二次創作小説(新・総合)
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- 逃走中 グレートディストラスト(完結)
- 日時: 2025/05/25 22:23
- 名前: TDR (ID: kOmP6qDh)
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WARNING 注意
・この作品は「もしもアニメ『逃走中 グレートミッション』の逃走者が、本家バラエティと似た空気感で、Netflix版のような疑心暗鬼のゲームに挑んだら」というコンセプトのもと作られています
・各キャラクターに対する独自解釈を含みます
・気を付けていますが、キャラ崩壊の可能性があります
・アニメでウォークライ未使用だったキャラクターが、この作品オリジナルのウォークライを使用する場面があります
・ハンターは本家のような個体番号ではなく、A・Bなどを付けて識別しています
以上を踏まえてご覧ください
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ムーンワールドコロニーチャンピオンシップの開催2週間前。
A7コロニーの代表も発表されていない中で、クロノス社からの招待状により、29人の逃走者が集められた。
挑むのは「裏切りの巨大迷宮ステージ」。逃走エリアは、2024・某巨大商業施設。
無人の迷宮で、逃走者たちはこれまでにない心理戦を強いられる。
裏切り、絆、疑心、謀略、欲望、信頼……。
それぞれの思惑が交錯するゲームで、ハンターから逃げ切り、高額賞金を獲得する者は現れるのか!?
逃走者(五十音順)
園城 マイカ
オーガ クリスタル
オリヴァー フォックス
カイ ブルーム
カラハリ シュウ
クエスチョンくん
クレア サマーズ
シド フェニックス
ジャイロ デーモン
進心丸 奨
セイラ ピーボディ
千石 城太郎
ダイナ アレキサンドロス
タロット 幻霧
チャマ ハスラー
兎桜 マリン
トラヴィス ロウ
根津 忠太
パンナ ラヴ
ピエタ バローネ
ヒメナ ヴィクトリア
フェザリー ギバー
フォルト ヤング
ペンタ バッカーナ
マジカル ホーミー
ライパチ(神堂 雷八)
ランゴ メイザー
リリィ ボーン
リンセン
- ミッション5-1 ( No.24 )
- 日時: 2025/05/10 22:12
- 名前: TDR (ID: kOmP6qDh)
62:02
$1,415,600
千石とリリィの囮となり、ハンターに追われるシド。
3回目の囮でも、振り切れるか!?
シド「ハァ、ハァ、ハァ」タッタッタ
ハンターB「……」タッタッタ
シド「ハァ、ハァ……階段で……!」タッタッタ
止まったエスカレーターを登り、2階へ。
ハンターB「……」タッタッタ
シド「ハァ……ハァ……」タッタッタ
ハンターB「……?」タッタ……
うまく撒いたようだ。
シド「ハァ……ハァ……。これまでのゲームに比べて、体力回復をする時間を取らせてくれないね……」
ここまで2時間近く走り続けているシド。体力が不安なようだ……。
リリィ「ハンター1体を、こっちのエリアに連れてきてしまったけれど……やむを得ないわね」
シドのおかげで、逃げ延びたリリィと千石。
リリィ「千石さんは、さっきも裏切り者に狙われてる。きっと、刑事だから脅威と思われているんだわ」
千石「刑事には、裏切り者だとバレるかもしれないと?それは買いかぶりだが……」
リリィ「なんにせよ、千石さんは狙われないよう、隠れていた方がいいと思う。裏切り者に繋がる情報を得られたら、連絡するわ」
千石「……わかった。リリィくんも、裏切り者に脅威に思われているだろうから、気を付けてくれ」
2人は、ここから分かれて行動するようだ。
オリヴァー「……」
ペンタを脱落させたいオリヴァー少佐。
オリヴァー「……ペンタの得票数が3票になったというメールが来ない。根津は投票すると言った。嘘をつくタイプではないのは、このゲーム中だけでもわかる」
オリヴァーから連絡した逃走者で、ペンタに投票していないのは―――
オリヴァー「チャマ ハスラー……!」
チャマ「……やっぱ俺には無理だ。投票なんてできない」
チャマは、ペンタに投票をしないことに決めた……。
チャマ「のらりくらりとやってきた俺には、そんな決断できねーよ……。これだから俺は、何も成し遂げられない……」
誰かを脱落させる責任の重圧に、耐えきれなかったようだ……。
牢獄
マイカ「ねぇ、見てこの写真!」
フェザリー「えっ、すごい!ハンターとの至近距離ツーショット!」
マイカ「さっきの復活ミッション終わった後、ここに戻るまでに、いただきました!」
フェザリー「いいなぁ~、私も撮ればよかった」
ランゴ「シドすごいなぁ、走りっぱなしじゃないか」
ダイナ「囮にばかりなっていて、お人好しが過ぎる」
ワイワイ ガヤガヤ
トラヴィス「……なんだこれは?ここが牢獄?」
ブルーム「お疲れ、トラヴィス」
カラハリ「今回は、牢獄に全員で集まっているからこそのノリだ」
クレア「和気あいあいで、いつもより楽しいよ!」
トラヴィス「そ、そうか……」
クレア「そうそう、みんなにはどうしてトラヴィスが裏切り者になったか、私から話しておいたよ」
トラヴィス「すまん、クレア。ありがとう」
オーガ「顔色悪いぞ。よほどショッキングな捕まり方でもしたか?」
トラヴィス「……せっかく得た情報を、他の逃走者に話せず捕まったんだ」
カラハリ「情報とはなんだ?」
トラヴィス「……牢獄では、裏切り者について話していいんだよな?」
マイカ「大丈夫、ここには確保者しかいないから」
※確保者が逃走者に裏切り者に関する情報を伝えると、ペナルティが与えられ、最低でも1年、逃走中出場停止となる。
トラヴィス「順序だてて話す。まず、裏切り者用のミッションのメールが来たんだ。エレベーターに乗って屋上に向かえば挑戦できるミッションの」
進心丸「ふむ……」
トラヴィス「他の裏切り者を抑えるために、エレベーターの前で見張っていたら……パンナがエレベーターで屋上へ行ったんだよ」
ライパチ「えっ、じゃあもう絶対パンナが裏切り者じゃないか!」
幻霧「逃げるために、障害物のない屋上に向かう理由はないものね」
クレア「うーん、パンナかぁ。まぁイメージどおりではあるけど……」
クエスチョン「まったく、一緒に逃げる仲間を裏切るなんて、なんて酷いやつなんだ!」
フェザリー「『お前が言うな』ってツッコみ待ち?」
パンナ「誰を狙おうかしら?」
裏切り者・パンナ。賞金ボーナス獲得のため、ターゲットを決める……。
パンナ「リリィには唾つけてるから、候補から外す。千石刑事も、リリィから私の情報を聞けば唾付きも同然だから外す。あと、今後キャリーしてもらうためにも、マリン・ピーボディ・ヒメナは外そう。それ以外なら誰でもいいかな?」
ターゲットは、9人……。
パンナ「シドだったら、脱落させちゃっても許してくれそうなんだけどなぁ~」
果たして、賞金ボーナス獲得なるか……?
その頃、クロノス社では……。
月村「確保機能が追加され、逃走者同士で集まりづらくなった。ここで、逃走者を強制的に集合させるミッションを行う」
ハーヴェスト「随分といじわるね?」
月村「これを乗り越えてこそ、このゲームでの勝利に近づけるというものだ」
ゲームマスターの月村サトシが、ミッションを発動。
ピピピッ
ホーミー「……何?メール……じゃない?」
クロノブレス[DRONE OPERATE MODE]
ホーミー「……ドローン操作モード?」
ドローンHOMIE[……]フォンフォン
逃走者全員のドローンが、逃走者の手によって操作可能となった!
