二次創作小説(新・総合)

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ナンバーズ
日時: 2018/04/28 17:05
名前: いくちゃん (ID: TNiD2WXY)

初めましていくちゃんです
このニックネームで分かる同級生もいるかもしれないけど、
このお話は、漫画の世界あるあるを基本にしたお話です
少年・少女漫画とアニメになってるもの中心ですが、
漫画の描き方ではなく、キャラの特性についてを語ったお話です。
後、リアル御伽噺&昔話も入れています
さらに、自分の体験や気持ち、私情なども入っています
本心は、誰かこのお話を絵に描いてほしい、漫画に描いてほしい、
と考えています。
これを漫画にして描いてくれる方がいたらご連絡先をお願いします。

それではお話の始まり始まり






















このお話は私達11人+αの成長&恋愛物語
親友、そして仲間と書いてライバル、1人の想い人をかけて、私達11人の恋愛バトル!
そして、11人+αの一致団結!競い合い、助け合い、そんなかけがえのない時間、
これはそこにいくまでのお話
?1出会い
ある学校

教師「今日、このクラスに転校生が来ました」

生徒達「えーーーー!!」

教師「さあ、入ってきて」

???「初めまして東京から来ました。松本一です」

別の教室
???「…二美です」
   「…三です」
   「…四輝です」
   「…五模です」、「妹の六海です」

これから俺たちの
         新生活が  
             今
              始まる!

※一→はじめ、二美→つぐみ、三→なお、四輝→ひろき
 五模→いずも、六海→むつみ、七斗→かずと、八姫→かずき


一・二美「「ただいま」」

母「お帰りなさい、どう新しい学校は?」

一「その前に、新しい家がどうなってるんだ!なんで、未だホテル暮らしなんだよ」

二美「何もかもお兄ちゃんのせいでしょう!」

一「はぁっ!あれは、いかれた校長のせいだよ!」

母「まあまあ二人とも落ち着いて、実はお母さんの遠い親戚が部屋を貸してくれるから、
  明日の朝、地図を渡すから帰りは地図の通りに帰ってきてね。」

次の日の帰り
一「よっ、二美一緒に帰ろうぜ」

二美「そっちはどうなの」

一「まあまあかな、あ、そういえば生徒会に入ろうかなって思ってる」

二美「えっ、私も!学年代表を立候補してる」

一「お前もか、俺も学年代表だよ!」

不良A「おい、お前松本一っていうヤロー知らねえか」

一「えっ、お、俺のことだけど、何っすか?」

不良B「俺らの弟分がてめーに世話になったようで、仕返しに来たんや!!」

二美「ちょっと、何でいきなり手を出すんですか?!」

不良C「てめ−らのほうから先に手出してきたんじゃないか!」

一「はっ、俺お前らの弟分なんて知らねーよ!」

二美「そうよ!私たちはここへ引っ越してきたばかりなのよ」

不良A「ごちゃごちゃ言ってんじゃねーよ!」

???「待ちなさい!」

不良A「なんだ?」

???「その二人を離しなさい!」

それが俺たちの出会いだった。
    

Re: ナンバーズ ( No.262 )
日時: 2024/07/22 21:25
名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)

No.249・アニメ好きオタク!松下如月加入!

