二次創作小説（新・総合）
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- 逃走中 グレートディストラスト（完結）
- 日時： 2025/05/25 22:23
- 名前： TDR （ID: kOmP6qDh）
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WARNING 注意
・この作品は「もしもアニメ『逃走中 グレートミッション』の逃走者が、本家バラエティと似た空気感で、Netflix版のような疑心暗鬼のゲームに挑んだら」というコンセプトのもと作られています
・各キャラクターに対する独自解釈を含みます
・気を付けていますが、キャラ崩壊の可能性があります
・アニメでウォークライ未使用だったキャラクターが、この作品オリジナルのウォークライを使用する場面があります
・ハンターは本家のような個体番号ではなく、A・Bなどを付けて識別しています
以上を踏まえてご覧ください
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ムーンワールドコロニーチャンピオンシップの開催2週間前。
A7コロニーの代表も発表されていない中で、クロノス社からの招待状により、29人の逃走者が集められた。
挑むのは「裏切りの巨大迷宮ステージ」。逃走エリアは、2024・某巨大商業施設。
無人の迷宮で、逃走者たちはこれまでにない心理戦を強いられる。
裏切り、絆、疑心、謀略、欲望、信頼……。
それぞれの思惑が交錯するゲームで、ハンターから逃げ切り、高額賞金を獲得する者は現れるのか！？
逃走者（五十音順）
園城 マイカ
オーガ クリスタル
オリヴァー フォックス
カイ ブルーム
カラハリ シュウ
クエスチョンくん
クレア サマーズ
シド フェニックス
ジャイロ デーモン
進心丸 奨
セイラ ピーボディ
千石 城太郎
ダイナ アレキサンドロス
タロット 幻霧
チャマ ハスラー
兎桜 マリン
トラヴィス ロウ
根津 忠太
パンナ ラヴ
ピエタ バローネ
ヒメナ ヴィクトリア
フェザリー ギバー
フォルト ヤング
ペンタ バッカーナ
マジカル ホーミー
ライパチ（神堂 雷八）
ランゴ メイザー
リリィ ボーン
リンセン
- ミッション2-2 ( No.9 )
- 日時： 2025/04/06 21:51
- 名前： TDR （ID: kOmP6qDh）
138:45
＄495,000
エリア６か所に、擬態ハンターが入ったハンターボックスを設置された。
擬態ハンターは、残り120分になると放出される。
阻止するには、ボックスに付いているレバーを下げなくてはならない。レバーは何度でも上げ下げ可能だ。
オリヴァー「2階にあるボックス2つを探すか」
ミッションに動くオリヴァー少佐。
オリヴァー「……ん？」
オーガ「おっ、見知った顔」
オーガと合流。
オーガ「一応聞くが、裏切り者じゃないよな、少佐？」
オリヴァー「裏切るわけがない。そっちはどうなんだ？」
オーガ「もちろん、裏切ってなんかいないさ」
オリヴァー「お得意の芝居じゃないだろうな？」
オーガ「はっはっは！！言うねぇ」
逃走者同士、疑心暗鬼だ……。
チャマ「誰かミッションやってくれ～……」
ミッションは人任せな、チャマ。
幻霧「その声は……チャマ ハスラー」
チャマ「ん……うわっ、一番会いたくない人が来ちまった」
幻霧「今のセリフも聞こえているよ？」
タロット幻霧と合流。
チャマ「あんたの占いでひどい目にあったんだよ、こっちは！あの時は、せっかく逃走中に出られるかもしれなかったのに……あっ、まさかあんたが出場券盗んだんじゃないだろうな！？」
幻霧「私は、降りかかる災難を、占いで見抜いただけ。私が正式に出場券を獲得したことは、クロノス社が証明してくれる。言いがかりはよしてほしいね」
チャマ「くっ……」
幻霧「とはいえ、ここで会ったのも何かの縁だ。特別にタダで、あなたの未来を占ってもいいよ」
チャマ「た、タダで！？タダならまぁ……いいかも……」
ハンターＣ「……」
幻霧「では、少々お待ちを……」
チャマ「……」
幻霧「……なるほどね」
チャマ「なるほどって、なんだよ」
幻霧「この後、大きな決断を迫られる瞬間がある。迷わずに行動すると良い」
チャマ「……なんだそれ？もしかして、決断したことで自首できるかもってことか？」
幻霧「これ以上、言ってもいいのかな？この占いの詳細を」
チャマ「な、なんだその怖い言い方―――」
ハンターＣ「……！」ダッ
チャマ「―――ハンター！！」ダッ
幻霧「！？」ダッ
いきなり、来た……！
ハンターＣ「……」タッタッタ
ハンターが視界に捉えたのは……。
幻霧「くっ……！」タッタッタ
タロット幻霧だ……。
ポン！
136:03 タロット 幻霧 確保
残り23人
幻霧「……隠れていれば良かったものを」
占いに夢中になりすぎた……。
チャマ「怖えぇ～！！やっぱ占いは聞くんじゃなかった！！」タッタッタ
チャマは、うまく逃げ延びたようだ。
ハンターボックス赤［OPEN］
ハンターボックス緑［OPEN］
ミッション終了まで、残り16分を切っている。まだ、どのハンターボックスのレバーも下げられていない。
フェザリー「……あっ、あれってもしかして？」
kazeエリアにいるフェザリーが、何かを見つけた。
ハンターボックス青［OPEN］
フェザリー「やっぱり、ハンターボックス！」
青色のハンターボックスだ……！
フェザリー「よし、レバー下げて……」
ガシャン
ハンターボックス青［CLOSE］
フェザリー「これでオッケー！あとは、隠れて見張ろう！」
オリヴァー「……あれか」
ハンターボックス橙［OPEN］
一方、オーガと別れたオリヴァー少佐も、ハンターボックスを発見。
オリヴァー「これを下げればいいんだな」
ガシャン
ハンターボックス橙［CLOSE］
これで、2つのハンターボックスのレバーが下げられた。
根津「……あっ、オリヴァー少佐！それ、ハンターボックスですよね！？」
根津が、橙色のハンターボックスに到着し、オリヴァーと合流。
オリヴァー「根津か。ちょうどいい、このボックスを見張っていてくれないか？」
根津「えっ、俺が？」
オリヴァー「俺は、このフロアにある黄色のハンターボックスを探す」
オリヴァーは、根津に橙色のハンターボックスを任せ、別のハンターボックスを探すようだ。
根津「それなら、俺が黄色のボックスを探しますよ！」
