二次創作小説(新・総合)

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逃走中 グレートディストラスト(完結)
日時: 2025/05/25 22:23
名前: TDR (ID: kOmP6qDh)

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 WARNING 注意

・この作品は「もしもアニメ『逃走中 グレートミッション』の逃走者が、本家バラエティと似た空気感で、Netflix版のような疑心暗鬼のゲームに挑んだら」というコンセプトのもと作られています
・各キャラクターに対する独自解釈を含みます
・気を付けていますが、キャラ崩壊の可能性があります
・アニメでウォークライ未使用だったキャラクターが、この作品オリジナルのウォークライを使用する場面があります
・ハンターは本家のような個体番号ではなく、A・Bなどを付けて識別しています

 以上を踏まえてご覧ください
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ムーンワールドコロニーチャンピオンシップの開催2週間前。
A7コロニーの代表も発表されていない中で、クロノス社からの招待状により、29人の逃走者が集められた。
挑むのは「裏切りの巨大迷宮ステージ」。逃走エリアは、2024・某巨大商業施設。
無人の迷宮で、逃走者たちはこれまでにない心理戦を強いられる。
裏切り、絆、疑心、謀略、欲望、信頼……。
それぞれの思惑が交錯するゲームで、ハンターから逃げ切り、高額賞金を獲得する者は現れるのか!?


 逃走者(五十音順)
園城えんじょう マイカ
オーガ クリスタル
オリヴァー フォックス
カイ ブルーム
カラハリ シュウ
クエスチョンくん
クレア サマーズ
シド フェニックス
ジャイロ デーモン
進心丸しんしんまる すすむ
セイラ ピーボディ
千石せんごく 城太郎じょうたろう
ダイナ アレキサンドロス
タロット 幻霧げんむ
チャマ ハスラー
兎桜とざくら マリン
トラヴィス ロウ
根津ねづ 忠太ちゅうた
パンナ ラヴ
ピエタ バローネ
ヒメナ ヴィクトリア
フェザリー ギバー
フォルト ヤング
ペンタ バッカーナ
マジカル ホーミー
ライパチ(神堂しんどう 雷八らいぱち
ランゴ メイザー
リリィ ボーン
リンセン

ミッション3-2 ( No.14 )
日時: 2025/04/20 23:03
名前: TDR (ID: kOmP6qDh)






  103:32
 $917,600





パンナ「リリィ、いるわよね?一緒に行動しない?カードキー見つけたから、ペア組みましょ?」


パンナが、隠れるリリィを呼ぶ。


パンナ「リリィ、いるんでしょ……?ねぇ、隠れてないで出てきて?」


裏切り者や擬態ハンターがエリアを動き回る、今回のゲーム。


リリィ「……」


リリィの選択は……?




















リリィ「……パンナ」


パンナの前に現れた……。


パンナ「リリィ!」


リリィ「あなた、本物よね?擬態ハンターではない?」


パンナ「私は本物よ!ほら、カードキーもある!」


リリィ「……信じるわ。ペアを組みましょう」


 リリィ ボーン カードキー獲得


パンナを信じることにしたようだ。


パンナ「カードキーあげたんだから、私をキャリーしてよね!」


リリィ「言うと思った」


パンナとしては、狙いどおりだ……。





 プルルルル


オリヴァー「……オーガ?」ピッ


オーガ『おい、少佐!カードキー見つけたぞ!これで俺を『探し物下手』とは言えないな!』


オリヴァー「……そうだな。要件がそれだけなら、カードキー探しに戻りたい」


オーガ『連れないなぁ。ペアを組もうぜって話だ』


オリヴァー「ほう……ありがたい話だ。俺でいいのか?」


オーガ『もちろんだ。命の恩人に、少しでも恩を返したい』


オリヴァーは、かつてシブヤステージで、オーガの命を救っている。


オリヴァー「助かる」


オーガ『よし、じゃあ待ち合わせ場所を決めよう』


カードキーを持つオーガと、オリヴァー少佐が、ペアを組む約束をした。





一方、こちらでも……。


 プルルルル


トラヴィス「もしもし」


カラハリ『トラヴィス。俺はカードキーを入手した。そちらはどうだ?』


トラヴィス「こっちはまだ見つけてない」


カラハリ『カードキーを渡すから、ペアを組まないか?クエスチョンくんへの投票をした者同士で』


トラヴィス「……なるほど、とても良い話だな。ただ、ちょっと待ってくれないか?さっき約束をしたクレアに確認したい」


カラハリ『了解した』


 ピッ


トラヴィス「……クレアに悪いが、俺も自分の身が最優先なんだ」





 プルルルル


クレア「トラヴィス?カードキー見つけた?」


トラヴィス『それなんだが……カラハリに、ペアにならないかと誘われて。向こうはカードキーを持ってるらしい』


クレア「ああ~、そういうことね。いいよ、気にしないでペア組んで!」


トラヴィス『いいのか……?悪い、クレア』


クレア「気にしないで!これでも交友関係広いから、ペアの当てはあるんだよ!」


トラヴィス『ありがとう。クレアがミッションクリアできるよう祈ってる』


 ピッ


クレア「……とは言ったものの、まず手元にカードキーないと、約束しても、カードキー持ってる人の方に行っちゃいそう。誰かに声かける前に、まずはカードキー探した方がいいかな?」


クレアは、他の逃走者とのペアの約束の前に、カードキーを探すこととしたようだ。


この選択は吉と出るか、凶と出るか……?





トラヴィス『クレアに謝ってきた。ペア組むのを許してくれたよ』


カラハリ「それは良かった。では、ペアを組もう」


トラヴィスとカラハリは、正式にペアを組む約束をした。





この後……。


アイテムボックス[……]


根津「あった、やっと見つけた!」


 キィン……


 根津 忠太 カードキー2枚獲得


根津「ふぅ、良かったぁ」





アイテムボックス[……]


ヒメナ「順調、順調!」


 キィン……


 ヒメナ ヴィクトリア カードキー2枚獲得


ヒメナ「さて、あとは擬態ハンターっぽい人をどう見極めるかだけど……」


根津とヒメナがアイテムボックスを見つけ、残るアイテムボックスは3つとなった。





現在、カードキーを持っているのは6人。


・カードキー入手済
オーガ(2枚)、カラハリ(2枚)、根津(2枚)、パンナ、ヒメナ(2枚)、
リリィ





カードキーを持っていないのは12人。


・カードキー未所持
オリヴァー(オーガと約束)、クレア、シド、ジャイロ、チャマ、
トラヴィス(カラハリと約束)、ピーボディ、フォルト、ペンタ、ホーミー、
マリン(リンセンと約束)、リンセン(マリンと約束)





セーフティコンテナへと避難した逃走者は、まだ1組もいない。





リンセン「アイテムボックスが見つからない。タクトも示す先を決めかねている」


ジャイロ「あと11分で、100体のハンターが……。カードキーどこだよ!」


カードキーが見つからず、焦り始める逃走者たち。


ジャイロ「―――!」ササッ


ハンターE「……」


ジャイロ「ハンターもいるしよぉ……」


動けば、ハンターに見つかる危険が高まる。





オーガ「少佐、待っててくれよ!」タッタッタ


オリヴァーとの待ち合わせ場所に急ぐオーガ。


ハンターB「……」


向かう先に、ハンター……。


オーガ「おっと……」くるっ


ハンターに気づき、引き返す。


ハンターB「……!」ダッ


しかし、見つかった……。


オーガ「来たか……!」ダッ


ハンターB「……」タッタッタ


少ない曲がり角を利用し、距離を広げる……!


