二次創作小説(新・総合)

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戦闘中 ねこ娘と虎の穴【完結!】
日時: 2019/11/10 13:50
名前: モンブラン博士 (ID: HpE/sQXo)

虎の穴で行われる戦闘中!
対戦相手は猛獣や凶悪なレスラー達。
数々の罠を攻略し、復讐に燃えるマロンを打倒することができるのか。
ねこ娘が立ち上がった!


今回は台本形式です。
戦闘シーンはがっつり書きます。
ちょっと重い話になるかも……?
多少のキャラ崩壊にはご注意を!
ねこ娘が主役です。

参加者一覧

ねこ娘
愛野美奈子
相田マナ
四葉ありす
南ことり
園田海未
渡辺曜
次元大介
石川五ェ門
ジェネラルシャドウ
ハーロック
クロノスエボル
ゆうき
エイジア
桜木霊歌
生ブスカジ
新田
こなくん


応募用紙>>4

Re: 戦闘中 ねこ娘と虎の穴 ( No.41 )
日時: 2019/11/07 12:20
名前: エイジア (ID: X7Da.dhQ)

どうも、エイジアです。
次の相手はマリポーサですか、王位争奪戦で出た。そしてロゼッタを恨む理由・・・まぁ暮らしがアレだっからね。

次を待っています。

Re: 戦闘中 ねこ娘と虎の穴 ( No.42 )
日時: 2019/11/07 13:30
名前: モンブラン博士 (ID: HpE/sQXo)

エイジアさんへ
感想感謝です!そうです、王位編に出たあのマリポーサです!彼の暮らしはアレでした!今日も更新しますのでお楽しみに!!

Re: 戦闘中 ねこ娘と虎の穴 ( No.43 )
日時: 2019/11/07 17:16
名前: モンブラン博士 (ID: HpE/sQXo)

キン肉マンマリポーサは非常に貧しい家系に生まれ、その日食べるものにさえ困る毎日であった。盗みをしては飢えを凌ぐ日々。彼は生まれながらの金持ちが嫌いだった。自分は悲惨な生活をしているのに金持ちの家に生まれた奴らは何不自由なく過ごし、幸せに満ち溢れている。この残酷な現実が、実力・気品・風格を備え、王たる資質を有していた彼の心に影を落とした。数十年の時を経て超エリートの出自であるロビンマスクと激闘を繰り広げ、敗北した事で彼の心の中の劣等感は幾分か解消された。けれど、完全に消えたわけではなく、心の底で燻り続け、機会を伺っていた。いつの日か彼が再び憎悪に身を焦がす瞬間を。
そして、それは訪れた。四葉ありすがプリキュアになったことによって。
相手は人間。それも子供。割り切れば済む話だった。頭では分かっていた。けれど、心が見過ごしてはくれなかった。彼の劣等感と嫉妬は再燃し今に至る。

「モスクテマ・ディフェンス!」

マリポーサは炎を操り戦う術を持っていた。鉄柱で手を擦り、発生した摩擦熱で全身を炎に包み込む。ロゼッタの胴に足を絡ませ、彼女の顔面に頭突きの連発。
燃える鉄槌を食らい続けるロゼッタ。彼女の衣服は黒く焦げてきている。

「ロゼッタ、逃げて! 危ない!」

だが、彼女の耳にマナの声は届かない。
ロゼッタの瞳が潤み、透明な雫の筋を流した。

「……なさい」
「?」
「ごめんなさい……マリポーサさん、ごめんなさい……
私は知らない内に、あなたを傷付けていました」
「ロゼッタよ。涙を少し流せば全て許されるとでも思っているのかっ!」



珍しく声を荒げ、頭突きの威力を強める飛翔の男。だが、ロゼッタの気持ちは違った。彼女は許しを求めているのではなく、本心から彼に謝っているのだ。
世界中で愛で一杯にしたいという夢を持ち、それに向かって邁進してきたありす。だが、自分の知らない所で苦しみと悲しみを覚えている人がいる。四葉財閥は世界屈指の大企業であり、そこで働く者は何百万人も存在する。なので、中には不幸にも職を失い、今のマリポーサと同様の気持ちを抱く者がいても何ら不思議ではない。マリポーサは己の過去を語る際にボカしていたが、これは他人ごとではなく自分にも当てはまることなのだ。他人を幸せにするはずの自分が誰かをの幸せを奪っているかもしれない。非情な現実に彼女は涙した。
声を荒げたマリポーサはロゼッタの胴から足を離すと、コーナーポストに行き、手刀で鉄柱を四つに切断。それを投げつけ、ロゼッタの両肩と両膝を貫き、マットに突き刺さる。
おびただしい血が流れ、マットを染めていく。あまりの残酷な光景にことりや曜だけでなく男子たちも絶句している。そんな中、マナが一歩踏み出し。
リングロープに触れた。チラリと横目でマナを確認すると炎を伝わせ、ロープの全てに炎を纏わせた。けれど、マナは怯まず、燃え盛るリングに足を踏み入れ、中へ入る。炎に包まれたマリポーサが錐揉み回転で突っ込んでくる。
ロゼッタの前に立ちはだかり、手を広げて彼女を守ろうとする。

