二次創作小説(新・総合)

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戦闘中 ねこ娘と虎の穴【完結!】
日時: 2019/11/10 13:50
名前: モンブラン博士 (ID: HpE/sQXo)

虎の穴で行われる戦闘中!
対戦相手は猛獣や凶悪なレスラー達。
数々の罠を攻略し、復讐に燃えるマロンを打倒することができるのか。
ねこ娘が立ち上がった!


今回は台本形式です。
戦闘シーンはがっつり書きます。
ちょっと重い話になるかも……?
多少のキャラ崩壊にはご注意を!
ねこ娘が主役です。

参加者一覧

ねこ娘
愛野美奈子
相田マナ
四葉ありす
南ことり
園田海未
渡辺曜
次元大介
石川五ェ門
ジェネラルシャドウ
ハーロック
クロノスエボル
ゆうき
エイジア
桜木霊歌
生ブスカジ
新田
こなくん


応募用紙>>4

Re: 戦闘中 ねこ娘と虎の穴 ( No.46 )
日時: 2019/11/09 10:29
名前: モンブラン博士 (ID: HpE/sQXo)

リング中央で手四つに組み合うハーロックとパイレートマン。力比べは互角のように思えたが、ハーロックが巻き返えし、パイレートを押し気味になる。すかさずブリッジで耐え、その勢いを利用して跳ね飛ばす。ハーロックは空中で一回転し、完璧な着地。それから突進し、海賊超人にストレートパンチを一発。
けれど彼は先ほどと同じく海賊服で腕を挟み込むと、スープレックスで放り投げてしまう。

「トレジャーハントスープレックス!」

大の字に転倒したハーロックのマウントを取り、その顔面にパンチの集中砲火。

けれどハーロックはパンチの前にも無表情のままだ。隙を突いて足を胴で挟むと、足の力だけでパイレートの巨体を後方に投げ捨てた。軽快に立ち上がり、再び対峙。歩幅を短くして距離をとり、2度目のパンチ。

「学習能力が無いのか。またジャケットシャッターの餌食になるだけというのに愚かなこと」

無情にも閉じられる海賊服。腕を挟まれ流血すると、ハーロックは言った。

「お前に倒されたエイジアもこの痛みを味わっていたのか……」
「無論だ」
「ならば、彼の仇討ちだな」

ハーロックは右腕だけでなく左腕をも海賊服の中に突き入れる。
それを見たパイレートは笑い声を上げた。

「ムマムマ。無駄に負傷をして何となる」
「これが海賊のやり方だ」

両腕を挟まれた状態から力でジャケットを強引にこじ開け、パイレートのどてっ腹に渾身のボディーブローをめり込ませる。自身の倍はあるパイレートの身体がくの字に曲がり、口から血を流すと、ロープ際まで吹き飛ばされてしまう。
だがロープに当たる寸前で踏ん張り、ローリングソパットを放つ。
ハーロックは向かってくる足を左腕を巻き込んでクラッチし、右腕で肘鉄。
乾いた音がしてパイレートの右足の骨にヒビが入った。発汗し悶絶しながら、彼は思考を働かせる。この男に何が起きたというのだ。先ほどの腹への打撃といい、今度の肘といい、これまでの威力の比ではない。

「パイレートマンよ。お前は海賊の超人と言ったな」
「左様。吾輩は海を根城とし如何なる試合においても、対戦相手の最も大切な宝を奪ってきた」
「お前が6階の番人を務めたのは失敗だったな。俺は既に最も大切な宝を奪われた後だ」
「何ッ」
「俺は船長としての立場上、ここに到達するまで一切の戦闘はしてはいない。仲間を助けたい思いは常にあったが、船長が前線に出て万が一討たれた場合、結成したばかりの我が隊は機能を失うと考えたからだ……だが結果として、俺は大勢の仲間を失った。お前達の手によって」

落ち着いた、けれど、はっきりと怒りの伝わる声にパイレートマンは生命の危機を覚えた。超人強度8000万パワーを誇る彼は己の強さに大いなる自信を持っているだけに、これまでどのような相手でも圧倒し、危機を感じた事は皆無。
その彼が前に踏み込むことができないでいた。吾輩は何を恐れている?
相手は一介の人間に過ぎない。恐れなど単なる妄想だ。彼は考え直し、猛進するとハーロックの額に頭突きを連発。