オリヴァー「根津のほうが、見張りながら隠れるのに適任だ。周りを見ろ、小柄なお前のほうが、隠れる場所が多い」
根津「それはたしかに……」
オリヴァー「そういうわけだ、頼む」
根津「わかりました、そういうことなら任せてください！」
根津が、橙色のハンターボックスを見張ることとなった。
残るは4つ。擬態ハンター放出阻止なるか？
オーガ「あるとしたら、店の中だろうな」
ハンターボックスを探すオーガ。
moriエリア2階は、侵入可能の店舗が多いため、そのどこかにハンターボックスがあると推理しているようだ。
オーガ「入れる店が多くて、探すのに時間かかりそうだが……」
その近くの店舗の中に……。
ハンターＢ「……」
ハンター……。
オーガ「ここ入ってみよう―――」
ハンターＢ「……！」ダッ
オーガ「―――いた！」ダッ
見つかった……。
カラハリ「……驚天動地！」ダッ
逃げた先にいたカラハリも、巻き込まれた！
オリヴァー「……オーガが追われている」
近くにいたオリヴァー。オーガたちが追われるのを目撃。
オーガ「ハァ、ハァ……」タッタッタ
カラハリ「……」タッタッタ
ハンターＢ「……？」タッタ……
距離があったため、うまく撒いたようだ。
オーガ「ハァ、ハァ……。店の中は入り組んでるから、いきなり出てきてキツいぜ」
カラハリ「確保メールが来ない。オーガも逃げ切ったか」
カラハリは、逃げた先にあった階段を下り、１階を探すことにしたようだ。
マリン「リンセンと手分けしよう」
マリンは、信頼を寄せているリンセンと協力するようだ。
プルルルル
リンセン「マリンか。どうした？」
マリン『リンセン、今私はmoriエリアの1階にいるんだけど、そっちは？』
リンセン「こっちはkazeエリアだ」
マリン『ちょうどいいね。それぞれのいる場所の近くにあるハンターボックスを探そう』
リンセン「そうだな、それがいい。俺は青のボックスを探そう」
2人それぞれで、2つのハンターボックスを探す。
リンセン「このまままっすぐだ。タクトがそちらに向かえと言っている」
ハンターボックス青［CLOSE］
しかし、青のハンターボックスは、すでにレバーが下げられている。
フェザリー「ここなら見つからないわよね」
そのハンターボックスのレバーを下げたフェザリー。
柔らかい体を活かし、狭い場所に隠れる。
？？？「……誰かいる。隠れてるみたいだけど、あれって誰だ？」
その近くに、怪しい人影……。
フェザリー「……」
フェザリーは、人影に気づいていない。
？？？「靴だけ見える。誰だっけ、あの靴……見たことある―――そうだ、フェザリーだ！」
なんと靴だけで、フェザリーと断定。
？？？「あー、ハンターボックス見張ってんだ。じゃあ、悪いけど……通報させてもらうよ」
怪しい人影が、クロノブレスにフェザリーの位置情報を通報する……！
？？？「フェザリーが、kazeエリア2階……レイクタウンゲートの近くにいます。お願いします」
ドローンFEATHERY［ALARM］ブーーーッ！！
フェザリー「えっ！？」
フェザリーのドローンのアラームが起動。
ハンターＡ「……！」ダッ
ハンターＣ「……！」ダッ
アラームを聞いた2体のハンターが、確保へと向かう！
ランゴ「……どこかからアラーム聞こえるぞ」
ペンタ「げっ、アラームか？あらあら……」
リリィ「アラームの音がする。kazeエリアはすぐ出たほうがいいかも」タッ
？？？「こっち来ませんように」ダッ
裏切り者は、フェザリーから離れた。
フェザリー「ちょ……ちょっと待って！」タッ
隠れ場所から動き出す、フェザリー。
ハンターＡ「……！」ダッ
フェザリー「マズい、来た！」ダッ
見つかった……。
ドローンFEATHERY［ALARM］ブーーーッ！！
ハンターＣ「……！」ダッ
2体目も、来た……！
フェザリー「ハァ、ハァ……！」タッタッタ
【TARGET ROCKED】
FEATHERY［ + ］
ポン！
132:35 フェザリー・ギバー 確保
残り22人
フェザリー「ちょっと待って……！どこにいたの、裏切り者！？」
通報されれば、ハンターから逃げ切るのは容易ではない……。
プルルルル
ヒメナ「……あっ！？『通報により、フェザリー確保』」
フォルト「おい、フェザリー確保かよ！しかも通報って！」
リリィ「動き出したわね、裏切り者が……」
？？？「賞金ボーナス30万＄獲得。ああー、やっちゃった……罪悪感がすごい。ごめんね、フェザリー……」
果たして、裏切り者の正体は……？
残る逃走者：22人
オーガ、オリヴァー、カラハリ、クエスチョン、クレア、
シド、ジャイロ、チャマ、トラヴィス、根津、
パンナ、ピーボディ、ヒメナ、フォルト、ブルーム、
ペンタ、ホーミー、マイカ、マリン、ランゴ、
リリィ、リンセン
- ミッション2-3 ( No.10 )
- 日時： 2025/04/12 22:10
- 名前： TDR （ID: kOmP6qDh）
131:07
＄586,600
擬態ハンター放出まで、残り11分。
シド「moriの3階は遠い分、ボックスを探している人は少ないんじゃないか？」
moriエリア1階にいるシドは、遠くのハンターボックスを探しに向かうようだ。
moriエリアの3階には現在、ホーミーしかいない。
ホーミー「悪目立ちはしたくないから、ハンターボックスは探さない」
そのホーミーは、ミッションに動く気はないようだ。
一方、moriエリア2階では、リリィ、ヒメナ、オーガ、オリヴァーと、裏切り者のパンナが、ハンターボックスを探している。
オーガ「どこにあるんだ……？全然見つからん」
パンナ「見つかる気配ないんだけど……。別の階行ったほうがいい？」
侵入可能の店舗が多く、入り組んだエリアに設置されたハンターボックスは、簡単には見つからない。
ハンターボックス橙［CLOSE］
根津「誰も来ませんように……」
根津はその2階で、隠れて橙色のハンターボックスを見張っている。
ハンターボックス黄［OPEN］
？？？「……あっ、あれは？」
黄色のハンターボックスに、逃走者が接近。
見つけたのは……。
リリィ「やっと見つけた」
リリィだ。
リリィ「レバーを下げて……」
ガシャン
ハンターボックス黄［CLOSE］
リリィ「これでよし。あとは、何か裏切り者に関する情報を得られればいいのだけれど」
レバーを下げられているハンターボックスは、6つ中3つ。
このまま残り120分となると、擬態ハンターは3体放出されてしまう。
