二次創作小説(新・総合)
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- 逃走中 グレートディストラスト(完結)
- 日時: 2025/05/25 22:23
- 名前: TDR (ID: kOmP6qDh)
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WARNING 注意
・この作品は「もしもアニメ『逃走中 グレートミッション』の逃走者が、本家バラエティと似た空気感で、Netflix版のような疑心暗鬼のゲームに挑んだら」というコンセプトのもと作られています
・各キャラクターに対する独自解釈を含みます
・気を付けていますが、キャラ崩壊の可能性があります
・アニメでウォークライ未使用だったキャラクターが、この作品オリジナルのウォークライを使用する場面があります
・ハンターは本家のような個体番号ではなく、A・Bなどを付けて識別しています
以上を踏まえてご覧ください
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ムーンワールドコロニーチャンピオンシップの開催2週間前。
A7コロニーの代表も発表されていない中で、クロノス社からの招待状により、29人の逃走者が集められた。
挑むのは「裏切りの巨大迷宮ステージ」。逃走エリアは、2024・某巨大商業施設。
無人の迷宮で、逃走者たちはこれまでにない心理戦を強いられる。
裏切り、絆、疑心、謀略、欲望、信頼……。
それぞれの思惑が交錯するゲームで、ハンターから逃げ切り、高額賞金を獲得する者は現れるのか!?
逃走者(五十音順)
園城 マイカ
オーガ クリスタル
オリヴァー フォックス
カイ ブルーム
カラハリ シュウ
クエスチョンくん
クレア サマーズ
シド フェニックス
ジャイロ デーモン
進心丸 奨
セイラ ピーボディ
千石 城太郎
ダイナ アレキサンドロス
タロット 幻霧
チャマ ハスラー
兎桜 マリン
トラヴィス ロウ
根津 忠太
パンナ ラヴ
ピエタ バローネ
ヒメナ ヴィクトリア
フェザリー ギバー
フォルト ヤング
ペンタ バッカーナ
マジカル ホーミー
ライパチ(神堂 雷八)
ランゴ メイザー
リリィ ボーン
リンセン
- ミッション4-1 ( No.19 )
- 日時: 2025/05/03 23:04
- 名前: TDR (ID: lMzQV.10)
89:50
$1,082,000
マリン「始まった!よし、ここから気合入れなおそう」
ゲームは後半戦に突入。逃走者は29人から、14人に減った。
カラハリ「初志貫徹、目指すのは逃走成功のみ……!」
賞金は、1秒200$ずつ上昇。180分間逃げ切れば、216万$を獲得できる。
※$=ムーンドル(月世界の単価)
また、逃走者の中にいる裏切り者4人は、他の逃走者の位置情報を通報し、ドローンのアラームを鳴らすことが出来る。
アラームが鳴っている間にハンターに確保されれば、通報した裏切り者は、賞金ボーナス30万$を獲得となる。
ホーミー「自首ボックスの近くに待機して、タイミングを計りましょう……」
また、moriエリア3階にある自首用電話から自首を申告すれば、それまでの賞金を獲得し、ゲームからリタイアとなる。
ハンターB「……」
ただし、ハンターに捕まれば、賞金はゼロ……。
パンナ「他の裏切り者は、積極的に通報したいわね~」
裏切り者のパンナ。まだここまで誰も通報していない。
パンナ「奴らがいつ動き出すかわからないし、先に仕掛けたい」
ピーボディ「外壁はまだ雨で濡れてるし、屋内の方が逃げやすそう」
ピーボディは、屋内で逃げることにしたようだ。
ピーボディ「……今回こそは逃げ切りたい。気持ちの強さだけで逃げ切れないことは分かってるから、ちゃんと考えながら逃げないと」
クレアの応援も受け、俄然やる気だ……。
ジャイロ「改めて、狭いな……。さっきまで入れた店の中に入れなくなったのが痛い」
狭くなったエリアに苦戦するジャイロ。
逃走エリアは後半戦から、kazeエリア全域と、moriエリア・アウトレットの一部店舗が侵入不可能となっている。
ハンターA「……」
そのジャイロの近くに、ハンター……。
ジャイロ「入れるところを覚えなおさねーと……」
ハンターA「……!」ダッ
見つかった……。
ジャイロ「―――やべっ」ダッ
ハンターA「……」タッタッタ
ジャイロ「ハァ、ハァ……」タッタッタ
ハンターA「……?」タッタ……
曲がり角を利用し、ハンターの視界から外れた。
ジャイロ「ハァ、ハァ―――!!」ダッ
ハンターE「……」
逃げた先にも、いる……。
ジャイロ「……」コソコソ
ハンターE「……」
このハンターには、気づかれていない。
ジャイロ「危ねぇ……狭くなった分、ハンターと出会いやすくなってる……」
シド「……」
身を潜めるシドの近くに……。
ハンターB「……」
ハンター……。
シド「ハンターを見かける回数が多くなってる。距離をとろうにも、走る回数も多くなるし、疲れがいつもよりたまってしまう……」
ヒメナ「前半でも結構走ったのに、後半で走る量多くなったら、厳しいかもなぁ」
シドとヒメナは、前半から走りっぱなしのため、疲労の蓄積を心配している。
これまでのゲームに比べ、短時間に全力で走る機会の多い、今回のゲーム。逃走成功を経験したことのある逃走者でも、逃げ切るのは容易ではない……。
チャマ「裏切り者、誰なんだよ……。名乗り出てくれよ……」
ハンターだけでなく、裏切り者にも怯えるチャマ。
???「……」
その正面から、謎の影……。
チャマ「嫌だぜ、こんな長く残って、最後は通報で確保とか……」
???「……」
チャマ「……気配がする。誰だ?」
根津「ああ、チャマさんかぁ」
影の正体は、根津だ。
チャマ「根津かぁ、ビビった……」
根津「ここまでで、裏切り者の正体つかめそうですか?」
チャマ「いやぁ、さっぱりだ。そっちは?」
根津「こっちもさっぱりなんですよー」
この2人は、お互いを疑っていないようだ……。
チャマ「それじゃ、気を付けてな!」
根津「チャマさんも、気を付けて!」
チャマ「……根津はないだろ。あいつが裏切ってたら、もう誰も信じられないって」
根津「裏切り者は、とてつもなく肝が据わってる人な気がする。誰から恨まれてもいい、そういう覚悟がある人」
裏切り者は、パンナとトラヴィスのほかに、あと2人いる。いったい誰なのか……?