部室
日「中学生にも成ってしょうもな!」

二「何でだよ!」

日「小学生じゃないんだから!」

一「じゃあ、日ちゃんは自分の大切なもの壊されたら怒らないの?」

日「そりゃ怒るけど・・・」

一「だったら二の気持ち分かるでしょ!」

日「揉め事の原因が小学生過ぎるのよ!」

赤穂「いやいや、喧嘩なんて本当に些細なことだよ!」

鶴「そうですよ!しょうもない話でも、裁判沙汰に成ることもあるんですから!」

日「例えば?」

鶴「器物損壊とか!」

日「私が悪かったわよ!」

赤穂「朝から大変だね?」

日「勢い良く一が廊下を走る姿見たからビックリしたわよ!」

滋「逆になんで聞こえるんだろ?」

一「教室が真下だからよ!」

鶴「だとしてもブラコンが過ぎるよ!」

早「それにしても良かったね!交換してもらえて!」

二「うん!」

二美「交換してくれた人ってどんな人?」

鶴「たしか、1年E組の松下如月さんだったわ!」

早「良く覚えてるね!」

鶴「理事長だもん!生徒名簿は常に通しておかないと!」

ガラガラ・・・

如月「失礼します!」

一「あなたは?」

鶴「如月さん?」

如月「はい!そうですが・・・」

一「もしかして入部希望?!」

如月「まあ・・・、はい・・・」

一「やったー!さらに増えた!あっ今日はうちの弟がお世話に成って・・・」

如月「ハッ、ハハハ・・・」

鶴「一ちゃん!困ってるよ!」

日「如月さんね!入部希望で良いのかしら?」

如月「はい!この学校ダンスクラブがなさそうなので・・・」

赤穂「ダンスが好きなの?」

如月「はい!」

日「だったら、近所のダンス教室とかでも良いんじゃ?」

如月「私が好きなダンスが出来ないので・・・」

二「成る程!」

早「ってことはあなたはダンス経験者?」

如月「教室とかには入ったことありませんが、多少は出来るかな?」

一「ちょっと踊ってみて!」

如月「はい!」

ダンス後

如月「どうですか?」

一「う~ん・・・」

如月「ダメでしたか?」

日「よくわかんないから、良いのかどうか判断できないわ!」

赤穂「そもそも全員初心者だもん!」

二「う~ん・・・、俺このダンスどこかで見たような?」

二美「私も!」

滋「私も!」

早「もしかして日曜朝8時半にやってる・・・」

4人「それだ!」

日「どれよ?」

赤穂「私も分からない!」

一「えっ?2人とも朝のヒーローアニメ見てないの?」

日「あんな子供向け番組なんか見てるだけで恥ずかしいわ!」

赤穂「うちは、シリーズ3作ずつ見て皆卒業していったな・・・」

早「まあ、大半は3年で卒業する子が多いよね!」

如月「これをやりたいんだけど・・・」

二「まあ、俺も踊れたら良いなあとは思ったことあるな!」

早「私も!」

鶴「私も!」

滋「私もやってみたい!」

日「待ってよ!子供向け番組のダンスを披露するの?」

赤穂「そんなとこして大会間に合わなくて良いの?」

二美「まだ、私達は始めたばっかだよ!ましてや初心者しか居ないのに、いきなり何か考えろって言われても無理だと思う!」

鶴「そうね!それは一理あるわ!」

二美「だから、夏の大会は諦めて、春の大会に向けて、まずはダンスの勉強からしていこうよ!」

二「俺も賛成!」

滋「私も!」

早「むしろ、そうやって体を慣れさせた方が早いよね?」

鶴「まずは体をダンスに慣れさせて、更に歌も歌えるように持久力や肺活量も鍛えて行きましょう!」

日以外「オオッ!」

日「待ってよ!」

一「日ちゃんなんの文句があるの?」

日「だからって、子供向け番組のダンスは恥ずかしいわよ!」

如月「そうでもないわよ!」

日「えっ?」

如月「このダンスは確かに小さい子供も覚えられるように作られてるけど、考えてるのはプロのダンサーよ!」

日「だから何よ?」

如月「それに小さな子供達だけでなく、キャラクターと同じ年齢の人達やお母さん達もやってるんだから!」

早「時には、男子だけでやる動画もアップされてたよね?」

二「コスプレは良いが、女装は勘弁してほしいけどな!」

一「コラコラ!」

滋「それに、1人だけでなく数人で息を合わすパーともあるくらいですしね!」

早「今は、10人だから5対5か7体3か6対4に分かれて、ダンスメドレーとか?」

如月「私、エンディングダンスのダンス練習用のDVD持ってるよ!」

二「マジで?」

如月「うちの両親アニメ好きのオタクだから、家族皆オタクなの!」

赤穂「珍しいね!」

日「気持ち悪そう!」

一「その偏見は良くないぞ!」

日「なんでよ!オタクって言ったら、痛いキャラクターが大きくプリントされてる服を着て、町を歩くぽっちゃりで眼鏡掛けて興奮してる気持ち悪いオッサンじゃない!」

赤穂「日、流石に偏見にも程がある!」

早「今時、女のオタクもいるよね?」

滋「キャラクターのコスプレして町を歩いてる人とか!」

二美「人形とかストラップや缶バッチを鞄やリュックに沢山付けてる人とか!」

二「全員が男とは限らないよな!むしろ男のオタクは毛嫌いされて女のオタクは絶対居ないみたいな偏見な方をどうにかして欲しいよ!」

一「私は二がオタクに成っても愛してるよ!」

二「それはどうなんだ?」

二美「そう言えば二って何か人形持ってなかった?」

二「持ってるけど、オタクじゃないからな!」

日「十分オタクでしょ!」

二「たった1体だけで?真のオタクは同じものを何十個も、何百個も、本だって1冊で良いのに保存用とか買ってるやつ居るんだぞ!
  それと比べたら俺はまだマシな方だよ!」

一「オタクであることは認めるのかな?」

二「オタクではない!」

早「言われるのは嫌いなのね」

二「はっきり言う!俺はオタクじゃない!人形買ったとしても必用最低限!1つか2つ!同じ種類は2つも買わない!」

早「ケチだもんね!」

鶴「お金全然使わないからね・・・」

滋「なんで?」

一「入学祝いの時に差が出過ぎたのよ!私は100万円くらいもらったかしら?」

全員「多!」

一「三氏や四美でも10万円円越えてたのに、二はたったの・・・」

女性陣『何円!?』

一「3万円!」

女性陣「少な!」

一「それに遠慮して、ここぞの時にしかお金使わないから!」

女性陣『そうなんだ・・・』

二「当たり前だろ!もし何か大きく使うことに成った時とか・・・」

一「千円程度じゃ全然足りないよ!」

二「うるせー!金持ちが!」

鶴「それでどうするの?」

一「兎に角、アニメのダンスやろうよ!二もやりたいでしょ?」

二「まあ、踊れたら良いなあとは思ってたけど・・・」

滋「私もやりたいです!」

二美「かといってどこでライブを披露するんですか?そしていつやるんですか?」

鶴「ああ、GWにやりましょう!2手に分かれて練習して会場を盛り上げましょう!」

日『デビュー曲がこれで良いのかな?』

早「意外と難しいわね・・・」

一「取り敢えず二美ちゃんチームと二チームに分けようか?」

二美「私に選択権は?」

一「いや、リーダーでしょ!」

飛巫「私二と一緒が良い!」

早「そこは私だって!」

二美「待って!同じクラスのメンバーは無しじゃない?」

滋「何でですか?」

二美「同じ時間を過ごす時間長いじゃない!」

早「居候の二美ちゃんが言わないで!」

一「2人は一緒で良いんじゃない?」

早「二は誰とが良い?」

二「ええっ?早ちゃんと鶴ちゃんかな?」

一「じゃあ、日ちゃんと赤穂ちゃん入って、滋ちゃんと飛巫ちゃんは私達とね!」

滋「はい!」

飛巫「なんでよ!」

本番
二美「皆さん、こんにちわ!私達・・・」

全員「アイドル研究部です!」

二美「今日は私達の初ミニライブに来てくださりありがとうございます!まだまだやりたての新人で至らぬところもありますが、どうぞ、温かく見守って下さい!」

しかし、この後のライブは不平不満が飛ぶ最悪なライブだった。

Re: ナンバーズ ( No.263 )
日時: 2024/07/24 21:14
名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)

