二次創作小説(新・総合)

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ごちうさ モンブラン風味 作者募集!
日時: 2020/10/28 12:08
名前: モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k (ID: daUscfqD)
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

ご注文はうさぎですか?の二次創作を執筆したいと思います!ごちうさのキャラを描くのは初めてですが、読者を心がぴょんぴょんするんじゃあああ状態にさせられるよう、頑張ります!


お話の募集用紙>>44

Re: ごちうさ モンブラン風味 ( No.18 )
日時: 2020/09/24 10:26
名前: モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k (ID: daUscfqD)
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

今日は10月31日、ハローウィンです。
フルール・ド・ラパンでも仮装をしてお菓子をもらいにやってくる子供達のためにたくさんのお菓子を用意し、開店時間を伸ばしています。
今年はどんな仮装でやってくるのかとシャロさんがワクワクしていますと、さっそくお店の扉がコンコンとノックされました。

「来たわね」

フッと口角を上げて、お化けとの退治に備えます。
扉が開いて現れたのは白いシーツをかぶったお化けでした。

「トリック・ア・トリート。お菓子をくれないといたずらしますよ?」
「チノちゃんね。声ですぐにわかるわ」

好意的なチノちゃんが来店したので、シャロさんは大喜びでお菓子を渡します。
白い布に包まれた手に一杯にお菓子を渡し、手を振って見送りました。

「チノちゃん、甘兎庵にも行くのかしら」

そんなことを考えながら遠くへ歩いていくチノさんの姿を眺めていました。
それから、次の子が来たときに備えて店に戻ろうとした時です。
突然、後ろから声がしました。

「トリック・ア・トリート!」
「ぴゃあ!」

あまりに驚いたので変な声が口から噴き出してしまったシャロさんですが、咳払いをして平静を取り戻し、振り返りますと、先ほどと同じようなお化けがいます。

「シャロさん。トリック・ア・トリート。お菓子をくれないといたずらしますよ」
「チノちゃん、さっきも私のお店には来たわよ。天然なところもあるのね」
「いえ、私は今来たばかりですよ」
「え?」

困惑するシャロさんに白いスーツを脱ぎ、いつものチノさんになります。
間違いなくチノさんです。
それでは、先ほどお菓子を渡したのは、一体誰だったというのでしょう。
よくよく思い出してみますと、足がなく、白いシーツが浮遊していたような気がします。


「もしかしてアレは――」

Re: ごちうさ モンブラン風味 ( No.19 )
日時: 2020/09/24 11:12
名前: モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k (ID: daUscfqD)
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

一見シリアスに見えますが、実はギャグです。



殺気立った瞳に鋭い牙を持ち、岩鬼正美の如く口に細い葉っぱを加えた彼は、シャロさんの帰路に立ちはだかっていました。眼光鋭く光らせ、少女を睨みます。
金髪に翠眼の少女は一歩後退しました。口元は波打って、額からたらりと冷たい汗が流れます。
視線を動かし辺りを見渡しますが、彼女を救ってくれそうな人の姿はありません。少女はたった一人で巨大な敵を相手にしなければならないのです。幼き頃、指を噛まれて以来の因縁のある相手。鋭い歯が皮膚や肉に食い込み、皮膚が裂かれ真っ赤な血がポタポタと滴り落ちた恐怖を、彼女は片時も忘れたことはありませんでした。足がすくみ、恐怖で動けなくなっているのがわかります。ですが、この恐怖を乗り越えない限り、我が家に帰ることはできません。
引き返すか、それとも敵が飽きて道を譲るのを待つか。根気比べを挑みます。
ふてぶてしく四肢を地につけ、下から様子を伺う獣。
まさかスカートの中身を見られたのではと疑念に駆られながら、布を両手で押さえる少女に対し、尚も威圧を与えてくる茶色の生命体。
心臓の鼓動が早くなり、汗が噴き出しているのがわかります。
動物の目が語っていました。