リリィ「逃走者の人数がかなり減って、裏切り者の候補が絞れてきたけれど、減りすぎとも思える」
リリィは、逃走者の数の少なさを憂いているようだ。
リリィ「ゲーム時間が半分になった段階で、逃走者の数は半分を下回ってるのはマズい。通報はきっとまた起こる。このままだと、全滅もあり得るわ」
その頃、クロノス社では……。
アンナ「たしかに、リリィの言うとおり、逃走者はずいぶん減っちゃいましたね」
月村「問題ない。次は復活ミッションだ」
ヤマト「おお、待ってました!」
月村「今回は、王者統一戦で行う復活ミッションのベータ版として、確保者にも少し動いてもらう」
ゲームマスターの月村サトシが、ミッションを発動。
ジジジ……
ゲート1[……]
ゲート2[……]
エリア2か所に、ゲートが設置された。
ジジジ……
ハンターF「……」
ハンターG「……」
ハンターH「……」
ハンターI「……」
ハンターJ「……」
さらに、封鎖されたkazeエリアに、5体のハンターが出現した。
82:02
$1,175,600
プルルルル
オリヴァー「ミッションのメールだ」
ライパチ「……おっ!『牢獄の者たちに、復活のチャンスを与える』!」
フェザリー「やったー!!」
ダイナ「待ちわびたぞ」
ライパチ「……『これより、確保者をkazeエリアに開放する。kazeエリアには、ハンターが5体』」
マイカ「えっ?どういうこと?」
カラハリ「『確保者は、ハンターから逃げ、2か所あるゲートのどちらかからkazeエリアを脱出すれば、ゲームに復活となる。復活は、先着3名までだ』……」
ホーミー「『なお、確保者は、現在残っている逃走者を1人選ばなくてはならない』……」
マリン「『選択された逃走者がゲート前の装置に指紋を認証すると、その逃走者を選択していた確保者が、ゲートを通過できるようになる』」
ミッション 確保者復活のチャンス
これより、確保者をkazeエリアに開放する。kazeエリアには、ハンターが5体。確保者は、ハンターから逃げ、2か所あるゲートのどちらかからkazeエリアを脱出すれば、ゲームに復活となる。復活は、先着3名までだ。
なお、確保者は、現在残っている逃走者を1人選ばなくてはならない。選択された逃走者がゲート前の装置に指紋を認証すると、その逃走者を選択していた確保者が、ゲートを通過できるようになる。
フォルト「つまり……どういうことだ?」
ブルーム「より早く指紋を認証しに来てくれる逃走者を選べばいいってことだろ?」
幻霧「選択した逃走者が、指紋を認証するまでに確保された場合は、脱出不可能になるということでいいね?」
千石「その認識で良さそうだ」
確保者は、どの逃走者を選ぶかが重要となる。選択するのは、復活ミッションが始まる今、一度だけ。
なお、逃走者は、自分が誰に・何人の確保者から選ばれているかは分からない。
ジャイロ「なるほど。これまでのミッションと違うことがある」
何かに気づいた、ジャイロ。
ジャイロ「ゲートの位置が事前に分かっていながら、さっきのミッションと違って、裏切り者がクリアしなくちゃいけないミッションじゃねぇ。つまり、裏切り者は逃走者をゲート前で待ち構えて、狙い撃ちができるってこと……。リスクがデカすぎる」
今回のミッションは、裏切り者に通報されるリスクが大きい。
根津「通報もあるし、ハンターも怖いな……。ゲートに向かうにしても、かなり慎重にならないと」
ハンターA「……」
さらに、動けば、ハンターに見つかる危険が高まる。
大きなリスクがあっても、ミッションに動く者は現れるのか……?
リリィ「通報のリスクが大きい……。でも、そんな理由で引き下がってはいられない」
通報のリスクを理解しているリリィ。それでもなお、ミッションに動く……!
リリィ「千石さんを復活させたい。きっと、私を選んでくれると思う」
パートナーである千石の復活を目指し、kazeエリアへと向かう。
シド「囚われの身のレディーが、僕が来るのを待ってるかもしれないんだろ?行くしかないさ」
シドも、リスクを承知でゲートへと向かう。
さらに……。
マリン「行こう、ミッション。仲間は多い方がいい。覚悟決めよう、勝負どころだ」
ピーボディ「クレアを助けたい。ほかの捕まった人たちも。私を選んでくれるかは分からないけど、それでも」
マリンとピーボディも、リスクがあっても、ミッションに動くことを決めた。
カラハリ「勇猛果敢……ミッションに向かおう。今日の俺は、ツいている」
ここまで、ミッションに果敢に動き、裏切り者であるクエスチョンくんを糾弾しているカラハリ。イケイケだ……。
逃走者14人のうち5人が、裏切り者を恐れず、ゲートへと向かう。
パンナ「ゲート前で隠れて、通報するのも手ね……。さすがに警戒されるかしら」
逃走者の通報を計画する、裏切り者のパンナ。
プルルルル
パンナ「……メール?確保情報?」
届いたメールの内容は……。
パンナ「……ん?」
パンナ「……『裏切り者用ミッション』……『より多くの賞金ボーナスを獲得するチャンスだ』?」
裏切り者用ミッション 裏切り者強化のチャンス
より多くの賞金ボーナスを獲得するチャンスだ。moriエリアのエレベーターに乗り、屋上へ向かえば、通報強化や賞金ボーナス上昇をかけたミッションに挑戦できる。
パンナ「賞金ボーナスを上げる……なにそれ、行くっきゃないでしょ!」
ミッション内容の詳細は不明。怪しげな誘惑だ……。
このメールは、裏切り者にのみ届いている。
トラヴィス「なんだこのミッションは……」
トラヴィスも、裏切り者宛てのメールを見た。
トラヴィス「……このメールを見た裏切り者は、エレベーターに向かうんじゃないか?だったら、そこを抑えれば!」
ほかの裏切り者を抑えるべく、トラヴィスもエレベーターへと向かう。
牢獄
マイカ「誰を選ぶのが良さそうだろう?」
リンセン「マリンとシドは、確実にゲートに来るだろう。その2人は倍率高そうだ」
ピエタ「倍率が高くても、他の確保者より先に脱出できれば問題ない。ここは、誰よりも早くゲートに来てくれそうな逃走者を選ぶのがいいんじゃないか?」
マイカ「なるほど……」
千石「来ないでくれと言っても、来るだろうな、彼女は」ピッ
ダイナ「お人好しを見極めるのが肝だろう」ピッ
クレア「うーん……ここでピーボディ選ぶと、プレッシャーかけてるみたいで嫌だなぁ。さっきの件もあるし、ピーボディにはもっとのびのび逃げてもらいたい」
オーガ「考えすぎだろ。誰がどいつを選んだかわからないんだから、相手への圧を気にするんじゃなく、自分のことだけ考えりゃいい」
クレア「そっか~……。でも、やっぱりプレッシャーかけたくないから、マリンで!」ピッ
確保者全員が、逃走者を選び終えた。
選んだ逃走者は、以下のとおり。
シド →クエスチョン、幻霧、ピエタ、マイカ
マリン →オーガ、クレア、進心丸、ランゴ、リンセン
オリヴァー→ダイナ、フェザリー
カラハリ →ブルーム
根津 →フォルト
ピーボディ→ライパチ
リリィ →千石
この中で、確保者がハンターに捕まるより前に、ゲートに辿り着くのは誰だ!?
