二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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けものフレンズROR
日時: 2019/03/31 16:16
名前: 日に日 (ID: KDFj2HVO)

本題
パークの歴史家の摩訶手記のリメイク兼けものフレンズRの四時創作として出発をします。
現在プロットの作成中であり、早ければ今夜には投稿できる予定です。

基本的にはライガー×ロジコマ コンビが、開拓者トリオやサーかばなどと共にセントラルエリアを目指すストーリーです。

決着がつかなかったクイーンゴーストも今回はきっちり落とし前を付けます。

基本的な設定はけものフレンズRを参照して欲しいです。
また、多くの自己解釈を含みます。

それがOKという方は見てください!






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Re: けものフレンズROR ( No.24 )
日時: 2019/04/07 17:11
名前: 日に日 (ID: utrgh/zS)

????はセーバルⅡを散々罵倒して、そのままそこを後にする。

やられた。

失敗した。

焦りと後悔が募る。

セーバルⅡは強い。セーバルの上位互換として作られたものだから。
ただ、あくまで強いだけだった。全て手の内だ。例えていうならば、素人が乗るガンダムと歴戦のエースが乗る旧ザクの様なもの。
そしてセーバルⅡは学習できない。
素人から玄人になれやしない。
店先に並んだ本の文を変えられない様に。
だから侮っていた。まさかその力をこんな風に扱うとは思っても見なかった。

考える奴がいる。誰か、あの青い鳥だ。
あれを潰せば計画は元どおり。
セーバルⅡにはもう自分を止める力はない。
あれを倒して、鏡を全て壊して、それから?

????はいつの間にか寝てしまった。

夢の中。????はかつての記憶を思い出す。



自分は空を飛んでいた。

顔にサンドスターロウ製のマスクもつけてはいない。

見渡せば機械を身に纏ったフレンズ達が、巨大な翼を形ずくって飛んでいる。

その後ろを爆撃機が同じ編隊を組んで飛ぶ。その目的地は?

視線の先が澱んで見える。錯覚ではない。
空の彼方から無数の白い翳が襲い来る。
フレンズも爆撃機も次々叩き落とされていく。焼けた鉄と肉の香りが漂ってくる。

きずけば飛んでいるのは自分一人。
進んでいない。ぐるぐる旋回している。
真下には、火山の火口。きゅうしゅうちほーの火山が比べ物にならない大きさ。
セントラル大火山。運命の場所。
火口のそばに燻る何か、見える。
墜落した輸送機。女王と飼育員の骸。
大切だった。あれ程憎んでいた、その両方が物言わぬ彫像に成り果てて。





????
「またあの時の夢か。」

????はぼそりと呟き、立ち上がる。
全ては滅びを防ぐために。あの悲劇を繰り返さないために。乗り越えさせない為に。

誰も傷つかない様に。

Re: けものフレンズROR ( No.25 )
日時: 2019/04/07 23:30
名前: 日に日 (ID: utrgh/zS)

場所 パーク近海サンドスター流出防止柵

セルミミズク
「クイーンゴースト、やれるならやって見やがれなのです。亡霊が正統に勝てるわけないというのを教えてやるのです。」

セーバルⅡ
「うん。そうだね。私達にはあれは止められない。壊せるけど、それじゃ足りない。あの子達出なきゃ。」

セルミミズク
「セーバルⅡ、本当にやるのです?今なら変われますよ。」

セーバルⅡ
「ううん、もう戦えない私がやらなきゃ。セミちゃんはまだ力有り余ってるでしょ。」

セルミミズク
「……………勝手にしろ、なのです。」

セーバルⅡ
「さよなら、言わないよ、いって」

セルミミズク
「いってらっしやいなのです!」

セーバルⅡ
「そんなに泣いたら固まっちゃうよ。」

セーバルⅡは言い残すと海に潜る。
セルミミズクはそれをただ見つめていた。涙を通して。

みらーわーるどちほーに無理矢理サンドスターを送りつける橋渡しになったセーバルⅡはもうぼろぼろだった。

そんな彼女の最後の闘いの舞台。
深い海は何処までも暗くて冷たい。
途轍もない水圧にバリアは物の役たたず。

それでもセーバルⅡは役目を遂げる。

セーバルⅡ
「サーバル、セーバル、私、これでなれたかな、あなたに」

セーバルⅡは巨大な機械に身を引っ付ける。そして背負った箱の紐を引っ張る。

海が明るくなった気がした。

Re: けものフレンズROR ( No.26 )
日時: 2019/04/10 23:45
名前: 日に日 (ID: utrgh/zS)

セルミミズク
「さよなら、セーバルⅡ。ゆっくりしているといいのです。」

セルミミズクは涙に濡れた顔で、それでも気強い表情で言った
これでサンドスター流出防止柵は機能を停止した。相変わらず人口気流海流は止まっていないが、サンドスターがパークの外に出る様になったのは大きい。

セルミミズク「(これでもし失敗しても、きっとパークの外の誰かにこの思いは届くはずなのです。きっと大丈夫ですよ。ね。)」


セルミミズクは飛び立ち、りうきうちほーへと向かう。最後の友の輝きを瞳に宿して。

Re: けものフレンズROR ( No.27 )
日時: 2019/04/11 17:27
名前: 日に日 (ID: DYDcOtQz)

りうきうちほー、そこはかつてパークの玄関口であり、『あの日』最終防衛ラインだった場所だ。
他のエリアに比べて圧倒的に人の機械が残っている。例えば職員の暮していたマンション、空撮機用の滑走路、そしてパークと外を繋ぐ唯一の物。海底トンネル。

セーバルⅡの狙いはこれだった。
もしパークの外にもサンドスターが漏れ出して、外でもフレンズを保てたら、それはきっと。

セルミミズク
「(まったく、助けといて、そりゃないですよ。)」
一人夜空を飛びながら、セルミミズクは思うのだった。

Re: けものフレンズROR ( No.28 )
日時: 2019/04/13 00:03
名前: 日に日 (ID: utrgh/zS)

ともえちゃん達ははかせとパフィン のダイエットに付き合ってます。


セルミミズク
「………………というわけでなのです。」

キーウイ
「成る程ね、あの厄災が再びって考えるととんでもないなって。で、私に何が出来るって?」

セルミミズク
「キーウイ、お前以外に(あの日)の記憶があるフレンズは覚えている限り何人ですか?」

キーウイ
「私以外なら、海底トンネルでカジノやってるフタバスズキリュウとタペヤラなら何度か話す仲だし、信用の価値はあるよ。後はホテルの金庫に軍用ラッキービーストが仕舞ってある。そのぐらいかな。」

セルミミズク
「分かったです、それともう一つ質問していいです?」

キーウイ
「いいけど、まさか飛べるのに汽車に乗せろとは無いよね。」

セルミミズク
「重工業用SSプリンターの所在地は?」

キーウイ
「それは飛行場の近くにあるけど、錆び付いてて動かないよ、それに仮に動いたところで何を作るつもりだし?」

セルミミズク
「お前の船にあったアレですよ。」

キーウイ
「…………ふふ、まさかセルリアンに全部読まれるなんてね。はーあ、こんなに饒舌になったの久し振り。いいよ、その話のってやるよ。」

セルミミズク
「飲み込み早くて助かるのです。」

キーウイ
「じゃあ、行こうか、海底トンネルに。」


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