二次創作小説(新・総合)

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時空監理局外伝 「牙組」 (完結)
日時: 2018/01/27 23:44
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

『フィフティ・シリーズは死んでいない』

時空監理局たくっちスノーが廻る、牙組のものがたり....


どうもロストメイドウィンです

時空監理局って何年も前から妄想してたのに詳しく掘り下げてないなと思い、こういった小説を作りました

【注意】
なんかもうオリ設定の塊です
キャラ崩壊は無いと思う、たぶん。
むちゃくちゃだよォ!
仮面ライダー要素もりもり

【重要な警告】
『仮面ライダービルド』のベストマッチと『帽子世界』の根本的な内容に関するネタバレを含みます




オリキャラ募集は終了しました、沢山の応募ありがとうございました


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【牙組組員名簿】
名前

性別

性格

容姿

その他

サンプルボイス

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

牙組隊員一覧

【組長】
松山那雄宏(>>8)
【副組長】
かなづち大明神
たくっちスノー(『元』副組長)
【隊員】
ネメシア(>>2)
ルリ(>>5)
享楽(>>10)
オルガ(>>16)
大谷名月(>>18)
越都(>>19)
夜長アンジー(>>21)
ズァーク(>>29)
桐生戦兎/仮面ライダービルド
万丈龍我/仮面ライダークローズ
立崎七夜/仮面ライダーセブン
アプリコット・テルカ・ナイトリード・メルラン・シャル・マリー
・ラディット・ジューン(アプリ子)
???
???
???
???

Re: 時空監理局外伝 「牙組」 ( No.53 )
日時: 2017/12/31 12:00
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

戦兎
「仮面ライダービルドこと天才物理学者の桐生戦兎は、ブラッドスタークに奪われた20個のフルボトルを取り戻すために、似たような目的を持つ時空監理局と協力することになった!」

龍我
「今回はクリスマスプレゼントと称してラビットとタンクを返してもらったんだよな」

戦兎
「ああ!ビルドと言えばラビットタンク!ようやく調子を戻してきた!」

たくっちスノー
「戦車と兎で桐生戦兎だもんな、自分だって、たくっちチャンネルとblock-snowでたくっちスノーだし」

龍我
「名付け親はどんな面してそんな名前付けたんだろうな」

たくっちスノー
「これ、自分で名付けたんだけど...生まれたばかりの頃、親なんていなかったから」

戦兎
「えっ」

たくっちスノー
「まぁ、名前っていうか種に近いのかな、チワワとかラブラドールみたいな」

龍我
「お前はそれでいいのかよ?」

たくっちスノー
「仕方ないだろ、親同然の黒影からは何も与えられなかったし」

龍我
「え、定年退職してんだしいつでも会えるだろ」

たくっちスノー
「わーーー!!こ、今回は年末記念!ざくアクZの皆とやっていくよ!」

戦兎
「こいつ無理矢理あらすじ終わらせやがった!」

.....