59:52
$1,441,600
プルルルル
リンセン「『ミッション|ゲーム残り40分になると、逃走者の位置情報がハンターに伝えられてしまう』」
オリヴァー「『阻止するには、ドローンを操作し、逃走者3人でスリーショット写真を撮らなくてはならない』」
リリィ「『写真は、誰のドローンで撮影してもよい。一度でも、顔がはっきり写ったスリーショット写真を撮れれば、ミッションクリアとなる』」
ジャイロ「『なお、写真は何度写ってもよい』……こりゃ、エグいミッション来たぞ……!」
ミッション 位置情報発信を阻止せよ
ゲーム残り40分になると、逃走者の位置情報がハンターに伝えられてしまう。阻止するには、ドローンを操作し、逃走者3人でスリーショット写真を撮らなくてはならない。
写真は、誰のドローンで撮影してもよい。一度でも、顔がはっきり写ったスリーショット写真を撮れれば、ミッションクリアとなる。
なお、写真は何度写ってもよい。
ピエタ「確保機能がある裏切り者が3人もいるのに、スリーショット写真撮らないといけないって?そりゃ、とんでもなくスリリングだ」
現在3人残っている裏切り者とスリーショット写真を撮ると、撮影の時に確保されてしまう可能性がある。
リリィ「さっきのセーフティコンテナのミッションとこのミッションで、確信した。このゲームは、疑い合うゲームじゃない。信用を勝ち取るゲームなんだわ」
裏切り者と疑われた逃走者は、ミッションをクリアするのが難しくなる。そのため、ほかの逃走者からの信用を獲得しているかが重要となる。
ハンターE「……」
ハンターD「……」
エリアには、5体のハンター。動けば、見つかるリスクが高まる。
現在、逃走者とハンターは、各エリア・各フロアに分かれている。
・mori:1階 千石、チャマ、根津、ピエタ、マリン、リンセン
2階 オリヴァー、ジャイロ、パンナ、ヒメナ、リリィ
3階 シド、ピーボディ、ホーミー
ハンターA・B・C・E
・アウトレット:ペンタ
ハンターD
唯一、孤立しているのは……。
ペンタ「ここ、人いねーんだよなぁ」
ペンタ バッカーナ……。
ペンタ「アウトレットから、移動しねっと!向こうは自首ボックスもあるし!」
他の逃走者との合流のため、moriエリアに向かう。
マリン「近くにまだ2人ともいるよね……」
先ほど、リンセンとピーボディと別れたばかりのマリン。
マリン「……あっ、いた!おーい!」
見つけたのは……。
リンセン「マリン!」
リンセンだ……!
マリン「よし、あと1人で写真撮れる!」
リンセン「ピーボディを呼ぼうか」
マリン「そうだね、呼ぼう」
ピーボディ「下の階にいればよかった……」
ピーボディは、現在3階。マリンとリンセンは、1階だ……。
プルルルル
ピーボディ「電話―――」ダッ
ハンターC「……」
ピーボディ「危ない……」タッタッタ
プルルルル……
マリン「……出ない。ハンターに追われてるのかも」
リンセン「後でかけ直して、先に近くにいる誰かと撮ろうか」
マリン「そうしよう。写真は何度でも写っていいらしいから」
ミッションをクリアした逃走者も、その後に写真に写ることができる。
ヒメナ「復活した3人は、絶対に裏切り者じゃないから安全だよね」
復活した千石、ピエタ、リンセンの3人は、最初の確保メールの際に、裏切り者ではないことがわかっている。
ヒメナ「ピエタに電話しよう」
プルルルル
ピエタ「ヒメナから電話だ。ミッションのことか?」
ピッ
ヒメナ『ピエタ、今どこにいる?』
ピエタ「俺はmoriエリア1階の外だ。木の広場から出てすぐの場所にいる」
ヒメナ『私、2階にいるんだけど、そっち安全そう?』
ピエタ「今のところは、ハンター見かけないな」
ヒメナ『じゃあ私、そっち行くから、写真撮らない?』
ピエタ「ああ、撮ろう。もう1人は俺が適当に探しておく」
ヒメナ『ありがとう!』
ピッ
ピエタ「まぁ、ヒメナは信用していいだろう。あと1人をどうするか……。無難なのは千石とリンセンだが」
千石「動くしかないようだな」
隠れ場所を探していた千石。やむを得ず、ミッションに動く。
マリン「あれっ、千石さんじゃない?」
リンセン「本当だ」
そこに、偶然通りかかった、マリンとリンセン……!
千石「おお、偶然!」
マリン「最高だよ、信用できる人とこんなすぐに会えるなんて!」
リンセン「写真を撮ろう。ドローンの操作は……」
マリン「私がやってみるよ。初めてだけど……」
クロノブレス[DRONE OPERATE MODE]
ドローンMARIN[ + ]フォンフォン
マリン「クロノブレスで操作するんだね……」
ドローンMARIN[ → ]フォンフォン
マリン「……」
ドローンMARIN[ ↓ ]フォンフォン
マリン「ああ、大体わかった。上下左右移動、その場で左右回転ができるみたい」
千石「もう少し寄るか……」
3人の顔がはっきりと写ったスリーショット写真を撮るには、3人がかなり近づく必要がある……!
マリン「もっと寄って。はい、撮るよ!」
パシャッ
ドローンMARIN[MARIN・LINSEN・SENGOKU]ピピッ
兎桜 マリン
リンセン
千石 城太郎
ミッションクリア
マリン「オッケー、ミッションクリア!」
千石「助かった。では、また無事に会おう」
リンセン「ああ、また後程」
写真を撮り終え、千石は隠れ場所探しを再開だ。
プルルルル
リンセン「……ピエタ?」
ピッ
ピエタ『リンセン、写真を撮らないか?』
リンセン「ああ、構わない。どこにいる?」
ピエタからの電話だ……。
リンセン「ヒメナとも落ち合う予定か……了解だ。すぐ向かう」
ピッ
マリン「ピエタから電話だったんだね?」
リンセン「マリン、ピーボディのことは……」
マリン「行ってきなよ、ピーボディの方は任せて!あとで、2人でそっち向かうかも!」
リンセン「すまない、頼んだ」タッ
リンセン、すでに写真を撮っているが、ピエタの元へと向かう!
プルルルル
マリン「……あっ、ピーボディ!」
ピッ
ピーボディ『ごめん、さっき電話出られなくて。写真だよね?』
マリン「ああ、今さっき、私とリンセンと千石さんで撮ったところだ。ピーボディも一緒に撮ろう」
ピーボディ『オッケー―――あっ!』
マリン「どうしたの?」
ピーボディ「シドがいる!」
シド「誰と撮るべきか……」
ピーボディの近くに、シド……!
ピーボディ「シド、こっち!」
シド「……ピボっち!」
2人が合流。あと1人いれば、写真を撮れる……!
マリン『どう?そっちで撮れそう?』
ピーボディ「うん、こっちで撮れるかもしれない」
マリン『了解した!もし困ったことあったら連絡して』
ピーボディ「ありがとう、それじゃ!」
ピッ
シド「電話の相手は、写真撮れそうだったのかい?」
ピーボディ「今の電話の相手、マリンだったんだけど、もう写真撮ったんだってさ。マリンと合流するより、近くにいる人と撮ってもいいかもしれない」
シド「なるほどね。じゃあ、誰か信用できる人を探そうか」
ピーボディとシドは、近くにいる逃走者を探す。
裏切り者を避けて写真を撮り、位置情報発信を阻止できるか!?
残る逃走者:15人
オリヴァー、シド、ジャイロ、千石、チャマ、
根津、パンナ、ピーボディ、ピエタ、ヒメナ、
ペンタ、ホーミー、マリン、リリィ、リンセン
- ミッション5-2 ( No.25 )
- 日時: 2025/05/11 22:59
- 名前: TDR (ID: kOmP6qDh)
56:50
$1,478,000
残り40分になると、逃走者の位置情報がハンターに伝えられてしまう。
阻止するには、ドローンを操作し、逃走者3人でスリーショット写真を撮らなくてはならない。
なお、写真は何度写ってもよい。
逃走者15人のうち、ミッションをクリアしているのは、マリン・リンセン・千石の3人。
ジャイロ「誰かを犠牲に、金を得ようとしなさそうな人間か……。復活組・シド・ピーボディ・マリン・根津・ヒメナ……この辺は固い。このうち3人と写真を撮ればいい」
裏切り者となっていなさそうな面々を絞り込む、ジャイロ。
ジャイロ「パンナとリリィは怖ぇな。パンナは言わずもがな。リリィは戦略として裏切り者になってる可能性があるし、俺を裏切り者と疑っていたとしたら、敢えて確保に動きそうだ」
オリヴァー「まずは近くにいる逃走者を探すか……」
その近くに、オリヴァー少佐。
ジャイロ「……おっ」
オリヴァー「……!」バッ
少佐、大きく一歩下がり、身構える……!