オーガ「ハァ、ハァ」タッタッタ


ハンターB「……」タッタッタ……










  【SEARCH MODE】
     [ + ]


ハンターB「……?」


ハンターの視界から、外れたようだ。


オーガ「ハァ……ハァ……休憩しよう……」




















ハンターD「……」


しかし、恐怖はまだ、終わらない……。


オーガ「仕事で運動量は健在でも、全力ダッシュする機会は減っちまったからな……」


ハンターD「……!」ピピッ


  【TARGET ROCKED】
  AUGER[ + ]


オーガ「普段からもっと負荷かけるか―――げえっ!?」ダッ


ハンターD「……」タッタッタ


オーガ「ハァ、ハァ」タッタッタ





 ポン!

 99:58 オーガ クリスタル 確保
           残り17人





オーガ「くっそ……バテた途端これだ……すまん少佐……」


オリヴァーに恩を返せず……。





 プルルルル


オリヴァー「オーガが捕まった。合流できずか……」





チャマ「『なお、オーガの持っていたカードキー2枚は、moriエリア2階・スプリングスクエアにある』……ちょっと遠いなぁ」


ジャイロ「スプリングスクエアって………………めちゃくちゃ近いじゃねーか!」


オーガの持っていた2枚のカードキーは、確保地点に置かれた。





オリヴァー「絶妙な距離だな……拾いに行っても、他の逃走者が先に拾うだろう」


オーガと待ち合わせしていたオリヴァーは、カードキーを獲りに行かないようだ。


 プルルルル


オリヴァー「今日は電話が多い」ピッ


電話の相手は……。










根津『オリヴァー少佐、今大丈夫ですか?』


オリヴァー「根津か。大丈夫だ。もうカードキーは見つかったか?」


根津『はい、ちょうどさっき見つけたところでした!それで、ペア組めないかなと。少佐は擬態ハンターの放出止めてるし、信用できそうと思って』


オリヴァー「……助かるよ」


少佐、大人気だ……。





カードキー×2[……]


そして、オーガの落とした、2枚のカードキーは……。




















ジャイロ「よっしゃ、まだ拾われてない!」


ジャイロが獲得した。


 ジャイロ デーモン カードキー2枚獲得


シド「たしかこの辺が、スプリングスクエアだったはず」


シドも、メールを見て、カードキーを拾いに来た。


ジャイロ「おう、シド。探し物はこれか?」ひらひら


シド「ジャイロ。先を越されたか……」


ジャイロ「まぁ、待て。シド、俺と組まねーか?」


シド「……それは、ペアになろうって相談?」


ジャイロ「悪い話じゃねーだろ?俺はお前を信用してんだ。裏切り者じゃないと確信してる」


シド「うーん……そうだね。レディーをエスコートしようと思ってたけど、こういうのも悪くない」


ジャイロ「よし、受け取れ!」


シド「ありがとうね、ジャイロ」


 シド フェニックス カードキー獲得


シドとジャイロが、ペアを組んだ。





ヒメナ「さあ、誰に声かけよう」


カードキー2枚を獲得しているヒメナ。


ホーミー「見つからない……」


その近くに、カードキーを見つけようと物陰を探すホーミー。


ホーミー「賞金はだいぶ上がってるし、ここで自首でもいい……」


ヒメナ「あっ、ホーミー!」タッ


ホーミー「……ヒメナ?待って、ちょっと止まって」


ヒメナ「うん?止まったよ」


ホーミー「……擬態ハンターではないよね?」


ヒメナ「違う違う、これが証拠!」


ホーミー「それ、カードキー……。じゃあ、ハンターではないね」


ヒメナ「これ、ホーミーにあげる!一緒にセーフティコンテナに向かおう」


ホーミー「えっ……?私を信用するの?裏切り者かもしれないのに」


ヒメナ「信用してるよ。悪いことしそうな印象ないし、擬態ハンターでもなさそうだし。だからほら、どうぞ!」


なお、ヒメナはシブヤでのホーミーの行動を知らない。


ホーミー「……ありがとう」


 マジカル ホーミー カードキー獲得


ホーミー、ヒメナと偶然出会ったおかげで、カードキーを獲得だ。





さらに……。


トラヴィス「カラハリ!」


カラハリ「……来たか」


トラヴィス「よし、セーフティコンテナへ行こう!」


 トラヴィス ロウ カードキー獲得


待ち合わせをしていたトラヴィスとカラハリが合流。


100体ハンター放出まで、残り7分30秒。間に合うか!?





残る逃走者:17人
オリヴァー、カラハリ、クレア、シド、ジャイロ、
チャマ、トラヴィス、根津、パンナ、ピーボディ、
ヒメナ、フォルト、ペンタ、ホーミー、マリン、
リリィ、リンセン

ミッション3-3 ( No.15 )
日時: 2025/04/27 22:02
名前: TDR (ID: kOmP6qDh)





   97:34
 $989,200





100体ハンター放出まで、残り7分30秒。現在、カードキーを所持しているのは、9人。





・カードキー入手済
カラハリ、シド、ジャイロ、トラヴィス、根津(2枚)、
パンナ、ヒメナ、ホーミー、リリィ

・カードキー未所持
オリヴァー(根津と約束)、クレア、チャマ、ピーボディ、フォルト、
ペンタ、マリン(リンセンと約束)、リンセン(マリンと約束)





カードキーをペアで使い、セーフティコンテナに避難しなくてはならない。





ピーボディ「アイテムボックス、どこにあるの?」


kazeエリアでアイテムボックスを探すピーボディ。


ピーボディ「……あっ!」


アイテムボックス[……]


ピーボディ「あった!」


ようやく、見つけた……!


 キィン……


 セイラ ピーボディ カードキー2枚獲得


ピーボディ「あとは、誰とペアを組むか……。もうほかの人はペア組んじゃってるかな」タッ


セーフティコンテナのある方向へ駆ける。





ペンタ「……あ!おーい、ピーボディ!」


そこに現れたのは、ペンタだ……。





ピーボディ「……」タッタッタ


ペンタ「手に持ってんの、カードキーだよな!?それ俺にも―――」


ピーボディ「……」タッタッタ……


素通りだ……。


ペンタ「いや、スルーしようとすんなよ!」


ピーボディ「近づかないで、擬態ハンター!」


ペンタ「擬態じゃねーって、本物のペンタ バッカーナだよ!」


ピーボディ「えっ……じゃあ、裏切り者?」


ペンタ「ちげーよ!!俺の信用って0なの!?」


ピーボディ「逆に聞くけど、なんで信用あると思うのよ?」


ペンタ「それは……そうだけどよぉ……」


ピーボディ「それじゃ、急いでるから」タッ


ペンタ「ま、待ってくれ!やっぱ、魔法都市ステージの時のこと、怒ってるのか!?」


ピーボディ「……ああ、あれね。そうね、『絶対許さない』って言ったとおりよ」


ペンタ「あれは、マジで悪かった。金が欲しかったんだ……」


ピーボディ「ついでに、シブヤステージで、あんたのせいで死にかけたのも覚えてる」


ペンタ「あ、あれは事故なんだよ、わざとじゃねぇ……」


ピーボディ「……」


ペンタ「……頼む!これまでのこと謝るし、セーフティコンテナまでお前のこと守るから!!だから、カードキーをください!!」ドゲザァ


ピーボディ「土下座慣れしてそうね……」


ペンタ「お願い……」ドゲザァ


ピーボディ「……コンテナまで私のこと守るのと、もう1つ条件。このゲーム中、絶対に私を通報したりして、陥れないこと。この約束が守れるなら、カードキーもあげるし、これまでのことチャラにしてあげてもいいよ」