年末記念

『牙組』×『ざくアクZ』

【第七話】
『今年最後のマガイモノ進化』

たくっちスノーはスマートフォンからカレンダーを確認しながら呟く

たくっちスノー
「はぁ...リアルワールドはもう一年が終わるなぁ」

メイドウィン
「へー、そちらは何年になるんだ?」

たくっちスノー
「犬だね」

松山
「年越しそばは何派だ?」

たくっちスノー
「天ぷら一筋」

メイドウィン
「肉ねぎ!」

戦兎
「あんたらそんなこと呑気に話してていいのかよ、いつローグ達が現れるか分からないってのに」

七夜
「流石に年末なら向こうも忘年会してんじゃねぇの?」

ルリ
「そうでしょうか...スタークの方はやってそうだけど」

かなちゃん
「ああそうそうたくっちスノーさん、年末に関してで思い出したんですが...」

たくっちスノー
「ん?」

かなちゃん
「デーリッチから、年末を一緒に過ごさないかとお誘いが来てますよ」

たくっちスノー
「デーリッチから?」

メイドウィン
「だれなのその人?」

たくっちスノー
「ああ、デーリッチはかなちゃん様の住む世界の住民で、ハグレ王国っていう所の王様をやってるんだ、自分も色々世話になったものでね。」

松山
「ほーん、そんなことがねぇ」

たくっちスノー
「何言ってるの、2017年には二人も色々と関わるんだよ?」

たくっちスノー
「...色々と、ね。」

ネメシア
「お誘いですか...行ってあげたら良いんじゃないですか?」

戦兎
「おいおい、俺たちにそんな暇は...」

たくっちスノー
「いや...あの世界にもフィフティ・シリーズを持つ奴がいるんだ、というかそいつがキッカケで回収しようと考えたからな」

享楽
「じゃ、向かうんかい」

たくっちスノー
「こうするんだ、表向きでは友人を連れて年末を過ごしにやってきた自分、裏でかなちゃん様はそいつからフィフティ・シリーズを譲ってもらう」

かなちゃん
「その人と話を付けておく必要がありますね」

たくっちスノー
「で、自分と一緒にくるのは...戦兎、享楽さんとネメシア、あとそこの...誰?」

オルガ
「オルガです。」

たくっちスノー
「ああ、オルガ...一緒に来てくれ」

オルガ
「分かりました」

龍我
(おい、なんで知らねぇんだよ)

松山
(しゃあねぇだろ最近忙しくて名簿見てる暇無かったんだ!)

ネメシア
「でも、大丈夫なんですか?私はともかく
享楽さんのお姿では驚かれるのでは...」

たくっちスノー
「大丈夫大丈夫!享楽さんに負けないくらい向こうだって個性的だからさ!」

享楽
「ほー、そいつは楽しみやけぇ」

松山
「んじゃ、準備しとくか」

...

~ざくざくアクターズの世界~
『ハグレ王国拠点周辺』

数週間ぶりにやってきたざくアク世界。

たくっちスノー達はハグレ王国国王、デーリッチと対面する

たくっちスノー
「久しぶり、王さま!」

デーリッチ
「たくっちスノー、来てくれたんでちね!」

たくっちスノー
「おうよ!せっかく誘ってくれたんだからな!」

デーリッチ
「その人達は?」

たくっちスノー
「ちょっとした友人...あ、松山のだよ」

デーリッチ
「そうでちか、よろしくでち!」

戦兎
「ああ...」

享楽
「ホレ、飴ちゃん食うか?」

デーリッチ
「わーい!これ何味でち?」

たくっちスノー
「それは多分色合いからしておでん味だね」

デーリッチ
「えっなにその渋い種類の」

たくっちスノー
「これが相当クセになるんだよ、食わず嫌いせずに食べてみなって...黒影もそう言うぜ?」

デーリッチ
「わ、分かったでち...」

たくっちスノー
「まだ時間あるし、久しぶりにハグレ王国の観光してくるわ!」

デーリッチ
「分かったでち!また夜に!」

そして、

戦兎
「おい、どういうことだよあんた」

たくっちスノー
「何がだよ?」

戦兎
「王様っていうからよっぽど凄い奴なのかと思ったが、あいつどう見ても子供じゃないか」

たくっちスノー
「お、言ったな?確かにあいつは一見ガキんちょだが、とんでもないものを秘めてるんだぜ?」

ネメシア
「そうなんですか?」

たくっちスノー
「自分は彼女に三回敗北している!」

オルガ
「基準が分かりませんよ...」

享楽
「んまぁ、この辺りの店の数々を見てりゃ、単なるお遊びや山の大将とは違うっちゅうことはワシには分かる」

ネメシア
「そうですね、子供が王様とはいえ、ちゃんと王国してますよね」

たくっちスノー
「だなー!皆、どこか行きたいところある?案内してやるからさ!」

享楽
「そうかァ...オッ!あのこたつ喫茶っちゅうの興味あるなぁ!」

たくっちスノー
「おー!この季節にこたつ喫茶はいいかもなぁ!よし行こう行こう!」

そして一方、大明神は...