ジャイロ「おお……警戒してんだろ?俺もそうだが、せっかく2人集まったんだ。まずは写真を撮らねーか?」
オリヴァー「……ペンタの相方というだけでも、信用には値しない」
ジャイロ「ペンタの相方じゃねーよ!」
オリヴァー「……」
オリヴァーは、警戒を解かない……。
ジャイロ「俺は借金取りだ、信用が大事な商売柄、裏切ったりはしねぇ。そっちがどうかは知ったことじゃねーが……どうなんだ、退役軍人さんよ?」
オリヴァー「……当然、現役の頃に造反行為はしていない。今回のゲームもそうだ」
ジャイロ「だったら、俺の方は、これまでのあんたの生き様を信じてやろうじゃねーか。そっちはどうする?警戒している俺との会話を続けるあたり、写真撮ってねーんだろ?ここで手を組むのは、あんたにとっても悪い話じゃねーはずだ」
オリヴァー「……いいだろう。ただし、写真は俺が撮る。お前は手を後ろに組んで写れ」
ジャイロ「おーし、その条件でいい。交渉成立だ。あと1人を探そうぜ」
オリヴァー少佐とジャイロ、この場は手を組むこととなった。
マリン「さて、仲間と思える人とは、積極的に写真を撮りたいけど……」
すでにミッションをクリアしたマリン。裏切り者ではないと思える逃走者とは、写真を撮りたいようだ。
プルルルル
マリン「……根津?」ピッ
根津『突然電話ごめん、もう写真撮った?』
マリン「うん、撮ったよ」
根津『あっ、そうかぁ……』
マリン「まだ撮ってないなら、私が一緒に撮ろうか?」
根津『えっ、いいの!?』
マリン「日頃お世話になってるからね」
根津『ありがとう!もう1人はこの場にいるから、一緒にそっちに向かうよ!』
マリン「了解!ちなみに、もう1人って?」
根津『チャマさん!』
チャマ『あっ、またお世話になります……』
数分前
根津「チャマさん!」
チャマ「おお~、根津!よかった、信用できる人と出会えて」
偶然合流していた、根津とチャマ。
チャマ「あと1人、誰に声かけよう……」
根津「復活した3人は、きっとみんな撮りたがってるから、倍率高いと思います。一回撮れば、もう無理して撮る必要ないし、先越されていたら来てもらえないかも……」
チャマ「なら、マリンとかどうだ?復活ではないけど、信用できる」
根津「かなり信用できるし、声かけてみるのアリですね!」
現在
マリン「チャマか。今日はペアも組んだし、オッケーだよ!」
チャマ『ありがとうございます!!』
根津とチャマの2人は、マリンがいる場所へと向かう。
プルルルル
リンセン「誰だ?」
マリンと同じく、ミッションをクリアしているリンセンにも電話だ。
その相手は……。
ジャイロ『リンセン、良かったら写真撮らねーか?オリヴァー少佐も一緒だ』
ジャイロだ。
リンセン「2人と撮るのは構わないが、今、ピエタ・ヒメナの2人と約束していて、集合場所に向かってるところなんだ」
ジャイロ『マジか。じゃあ、俺たちがそっちに向かったら、撮ってくれるか?』
リンセン「ああ、それなら問題ない」
ジャイロ『了解だ、今から2人で合流目指す!』
ピッ
オリヴァー「集合場所は?」
ジャイロ「moriエリアの外の……」
ジャイロとオリヴァー、リンセンとの合流に動く。
パンナ「チャマあたりを確保できたら、罪悪感も薄いし良いんだけど……」
手ごろなターゲットを探しつつ、写真を撮る相手を探すパンナ。
パンナ「写真撮って、その瞬間に2人に『ポン』と触れる。脳内イメージも完璧!」
???「……」
その近くに、人影だ……。
パンナ「……人の気配がする」
パンナ、気配のする方へと向かう。
パンナ「怪しい人だったら、即確保でもいい……」ヒソヒソ
???「……」
パンナ「……誰かいるわよね?」
???「……!」バッ
パンナ「!」
人影が、パンナの前に飛び出した!
その正体は……。
リリィ「パンナ……」
リリィだ……!
パンナ「なーんだ、リリィか……警戒して損した」
リリィ「……今日は何かと縁があるね」
パンナ「まぁ、でも私としては、信用できる人と会えて好都合よ。もう1人集めて、写真撮りましょ」
リリィ「ええ。誰を呼ぶ?」
ジャイロ「……おお、いた!」
オリヴァー「!」
リンセンの元へと向かっていた、ジャイロとオリヴァー。
リンセン「この声……、ジャイロか」
ジャイロ「おう、今そっちに行く!」タッタッタ
下の階を移動中のリンセンと、ピエタやヒメナよりも先に合流!
リンセン「写真は誰が撮る?」
ジャイロ「オリヴァー少佐が撮る約束だ」
オリヴァー「ジャイロ、手を後ろに組め。少しでも動いたら……わかっているな?」
ジャイロ「わかってるって」
ドローンOLIVER[ + ]フォンフォン
オリヴァー「……撮るぞ」
パシャッ
ドローンOLIVER[OLIVER・JAIRO・LINSEN]ピピッ
オリヴァー フォックス
ジャイロ デーモン
ミッションクリア
ジャイロ「よし、ありがとな、リンセン!」
オリヴァー「協力感謝する」
リンセン「気にするな、お礼はいらない」
これで、オリヴァーとジャイロもミッションをクリアとなった。
オリヴァー「ジャイロ、俺に付いてくるなよ」
ジャイロ「言われないでも、付いてかねーよ!」
根津「おーい!」タッタッタ
チャマ「待たせてすまねぇ!」タッタッタ
マリン「根津、チャマ!準備はできてるよ!」
根津・チャマ・マリンも合流し、写真を撮る……。
ハンターA「……」
しかし、3人に迫る、黒い影……。
マリン「ドローンの操作は、さっきやったから慣れたんだ」
根津「おおー、心強い!」
ドローンMARIN[ + ]フォンフォン
マリン「えっと、カメラ位置はもう少し下―――」
ハンターA「……」
3人の背後にいるハンターも、カメラに映っている……!
マリン「―――後ろからハンター来てる!」ダッ
チャマ「い!?」ダッ
根津「えっ!?」ダッ
ハンターA「……!」ダッ
見つかった……。
チャマ「嘘だろ……こんなのってないだろ!」タッタッタ
ハンターA「……」タッタッタ
ハンターが視界に捉えたのは……。
マリン「狙いは私か……!」タッタッタ
兎桜 マリン……!
根津「ハァ、ハァ……」タッタッタ
チャマ「くっそ~!!」タッタッタ
根津とチャマも、バラバラに逃げる。
マリン「ハァ、ハァ」タッタッタ
階段を駆け上がり、上の階へ。
ハンターA「……?」タッタ……
ハンターの視界から、外れたようだ。
ハンターC「……」
しかし、恐怖はまだ、終わらない……。
根津「ハァ……2人とも大丈夫かな……」
チャマ「心臓悪いって、このゲーム……」
マリン「ハァ、ハァ……危ないところだった」
ハンターC「……」
チャマ「……!」ダッ
ドローンCHAMA[……]フォンフォン
チャマ「ああ、ドローンか……。ずっといるのに、いい加減慣れろよ、俺……」
マリン「ハァ……ハァ……」
ハンターC「……!」
【TARGET ROCKED】
MARIN[ + ]
ハンターC「……」ダッ
マリン「―――えっ!?」ダッ
また背後から、来た……!
ハンターC「……」タッタッタ
マリン「ハァ、ハァ……!」タッタッタ
ポン!
52:50 兎桜 マリン 確保
残り14人
マリン「ハァ……そんな……」
ミッションは、危険と隣り合わせ。人のために動くと、その分リスクもある……。
プルルルル
リンセン「マリン確保か……。マリンの分も逃げ切らなくては」
根津「うわっ、『兎桜マリン 確保 残り14人』……。ごめん、ミッション巻き込んだから……」
チャマ「最悪だ……。根津ともはぐれちまうし……」
根津とチャマは、写真を撮れていない。振り出しだ……。
ホーミー「写真、きっと誰も撮ってくれない。もう自首した方がいいかも……」
自分が信用を得ていないと感じているホーミー。自首を迷い始める……。
シド「誰とだったら写真を撮りたくない……とかあるかい?」
ピーボディ「うーん……怪しんでる人は、いるにはいるけど……」
その近くに、他の逃走者を探す、シドとピーボディ。
ホーミー「決めた。自首する」ザッ
高額賞金を手に入れるため、自首へと動く……!
シド「……あれって」
ピーボディ「あっ、ホーミー!」
ホーミー「あ……」
動いた途端、2人に見つかった……。
ホーミー「あの2人、シブヤステージに出てた……」
2人は、ホーミーとともに写真を撮るのか……?