No.250・反省会

日「ほら、だから言ったじゃない!」

赤穂「ほとんどが『気持ち悪い』か『何歳だ!』の文句だったし・・・」

如月「そんなの言わせとけば良いのよ!」

二「良いの?」

如月「私達のライブパフォーマンスに文句言うのではなく、ライブの曲だけに文句言ってる輩は無視、無視!アイツ等はこのダンスの難しさを分かってないのよ!」

滋「ですが、あんな文句を言われるのは、そろそろ大会に向けたライブを練習した方が・・・」

一「でも、私達は駆け出しの新人よ!」

二美「だからなんですか?」

一「まずは既存の曲やダンスで場に慣れることから始めないと!」

二「どういう意味?」

一「だって振り付けが一切分からないんだったら、既存の振り付けをやることによって動きを理解、他にはリズム感とか、新しい振り付け考える時の参考にするとか!」

鶴「確かに、そっちの方が分かりやすいですし、想像も膨らみそうですね!」

滋「でも、散々な言われようだったよ!もう嫌だ!」

飛巫「あんた、諦めるの早いわね!まだ1回しかやってないじゃない!」

日「でも、周りに不評と言うか、アニメとか子供向けとかダメなんじゃない?」

如月「だったら子供向けが受けになるところでライブをすれば良い!」

日「ええっ?」

翌週

二美「スリーシスターズ学園付属保育園の園児の皆!今日はお姉さん達のミニライブ見てくれてありがとう!」

園児達「ありがとうございました!」

次の日

一「高評価だったね!」

日「ちっちゃい子ばっかですよ?」

鶴「そうでもないわよ!」

日「えっ?」

鶴「保育園の先生達からも高評価だったし、『今度はうちの園でも!』って声が近隣の保育園から要望が来てるわ!」

二「う~ん・・・」

一「どうしたの、二?」

早「楽しくなかった?」

鶴「どこか納得行かなかった?」

二「いや、そうじゃないんだ!ただ・・・」

全員「ただ?」

二「これまでのダンスってその場で踊るやつだよね?」

如月「立ち位置はその場から基本動かないな」

二「もっと、全員の立ち位置が変わる演出が出来るダンスって無いかな?」

日「それはもうプロの域じゃない?」

如月「あるぞ!」

日「あるの!」

如月「スクールアイドルを目指すアニメシリーズだ!」

二「おっ!それ俺も好きなんだよ!」

早「女の子ばっかり!」

鶴「9人も居る!」

如月「このアニメ男が一切出てこない!」

全員「マジで?」

如月「動物だってメスばかり!」

全員「そんなに!」

如月「主人公のお父さんは出てくるけどなぜか顔だけ出ないんだよ!」

全員「なにそれ!」

如月「唯一の例外はメンバーの弟!たしか2歳だったかな?」

全員「幼児かい!」

如月「ただ、元々9人で踊る用に作られてるから・・・」

一「あっ、うちは今10人か!」

如月「10人だったら2、3曲使えるものはあるぞ!あと3人ずつのユニット曲とか?」

鶴「兎に角、一通りやっていってライブの雰囲気を掴んでみましょう!」

早「そうだよね、どうせまだ大会に出る訳じゃないし!」

練習中

二「オーイ!俺はどうすれば良いんだ?」

一「ごめんね、この曲女の子用だから丁度9人だし、端で見といて!」

二「俺は仲間外れか!」

日「だったら、ソロ曲でも練習しておけば?」

二「全員女子なんだが?」

如月「男子でも真似して撮って動画サイトにアップしてる奴も居るぞ!」

赤穂「そんなに気になるなら女装すれば?」

二「嫌だよ!気持ち悪い!」

日「自分の姿でしょうが!」

二「自分の姿が見慣れない姿になるのが嫌なんだよ!ましてや女装なんて跡形もない!」

女子達の練習

滋「あっ!」

赤穂「ここからここまでの移動が難しいね!」

一「なんでこんな短時間にしたのかしら?」

日「普通に出来ないように見せたかったとか?」

二美「だとしても短すぎますよ!一瞬じゃないですか!歌って移動なんて・・・」

鶴「でも、動画見てると本人達はちゃんと移動出来てるよ!絶対出来ないことはやらないよね?」

早「そういう細かいところも練習か・・・」

二「ごめん、1人は寂しいかつ恥ずかしいわ!誰か!一緒に・・・」

飛巫「だったら私とデュエットしない?」

赤穂「あっ!ズルいだったら私が!」

二美「私もそれは譲れないわ!」

鶴「私もやりたい!」

早「それだったら私も!」

日『ううっ、私もやりたいけど勇気が・・・』

滋『皆、積極的だな・・・、私もあんな風に言えたらな・・・』

如月「デュエットはコンビネーションが大事ですよ!」

一「じゃあ、お姉ちゃんとやらない?ほら、姉弟だし!」

如月「確かに、家族ならやり易いところはありますが・・・」

早「それにお姉さん器用だから2曲の振り付けを覚えるなんて・・・」

一「朝飯前よ!」

姉弟練習

早「1・2・3・4!5・6・7・8!
  1・2・3・4!5・6・7・8!」

滋「流石姉弟!」

日「息ぴったりじゃない!」

二「お姉ちゃんが合わせてくれてるんだろうな?」

一「二の性格は分かってるつもりなので!」

二「それで、どのデュエットソングにする?」

一「このリアル姉妹の曲とか?」

二「いや、衣装が嫌だよ!ましてや、雰囲気も俺だと丸潰れだ!」

一「そう?だったらどれが良い?」

二「同じグループのこれだろ!」

一「2段ステージね!私が下で良いのかな?」

二「いや、下の方が声低そうだから俺が下行くよ!」

一「あっ、そう?」

メンバーだけに御披露目

全員「オオッ!息ぴったり!」

滋「まるで兄弟みたい!」

一「姉弟ですが?」

二「正しくは姉弟していだけどな!」

鶴「そうじゃなくて、この2人のキャラクターは年子の幼馴染み設定なの!」