かなちゃん
「貴女の持つ【フィフティ・ディケイドライバー】を我々に譲ってもらいたいんですよ」

「そうだな...私にとっても必要の無いものだが...」

かなちゃん
「....」

「別に今じゃなくても良いだろう?」

かなちゃん
「今回ばかりはそういうわけには...」

「だって、たくっちスノーは今どうしてる?」

かなちゃん
「...う~むむむ、確かに今観光目当てで来てはいますけど」

かなちゃん
「今、とても大事な事に関わっているんですよ」

「あいつが大事な事なんてするのか?」

かなちゃん
(本当に信用されてないなぁあの人は...)

「それでたくっちスノーは?」


かなちゃん
「例の友人と観光しているはずですが...たくっちスノーにこの事を悪く言わないでください」

「どうして?」

『...口に出さないんですが、代理局長になって以来かなり自分を追い詰めるようになったんですよ』

Re: 時空監理局外伝 「牙組」 ( No.54 )
日時: 2017/12/31 11:56
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

一方、たくっちスノー達は

たくっちスノー
「で、黒影はそん時に...」

戦兎
「お前あいつの話しかしないよな」

たくっちスノー
「ごめんな、話す内容が黒影との思い出しかいなくてさ、旅の話なんてしても意味分かんないからつまらないでしょ?」

ネメシア
「...聞いていいですか?」

たくっちスノー
「何?」

ネメシア
「副組長にとって、局長ってどんな人物なんですか?」

たくっちスノー
「...こんな事言うと変だと思われるかもしれないけどさ、自分にとって黒影はお父さんみたいな存在なんだ」

戦兎
「お父さん?」

たくっちスノー
「ああ、自分の時代でも時空監理局局長の仕事をこなすあいつは本当にカッコよくてさ、それでいて優しいし、自分の話にも乗ってくれる」

たくっちスノー
「そのクセ仕事もすげーこなす、天才とか完璧って単語はあいつの為にあるぐらいの超人でな」

戦兎
「俺たちが見て、あの人はそんな風に見えないけどな」

たくっちスノー
「失敬な!お前達の見えないところで数百枚ぐらい資料を読み漁った後に判子押したり、色んな世界と交渉したりしてるんだからな!」

戦兎
「なんで言い切れるんだよ」

たくっちスノー
「自分も同じ仕事をしているからだ!代理とはいえ局長だし」

オルガ
「へぇ...凄いですね」

たくっちスノー
「いやいや、スゲーのは黒影だよ、自分はあいつの真似してるだけに過ぎない」

たくっちスノー
「...すげぇよ、あいつは」

享楽
「....」

オルガ
「どうかしました?」

享楽
「いやァ、なんでもない」

たくっちスノー
「昼はどうする?回転寿司とお好み焼きの店があったはずだが...」

戦兎
「じゃあ寿司で!」

たくっちスノー
「よし!」

享楽
「ああ、ワシはええ」

オルガ
「食べないんですか?」

享楽
「食う必要が無いんじゃ、ワシはそこら辺でブラブラしてるからお前らの好きにしな」

たくっちスノー
「あ、ああ...」


享楽はたくっちスノーの元を離れ、何処かへと歩いていく


享楽
「お父さん...かァ」

...

一方ファウスト...