それとも、シブヤステージでのホーミーの裏切り行為を理由に、写真を撮らないのか……?
残る逃走者:14人
オリヴァー、シド、ジャイロ、千石、チャマ、
根津、パンナ、ピーボディ、ピエタ、ヒメナ、
ペンタ、ホーミー、リリィ、リンセン
- ミッション5-3 ( No.26 )
- 日時: 2025/05/12 23:08
- 名前: TDR (ID: kOmP6qDh)
51:15
$1,545,000
シド「……あれって」
ピーボディ「あっ、ホーミー!」
ホーミー「あ……」
シドとピーボディが、ホーミーを目撃。
ほかの逃走者に警戒されていると思っているホーミー。果たして、2人の選択は……?
ピーボディ「ちょうど良かった、一緒に写真撮ろう!」タッ
シド「僕が撮影役になるよ」タッ
2人とも、駆け寄ってきた……!
ホーミー「え……?」
シド「……どうしたんだい?意外そうな顔して」
ホーミー「……2人とも、私が裏切り者だと思わないの?」
ピーボディ「思わないよ」
シド「思わないね」
ホーミー「ど、どうして……!?だって、私はあなたたちのこと、裏切ったことがあるのに……!」
シド「……ああ、シブヤステージの時のことかい?」
ピーボディ「あー、あったね、そんなこと」
ホーミー「……」
シド「あれ以来、A7の逃走中に全然出場しなくなったから、心配してたんだよ。もしかして、そのことを気にして?」
ホーミー「……そうだよ。あの時は、私のせいで何人も捕まった。それでも、自分が高額賞金を得られればいいって考えたから、あんな真似をした」
シド「そういえば、あの時の賞金ボーナス、当時にしては高かったね……」
ピーボディ「マジシャンは人気商売なのに、思い切ったことしたなぁとは思ったよ。やっぱり、大きな決断だったんだ?」
ホーミー「……」
沈黙は、肯定を意味していた。
ピーボディ「そっか……。ずっと抱え込んでたんだね」
ホーミー「……それなのに、どうして私を信じられるの?」
シド「その1回の裏切りよりも、それまでに僕らを助けてくれたことの方が、印象に残ってるからだよ」
ホーミー「……!」
シド「僕がハンターから逃げる時、マジックの道具で、ハンターの視界を遮ってくれただろう?それも一度じゃない」
ピーボディ「そうそう。私も、助けてもらったことあるよ。だから、ホーミーを信じたいって思った」
シド「逃走中で高額賞金を獲りに行くのは普通のことさ。協調性を重視するのか、他の何を犠牲にしてでも賞金を獲りに行くのか。どっちも、戦略の選択肢の一つだ」
ピーボディ「まぁ、被害に合ったらその直後は、『あいつめ~!』とは思うけどね。私はペンタにやられた時、そうだったし……。でも、ずっと恨んだりはしないよ。そういうゲームだって、わかって参加してるから。何度も参加してきた常連のみんなは、大体そうだと思うな」
シド「キミは人気商売ゆえに、人からの評価を気にしやすいのかもしれないけど……」
シド「ホーミーちゃんは、人のために動ける人間だって、僕らはみんな知ってるよ」
ホーミー「…………」
ピーボディ「シド、いいこと言うじゃん!」
シド「事実を言っただけだよ。それに、レディーを元気づけるのも、大スターの役目だからね!」
ホーミー「シド、ピーボディ……」
ピーボディ「そんなに前のことを抱え込んでたなら、なおさら、ホーミーは裏切り者じゃないね。確信したよ」
シド「さあ、気を取り直して、写真を撮ろう!」
ホーミー「……うん……!」
ドローンSID[ + ]フォンフォン
シド「この状況、両手に花だね!」
ピーボディ「はいはい、そういうのいいから撮って!」
シド「じゃあ、笑って……はい、チーズ!」
パシャッ
ドローンSID[SID・PEABODY・HOMIE]ピピッ
シド フェニックス
セイラ ピーボディ
マジカル ホーミー
ミッションクリア
3人がミッションをクリアし、クリアしていないのは7人となった。
プルルルル
シド「おや?電話だ……」ピッ
パンナ『シド、良かったら写真撮らない?今ね―――えっ?……あー、なんか名前言いたくないらしいんだけど、もう1人といるのよ。信用できる相手よ』
シド「シャイな人だね。オッケー、2人は今どこに?」
パンナ『moriエリア2階の、スポーツ用品店の近く。来れそう?』
シド「お安い御用さ!」
パンナ『ありがと!それじゃ、2人で待ってるから』
ピッ
ピーボディ「女の子に呼ばれたの?」
シド「ああ、レディーが僕を待っている!それじゃ、2人とも気を付けて!」タッ
シドは、パンナの元へ向かう。
ピーボディ「……元気出た?」
ホーミー「うん、おかげさまで」
ピーボディ「良かった!仲間として、元気出してくれて良かったよ」
ホーミー「……仲間か」
ピーボディ「そうでしょ?逃走者は、仲間でありライバル。ホーミー、よく言ってたよね」
ホーミー「覚えてたんだ、それ……」
ピーボディ「ところで、今回も自首狙い?」
ホーミー「うん、そろそろ自首しようと思ってる」
ピーボディ「結構いい額だもんね。自首できるようにファイト、ホーミー!それじゃ!」
ピーボディはサムズアップをして、ホーミーと別れた。
ホーミー「……2人とも、ありがとう。おかげで、胸のつかえが取れた気がする」
パンナ「シド、来てくれるって」
リリィ「それじゃ、ここで待ちましょう。ここなら、全方位を気にしなくてもいい」
パンナとリリィは、裏切り者の通報とハンターを警戒し、隠れてシドを待つ。
パンナ「名前くらい教えたっていいのに。シドのこと疑ってるの?」
リリィ「シドを疑うというより、シドとの通話を裏切り者が聞いてるかもしれないと思って。私はゲーム再開前に、積極的に裏切り者を絞り込もうとしたから、きっと目をつけられてる」
パンナ「ふーん、過剰なくらい慎重ね……。そんなに裏切り者を警戒してるのに、私のことは怪しんでないんだ?」
リリィ「警戒してないわ」
パンナ「ふうーん……!」
リリィに取り入る作戦の成功を確信し、得意げだ……。
パンナ「最初の頃は殺人鬼だって疑われてたのに。今じゃ信用されてるんだから、わからないものね」
リリィ「あったね、そんなこと……。あの時は本当に悪かったと思ってる」
パンナ「いいのよ、ゲーム終わった後に謝ってくれたじゃない。私も、誤解を招くいじわるな発言しちゃったし……」
リリィ「……あれから何度も一緒に逃走中に出るうちに、パンナの人となりが見えてきたから。私はもう疑わないよ」
パンナ「人となりって……自分で言うのもなんだけど、私は金のためなら人を利用するタイプだけど?」
リリィ「ええ、そうね」
リリィ「でも、友達を裏切ることはないもの」
パンナ「……えっ?」
リリィ「どうしたの、鳩が豆鉄砲を食ったような顔して」
パンナ「私が、友達を裏切らない??」
リリィ「……もしかして、無意識にやってたの?あなたが利用する相手、アブラムやシドのように無条件で守ってくれる人以外は、関係性が薄い相手ばかりよ。パンナと一緒にねづやに行ってキャリーを頼まれた人の中に、切り捨てられた人はいないわ」
パンナ「…………そう、かも?えっ、そうだっけ?」
パンナは、固まってしまった。
リリィ「本当に無意識だったんだ……」
パンナ「い、いやいや、偶然でしょ!偶然、リリィの前ではそうだっただけよ!」
リリィ「そうでもないと思うけど」
リリィはパンナの手首を、むんずと掴んだ。
パンナ「えっ……な、何すんの?」
リリィ「今、私はパンナに触れたけど、パンナは確保されたことにならない。だから、私は裏切り者じゃないってわかるよね」
パンナ「あー……そうね?」
リリィ「パンナは誰と一緒にいるかをシドにも教えてないから、ここで私が捕まっても、疑いを向けられることはない」
パンナ「……何が言いたいのよ。わけわからないって」
リリィ「ここで、私がパンナの手に触れてみると、どうなるかな……」
リリィは、掴んだパンナの腕を自身に向け、もう一方の手を伸ばし―――
パンナ「ちょ、ちょっとリリィ、やめっ、危ない―――」
リリィは、手を伸ばすのをやめた。
リリィ「……やっぱり、焦った。私が脱落しちゃうと思ったから。そういうタイプなんだよ、パンナは」
リリィは、パンナの腕を放し、両腕をひっこめた。
パンナ「……ねぇ、今のって、まさか」
リリィ「多くは語らないけど、私はとっくに気づいてたよ。パンナが〝そう〟だって」
パンナ「ええ……!?」
パンナはなんと、リリィに裏切り者だとバレていた……!