ペンタ「ほ、ほんとか?」


ピーボディ「このカメラに向かって、誓ったらね」


ドローンPEABODY[……]フォンフォン


ペンタ「誓う誓う、誓います!!通報の条件は、裏切り者じゃねー俺にとっちゃ、実際ないようなもんだし……」


ピーボディ「よし、交渉成立ね」


ペンタ「それじゃ、カードキーを……」


ピーボディ「まだダメ。コンテナの前まで守ってくれたら、その時に渡すから」


ペンタ「ええ~、なんだよ!!」


ピーボディ「いらないならいいわよ」


ペンタ「命に代えても守らせていただきます!」


ピーボディ「そこまでしなくていいんだけど……」


ピーボディとペンタ、意外なペアの結成だ……。





セーフティコンテナ1[CLOSE]


セーフティコンテナ8[CLOSE]


???「よし、ここのはず」


最初にセーフティコンテナにたどり着いたのは……。










トラヴィス「これがセーフティコンテナか……。ずいぶんデカいな」


トラヴィスとカラハリだ。


カラハリ「ここにカードキーを入れればいいようだ」


トラヴィス「よし、入れよう」


 ピピッ


セーフティコンテナ1[OPEN]


 ガラガラ……


トラヴィス「扉が開いた!」


カラハリ「この中に入れば、ミッションクリアだ」


トラヴィス「よし……」


 カラハリ シュウ・トラヴィス ロウ ミッションクリア


トラヴィス「あとは時間まで待つだけ!」


カラハリ「悠々自適」


コンテナの中にいれば、ハンターには捕まらない。





リリィ「あった、セーフティコンテナ」


パンナ「リリィ、ちょっと待って。安全確かめないと」


リリィ「あっ……そうね。考え事して視野が狭まってた。ありがとう、助かったわ」


続いて、リリィとパンナが到着。


パンナ「……ていうか、なんで私がリリィをキャリーしてるわけ?逆でしょ!?」


 ピピッ


セーフティコンテナ2[OPEN]


 ガラガラ……


 パンナ ラヴ・リリィ ボーン ミッションクリア


パンナ「ところで、何の考え事?」


リリィ「裏切り者の候補についてよ。コンテナの中で教える」





 100体ハンター放出まで、残り6分


クレア「アウトレット、アイテムボックス全然ないよ。どうしよう……」


まだアイテムボックスが見つからないクレア。エリアを、当てもなく動き回る。





アイテムボックス[……]


なお、アウトレットには、アイテムボックスは1つしかない。





クレア「時間ないし、セーフティコンテナに近いmoriエリアに行こうかな……」


トラヴィス「おーい、クレアー!」


クレア「あれっ?その声……トラヴィス?」


2階にいるクレアに声をかけたのは、1階のトラヴィスだ。


トラヴィス「1人でいて大丈夫か?」


クレア「大丈夫だよ。それより、カラハリとはどうしたの?」


トラヴィス「……どうしたっていうのは?」


クレア「……」ダッ


逃げた……。


トラヴィス「どこ行くんだよ、クレアー!」ダッ


クレア「擬態ハンターだ、絶対……!」タッタッタ


  【SEARCH MODE】
 CLAIRE[ + ]15m


トラヴィスハンター「待ってくれよ、クレア!」タッタッタ


クレア「あれっ、思ったより遅い……?」タッタッタ










 クロノス社


ヤマト「それにしても、変わったハンターですね、擬態ハンター。逃走者を見つけても、近づこうとするだけで、距離が10m以内にならないと、ハンターの追跡モードにならないなんて」


アンナ「この特殊性能だからこそ、逃走者に擬態できていると言えるわね」










トラヴィスハンター「……どこ行ったー?」


クレア「トラヴィスと通話してなかったら、きっと……騙されてた……!」タッタッタ


うまく撒いたようだ。


しかし、お目当てのmoriエリアではなく、kazeエリアへと来てしまった。セーフティコンテナからは、遠ざかっている……。





ヒメナ「時間ないから急ごう」タッタッタ


ホーミー「うん」タッタッタ


セーフティコンテナに向かうヒメナとホーミー。





根津「オリヴァー少佐、まだかな……?」


その近くに、オリヴァーを待つ根津。





???「……」


そして、怪しい影……。





ヒメナ「ハンターいたら迂回しよう。体力大丈夫?」タッタッタ


ホーミー「大丈夫、ありがとう」タッタッタ





???「……ヒメナが、moriエリア2階、水の広場の上にいます」


通報だ……。





ドローンHIMENA[ALARM]ブーーーッ!!


ヒメナ「えっ!?」


ホーミー「!?」





ハンターB「……!」ダッ


ハンターD「……!」ダッ


アラームを聞いた2体のハンターが、2人の確保に向かう……!





ホーミー「どうしてヒメナのアラームだけ……!?」


ヒメナ「なんでかわからないけど、私だけで良かった。ハンター来たら、私が引き付けるから!」


ホーミー「えっ、囮になるってこと?大丈夫なの?」


ヒメナ「大丈夫、これでも逃走成功したことあるから!ホーミーは隠れていて!」


ハンターD「……」タッタッタ


ハンターB「……」タッタッタ


ヒメナ「来た!ハンター、こっちだよ!」ダッ


ハンターD「……!」


ハンターB「……!」


  【TARGET ROCKED】
 HIMENA[ + ]


ハンターD「……」ダッ


ハンターB「……」ダッ


ヒメナ「後で、コンテナ前で落ち合おう!」タッタッタ


ホーミー「うん、気を付けて……!」


ホーミーは、その場に隠れてやり過ごす……。





ヒメナ「ハッ、ハッ、ハッ」タッタッタ


ハンターD「……」タッタッタ


ハンターB「……」タッタッタ


ヒメナ、2体のハンターを引き連れて走る。振り切れるか!?





根津「……アラーム?」タッ


ヒメナのアラームを聞いた根津。その場を離れる。





???「……」


向かう先の角に、謎の影……。





根津「誰か通報されて―――」


???「……!」


根津「うわぁ!?」




















オリヴァー「根津か。驚いた」


根津「ああ、少佐か……。びっくりした」


約束していた、オリヴァーだ。


オリヴァー「一応聞くが、聞こえるこのアラーム、根津が通報したわけでは―――」


根津「違います!誰が通報されたのか分からないけど、早く離れましょう!はい、カードキー!」


 オリヴァー フォックス カードキー獲得


合流した2人は、セーフティコンテナへと向かう。





ヒメナ「早く鳴りやんで……!」タッタッタ


ハンターD「……」タッタッタ


ハンターB「……」タッタッタ


ドローンHIMENA[ALARM]ブーーーッ!!


視界から外れても、アラームが鳴る限り、ハンターはその方向へと走る……!





ピーボディ「……アラームの音しない?」


ペンタ「するなぁ……どっちからだ?」


ピーボディとペンタも、アラームを聞き、周囲を警戒する。


ヒメナ「……」


その近くに、ハンターに追われていないヒメナだ。


ピーボディ「あ、ヒメナ!そんな廊下の真ん中歩いてたら危ない―――」


ペンタ「待て、ピーボディ!」


ピーボディ「な、なに?」


ペンタ「あいつ、なんかおかしくね?」


ピーボディ「おかしいって、何が?」


ペンタ「なんかわかんねーけど、違和感あるんだよ」


ピーボディ「違和感……?」


ペンタ「……わかった。ドローンがいないんだ!」


ピーボディ「……あっ、ほんとだ!」


ドローンPEABODY[……]フォンフォン


ドローンPENTA[……]フォンフォン


ピーボディ「私たちにはドローンがついてるのに……」


ヒメナ「……」


ピーボディ「あのヒメナにはついてない!」


ペンタ「擬態ハンターだ、きっと」


ヒメナハンター「……ピーボディとペンタ!」ダッ


ペンタ「ヤバい、来た!逃げろ!」ダッ


ピーボディ「!」ダッ


ヒメナハンターから逃げる……!