幻徳
「石動、今俺達が何を求めているか分かるか?」

この男、氷室幻徳。

ファウストの幹部格【ナイトローグ】の正体にして、ビルドの世界の代理首相。

いわばビルド世界における【たくっちスノー】とも言える存在であった

石動
「フィフティ・シリーズだろ?」

幻徳
「違う、人間だ」

石動
「人間?」

幻徳
「...スマッシュを製造する研究員、スマッシュに改造するためのモルモット、フィフティ・シリーズの実験体...数多くの人間が必要なのだ」

幻徳
「それに...」

そんな時、幻徳のスマホから非通知電話がかかり、幻徳はそれに答える

幻徳
「俺です、はい...ええ、準備が出来次第そちらにも提供します、今後とも仲良く...」

ピッ

石動
「へぇ、一体誰から?」

幻徳
「NPG機関と呼ばれる組織だ」

幻徳
「向こうではある方法で膨大なエネルギーを産み出す技術を手に入れたらしく、人材を提供することを条件にそのエネルギーをこちらにも譲ることを交渉していたのさ」

石動
「だから人間を集めてるってワケか」


幻徳
「ああ...もっと集めなくては...人間を、実験体を...」

Sヴヴァ
「ほう...」


幻徳の中に、膨大な欲望がメダルのように溜まっていくのを、ヴヴァは見逃さなかった


Sヴヴァ
「ナイトローグ」

幻徳
「どうした?」

Sヴヴァ
「俺には分かる...お前に貯まっている欲望が」

Sヴヴァは幻徳に詰め寄ると、額にセルメダルを入れ込む

幻徳
「お前、何を...!!」

Sヴヴァ
「その欲望、解放しろ! 」

Re: 時空監理局外伝 「牙組」 ( No.55 )
日時: 2017/12/31 11:57
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

