二次創作小説(新・総合)

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戦闘中 ねこ娘と虎の穴【完結!】
日時: 2019/11/10 13:50
名前: モンブラン博士 (ID: HpE/sQXo)

虎の穴で行われる戦闘中!
対戦相手は猛獣や凶悪なレスラー達。
数々の罠を攻略し、復讐に燃えるマロンを打倒することができるのか。
ねこ娘が立ち上がった!


今回は台本形式です。
戦闘シーンはがっつり書きます。
ちょっと重い話になるかも……?
多少のキャラ崩壊にはご注意を!
ねこ娘が主役です。

参加者一覧

ねこ娘
愛野美奈子
相田マナ
四葉ありす
南ことり
園田海未
渡辺曜
次元大介
石川五ェ門
ジェネラルシャドウ
ハーロック
クロノスエボル
ゆうき
エイジア
桜木霊歌
生ブスカジ
新田
こなくん


応募用紙>>4

Re: 戦闘中 ねこ娘と虎の穴 ( No.36 )
日時: 2019/11/03 21:12
名前: クロノスエボル (ID: vF93p2vY)
参照: https://クロノスエボル

こんばんは。クロノスエボルです。実は、設定で、入れ忘れがあり、実は、私は、タルシスというアルドノアというテクノロジーで、動くロボットを操縦出来ます。つけ忘れてしまい、すみません。因みに、タルシスのアルドノア・ドライブの固有能力は、未来予測です。

Re: 戦闘中 ねこ娘と虎の穴 ( No.37 )
日時: 2019/11/03 21:23
名前: モンブラン博士 (ID: HpE/sQXo)

クロノスエボルさんへ
そういう設定があったのですね。ですが物語には反映できませんのでご了承ください。

Re: 戦闘中 ねこ娘と虎の穴 ( No.38 )
日時: 2019/11/04 20:29
名前: モンブラン博士 (ID: HpE/sQXo)

5階には四角いリングがあり、コーナーの最上段に白を基調とした覆面を被った細身の超人が仁王立ちになっていた。

マリポーサ「私はキン肉マンマリポーサ。私を含めお前達の対戦相手は残り2人」

エイジア「つまりアンタを倒せば最上階にぐっと近づくってわけだ」

マリポーサ「そうだ。だが、私はこれまでの相手とは一味違うぞ」

こなくん「キン肉マンの超人かよ。しかも名前にキン肉マンって付いているし、絶対強いだろ(汗)」

マリポーサ「戦えば私の強さは分かる。だが、私はお前達全員と戦うつもりはない」

マナ「誰と戦いたいの?」

マリポーサ「私と戦うべき相手は既に決まっている」

マリポーサは一瞬目を閉じた後、再びカッと見開き、ありすを指差した。

マリポーサ「四葉ありすよ。私と戦え! 誰の力も借りず、1人だけの力で私を倒してみせよ!!」

ありす「どうして私なのですか?」

彼女の問いに彼はフッと口角を上げて答えた。

マリポーサ「闘いの中に答えはあるであろう。さあ、ありすよ。変身し、全力で私に挑んでみせよ!」

ありす「……もしかすると、私はこの時の為に今まで戦わなかったのかもしれません。みなさん、どこまでできるかはわかりませんが、私は全力でこの方と戦います!」

ありすはキュアロゼッタに変身し、マリポーサと対峙する。

ことり「ロゼッタ、頑張って!」

海未「あなたの武ならきっと勝てます!」

マリポーサ「さあ、戦いをはじめよう……」

Re: 戦闘中 ねこ娘と虎の穴 ( No.39 )
日時: 2019/11/05 20:08
名前: モンブラン博士 (ID: HpE/sQXo)

褐色肌に引き締まった肉体美を誇るマリポーサは、腕を組んだままロゼッタと向かい合う。彼女が三戦にも似た決めポーズをして名乗る際も余裕の腕組を見せていた。

「ひだまりぽかぽか、キュアロゼッタ!」
「ロゼッタよ。それがお前の最期の名乗りになるだろう」
「参ります!」

ロゼッタは間合いを詰めてハイキックを見舞うが、視界からマリポーサの姿が消えた。突如、皆の驚く声が耳に入る。

「ロゼッタ、上だよ!」

マナの声に視線を上に向けると、何とマリポーサはロゼッタの頭頂部に人差し指一本で倒立を行っていたのだ。たった1本の指だけで全体重を支える力と敵の頭のてっぺんという不安定な場所で倒立ができる驚異のバランス感覚にロゼッタは呆気にとられ、動きを制止してしまった。すぐさま彼女の頭から離れたマリポーサは、背後から延髄蹴りを一撃。まともに食らい、やや体勢を崩しかけるも振り返って、両手に防御壁を生み出す。

「カッチカチのロゼッタウォール!」

小さな四葉型をした盾を両手に装備するのが、ロゼッタの基本的な戦闘スタイルだ。ロープに身体を振ってドロップキックを放つマリポーサを、衝撃と体重を盾で受け止める。盾に少し亀裂が入るが、まだ完全には割れていない。今度は空中からの頭突き。これも防御するが、盾が耐えきれず、粉砕されてしまった。
体力切れにならない限り盾は何度でも生成可能のため、彼女は障壁を再び装着。
マリポーサは身体全体を錐揉み回転させながら蹴りを打ちこんできた。防ごうとすると、彼の脚は盾の隙間を抜け、ロゼッタの甲板に着弾。威力の高い蹴りを食らい、彼女は鉄柱に激突する寸前にまで後退させられる。飛び膝蹴りで鉄柱とサンドイッチさせられたところで、朦朧とする彼女に倒立の体勢になったマリポーサは両足で彼女の頭を挟み込んで、強靭な脚力で空中高くに投げ捨てる。
だがロゼッタも投げられ宙を舞う最中で意識を取り戻すと、ギリギリで着地。拳法風の構えをとって相手の次なる攻撃に備える。トンボを切って接近したマリポーサは彼女の目の前で足を止めると、怒涛の打撃のラッシュを敢行。岩石のような拳を休みなく放たれ、ロゼッタは防戦一方。だが一見すると殴られっぱなしだが、祖父から習ったとされる三戦でパンチの豪雨を耐え凌ぐ。服は汚れ、傷付くがどうにか連撃を耐えきることができた。