ミッションに動く逃走者の多くは、ハンターボックスが4つあるmoriエリアに集中している。
ミッションに動く逃走者の少ないkazeエリアとアウトレットは、ハンターボックス前に誰もいない。
リンセン「１階は一通り探した気がするが、探し漏れはないだろうか？」
マイカ「奥の方はまだ見てないし、行ってみよう」
kazeエリアでも、何人かの逃走者が、ハンターボックスを探している。
ハンターボックス青［CLOSE］
？？？「さてと、レバーを上げに行こう」
フェザリーを通報した裏切り者が、ハンターボックスに接近。
？？？「……おっと」
視線の先には……。
ランゴ「アラームが鳴ったのがここら辺だと思って来てみたら、やっぱりあった、ハンターボックス」
ランゴ メイザーだ。
ランゴ「レバーは下がってる。フェザリーが下げていたんだろう。てことは、裏切り者がこれから来るかもしれない」
？？？「ヤバいヤバい」ダッ
周囲を警戒するランゴを見て、引き返す裏切り者。
？？？「通報する場所から離れていても通報できるかな？やってみよう」
ハンターボックスから離れたところで、ランゴの通報を狙う……！
？？？「ランゴが、kazeエリア2階、レイクタウンゲートの近くにいます」
クロノス社
アンナ「通報されたランゴの位置情報と、ランゴの実際の居場所、距離10m以内のため、通報は可とします」
クロノブレス『通報が受理されました』
？？？「はい、お願いしますー」
ランゴ「よし、誰も近くにはいない―――」
ドローンRANGO［ALARM］ブーーーッ！！
ランゴ「何ぃ！？」
ハンターＡ「……！」ダッ
アラームを聞いたハンターが、ランゴの確保へと動く……！
ランゴ「なんだよ、どこから見てるんだ？」タッタッタ
いち早くその場を離れるランゴ。
ハンターＡ「……」タッタッタ
向かう先に、ハンター……。
ランゴ「……いる！」ダッ
ハンターＡ「……！」ダッ
まだ、距離はある。振り切れるか？
ランゴ「ハァ、ハァ……」タッタッタ
ハンターＡ「……」タッタッタ
ドローンRANGO［ALARM］ブーーーッ！！
視界から外れても、アラームが鳴りやまない……！
ランゴ「ハァ、ハァ……」
距離が縮まっていく……。
【TARGET ROCKED】
RANGO［ + ］
ポン！
128:24 ランゴ メイザー 確保
残り21人
ランゴ「ハァ……アラーム1分はやっぱりキツいな……」
プルルルル
ジャイロ「『裏切り者の通報により、ランゴ確保。ランゴを通報した裏切り者は、30万＄を獲得』……通報多すぎんだろ。味占めてるじゃねーか、裏切り者ども！」
？？？「よし、ボーナス2つ目！あとはレバー上げたら……」
今度こそ、ハンターボックスへと近づく裏切り者。
ハンターボックス青［CLOSE］
？？？「オッケー、誰もいない！今だ！」
ガシャン
ハンターボックス青［OPEN］
？？？「よーし、最高！！」
青のハンターボックスのレバーが上げられた。
このままだと、残り120分に擬態ハンター4体が放出されてしまう……！
？？？「事がうまく進みすぎていて、怖いくらいだよ」
フェザリーとランゴを通報し、擬態ハンターを放出させようとする裏切り者の正体は―――
クエスチョン「人を陥れて、すごく変な汗かいてるけど、でもやり切ったっていう達成感もある」
クエスチョンくんだ……！
ミッション1の最中
クエスチョン「……えっ、裏切り者？」
裏切り者募集の通知を受け取っていた、クエスチョンくん。
クエスチョン「うわ～……どうしよう。炎上が怖いんだよなぁ……」
当初は迷っていたが……。
クエスチョン「……でも、撮れ高に関われる機会なんて滅多にないのに、ここで権利を捨てるのはもったいないよね。覚悟決めたよ」
最終的に、裏切り者となることを選んだ……。
フェザリー通報時
フェザリー「……」
クエスチョン「靴だけ見える。誰だっけ、あの靴……見たことある―――そうだ、フェザリーだ！」
逃走中に詳しい配信者は、逃走者の靴を見て誰か当てることができる……！
現在
クエスチョン「ほんと、炎上だけは怖いんだけど、どうかそこはご容赦ください」
テンションが上がり、声も大きくなる……。
クエスチョン「このゲームでいくら、通報とかのヒールプレイしても、どうかチャンネル登録解除しないでね―――」
ドタッ
誰かが転んだ音がした。
クエスチョン「……うん？」
マイカ「あっ……」
転んだのは、園城 マイカだ……！
クエスチョン「……えっ、あっ」
マイカ「し、失礼しましたっ！！」タッ
クエスチョン「あっ、ああっ！！？聞かれた！！」ダッ
マイカとクエスチョンくんの、追いかけっこが始まった！
マイカ「スクープ……大スクープ！！誰かに知らせて、投票しないと……！！」タッタッタ
クエスチョン「マズいマズいマズい！そうだ、通報を……！」タッタッタ
マイカ「ハァ、ハァ……！」タッタッタ
クエスチョン「えっと、マイカが、あの……走ってる相手の位置をどう通報すればいいんだ！？」タッタッタ
マイカ「ハァ、く、クエスチョンくんが！！」タッタッタ
クエスチョン「あああああ！！！言うなあああああ！！！」タッタッタ
ペンタ「なんだぁ？なーんか騒がしいな……」
リンセン「……上の階が騒々しい。もっとピアニッシモで頼む」
マイカ「だ、誰か……誰かいないの……！？」タッタッタ
マイカは、連絡橋を渡ってmoriエリアへ！
クエスチョン「ハァ、ハァ……足速いってば……」タッタッタ
クエスチョンくんの体力は、ギリギリだ……！
マイカ「だ、誰か……」タッタッタ
クエスチョンくんを撒くため、マイカは停止したエスカレーターで3階へ。
シド「……誰か走ってくる」ダッ
走るマイカを見て、moriエリア2階に来ていたシドも走る。
シド「誰だろう、女性なら守った方がいいか―――」タッタッタ
ハンターＤ「……！」ダッ
シド「―――うわっ！？」ダッ
曲がろうとした先から、ハンター……！
クエスチョンくん「ハァ……ハァ……あれ……？」
クエスチョンくんは、マイカを見失った！
クエスチョンくん「嘘でしょ……撒かれるなんて……！」
シド「ハァ、ハァ……」タッタッタ
シドは階段で、3階へ！
ハンターＤ「……？」タッタ……
自慢の俊足で、うまく撒いたようだ。
シド「ハァ、ヒヤッとした……。でも3階に来れたし、良しとしよう」
ハンターは神出鬼没。一瞬たりとも、油断はできない……。
クエスチョン「最悪だ……。マイカが誰か2人に情報を伝えたら、僕は投票で消される……！」ヒソヒソ
今度は小声で、独り言だ……。