残る逃走者:14人
オリヴァー、カラハリ、シド、ジャイロ、チャマ、
トラヴィス、根津、パンナ、ピーボディ、ヒメナ、
ペンタ、ホーミー、マリン、リリィ
- ミッション4-2 ( No.20 )
- 日時: 2025/05/03 23:08
- 名前: TDR (ID: lMzQV.10)
81:03
$1,187,400
確保者それぞれが選んだ逃走者は、以下のとおり。
シド →クエスチョン、幻霧、ピエタ、マイカ
マリン →オーガ、クレア、進心丸、ランゴ、リンセン
オリヴァー→ダイナ、フェザリー
カラハリ →ブルーム
根津 →フォルト
ピーボディ→ライパチ
リリィ →千石
この中で、確保者がハンターに捕まるより前に、ゲートに辿り着くのは誰だ!?
START
フェザリー「自由だ~!」
クレア「うお~!」
ダイナ「もっと声を抑えるべきでは……?」
ハンターF「……」
ハンターG「……」
kazeエリアには、5体のハンター。狭いエリアで一度見つかれば、逃げ切るのは容易ではない。
ランゴ「本当に俺たちを守ってくれるんだろうな?」
クエスチョン「はいっ!全力で皆さんを守ります!」
裏切り者だったクエスチョンくんは、自身の復活よりも、他の確保者を守ることを優先するつもりのようだ。
フォルト「ゲートに辿り着けないんじゃ、誰を選んでようが同じだ。なるべく急ぎてぇが……」
ハンターH「……」
マイカ「ハンター来てる!」ダッ
一同「「「「「!」」」」」ダッ
一斉に駆け出す、確保者たち。
ハンターH「……!」ダッ
見つかった……。
視界に捉えたのは……。
フォルト「俺か……!」タッタッタ
フォルト ヤング……!
ハンターH「……」タッタッタ
フォルト「ハァ、くそっ、まださっきの体力回復が―――」タッタッタ
ポン!
フォルト ヤング 確保
確保者 残り14人
フォルト「あー、なんだよ……こんだけ大勢いるのに、俺が狙われるのかよ……」
早くも1人目が確保された。
クエスチョン「フェザリー、ランゴ、僕から離れないでね!」
フェザリー「意外と頼もしいね」
ランゴ「そうか?心もとないぞ」
自身が通報し確保した2人を護衛する、クエスチョンくん。
ハンターJ「……」
3人の近くに、ハンター……。
フェザリー「……向こうにハンターいる」タッ
ランゴ「ああ、見えてる」タッ
ハンターJ「……!」ダッ
クエスチョン「来た!2人とも、逃げて!」
クエスチョンくんが、ハンターを引き付ける。
ハンターJ「……」タッタッタ
クエスチョン「ハンター、こっちだ!」
ポン!
クエスチョンくん 確保
確保者 残り13人
クエスチョン「ここにハンターいるよ!みんな、気を付けてー!!」
フェザリー「おかげで助かった」タッタッタ
ランゴ「他のハンターは……」タッタッタ
別々に逃げる、フェザリーとランゴ。
ランゴ「―――うおっ!?」ダッ
ハンターI「……!」ダッ
ランゴの逃げた先に、別のハンター……!
ランゴ「ハァ、ハァ……!」タッタッタ
ポン!
ランゴ メイザー 確保
確保者 残り12人
ランゴ「ハァ……今日は徹底して運がなかったなぁ……」
狭いエリアでは、ハンターに出会いやすい……。
進心丸「次々捕まっていく。これは、思ったよりしんどいぞ……」
ライパチ「早くゲートに来てくれ~」
アウトレット
ペンタ「ゲート前行けば、裏切り者じゃねーって思われるかねぇ?」
ミッションに興味を示す、ペンタ。
ペンタ「いやぁ、無理だな。リスクデカいし」
興味を示しただけのようだ……。
moriエリア
ホーミー「そろそろ、自首してもいい金額……」
ミッションよりも、賞金が大事なホーミー。
現在賞金は、124万$を超えている。
ホーミー「自首ボックスはこのフロア―――」
ハンターC「……」
ホーミー「!」
隠れ場所の近くに、ハンター……。
ホーミー「…………」
ハンターとホーミーの距離は、およそ20m。
見つかれば、逃げきるのはほぼ不可能。凌げるか……?
ハンターC「……」
ホーミー「……」
ハンターC「……」
ホーミー「……!」
ハンターC「……」スタスタ
ホーミー「……ふぅ。自首はまだ頃合いじゃない」
気づかれなかったようだ。
kazeエリア
幻霧「……安全な場所を占ったら、ここで挟み撃ちという結果が出てしまった」
ライパチ「おい、なんだその禄でもない結果!」
幻霧とライパチの近くに……。
ハンターF「……」
ハンターH「……」
2体のハンター……!
ライパチ「―――マジで来てるって!」ダッ
幻霧「!」ダッ
ハンターF「……!」ダッ
ライパチ「やばっ!」キキッ
幻霧「あっ……」
ハンターH「……!」ダッ
幻霧「占いどおりだ……」
ポン!
タロット 幻霧 確保
確保者 残り11人
ライパチ「ハンターの目を、盗む!」ダッ
ハンターH「……」
ライパチ「よっし!」タッタッタ
幻霧の確保の間にハンターの横をすり抜け、ライパチは助かった。
進心丸「……」
物陰に隠れ、身を潜める進心丸。
ハンターG「……」
そこに、ハンターが接近……。
進心丸「……」
ハンターG「……」
【TARGET ROCKED】
SHINSHINMARU[ + ]
ハンターG「……!」
進心丸「……ごっつあんです!」
ポン!
進心丸 奨 確保
確保者 残り10人
次々と牢獄へ逆戻りとなる、確保者たち。
ピエタ「なんてスリル満点なんだ、楽しいねぇ」
ダイナ「とんでもないメンタルのやつがいる……」
ブルーム「カラハリ、頼むぞ……!」
moriエリア
カラハリ「……近くにはいない」
耳をそばだて、ハンターの位置を確かめるカラハリ。階段を降り、ゲートへと向かう。
ハンターA「……」
下の階に、ハンター……。
カラハリ「……下から、均一な間隔の足音。ハンターか」ダッ
階段を上がってくるのを見越し、その場を離れる。
ハンターE「……」
しかし、もう1体……。
カラハリ「……向こうにも」ダッ
階段の方へ引き返す。
ハンターE「……!」ダッ
今度は、見つかった……。
しかし、まだ距離がある。
カラハリ「全力疾走……!」タッタッタ
曲がり角を駆使し、振り切ろうとする。
ハンターA「……」
下の階にいたハンターが、上がってきた……!