「さあ、どうするね。お嬢ちゃんよ」


悪意に満ちた顔つきで葉っぱを動かし嘲笑する相手。
精神的に追い詰められていくシャロさん。
膝が恐怖で笑い、薄っすらと涙が瞳に浮かんできます。
恐怖を理性で押さえ、崩壊しそうな心を止め、身体を曲げて相手と対峙します。
そしてゆっくりと自らの手を差し伸ばしました。

「馬鹿めが。この勝負、もらったぁ!」

勝利を確信した敵が少女の指を食い破らんと襲い掛かった刹那、少女は寸前で手を引っ込め、噛みつきを回避。そして山吹色の剣を見せます。
宿敵は目を見開き。

「これは・・・・・・貴様ァ!」

欲望に抗うことができず、剣を貪り食う獣の隙を突き、横を駆け抜けていきます。
全身汗だくで、荒い息が吐き出されます。
けれど、シャロさんは勝ったのです。
山吹色の剣(にんじん)という手を使い、獰猛な生物(うさぎ)を撒いたのです。
リゼさんの力を借りることなく、自分だけの力で勝利を手にしたのです。
これは何よりも勝る爽快感でした。

Re: ごちうさ モンブラン風味 ( No.20 )
日時: 2020/09/24 11:25
名前: 天悪 ◆GZXLUkDFh6 (ID: 8hHoYYXB)

天悪「どうもモンブラン博士さん!食事中以来の感想を書きます!天悪です!ごちうさモンブラン風味……ふわぁ、まるで絵本の世界みたいに癒されます……!」

サタン(表)「原作も癒されるような作風だが、この物語も例外ではないようだな。いい時を過ごせたぞ」

しずくちゃん(裏)「それで、天悪さん!どの話が一番癒されたか決めた?」

天悪「え???優劣つけろと???」

しんベヱ(表)「どれも癒されたってことですね〜。他にも癒されるお話があるなら、もっと見てみたいな〜。次回も楽しみに待ってますね〜!」








天悪「天悪や天悪サイドも遊びに行きたいな………」

きり丸(裏)「天悪さん!無茶ぶり言わないでください!!」

Re: ごちうさ モンブラン風味 ( No.21 )
日時: 2020/09/24 11:28
名前: モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k (ID: daUscfqD)
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

天悪さんへ
感想ありがとうございます!
癒されたみたいで、作者冥利に尽きます!1番が決められないほど癒されたとはこの上ないほどの喜びです!

Re: ごちうさ モンブラン風味 ( No.22 )
日時: 2020/09/24 14:33
名前: モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k (ID: daUscfqD)
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

この日、シャロさんは千夜さんと一緒にラビットハウスに遊びに来ました。
テーブル席に向かい合って座り、ココアとコーヒーを注文します。
ココアさんによって運ばれてきたふたつの飲み物は淹れたての温かな湯気が立っていました。シャロさんはじっとコーヒーを見つめています。
このコーヒーはリゼさんがシャロさんの為に淹れたものなのです。

「リゼ先輩、頂きます」

目を瞑り、コーヒーを一口すすりますと苦みではなく、甘さが伝わってきます。
砂糖の甘さとは異なる濃くて全身があったまるような甘さなのです。
違和感に気づいたシャロさんは目を開けてカップを覗き込みますと、黒ではなく薄茶色の飲み物が入っています。改めて口に運んでみると、やっぱり甘いのです。嫌な予感がして目の前の千夜さんを見て見ますと、彼女はコップを傾けて美味しそうに飲んでいます。その様子に彼女は訊ねました。

「もしかして、私のコーヒー飲んでるの?」
「そうよ」
「入れ替えたのね」
「バレちゃったみたいね」
「返しなさいよ。私のコーヒー!」
「コーヒー酔いをして恥ずかしいところを見られたくないでしょ」
「それは・・・・・・そうだけど」


リゼさんの淹れたコーヒーが飲めない悔しさと、酔った姿を見せることを防げた安心感とでシャロさんは不思議な気持ちになりました。


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