一「へー、そうなんだ!」

早「幼馴染みだから、姉妹同然で育った2人をお姉さんと二君がやると、まるで2人の魂が一緒に過ごしている姉妹のように思えてくるな!って!」

二「この2人のキャラクターの方がか!」

滋「そう!」

二「って言っても俺とお姉ちゃんは元々姉弟だしなあ!」

飛巫「逆に仲良すぎるって!今時、こんな思春期真っ只中の年代でここまで息ぴったりな姉弟は居ねえよ!」

日「兄弟や姉妹でもなかなか見ないと思う!」

赤穂「年が離れると案外憧れの存在とか?」

滋「ずっと一緒とか!例えば同じ部活動とかスポーツの教室とか!」

如月「あり得ない話では無いわね!それで2人ってどんな姉弟?」

一・二「えっ?」

如月「いや、ここまで仲の良い姉弟は私も初めて見たから、シスコン又はブラコンかなって?」

二「お姉ちゃんが超の付くブラコンだけど!」

日「あんた、自分の姉でしょう!」

一「えっ?別にブラコンで良いよ!自覚あるし!弟大好き!」

日「あんたのメンタルはどうなってるの?」

如月「ブラコンお姉さん!面白いわね!」

赤穂「ちょっとこの子怖いんだけど!」

早「でも、私から見たら二君もシスコンだよね?」

二「えっ?どこが?!」

早「だって、お姉さんの温もりが忘れられなくて毎日一緒の布団で寝てるんだよね?」

二「一緒の布団じゃないよ!一緒の部屋だよ!」

鶴「どっちも同じだって!」

滋「そう言えば、未だにお姉さんと一緒にお風呂入ってるんだよね?」

日「まだ一緒に入ってるの!」

如月「そこら辺詳しく!」

二「それは姉ちゃんが勝手に入って来るだけだよ!」

鶴「お姉さんの裸に興奮する癖に!」

二「してねえし!」

早「裸かパジャマか水着で抱き付かれると鼻血出すんだよね?」

二「お姉ちゃんだけな!」

早「あれ?水着では私が抱き付いても出してなかった?」

鶴「そうなの?」

一「そうだったね!」

ガラガラ

?「失礼します!」

二美「えーっとあなたは?」

?「1G5クラスの伊藤夏呑いとうかのんです!」

二「伊藤・・・」

早「夏呑?」

一「夏呑ちゃんってあの夏呑ちゃん!?」

全員「えっ?」

夏呑「早、二!久し振りね!」

Re: ナンバーズ ( No.264 )
日時: 2024/07/24 22:20
名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)

No.251・もう1人の幼馴染み伊藤夏呑!

夏呑「早、二!久し振りね!」

早「ひ、久し振りだね・・・、まさかこの学校に居たなんて・・・」

二「たしか引っ越して地域が違うから別の小学校じゃなかった?」

夏呑「うん!でも、またちょっと引っ越してこっちの学校に入学したの!」

早「ふーん・・・、そうなんだ・・・」

赤穂「えっ?3人はどんな関係?」

夏呑「改めまして、初めまして伊藤夏呑です!二や早とは保育園の時一緒に過ごした中です!」

如月「ここへは何しに?」

夏呑「それは勿論、この前のライブを見て私もやりたくなったからに決まってますよ!」

早「へー、そうなんだ・・・」

日「一、なんで早ちゃんあんなよそよそしいと言うかしどろもどろと言うか・・・」

一「夏呑ちゃんはね二の初恋の人なの!」

日「ええっ!!!!初恋の人!?」

早「ってか、夏呑!大ちゃんはどうしたのよ!大ちゃんは?」

夏呑「大ちゃん?ああ、大地君ね!とっくに別れたわよ!」

二「そ、そうなんだ・・・」

早「へー、別れたんだ・・・」

一「何が原因?」

夏呑「浮気です!」

全員「ええっ!!!!」

夏呑「それより・・・、はい!」

鶴「あっ!入部届けだったね!藤川先生!」

京子「はーい!」

と言うわけで・・・

夏呑「さあ、楽しんでいくぞ!」

赤穂「張り切ってるわね!」

日「体育会系かしら?」

一「昔から体を動かすことは好きだったかな・・・」

夏呑「二!隣良い?」

早「ダメよ!二の隣は私なんだから!」

鶴「待って!私も二君の隣で・・・」

飛巫「バカ!二の隣は私って決まって・・・」

一「コラコラ!喧嘩するなら私が隣を・・・」

4人「お姉さんは黙ってて!」

一「なんでよ!」

京子「喧嘩するならタイムトライアルの個人で走らせるわよ!」

滋「あの、じゃん拳で決めれば・・・」

一「はい!こうなったら全員でやろう!じゃん拳・・・」

ポン!

ランニング

二「1!1!1・2!1!1!1・2!
  1・2!わっしょい!1・2!わっしょい!
  1,2,3,4!」

全員「5,6,7,8!」

滋「1!1!1・2!1!1!1・2!
  1・2!わっしょい!1・2!わっしょい!
  1,2,3,4!」

全員「5,6,7,8!」

一『提案者が漁夫の利してる!』

柔軟
早「二君、一緒に組もう!」

夏呑「待ちなさい!ここは私が!」

飛巫「柔軟なら私が・・・」

二「嫌だ!」

飛巫「何で断ってくるのよ!」

滋「じゃあ、またじゃん・・・」

女性陣「あなたは出ないで!」

滋「はい、すみません・・・」

じゃん拳後

鶴「1,2,3,4!5,6,7,8!
2,2,3,4!5,6,7,8!」

二「ふー、次俺が押して良いの?」

鶴「別に柔軟で触られるくらいどうってこと無いわよ!その代わりプライベートゾーン触ったらビンタね!」

二「触んないよ!」

夏呑『なんでまた・・・』

早『夏呑じゃなくて良かった・・・』

二美「お姉さん、あの2人なんでいがみ合ってるんですか?」

一「互いに意識しあってるんじゃないの?あの2人二の事好きだったから!」

二美「ええっ!!!!」

キーンコーンカーンコーン!