「吾輩こそが真の海賊。お前など三下に過ぎぬわ!」

血塗れのハーロックの額にデコピンを食らわせる。大きく後方によろめくハーロックだが、反動をつけ、まるでバネのように瞬発を生み出すと、パイレートにお株を奪う頭突きを命中させる。

「ムマァッ!」
「ことりの頭突きの威力は本来ならば今くらいの実力があった」

頭からドバドバと流血し片膝を突くパイレート。これほど強烈な頭突きを受けたのはデビュー以来初めての事だ。これは早めに決着を付けねばまずい。
パイレートは頭の「Ω」マークを海賊の髑髏マークに変えると彼の中では恒例のジョリー・ロジャーの儀式を敢行する。

「ハーロックよ。降伏か惨殺かを選べ。降伏し今後は虎の穴に一生従うと誓えば見逃してやる。逆らえば惨殺だ。さあ、どうする?」
「俺がお前の提案を飲むと思うか」
「それは従わぬということで良いな」
「俺は俺の信じるものの為だけに戦う!」
「あいわかった。ならば出航と参ろうかーッ!」

ハーロックにタックルをして後方に投げ飛ばすと、背面となった彼の両足を背中合わせで掴む。これこそ彼の最強技であるセントエルモスファイアーの前奏である。しかし、ハーロックは腹筋で身体を折り曲げていたので、肝心の頭部を首4の字に極める事ができない。

「セントエルモスファイアー破れたり……」

腹筋で起き上がり、姿勢を正すと頭頂部へエルボーの嵐。反撃できずに滅多打ちにされるパイレートマンにハーロックは肩から飛び降り、彼を前屈みにすると力を振り絞るように持ち上げ、パワーボム!

「ムガアアアアアアアアッ」

吐血し、パイレートマンは完全失神。

6階 パイレートマンVSハーロック 勝者 ハーロック

「な、何故。人間である貴様が、吾輩に勝てた……」
「俺には仲間がいた。一方、今のお前は孤独だ。その差が勝敗を分けた」
「海賊は孤高であるべきと吾輩は考えていたが、どうやら違う者もいるようだな」

目を閉じるパイレート。
彼は何を思ったのだろうか。
リングを降りるハーロック。最上階へ繋がる階段を一瞥して一言。


「俺がいなくとも彼らは立派にやっていけるだろう。曜、こなくん、そして海未」

ハーロック離脱

Re: 戦闘中 ねこ娘と虎の穴 ( No.47 )
日時: 2019/11/09 11:44
名前: モンブラン博士 (ID: HpE/sQXo)

最上階

海未「ミスターX、マロン、あなた達の悪事もこれまでです。観念なさい!」

X「誰がと思えば高岡拳太郎の姪か。こうして顔を合わせるのは最終決戦以来か」

海未「そんなことはどうでもいいです。おとなしく降伏しなさい。でなければ、あなたを弓で射抜きます」

X「随分物騒なことを吐く小娘だ。後ろに控えているのは、作者と渡辺曜か」

こなくん「初めてあんたの面を見たぜ。こんな感じだったとはな。それにしても。なんであんたこんなに声が激渋なんだよ。正直、ダンディ過ぎるぜ」

X「昔はだみ声と言われたこともあったが、そう評価してくれた点は光栄だ。さて、無駄話はこれくらいにして、本題に入ろうか」(懐から銃を出す)

曜「……ッ」

X「安心しろ。銃弾は入っている。いつでもお前達の心臓をブチ抜くことができる」

こなくん「安心できるか!」

海未「変わっていませんね、あなたは。キュアハートに浄化されたのではなかったのですか」

X「あの時は地獄を見たがな。こうして現世に蘇り、虎の穴の再興を願った」

曜「あなたのは願いじゃなくて呪いだ曜! こうまでして虎の穴に忠誠を誓うの?」

X「それが私の存在意義だからな。嘗ての虎の穴を取り戻す為なら私はどんなことでもできる。だが、ユリウス達は実力はあるが駒としては不出来だった。
私は全滅を依頼したのだが、お前達が残ってしまったのだからな。やはり、ゴミとして処分しておいて正解だったのかもしれんな」