  【SEARCH MODE】
   [  +  ]24m


ヒメナハンター「なんで逃げるのー?」タッタッタ


ピーボディ「ペンタ、私を守る約束は!?」タッタッタ


ペンタ「あ、そうだった。わかったよ、後ろ走るから……!」タッタッタ


2人の走る先には……。





ジャイロ「……ピーボディとペンタが走ってくる」


シド「ピボっちが?レディーは守らなきゃ」


ジャイロ「言ってる場合か!俺たちも逃げるぞ!」ダッ


ジャイロとシドだ。


ピーボディ「みんな、あいつには近づかないで!」タッタッタ


ジャイロ「あいつって誰だ!?後ろのペンタか!?」タッタッタ


ペンタ「違う、俺じゃねーよ!」タッタッタ


シド「ペンタから離れればいいのかい?」タッタッタ


ペンタ「だから違うっての!!」タッタッタ


大混乱だ……。





ハンターD「……?」


ハンターB「……?」


ヒメナ「ハァ、ハァ……逃げ切った……!」


ドローンHIMENA[……]フォンフォン


本物のヒメナは、なんと、2体のハンターから、アラームが止まるまで逃げ切れたようだ。


ヒメナ「ホーミーと合流しないと……」


恐るべき身体能力……!





ヒメナハンター「待ってー!」タッタッタ


ジャイロ「あいつが擬態ハンター!?」タッタッタ


ペンタ「止まれって言っても止まんねーし、ドローンいねーし、ぜってーそうだ!」タッタッタ


ピーボディ「正面から別のハンターが来たら、挟み撃ち……!」タッタッタ


シド「……僕が止めてみせよう!」ザッ


シドが立ち止まり、ヒメナハンターへと向き直る。


ピーボディ「シド!?」


シド「心配ご無用!大スターである僕が、脅威を退けてみせる!」










  鍵を挿せ……


  鍵を挿すのだ……





     👁





  W A R C R Y


  W A R C R Y


  W A R C R Y





 【GANCONER】





シド「ガンコナー!!」


シドの背後に、パイプを咥えた妖精の巨大な幻影が現れた!





ヒメナハンター「……?」タッタッタ


シド「さあ、僕の愛に酔いしれるんだ!」パチーン


 ドクンッ


ヒメナハンター「ああ……♡」タッタ……


シドのウインクで、ヒメナハンターの目がハートとなり、動きを止めた!


ジャイロ「おお……すげぇ、女性の姿ならハンターまで止めちまうのか!」


シド「どうかな、ピボっち!これが大スターである僕の―――」


ジャイロ「ピーボディなら、ペンタに連れられてどっか行っちまったぞ」


シド「あれっ?」





ペンタ「あんなところで立ち止まってたら危ねぇ。シドに任せてさっさと行くぞ!」タッタッタ


ピーボディ「シド、ありがとう……」タッタッタ


レディーにいいところは、少しだけ見せられたようだ……。





100体ハンター放出まで、残り4分。時間がない……!


アイテムボックス[……]


マリン「こんなところに……」


 キィン……


 兎桜 マリン カードキー2枚獲得


マリンがようやく、カードキーを見つけた。


マリン「早くリンセンに連絡を―――」


 プルルルル


マリン「……チャマ?」ピッ


チャマ『あのー、カードキーはもう見つけましたか?』


マリン「タイムリーだね。今見つけたところだよ」


チャマ『あっ、そうなんですねぇ!もし良かったら、ペア組みませんか……?』


マリン「ごめん、先約がいるんだ。リンセンと約束していて……」


チャマ『あ……そうでしたか!それはすみません……では……』


 ピッ


マリン「……悪いね、チャマ」





チャマ「ヤバい、もう絶望だ……!あと誰いたっけ……!?」


カードキーを見つけていないチャマ。ペア探しに躍起になる……。





 プルルルル


リンセン「マリン、もしかして」ピッ


マリン『見つけたよ、カードキー!』


リンセン「ありがとう……!セーフティコンテナ前で待ち合わせよう」


マリン『そうだね、そうしよう』


 ピッ


リンセン「コンテナはここから遠い。早く向かわなければ……」


リンセンとマリンは、セーフティコンテナ前で落ち合うつもりのようだ。





ハンターE「……」


逃走者の近くに、ハンター……。





マリン「幸い、コンテナはすぐそこだ」


チャマ「残ってるやつは?根津は……もうクリアしてるかな……?」


リンセン「モルトアレグロ。ハンターがいたら仕方ない、無理やりにでも突破だ」





ハンターE「……!」ダッ


見つかったのは……。




















リンセン「……来たか!」ダッ


リンセンだ……。


宣言どおり、突破なるか!?





残る逃走者:17人
オリヴァー、カラハリ、クレア、シド、ジャイロ、
チャマ、トラヴィス、根津、パンナ、ピーボディ、
ヒメナ、フォルト、ペンタ、ホーミー、マリン、
リリィ、リンセン

ミッション3-4 ( No.16 )
日時: 2025/05/02 22:57
名前: TDR (ID: kOmP6qDh)




   93:51
 $1,033,800





ハンターE「……!」ダッ


リンセン「……来たか!」ダッ


ハンターに見つかった、リンセン。


逃げた先は、雨の降る屋外。


リンセン「雨……好条件だ。利用して、突破させてもらう!」










  鍵を挿せ……


  鍵を挿すのだ……





     👁





  W A R C R Y


  W A R C R Y


  W A R C R Y





   【MUSE】





リンセン「ミューズ!!」


ミューズ「!!」


現れた精霊が、雨水を集め始める!





ハンターE「……」タッタッタ


 ゴオオオオ


雨水が、空中で渦を描く……!


リンセン「吹き飛ばせ!フォルテッシモ!!」


 ドパァン!


ハンターE「……」ググッ……


放たれた大量の雨水が、ハンターを屋内へと押し戻していく!


リンセン「なるべく遠くに流して、その間に―――」


???「えっ、何これ!?」


リンセン「……!」


屋内から声……。





ヒメナ「これって、雨水?外はどんな嵐なの!?」


偶然近くを通った、ヒメナだ……!





リンセン「……ほかの逃走者に怪我をさせてしまう」


 ゴオオ……


雨水の勢いが弱まっていく……。


ハンターE「……」タッタッタ


流されかけていたハンターが、リンセンに再び接近……!


リンセン「くっ……」





 ポン!

 93:19 リンセン 確保
       残り16人





リンセン「……すまない、マリン」


ほかの逃走者を巻き込まないよう、静かに散った……。





 プルルルル


マリン「……リンセン確保!?」





チャマ「リンセン確保……って。じゃあ、マリンは今フリーなんじゃ?」


確保情報を見たチャマ。すぐにマリンに電話をかける。





 プルルルル


マリン「チャマ……」ピッ


チャマ『あのー、今、リンセン確保のメール見まして。もしペアいないなら、俺が立候補を……』


マリン「……そうだね。ペア組もう、チャマ」


チャマ『よっし!ありがとうございます!!』


チャマ、マリンとペアになることに成功……!