京子「今日のレッスンはここまで!」

全員「ありがとうございました!」

松本家
二美「二!」

二「あっ!二美ちゃん!どうしたの?」

二美「ちょっといくつか聞きたいことがあって・・・」

二「なにダンスの事?」

二美「まず、私の事好き?」

二「その質問が嫌い!」

二美「答えてくれないの?」

二「好きか嫌いの質問は答えによって過剰に捉えられガチだから!
  好きって答えたら『結婚したい程』ってからかわれるし、
  かといって嫌いと答えたら『話しかけたくない』とか酷い時は『疎遠』とか周りから『喧嘩』してると勘違いれるなどその後の未来が良い方向に行かなさそうだから!」

二美「ハイハイ、そうですね!私は本気で好きだけどね!」

二「俺のどこに惚れる要素ある?」

二美「自分で言うの?」

二「自分ではなぜ今こんなにモテてるのか分からないから!別に得意なこととか特に無いし・・・」

二美「好きに理由はないの!それよりあの伊藤夏呑とはどんな関係なの?」

鶴「それは私も聞きたい!」

二「鶴ちゃん?!」

鶴「私も仲間なんだから良いわよね?」

二「分かった、言うよ!夏呑ちゃんは保育園時代の初恋の人って言うのかな?」

二美「初恋が保育園児ってのはどうなのよ?」

鶴「でも、園児だって人間!意外と恋する年頃よ!」

二「保育園のクラスと言うか年少・年中・年長で分けられてたからな・・・、皆ずっと一緒のクラスだったんだよ!まあ、皆大体仲良かったよ!」

鶴「そうなんだ・・・」

二「引っ越して卒園した後は何の連絡もとってないうえ皆が今何をしてるのか全く分からないけどな!」

二美「意味ないじゃん!」

二「まあ、1人で生きてきた分それが慣れっこに成ったってところかな?」

二美「私達は何なのよ?」

鶴「そうだよ!いつも一緒に遊んでるじゃん!」

二美「話逸れた!それで伊藤夏呑が初恋ってのは?」

二「最初に好きに成ったのが夏呑ちゃんだったんだよ!よく何かしら組んでたし・・・」

鶴「でも、なんで別れたの?」

二「まあ、今となっては恥ずかしい話なんだが・・・」

2人「うんうん・・・」

二「お昼寝の時に・・・」

2人「お昼寝の時に?」

二「イビキかいてたから!」

二美「しょうもな!」

二「しかも、あの時はわざと!」

鶴「わざとなの?」

二美「迷惑じゃん!」

二「で、大地って同級生が居て、その子が夏呑にコクって2人は付き合うように成った!」

鶴「そうなんだ・・・」

二美「って言っても保育園児の時の話でしょ?」

二「うん!」

鶴「早ちゃんと二君は?」

二「ああ、早ちゃんは元々大地と付き合ってて、入れ替わるように付き合うことに成った!」

二美「なにそれ?」

鶴「告白したのは?」

二「早ちゃんの方からだよ!それで卒園するまでは一緒に遊んでたよ!卒園後もまあそれなりには、弟妹達も同じ保育園通ってたから3年くらいは・・・」

二美「何があったのよ?」

二「俺離れると忘れっぽいのか、手紙書くの忘れて・・・」

二美「何やってるの?」

二「あと書くのも苦手と言うか思い浮かばないと言うか・・・」

鶴「呆れるわ・・・」

二「再会した時は何も話せなかったな!」

二美「でも、今は普通に仲良いよね?」

二「まあ、お姉ちゃんのお陰で・・・、仲直り出来たかな!」

二美「それはそれで私達困るんですが?」

二「えっ?」

鶴「だって、早ちゃんって幼馴染みなんだよね?」

二「はい、その通りです!」

鶴「幼馴染みなんてラスボスじゃん!勝てないよ!」

二美「あれ?でも漫画では幼馴染みは負けフラグ、なんて言われてますよ!」

鶴「二君!正直に答えて!早ちゃんの事は?」

二「い、今でも大好きです!」

鶴「ほら、勝てる要素がないじゃない!」

二美「ちょっと!私達だってあんたの事好きだって知ってるわよね?」

二「それは勿論!」

二美「もう早1択とか言うんじゃないでしょうね?」

二「いや、流石に何人かで迷ってます!」

鶴「そうなんだ・・・」

二美「1位は?」

二「早ちゃん!」

二美「あたしら終わってるじゃない!」

鶴「正直過ぎるのもどうかと思うわ!」

二美「相手が幼馴染みじゃ私達勝ち目無いわよ!」

早の部屋
早『夏呑がこの学校に居るなんて!二君の初恋相手!それに、あの様子だと完全に狙っていた!絶対渡す気はないわよ!』

夏呑の部屋
夏呑『随分大きくなってたわね二!弟妹達の親子遠足以来だから、10年ぶりか!私は諦めてないわよ!
   ただ・・・、早も居たとはね・・・、手強い相手!どうしましょう?』

Re: ナンバーズ ( No.265 )
日時: 2024/07/27 21:12
名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)

No.252・極端なダイエット(前編)
夏休み
日「おはよう!」

赤穂「おはようって、日!ちょっと変わった?」

日「そうかな?」

プツン!

赤穂「えっ?」

日「どうしたの?」

赤穂「今何か落ちたよ!」

日「あっ!ブラウスのボタン取れた!」

赤穂「日、1回あなた鏡見てみたら?」

日「えっ?」

鏡・太ったはる

日「やったー!胸が大きくなってる!」

赤穂「そこじゃない!」

滋「おはようございます!」

鶴「滋ちゃん?」

滋「どうかしました?」

鶴「大きくなった?」

滋「えっ?全然変わってないと思いますが・・・」

プツン!ズボッ!