「はぁっ!」


打撃のラッシュで相手の動きが停止した1秒にも満たぬ隙を突き、渾身の寸勁で吹き飛ばす。盛大に吹き飛ばされるマリポーサだが、それでもダウンには至らず。再度突進し、ラリアートを敢行。ロゼッタは屈んで回避し、伸び切った腕を捉え、一本背負いを決めた。リングの外まで衝撃波が発生するほど強く叩きつけられたのにも関わらず、マリポーサの表情には何の変化も無い。ロゼッタは仰向けになっている彼に素早く腕ひしぎ十字固めに移行しようとするが、両腕をクラッチされているので極めることができない。両腕を使い、動かそうとしているが根に生えた大木のようにクラッチは解けない。体力の消耗を懸念したロゼッタは十字固めを諦め、マウントをとる。振り下ろされる小さな拳で顔面を殴り続ける。口元を切り、流血するマリポーサだが、彼は笑っていた。

「お前の攻撃は軽い」

ブリッジでマウントから脱出すると、本日2度目の頭突き。
額が割れ、赤い血が弧を描きながらロゼッタの額から噴き出す。
けれど彼女は身を翻し、着地に成功。額の血を拭って微笑む。

「やりますわね」
「噂には聞いていたが、実際に戦ってみるとよくわかる。私の目から見て、お前は少なくともズブの素人ではないな」
「ありがとうございますわ。マリポーサさん」

伝説の戦士の特性なのだろうか早くも額の流血が収まるロゼッタ。
幾度目かの接近を許しつつも、ロゼッタは腕を引き。

パァン!

激しい響きをもった拳をマリポーサの腹に当てた。
彼の服が破け、筋肉質の腹部が露わになる。


ゆうきは口を半開きにしてことりに訊ねた。

「今の打撃、見えた? 俺は見えなかった」
「ううん。ことりも全然」

彼らの会話にエイジアも頷き。

「俺も動体視力には自信あるんだけど、ロゼッタのパンチは見えなかった」

仲間が口々に「見えない」と口にするのを訊き、ロゼッタはにっこり微笑み。

「ご安心を。みなさんが見えないのも当然ですわ。先ほどの正拳は音速で放ったものですから」
「音速ゥ!?」

飛び出した衝撃発言にハーロックを除く面々は驚きを隠せなかった。

Re: 戦闘中 ねこ娘と虎の穴 ( No.40 )
日時: 2019/11/06 20:07
名前: モンブラン博士 (ID: HpE/sQXo)

ロゼッタが発動したのは通称マッハ突きと呼ばれる足首からの8か所の関節を同時にフル加速させることで音の壁を超えるほどの速度を放つ最強の拳である。
ありすが祖父と慕う(実際に祖父なのかの情報は四葉財閥にによりクシャポイされたので不明)愚地独歩の養子である克己の得意技であるそれを伝授して貰い、見事、習得を果たした。多大な集中力と神経を消耗する為に彼女は一発だけで精一杯だったのだが、それで並大抵の敵は充分過ぎるほどだった。ただでさえ強大なマッハ突き。常人とは比較にならぬ力を得たプリキュア時で放てば、怪獣でさえ一撃で昏倒するだろう。滝のように汗を流しつつもマッハ突きを敢行できた歓喜。薄く笑って敵を見据えるロゼッタ。あとは、彼が倒れるのを待つばかり。だが、その気配は訪れない。通常ならば数瞬で膝から崩れ落ちるはずなのだが、マリポーサはゆっくりと上体を起こした。


「先に言っておくとしよう。私は如何なるお前の攻撃にも倒れる事はない」

ロゼッタは彼の黒い瞳を覗き込み、寒気を覚えた。
その目の中には激しい憎悪の黒い炎が燃えていた。
彼は自分に憎しみを抱いている。
ぞくりと背中に冷たいものを覚え、思わずロゼッタは一歩後退した。マリポーサはカニ挟みでロゼッタを転倒させると右足を掴まえ宙吊りにし、ゴミのように投げ捨てた。尻餅をつく彼女に向けられる凍てつく視線。数分前までの威風堂々とした王の如き貫禄とは異なる冷酷な目。マスクの中に光る殺意全開の両眼。思わす視線を逸らし、己の手に目を落とすと、激しく震えていた。

「心は偽れても、身体は正直だ。お前は私を恐れている」

事実だった。今の彼は明らかに先ほどとは異なる何かを宿している。
自分がこれまで見たことも無いほどの強烈な負の感情の前に、ロゼッタは精神的に圧迫されつつあった。

「どうして、そこまで私を憎むのですか」

小さいながらも吐き出した問いに、マリポーサは短く答える。

「金持ちだからだ」

その短い言葉にマリポーサという男の半生全てが詰まっていた。


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