セーフティコンテナ3[CLOSE]


オリヴァー「これがコンテナか」


根津「よし、入りましょう!」


オリヴァーと根津が、セーフティコンテナに到着。


 ピピッ


セーフティコンテナ3[OPEN]


 ガラガラ……


 オリヴァー フォックス・根津 忠太 ミッションクリア


オリヴァー「意外と快適そうだな」


根津「そう感じます?俺にとっては狭いですけどねぇ」


オリヴァー「戦場のキャンプ中のテントよりは遥かにマシだ」


根津「そ、そうですか……」


これでミッションをクリアできていないのは、10人。


そのうち、ジャイロとシド、ピーボディとペンタは、ペアで行動している。





ホーミー「コンテナ前で落ち合う……だったわよね」タッタッタ


ヒメナ「通話するのはリスクだし、ホーミーがコンテナに来てくれるのを信じよう」タッタッタ





マリン「もうここは、チャマが間に合うのを信じるしかないな……」


チャマ「棚ぼたすぎる……!リンセンには悪いけど!」タッタッタ


ホーミーとヒメナ、マリンとチャマは、セーフティコンテナ前での合流を目指す。





フォルト「どこにアイテムボックスあるんだよ!」


クレア「コンテナの近くに行って、ワンチャン狙うのもアリかな……」


フォルトとクレアは、まだカードキーを持っていない。





アイテムボックス[……]


最後のアイテムボックスは、アウトレットにある。しかし、フォルトとクレアは、別の建物にいる……。





フォルト「トラヴィスもカラハリも通話繋がらないし……あと誰残ってんだ!?」


セーフティボックスの中は、圏外。通話は繋がらない……。





ジャイロ「時間ないってのに……」


シドと共にセーフティボックスに向かう、ジャイロの視線の先には……。


ハンターD「……」


セーフティコンテナへの道をふさぐ、ハンター……。


シド「……僕があのハンターを引き付けるから、ジャイロはその間に、コンテナ前まで走って待機していてほしい。ジャイロが待機できたころに、僕はコンテナにダッシュする。追いつかれる前に、コンテナに入ろう」


ジャイロ「おいおい、それシドが捕まったら俺も終わりじゃねーか!」


シド「捕まらないよ。大スターは、ファンの期待を裏切らない」


ジャイロ「……チッ、仕方ねーか。ファンではねーが、その博打、乗ってやるよ!」


シド「決定だね」


ハンターD「……」


シド「おーい、ハンター!こっちに来い!!」


ハンターD「……!」ダッ


見つかった……。





 100体ハンター放出まで、残り2分





シド「さあ、来い!!」タッタッタ


ハンターD「……」タッタッタ


ジャイロ「よし!」ダッ


シドがハンターを引き付けている間に、ジャイロがコンテナへダッシュ。


シド「ハァ、ハァ、ハァ」タッタッタ


同じ店の周りを回り、ハンターとの距離を保つ。





ジャイロ「どれだ、どれが空いてるコンテナだ!?」


ジャイロ、セーフティコンテナに到着。


ジャイロ「あった、ここは空いてる」


セーフティコンテナ4[CLOSE]


ジャイロ「シド!!準備できたぞ!!」





シド「オッケー……!」ダッ


シド、セーフティコンテナへとダッシュ……!


ハンターD「……」タッタッタ……


  【TARGET ROCKED】
   SID[ + ]


シド「どこにカードキーを挿すんだ!?」





ジャイロ「扉の左右にある装置だ!!」





ハンターD「……」タッタッタ


シド「ここか!」


シド、セーフティコンテナに到着!


ジャイロ「よし、カードキー入れろ!」


 ピピッ


セーフティコンテナ4[OPEN]


 ガラガラ……


ジャイロ「入れ!!」


シド「!!」


ハンターD「……」タッタッタ


その結果は……。




















  【SEARCH MODE】
     [ + ]


ハンターD「……」


ギリギリ、間に合った……!


 ジャイロ デーモン・シド フェニックス ミッションクリア


ジャイロ「よーし!!ナイス、シド!!」


シド「ハァ、ハァ……ナイス!」


 パン!


ハイタッチで、祝福だ……。





これで、クリアしていないのは8人……!





ハンター×100「「「「「……」」」」」


 100体ハンター放出まで、残り1分





チャマ「マリン、お待たせ!!」


マリン「しっ、静かに。ハンターがいる」


チャマ「あっ、ごめんなさい」


マリン「カードキー渡しておくね」


チャマ「はいっ、ありがとうございます」


 チャマ ハスラー カードキー獲得


チャマとマリンが、セーフティコンテナの近くで合流。





ホーミー「ヒメナ!」


ヒメナ「ホーミー!無事でよかった~!」


ホーミー「そっちこそ……!ハンター引き付けてくれてありがとう!」


ホーミーとヒメナも合流した。





ハンターD「……」


シドが引き付けたハンターが、セーフティコンテナから離れる。





マリン「よし、行こう!」ダッ


チャマ「仰せのままに!」ダッ


ヒメナ「行ったみたい!」ダッ


ホーミー「わかったわ!」ダッ


4人一斉に、コンテナへ!





マリン「ヒメナ、私たちはこっち使うよ!」


セーフティコンテナ5[CLOSE]





ヒメナ「オッケー!私たちはこっちで!」


セーフティコンテナ6[CLOSE]





 ピピッ


セーフティコンテナ5[OPEN]


 ガラガラ……


チャマ「よっしゃあ!!」


 兎桜 マリン・チャマ ハスラー ミッションクリア





 ピピッ


セーフティコンテナ6[OPEN]


 ガラガラ……


ホーミー「よかった、間に合って……」


 ヒメナ ヴィクトリア・マジカル ホーミー ミッションクリア


これで2組4人がクリアし、残るは4人……!





ピーボディ「急がないと……!」


ペンタ「待て待て、ハンターに捕まったら元も子もねぇ。前方の様子見てくる」


ピーボディ「ちゃんと守ってくれるじゃん……」


残るは、ピーボディとペンタのペアと……。





フォルト「これはキツい……」


クレア「時間ない……!」


カードキーを持っていないフォルト、クレアの2人……!










   5


   4


   3


   2


   1










   90:00
 $1,080,000






ハンター×100「「「「「……」」」」」ピピッ





ハンター「……」ドドドドド……

ハンター「……」ドドドドド……

ハンター「……」ドドドドド……

ハンター「……」ドドドドド……

ハンター「……」ドドドドド……

ハンター「……」ドドドドド……

ハンター「……」ドドドドド……

ハンター「……」ドドドドド……

ハンター「……」ドドドドド……

ハンター「……」ドドドドド……





悪夢が、始まった……。





ペンタ「やべっ、90分になっちまった!慎重すぎたか!?」


ピーボディ「まだ大丈夫だよね、カードキー持ってれば」


ペンタ「ああ、大丈夫だ!ハンター100体に見つかる前ならな!」


100体のハンターが放出され、ゲーム時間が停止したが、カードキーを2人でセーフティコンテナの装置に差し込めば、中に避難することが出来る。





フォルト「なんだよ、もう時間じゃねーか!」


カードキーが見つからないフォルト。





ハンター「……」ドドドドド……

ハンター「……」ドドドドド……

ハンター「……」ドドドドド……

ハンター「……」ドドドドド……

ハンター「……」ドドドドド……


そのフォルトに迫る、大量のハンター……!





フォルト「……来てるじゃねーかよ」ダッ


ハンターに気づき、距離をとる。


フォルトハンター「……」


しかし、逃げた先に、擬態ハンター……。


フォルト「……えっ、俺がいる!?」タッタッタ


フォルトハンター「……!」ピピッ


  【TARGET ROCKED】
  FORTE[ + ]1.5m


フォルトハンター「……」ダッ


フォルト「な、なんだよこいつ!?」タッタッタ


フォルトvsフォルトハンター。世紀の、ビッグマッチ……!


ハンター「……」ドドドドド……

ハンター「……」ドドドドド……

ハンター「……」ドドドドド……

ハンター「……」ドドドドド……

ハンター「……」ドドドドド……


さらに、後ろから大量のハンター……!





クレア「誰かいない……?」


一方クレアは、セーフティコンテナの前へ到着。しかし、誰もいない。


クレア「誰ともペア組めてない人とクリアできれば……!」





フォルト「うおおおおおおお!!」タッタッタ


フォルトハンター「……」タッタッタ


ハンター「……」ドドドドド……

ハンター「……」ドドドドド……

ハンター「……」ドドドドド……

ハンター「……」ドドドドド……

ハンター「……」ドドドドド……


  【TARGET ROCKED】
  FORTE[ + ]0.2m


フォルト「うあああああああ!!」タッタッタ





 ポン!