滋「キャー!見ないで!」←うずくまる

鶴「何か飛んだわよ!」

滋「スカートのボタンが飛んじゃった!」

如月「まさか、お二人さん、太った?」

滋「なんでそんなストレートに言うんですか?!」

日「そうよ!二だって居るのよ!恥ずかしいじゃない!」

二美「見たら分かるじゃない!なんで夏休み入って1週間でこんな体に成ってるのよ!」

夏呑「これは弛んでますね!」

日「だって、お祭りの食べ歩き楽しいし・・・」

滋「練習終わりの買い食いが1番の楽しみなのに!」

赤穂「食べ歩きも買い食いも禁止!」

京子「そんな太ってる子をステージに上がらせるなんて、笑い者よ!」

日・滋「ううっ・・・」

一「兎に角2人はしばらくダイエットね!」

日「ええっ!」

滋「そんな!」

二「兎に角、40キロから50キロ台まで頑張るんだな!」

全員「えっ?」

二「えっ?俺なんか変なこと言った?」

一「言った!」

二美「何、女子の体重を4,50キロ設定にしてるのよ!」

赤穂「そんなあるわけないじゃない!」

夏呑「本当男子ってデリカシー無いわ!」

早「何をもっての50キロなの?」

二「テレビのダイエット企画で、ダイエット成功した人のアフター体重が50キロ台だから!それでも綺麗で細い体なんだぞ!」

一「まあ、そうね!大人だからと言うのもあるけど身長も関わってるわね!」

京子「だとしても、女子に身体と年齢の事を聞くことは絶対にしてはいけない禁句よ!次からは気を付けるのよ!」

二「でも、ダイエットのし過ぎは体を壊すって・・・」

一「二!分かったら『はい』よ!」

二「は、はい!」

京子「もう身体と年齢体重の話は口にしてはダメよ!」

二「ええっ、でも!」

一「あんたは気にしないかもしれないけど、女子は気にするの!周りに知られたくないの!」

二「はい・・・」

早「兎に角、女の子にとってはデリケートな話だからあんまり首を突っ込まない!」

二「でも、無理なダイエットはするな!って言うじゃん!」

赤穂「ちゃんと計画たててやれば大丈夫よ!」

二「体重なんか平均値をさ迷えば良いんだよ!」

早「それでも女の子は気になるの!」

二「5キロくらいなんか誤差だよ!」

一「二!」

二「俺はちゃんと言ったからな!どうなっても知らねーぞ!」

次の日
赤穂「は~い、2人とも!ジョギング10キロよ!」

日「ううっ、この体だとキツイ・・・」

滋「こんなの死んじゃうよ!」

赤穂「なに言ってるのよ!たかがジョギングで死ぬ人なんて居ないわ!」

滋「居るもん!」

赤穂「どこに?」

滋「私知ってるもん!ジョギングを考えた人はジョギングをして亡くなったって!」

如月「なにそれ?嘘付くならもっとましな嘘を・・・」

二「あっ!それ事実!『ジョギング健康法の提唱者はジョギング中に亡くなった』んだよ!」

滋「ほら、ジョギングをやることは死にに行く事と同じなんです!」

一「滋ちゃん、過剰に捉えすぎ!二は言葉足らなすぎ!」

鶴「どういう事?」

一「『ジョギング健康法の提唱者がジョギング中に亡くなった』事は事実だけど、その原因は毎日15キロ以上走り続けてたのが原因なの!」

早「と言うことは?」

一「やる時間と距離と休憩の時間をあらかじめ決めておけばジョギング中に命を落とすことはないから!」

滋「そんな!」

夏呑「別に、走るのは1人じゃないでしょ!2人なんだから!」

赤穂「ハイハイ、校舎3周ね!ヨーイドン!」

日「ヒッ!フッ!ヒッ!フッ!」

滋「ヒッ!フッ!ヒッ!フッ!」

如月「おっそ!」

赤穂「そりゃ、あんな体じゃ・・・」

1時間後

京子「遅いわね・・・」

二「あの体だから亀くらいの早さだったり?」

一「いやいや、ウォーキングしたとしても1時間も掛からない筈よ!」

鶴「なんか嫌な予感するから見てくる!」

赤穂「私も!」

一「私達は待ってるね!」

一方その頃
日「こんなところに喫茶店が出来てたなんて!」

滋「お腹も空いてたし、お金もあるし!」

店員「お待たせしました!オムライスです!」

日・滋「頂き・・・」

バン!

