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*11*
標的9 条件
「何で私?」
動揺を必死に隠しながら、震える声を押し殺して聞いた。
だって、可笑しいでしょ、何で私がそんな危ない事しなきゃなんないの?
「何でって、お前強いだろ。立ち方が普通の奴と違ってそんなに隙がねぇからな。」
そりゃ少しは武術をやった事はあるけど・・・
「そんな理由なら山本や笹川先輩あと雲雀さん、獄で・・・あ、アイツは10代目とか言ってんだから関係者か。まぁ、とにかくそいつ等をスカウトしたらいいでしょ?」
「全員スカウト済みだ。」
・・・ちっ
退路断たれたか…さて、どうやって逃げるか・・・
あ、←(ポンっと手を打った)
「私は人を信じる事が出来難いぞ。ファミリーは信頼関係が大事だけど私は築けない。」
「別にいい。人間は変われるからな。お前も何時かは変われるだろ。」
「断る権利・・・は無いよね。」
「当たり前だ(ニヤァ)」
うん。断ったらThe・end(←つまり死)だね
あと・・・私は変わらない。いや変われないんだ。私は弱いんだ、心も何もかも。
でもそんな事言ってみろよ・・・私、死ぬぞ?
あ、ばれたら恥ずかしいし、雲雀さんに咬み殺されるけど…あれしか無いか。
「じゃあ、条件出していい?」
「いいぞ。俺はしないがな。」
「しないんだ・・・まぁイイケド。学校の何処かに私が爪痕っぽいの、残したから其れを捜して私に報告して?期限は一週間だから。」
「嗚呼、分かった。」
さぁ、見つけれる・・・?私の本心・・・
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