クエスチョン「その前に、マイカを見つけて、通報しないと……！」ヒソヒソ
裏切り者・クエスチョンくん、一転ピンチ！
位置情報発信を阻止できるか……！？
残る逃走者：21人
オーガ、オリヴァー、カラハリ、クエスチョン、クレア、
シド、ジャイロ、チャマ、トラヴィス、根津、
パンナ、ピーボディ、ヒメナ、フォルト、ブルーム、
ペンタ、ホーミー、マイカ、マリン、リリィ、
リンセン
- ミッション2-4 ( No.11 )
- 日時： 2025/04/13 21:40
- 名前： TDR （ID: kOmP6qDh）
125:04
＄659,200
ミッション終了まで、残り5分。
現在、レバーが上がっているハンターボックスは、赤・緑・青・紫の4つ。
このままだと、残り120分に、4体の擬態ハンターが放出されてしまう……！
パンナ「本当に2階に2つあるの？全然ないんだけど！？」
moriエリア2階を探す、パンナ。ハンターボックスが見つからない……！
パンナ「らちが明かない。3階行ってみよう」
3階を目指すようだ。
ヒメナ「……」
同じく、3階に行きたいヒメナ。その視線の先に……。
ハンターＤ「……」
ハンター……。
ヒメナ「これ、下の階に行ったほうがいいかも」
予定を変え、1階へ。
クレア「あっ、ハンター……」
ハンターＣ「……」
アウトレットでハンターボックスを探すクレア。ハンターを目撃し、引き返す。
クレア「えっ、この辺、ハンター2体いない？無理だよ、探すの……」
思うように、動けない……。
ブルーム「わかりやすいところには、置かれていなさそうだ」
moriエリア１階の外周を探していたブルーム。屋外を探し終わり、屋内へ。
ハンターＢ「……」
ブルーム「……ハンター！」ダッ
いち早くハンターに気づき、距離をとる。
トラヴィス「……ブルーム？」
ブルーム「トラヴィス、ハンターが来てる」タッタッタ
トラヴィス「了解だ！」ダッ
裏切り者のトラヴィス。ブルームを通報し確保すれば、賞金30万＄を獲得できる。
ブルーム「二手に分かれよう」タッタッタ
トラヴィス「ああ」タッタッタ
二手に分かれた、今がチャンスだ……！
ブルーム「ふう、セーフ」タッタ……
トラヴィス「……」タッタ……
トラヴィスの選択は……？
トラヴィス「ブルームとも手を組んでいいかもしれない。仲間は多い方がいい」
通報は、しない……。
マリン「……あっ、あれって！」タッ
マリンが見つけたのは……。
ハンターボックス橙［CLOSE］
根津「……あっ、お疲れ様！」
根津が見張る、橙色のハンターボックスだ。
マリン「あ……うん、お疲れ。はぁ、先客がいたかぁ」
ミッション終了まで、残り3分
ハンターボックス黄［CLOSE］
リリィ「誰も来る気配がない」
黄色のハンターボックスを見張るリリィ。
ハンターＤ「……」
そこに、ハンターが接近……！
リリィ「……逃走者じゃなくて、ハンターが来た」タッ
いち早くハンターに気づき、その場を離れる。
ハンターボックス黄［CLOSE］
しかし、ハンターボックスを見張る逃走者がいなくなってしまった。
リリィ「タイミングの悪い……」
クエスチョン「ハァ、ハァ……マイカ、どこだよ～？」タッタッタ
moriエリアの1階で、マイカを探し回るクエスチョン。
クエスチョン「話せばわかるから、話そう～？」
マイカ「はぁ……はぁ……休憩……」
お目当てのマイカは、3階のゲームセンターだ。
クエスチョン「炎上を恐れてたら、園城にやられるなんて、そんな上手いこと……」
ハンターボックス赤［OPEN］
ハンターボックス橙［CLOSE］
ハンターボックス黄［CLOSE］
ハンターボックス緑［OPEN］
ハンターボックス青［OPEN］
ハンターボックス紫［OPEN］
ミッション終了まで、残り2分
ヒメナ「ハンターボックス、どこ？」
moriエリアの1階でハンターボックスを探す、ヒメナ。
ハンターＢ「……」
ヒメナ「うわ、ハンターいるよ」
見つけたのは、ハンター……。
ヒメナ「向こういけないじゃん。どうしよう―――」
ハンターボックス赤［OPEN］
ヒメナ「ああっ！」
逃げ道を探す中で、ハンターボックスを発見！
ヒメナ「やった、このレバー下げて……！」
ガシャン
ハンターボックス赤［CLOSE］
ヒメナ「オッケー！！」
ヒメナにより、赤のハンターボックスのレバーが下げられた！
ハンターボックス紫［OPEN］
さらに、アウトレットのハンターボックスにも……。
？？？「……やっぱりレバー上がってる」
逃走者が接近……！
ピーボディ「私が見つけてから、誰も来なかったもんね」
ピーボディだ……！
ミッション開始から数分後
ピーボディ「……あれって、もしかして」
ハンターボックス紫［OPEN］
ピーボディ「ハンターボックス？じゃあ、ここで見張ろうかな」
高い位置からハンターボックスを見つけ、ここまで見張り続けていた……！
現在
ピーボディ「レバーはこれね」
ガシャン
ハンターボックス紫［CLOSE］
ピーボディ「これでよし……と」
ピーボディにより、紫のハンターボックスのレバーが下げられた！
これで残るは、moriエリア3階にある緑色のハンターボックスと、kazeエリア2階にある青色のハンターボックスの2つのみだ。
シド「どこなんだ、ハンターボックス」
パンナ「ボックス見つけて、レバー下がってたら上げて……」
moriエリアの3階でハンターボックスを探すのは、シドとパンナの2人。
リンセン「2階の端は探していないが……」
kazeエリアでハンターボックスを探すのは、リンセンただ1人。
ミッション終了まで、残り1分
パンナ「……あっ！」
ハンターボックス緑［OPEN］
パンナが、遠くにハンターボックスを見つけた！
パンナ「レバー上がってる？下がってる？どっち……！？」ダッ
レバーの状態を確認しに、走る……！
シド「あった！！」ダッ
シドも、パンナとは反対の方向から、同じハンターボックスを発見！
パンナ「えっ、シド？」タッタッタ
シド「時間がない……！」タッタッタ
残り30秒
ハンターボックス黄［CLOSE］
？？？「……」
黄色のハンターボックスに近づく、怪しい人影……。
？？？「……」
ガシャン
ハンターボックス黄［OPEN］
レバーを上げた……！
残り10秒
シド「間に合えっ……！」タッタッタ
パンナ「待って、シド……！」タッタッタ
先にレバーにたどり着いたのは……。
シド「ハンター、封印だ！」
シドだ……！
ガシャン