パンナ「い、いつから!?」
リリィ「2つ目のミッションの時。道中で私をキャリーしたり、やたらと私に対して親切だったから、よっぽど追及されたくないことがあるんだろうなって」
パンナ「嘘ぉ……」
リリィ「そういうのも、人となりが見えた今だから気づけたのよ」
リリィ「パンナは、友達である私を裏切らない。だから、警戒しないし、糾弾もしない」
パンナ「……なんか嫌」
リリィ「えっ?」
パンナ「人間性を見透かされてるみたいで嫌なのよ!私の自覚ないことまで気づいて!」
リリィ「ふふっ、これでも観察眼はある方だと自負してるから」
パンナ「……で?私がほかの人を狙ったらどうするわけ?私が〝そう〟だって気づいてるのに、放置していいの?」
リリィ「今は、特定の誰かに迷惑かけてないと思ってるから、何も言わないだけ。ほかの誰かを狙ったら、その時はちゃんと糾弾するよ。友達として、ね」
パンナ「ああ~……言葉選びがむずがゆい」
リリィ「ふふふっ……」
パンナ「……あんたも大概、友達に甘いわね」
リリィ「まぁね」
パンナとリリィ。奇妙な友人関係だ……。
パンナ「……その観察眼なら、絞り込んだっていう裏切り者の候補、言ってみてよ。私にとっても、情報がある方が都合いい」
リリィ「……名前を言うべきかは、悩みどころね」
パンナ「どうして?投票のルールもあるし、脅威は情報共有しておくべきだと思うけど?」
リリィ「まだ確証がないからよ。千石さんを通報した裏切り者と、動きを見せない裏切り者。どちらも、かなり用心深くて、情報を落とさない。特に前者は、前半に賞金ボーナスを獲得しながら、目立った動きを見せなくなった。おそらく、今までは信用を稼ぐ段階だったんだと思う」
パンナ「なるほどね……」
リリィ「でも、そろそろ動き出してもいい頃合い―――」
ドローンLILY[ALARM]ブーーーッ!!
ドローンPANNA[ALARM]ブーーーッ!!
リリィ・パンナ「「!?」」
リリィとパンナのドローンのアラームが、起動……!
ハンターC「……!」ダッ
ハンターE「……!」ダッ
アラームの音を聞いたハンターが、2人の確保へと向かう……!
リリィ「通報……!?」
パンナ「この場所が見えるところなんて、限られてる……!」ダッ
パンナは、隠れ場所を飛び出す……!
???「……」タッタッタ
数十メートル先に、謎の人影……!
パンナ「いた、きっとあいつだ……!」ダッ
リリィ「待って、パンナ!」
パンナ「追った方がいい!アラーム鳴ったまま追って、あいつもハンターに狙わせる!」タッタッタ
リリィ「相手は相当、用心深いはず!罠を警戒して―――」
ハンターC「……!」ダッ
見つかった……。
リリィ「っ、ハンター……!パンナ、深追いしないでね!」ダッ
リリィも、隠れ場所を離れる……!
ハンターC「……」タッタッタ
ハンターが視界に捉えたのは……。
リリィ「ハァ、ハァ」タッタッタ
リリィだ……!
パンナ「……リリィ!?」
ドローンPANNA[ALARM]ブーーーッ!!
???「……」タッタッタ
パンナ「くっ……待てっ!!」ダッ
パンナは、謎の人影を追っていく。
リリィ「ハァ、ハァ」タッタッタ
ハンターC「……」タッタッタ
【TARGET ROCKED】
LILY[ + ]
ポン!
48:03 リリィ ボーン 確保
残り13人
リリィ「ああ……やっぱり、運動能力じゃ勝てない……」
プルルルル
千石「……リリィくん、裏切り者にやられたか……!」
パンナ「ハァ、ハァ……どこ行ったの!?」
パンナは、人影を見失った……。
ドローンPANNA[ALARM]ブーーーッ!!
パンナ「アラームうるさい!!」
ドローンPANNA[……]
パンナ「……止まった?」
通報から1分が経過したため、アラームは停止した。
パンナ「メール……リリィ確保。絶対、敵はとってあげるからね―――」
ハンターE「……」
パンナ「……!」
パンナの近くに、アラームの音を聞いてやって来た、ハンター……。
パンナ「……」ササッ
物陰に隠れる。やり過ごせるか……?
ハンターE「……」
パンナ「……」
ハンターE「……」
パンナ「……」
ハンターE「……」スタスタ
パンナ「……ふぅ」ホッ
ドローンPANNA[ALARM]ブーーーッ!!
パンナ「!!」
また、通報アラームだ……!
ハンターE「……!」
【TARGET ROCKED】
PANNA[ + ]
ハンターE「……」スタスタ
パンナ「…………」
ポン!
47:16 パンナ ラヴ 確保
残り12人
ハンターE「……」スタスタ
パンナ「……誰よ」
パンナ「誰なのよ裏切り者おおおおおおおおおお!!!!」
パンナの叫びは、エリアに空しく響き渡った……。
プルルルル
シド「通報でパンナちゃんが確保!?そんな……僕が間に合っていれば、助けられたかもしれないのに……!」
ピエタ「立て続けだな。リリィとパンナ、同じ裏切り者が通報したなら、2人で120万か?」
ピーボディ「『なお、パンナは裏切り者だった』……あー、やっぱりそうだったんだ。怪しいと思ってた」
???「30万+60万+60万=150万……」
リリィとパンナを通報した裏切り者は、ゲーム序盤に千石を通報し、確保させた裏切り者だ……。
3人を確保させ、賞金ボーナスを得た裏切り者の正体は……!?
残る逃走者:12人
オリヴァー、シド、ジャイロ、千石、チャマ、
根津、ピーボディ、ピエタ、ヒメナ、ペンタ、
ホーミー、リンセン
- ミッション5-4 ( No.27 )
- 日時: 2025/05/14 21:57
- 名前: TDR (ID: kOmP6qDh)
46:57
$1,596,600
逃走者の位置情報発信まで、残り7分を切った。
プルルルル
チャマ「『ミッション途中経過|まだスリーショット写真を撮っていないのは、チャマ・根津・ピエタ・ヒメナ・ペンタの5人』……おいおい、ヤバいって!残されちまう!」
根津「チャマさんと合流したいけど……」
ハンターA「……」スタスタ
根津「危なくて、電話もかけられない……」
根津の近くに、ハンター。思うように、動けない……。
リンセン「ピエタ、待たせた」
ピエタ「おお、来てくれて助かる!」
リンセンとピエタが、約束していた場所で合流。
ピエタ「あとはヒメナだが……あいつ、随分遅いなぁ」
ヒメナ「さっきからアラーム鳴ってばっかりだし、ハンター来るし、大変だ今日!」タッタッタ
ヒメナは、かなり遠回りして、ピエタたちと合流に向かっている。
ペンタ「ふぅ、やっとこっち来れたぜ」
ペンタ、ようやくmoriエリアに到着。
ペンタ「余ってる逃走者は、と……」
クロノブレス[VOTE:2]
ペンタ「って、また2票入ってる!?」
ようやく、得票数に気づいた……。
ペンタ「やべーよ、こりゃ早く写真撮るか、もしくは自首か……」
チャマ「根津と合流しつつ、他の人も探さないと……」
そのペンタの近くに、チャマ ハスラー。
ペンタ「おっ、ちょうどいい、あいつに声かけよう。おーい!」
チャマ「ん…………ペンタ!?」
ペンタ「写真撮らねーか―――」
チャマ「く、来るなああああ!!」ダッ
ペンタ「ええ!?」
チャマ「通報しないでくれえ!俺はお前に投票してないんだあああ!!」タッタッタ
ペンタを警戒しすぎて、逃走だ……。
ペンタ「……これ、俺めちゃくちゃ追い詰められてねぇ?」
ホーミー「今、写真を撮れてないのは5人。この中だと、ペンタは最後まで写真は撮れないまま終わると思う」
状況を分析する、ホーミー。
ホーミー「ペンタに限らず、もし誰かの位置情報がハンターに伝えられたら、その隙に自首もアリ……」
自首のタイミングをうかがう……!