カラハリ「―――この足音、もうこのフロアに!?」ダッ
ハンターA「……!」ダッ
今度は、至近距離だ……。
カラハリ「これは……」タッタッタ
ポン!
74:17 カラハリ シュウ 確保
残り13人
カラハリ「……2体を御しきれなかった。残念無念」
このエリアは、音が反響しやすい構造の建物。目視していないハンターとの距離感を、少し計り間違えたようだ……。
プルルルル
オリヴァー「カラハリ確保。残るは13人か……」
kazeエリア
プルルルル
ブルーム「あっ、カラハリ捕まった……」
カラハリを選んでいたブルーム。これでkazeエリアからの脱出は、不可能となった。
クレア「えっ、ブルーム、もしかして」
ブルーム「ああ、詰んだ。仕方ない、これは俺が囮になろう」
リンセン「すまないな、ブルーム」
ほかの確保者のため、ハンターを引き付ける役になるようだ。
ブルーム「なるべくエリア端までハンター連れていくから、俺が走ってった方向には来るなよ」
クレア「うん、ありがとう!」
ブルーム「……おーい、ハンター!!俺はここだー!!」
ハンターI「……!」ダッ
ハンターJ「……!」ダッ
ブルーム「よし、来い!」ダッ
2体のハンターを引き付け、エリアの端へ……!
ハンターG「……!」ダッ
さらに、逃げた先に3体目……!
ブルーム「お前も来い!」タッタッタ
ハンターG「……」タッタッタ
ハンターI「……」タッタッタ
ハンターJ「……」タッタッタ
3体を連れて、エリアの端へ……!
ブルーム「……ここまで来ればいいだろう」
ポン!
カイ ブルーム 確保
確保者 残り9人
ブルーム「ここにハンター3体いるからな!復活できるよう、頑張れよ!!」
残る確保者は、9人となった。
千石「ゲート前は長い直線だ。まだ近づかない方がいい」
オーガ「だな……」
2か所のゲートには未だ、逃走者は来ていない……。
moriエリア2階
ヒメナ「復活させたいけど……まだゲーム中盤なのに走る回数多くなるのはねぇ」
復活ミッションに消極的な姿勢の、ヒメナ。
ピーボディ「早くゲートに行かないと、みんな捕まっちゃう」
一方、積極的に復活へと動く、ピーボディ。
ハンターE「……」
逃走者に迫る、黒い影……。
ヒメナ「結局は、自分が逃げ切らないといけないから……」
ピーボディ「落ち込んでる私を励ましてくれたみんなに、応えたい」
ハンターE「……」
ヒメナ「……あー、言ってるそばから走らなきゃ」ダッ
ハンターE「……!」ダッ
見つかったのは、ヒメナ ヴィクトリア。
ヒメナ「……!」タッタッタ
ピーボディ「!」ダッ
ヒメナ「ピーボディ、ハンター来てる!」タッタッタ
逃げた先にいたピーボディも、巻き込まれた!
2人の運命は!?
残る逃走者:13人
オリヴァー、シド、ジャイロ、チャマ、トラヴィス、
根津、パンナ、ピーボディ、ヒメナ、ペンタ、
ホーミー、マリン、リリィ
- ミッション4-3 ( No.21 )
- 日時: 2025/05/05 22:22
- 名前: TDR (ID: lMzQV.10)
72:19
$1,292,200
ヒメナ「……あー、言ってるそばから走らなきゃ」ダッ
ハンターE「……!」ダッ
ヒメナ「……!」タッタッタ
ピーボディ「!」ダッ
ヒメナ「ピーボディ、ハンター来てる!」タッタッタ
ハンターに見つかったヒメナと、逃げた先にいたピーボディ。
ハンターE「……」タッタッタ……
【TARGET ROCKED】
PEABODY[ + ]
ハンターのターゲットが、ヒメナからピーボディに変わった!
ヒメナ「……向こう行った。ピーボディ、大丈夫かな?」
ピーボディ「ハァ、ハァ……」タッタッタ
ハンターE「……」タッタッタ
距離はあるが、その距離が少しずつ縮んでいく……!
ピーボディ「……一か八か!」バッ
曲がり角の先にある吹き抜けの手すりに飛び乗り……。
ピーボディ「ふんっ!」バッ
勢いのまま、真上へジャンプ!
ガシッ
ピーボディ「よっ……と!」ググッ
僅かに指のかかる部分に全体重を乗せ、3階へとクライミング……!
ハンターが曲がり角まで来る前に、3階へ!
ハンターE「……」タッタッタ……
【SEARCH MODE】
[ + ]
ハンターE「……?」
ハンターが曲がり角を曲がった時には、ピーボディは3階に上がっていたため、見失ったようだ。
ピーボディ「危なかった……上がった先にもハンターいたら終わってた」
〝ボルダリングの女王〟セイラ ピーボディ。建物の構造を活かし、危機を脱した。
しかし、ゲートからは離れてしまった。
kazeエリア
ピエタ「……おっと、ハンター来たか」ダッ
ハンターG「……」タッタッタ
復活を狙うピエタ、ハンターに見つかった。
ピエタ「よっと」バッ
エスカレーターの段を途中から無視して、2階から1階へ飛び下りて走る……!
ハンターG「……」タッタ……
ハンターも、ピエタについていく……。
ピエタ「ここから上に戻れる……」タッタッタ
別の階段から、また上の階へ……!
ハンターG「……?」
ハンターは1階で、見失ったようだ。
ピエタ「まだまだ、スリルが足りないねぇ」
ダイナ「ゲートはどっちだ?」
オーガ「向こうだが、ハンターが道を塞いでる」
クレア「ハンターだらけだよ……」
ハンターF「……」
ハンターH「……」
3人に迫る、2体のハンター……。
オーガ「挟まれてねーか、俺たち?」
ダイナ「……お先に失礼する!」ダッ
ダイナ、勝負に出た!
ハンターF「……!」ダッ
走り出したダイナを見つけた、ハンター。
オーガ「これはマズい!」ダッ
クレア「ええっ!?」ダッ
【TARGET ROCKED】
CLAIR ・AUGER[ + ]
しかし、動き出しが遅れたオーガとクレアに、狙いが移った……!
ハンターH「……!」ダッ
さらに、反対側から来たもう1体にも、見つかった……。
クレア「わっ、ちょっと……!」
ポン!
クレア サマーズ 確保
確保者 残り8人
クレア「挟み撃ちはきついよ~……」
オーガ「そら、勝負だ!」タタッ
ハンターF「……」タッタ……
オーガ、ステップでハンターをかわした!
ハンターF「……」タッタッタ
オーガ「ハァ、ハァ」タッタッタ
ポン!