ハンターボックス緑［CLOSE］
パンナ「ああ……」
120:00
＄720,000
ハンターボックス黄［OPEN］ジジジ……
ハンターボックス青［OPEN］ジジジ……
ハンターボックスの外装が消滅し……。
擬態ハンター１「……」タッタッタ……
擬態ハンター２「……」タッタッタ……
擬態ハンター、放出……！
プルルルル
オーガ「『ミッション結果｜オリヴァー、ヒメナ、ピーボディ、シドの活躍により、4体の擬態ハンター放出を阻止』……すごいな。全然ボックス見つからなかったぞ、俺は」
フォルト「『しかし、2体の擬態ハンターが放出された』……マジかよ、止めきれなかったか」
根津「『2体放出だったため、裏切り者の人数を通達する』……そうそう、その情報欲しかったんだ」
リンセン「『裏切り者の人数は』……」
リンセン「『残る逃走者21人のうち5人だ』……なるほど」
ホーミー「裏切り者は5人……」
ジャイロ「5人か。21人中5人なら、そこまで多くはないな」
現在判明している裏切り者は、パンナ、トラヴィス、クエスチョンくんの3人。
この3人以外にあと2人、裏切り者がいる……！
残る逃走者：21人
オーガ、オリヴァー、カラハリ、クエスチョン、クレア、
シド、ジャイロ、チャマ、トラヴィス、根津、
パンナ、ピーボディ、ヒメナ、フォルト、ブルーム、
ペンタ、ホーミー、マイカ、マリン、リリィ、
リンセン
- それぞれの疑心 ( No.12 )
- 日時： 2025/04/18 23:04
- 名前： TDR （ID: kOmP6qDh）
119:14
＄729,200
残る逃走者21人のうち、裏切り者は5人。
パンナ、トラヴィス、クエスチョンくんのほかに、あと2人いる……！
シド「ハァ、ハァ……やぁ、パンナ姫。スターである僕が、ハンター放出を止めたよ」
パンナ「す、すご～い！さすがシド！」
擬態ハンターを放出させたかったパンナ。骨折り損だ……。
パンナ「……まあ、全部放出阻止よりは全然マシね」ボソッ
シド「ハァ、ごめん、なんだって？聞き取れなかった」
パンナ「シドって頼りになるから、私だけをキャリーしてくれないかな～って言ってみたの！」
シド「はは、いやぁ、照れるなぁ。でも僕は、みんなのスターだから。1人のものにはなれないんだ」
パンナ「そうなんだ～。それでこそシドだね！いざとなった時には、また頼りにしてる！」
シド「ああ、もちろんさ！」
適当に会話を切り上げ、単独行動に戻る。
パンナ「シドを通報したいけど、このフロア人気ない。ここで通報すると、下の階の人たちに私が疑われそうだし、やめておこうっと」
隙を見て、逃走者の通報を狙う……。
リリィ「私が離れた後に、レバーが上げられたのね……」
自分の名前がメールにないことから、黄色のハンターボックスから擬態ハンターが放出されたことに気づいた、リリィ。
リリィ「ミッション中にmoriエリア2階にいたのを見たのは、オーガとオリヴァー、それにヒメナ。今回のミッションの結果を見ると、オリヴァーとヒメナはハンター放出を阻止してるから、消去法だとオーガ？」
オーガ「お、いたいた。少佐、ナイス！」
オリヴァー「ああ」
そのオーガは、再びオリヴァーと合流。
オリヴァー「そっちは、ちゃんとハンターボックス探してたんだろうな」
オーガ「ずっとこのフロア探してたよ。うろついていたハンターに気を取られすぎたかもしれない」
オリヴァー「20分ずっとこのフロアを？」
オーガ「ああ、そうだ」
オリヴァー「……そうか。探し物は下手な方なのか？」
オーガ「おいおい、手厳しいじゃねーの」
リリィに疑われるオーガは、裏切り者なのか……？
クエスチョン「マイカ、どこ行っちゃったんだよ……」
マイカを探し続けているクエスチョンくん。
ブルーム「あっ、噂をすれば。おい、クエスチョン！」
その近くに、ブルームと……。
トラヴィス「ちょっとこっちに来てもらえるか？」
カラハリ「……」
トラヴィス、カラハリの3人。
クエスチョン「ああ、えっと……どうしたの？」
ブルーム「単刀直入に聞く」
ブルーム「お前、裏切り者なんだろ？」
クエスチョン「……えっ？な、なんのこと？」
カラハリ「俺が聞いた」
クエスチョン「き、聞いた？」
ミッション2の最中
カラハリ「ハンターボックスはどこに……」
？？？「ぶつぶつ……」
カラハリ「……？上の階か？」
クエスチョン「最悪だ……。マイカが誰か2人に情報を伝えたら、僕は投票で消される……！」ヒソヒソ
カラハリ「……」
クエスチョン「その前に、マイカを見つけて、通報しないと……！」ヒソヒソ
カラハリ「……まさか奴が、〝そう〟だということか……！」
カラハリは、類まれなる聴力で、離れた場所からクエスチョンくんの小声を聞き取っていた……！
現在
クエスチョン「ちょ、ちょっと待って！！いくらカラハリの耳でも、ちょうど僕が独り言しゃべってたところを聞いてたなんて……そんな、出来すぎたことあるかな！？」
トラヴィス「反論するなら、まずは偶然聞いていたかどうかじゃなく、聞かれた独り言の内容を否定するべきじゃ？」
クエスチョン「そ……そうだね……？」
ブルーム「内容は否定しようがないから、とっさに、カラハリが嘘をついている方向に舵を切ったんじゃないのか？」
カラハリ「語るに落ちたな」
クエスチョン「いやいやいや、早計でしょ！！？」
トラヴィス「そもそも、カラハリが嘘をつくメリットがない」
クエスチョン「3人とも、順番にしゃべって！！声が似すぎていて、誰の発言かわからなくなるからさぁ！！」
ブルーム「だいぶ苦しそうだな」
ハンターＢ「……」
大勢で集まって会話をすると、よく目立つ……。
カラハリ「言語道断。しかし、このままでは水掛け論になる」
トラヴィス「投票するかを決めたいが……」
クエスチョン「やめてよ！投票するならカラハリに！！」
マリン「おーい、みんな、何やってるの？」タッ
4人に近づく、マリン。
ブルーム「マリン、聞いてくれ。今クエスチョンくんが―――」
マリン「……」ピピッ
ブルーム「ん？」
【TARGET ROCKED】
［ + ］10m
マリンが逃走者たちを、ロックオン……！
マリン「……！」ダッ
ブルーム「えっ！？」ダッ
トラヴィス「！？」ダッ
カラハリ「！」ダッ
クエスチョン「えっ、何！？」ダッ
視界に捉えたのは……。
クエスチョン「わ、わあ！？」
マリン「……」タッタッタ……
クエスチョン「わ、え、え？？？」
出遅れたクエスチョンくん、ではなく……。
ブルーム「な、何なんだ……！？」タッタッタ