たくっちスノー
「おー、居た居た!享楽さん!」

享楽
「ん?」

たくっちスノー
「いやー、結構探したよー、何処にいるか分かんないもんだから」

享楽
「お前...あの三人はどうしたんじゃ」

たくっちスノー
「いやー、そういや自分も食べる必要ない体ってことを思い出したんすよ」

たくっちスノー
「いや、というかメイドウィンは決められたものしか食べられないし...あ、未来の話ね!」

享楽
「ほーん...」

たくっちスノー
「へっへへへ、数週間ぶりなのに今までと変わらない感じがするなぁ...自分、長いこと過ごしたのはこの世界だからな」

享楽
「...なァ、坊主」

たくっちスノー
「坊主呼ばわりですかい...まぁいいや凄い年下だし、何?」

享楽
「さっきの質問の事じゃけェ、」

たくっちスノー
「え、何?」

享楽
「局長を親父みたいな存在って言っとったなァ」

たくっちスノー
「...まぁね」

享楽
「てェ言うと、お前さんの親父は...」

たくっちスノー
「...まぁ、貴方の考えてる通りです」

享楽
「そうか」

たくっちスノー
「享楽さん、貴方には好きはありますか?」

享楽
「好きィ?好きってぇとこれけぇ?」

享楽は笑いながら小指を立てる

たくっちスノー
「ふふ、まぁそれでもあります、ありますか?」

享楽
「ああ、おったおった」

たくっちスノー
「もし良ければ...聞かせてくれませんか?」

享楽
「あいつはァ、ワシみたいな人でなしには勿体ないエエ女だった...子に恵まれんことがどんなに苦痛だったか...」

たくっちスノー
「...それでも、享楽さんがちょっと羨ましいよ、そんな人に出会えたのだから」



たくっちスノー
「監理局に来たばかりの自分には、好きなものも嫌いなものも無かった」

享楽
「てェ言うと?」

たくっちスノー
「...【好き】も【嫌い】もない、何かに心打たれた事もない、全てがどうでもよかった」

たくっちスノー
「時空を跨ぎ、色んな世界に渡っていくうちに...自分はデーリッチと出会いました」

たくっちスノー
「そりゃもう当時の自分はアレだったもんで、三回くらいボコられましたよ」

たくっちスノー
「でも...ここに来て、大事なもの、守りたいもの、憧れたもの、素晴らしいもの...【好き】というのを、なんとなく分かるようになってきた」


たくっちスノー
「だから僕はこの世界が好きなんだ」

享楽
「...」

たくっちスノー
「享楽さんから見て、いい人に見えるかな?」

享楽
「....どうやろうなァ」

享楽
「そいつも『黒影ならそう言う』んか?」


たくっちスノー
「.....いいえ」




『これは僕自身の意思です』


しばらく経つと、急いでいる様子でオルガ達がやってきた

オルガ
「あ、二人居ましたよ!」

戦兎
「お前ら何やってんだよこんな所で!」

たくっちスノー
「おいおい、そりゃこっちの台詞だよ、どんだけ寿司食ってたんだあんたら」

戦兎
「それどころじゃねぇんだよ、ここらで人が連れ拐われる事件が発生したんだ!」

たくっちスノー
「何!?」

オルガ
「桐生さんの言う『ガーディアン』も居たので、恐らくファウストによるものでしょう」

ネメシア
「そ...それで...あの、デーリッチさんが既に...」

たくっちスノー
「えっ!!?」


戦兎
「すぐに迎わないと、あいつの身に...」

たくっちスノー
「....ああ。」

たくっちスノーは体を捻り、液体を垂らし...





たくっちスノー
「ぶっ殺してやる」

偉大なるマガイモノの王が、牙を剥き...瞬く間に消えた

ネメシア
「消えた!?」

享楽
「ワシらも早急に向かうぞ」


享楽
(....しっかりやれよ、坊主。)

Re: 時空監理局外伝 「牙組」 ( No.56 )
日時: 2017/12/31 11:58
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

