノロワがそう話すと、ニコラスはそれはそれは驚いていた。

そこから、あの事故から今現在までの話や世間話で大盛り上がりし、そっからシスター達が話に加わりだして、ナースに優しく叱られたりして。

またも面会時間ギリギリまで話し込んでから、解散する事になった。

そして、2週間してやっとニコラスが退院した。

皆で大盛り上がりし、おかえりなさいパーティしたりして、あっという間に就寝時間。

それぞれ部屋に戻って、目を閉じて夢の世界へ。

Re: sister act original ( No.35 )
日時: 2017/10/12 22:57
名前: angelo (ID: sNU/fhM0)


次の日の早朝4時半。

皆が目覚ましで目覚め、それぞれに朝の支度をする。

…皆、欠伸を噛み殺したりしながら。

そして食堂に集合し、座って、朝御飯を食べようとした…

が、ネレーが居ない。

皆が周りを見渡したが、食堂にすら来ていないようだった。

皆が顔を見合わせ、ネレーが来てない理由について、色々と話し始める。

「ねぇ、ネレーは何処に?」

そんな中、ロバートがニコラスに尋ねた。

「多分…部屋、かしらね?」

ニコラスは少し考える素振りをしてから、微笑んで答えた。

「ニコラス、ネレーの様子を見てきてくれないかい?」

ラザラスがニコラスにそう告げると、ニコラスは頷いて部屋に向かった。

「…ネレーったら」

廊下を歩いていたニコラスは、小さな声で、ぽつりと呟いた。

Re: sister act original ( No.36 )
日時: 2017/10/12 23:14
名前: angelo (ID: sNU/fhM0)

一方で、ネレーは部屋にいた。

必死で、机の上を探したり、机の中を探したりしていた。

「…無い…無いよ…薬…」

そう呟いたネレーの表情は、焦りが混じり始めていた。

もう一度、机の中を探そうとした…その時。

ドアがノックされた。

「ネレー?居るのよね?」

ドアの向こうから、ニコラスの声が聞こえた。

「うん、私、居るよ…」

ネレーはそう答え、また探すのに集中し始めた。

すると、ニコラスがドアを開けて部屋の中に入って来た。

「ネレー、朝御飯食べるわよ?皆、待ってるんだから…!」

そう話し、ネレーの腕を掴んだが…ネレーは動かなかった。

「…ネレー?」

ニコラスが怪訝そうに呼びかければ、レネーは必死に探しながら、ブツブツ呟いていた。

「…無い…薬、薬が無い…!」

ガタガタと音を立てながら机を引っ張りだしてひっくり返すネレー、それを慌てて止めるニコラス。

「ネレー、落ち着いてちょうだい?薬は…この袋の中でしょ?」

ニコラスが袋を拾い、手渡そうとした時…ちらりと中身が見えた。

薬が、かなりの錠数無くなっている。

「まさか…!」

ニコラスが慌てて、机の上に袋の中身を一気に出した。

昨日、貰ったばかりの筈の薬が…1錠たりとも無い。

「ネレー?まさか…まさか、貴女…薬を全部飲んだの!?」

ニコラスの問に、ネレーは答えなかった。

ベッドに座り込み、虚ろな表情をしていた。

「ネレー…必ず、必ず助けてあげるから…待ってて…!」

ニコラスは慌てて部屋を飛び出し、食堂に走った。

Re: sister act original ( No.37 )
日時: 2017/10/12 23:27
名前: angelo (ID: sNU/fhM0)


食堂では、シスター達が心配そうにしていた。

その時、ニコラスが食堂に飛び込んで来た。

「ニコラス!どうしたのよ!?」

デロリスがニコラスに駆け寄った。

「っ、デロリス、はぁ、ネレーが、ネレーがっ!」

慌てて話そうとするニコラス。

「取り敢えず、落ち着いて話してちょうだい、ニコラス」

そんなニコラスを優しく諌めるデロリス。

ニコラスはゆっくりと呼吸し、大分落ち着いてから、再度話し出した。

「デロリス、救急車…救急車を…!」

シスター達はびっくりしたり、顔を見合わせたりしている。

「救急車!?なんで!?」

流石のデロリスも驚き冷めやらぬ状態になっていた。

「ネレーが…ネレーが薬を…一気に沢山飲んでしまったのよ!」

「早くしないと、手遅れになって…オーバードーズ(薬品過剰摂取による自殺)になるわ…!」

ニコラスが話終えると、デロリスはロバートに目配せをし、ロバートは慌てて走って行った。

デロリスとニコラス、そして年齢的には若手のラルフ、トムがネレーの部屋に向かった。




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