ブルームだ……！
マリン「……」タッタッタ
ブルーム「ハァ、ハァ、ハァ……」タッタッタ
ポン！
117:30 カイ ブルーム 確保
残り20人
ブルーム「ハァ、くそ……まさかこいつ……！」
マリンハンター「……」ジジ……
ジジジ……
リンセンハンター「……」ジジ……
ブルーム「擬態ハンター……だったのか……」
擬態ハンターは、姿を逃走者に擬態することが出来る。ハンター以上に神出鬼没だ……。
プルルルル
チャマ「『擬態ハンターにより、ブルーム確保』……うわっ、さっそく擬態ハンターの犠牲者が出ちまった！」
マリン「擬態ハンター、どんな姿なんだろう。本当に逃走者にそっくりなの？」
クエスチョン「ふう、擬態ハンターのおかげでうやむやになってよかった……」
疑惑をかけられていたが、話が中断し、一息つくクエスチョンくん。
しかし……。
トラヴィス「クエスチョンくん、擬態ハンターに追われていなかった。裏切り者確定だろう」
裏切り者は、擬態ハンターに追われない。
擬態ハンターに追い越されたクエスチョンくんは、裏切り者確定だ……！
カラハリ「問答無用。クエスチョンくんに投票する」ピッ
トラヴィス「悪いが、ここまでに逃走者を通報しているような口ぶりだったからな」ピッ
カラハリ、トラヴィスが、クエスチョンくんに投票……！
マイカ「あっ、そうだ、投票しておかないと」ピッ
休憩を終えたマイカも、クエスチョンくんに投票……！
ハンターＢ「……！」ピピッ
ハンターＤ「……！」ピピッ
ハンターＥ「……！」ピピッ
【TARGET ROCKED】
＞＞QUESTION＜＜
得票数が3票となり、クエスチョンくんの位置情報が、ハンターに伝えられた！
プルルルル
ジャイロ「……んん！？『カラハリ、トラヴィス、マイカが、クエスチョンくんに投票。3票集まったため、位置情報がハンターに発信された』……！？」
ヒメナ「ええっ、投票が集まってる！」
クエスチョン「『位置情報が』…………えっ、終わったんだけど」
ハンターＢ「……」タッタッタ……
ハンターＤ「……」タッタッタ……
クエスチョンくんの元に、ハンターが迫る！
クエスチョン「えっ、待って待って、自首……電話は近くにないし……」タッタッタ
ハンターＤ「……」タッタッタ……
クエスチョン「もう来た、ヤバ……！」タッ
ハンターＢ「……」タッタッタ……
クエスチョン「えっ、こっちも！」
挟まれた……！
ハンターＤ「……！」ダッ
ハンターＢ「……！」ダッ
【TARGET ROCKED】
QUESTION［ + ］
クエスチョン「うわっ、うわっ、うわああああ～～～！！！」
ポン！
115:51 クエスチョンくん 確保
残り19人
クエスチョン「無理だよ、こんなの～！！」
このゲームで疑われては、生き残れない……。
プルルルル
オリヴァー「『クエスチョンくん確保』……当たり前だな」
オーガ「『なお、クエスチョンくんは裏切り者だった』……おお！『確保されたため、フェザリーとランゴを通報して獲得した賞金ボーナスも没収となる』……ナイスじゃねーか！」
トラヴィス「よし……やっぱり通報していた」
カラハリ「自業自得」
マイカ「はぁ、よかったぁ～、通報されなくて」
3人の投票により、裏切り者が1人減った。
牢獄（kazeエリア1階のフードコート）
フェザリー「クエスチョンくんだったんだ、通報したの！」
ランゴ「してやられたな……」
進心丸「この後、どんな顔して牢獄に来るだろうか」
ライパチ「第一声予想してみないか？俺は、『申し訳ございませんでした』からの土下座で！」
ダイナ「『この度は』……から入るんじゃないか？」
ピエタ「俺は『違うんですよ』に一票」
フェザリー「あー、言いそう。何が違うのよ、ってツッコみたい」
リリィ「今の確保情報に、クエスチョンくんに通報されたフェザリーたちの名前が載ってるってことは、裏を返せば、千石さんを通報した裏切り者はまだいるってこと。警戒は怠ったらいけない」
パンナ「バレるとこうなるんだ……気を付けないと」
裏切り者のパンナ。投票が集まった結果を目の当たりにし、怯える。
パンナ「いないかなぁ、手ごろに通報できる人」
パンナはまだ、誰も通報していない。
裏切り者はパンナ以外にも、トラヴィスと、あと2人いる。
トラヴィス「さて……ここからどう動こうか」
？？？「……」
？？？「……」
この中の1人が、千石を通報し、ハンターに確保させている。
いったい、誰が裏切り者なのか……？そして、千石を通報したのは……？
残る逃走者：19人
オーガ、オリヴァー、カラハリ、クレア、シド、
ジャイロ、チャマ、トラヴィス、根津、パンナ、
ピーボディ、ヒメナ、フォルト、ペンタ、ホーミー、
マイカ、マリン、リリィ、リンセン
- ミッション3-1 ( No.13 )
- 日時： 2025/04/27 22:01
- 名前： TDR （ID: kOmP6qDh）
114:08
＄790,400
ゲームは前半が終わり、中盤に差し掛かる。
ゲーム時間は、残り114分。賞金は、79万2000＄を超えた。
フォルト「どうするかなぁ……今日協力しようって約束してた面々、全員捕まっちまったからなぁ」
最近では珍しく、ゲーム序盤で捕まらず、ここまで逃げ延びているフォルト。
フォルト「ライパチ、進心丸、フェザリー……俺を残して捕まっちまって……」
ハンターＢ「……」
その近くに、ハンター……。
フォルト「ここは俺が逃げ切って、賞金でまた『ねづや』に集まるしかねーか」
ハンターＢ「……！」ダッ
見つかった……。
フォルト「……来たな、ハンター！」ダッ
月世界で屈指の実力を持つ陸上選手、フォルト ヤング。振り切れるか！？
ハンターＢ「……」タッタッタ
フォルト「……」タッタッタ
曲がり角を使いながら、徐々に差を広げていく……！
ハンターＢ「……」タッタッタ
フォルト「……」タッタッタ
ハンターＢ「……？」タッタ……
なんと、ハンターを振り切った！
フォルト「ちゃんと撮ったか、ドローン！これがフォルト ヤングの真の実力だぜ！！」
ドローンFORTE［……］フォンフォン
自慢の脚力を見せつけた。今回こそ、逃走成功なるか……？
プルルルル
トラヴィス「……クレアから電話？」ピッ
クレア『トラヴィス、クエスチョンくんに投票してたよね？どうして裏切り者って気づいたの？』
トラヴィス「俺が気づいたわけじゃないんだ。カラハリが、クエスチョンくんの独り言を聞いていてな。その内容が致命的だったから、投票した」