オーガ クリスタル 確保
確保者 残り7人
オーガ「ハァ……、ダメか!」
至近距離で追われると、振り切るのは容易ではない……。
オーガ「ダイナと一緒に動いてれば、ワンチャンあったな……。あいつ、移動のタイミング上手いじゃねーか……」
ダイナ「動き出しの速さには自信がある……」
移動が早かったおかげで、ダイナは命拾いだ。
確保者は、残り7人。その7人が選んだ逃走者は、以下の5人だ。
シド →ピエタ、マイカ
マリン →リンセン
オリヴァー→ダイナ、フェザリー
ピーボディ→ライパチ
リリィ →千石
アウトレット
リリィ「ハンター多いわね、この場所……」
シド「そうだね……」
ゲートへ向かう、リリィとシド。合流し、2人で動く。
シド「……止まって」
リリィ「……!」
ハンターD「……」
リリィ「またハンター……」
シド「全然進めないな……」
moriエリア1階
マリン「2階にハンターがいる……」
ハンターE「……」
マリン「ゲートがあるのは2階なのに……!」
マリンも、なかなかゲートに近づけない……。
パンナ「エレベーターはどこ……?ほかの裏切り者よりも先に着きたいのに……」
復活ミッションには興味がないパンナ。裏切り者用ミッションに誘惑され、エレベーターを探す。
トラヴィス「エレベーターは、こっちにあっただろうか?」
一方、他の裏切り者を抑えたいトラヴィス。
パンナ「あっ、あれかしら?」タッ
トラヴィス「……あれは、パンナ?エレベーターに向かっている?」
トラヴィスが、遠くにパンナを発見……!
トラヴィス「あの動き……やはりパンナが裏切り者か?」
エレベーター[3F]
パンナ「あった、ここね!」ポチッ
トラヴィス「話しかけようにも、はぐらかされて終わりだろう。止めるのに、手っ取り早い方法は……」
パンナ「早くエレベーター来て。ハンターと裏切り者が来ないうちに!」
トラヴィス「……通報が一番いい……」
トラヴィスが、クロノブレスを構えた。
パンナを通報してしまうのか……!?
トラヴィス「……ここで通報したら、同じ穴の狢だ!」
トラヴィス ロウ、他の逃走者の通報はしない……!
エレベーター[1F]ウィーン
パンナ「やっと来た!」
パンナは、エレベーターに乗り込み、屋上へ。
トラヴィス「……行ったか。戻ってきたところを抑える」
トラヴィスは、パンナを待ち構えるつもりのようだ。
屋上?
エレベーター[RF]ウィーン
パンナ「……ここ、屋上?違うわよね」
エレベーターを降りた先は、黒い壁に囲まれた、謎の空間。
屋上とは別の空間であり、ほかの逃走者が来ることはできない。
この空間にあるのは、一本の長い廊下と、説明書き、怪しげなゲート。
廊下の奥には、3つの宝箱と……。
スペシャルハンター「……」
停止した謎のハンター。
パンナ「説明読もう……」
[ゲートの奥にある3つの宝箱から1つを選び、制限時間内にダイヤル錠のカギを開け、宝箱の中のカードを持ち、ゲートの外へと脱出せよ。獲得したカードに応じて、賞金ボーナスの上昇や、通報の強化をすることができる。
なお、制限時間になると、廊下の奥にいるスペシャルハンターが起動する。スペシャルハンターに捕まれば、ゲームからリタイアとなる。]
パンナ「これ……奥にいるスペシャルハンターと勝負しろってこと!?」
廊下の長さは、ちょうど100m。
奥にある宝箱ほど、カードを獲得した時のメリットが大きい。
しかし、奥の宝箱を選ぶほど、スペシャルハンターに近くなる……。
パンナ「全力で走らされるミッションとはね……。来たこと、ちょっと後悔しかけてる」
カードに書かれた報酬 SPハンターとの距離
1.通報アラーム音の上昇 20m
2.裏切り者に確保機能が追加 15m
3.賞金ボーナスが2倍に 10m
パンナ「報酬は魅力的だけど……賞金ボーナス2倍だって。スペシャルハンターって何よ、説明もないし。ゲートの向こうに行かないと確かめられないの?」
スペシャルハンターの詳細は、ハンターの近くに行かないとわからない。
パンナ「まぁ、来ちゃったからにはやるけど……。ここで帰ったらバカよね」
ギィ……
バタン
パンナ、迷うことなくゲートの中へ。
パンナ「スペシャルって言っても、結局はハンターでしょ?クモの糸吐くハンターだったり、擬態ハンターだったり、散々見てきたんだから。何が来ても驚かないし、逃げ切ってやるわよ」
強気な姿勢で、スペシャルハンターの元へ。
スペシャルハンター「……」
パンナ「あれが、スペシャルな―――」
パンナの表情が強張った。
パンナ「……嘘でしょ?」
そのハンターの姿は、これまで50回以上の逃走成功を果たし、惜しまれつつも先日、引退を宣言した―――
モーリスハンター「……」
モーリス シューメーカーそのものだ……!
パンナ「……また説明書きがある」
[モーリス シューメーカー ハンター:〝ミスターパーフェクト〟ことモーリスの身体能力を再現したハンター]
パンナ「何やってんの、クロノス社は!?こんなの、どうやって勝てって言うのよ!!?」
絶対王者・モーリスを再現したハンターとの対戦。
パンナに、勝ち目はあるのか……!?
残る逃走者:13人
オリヴァー、シド、ジャイロ、チャマ、トラヴィス、
根津、パンナ、ピーボディ、ヒメナ、ペンタ、
ホーミー、マリン、リリィ
- ミッション4-4 ( No.22 )
- 日時: 2025/05/07 22:14
- 名前: TDR (ID: kOmP6qDh)
70:02
$1,319,600
裏切り者専用ミッション。クリアにするには……。
モーリスハンター「……」
パンナ「何やってんの、クロノス社は!?こんなの、どうやって勝てって言うのよ!!?」
絶対王者・モーリスを再現したハンターとの対戦に、勝たなくてはならない!
パンナ「いやいや、落ち着け~私……。モーリスはたしかにとんでもない身体能力だけど、トップスピードはほかの逃走者の方が上だって、聞いたことあるわ。この廊下は長い直線、つまり『加速』と『スピードの持続力』さえ、ある程度あれば……」
モーリスハンター「……」
パンナ「……それでも勝てる気しないのよねぇ~……」
始める前から、諦めムードだ……。
パンナ「あ~もう!!こんなの、他の裏切り者の連中に任せればよかった~!なんで私が、連中をキャリーしてるような状況になってるわけ!?私をキャリーしてよぉ~!!」
駄々をこねても、状況は変わらない……。
パンナ「……はぁ。やるわよ。やればいいんでしょ?」
ようやく、宝箱を選び始めた。
パンナ「……2番の宝箱にする。3番は近すぎて無理。1番は、モーリスに勝って得られる報酬としては弱い。大丈夫、2番でも勝てる」
宝箱の前にある看板の札をはがし、ダイヤル錠の4桁の暗証番号を見た瞬間、カウントダウンがスタートする。
カウントが0になると、モーリスハンターが起動し、パンナに襲い掛かる……!