 90:00 フォルト ヤング 確保
         残り15人





フォルト「チクショー……っ」


フォルトハンター「……」スタスタ


フォルト「自分の姿した奴に負けるなんて、屈辱的すぎんだろ……!」


世紀の対決は、フォルトハンターの勝利だ……。





 プルルルル


クレア「フォルトが捕まった―――あっ!」


ペンタ「ハンターはいねーな……」


ピーボディ「ありがと、ちゃんと守ってくれたね」


ペンタとピーボディだ……。





ジャイロ「おいおい、ペンタたち今来たぜ!俺たち残してどっか行ったってのに、俺たちより到着遅いのかよ!」


シド「なんにせよ、間に合いそうでよかった」


セーフティコンテナの小さな窓からは、コンテナの外が見える。





クレア「ピーボディ!」


ピーボディ「クレア?ペアはいないの?」


クレア「うん、カードキーも見つからなくて……。ペンタとペアなの?」


ピーボディ「まぁ、そうだね……」


ペンタ「ほら、ここまで守ったんだから、約束どおりカードキーくれよ。ミッションクリアしようぜ」


ピーボディ「う、うん」


クレア「ペンタ、まだカードキー貰ってないの?」


ペンタ「そうなんだよ、俺のこと信用しきれないってことでよぉ」


クレア「たしかに、ペンタは信用できないよね!」


ペンタ「少しは言うの躊躇してくれねーかな!?」


クレア「ねぇ、ピーボディ。無理を承知で、頼んでみたいんだけど……」


ピーボディ「え……何?」










クレア「そのカードキー、私と使わない?」










ピーボディ「……!」


ペンタ「おいおいおいおい、何言いだしてんだよ、クレア!!」


クレア「ペンタは、裏切り者かもしれないでしょ?私は裏切ってないよ。信用は、私の方ができるかなって」


ペンタ「いやいや、俺は裏切り者じゃねーし、そもそも約束してんだって!ここまでピーボディのこと守ったし、当然、この先も陥れることはしねーよ!?」


ピーボディ「……」


ペンタ「おい……なんだよ、その顔!?何、迷ったような顔してんだよ!?」


クレア「無茶なこと言ってる自覚はあるよ。でも……お願い、ピーボディ!」


ペンタ「迷うところじゃねーだろ!!俺のこと、使い捨てるのか!!?」


ピーボディ「…………」


友人であるクレアを選ぶか、約束どおりに自身を守ったペンタを選ぶか。


ピーボディの選択は……?





残る逃走者:15人
オリヴァー、カラハリ、クレア、シド、ジャイロ、
チャマ、トラヴィス、根津、パンナ、ピーボディ、
ヒメナ、ペンタ、ホーミー、マリン、リリィ

選択と結末 ( No.17 )
日時: 2025/05/02 22:58
名前: TDR (ID: kOmP6qDh)




   90:00
 $1,080,000





降りつける雨の中、カードキーを渡す相手はクレアかペンタか、究極の選択を迫られるピーボディ。


クレア「お願い、ピーボディ!」


ペンタ「俺のこと、使い捨てるのか!!?」


友人であるクレアを選ぶか、約束どおりに自身を守ったペンタを選ぶか。


ピーボディ「…………」


ピーボディの選択は……?




















ピーボディ「……はい、クレア」


クレアにカードキーを差し出した。


クレア「ええっ!?ほんとに!?」


ペンタ「はあああああああ!!?おかしいだろ、こんなの!?」


ピーボディ「はい、ペンタ」


ペンタ「俺、振られ坊主―――え?」


そして、ペンタにもう一つのカードキーを差し出した。


クレア「えっ……?」










ピーボディ「2人で使ってよ、このカードキー」










ペンタ「……???」


クレア「何言ってるの、ピーボディ……?」


ピーボディ「ペンタは、約束どおりに私をここまで守ってくれた。クレアは友達だし、このゲーム中も、私のこと励ましてくれた。だから、どっちも見捨てられないなって思ってさ……!」


ペンタ「おい、それ両方渡したら、お前は……」


ピーボディ「わかってる……いいんだ、私は」


クレア「……」


ピーボディ「2人ならきっと、賞金獲れるよ!」


クレア「!」


ピーボディ「ほら、受け取って!」


ペンタ「……お、おう」


 ペンタ バッカーナ カードキー獲得


ピーボディ「クレアも、受け取って―――」


クレア「『2人ならきっと、賞金獲れるよ』かぁ……」


ピーボディ「……え?」


クレア「まるで、自分は獲れないと思ってそうな言い方だね」


ピーボディ「……!」


クレア「らしくないよ。こんなの、いつものピーボディじゃない」


ペンタ「……」


クレア「いつもは勝ち気で、自信をもって、上を目指し続けてる。それなのに、今は自分からゲームを降りようとしてる」


雨脚が強くなっていく。


ピーボディ「……それは……」





クレア「正直に言いなよ。自信を失ってるからだって」





ピーボディ「……!」


クレア「3日前の、大会でのミス。何年ぶりかの予選敗退。〝ボルダリングの女王〟と呼ばれるほどの絶対王者なのに……。それが、自信を失うきっかけになった。そうでしょう?」


ピーボディ「…………」





 セーフティコンテナ内


ジャイロ「……」


シド「……ジャイロ。これ以上の立ち聞きは野暮だよ」


ジャイロ「……だな」





クレア「ピーボディ、答えて」


ピーボディ「……ダメなんだよ、私じゃ……」


ピーボディは俯きながら、ポツリポツリと口を開く。


クレア「……ダメって?」


ピーボディ「みんなが励ましてくれたから……前を向こう、前を向こうって、頑張ろうとしたけど……見えないの。逃げ切った時の自分が……てっぺんに上り詰めた自分が……夢を叶えた自分が、全然想像できない……」


クレア「……」


ピーボディ「油断すると、失敗した時のことが、フラッシュバックしそうになる……。失敗するのが……怖くて……」


ペンタ「……」


ピーボディ「『私じゃ勝ち取れない』って……心のどこかで思ってる。だから……、だから、2人に譲って―――」





クレア「でも、このカードキーは、ピーボディが勝ち取ったものだよ?」





ピーボディ「……っ!」


クレア「それを見つけて、ここまで来れた。もう半分くらいの逃走者が捕まったのに、逃げ延びてる。すごいことなんだよ、自信を持って!」


ピーボディ「…………」


クレア「その手にあるのは、ほかでもない、あなたの力で勝ち取ったもの。まだまだ上を目指せる権利。夢を叶えるために、挑戦を続けられる権利。それを手放そうとしないで!」