クレア『えっ、そうなの？クエスチョンくんの敗因は職業病ってこと？』
トラヴィス「ははっ、まぁ、そういうことになるか」
ハンターＣ「……」
クレア「あっ、ハンター。それじゃ、また何かあったら連絡するね」
トラヴィス『ああ、また』ピッ
電話中でも、気を抜けない……。
ペンタ「……お？いつの間にか、票が減ってやがる」
ペンタに投票していたクエスチョンくんが確保されたため、ペンタの得票数が1となった。
ペンタ「なーんだ、じゃあまだ余裕あるじゃん。外出よう」
自首用電話の近くから離れ、アウトレットへ。
ペンタ「……ようやく明るくなってきたと思ったのに、曇り空かよ」
ポツ……ポツ……
ペンタ「げっ、外出た途端に雨はねーだろ！体冷えるから嫌なんだよ。戻ろ戻ろ」
逃走エリアでは、地球の天候が忠実に再現されている。
ピーボディ「雨か……。雨水で滑りやすくなるし、クライミングに適しない天気になっちゃったな」
ピーボディも、屋内のエリアに移動するようだ。
牢獄
クエスチョン「…………」
ライパチ「おっ、来たぜ」
進心丸「さあ、何を言う……？」
クエスチョン「たいへん申し訳ございませんでした！！」ドゲザァ
ライパチ「土下座から入った！俺、当たり！」
フェザリー「……」
ランゴ「……」
幻霧「まだ顔を上げない方がいい。被害者の2人は、すごく睨んでいるよ」
クエスチョン「ひ、ひいぃ……」
千石「クエスチョンくん、まずはこちらで話を聞こう。さあ、牢獄に入って」
クエスチョン「は、はい……」
千石「キミはどうして裏切り者になったんだ？言ってみなさい」
クエスチョン「こ、これ、事情聴取？」
ダイナ「ドローンのカメラに向かって答えるんだ」
クエスチョン「え、えっと……このゲームの撮れ高に貢献できるかと思って……。炎上は怖かったけど、逃走中のファンとしては、番組を盛り上げたくってぇ……」
千石「なるほど」
ランゴ「それで、俺たちを犠牲に？」
クエスチョン「わ、悪いとは思ってるよ。でも、ルール違反はしてないから……許して……」
フェザリー「許しませ～ん！」
クエスチョン「ぐうぅ～！！」
ランゴ「はははっ！」
フェザリー「あはは、いい反応してくれるね、クエスチョンくんは」
千石「被害者2人の顔は笑ってるから、まあ大丈夫だろう。謝罪のパートは、いったんここまでにして」
クエスチョン「はい……」
千石「正直に言ってほしい。裏切り者、結構しんどかっただろう？」
クエスチョン「めちゃくちゃしんどかった！本当に！！これずっとやるのキツいと思ってたから、捕まって、ぶっちゃけホッとしてる」
フェザリー「ああ～、やっぱりそうなんだ」
ライパチ「わかるなぁ、俺も絶対やりたくない」
クロノス社
ヤマト「盛り上げのために、裏切り者を引き受けてる人もいるんですねぇ」
月村「裏切る理由は、人それぞれだ。クエスチョンくんはそうだったようだな」
ハーヴェスト「逃走者の持つ事情も千差万別だからね。一方でパンナは、お金のために仲間を切り捨てるつもりで、裏切り者になっている」
アンナ「そういった人となりが見えるのが、逃走中の面白いところですよね」
月村「……さて、ここまでに裏切り者が動きを見せ、逃走者の姿に化ける擬態ハンターが放出されている。次のミッションから、疑心暗鬼のゲームの本領だ」ピッ
ゲームマスターの月村サトシが、ミッションを発動。
ジジジ……
セーフティコンテナ１［CLOSE］
セーフティコンテナ８［CLOSE］
エリアに、8つのセーフティコンテナと……。
ジジジ……
アイテムボックス［……］
アイテムボックス［……］
8つのアイテムボックスが転送された。
さらに……。
ジジジ……
ハンター「……」
ハンター「……」
ハンター「……」
ハンター「……」
ハンター「……」
ハンター「……」
ハンター「……」
ハンター「……」
ハンター「……」
ハンター「……」
ハンター×100「「「「「……」」」」」
100体のハンターが、転送された！
111:27
＄822,600
プルルルル
マイカ「ミッションだ。『moriエリア2階の立体駐車場に』……え？」
根津「『100体のハンターが転送された』……100体！？」
ヒメナ「ええっ、100体も！？」
オーガ「100体は、いくらなんでも……」
チャマ「『残り90分になると、エリアに解き放たれる。阻止する方法はない』……はあ！！？じゃあもう終わりじゃねーか！！」
リンセン「『100体のハンターから逃れるには、エリアのどこかにあるアイテムボックスから、2枚1組のカードキーを獲得し』……」
オリヴァー「『逃走者2人で、セーフティコンテナの前にある装置にカードキーを差し込み、コンテナの扉を開けて中へと避難しなくてはならない』」
シド「『アイテムボックスとセーフティコンテナは、それぞれ8つ。早い者勝ちだ』」
ミッション 100体ハンターを回避せよ
moriエリア2階の立体駐車場に、100体のハンターが転送された。残り90分になると、エリアに解き放たれる。
100体のハンターから逃れるには、エリアのどこかにあるアイテムボックスから、2枚1組のカードキーを獲得し、逃走者2人で、セーフティコンテナの前にある装置にカードキーを差し込み、コンテナの扉を開けて中へと避難しなくてはならない。
なお、アイテムボックスとセーフティコンテナは、それぞれ8つだ。
リリィ「これ、最大でも16人しかミッションをクリアできないってことよね。今残ってる19人中、最低でも3人はあぶれる」
現在残っている逃走者19人全員がミッションをクリアすることは、不可能。早い者勝ちだ……。
なお、残り90分となり、100体ハンターが放出された後も、カードキーを使ってセーフティコンテナに入ることができる。
オリヴァー「まずはカードキーを見つけて、ペアを作る主導権を自分のものにしたい」
カードキーを見つけた逃走者は、ペアの相手を選ぶことが出来る。
裏切り者と疑っている相手は、選ばずに済む……！
ジャイロ「セーフティコンテナの場所は……moriエリアの外の、駐車場のところだな。その周辺は、アイテムボックスがないと見た」
セーフティコンテナの場所は、逃走者全員に通達されている。
オーガ「また探し物系のミッションか……。さっきハンターボックスも見つからなかったってのに」
入り組んだエリアで、小さなアイテムボックスを見つけるのは、容易ではない。
ハンターＡ「……」
ハンターＣ「……」
動けば、ハンターに見つかるリスクが高まる……。
クレア「トラヴィスに電話！」