パンナ「……すぅ……はぁ……」
深呼吸をして、覚悟は完了だ。
パンナ「……!」
ベリッ
看板[3705]
5
パンナ「3705、3705……」カチャカチャ
4
パンナ「……」カチャカチャ
3
パンナ「……よしっ!開いた!」カチャッ
2
ガチャ
パンナ「カード!!」
パンナ ラヴ カード獲得
1
パンナ「おらぁ!!」ダッ
0
モーリスハンター「……!」ピピッ
【TARGET ROCKED】
PANNA[ + ]
モーリスハンター「……」ダッ
パンナ「ハァ、ハァ……」タッタッタ
モーリスハンター「……」タタタタタタ
パンナ「は、速っ……!」タッタッタ
スタートは速かったパンナ。しかし、モーリスハンターが急加速……!
パンナ(このままじゃ……捕まっちゃう……!)
パンナ(嫌、そんなの!!私は―――)
パンナ(私はなにがなんでも、大金稼いでやるんだから!!)
鍵を挿せ……
鍵を挿すのだ……
👁
W A R C R Y
W A R C R Y
W A R C R Y
【SLEIPHNIR】
パンナ「神獣 スレイプニル!!」
スレイプニル「ヒヒィィィン!!」
8本脚の軍馬が、パンナを担いで駆ける!
ドドドドド……
パンナ「うっ……!」
その速さは、パンナにも制御できないほどの速度で―――
ドガァッ!!
キキィッ
パンナ「わああああっ!!」ドタッ
ゲートを突き破り、急停止した!
パンナ「いったぁ~……」
スレイプニル「ヒヒィン……」シュウウ……
役目を終えたスレイプニルは、姿を消した。
パンナ「……あっ」
モーリスハンター「……」
モーリスハンターを置き去りにし、パンナは脱出に成功!
パンナ「は……あはは……!やったぁ~、モーリスに勝った~!!」
パンナの持ち帰ったカードに書かれた「裏切り者に確保機能が追加」は、復活ミッションの終了と同時に、裏切り者全員に適用される。
パンナ「やるじゃん、私の愛馬ちゃん!キャリーありがと♡」
これまで、誰かにキャリーされ続けていたパンナ。
自身の力のみでミッションクリアだ……!
moriエリア1階
トラヴィス「……結構かかるな。別の階に降りたとしても、エレベーターで追いかけてやる」
エレベーター前で待ち構えるトラヴィス。
ハンターA「……」
そのトラヴィスに、ハンターが接近……。
トラヴィス「……よりによって今か!」ダッ
ハンターを見つけ、その場を離れる。
ハンターA「……」
ハンターには気づかれていないようだ。
トラヴィス「最悪だ……」
パンナ「うふふ、早くミッション終わらないかしら♪」
ミッションをクリアし、moriエリアへと戻ったパンナ。ご機嫌だ……。
パンナ「確保機能って、要はほかの逃走者にタッチすればいいんでしょ?すっごく簡単じゃない!」
「裏切り者の確保機能」が追加されると、裏切り者がほかの逃走者に手のひらで触れた瞬間、触れられた逃走者は確保となり、ゲームからリタイアとなる。
確保した逃走者1人につき、裏切り者は賞金ボーナス30万$を獲得する。
エレベーター[2F]ウィーン
パンナ「ミッション終わるまで、どっか隠れてよっと」
パンナは2階へ。トラヴィスのいる1階とは別の階だ。
kazeエリア
復活ミッション、現在残る確保者は7人。
マイカ「ゲート、早く開いて……!」
ダイナ「ハァ、ハァ……かなりキツいぞ……」
何度も走らされ、体力が削られていく……。
ピエタ「ハンター来たぞ!」タッタッタ
マイカ「ええっ!?」ダッ
フェザリー「また~!?」ダッ
ダイナ「ハァ、ハァ」ダッ
ハンターJ「……」タッタッタ
ハンターが視界に捉えたのは……。
ダイナ「ハァ、ハァ……」タッタッタ
息も絶え絶えの、ダイナだ……。
ポン!
ダイナ アレキサンドロス 確保
確保者 残り6人
ダイナ「ハァ……オリヴァー、まだ来ないのか……!?」
moriエリア
オリヴァー「……やけに静かだな」
オリヴァーは、復活ミッションに動いていない……。
アウトレット
ハンターB「……」
シド「……隙を見て走ろう」
リリィ「そうね、そうしましょう……」
ゲートへと向かう、シドとリリィ。
ゲートの近くには、ハンター……。
ハンターB「……」スタスタ
シド「よし、ゴー!」ダッ
リリィ「!」ダッ
ハンターが行った隙に、全力疾走……!
ゲート[……]
認証装置[……]
シド「あれだ!リリィちゃん、認証を!」
リリィ「ええ!」
ピピピ……
認証装置[LILY]ピピッ
リリィ ボーン 認証成功
リリィ「シドも!」
シド「ああ!」
ピピピ……
認証装置[SID]ピピッ
シド フェニックス 認証成功
リリィ「エスコートありがとう」
シド「いやぁ、大したことじゃないさ」
kazeエリア
ピンポンパンポーン
アナウンス「リリィ ボーン、シド フェニックスが指紋を認証しました」
ピエタ「来たな!」ダッ
マイカ「シド到着……!」ダッ
シドを選んでいたピエタとマイカ。ゲートへ向かう!
千石「……よし」ダッ
ゲートの近くに隠れていた千石。アナウンスを聞き、ゲートへ……!
リリィ「……あっ、千石さん!」
千石「リリィくん、ありがとう」
ゲート[OPEN]
リリィを選んでいた千石は、ゲートを通過できる……!
ギィ……
千石「おかげで復活だ」
千石 城太郎 復活
リリィ「よかった、間に合って……」
シド「名コンビ復活だね!」
ピエタ「あれか、ゲート!」
ピエタは、moriエリア側のゲートへ。
ハンターF「……」
しかし、ハンターが近い……。
ピエタ「……攻め時だ!」ダッ
ハンターF「……!」ダッ
ピエタ、ハンターに捕まるより先にゲートへダッシュ!
ピエタ「うおおおお!」タッタッタ
ハンターF「……」タッタッタ
ゲート[OPEN]
ギィッ
ピエタ「よし!」
ピエタ、ゲートを通過!