ピーボディ「…………クレア……」


クレア「……月面のコロニー、すべて登り切るのが夢だったよね?」


ピーボディ「……うん……」


クレア「だったら、勝ち取ろうよ、このゲームで!できるよ、ピーボディなら!」


ピーボディ「…………」


ピーボディは、目を伏せた。


クレア「自分から頼んでおいて本当に悪いけど、これは受け取れない。ピーボディが使うべき」


クレアが、差し出されたピーボディの手とカードキーを、両手で包み込み、カードキーを握らせる。


ピーボディ「…………ごめん、ね……」


震える声で、ピーボディはつぶやいた。


クレア「謝るようなことは一つもないよ」


ピーボディ「……こんなに、よくしてくれてるのに……私、なにも返せてない……」


クレアは、ピーボディを優しく抱き寄せた。


クレア「何かを返してほしくて、励ましてるんじゃないの。友達が辛い時に、寄り添いたいだけなんだよ」


ピーボディ「でもっ……!」


クレア「……それでも、何かを返したいって思ってくれるならさ!逃げ切った時に、打ち上げやってよ!その時に、私も誘って!」


ピーボディ「……うん、約束する……!」


クレアは、ゆっくりとピーボディから離れた。


クレア「困らせちゃってごめんね。どうか頑張って」


ペンタ「……」


クレア「ペンタ、見捨てられなくてよかったね!ピーボディのこと、裏切っちゃダメだよ!」


ペンタ「……そりゃ、約束してるからな。裏切らねーよ」


クレア「ほら、ハンター来ちゃうよ!早くコンテナに入って、雨で体が冷えないうちに!」


言われるがまま、ピーボディとペンタは、カードキーを装置に差し込んだ。


 ピピッ


 ガラガラ……


開かれた扉の奥へと、2人は向かう。クレアは、その2人を見送る。


 ガラガラ……


扉は、再び閉まろうとしている。


ピーボディ「……クレア!」


クレア「うん」





ピーボディ「ありがとう……!!」


クレア「夢を叶えるために、ファイト!ピーボディ!!」





 ガラガラ……


サムズアップしたクレアの前で、コンテナの扉は静かに閉まった。


 セイラ ピーボディ・ペンタ バッカーナ ミッションクリア


クレア「……困らせちゃったなぁ。悪いことした」





ハンター「……」ドドドドド……


ハンター「……」ドドドドド……


ハンター「……」ドドドドド……


ハンター「……」ドドドドド……


ハンター「……」ドドドドド……





クレア「……それじゃ、普段は絶対しないけど、自首ボックス目指してみようっと」


エリアは、105体のハンターと2体の擬態ハンターで埋め尽くされていく。


残っている逃走者が0人となるまで、この悪夢は終わらない……。


クレア「moriエリアから100体放出なんだっけ。じゃあ、もう建物には戻れないな……」


クレアは、アウトレットを経由し、kazeエリアの自首ボックスを目指す。


ハンター「……」


ハンター「……」


ハンター「……」


クレア「わっ、もうすぐそこまで来てる!」ダッ


大量のハンターを見て、連絡橋を渡りアウトレットへ。


ハンター「……!」ダッ


見つかった……。


クレア「……見つかった?」タッタッタ


ハンター「……」タッタッタ


ハンター「……」タッタッタ


クレア「どれだけ絶望的でも、私は……諦めないよ!」










  鍵を挿せ……


  鍵を挿すのだ……





     👁





  W A R C R Y


  W A R C R Y


  W A R C R Y





 【JACKFROST】





クレア「ジャックフロスト!!」


ジャックフロスト「フウーッ!!」


呼び出された氷の妖精が、氷点下の息吹を吹く!





 パキパキパキ


息吹は雨水を凍らせ、巨大な氷の壁ができ……。


ハンター「……」タッタ……


ハンターの行く手をふさいだ!


クレア「すごい!雨だからかな、壁が大きい……これなら……!」


ハンター「……」グッ


 バキッ


クレア「!」


 バキッ、バキッ


ハンターが氷壁を登り、クレアの方へと向かっていく……。


クレア「そんな……!」ダッ


ハンター「……」


クレア「ハァ、ハァ……」タッタッタ





ハンター「……」


ハンター「……」


ハンター「……」


アウトレットにも、すでに大量のハンター……。





クレア「ハァ―――あっ!」


 ズルッ


 ドシャッ


クレア「痛っ!」


水たまりに足をとられた……!


クレア「いたた―――」


ハンター「……」


クレア「あ……」










ハンター「……」
ハンター「……」
ハンター「……」
ハンター「……」
ハンター「……」
ハンター「……」
ハンター「……」
ハンター「……」

クレア「…………」

ハンター「……」
ハンター「……」
ハンター「……」
ハンター「……」
ハンター「……」
ハンター「……」
ハンター「……」
ハンター「……」


ハンターに囲まれれば、逃げ切るのは不可能だ……。





 ポン!

 90:00 クレア サマーズ 確保
         残り14人





 プルルルル


トラヴィス「クレア、捕まったか……!くっ……」


カラハリ「……悪いことをした」


トラヴィス「カラハリが気にすることはない。俺をペアに誘ってくれてありがとう」





シド「外、すごいね。ハンターに埋め尽くされてる。まるで地獄だ……」


ジャイロ「ああ。こんなのに捕まったら、夢に見るぜ」





ヒメナ「へぇ~、ホーミーは自首狙いなんだ!」


ホーミー「うん。もうそろそろ狙い目なくらい高額なんだけど……」


ヒメナ「自首できるといいね。応援してる!」


ホーミー「ありがとう、ヒメナ」





パンナ「千石刑事が通報された時の居場所ねぇ。みんな、正直に答えると思う?」


リリィ「正直に答えない人がいたとしても、情報は得られるから」


パンナ「ふーん……」





オリヴァー「……根津は、夢は叶ったようなものなんだろう?なぜ今回参戦を?」


根津「母ちゃんに楽してほしくて。休みとって旅行でも行けるように、賞金で親孝行したいんです。まぁ、母ちゃんには遠慮されてますけどね!」


オリヴァー「……なるほど」





マリン「チャマって、ここまで残ったことある?」


チャマ「いやぁ、半分まで残ったのは初めてかも……」


マリン「それじゃ、自己ベストだ!賞金獲りたいね」


チャマ「獲りたいなぁ……何かを成し遂げたい」





ピーボディ「…………」


ペンタ「いつまでも泣いてたら、クレアも浮かばれねーぞ。死んじゃいないけど」


ピーボディ「……泣いてない」


ペンタ「……あー、そうか。雨で濡れてるのを見間違っちまった」


ピーボディ「……こんなに勇気づけてもらったのに、それに応えないなんて……そんなの、失敗すること以上に許せない」


ペンタ「……」


ピーボディ「私、もう逃げない。何がなんでも賞金を勝ち取る。絶対逃げ切ってやるんだから……!」


ペンタ「……逃走中なのに逃げないって、変わった言い回しだなぁ」





ミッションをクリアしたのは、14人。


これよりゲームは、後半戦に入る……。





残る逃走者:14人
オリヴァー、カラハリ、シド、ジャイロ、チャマ、
トラヴィス、根津、パンナ、ピーボディ、ヒメナ、
ペンタ、ホーミー、マリン、リリィ

ゲーム再開 ( No.18 )
日時: 2025/04/30 22:10
名前: TDR (ID: kOmP6qDh)






 牢獄


マイカ「360度、ハンター……すごい画だった……」


クエスチョン「もう恐怖映像だよ」


※牢獄は、各逃走者のドローンの映像を見ることが出来る。先ほどまで、クレアの映像が流れていた。


ピエタ「あれは、相当心にクるかもしれない。牢獄に来たら、励ましてやろう」


フェザリー「だね……」


クレア「はぁ……」


進心丸「早速来たぞ」


クレア「ねぇ、外の雨すごかったよ~。ここストーブない?」


フェザリー「全然気にしてなさそう!」


クレア「気にするっていうのは……ピーボディのこと?困らせちゃったことは、気にしてるけど……」


千石「さっきまで、大量のハンターに囲まれていただろう?」


クレア「あー、それのことか。すごい圧だったよ~」


ブルーム「こりゃ、気にしてないな、間違いなく」


ピエタ「クレアってそういうやつだったな……」










 クロノス社


アンナ「ハンター、一時停止。氷壁の除去に入ります」


ヤマト「すごかったですねー、クレアのウォークライ!ロンドンステージで初めて見た時とは、氷の規模が違いましたよ!リンセンの操った雨水も、規模デカくてすごい水圧でしたね!」


アンナ「ウォークライなら、シドもすごかったわ。いくら女性逃走者に擬態していたとはいえ、ハンターにガンコナーが効くなんて……」


月村「あれは興味深い展開だった。擬態ハンターは、逃走者との会話が不自然にならないよう、これまでのゲームのデータから、擬態する逃走者の言動パターンを読み込んでいる。それが一つの要因と考えていいかもしれない」