ミッションのメールを読み、すぐにトラヴィスに連絡を取るクレア。
プルルルル
トラヴィス「クレア、ミッションのことか？」
クレア『うん、そう！アイテムボックス見つけたら、連絡取ってペアになろう！』
トラヴィス「ああ、もちろんだ！見つけたらすぐ連絡する」
マリン「ペアを組もうと話しかけた相手が擬態ハンター、なんてこともありそうだよね……」
エリアには、5体のハンターと、4人の裏切り者。
そして、逃走者の姿に擬態する、2体の擬態ハンターがいる。
プルルルル
マリン「……リンセン？」ピッ
リンセン『マリン、よかったら、ペアを組む約束をしないか？アイテムボックスを見つけ次第、連絡を取り合って、待ち合わせするんだ』
マリン「ああ、私もそうしたいと思っていたところだったんだ。約束しよう」
クレアとトラヴィス、マリンとリンセンは、ペアを組む約束をしたようだ。
カードキーを手に入れても、他の逃走者とペアを組めなければ、意味がない……！
パンナ「勘弁してよ、また探すの～！？」
先ほどのミッションでエリアを駆け回ったパンナ。ミッションの内容に不満なようだ……。
パンナ「アイテムボックスって、ハンターボックスよりも小さいじゃない！そんなの、簡単に見つかるわけ―――」
アイテムボックス［……］
パンナ「……えっ？あれって」タッ
アイテムボックス［……］
パンナ「アイテムボックス！？」
偶然、アイテムボックスを発見……！
パンナ「これに触れたらいいのよね！」
キィン……
箱が消え、中から2枚のカードキーが出てきた。
パンナ「やった、カードキー獲得！」
パンナ ラヴ カードキー2枚獲得
パンナ「あとは、信用できそうな人を探してペアになれば……！」
ミッション開始早々にカードキーを獲得。運がいい。
カラハリ「カードキーはどこに……」
書店の中を探す、カラハリ。
カラハリ「……！」
アイテムボックス［……］
棚に並ぶアイテムボックスを発見……！
カラハリ「早速発見」
キィン……
カラハリ シュウ カードキー2枚獲得
オーガ「……おおっ！」
アイテムボックス［……］
さらに、オーガもアイテムボックスを見つけた。
オーガ「よーし、今度は見つけてやったぞ！」
キィン……
オーガ クリスタル カードキー2枚獲得
パンナ、カラハリ、オーガがカードキーを獲得し、アイテムボックスは残り5つとなった。
マイカ「まずはこの場所を探そう」
先ほどまで隠れていたゲームセンターの中を探すマイカ。
マイカ「クレーンゲームの景品になってたり……しないか、さすがに」
ハンターＥ「……」
そのマイカに、ハンターが接近……！
～～～♪
マイカ「この景品、あとで貰えないかな……」
鳴り響くゲーム音で、ハンターに気づいていない……。
ハンターＥ「……」
マイカ「……えっ、ハンターいる？」
ようやく気付いた。
～～～♪
マイカ「来ないで……」
ハンターＥ「……」
ハンターＥ「……！」
【TARGET ROCKED】
MAIKA［ + ］
ハンターＥ「……」ダッ
マイカ「ヤバいっ」ダッ
見つかった……。
ハンターＥ「……」タッタッタ
マイカ「ハァ、ハァ……あっ」タッタッタ
ポン！
105:09 園城 マイカ 確保
残り18人
マイカ「ああ……油断しちゃったぁ～！」
ハンターＥ「……」スタスタ
マイカ「……逃走者を確保して、颯爽と去るハンターの後ろ姿。いただきます！」パシャッ
プルルルル
根津「園城マイカ、確保。今回は通報じゃない、と……」
ここまで、確保されたのは11人。残る逃走者は18人となった。
パンナ「さて、誰をペアにしようかしら？裏切り者は嫌よねぇ」
現在残っている逃走者の中に、裏切り者は、パンナ以外に3人いる。誰を選んでミッションをクリアするかは、重要となる。
パンナ「……あっ、ちょうどいいところに、絶対信用できる人！」タッ
パンナが見つけたのは……。
シド「……」
シドだ。
パンナ「ねぇ、シド！カードキー見つけた？」
シド「……やぁ、奇遇だね。僕はまだ見つけていないよ」
パンナ「だったら、私とペア組まない？」
シド「あー……悪いけど、遠慮するよ」
パンナ「えっ……どうして？私のこと、裏切り者だって疑ってる？」
シド「違うんだ。だけど……ごめんね」
パンナ「……何よそれ。女性のお誘いを断るなんて、シドらしくも―――」
シド「……」
パンナ「……！！」
【SEARCH MODE】
PANNA［ + ］2m
パンナ「そ、そっか～、他の人と約束してるんだ～。残念だけど仕方ないよね！それじゃ！」タッ
会話を切り上げ、シドから離れる……。
パンナ「あれ、シドじゃなくてシドのフリした擬態ハンターよね？見た目じゃ全然わからない……」
シドハンター「……」
会話の違和感から、擬態ハンターということに気づいた。
パンナが裏切り者でなければ、捕まっていた……。
パンナ「誰にも見られたり、聞かれたりしてないわよね、今の会話……。聞かれてたら、違和感持たれて―――」
リリィ「……」タッタッタ
パンナ「！」
パンナが見たのは、走っていくリリィ。
パンナ「あれって、リリィ？ハンターでも来た？それとも、さっきの会話聞かれた？」
リリィ「ハァ、ハァ、いったん隠れないと……」
ハンターＣ「……」
ハンターが、来てる……。
パンナ「……ハンターいる」タッ
パンナも、その場を離れる。
リリィ「ここなら……」
床に這いつくばり、隠れきるつもりのようだ。
凌げるか？
ハンターＣ「……」
リリィ「……」
ハンターＣ「……」スタスタ
リリィ「……危ない……」
やり過ごしたようだ。
逃げ切るには、なりふり構っていられない……。
パンナ「……リリィとペアになるの、アリよね。疑い掛けられる前に、信用を上げておきたい」
ハンターが行ったのを確認し、パンナはリリィを探す。
リリィ「カードキー探しで、裏切り者を警戒しないといけないし、ペア相手を探そうにも、擬態ハンターを警戒しないといけない。ゲームマスターは、どうしてこんなゲームを……」
パンナ「リリィ……？」
リリィ「！」
パンナ「リリィ、いるわよね？一緒に行動しない？カードキー見つけたから、ペア組みましょ？」
パンナの呼びかけに応じるか、それとも警戒して隠れるか。
リリィ「……」
パンナ「リリィ、いるんでしょ……？ねぇ、隠れてないで出てきて？」
リリィの選択は……？
残る逃走者：18人
オーガ、オリヴァー、カラハリ、クレア、シド、
ジャイロ、チャマ、トラヴィス、根津、パンナ、
ピーボディ、ヒメナ、フォルト、ペンタ、ホーミー、
マリン、リリィ、リンセン