海未「駒!?」

こなくん「テメェは仲間を何だと思ってやがるんだ」

曜「酷すぎる曜。彼らだって正々堂々と戦ったのに」

X「そんなことは知らん。私には仲間意識など無い。利用し尽くせば捨てるだけだ」

こなくん「前から思っていたけどよ。このオッサン、やっぱ良心が一片もねぇな」

その時、靴音が鳴り、マロンがXの隣に姿を現した。

マロン「来たのが君達だったんて、ガッカリですね。ねこ娘ではないなんて」

海未「あなたはねこ娘に来て欲しかったのですか」

マロン「当たり前ですよ。彼女はモンブラン博士の心を奪ったのですから」

こなくん「猫姉さんは博士の推しキャラだったかもしれないけどよ。博士が誰を好きになろうが彼の勝手じゃねぇか」

マロン「それでは、残された僕達はどうなるんです?」

温和な表情から一変し、瞳に刺々しい殺気が宿る。

マロン「あなた方は知らないでしょうが、忘れ去られたキャラは僕だけではありません。あと2名いますが、メープルさんは美琴が主役の作品で大活躍する機会を得ました。ですが、僕は違った。何年も何年も見捨てられ、忘れ去られ、挙句の果てに全く知らないキャラを彼は深く愛するようになった! それが許せるはずがありません。だからこそ僕は彼を始末したんです」

こなくん「お前、取り返しがつかないレベルのヤンデレだな」

マロン「博士は僕の方だけ向いておけばよかったのです。僕だけを……
もう1人の忘れられたキャラであり僕の親友でもある霊能力也くんはあまりにも長期間作者から忘れ去られた影響で、身体が消滅をはじめまして、可哀想だったので僕が消滅ナイフで存在を完全に消してあげましたよ。その方が苦しみも一瞬ですし、彼より僕の方が復讐を遂げるだけの力が残されていましたから」

あまりの事実に海未は己の口を押え、瞳孔を縮めた。


海未「なんてことを……」

マロン「彼が存在を保ってあなた達の前に現れていたら、スター流共々全滅させられていたでしょうに。彼の超能力は最初は物を浮かせられる程度でしたが、最後は世界を崩壊しかねないほどに高まっていました。本気で暴れられていたら、僕も無事では済まなかったでしょうけど。まあ、そんな昔話は置いておいて、今は戦いに専念するとしましょうか。僕の存在をあなた方に骨の髄まで叩き込む為にも」

マロンは鉄の棒を虚空から取り出し、構える。
Xは杖から仕込み刀を出し、シルクハットを取る。

X「ここがお前達の墓場となる。虎の穴の一部になるのだ。最高の名誉だぞ」
マロン「あなた方の細胞一つ残しませんのでお覚悟を。これまでの怨みも込めて」

曜「負けられない」

こなくん「仲間達の為にもこれからの逃走中の為にも」

海未「あなた達に撃ち込みます! 私のラブアローシュートを!」

最終決戦の幕が切って落とされた。


討伐隊 残りメンバー

園田海未 渡辺曜 こなくん

Re: 戦闘中 ねこ娘と虎の穴 ( No.48 )
日時: 2019/11/09 21:05
名前: モンブラン博士 (ID: HpE/sQXo)

Xは銃を発砲。しかし、こなくんの扉で防がれてしまう。

「とうッ!」

銃がダメだと思った彼は剣を振るって扉を破壊。
迫りくるXに海未は弓矢の標準を定める。
だが彼はそれに気づくと、弓を放つ前に距離を詰め。

「この距離で撃てるかね」
「私を甘くみないでくださいッ」


ビュン!

放たれた矢。Xは軌道を読んでいたので首を傾げて回避に成功。矢は虚しく壁に突き刺さる。

「お前の弓など私には効かぬ」
「ああッ」

剣で弓を破壊され、袴姿の海未は地面に倒れ伏すが彼女は諦めない。
相手の刃を寸前で躱し、Xの腕を掴むと、彼の身体を合気で投げ捨てる。
Xは燕尾服を翻して着地すると片眼鏡を光らせた。

「お前は馬鹿な娘だ。叔父と同じ道を歩むとはな。仲間の為に命を懸けるなど、愚かだとは思わないのかね。一銭の得にもならないというのに」
「仲間はお金以上の大切なものを私に与えてくれます。辛いときも仲間がいれば、辛さが半分になり、嬉しい時は何倍にもなって返ってきます」
「下らぬ。仲間など忘れ、我が軍門に下れば良いものを」

Xのパンチを避けようとするが、彼の指に嵌めた指輪から煙が放たれた。
目の中に煙が入り、海未は強く目を瞑る。涙で視界が霞む。
Xは不敵な笑みを浮かべながら、銃を突きつけ。

「お前の負けだ。虎の穴の恐ろしさを焼き付けながら、あの世にいけぃ!」

パァン!