そして、ここはグローバル・ファウストの臨時基地


デーリッチ
「こ、ここは....」


幻徳
「ようこそファウストへ、俺は東都政府代理首相、氷室幻徳。」

デーリッチ
「....!」

デーリッチは冷たいガラス場の箱に閉じ込められている事に気づき、もがく


幻徳
「無駄だ...その箱はそちらから開けることは不可能...そしてお前の声はこちらには届かない...」

幻徳
「お前には新しい兵器の実験台となってもらう...」

デーリッチ
「....!!」

『アアアアアアアアアアアアアアアア!!!!』


幻徳
「...ん、なんだ、この怪物のような叫び声は」

その時、石動から電話が


石動
「おーい、幻徳。」

幻徳
「何だ?」


石動
「作戦通りこいつを拐ったのは良いが、どうやら想像以上みたいだ」



幻徳の後ろに、真っ黒な触手が数本飛び出してくる


幻徳
「ッ!?」


たくっちスノー?
「コ ロ シ テ ヤ ル」

体の一部が黒く変色し、そこから触手となってうねる怪物...たくっちスノーらしき生き物がそこにいた


幻徳
「こ...これは一体!?」

たくっちスノー?
「ウアアアアアアアア!!!!」

石動
「マジでキレてんぞあいつ」

幻徳
「情報と違う...ここまで怒りを見せるなんて...」

たくっちスノー?
「....ググググググ」

たくっちスノーは触手を引っ込め、どうにかいつもの姿に戻す

たくっちスノー
「その情報は数週間ほど古い」

たくっちスノー
「確かにここに来る前の僕だったら、こんな奴なんとも思わなかっただろうな」

たくっちスノー
「けどな...今の僕にとって、デーリッチはかけがえのない王さまだ」


たくっちスノー
「それにな、こいつは僕だけの王さまじゃない、皆の王さまだ」

たくっちスノー
「お前ら、こいつに何しようとした?知ってるんだぞ?こんな子供にネビュラガスを掛けたら命に関わることぐらい」


たくっちスノー
「お前らなんかにデーリッチを死なせてたまるか!!!」


たくっちスノーの体からコウモリのような大きな翼が生え...幻徳はそれを見て驚いた

たくっちスノー
「不思議だろ?どういうワケかね...感情が高ぶると見たキャラクターの設定を即興で真似出来るみたいだ」

幻徳
「...なるほど、やはり素晴らしい、これがマガイモノの真の力」


【BAT】

幻徳
「ますます欲しくなってきた...蒸血!」

【ミストマッチ....バット...バ・バット....ファイヤー!!】


ナイトローグ
「こいつが欲しいなら力ずくでかかってこい、時空監理局代理局長。」

たくっちスノー
「ああ...」

石動
「....」


....そして、戦兎達は


戦兎
「おい、なんかぶっ壊された後がねぇか!?」

享楽
「あいつ、中々やるなァ~」

ネメシア
「関心してる場合ではありません、早く私たちも...」

Sヴヴァ
「そういうわけにはいかないなぁ」

戦兎
「スーパーヴヴァ!」

Sヴヴァ
「お前達の相手はこいつらだ!」

Sヴヴァはシャッターから数十匹の黒い怪物を呼び出す。

怪物はまるで蟻のような見た目をしていた

Sヴヴァ
「こいつらは欲望が具現化した存在『ヤミー』、ナイトローグのもっと人間を集めたいという欲望からこいつらが生まれた」

Sヴヴァ
「さぁ...いけ、てめぇら!」


グンタイアリヤミー
「「「ウオオオオオ!!」」」

享楽
「いくでェ、ネメシア!」

ネメシア
「はい!」

戦兎
「変身!」

ギリッギリッ...ポンッ!
【ガトリングアーム】

【タカ!カマキリ!バッタ!】

【鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イエーイ!】

享楽
「いてもうたるでェ!!」

...

たくっちスノー
「ナイトローグ...ミストマッチ...」

たくっちスノーは黒い液体から、銃を作り出す...否、ただの銃ではない


ナイトローグ
「貴様、俺たちのスチームガンを...?」

たくっちスノー
「言っただろ、見たキャラクターの設定を即興で真似出来るってさ」

たくっちスノーは真っ黒の禍々しいフルボトルも作り出すと、ローグ達のようにフルボトルをセットする


【クトゥルフ】

たくっちスノー
「.....蒸血!」

【ミストマッチ...クトゥルフ...ク・クトゥ...※♯◯§♭‡&‡◯】

【ERROR!!】


花火が上がり、たくっちスノーが姿を表す



「君らみたいにこの姿に名前をつけるとするなら...」


カオスフェイカー
「我が名はカオスフェイカー」

Re: 時空監理局外伝 「牙組」 ( No.57 )
日時: 2017/12/31 16:07
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

カオスフェイカー
「ナイトローグ....行くぞ!」

ナイトローグ
「ハアッ!!」

...

享楽達は次々と湧き出るグンタイアリヤミーを蹴散らしていた

享楽
「へへへ、長刀降らんくってもメダルが出てくるもんだから楽やで」

ネメシア
「で、でもキリがありません...」

ビルド
「...なぁ、こいつらって働きアリだよな?」

オルガ
「となると、指示を出すための親玉の蟻が近くにいるはずですね...それは恐らく...」

オルガがナイフを天井へ投げると、まるで糸を千切られた蜘蛛のようにSヴヴァが落ちてきた

ビルド
「親玉はあいつか!」

享楽
「ネメシア、そいつら頼むでェ!」

ネメシア
「はい!」

ネメシアはカマキリソードで数十匹のグンタイアリヤミーを追い詰めるように斬りかかる

ビルド
「行くぞ!」

ビルドは武器にタートルフルボトルを入れる

【ready go!】

享楽
「おう!」ギリッギリッポンッ!
【クレーンアーム】
【ブースターレッグ】
【ソリッドキャノン】
【カッターウィング】


【ボルテック・ブレイク!】
【セル・バースト!】

Sヴヴァ
「グワアアアアア!!!」

ソリッドキャノンと亀のエネルギーがSヴヴァにぶつかり、Sヴヴァからメダルが弾け飛ぶ

Sヴヴァの戦闘不能と同時に、グンタイアリヤミーはセルメダルの山となった

享楽はそのセルメダルをかき集めていた

享楽
「へっへっへ~、こいつは儲けもんや、拾えるだけ放ろっとくけぇ!」

ビルド
「余計な足止めをくらった...ローグ!」



....