ハンターF「……」
ハンターは、ゲートを通過できない……。
ピエタ「ライフ・イズ・スリリング!」
ピエタ バローネ 復活
マイカ「ゲートはあっち……」タッタッタ
リンセン「待て、ハンターがいる」
マイカ「えっ!?」
ハンターG「……」
マイカ「本当だ。よりによってゲートまでの道に……!」
マイカは、ハンターで足止めだ……。
これで復活できるのは、あと1人。
残る確保者は、フェザリー、マイカ、ライパチ、リンセンの4人。
果たして、復活できるのは誰だ!?
残る逃走者:15人
オリヴァー、シド、ジャイロ、千石、チャマ、
トラヴィス、根津、パンナ、ピーボディ、ピエタ、
ヒメナ、ペンタ、ホーミー、マリン、リリィ
- 疑心暗鬼は終わらない ( No.23 )
- 日時: 2025/05/08 22:06
- 名前: TDR (ID: kOmP6qDh)
67:48
$1,346,400
千石とピエタが復活し、復活できるのは、あと1人。
現在、ゲートを通過できるのはマイカのみ。
ゲートに向かっている逃走者は、マリンとピーボディの2人。
マリン「早く行かないと、確保者が全滅してしまう……!」
ピーボディ「この下だったよね……」
残る確保者のうち、リンセンはマリンを、ライパチはピーボディを選んでいる。
それぞれの逃走者が指紋認証装置に指紋を認証すれば、2人はゲートを通過できるようになる。
???「あ、あった!」
先にゲートに辿り着いたのは……。
ピーボディ「やっと着いた~……」
ピーボディだ……!
認証装置[……]
ピーボディ「これに指紋を認証して……」
ピピピ……
認証装置[PEABODY]ピピッ
セイラ ピーボディ 認証成功
ピーボディ「よし、と!」
kazeエリア
ピンポンパンポーン
アナウンス「セイラ ピーボディが指紋を認証しました」
ライパチ「よっしゃ、ピーボディが来た!」ダッ
ピーボディを選んでいたライパチは、ゲートを通過可能となった!
ライパチ「これであとはゲートに行って―――」タッタッタ
ハンターH「……!」
ライパチ「ええ!?」
鉢合わせだ……。
ポン!
ライパチ 確保
確保者 残り3人
ライパチ「嘘だろ、そりゃないって……」
ハンターは神出鬼没。一瞬たりとも、油断はできない……。
moriエリア2階
マリン「よし、ここのはずだ」タッタッタ
マリンも、ゲートへとやってきた!
ピーボディ「あっ、マリン!ゲートはここだよ!」
マリン「ピーボディ、先に来てたんだね!」
認証装置[……]
マリン「認証装置ってこれ?」
ピーボディ「そう、それに指を押し当てて……」
ピピピ……
認証装置[MARIN]ピピッ
兎桜 マリン 認証成功
マリン「これでオッケー?」
ピーボディ「オッケー!」
kazeエリア
ピンポンパンポーン
アナウンス「兎桜 マリンが指紋を認証しました」
リンセン「ついに、来てくれたか……!」
これで、リンセンもゲートを通過可能となった!
ハンターI「……」
ハンターF「……」
5体のハンターを掻い潜り、kazeエリアから脱出なるか……!?
ハンターJ「……」
マイカ「ハンターどっか行って……!」
先にゲートに辿り着くのは、マイカか?
ハンターG「……」
リンセン「……行ったな?」
それとも、リンセンか……?
moriエリア2階
ピーボディ「ゲートの前にい続けない方がいいんじゃない?裏切り者が通報狙ってるかも」
マリン「たしかにそうだね。移動しようか」
???「ハァ、ハァ……」
マリン「……誰か来る!」
ゲートに辿り着いたのは……。
ゲート[OPEN]
リンセン「よし、間に合った」
リンセンだ……!
リンセン 復活
マリン「リンセン!」
リンセン「マリン、ありがとう。マリンを選んでいてよかった」
マリン「どういたしまして!一緒に逃げ切ろう!」
プルルルル
ペンタ「『ミッション結果|千石 城太郎、ピエタ バローネ、リンセンが復活。逃走者は16人となった』」
ピーボディ「クレア復活できなかったか……。でも、仲間は増えた」
リリィ「レディーを復活させられなくて、残念だったわね、シド」
シド「なぁに、仲間が増えたんだから十分さ」
マイカ「ああ、間に合わなかった……」
フェザリー「結局、オリヴァー少佐来なかったなぁ……」
復活した確保者が3人となったため、マイカとフェザリーは復活ならず……。
ヒメナ「『また、復活ミッションと同時に行われていた、裏切り者用のミッションにより』……えっ、なにそれ?」
チャマ「『裏切り者に確保機能が追加され、賞金ボーナスが2倍の60万$となった』……おいおいマジかよ……」
マリン「『裏切り者の手のひらに触れた瞬間、ゲームからリタイアとなる。気を付けたまえ』……嘘でしょ?」
ジャイロ「確保機能……?ふざけるのもいい加減にしろよ……」
根津「これはもういよいよ、裏切り者を無視できない状況だ……!」
裏切り者が強化され、逃走者はさらに追い詰められた……!
パンナ「賞金ボーナス2倍になってる……てことは、私以外にも誰か、モーリスハンターに勝ったってことよね?しかも、一番難易度高い報酬のやつで……」
ミッション中に、パンナ以外の裏切り者が、モーリスハンターとの勝負に勝ち、賞金ボーナス2倍の報酬を獲得していた。
この報酬が書かれたカードは、最もモーリスハンターとの距離が近い宝箱に入っていた。
パンナ「ラッキーではあるけど……裏切り者の中に、とんでもないやついるわね」
???「……」
果たして、その裏切り者の正体は……?
トラヴィス「確保機能追加に、賞金ボーナス2倍まで。これは間違いなく、エレベーターを使ったパンナが裏切り者だろう」
パンナを裏切り者と確信したトラヴィス。
ハンターA「……」
トラヴィス「まず、信用できる人に連絡を取って―――」
ハンターA「……!」ダッ
背後から、ハンターだ……!
トラヴィス「―――なにっ!?」ダッ
気づくのが遅れた……。
トラヴィス「ハァ、ハァ……」タッタッタ
ハンターA「……」タッタッタ
ポン!
