二次創作小説(新・総合)

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ごちうさ モンブラン風味 作者募集!
日時: 2020/10/28 12:08
名前: モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k (ID: daUscfqD)
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

ご注文はうさぎですか?の二次創作を執筆したいと思います!ごちうさのキャラを描くのは初めてですが、読者を心がぴょんぴょんするんじゃあああ状態にさせられるよう、頑張ります!


お話の募集用紙>>44

Re: ごちうさ モンブラン風味 ( No.13 )
日時: 2020/09/24 08:29
名前: モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k (ID: daUscfqD)
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

「こ、これは!」

ラビットハウスにシャロさんは目と口を大きく見開き、まるで石のように固まってしまいました。
立ったまま気絶してしまったのです。

「おーい、シャロ、聞こえてるか?」

リゼさんが目の前で手を振っても何の反応も返ってきません。
リゼさんは腰に手を当て、ラビットハウスの壁に掛けられている絵を眺め、呟きました。

「普通はこの反応が当然だよな」

壁に飾られていたのはチマメ隊が学校の課題で出した絵なのですが、それらはどれもシャロさんを描いていたものでした。どの絵も独創的で、どちらかというと三枚中枚が本人の原型を留めていません。
あまりの恥ずかしさとショックで顔が紅潮したシャロさんは、耳から煙を噴き出し真っ赤な顔で卒倒してしまいました。
ショックから回復するのは長い時間かかりそうです。

Re: ごちうさ モンブラン風味 ( No.14 )
日時: 2020/09/24 08:45
名前: モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k (ID: daUscfqD)
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

「むむむむむ・・・・・・」

シャロさんが難しい顔をして腕組みをしています。
険しい顔で見つめる先には一本の缶コーヒーがありました。
喉が渇いているシャロさんはすぐにでも蓋を開けて飲み干したいと思いました。
けれど、理性が待ったをかけます。
この飲み物を飲んだらどういう結果になるのかわかっているからです。
飲みたい、でも飲んでしまったら。
悪魔の誘惑と葛藤し何度も首を振りつつ、手はコーヒーに伸びていきます。
天使と悪魔の対決は悪魔が勝利し、遂にコーヒー缶を掴まえたシャロさんは、タブを開けて一気に液体を飲み干します。
芳醇な香りの苦みのある飲み物が喉を通り胃に流れていくのがわかります。

「っはあ・・・・・・!」

喉を潤し幸せになったシャロさんは、ハイテンションになり今日もうさぎ達に呼びかけます。

「みんな~、今日も楽しく遊んじゃおう♪」

シャロさんのハイテンションは結局、夜になるまで収まることはありませんでした。

Re: ごちうさ モンブラン風味 ( No.15 )
日時: 2020/09/24 08:58
名前: モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k (ID: daUscfqD)
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

「欲しい・・・・・・!」

思わず、シャロさんは心の声が口から飛び出してしまいました。
今日はラビットハウスで皆で一緒に雑誌を見ています。
甘兎庵が特集されているというので覗いてみますと、甘兎庵だけでなく、シャロさんがバイトをしているフルール・ド・ラパンも特集され、しかもシャロさんも大きく写真が掲載されているのです。自分が出ているのですから、欲しくない訳がありません。はわはわと衝動を抑えられなくなった時、現実がシャロさんを押さえつけてきました。下からこっそりと雑誌の値段を確認してみますと1000円。缶コーヒーのおよそ10倍の値段です。とても手が届くような代物ではないので、シャロさんは涙を飲んで諦める選択を取りました。
ショボンと肩を落とした彼女の様子に気づいた幼馴染の千夜さんは無言でハサミを取り出し、シャロさんの載っているページをチョキチョキ切って、彼女に手渡しました。ああ、なんという麗しき女子の友情でしょう。雑誌を切り抜き渡すなど、普通はできることではありません。それを平然と千夜さんはやってのけたのです。この時ほど、シャロさんが幼馴染に感動と感謝を覚えたことはありませんでした。溢れ出る透明な雫を見られたくない誇りから手の甲で拭って、聞こえないほど小さな声で呟きました。

「ありがと」



Re: ごちうさ モンブラン風味 ( No.16 )
日時: 2020/09/24 09:16
名前: モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k (ID: daUscfqD)
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

「バレエの練習?」

この所、チノさんは学校の課題で創作ダンスをするためにメグさんの母親の元へバレエを習っています。それを聞いた千夜さんはシャロさんを誘ってみたのです。上品な生徒として知られているシャロさん。実はバレエを習ったことがないと知られたら面子にかかわってくるというのもあったのですが、実は内心一度はバレエをやってみたかったのです。

「仕方ないわね。ちょっとだけなら覗いてみてもいいわよ」

あくまでも興味が無さそうに告げながらも、その本心を千夜さんは見抜いていました。

「何がおかしいのよ」
「何でもないの」


渋々と言った体で来たシャロさんでしたが、ここで思わぬ幸運がありました。
なんと大好きなリゼさんもバレエの練習に参加していたのです。
どういう経緯でこうなったのかは知りませんが、一緒に何かを体験できるのは貴重なチャンスです。どうやって距離を縮めようかと思案していますと。

「シャロ、やるぞ」
「は、はい!」

あちらの方から誘われて、ペアになり、中学生たちに手本を見せることになりました。身体を大きくのけ反らせたり、何度も回転させられたり。高度な技術でしたが、リゼさんの誘導が上手なこともあってか、自分でも信じられないほどに動くことができました。けれど、回転のし過ぎで目が回り、そのまま倒れてしまいます。目が回って立ち上がることができませんが、シャロさんはとても幸福でした。願わくば、ずっとリゼ先輩とレッスンしたいと思えるほどに。
けれどその夢は「お金」という力によって容易に粉砕されてしまいました。

Re: ごちうさ モンブラン風味 ( No.17 )
日時: 2020/09/24 09:21
名前: モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k (ID: daUscfqD)
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

「バレエの練習?」

この所、チノさんは学校の課題で創作ダンスをするためにメグさんの母親の元へバレエを習っています。それを聞いた千夜さんはシャロさんを誘ってみたのです。上品な生徒として知られているシャロさん。実はバレエを習ったことがないと知られたら面子にかかわってくるというのもあったのですが、実は内心一度はバレエをやってみたかったのです。

「仕方ないわね。ちょっとだけなら覗いてみてもいいわよ」

あくまでも興味が無さそうに告げながらも、その本心を千夜さんは見抜いていました。

「何がおかしいのよ」
「何でもないの」


渋々と言った体で来たシャロさんでしたが、ここで思わぬ幸運がありました。
なんと大好きなリゼさんもバレエの練習に参加していたのです。
どういう経緯でこうなったのかは知りませんが、一緒に何かを体験できるのは貴重なチャンスです。どうやって距離を縮めようかと思案していますと。

「シャロ、やるぞ」
「は、はい!」

あちらの方から誘われて、ペアになり、中学生たちに手本を見せることになりました。
身体を大きくのけ反らせたり、何度も回転させられたり。高度な技術でしたが、リゼさんの誘導が上手なこともあってか、自分でも信じられないほどに動くことができました。
けれど、回転のし過ぎで目が回り、そのまま倒れてしまいます。目が回って立ち上がることができませんが、シャロさんはとても幸福でした。願わくば、ずっとリゼ先輩とレッスンしたいと思えるほどに。
けれどその夢は「お金」という力によって容易に粉砕されてしまいました。


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