ヒメナ「はぁ、やっと着いた~」
ピエタ「おお、やっと来た」
ピエタとリンセンの元に、ヒメナが到着!
ヒメナ「ごめん、遅れちゃって!」
リンセン「構わないさ。よし、じゃあ写真を撮ろう」
チャマ「ハァ、ハァ……あっ!」
3人の近くに、ペンタから逃げてきたチャマ。
チャマ「お、俺も写真撮ってくれ!」タッタッタ
リンセン「チャマが来たぞ」
ピエタ「……どうする?警戒しておくか?」
ヒメナ「いいよ、撮ろう撮ろう!」
チャマ、自身を疑わずに受け入れてくれる3人と出会えた。運がいい。
ハンターB「……」
しかし、ハンターが迫る……!
ドローンLINSEN[ + ]フォンフォン
リンセン「3人とも画角に入ったら、シャッターを押す」
ピエタ「一応、手は触れないように気を付けてくれよ」
チャマ「も、もちろんだ!」
リンセン「……撮るぞ。3、2、1」
パシャッ
ドローンLINSEN[HIMENA・PIETA・CHAMA]ピピッ
ヒメナ ヴィクトリア
ピエタ バローネ
チャマ ハスラー
ミッションクリア
リンセン「撮れた、ミッションクリアだ」
ヒメナ「良かった~」
チャマ「マジで助かった、ありがとう―――」
ピエタ「ハンターだ!」ダッ
チャマ「いっ!?」ダッ
ヒメナ「!」ダッ
ハンターB「……」
ハンターは、4人に気づいていない。
ピエタ「追ってきてはいなさそうだ」タッタッタ
ヒメナ「少しくらい休憩させてほしいな……」タッタッタ
ピエタとヒメナは、リンセン・チャマと別れて逃げる。
リンセン「息つく暇もない……」タッタッタ
チャマ「あっ、ちょっと待ってくれ!」タッタッタ
リンセン「なんだ?」タッタ……
チャマ「根津も呼んで写真撮りたいんだけど、いいか?」
リンセン「もちろん、構わないよ」
チャマ「やった!ほんとありがてぇ……!」
プルルルル
根津「チャマさん……!」ピッ
チャマ『根津、今リンセンと一緒に、1階の木の広場あたりにいるから、写真撮ろう!』
根津「了解です―――あっ!」
根津の行く先に……。
オリヴァー「……根津?」
オリヴァー少佐。
根津「もしかすると、もう1人連れていくかもしれません!」
チャマ『4人でも問題ない……よな、リンセン?』
リンセン『ああ、さっきみたいに1人が撮影役をやればいい』
チャマ『大丈夫だってよ!』
根津「了解、すぐ向かいます!」
ピッ
オリヴァー「根津、写真を撮ってないんだな?」
根津「オリヴァー少佐、無理言ってしまうかもしれませんが……」
オリヴァー「今、電話していた相手の元に向かおう。俺もついていく。道中で誰かもう1人と会えれば、その場で写真も撮れるからな」
根津「ありがとうございます!」
根津とオリヴァー、2人でチャマとリンセンの元を目指す!
ペンタ「こりゃ自首が最良っぽいなー……」
ペンタは、ミッションをあきらめ、自首へと動くようだ。
プルルルル
ペンタ「……ジャイロ?」ピッ
ジャイロ『ペンタ、写真撮れてないんだってな?』
ペンタ「そうだよ、しかもさっきチャマに拒否られたところだ!」
ジャイロ『なははっ、裏切り者だと疑われてるからだろ!あー面白れぇ』
ペンタ「何がおかしいんだよ!もういい、俺は自首する!!」
ジャイロ『それもいいが、俺は写真撮ってやってもいいぞ』
ペンタ「……えっ?ジャイロ、俺のこと疑ってたはずじゃ?」
ジャイロ『最初はな。だが、考えが変わった』
ペンタ「ジャイロさん……!」
ジャイロ『お前が裏切り者なら、もっと大勢が通報されていてもおかしくねぇ。被害者が少なすぎる』
ペンタ「そういう理由……!?」
ジャイロ『とにかく、写真撮ってやるって言ってんだ。もう1人を呼べなさそうなら、俺がピエタあたり呼んでやる』
ペンタ「まぁ、ありがたい話ではあるんだが……」
ジャイロ『なんだよ、何か不満か?』
ペンタ「実は、今2票入れられてるから、もうギリギリで……」
ジャイロ『ははははっ!!それなら自首した方がいいな!ほら、さっさと自首ボックスに急げ!で、賞金で借金返済しろ!』
ペンタ「へ、へ~い……」
ジャイロ『返事の声が小さい―――』
ピッ
ペンタ「くそっ、この2票がなけりゃ、写真撮りに行ってたのに……!」
得票数が3票となると、ミッションの結果によらず、ペンタの位置情報がハンターに伝えられてしまう……!
牢獄
パンナ「はぁ、最悪……」
リリィ「随分、裏切り者相手に好戦的だったね?普段なら臆してるとこなのに」
パンナ「そうねぇ……。確保機能っていう対抗手段があったから、気が大きくなっちゃったかも」
リリィ「残念だったけど、ここで誰も犠牲にしなかったことは、きっと今後プラスになるよ」
パンナ「だといいけど……」
オーガ「お、来たな、裏切り者の被害者たち」
クレア「パンナ、見直したよ~、誰も通報しないなんて!もしかして、仲間を思って心変わりしたの!?」
パンナ「ま、まあね?最初は賞金ボーナス欲しかったけど、いざ通報しようとしたら、やっぱり仲間を犠牲にできない、そんな酷いことはどうしても無理って思っちゃって~」
嘘だ……。
リリィ「牢獄って、私たちのドローンの映像を中継されるのね。私とパンナを通報した人、映ってなかった?」
ブルーム「映像はランダムで切り替わるから、特定の誰かを見ることが出来ないんだ。2人が捕まった前後では、ピエタが映ってた」
リリィ「そう……じゃあ、裏切り者の正体は分からずじまいね」
マイカ「正体知りたいなら、タロット幻霧さんの占いがすごかったよ!」
リリィ「占いが……?」
幻霧「裏切り者がいると通達があってから、残っていた逃走者の顛末を占って、その中で裏切り者の候補を絞り込んでみた。その結果、候補に挙がったのは4人。その4人の中に、パンナとクエスチョンくんがいた」
リリィ「なるほどね。トラヴィスは当たらなかったの?」
幻霧「そうだね、トラヴィスは4人の中にいなかった。まあ、彼の場合、自分が断ったらほかの逃走者が裏切り者になってしまうから、という理由で裏切り者になったから、『裏切ってはいない』とも解釈できるけどね」
リリィ「……そうなの、トラヴィス?」
トラヴィス「ああ、幻霧の説明のとおりだ」
リリィ「当たるも八卦当たらぬも八卦の占いとしては、なかなか高い精度ね。それで、残りの候補2人は誰と誰?」
幻霧「『???』と『???』だよ」
リリィ「……信憑性のある人選ね」
ランゴ「そうか?前者はともかく、後者はむしろ信用高いイメージだが」
リリィ「後者については、私は意図的に信用を稼いでいたと思ってるわ」
ランゴ「ほう……?」
リリィ「ちょうど『千石さんが確保されたころ、どこにいたのか』という質問をした時に、怪しいと思えた人だったし……」
マリン「あの質問の答えで、どうして怪しいと思えたんだ?みんな、ちゃんとその時間にいた場所を言ってたじゃないか。全員バラバラの場所だったから、発言が嘘かどうかは判断できないはずだ」
リリィ「あの質問の場で、千石さんを通報した裏切り者だけが嘘をつくものだと仮定してみると、見えてくるわ」
マリン「うん……?」
リリィ「その裏切り者は、自分の発言が嘘だとバレないように、ほかの逃走者の回答と被ってはいけない。だから、回答が被らないように、ほかの逃走者の発言をなるべく聞いてから、回答したいと考えるはず」
マリン「あっ、つまり、後半に回答した人ほど怪しいってこと?」
リリィ「そういうこと。『???』は、回答がかなり後だったから怪しんでたの」
マリン「そうか……。でも、その推理が当たったとして、どうして『???』は裏切ったんだろう……?」
リリィ「人を切るタイプの人ではないってことは、私も把握してる。事情は分からないけれど……」
リリィ「誰かが『???』を疑わない限り、きっと犠牲者は増え続ける……」
ジャイロ「ったく、ペンタには今回こそ借金を返済してもらわねーとな」
ピエタ「お、ジャイロ」
ジャイロ「おう」
ジャイロとピエタが合流。
ジャイロ「ピエタ、写真はもう撮ったか?」
ピエタ「ああ、なんとか」
ジャイロ「そりゃよかった。ペンタはミッション諦めて、自首するつもりらしいぞ」
ピエタ「そうか、そりゃペンタらしいな」
チャマ「間に合ってくれよ、根津……!」
チャマとリンセンは、根津の到着を待つ。
リンセン「ドローンは、今のうちに準備していよう」
チャマ「だな……って、どうやって操作すんだ、これ?」
リンセン「まず、クロノブレスから、ドローン操作モードにするんだ。そこからはラジコンと同じだ」
チャマ「……あっ、これか?この画面のところタップ?」
リンセン「そうだ、そこをタップして……」
ペンタ「ハァ、ハァ、自首ボックス3階だっけ……?」タッタッタ
ハンターC「……」
ペンタ「おいおい、ハンターいるじゃねーか……。早くどっか行ってくれ!」
位置情報発信まで、残り3分
根津「あと3分しかない……!」
オリヴァー「急ごう、ハンターがいても突破するつもりで行くしかない」
根津「はい!」
ハンターA「……」
根津「―――言ってるそばからいます!」
オリヴァー「頭を下げろ、姿勢を低くすれば見つからない」
オリヴァーは、根津の肩をつかみ、しゃがみこませた。
根津「そうですね、すみません!」
ピエタ「あと3分か……。ペンタのやつ、自首間に合うか?」
ジャイロ「どうだかなぁ。間に合ってくれねーと、俺としても困るんだが」
ピエタ「……ところで、ジャイロ」
ジャイロ「ん?」
ピエタ「なんかお前、近づいてきて―――」
バッ
ピエタ「!?」
突如、ジャイロがピエタに飛び掛かった。
ポン!