「マナ……ちゃん」

半ば失神していたロゼッタの視界に無二の友の後ろ姿が映る。
彼女は言葉を発していた。

「マリポーサさん。ロゼッタを痛めつけても、あなたの過去は変えられない。
でも、あなたが教えてくれたおかげで、あたしとロゼッタは知る事ができた。
この先の未来を変えていきたいって思ったんだ。だから、こんな悲しい戦いはもうやめてぇええええええっ!!」

Re: 戦闘中 ねこ娘と虎の穴 ( No.44 )
日時: 2019/11/07 20:50
名前: モンブラン博士 (ID: HpE/sQXo)

マリポーサの頭が腹に直撃したマナはふらりと身体を傾かせ、気を失った。

相田マナ 脱落

自分にとって目標でもある友が目前で倒された現実にロゼッタの瞳は潤む。
マリポーサは旋回し、再びロゼッタに炎の突撃を試みる。痛みを堪えつつ、右肩に刺さる鉄の槍を引き抜く。続いて左肩、両膝と計4本の槍を抜き取り、拘束を解いた。これで回避は自由に行うことができる。けれど、彼女は一歩も引かず。

「マリポーサさん、私はあなたの怨みを全て受け止めてみせます。それで、あなたの気持ちが晴れるのならば!」
「口では何とでも言える。行動で示してみせよ」

ガツンッ!

今度は完璧に命中するが、踏ん張りを利かせて少女は耐える。
防御をせず、タコ殴りにされるロゼッタ。血が噴き出し、激痛で身体が悲鳴を上げても彼女は反撃をすることを辞めた。

「いつまで偽善をするつもりだ。いい加減に己の感情を素直に出してみろ。反撃するのだ、ロゼッタよ」
「いいえ。私はもう、あなたとは闘いたく、ありません……」
「あくまで意地を張るか。ならば、私の最大技で息の根を止めてやろうっ」

全身のバネを活かして跳躍すると、垂直に落下し、ロゼッタの頭頂部に頭突き。
連続で頭部を攻撃することによって、まるで杭のように少女の身体はマットに埋め込まれていく。

「あの技は、偽マッスルリベンジャー!」

ハーロックは知っていた。マリポーサは王位争奪戦の際にこの技をキン肉族三大奥義のひとつとして披露し、全否定された過去がある。それをここにきて発動したのだ。同じ部位を集中的に攻めることで相手の意識を刈り取るつもりなのである。ましてや、炎を纏っている身なれば威力は何倍にも増加する。

「フッ……お前にしては読みが甘いな、ハーロックよ。この技は似てはいるが全く異なる、私のオリジナルホールドだ!」


両足でロゼッタの頭部を挟み込んで跳躍。そのまま華麗に旋回し、彼女の頭部を全速力で地に叩きつけた。

「マリポーサ新技・アステカセメタリーッ!」

オメガケンタウリの六槍客の一員であり、こなくんと対戦した事もあるヘイルマンを敗北させた新技をロゼッタ相手に炸裂。その凄まじい衝撃にロゼッタはダウン。変身が解け、元のありすへと戻ってしまった。

「人間になった以上、追撃をする意味は無い。ゴングを鳴らせ」

無情にも鳴り響く鐘の音。試合はマリポーサの勝利に終わる。

5階 キン肉マンマリポーサVS四葉ありす 勝者 キン肉マンマリポーサ

勝利が決定し冷静になったマリポーサは失神したありすを見下ろし。

「最後の最後、こやつは宣言通りに私の技を全て受け切った。それも、一切の防御もせずに、だ。
私の勝利という事実は変わらぬが、試合の内容的には四葉ありすに軍配が上がるのやもしれぬな」