カオスフェイカー
「ハアアアアアッ!!」

ナイトローグ
「グッ!!」

カオスフェイカーは両腕を黒い触手のようにしてナイトローグに叩きつける


ナイトローグ
「お、おい石動...まだか!?」

石動
「か、勘弁してくれって...あんなタコみたいな気持ち悪いの相手にしたくねぇよ!」

ナイトローグ
「おい!!!」

カオスフェイカー
(くっ...あまりやりすぎると、王さまにも...)


【DORAGO RIDE】
【ケツァルコアトル】

その時、ドラゴンが天井を破壊して現れ、デーリッチの箱を鷲掴みにして飛んでいく...

ナイトローグ
「なっ...返せ!!」

カオスフェイカー
(ドラゴライド...っていうことは奴か)

ナイトローグ
「何をしている!?早く取り返せ!!」

「そいつは誰に言ってるんだ?」

ビルド
「待たせたな、たくっちスノー!」

カオスフェイカー
「遅いぞお前ら!」

ネメシア
「...あの、副組長...ですよね?」

カオスフェイカー
「この姿に関しては後だ!今はローグを!」

ナイトローグ
「おのれ...」

そんな時、スピーカーから声が

「あー、あー、マイクテス、マイクテス、こちら石動!これより用件を伝えたいと思います!」

石動
「作戦は終わった、引き返せ」

ナイトローグ
「だが...!!」

石動
「あいつからの命令だ」

ナイトローグ
「....チッ、毎度毎度...覚えていろ!!」

ナイトローグは煙を巻き、去っていく

カオスフェイカー
「また消えた...」

享楽
「あいつってぇと、どうやら向こうにも親玉がおるみたいじゃなぁ」

ネメシア
「桐生さん、心当たりは?」

戦兎
「スタークによると、ファウストを作り上げたのは葛城巧という人物らしいんだが...」

カオスフェイカー
(ああそうか、まだこの世界線だと巧の正体を知らないんだっけか)

フルボトルを外し、変身を解く

たくっちスノー
「ふぅ...あ、そうだ、王さまは!?」

そんな時、ビルドフォンが鳴る

ビルド
「ああ...たくっちスノー、大明神からだ」

たくっちスノー
「はい、たくっちスノーですが...王さまは?...はい、そうですか、いえ、そちらもお疲れ様でした」



たくっちスノー
「どうにか無事だってさ...良かった...」

ネメシア
「では、戻りましょうか」

享楽
「おう」



....


たくっちスノー
「ごめんな、デーリッチ、危険な思いさせちゃって」

デーリッチ
「気にしてないでちよ、どっちかというとドラゴンに鷲掴みされたときのほうが怖かったでち」

たくっちスノー
「はっははは、確かにそうかも!」

デーリッチ
「...ねぇ、たくっちスノーって...今、危険な仕事をしてるんだよね?」

たくっちスノー
「うん、でも仕方ないさ、尻拭いみたいなものだし...」

デーリッチ
「1つ、約束して?仕事が終わったら...ちゃんと帰ってきて欲しいでち」

たくっちスノー
「でも、自分は...」

デーリッチ
「たくっちスノーだって、ハグレ王国の国民でち」

たくっちスノー
「やっぱ敵わないなぁ、デーリッチには」


「...でも、ありがとう、好きだよ、デーリッチ」


戦兎
「おいおい、何しんみりとした顔してるんだよ?」

享楽
「年末に笑わんと、来年の福が飛んでくやろ!」

ネメシア
「そうですよ!一緒に年末を過ごしに来たんじゃないですか?」

たくっちスノー
「....そっか、そうだよな!」

デーリッチ
「そろそろ忘年会を始めるでちよ!」

たくっちスノー
「あー、待って待って!他の皆も呼びたいから!(松山以外)」

...