アンナ「なるほど!以前ヒメナはガンコナーを使われたこともありましたから、効いたのかもしれませんね」


月村「そうだろうな。だが、要因はきっとそれだけじゃない」


アンナ「?」


月村「クライトリガーは、逃走者の本質を呼び覚ます。本質は変容し、成長し、覚醒しうる。トムラ颯也のようにな。ガンコナー、ミューズ、ジャックフロストの能力強化は、トムラ颯也と同じものと見ている」


ハーヴェスト「シドやリンセン、クレアのウォークライが成長したと?」


月村「使用者の成長に伴い、ウォークライも成長したと言えるだろう。少なくとも、ハンターに追われながらの土壇場でウォークライを使用することは、当初ほとんどの逃走者ができなかったはずだ」


ヤマト「たしかに、ロンドンステージで、シグマはゲーム終盤でレイスを使えませんでしたねぇ」


アンナ「あれは体力の消耗もあってのことだけどね」


月村「A7コロニーの逃走者の成長は著しい。これまでなかなか本質を解き放たなかった者たちも、このゲームを通じて、新たな領域へと到達するかもしれないな……」










ハンター×100「「「「「……」」」」」ジジジ……


100体のハンターが消滅。





 ガラガラ……


一同「「「「「!」」」」」


セーフティコンテナの扉が開いた。





パンナ「休憩終わりね」


ホーミー「……雨はあがったみたい」


ヒメナ「少しずつ雲が減って、青空見えるようになってきたね」


天気も移り変わり、ここから新たなスタートが切られる。


リリィ「……せっかく全員集合してるし、聞きたいんだけど」


ジャイロ「ん、どうした?」










リリィ「この場にいる14人の中で、裏切り者が4人いる。その中で、千石さんを通報した裏切り者を絞り込みたい」










一同「「「「「…………」」」」」


リリィ「みんなは、千石さんが捕まった時、エリアのどのあたりにいた?」


パンナ「ちなみにリリィはkazeエリア2階の端で、私はkazeエリア1階よ」


ペンタ「それ聞いてわかるもんなのか?」


リリィ「千石さんが通報されたのは、1つ目のミッションが終わって数分後。そのミッションでは、moriエリア1階の〝木の広場〟に集合することが求められていた」


根津「ふんふん」


リリィ「つまり、千石さんは通報された時、木の広場周辺にいたということ。だから当時の居場所を聞けば、ある程度絞り込めるかもしれない」


トラヴィス「なるほど」


マリン「私はミッションで木の広場に行った後、すぐ屋外に出たよ」


カラハリ「右に同じ」


ホーミー「私は……moriエリア3階の、フードコートあたりだったかな」


チャマ「俺は、kazeエリア1階……だったか?」


シド「その頃は、アウトレットにいたよ」


ヒメナ「私も。アウトレットのkazeエリア寄り」


ピーボディ「私もアウトレット」


ペンタ「俺もだ」


ジャイロ「本当かよ、ペンタ?」


ペンタ「こんなところで嘘つかねーって!」


ヒメナ「ペンタの言ってることは本当だよ。その頃に、誰かとの電話の声がうるさかったから」


ペンタ「ほら見ろ!ジャイロとの電話の声聞かれてんだよ!そっちはどうなんだ!?」


ジャイロ「……moriエリア1階、花の広場のあたりだったはずだ」


ペンタ「怪しい!木の広場があるmoriの1階だってよ!これは怪しいですよ、リリィ先生!」


ジャイロ「うるせぇぞ、ペンタ!!」


トラヴィス「俺もmoriエリア1階だから、怪しまれるかもな。外のコーヒー屋付近だ」


オリヴァー「……moriエリア3階、書店や玩具屋があるあたりだ」


根津「記憶怪しいけど、moriエリア2階の、スプリングスクエアだったはず」


リリィ「……ミッション貢献組以外で一番近いのは、ジャイロ。次点でトラヴィスみたいね」


ジャイロ「なんだよ……こんなんで疑われたら、たまったもんじゃないぜ」


リリィ「もちろん、嘘をついてる人がいる可能性もあるから、あくまで参考情報よ」


トラヴィス「俺を疑うのは結構だが、俺から怪しい人物の名前を挙げてもいいか?」


リリィ「どうぞ」


トラヴィス「俺が怪しいと思うのは、ペンタ、パンナ、それにホーミーだ。3人とも、自分の欲のために、他の逃走者を裏切ったことがある。裏切り者になるかどうか聞かれたとしたら、イエスと答えそうな3人だ」


ペンタ「俺じゃねーよ、マジだからこれ!」


ホーミー「……そう思われるのは仕方ないと思ってる」


パンナ「私が裏切り者なら、リリィにカードキー渡して、ペア組むと思う?普通は脅威だから切り捨てるでしょ?」


マリン「なるほどね。パンナの主張、納得いくかも」


パンナ(よし、リリィに取り入る作戦、うまくいってる)


ヒメナ「あっ、そうだ!聞きたいことなら、私とホーミーにもあって―――」





 プルルルル





シド「メールだ」


リリィ「話し合いはここまでのようね……」


ヒメナ「うーん……残念」


シド「代表して僕が読むよ」










シド「『これより、ゲームを再開する。後半戦にあたり、一部エリアを縮小したため、新たなマップを配布する』」


ペンタ「縮小……?ちくしょう!」


ジャイロ「どれどれ、新しいマップは……」


ピーボディ「えっ、kazeエリア、まるまるエリア外!?」


根津「moriエリアやアウトレットも、入れる店舗が少なくなってる……」


カラハリ「もとの半分程度に縮小したか……」


シド「『ハンターの数は5体。擬態ハンター2体は停止した』」


マリン「よかった、このエリアで擬態ハンターまでいたら、たまらなかったよ」


ヒメナ「ほんとにね。見分け方わからないままだったし」


ペンタ「あーあ、擬態かどうかの見分け方わかったから、ギッタギタにしてやるところだったのに……」


シド「『60秒後にハンターが放出。放出される場所は』……」


オリヴァー「……場所は?」




















シド「『ここだ』」










 ピピッ


一同「「「「「!?」」」」」


ハンターA「……」

ハンターB「……」

ハンターC「……」

ハンターD「……」

ハンターE「……」


チャマ「は……ハンターだ!?」


セーフティコンテナの裏に、ハンター5体が待機している。





 [60]


 [59]


 [58]





ジャイロ「クロノブレス見ろ!カウント始まったぞ!!」


ペンタ「やべぇ、逃げろ!!」ダッ


一斉に散らばる、14人の逃走者たち!





チャマ「どうしてこんなことすんだよ、クロノス社!」タッタッタ


ヒメナ「すごい走らされるなぁ、今日」タッタッタ


シド「相変わらず想定を超えてくるね、クロノス社は」タッタッタ


マリン「なるべく遠くへ……」タッタッタ


パンナ「賞金獲るのは私!」タッタッタ


根津「全然時間ない!」タッタッタ


ペンタ「あと10秒!?」タッタッタ





 [10]


 [9]


 [8]


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トラヴィス「よし……やるぞ!」

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ピーボディ「絶対逃げ切る……!」

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 START    90:00
     $1,080,000





ハンターA「……」ピピッ

ハンターB「……」ピピッ

ハンターC「……」ピピッ

ハンターD「……」ピピッ

ハンターE「……」ピピッ


ハンター×5「「「「「……」」」」」タッタッタ……





ゲームが、再開した……。


ハンターから逃げ切り、賞金216万$を手にする者は、現れるのか!?





 逃走者14人vsハンター5体





残る逃走者:14人
オリヴァー、カラハリ、シド、ジャイロ、チャマ、
トラヴィス、根津、パンナ、ピーボディ、ヒメナ、
ペンタ、ホーミー、マリン、リリィ


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