ジャイロの手が、ピエタの腕に触れる……!
ピエタ「なっ……!」
ジャイロ「……ククク……」
ジャイロ「はっはっは!ビビったか!?俺が裏切り者だったら、今ので確保だぞ!」
ピエタ「ははっ、なかなかスリリングじゃないか!油断したよ」
ジャイロ「気をつけろよー、こういうことマジでやってくる奴いるかもしれないからな」
ピエタ「ああ、信用してる相手でも、気を抜かないのが大切だな―――」
プルルルル
ジャイロ「ん?」
ピエタ「メールだ」
リンセン「確保情報だ」
チャマ「マジかよ、誰が……」
根津「……え」
オリヴァー「…………」
ジャイロ「『裏切り者の確保機能により、根津 忠太 確保』……おいおい、動いたぞ!」
ピエタ「こりゃタイムリーだ……!」
42:48 根津 忠太 確保
残り11人
根津「……お、オリヴァー少佐?これって……どういう……?」
オリヴァー「……お前の失敗は、たった1つ」
オリヴァー「俺を信用してしまったことだ」
根津「あ…………ああ…………」
根津は、膝から崩れ落ちた。
オリヴァー「……悪いな」
オリヴァーは、座り込んだ根津を置いて、その場を去った。
オリヴァー「これで210万……」
千石・リリィ・パンナを通報しハンターに確保させ、根津を自分の手で確保した裏切り者の正体は、オリヴァー フォックス少佐だった!
オリヴァーを止めなければ、裏切り者の恐怖は続く……!
残る逃走者:11人
オリヴァー、シド、ジャイロ、千石、チャマ、
ピーボディ、ピエタ、ヒメナ、ペンタ、ホーミー、
リンセン
- それぞれの想い ( No.28 )
- 日時: 2025/05/15 22:06
- 名前: TDR (ID: kOmP6qDh)
41:41
$1,659,800
オリヴァー「これで210万……」
千石・リリィ・パンナを通報しハンターに確保させ、根津を自分の手で確保した裏切り者の正体は、オリヴァー フォックス少佐だった!
ミッション1直後
千石「いやいや、お礼なんていいさ」
オリヴァー「千石が、moriエリア1階、水の広場にいます」
千石「注意して観察したが、違和感は抱かなかったよ」
ドローンSENGOKU[ALARM]ブーーーッ!!
千石「!?」
木の広場でミッションに貢献したメールをみて、刑事である千石を狙い撃ちし、通報で確保……。
オリヴァー「……30万$」
ミッション2
オリヴァー「これを下げればいいんだな」
ガシャン
ハンターボックス橙[CLOSE]
信用を獲得するため、敢えてハンターボックスのレバーを下げ……。
オリヴァー「俺よりも根津のほうが、見張りながら隠れるのに適任だ。周りを見ろ、小柄なお前のほうが、隠れる場所が多い」
根津「わかりました、そういうことなら任せてください!」
偶然来た根津に見張りを任せ、自分は同じフロアにある別のハンターボックスを探しに向かい……。
オリヴァー「……見つからなかった時は、根津を通報して、離れた隙にレバーを上げればいい」
ハンターボックス黄[CLOSE]
オリヴァー「……」
ガシャン
ハンターボックス黄[OPEN]
その後に見つけた黄色のハンターボックスのレバーを上げた。
ミッション3
オリヴァー「……ヒメナとホーミーが、moriエリア2階、水の広場の上にいます」
ドローンHIMENA[ALARM]ブーーーッ!!
ヒメナ「えっ!?」
ホーミー「!?」
さらに、根津との合流直前に、ヒメナを通報……。
ゲーム再開前
リリィ「みんなは、千石さんが捕まった時、エリアのどのあたりにいた?」
マリン「私はミッション後、すぐ屋外に出たよ」
カラハリ「右に同じ」
ホーミー「私は……moriエリア3階の、フードコートあたりだったかな」
チャマ「俺は、kazeエリア1階……だったか?」
シド「その頃は、アウトレットにいたよ」
ヒメナ「私も。アウトレットのkazeエリア寄り」
ピーボディ「私もアウトレット」
ペンタ「俺もだ」
ジャイロ「……moriエリア1階、花の広場のあたりだったはずだ」
トラヴィス「俺もmoriエリア1階だから、怪しまれるかもな。外のコーヒー屋付近だ」
オリヴァー「……moriエリア3階、書店や玩具屋があるあたりだ」
根津「記憶怪しいけど、moriエリア2階の、スプリングスクエアだったはず」
千石を通報した時の居場所を聞かれた際には嘘をついた……。
なお、根津よりも先に答えたのは……。
ミッション1直後・千石通報直前
オリヴァー「……あれは」
根津「裏切り者、誰が怪しいだろう……」
オリヴァー「……根津か」
通報の直前に、根津を見かけ、位置を把握していたためだ……。
ミッション4
オリヴァー「……よし」タッタッタ……
モーリスハンター「……」タタタ……
さらに、裏切り者の強化ミッションでは、モーリスハンターに勝利し、賞金ボーナスを倍に……!
ミッション5
パンナ「……その観察眼なら、絞り込んだっていう裏切り者の候補、言ってみてよ。私にとっても、情報がある方が都合いい」
リリィ「……名前を言うべきかは、悩みどころね」
オリヴァー「……リリィとパンナが、moriエリア2階、木の広場上にいます」
リリィ「でも、そろそろ動き出してもいい頃合い―――」
ドローンLILY[ALARM]ブーーーッ!!
ドローンPANNA[ALARM]ブーーーッ!!
リリィ・パンナ「「!?」」
ハンターE「……」
パンナ「……」
ドローンPANNA[ALARM]ブーーーッ!!
パンナ「!!」
オリヴァー「30万+60万+60万=150万……」
リリィとパンナを通報で確保し……。
ハンターA「……」
根津「―――言ってるそばからいます!」
オリヴァー「頭を下げろ、姿勢を低くすれば見つからない」
根津の肩に触れ、根津を確保した……!
オリヴァー「……まだ、『仕事』は終わっていない」
オリヴァーを止めなければ、裏切り者の恐怖は続く……!
チャマ「どうして……どうして根津が、こんな目に合わなくちゃいけないんだよ!」
リンセン「落ち着け、チャマ」
根津の確保に動揺を隠せないチャマと、そのチャマを落ち着かせようとするリンセン。
チャマ「あいつは……母ちゃんのために賞金稼ぎたいって言ってたのに、こんなこと……!」
リンセン「残念だが、これが逃走中というゲームだ」
チャマ「……!」
リンセン「俺もほかの逃走者に脱落させられたことがあるが、納得はできなくても理解するしかなかった。賞金欲しさで相手を蹴落とす人間はいるが、それはこのゲームの本質でもあって、禁止されている行為ではない」
チャマ「……くそっ!」
リンセン「俺たちは、逃げ切ろう。根津の分も」
チャマ「……ああ……」
位置情報発信まで、残り1分
ペンタ「くそっ、絶対に自首すっからなぁ!」タッタッタ
現在、ミッションをクリアしていないのは、ペンタただ1人!