ひらりとリングロープを超え、マリポーサは出口へと向かう。

「私は標的を仕留めた。もはやお前達と戦う必要は皆無。上に行け」

怨みを全て放出したマリポーサは解放感からか戦意を無くし、生存しているメンバーを見逃した。だが、彼らは知らない。6階に誰が待っているのかを。

南ことり 園田海未
渡辺曜 ハーロック ゆうき エイジア こなくん

Re: 戦闘中 ねこ娘と虎の穴 ( No.45 )
日時: 2019/11/08 21:25
名前: モンブラン博士 (ID: HpE/sQXo)

パイレート「ムマムマ。6階までよく来たな。吾輩の名はパイレートマン。
虎の穴を守護する最後の戦士だ」

海賊風の巨漢の超人はいきなりリングから跳躍すると、フライングボディアタックを海未に食らわせようとする。

ゆうき「危ないッ!」

ゆうきは咄嗟に彼女を突き飛ばし、自分が身代わりとなって防いだ。

パイレート「他人など守らなければもう少し長生きできたかもしれぬものを」

ゆうき「いや。これでいい……海未を守る事ができたんだ。悔いはないさ。
へへッ……これで、あの時の敗北の借りは返せたかなぁ」

満面の笑みでゆうきは転送されていく。

ことり「ゆうきくん!」

海未「ゆうき!」

涙目で2人が呼びかけた刹那、彼は姿を消した。

ゆうき 脱落

パイレート「仲間の為に涙を流すなど無駄な事。戦いに情は不要なり!」

リング外にも関わらず、パイレートマンは鉄拳を振るう。今度はエイジアが彼女達の前に出て、巨大な拳を受け止めた。

エイジア「アイスオーラ!」

吹雪でパイレートマンの身体を凍らせるが、彼はすぐに氷を割って復活。

パイレート「海を根城とする吾輩に氷など効かぬ!」
エイジア「ランドオーラ!」

大量の岩石が降り注ぐが、海賊超人は太い腕で全て防ぐ。

エイジア「フレイムオーラ!」

炎を纏った拳で殴ろうとするが、パイレートマンの衣服が閉じられ、拳が挟まれてしまった。

パイレート「ジャケットシャッター!」

流血する右拳。だが左拳をパイレートの顔面に当てる。

パイレート「生温い炎だな。お前の熱さとやらはこの程度のものなのか」

エイジア「つ、強い」

パイレート「そんな生半可な攻撃しかできぬからお前は弱いのだ」

伸び切った腕をキャッチし、怪力で壁に叩きつける。人型の穴ができ、エイジアは気絶。

エイジア 戦闘不能


ことりも果敢に頭突きを見舞うが、パイレートマンはびくともしない。

パイレート「お前の頭突きなど所詮は補正があって威力を発揮するもの。補正なき今、蚊に刺されたほども感じぬ」

デコピンでことりを吹き飛ばし、彼女は海未に抱き止められる。

ことり「海未ちゃん。ごめんね、ことり、力になれなかった」

海未「いいえ。あなたの勇気、この目で拝見させて貰いました」

ことり「良かった……」ガクッ

ことりは首を垂れ、意識を失った。

南ことり 脱落

瞬く間に3人が脱落させられ、残るはわずかに4人となった。
パイレートマンは顎に手を当て、目を細める。

パイレート「奇しくもお前達は1人以外は海に関連がある者ばかり。海賊として一蹴するのはつまらぬ。リングに上がる勇気があるのならば順に相手をしてやろう。但し、吾輩と対決する者は惨殺されることを頭に入れておくがいい」

ハーロック「海未、曜、こなくん。君達は上に行け。ここは俺が引き受ける」

曜「でも船長!」

ハーロック「出航前、俺は君達に命を懸けると言った。今がその時だ。
未来の子供達を――逃走中を守れるのなら命など惜しくはない。
君達がX達を倒すのだ。明日の世界の為に」

ここで一呼吸を置き、ニヒルに笑って曜に言う。

ハーロック「全速前進?」

曜「ヨーソロオオオオオオオオッ」

溢れ出る涙を止めることができないながらも、曜は敬礼をし、船長の命令に従うべく、こなくんと海未の手を取り最上階へと急ぐ。それを見届けると、黒いマントを翻しつつ、リングインするハーロック。

パイレート「ただの人間如きが吾輩に勝てるとでも?」

ハーロック「人間ならば危険を顧みず、殉職するとわかっていても行動しなければならない時がある。負けるとわかっていても闘わなければいけない時がある。
今回の討伐隊のメンバー達は皆、それを知っていた……
パイレートマンよ! 討伐隊の船長として、この俺が曜と海未、こなくんに傷一つ付けさせはせん!」

宇宙海賊同士の意地と誇りをかけた一騎打ちがはじまった――

討伐隊 残りメンバー

園田海未 渡辺曜 ハーロック こなくん



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