弾丸は海未の腹を撃ち抜く。白い袴が負傷箇所から流れる血で赤く染まる。
痛みで立ち上がる事もできず、その場で荒い息を吐き出す。弓道の試合では全くと表現しても過言ではないほど負けなしだった海未。敗北とはあまり縁がない。
仮に負けても歯を食いしばって立ち上がる強さを持っていた。だが、今回は違う。
命を懸けた真剣勝負であり敗北したら次は無い。命を奪われて終わりだ。
敵はミスターX。これまで幾度も逃走者達の前に立ちはだかっていた、黒幕的な存在。改心はあり得ない。ここで食い止めなければ全ては終わる。親友であることりの分まで彼女は戦うと誓ったが、弓を失い、傷口からは激しく血が流れ、立ち上がることさえままならない。冷酷な目で銃口を向けるX。

「止めだ」

超低音で告げ、引き金の力を込めようとするX。刹那、こなくんが背後からエルボーを一撃。Xの手が上にあがり、天井に向かって暴発される。

「おのれ。いらぬ邪魔を」

Xと海未&こなくんが戦っている最中、曜はマロンと対峙していた。

「僕とあなたは少し似たところがありますね」
「私から見てあなたとは全然似てないと思うけどね」

脚力を活かし、ダッシュで距離を一気に詰めて回転力を加えた打撃を放つ。
間一髪で回避され、棒で胸部を突かれる。

「がふっ……」

口から血を吐き出す曜に、マロンは連撃を見舞うが曜は地面を転がり回避。

「どうしてねこ娘ではなく何の関係も無いお前がここに来たんだよッ」

声を荒げ、棒を振り回す。だが、曜は棒の軌道を見切りギリギリで避けていた。
血を拭ってにっこり微笑む。

「自分でもどうしてかわからないんだよね。でも、私には私にしかできない事があるはずだから、簡単に負けるわけにはいかないんだよ」

錐揉み回転で蹴りを見舞う。棒で服を捲られ、腹が露わになるが、曜はマロンの顎を蹴り上げ一言。

「女子のお腹を無断で見るなんて、嫌われるよ」
「博士にさえ嫌われなければ僕は構わない」
「あなたみたいな偏狂的な人は博士もきっと嫌うと思うよ」
「黙れ、何もしらない癖に!」

突き出した棒を跳躍し、手を突いて威力を和らげると、マロンの顔面に蹴りを一撃。盛大に吹き飛ばし、再び笑う。

「知らないからこそ、違った見方ができるからいいんだよ」

こなくんはXに背を幾度も踏みつけられながらも戦局を把握し、思案した。
状況は思わしくない。海未の負傷は酷く、出血は止まらない。下手をすればあと数分で彼女の命は尽きるだろう。曜も頑張ってはいるが、マロンは強く、体力も切れかけている。このままでは3人共全滅してしまう。それを防ぐ方法があるとすれば。こなくんの脳裏に一つの策が浮かんだ。あまりにも危険で成功確率も低い。だが躊躇い実行に移さねば何も変わらない。意を決して彼は自分の策に全てを託すことにした。目の前に出現する扉。ギギギギ……と古めかしい音がして徐々に開かれ、中から魔の手がにゅっと伸びてくる。大きな手は、こなくん、曜、海未を掴まえ、扉の中へと吸い込まれていこうとする。

「待て、逃げる気か!?」
「俺達はな。だが、お前達の相手は代わりがやってくれるんでな」
「何だと」
「そうだろ、猫姉さん!!」
「勿論よ」

魔の手の背後から靴音がして、白い空間から1人の少女が出現する。
髪を赤いリボンで束ねた整った顔立ちで長身痩躯の美少女。彼女の名は、ねこ娘。

「こなくん、曜、海未。ボロボロになってまでよく頑張ったわね。ありがとう。
あとは、私に任せてゆっくり休みなさい」

カツンとヒールを鳴らし、ねこ娘が虎の穴の本部、最上階へと足を踏み入れた。

ねこ娘 復活!

討伐隊残りメンバー

ねこ娘

Re: 戦闘中 ねこ娘と虎の穴 ( No.49 )
日時: 2019/11/09 21:25
名前: エイジア (ID: QOk2M1Cj)


おっ猫娘が復活した!こっからラストバトルが盛り上がるぞ!

次を待っています。

Re: 戦闘中 ねこ娘と虎の穴 ( No.50 )
日時: 2019/11/10 13:47
名前: モンブラン博士 (ID: HpE/sQXo)

エイジアさんへ
ラストバトルは間もなく投稿します!


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