64:41 トラヴィス ロウ 確保
残り15人
トラヴィス「ああ……!やってしまった……!!」
気づくのが遅れてしまうと、簡単には振り切れない……。
トラヴィス「情報抱えたまま捕まって……パスを繋げないなんて、一番やってはいけないことを……」
プルルルル
ピエタ「トラヴィス確保、残り15人……」
チャマ「えっ!?『なお、トラヴィスは裏切り者だった』……マジで!?全然そんなイメージなかったのに!?」
シド「まさかトラヴィスが裏切り者だったなんて……」
千石「トラヴィスが裏切り者となると、もはやイメージだけでは裏切り者を絞り込めんな……」
トラヴィスが裏切り者だったことで、混乱する逃走者たち。
疑心暗鬼は、止まらない……。
ピエタ「俺と千石、リンセンは、裏切り者じゃないことは確定なんだろ?」
復活した3人は、復活前に確保された際、確保のメールに裏切り者であると書かれていない。
そのため、裏切り者ではないことが確定している。
ピエタ「それ以外の12人に、裏切り者3人が潜んでると……」
ピーボディ「リンセン、牢獄で何か裏切り者に繋がりそうな有用な情報なかった?」
リンセン「なさそうだった。牢獄ではみんなの中継映像を観ていたが、流れていたのは、2人以上で行動していた時や、ハンターの映像がほとんどだったらしい。誰かが通報された時の映像や、その周辺と思しき映像を見ることはなかったそうだ」
ピーボディ「そっか……。復活ミッション後に、裏切り者が不利にならないよう、映像切り替えてたってことのかな」
リンセン「いったい、誰が裏切り者なんだ……?」
マリン「私は少なくとも、ピーボディではないと思う」
ピーボディ「私も、マリンは違うと思うよ」
ミッションで合流していた3人。マリンとピーボディは、互いを疑わない。
マリン「でも、固まってると目立つし……」
ピーボディ「別れた方がいいね」
リンセン「そうだな、そうしよう……」
別れて行動するようだ。
リリィ「トラヴィスは、賞金ボーナスを獲得していない。千石さんを通報してはいないのね」
千石「どのように裏切り者になったかは知らないが、保身のために裏切り者になった可能性もあるな」
シド「なるほど……」
千石「さて、こんな状況だが、どう動くべきか」
リリィ「ひとまず、この場所から離れて、moriエリアに行ったほうがいいと思う」
シド「そうだね。ここは狭いのに、ハンターが常時2体いる」
アウトレットにいる3人は、moriエリアへの移動を目指す。
ハンターB「……」
ハンターD「……」
2体のハンターを潜り抜けられるか?
チャマ「こうなるとマジで油断できない、精神的に疲れ―――」
プルルルル
チャマ「いっ!?」ビクッ
電話だ……。
チャマ「……もしもし?」
オリヴァー『チャマ、提案がある』
チャマ「オリヴァー少佐か……提案って?」
オリヴァー『俺たちで、ペンタに投票しないか?』
チャマ「……えっ、投票?」
逃走者は、クロノブレスから、怪しいと思った逃走者に投票することができる。
投票が3票集まると、その逃走者の位置情報がハンターに伝わり、確保へと動く。
チャマ「ペンタが裏切り者だってわかったのか?」
オリヴァー『証拠とまでは言えないが、ゲームの前半で見かけた時には、クロノブレスを異様に気にしていた。通報するつもりだったのかもしれない。怪しい動きをした逃走者は、即刻排除するべきだ』
チャマ「……怪しきは罰せよ、ってことかよ?ゲーム時間を確認してただけかもしれないのに?」
オリヴァー『……いい返事を期待する』
チャマ「ええ……たしかにペンタは怪しいと思うけど……」
ハンターC「……」
迷っているところに、ハンターだ……。
チャマ「……ヤバっ!」ダッ
オリヴァー『……追われてるんだな。投票頼むぞ』ピッ
チャマ「ハァ、ハァ、ハァ」タッタッタ
ハンターC「……」
ハンターは、チャマに気づいていない。
チャマ「ハァ、ハァ……今回しんどすぎる……」
オリヴァー「ペンタの位置情報を伝えるには、3票必要。あと1人……」
オリヴァーが次に電話した相手は……。
プルルルル
根津「はい、オリヴァー少佐」
根津 忠太だ。
オリヴァー『根津、ペンタに投票しないか?怪しい奴は減らしておくに限る』
根津「ええっ、投票を?もしかして、ペンタが裏切り者ってわかったんですか!?」
オリヴァー『証拠とまでは言えないが、ゲームの前半で見かけた時には、クロノブレスを異様に気にしていた。通報するつもりだったのかもしれない。今残っている逃走者の中でも、ひときわ怪しいだろう?』
根津「それは……そうかもしれませんけど」
オリヴァー『根津、わかっているだろう?復活者を除く逃走者12人の中に、裏切り者が3人いる。これまでは通報を警戒していれば良かったが、今は触れられても終わりだ。怪しい人間を放置しているのは危険なんだ』
根津「……そうですね」
オリヴァー『それに、あいつはこれまで、何百万$かの高額賞金を獲得したことがある。賞金を獲得したことのない面々よりも、遠慮することはない』
根津「……わかりました、投票します」
説得成功だ……。
オリヴァー『感謝する。読みを外した時の責任は、もちろん俺がとる』
ピッ
根津「……ごめん、ペンタ!」ピッ
ペンタの得票数は、前半にオリヴァーが投票していた1票と、根津が投票した1票で、合計2票となった。
あと1票入れば、ペンタの位置情報がハンターに伝わってしまう。
ペンタ「自首すんのは、もう少し待ちてぇなぁ」
得票数はクロノブレスで見ることができるが、現在、ペンタは得票数を見ていない……。
ペンタ「……ん?あいつら、3人で移動してんじゃん」
見ているのは……。
シド「今のうちだ!」タッタッタ
千石「通報にも気を付けよう」タッタッタ
moriエリアに移動するシド、千石、リリィの3人だ。
ペンタ「……あいつらいなくなったら、アウトレット、俺しかいなくね?」
ハンターB「……」
3人に迫る、ハンター……。
千石「あれが連絡橋か?」タッタッタ
リリィ「ええ、あの橋を渡ればすぐmoriエリアよ」タッタッタ
連絡橋までたどり着いた3人。
ハンターB「……!」ダッ
しかし、見つかった……。
千石「―――ハンターだ!」ダッ
リリィ「!」ダッ
シド「……僕が引き付けよう!」タッタッタ
千石「シド、しかし……」タッタッタ
シド「2人は、橋を渡り切ったら左へ!僕はまっすぐ走って屋内へ行く!」タッタッタ
リリィ「ごめんなさい、ありがとう、シド」タッタッタ
シド「いいってことさ!」タッタッタ
連絡橋を渡り切った3人。
千石「無事にまた会おう!」タッタッタ
シド「ああ、また!」タッタッタ
シドの指示どおり、二手に分かれる!
ハンターB「……」タッタッタ
ハンターが視界に捉えたのは……。
【TARGET ROCKED】
SID[ + ]
狙いどおり、シドだ……!
これまで2回、囮となったシド。3回目も、振り切れるか!?
残る逃走者:15人
オリヴァー、シド、ジャイロ、千石、チャマ、
根津、パンナ、ピーボディ、ピエタ、ヒメナ、
ペンタ、ホーミー、マリン、リリィ、リンセン