かなちゃん
「ふぅ...一時はどうなるかと思いましたが、どうにかまったりと大晦日を迎えられそうですね」

「そうだねぇ...あ、そうだ、これ。」

...は大明神に【フィフティ・ディケイドライバー】を手渡す

かなちゃん
「えっ...これ...」

「今の彼なら、この龍の力を正しいことに使ってくれるだろうからさ」

かなちゃん
「...あのー、もしかしなくともデーリッチを鷲掴みしたドラゴンって」

「さぁ、何のことやら...でもさ、初めてかもしれないね」


『マガイモノが誰かを守る為に力を使うなんて』


....

一方その頃、ファウスト...

誰もいなくなった臨時基地にスーパーアポロガイストと石動が現れる

Sアポロガイスト
「見つけたのだ、きっとこれだ」

アポロガイストは注射器で黒い液体...たくっちスノーのマガイモノの成分を採取した


石動
「今回の作戦で欲しかったものは人間モルモットでも、フィフティ・シリーズでもない」

石動
「マガイモノを作る上で必要な王の黒い液体さ」

石動
「こいつを使えば、今までより強力なスマッシュを製造できる」

石動
「いや、スマッシュだけじゃない....そうだろう?」





『メイドウィン。』



そして、帽子世界では...


「おい!俺達を何処に向かわせる気だ!!デンライナーから引き離せっての!」

シキ
「モモタロス、うるさい」

モモタロス
「ぐぐぐ...」

シキ
「どうフィリップ、何か変化は?」

フィリップ
「...シキ、玩具の世界を知っているかい?」

シキ
「玩具の世界...ドーラの所ね、それがどうかした?」

フィリップ
「どうやらあの世界の帽子が何者かに奪われたみたいだ」

シキ
「メルが?」

フィリップ
「いや、違う...でも、興味深い」


シキ
「そうそうフィリップ、そういえばお前は帽子戦争について調べているといったね?」

フィリップ
「そうだね、何か情報でも?」

シキ
「NPG機関って知ってる?」

フィリップ
「えぬ...ぴー...分からないな、調べてみよう」

シキ
「いや、いい、聞いてみただけ」

フィリップ
「...そっか」


時空監理局、ファウスト、そして帽子世界。


三つのグループに何かが起きようとしていた....!!

【次回予告】

メル
「帽子世界に何かあったみてぇだな、ちょっと手伝え」

戦兎
「またかよ...」

かなちゃん
「おや、どうやら知ってる顔触れも居ますね」

フィリップ
「初めまして、僕の名前はフィリップ。」

たくっちスノー
「フィリップ...フィリップってあのフィリップか!?」

メル
「お前がこの事件の元凶か?」

フィリップ
「いや...それはまだ分からない」

次回【第八話】
『Wの帰還/罪を背負う者』

「カイガン!」

【サイクロン!】

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年末のご挨拶

ロストメイドウィン
「どうも、普段は後書きに出てくるロストメイドウィンだ」

ロストメイドウィン
「今年もとうとう終わりだな...」

ロストメイドウィン
「2017年、メイドウィンにとっては大きなターニングポイントとも言える1年だった」

ロストメイドウィン
「たくっちスノーの本格的なキャラ付け、新たなメイドウィン、そしてマガイモノ」

ロストメイドウィン
「後こういった話を完結できるようになったのも今年からだ」

ロストメイドウィン
「これも皆様が支えてくれたおかげです...いや、支えてなくてもやらなくちゃダメなんだが」

ロストメイドウィン
「カキコも10月に新しい掲示板に移り変わったな、新しい作者もどんどん見かけるようになって中々楽しい1年だった」

ロストメイドウィン
「...しかし、俺も本格的にキャラ付けしてほしいなぁ」


ロストメイドウィン
「おっと、愚直は適当に流して...」

ロストメイドウィン
「来年も、メイドウィン小説をどうかよろしくお願いいたします、では良い年末とお正月を」


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