カランコロン

赤穂「こんなことだろうと思ったわ!」

鶴「すみません、これ持って帰れますか?」

店員「はっ、はい・・・、入れ物に移し替えますね!」

学校
日「ああ!」

滋「私のオムライスが・・・」

二「旨いな!これ良いの?」

赤穂「ジョギングサボった罰よ!」

鶴「自業自得ね!」

如月「これからは監視を居れる必要があるわ!」

夏呑「ですが、このまま続けても家の中で暴飲暴食とか間食しません?」

全員「あっ!確かに!」

松本家
鶴「さあ、滋ちゃん!痩せるまで私達がきっちり食事管理をするからね!」

滋「ええっ!でも、お母さん達には・・・」

鶴「もう電話してるわ!『ダイエットする』って言ったら快く引き受けてくれたわ!」

滋「お母さん!」

鶴「それだけ家族もあなたの事が心配なの!」

滋「なんで?」

鶴「なんでだと思う?」

滋「モテなくなるから?」

鶴「違う!肥満は病気のリスクが高くなるから!」

滋「リスクって?」

鶴「危険性よ!このままだと、明日死ぬ可能性もあるんだからね!」

滋「ううっ、分かった・・・」

地下の鶴達の部屋

夕食
鶴「はい、野菜中心の料理よ!」

滋「せめてドレッシングを・・・」

鶴「油じゃない!」

滋「ご飯とお肉が欲しいよ!」

鶴「明日死んでも良いの?」

滋「嫌だ!」

鶴「文句言わず食べる!」

滋「草食動物に成ったみたい・・・」

廊下
二「鶴ちゃん!あんまりやりすぎはダメだよ!」

鶴「これくらいやっておかないとあの子は聞かないの!勉強の時だってそうだった!」

二「でも、やり過ぎると命に関わることに成るかもしれないよ!」

鶴「大丈夫よ!元の体重に戻れば後はちょっとした食事制限で過ごせば良いのよ!」

滋『ううっ、一生終わらないんだ!
  思えば、私って誘惑に弱いからな・・・』

一方その頃
赤穂「日、分かってるね?」

日「はい!」

赤穂「『胸が大きくなった』とか喜んでる場合じゃないのよ!命の危機が迫ってるのよ!」

日「はい!」

赤穂「これからは私が出す料理で食事制限を守ってもらうからね!」

日「はい!」

赤穂「余計な間食も無しね!」

日「はい!あっ!ちなみに家には?」

赤穂「おばさんには電話掛けといた!『ダイエットする』って言ってね!」

日「何から何まですみません!」

赤穂「本当、こんな身体だったら学園のマドンナが台無しよ!」

日「はい・・・」

夕食
日「ううっ、草食動物の気分!」

赤穂「言っておくけど、辛いのはあなただけじゃないから!」

日「滋ちゃんの事?」

赤穂「私も一緒にこの生活を続けるわ!」

日「赤穂まで!?」

赤穂「あなただけ苦しむのも辛いと思うし、1人じゃ絶対続けられないと思うし!」

日「ありがとう!」

次の日
赤穂の母「赤穂!」

赤穂「どうしたの?」

赤穂の母「ハムが無いのよ!ウインナーも!」

赤穂「ええっ!」

日「おはよう!」

赤穂「日!」

日「何よ、そんな大きな声出して・・・」

赤穂「あなた冷蔵庫の中身食べたでしょ?」

日「何を証拠に・・・」

赤穂「口元にハムの後が残ってるよ!」

日「そんなわけ・・・、えっ?嘘!」

赤穂「夜な夜な冷蔵庫でつまみ食いしてたんでしょ?!」

日「知らない!私は知らないわよ!」

その後、日が夢遊病であることが分かったのは一週間後だった。

Re: ナンバーズ ( No.266 )
日時: 2024/07/27 22:40
名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)

No.253・極端なダイエット(後編)

一週間後

一「は~る~ちゃん!」

日「違うのよ!なぜかなぜか太るの!」

一「夜な夜な夜食や間食をしてるからでしょ!」

日「本当なんだって!」

赤穂「一、本当なの!」

一「でも、食べなきゃ太らないでしょ!」

赤穂「そうなんだけど・・・」

一「夜食を止めさせなさいよ!」

赤穂「それが、夢遊病なのよ!」

一「夢遊病?夢遊病って!寝たまま歩くあの夢遊病?!」

赤穂「そう!それなのよ!だから日は無意識に寝ながら歩いてはうちの冷蔵庫の中身を食べるのよ!」

一「なにそれ?漫画みたい!」

赤穂「しかもタチ悪いのは、器用にレンジ使ってるのよ!」

一「何でよ?!絶対起きてるでしょ!」

日「本当に寝てるの!そりゃ食べ物を食べる夢は見るけど!」

一「正夢?!」

鶴「日さん、滋ちゃんを見て下さい!」

早「前より痩せてるね!」

滋「はい!頑張りました!」

鶴「ただ、1つだけ注意!元に戻ったからって、体重ってほっといたらリバウンドする可能性があるから、前みたいな食生活は極力控えるのよ!」

滋「はい!」

次の日
一「日ちゃん?また太った?」

日「だからなぜか・・・」

一「しばらく口閉じさせる?」

日「止めて!」

滋「日先輩、頑張って下さい!」

日「あなたは良いわね!」

次の日
日「ううっ・・・」

二「どうしたの?」

赤穂「いつも買い物行くスーパーで値引きしてくれないわ、看板娘のモデルを断られるわと散々な目に遭ったそうよ!」

早「なにそれ?」

赤穂「日は学校だけでなく、地域のマドンナとも言われてたから、男を中心に日に甘いところが合ったのよね!」

鶴「それで今の体型見て手のひら返し、最低ね!」

赤穂「まあ、日にとっては今までそれだけ優遇されてたって言う、良い薬よ!」

如月「そのまま落ち込んで痩せれば良いですね!」

赤穂「それが・・・」

ドスン、ドスン、ドスン、ドスン!

赤穂「腹を立てて爆食いよ!」

夏呑「もう行くところまで行ってません?」

日「食べなきゃやっていけないの!」

二美「その台詞、ドラマで聞いたような・・・」

滋「おはようございます!」

早「あら、滋ちゃんおはよう・・・」

滋「どうしました?」

二美「滋ちゃん、また痩せた?」

滋「はい!今は40キロ!後1キロで40切ります!」

早「ちょっと待って!ちゃんと食べてる?」

滋「はい!トマト1つ!」

早「それだけ?」

滋「これで十分かなと・・・」

二美「何キロにするつもり?」

滋「体重全部落とします!」

鶴「それ死んでるわよ!0㎏の人間がどこに居るのよ!」

滋「じゃあ、3キロ!」

鶴「赤ちゃんか!」

早「そこまでしなくて良いよ!」

滋「いえ、私は誘惑に弱い人間極限まで落とさないとまたリバウンドしてしまいます!」

鶴「滋ちゃん、それ以上体重落とすのはダメよ!」

二美「そうだよ!」

滋「何なんですか?『太るな!』の次は『痩せるな!』私はどうすれば良いんですか?」

早「それ以上体重を落としたら滋ちゃん死んじゃうよ!」

滋「じゃあ私に太れと?それこそ死にますよ!私はどうすれば良いんですか?」

鶴「ああ言えばこう言うわね!少し太ったからってリバウンドしないわよ!」

滋「その思い込みが命取りて言ったのは鶴ちゃんだよね?」

鶴「確かに、言ったけど・・・」

滋「私はリバウンドしないようにこれからも頑張るから!」

二美「待って!これだと滋ちゃんが・・・」

日「私はどうすれば?」

赤穂「あっちはあっちの問題だから!」

次の日

1B8教室

滋「お、おはよう・・・」

二「おはよう滋ちゃんって、フラフラじゃねーか!」

鶴「滋ちゃん大丈夫?」

早「朝何食べた?」

滋「バナナ1本!」

二「食わなすぎだ!」

鶴「ほら、私のお弁当食べて良いから!」

滋「いらない!」

鶴「えっ?」

早「嫌いなものあるなら私のにする?」

滋「いらない!」

二「本当に何か食べないと・・・」

滋「いらない!って言ってるじゃん!」

二「何で?」

滋「何?私をまた太らす気?」

鶴「違うよ!あなたの事が心配なのよ!」

滋「何なのさ!ダイエットさせた時は『食べるな!』とか『控えろ』って制限してたのに!」

早「だってどう見ても肥満体だったじゃない!」

滋「リバウンドしないように食生活も変えるって言って、私の自由を奪って、今度は太れ?意味分かんないわよ!」

京子「出席を取ります!」

鶴「先生!滋ちゃんが大変です!」

京子「近藤さん!ってか細くない?」

滋「先生・・・、凄いでしょ・・・、私こんなに・・・」

パタリ!