ペンタ「1ムーンドルも稼がずに終われるかよ!」タッタッタ
ホーミー「あと1分切った……」
ホーミーの隠れ場所と、自首用電話までの距離は、およそ30m……!
ハンターE「……」
しかし、近くにはハンター……!
ホーミー「向こうに行ったら、自首……!」
ジャイロ「あと30秒。自首のメールはなし。ペンタのやつ、大丈夫かぁ?」
ペンタ「ハァ、あと少し……!」タッタッタ
ペンタから自首用電話までは、およそ100m……!
しかし、時間がない……!
ペンタ「3階に上がって、突き当たり……」タッタッタ
ハンターE「……」
ペンタ「……向こうにハンターいるし!」
ヒメナ「……もうミッション終わる!」
3
2
1
40:00
$1,680,000
ハンターA「……!」ピピッ
ハンターC「……!」ピピッ
ハンターE「……!」ピピッ
【TARGET ROCKED】
>>PENTA<<
ペンタの位置情報が、ハンターに発信された……!
ハンターA「……」タッタッタ
ハンターC「……」タッタッタ
ハンターが、ペンタの確保へと動く!
ハンターE「……」タッタッタ
ホーミー「ハンターが行った!」ダッ
自首用電話の前からハンターがいなくなったのを見計らい、ホーミーがダッシュ……!
ペンタ「うわ、こっち来た……!こりゃもう賭けだな!」
ハンターE「……」タッタッタ
ペンタ「俺は、〝自首大魔王〟ペンタ バッカーナだ!!」
鍵を挿せ……
鍵を挿すのだ……
👁
W A R C R Y
W A R C R Y
W A R C R Y
【SLIME】
ペンタ「スライム!!」
ペンタの身体が、流動的なスライムの塊に変化した!
ペンタ「こんにゃろ!」ギュルル
ハンターE「……」タッタ……
独特の動きで、ハンターの横を掻い潜る!
ペンタ「このまま自首ボックスに直行だああ!!」ギュルルル
ハンターE「……」タッタッタ
自首用電話[……]
ホーミー「これで自首を―――」ポチポチ
ペンタ「うおおおおおお」ギュルルル
ホーミー「……えっ、ペンタ?」
向かう先には、自首をしようとしているホーミー……!
ハンターE「……」タッタッタ
ペンタ「170万は、俺のもの―――」
ポン!
39:21 ペンタ バッカーナ 確保
残り10人
ペンタ「あああああああ!!ちくしょおおおお!!!」
スライムになった逃走者にも、ハンターは容赦しない……。
プルルルル、プルルルル
ホーミー「お願い、早くつながって……!」
ペンタ「あともうちょっとだったのにいい!!」
ハンターE「……!」ピピッ
【TARGET ROCKED】
HOMIE[ + ]
ハンターE「……」ダッ
ペンタを確保したハンターが、ホーミーをロックオン……!
プルルルル
ホーミー「早く……!」
ハンターE「……」タッタッタ
ホーミー「……!」
ホーミー「ホーミーです、自首を申請します!」
ハンターE「……」タッタ……
【SEARCH MODE】
[ + ]
ホーミー「…………」
自首用電話アナウンス『自首の申請を受理しました。賞金獲得です』
ホーミー「!!」
39:02 マジカル ホーミー 自首成立
169万1600$獲得
ホーミー「や……った……!!」
ハンターとの距離、およそ5m。ギリギリで、悲願の自首成功だ!
ホーミー「これで、やっと……高性能のボディマージに……!」
プルルルル
ジャイロ「『ミッション結果|位置情報発信により、ペンタ確保』……なんだよ、結局自首できずじまいか。たく、しょうがねーなぁ」
千石「ペンタ確保と、もう1件。『ホーミー自首成立、169万1600$獲得』……賢い選択だ」
ヒメナ「ホーミー自首成功!めでたいね!」
ペンタが確保され、ホーミーが自首したことで、逃走者は残り9人となった。
ピエタ「いよいよ終盤戦だな……」
ゲームも終盤に入り、気合を入れるピエタ。
ピエタ「……おっ?」
その近くに……。
ピーボディ「…………」
自分の両手を見つめる、ピーボディだ。
ピエタ「よう、ピーボディ!」
ピーボディ「……あっ、ピエタ!」
ピエタ「集中力は持ちそうか?ぼーっとしてたようにも見えたが」
ピーボディ「大丈夫、集中してるよ。トップ10まで残ったなぁって、感傷に浸ってた。滅多にここまで残ることないからさ」
ピエタ「……手、震えてたろ?」
ピーボディ「ああ、わかっちゃう?」
ピエタ「ピーボディ、3日前の大会のことは―――」
ピーボディ「大丈夫だよ、ほんとに。ゲーム中にも、クレアに励ましてもらったから」
ピエタ「ああ、見てたよ。牢獄のモニターで」
ピーボディ「……えっ、見てたの!?」
ピエタ「ああ。ドローンの個人カメラあるんだから、視聴者にもバッチリ見られてるぞ」
ピーボディ「そっちは、ある程度覚悟してたけどさ……あーもう……暑くなってきた」
ピエタ「はははっ、そんな照れるなって」
ピーボディ「……失敗が怖いって気持ちはまだあるけど、みんなが背中を押ししてくれたから、それでも前を向いて進める。ピエタにも助けられた。ありがとね」
ピエタ「お礼言われるようなことじゃない。お互い賞金獲って、笑顔で終わろう!」
ピーボディ「うん……!」
2人ともに、初めての逃走成功を目指す……!
リンセン「賞金が170万$を超えた……」
獲得した賞金でチャリティコンサートを開く目標を持つ、リンセン。
リンセン「チャリティコンサートをやるには、十分な金額だ。だが、より大勢にコンサートを楽しんでもらうには、なるべく高額の賞金が欲しい」
あくまでも目標は、逃走成功だ。
ヒメナ「グレートチャンピオンツアー、正直言って全然ダメだったから、ここで名誉挽回したいんだよね……」
シーズンチャンピオンを決めるゲームで活躍できず、今回のゲームで挽回を誓うヒメナ。
ヒメナ「ただ、走ってばかりで疲労の蓄積が心配。最後のミッションも走らされそうだし」
シド「大スターとしての期待を受けているんだ、それに応えないといけない」
ヒメナと同じく、ここまで走りっぱなしのシド。
シド「今日こそ逃走成功して、キミたちにスターとはどういうものかを見せよう……!」
ドローンSID[……]フォンフォン
シド「ぜひ僕の中継カメラを見ていてくれよ、ファンのみんな!」
強気な発言だが、確実に疲労がたまっている……。
ジャイロ「のらりくらりとやってたら、意外とここまで残れたわけだが……」
自首も視野に入れて逃げるジャイロ。
ジャイロ「問題は最後のミッションだ。そこで自首するかどうかを決める」
千石「裏切り者にやられて、リリィくんは無念だったことだろう」
相棒のリリィのおかげで復活を果たした千石刑事。そのリリィは、裏切り者により確保されている。
千石「必ず、裏切り者を見つけて、止めてみせる。それがリリィくんに報いることになるし、ほかの逃走者にとってもプラスであることは間違いない」
チャマ「根津は電話の時、誰かと合流したようなことを言ってた。きっと、そいつにやられたんだ……」
根津の確保を引きずるチャマ。
チャマ「このまま何もしないでいいのか、俺は?裏切り者に好き勝手させて……」
オリヴァー「今自首すれば、合計で380万超えか……」
ほかの逃走者を犠牲にして、賞金ボーナス210万を稼いでいるオリヴァー。
そのボーナスは、すでに逃走成功時の賞金に匹敵するほど高額となっている。
オリヴァー「……夢の400万台までもうすぐだ」
自首は、まだしない……。
ハンターD「……」
ハンターB「……」
エリアを捜索する5体のハンターに捕まれば、賞金は0。ここまでの苦労が、無駄となる……。
ゲームは残り35分。逃げ切る者は現れるのか!?
残る逃走者:9人
オリヴァー、シド、ジャイロ、千石、チャマ、
ピーボディ、ピエタ、ヒメナ、リンセン