二「おっと!」

早「滋ちゃん!」

保健室
滋「ここは?」

保健の先生「近藤滋さんね!」

滋「はい」

保健の先生「朝御飯は食べた?」

滋「はい!」

保健の先生「何を食べたの?」

滋「バナナ1本」

保健の先生「少なすぎよ!」

滋「えっ?」

保健の先生「思春期だから体重を気にすることはあるかもしれないけど、食べないと生きていけないわよ!」

滋「でも、でも、私は・・・」

保健の先生「何か食べられない事情でもあるのかしら?」

部室
一「ええっ!!!」

如月「滋ちゃんが・・・」

夏呑「拒食症!?」

早「うん!」

鶴「私のせいだわ!私が滋ちゃんを追い詰めたから・・・」

日「ううっ!」

一「そっちはどうしたの?」

赤穂「皆、驚かないで聞いてね!」

全員「うん!」

赤穂「日、過食症って診断されたわ!」

全員「ええっ!!!!!!!」

一「ダイエットさせたら、過食症の日ちゃんと拒食症の滋ちゃん・・・」

二「何でこんな極端な2人が出来上がるんだよ!」

赤穂「しかも心の病気ってところもあるから治すの大変だよ!」

如月「過食症は食べない勇気と運動に取り組む勇気が必要だけど、拒食症は食べる勇気だけだから更に厄介だぞ!」

二「簡単そうに見えて、心の中では物凄い大きな傷背負ってるからな!」

赤穂「日分かってる?これ以上食べたら・・・」

日「死んじゃう?」

赤穂「もとの身体に戻れなくなるよ!」

日「えっ?」

赤穂「外国では贅肉だけを取る治療があるけど・・・」

二「そんなのあるんだ!」

赤穂「贅肉が溜まってた皮膚が弛んでフニャフニャのまま元に戻らなくなるかもしれないのよ!」

日「そんなの嫌だ!」

一「滋ちゃんの方は?」

早「保健の先生曰く、体重が今30キロ!このままだとと危ないって!」

二「ほら!だから俺は最初から4,50キロくらいにしとけって言ったんだよ!」

女性陣「・・・」

二「お前らが言うこと聞かないから、過食症と拒食症患者が出来上がったんだよ!数字にこだわるからこういうことに成るんだ!」

如月「でも、私達女子達にとっては・・・」

二「ダイエットやるって言ったら、自分の理想体重維持を目標にやれば、下手な目標設定よりマシだろ!平均値を下回らせる無限の目標にしたからこうなったんだろ!」

赤穂「それは・・・」

一「その通りよ!」

早「お姉さん!」

一「二!私達が悪かった!私達が軽めの目標設定させてたら二人を助ける余地はあったかも!」

早「お姉さん・・・」

鶴「二君!本当にごめん、私が二君の言うこと聞かなかったから滋ちゃんが・・・」

二「俺に謝ったって仕方無いだろ!」

鶴「そ、そうだね・・・」

こうして日と滋はそれぞれ入院することに成った。

日の病室
赤穂「私達が付いてるから安心して!」

日「ううっ・・・、食堂の冷蔵庫を荒らさないか心配!自販機から買わないか心配!」

赤穂「大丈夫よ!財布は無いし、食堂には鍵が掛かってるし、仮にコンビニに行くようなこと合っても、大騒ぎ成るだけよ!」

一「出来ればそれは避けたいんですが!」

滋の病室
滋「・・・」

二「ほーら、滋ちゃんが大好きなハンバーグだぞ!」

滋「欲しくない、いらない!」

二「食べないと元気に成れないよ!」

滋「食べたらまた太るよ!」

二「体重なんか平均値さ迷っとけば良いんだよ!」

滋「平均値って?」

二「4,50キロ台!5キロくらいなんか誤差、誤差!」

滋「でも・・・」

二「この写真の人何キロだと思う?」

滋「36キロ?」

二「これで54キロだよ!」

滋「えっ?」

二「人間の通常体重は40~60位なんだよ!むしろ中学生の年でも40キロ台は普通に居るんだよ!30キロ以下なんてむしろ居たら大変なんだよ!」

滋「そ、そんな・・・」

二「だから、そんな深く考えずに40~50キロくらいで調節しとけば太ることはない!体重の悩みは70越えてから考えろ!ただし、身長にもよる!分かった?」

滋「分かった!」

それから一週間後

日「皆さん、お騒がせしました!」

一「元に戻ったのね?」

日「赤穂の支えがあって・・・」

赤穂「元に戻れて良かったよ!」

滋「おはようございます!」

全員「滋ちゃん!」

二美「もうすっかり元気ね!」

鶴「滋ちゃん!ごめんなさい!」

滋「えっ?」

鶴「私がダイエットであなたを追い込んじゃったから、あんなことに・・・」

早「私も見て見ぬふりをして、美味しい食べ物を嫌いにさせてごめんなさい!」

滋「本当だよ!私の複雑な気持ち分かる?本当は好きなのに爆弾か風船を口に入れるような恐怖!」

早「止めて!」

鶴「今度は私達の方が食欲失せる!」

滋「二君!本当にありがとう!」

一「これは二のお陰ね!」

二「皆、もうここに大きく書くぞ!
  『体重は40㎏以上60㎏未満を保て!』」

京子「デリカシーの欠片も無いけど、命の危機まで迫られてたのならこれは書いておくべきね!」

二「マジで、体重で、アーダコーダ言うんじゃないぞ!命はおろか精神まで崩壊させそうにしたんだから!
  分かったな!」

女性陣「はい!無理なダイエットはしない!させない!言い過ぎない!事を守ります!」

こうしてこの格言は後の『ナンバーズ8』のメンバーにも受け継がれるので合った。


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